人狼議事

164 天つ星舞え緋を纏い


【人】 子守り 日向

[父と母を相次いで亡くしたのは、娘の歳が十を数えた頃のこと。
 流行り病に父はあっけなく命を落とし、看病していた母も間も無く伏せった。
 医学の覚えのある村人を呼び、娘も見様見真似ながら必死に看病したが、母もまた快復することはなかった]

『日向、こちらへおいで』

[ある日、母が苦しい息の中、そう呼ぶことがあった。
 言われるがまま枕元に膝をつくと、母はこちらの右手をやせ細った手で取り]

『日向、これからお前に、大事なものを渡さにゃならん。
 その役目を、お前に負わせるのは心苦しいけれど……』

 え、なに、かあちゃん。
 急に役目と言われてもわからんよ……。

[首を振る日向に、母はいずれわかると言ったきりで、やがて力尽きたように瞼を下ろした。
 それっきり、母が意識を取り戻すことはなく]

(73) 2014/02/14(Fri) 21時半頃

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