人狼議事

290 ある冬の終わり、微睡みの世界にて


【人】 透明女子会 ヒナコ

―回想・県立十朱高校―

[突然、バンっと机が叩かれた。真っ直ぐな瞳が睨みつけてくる。
強い意思のこもった瞳を羨ましく思いながら、直前に言われた言葉を呟いた]

私が、悪……?

[「悪」という言葉は存外重たくて、まるで何かで刺されたかのようにぎゅうっと胸を押さえた。
知っている。悪いことをしていることくらい。でも、分かって。本当はこんなことしたくないの。唯、もう笑われたくないだけ。もうからかわれたくないだけ。
こんなことを言われても、自分を守るために何も動けない自分は、何て駄目なんだろう。強い眼光に晒されて、俯くことしかできない自分は何て情けないんだろう。
それでも……]

それでも、私は貴女と……。

[その時、不意に視界が暗転した]

(32) 2019/02/03(Sun) 18時頃

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