人狼議事

270 食人村忌譚


【人】 看板娘 櫻子

[美しいゆりの、美しい手が、腹に、顔に、添えられる。柔らかな手付きとあたたかな体温に、娘は笑みをより弛めて]

うん。
私、とってもしあわせだよ。

[諭すにも似て語られる言葉に、頷いた。こくこくと、何度も。
 見世物小屋。その名前、存在は知っている。ゆりや、村人の口から聞いた、概要ばかりなれども。外の世界にあるというもの。それはいろいろなものを見せるのだという。そこにはいろいろなものがあるのだという。
 侏儒、芋虫、人間ポンプに蛇娘、火吹き男。なんだか楽しそうだ、と娘は最初思ったけれど、ゆり達が悲しいように話すから、悲しいよいなものなのだろう、と考えた]

私、この村に生まれて、とってもしあわせ。

[それは心からの思いだ。
 娘は、この村が大好きだった。
 この村に生まれてこの村に育った、
 この村以外は知らない、思い馳せる知能も、娘にはない]

(120) 2017/11/22(Wed) 00時半頃

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