315 【La Mettrie〜存在という機械が止まる時】
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時は来た。乗客達は集まり、互いの姿を確認する。
パルックの姿が見つからない。
物資もエネルギーも限られた中、人狼に対抗するために乗客たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者をここから放り出そうと。宇宙服ひとつでは命の保証がないが、それもやむを得ないと……。
現在の乗客は、フェルゼ、マリオ、ラルフ、マーゴ、ジャーディンの5名。
本日の吊り襲撃は、
マーゴ[[who]]さんとフェルゼ[[who]]さんです。
(#0) 2023/01/02(Mon) 00時頃
引き直し
ジャーディン[[who]]さんとジャーディン[[who]]さんです。
(#1) 2023/01/02(Mon) 00時頃
引き直し
ジャーディン[[who]]さんとマーゴ[[who]]さんです。
(#2) 2023/01/02(Mon) 00時頃
吊りをジャーディンさんな合わせてください。
襲撃は、マーゴさんにセットします。
お二人は交代などがなければ、
次の更新で死亡となりますので、よろしくお願いします。
(#3) 2023/01/02(Mon) 00時頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2023/01/02(Mon) 00時半頃
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[去り際、無言だったラルフが集めた植物を選別している様子を、怪訝そうに眺める。 耐性の強い自身では毒見の役には立たないが、ラルフが中毒で倒れやしないか心配だ]
食いモン足りねぇなら ついでに探して来ようか?
庭園に灰羽蜂の巣とか 大爪鴉の卵とか あったし
[赤くないから自分は食べないが、比較的毒性が弱く即死には至らないはず。 味の方は全く保障できない]
そのかわり 誰かの血 貰えねぇかな 怪我を舐める程度で いいからさ
[美味しいのは男より女、大人より子供だが、贅沢は言ってられない。 果たして、体内に異形を寄生させた男に、事情を聞いたラルフはどんな表情を向けただろう]
(0) 2023/01/02(Mon) 00時半頃
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―古城 二階―
[永らく風雨と毒素に晒されていた地には、まともな繊維質の物は見当たらない。 丈夫な絨毯、或いはカーテンや緞帳の端切れらしきものも、手を触れるとぐずぐずと腐食に耐え切れず霧散する]
フェルゼがここに 住んでンなら 着替えとかないか 聞けばよかった
[彼はマリオと一緒にラメトリーの出入口へ人探しに向かってしまったから、今更だ。 せめて天井のある場所なら傷みは少ないかと、鉛色の蓋したような空中に渡された梁の残骸を追って歩く。 不案内で迷いながらも三階への階段を見つけたが、上段から不吉な金属の軋む音を耳が拾った]
…………大丈夫 だよ な?
(1) 2023/01/02(Mon) 02時頃
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[黙々と毒見作業をしながら仕分けしていると、 傍らで眺めていたジャーディンに話しかけられる。]
>>0 蜂の巣に手を出すのは危なそうだが… いや卵も同じか。 でも、蛋白質は貴重だな…。
[マリオも卵の方が食べやすいかもしれない。 その代わり血を貰えないか?という提案を受けて ああ、こいつ自身は蜂の巣や卵よりも 人間の血を欲しているのだな。と理解出来た。
彼の内面が非情な吸血モンスターであれば、 ラルフがいない隙にマーゴの血を狙って襲う事も 容易かったであろうし、 何より、食料を調達してくる申し出は 切実に有難かった。]
(2) 2023/01/02(Mon) 02時頃
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……血が欲しいなら、俺のでよければ…
[傍らに居るマーゴはどんな顔をしていたか。 どちらにせよ、女の子を差し出す選択肢はない。]
適当に噛り付いて吸ってもいいけど、 肉は食うなよ。 あと血が不味いって苦情は受け付けないぞ?
[実際、先程まで得体のしれない奇形植物の毒見を 延々としていた男だ。 血の中に毒素が混じっていてもおかしくはない。 が、まあ大丈夫だろ多分、と適当な事を考えた。]*
(3) 2023/01/02(Mon) 02時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2023/01/02(Mon) 02時半頃
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今日も食料のことしか考えていない!
そして、明日最終日残りかー 最終日はランダムじゃないんだっけ? 毒草いっぱい食べてるから一応いつでも死ねる筈…
(-0) 2023/01/02(Mon) 02時半頃
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―古城 三階―
[最初は一段ずつ慎重に足場を確かめ、半分を過ぎると勢いで駆け上がった。 無事廊下を踏みしめたところで、ゼィ、と荒い息をつく――焦って呼吸を止めていたらしい。 照明などなく、闇色と大差ない天井すれすれの壁際で、光沢をもつ多足の蜥蜴擬きが走り抜けていった]
ここら辺は 比較的マシっぽい か
[少なくとも扉として機能しそうなものが疎らな間隔で並んでいる。 用心深く歩く廊下が斜めな気がして――数秒、途切れる意識]
ぃっ アレじゃない オレはもう ―― れたン だ
[片膝をついて目眩いを堪えた。 頸の傷跡が、躯の中心の寄生根が、眼球の奥まで、ズクリズクリと訴えるように疼きだす。 不調は聖なる水を浴びたせいかとぼんやり考えながら、一番近くにあった扉の中へ*]
(4) 2023/01/02(Mon) 02時半頃
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/* もう少し待っておけばよかった ズレた つい返事待たず動きすぎちゃってごめn
血くれる人がいると思ってなかったから浮かれてる 贐だー
(-1) 2023/01/02(Mon) 02時半頃
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>>1:58 [彼の淡い金髪が焚火で煌めいて見え、語られた秘密の重さとは酷く不釣り合いに感じた。 こんな時にかけるべき言葉の1つも見つけられない自分が無能だと思う。
そっと焚火の傍を離れるとき、彼が軽口を言って、場を和ませようとしている様子に笑みがこぼれた。
着替えている方は見ないようにしていたから、蔦に侵食されている彼の肉体を見ることは無かっただろう >>1:73。 大きな嚏の後、羽織るものを探しに行くというのを、気を付けて、と見送った。>>1:74]*
(5) 2023/01/02(Mon) 04時半頃
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>>1:80 …ロイエは?
[戻ってきたラルフにロイエの様子を聞く。ロイエが丁重に扱われた様子を聞くことができたなら、>>1:78 >>1:79
彼女の眠りが穏やかであることと、丁寧に弔ってくれたフェルゼに対しての感謝を示したことだろう。]
(6) 2023/01/02(Mon) 04時半頃
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>>0 >>3 [ジャーディンとラルフのやりとりには、眉を寄せてゆるゆると首を横にふった。]
あまり具合もよくなさそうだったのに >>0:92 、先程も助けてもらったばかりだ。>>0:151, >>0:152, >>0:153
この上、ラルフに負担をかけるわけにはいかない。]
いけません。助けてもらったお礼もできていないのに これ以上、負担をおかけする訳には――
[ジャーディンが3階へ行った後だろうか。 制止するようにラルフの腕に手をかけ、眉を寄せて首を横にふる。
ジャーディンとラルフの取引だ。自分の出る幕ではないと判りつつも、自分の無能感に苛まされ、視線は地面を彷徨う。]
私に、できることはないのでしょうか…
[焚火にくべた細い枝が、ぱちりと音を立てて爆ぜた。]**
(7) 2023/01/02(Mon) 04時半頃
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/* うーん悩む フェルゼお兄ちゃんの背中に乗るか 大人の男の人に背負われるのを嫌がるか
(-2) 2023/01/02(Mon) 08時頃
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[駆け寄ると、フェルゼお兄ちゃんは 歩く速さがゆっくりになった。 ちびなおれに合わせているんだろうか。 気遣いからして親切なのは伝わってくるのに 沈黙が続いたままで、とらえどころがない。 フェルゼお兄ちゃんの感情が伝わってこなくて 何を考えているのか、全く分からない。 あのジャーディンさんだって 「お腹が空いた」っていう気持ちは伝わってきたから 怖かったけど、不気味ではなかった。 フェルゼお兄ちゃんは、 人間の形をしているけど、まるで何かの装置みたいだ。
質問をすると、読めない瞳がおれを見た。>>75 こんなに空気は乾いていて、 そこら中から土埃が吹き付けてくるのに 白い頬は汚れを知らなくて、 内側から光っているようにさえ見えた。]
(8) 2023/01/02(Mon) 09時頃
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[私は、私を何度も繰り返す。 すぐには理解ができなくて首を傾げた。 フェルゼお兄ちゃんは、生きていないんだろうか。 他の人が言ったら、「嘘だぁ」と笑ったけれど どこか人間離れした雰囲気で言われると 本当のことみたいに聞こえて仕方がない。
噴水に何度も浮かんでは消える 水のあわを思い出した。 あわはしばらくすると割れてしまうけれど 何度でも浮かぶ。 けれど、同じ水から生まれても そのあわは前と同じって言えるかな。 水のあわみたいに、自分という存在が 何度も浮かんでは消えていくならば 確かに、最初に生まれた場所さえ あやふやになってしまうかもしれない。]
(9) 2023/01/02(Mon) 09時頃
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[急に、フェルゼお兄ちゃんがしゃがみこんだ。>>76 靴ひもがほどけたのかな、とのぞき込む前に ロイエお姉ちゃんのことを聞かされた。]
……やっぱり、死んじゃったって意味だったんだ。
[ロイエお姉ちゃんとの時間を思い出して しゅるしゅると心がしぼんだ。 だけど、悲しい気持ちに浸る時間は短く、 フェルゼお兄ちゃんの手が伸ばされた。 どうやら、おぶってくれるみたいだ。]
(10) 2023/01/02(Mon) 09時頃
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[ほっそりとした、だけど骨ばって硬そうな 背中にためらう。 フェルゼお兄ちゃんが何度か口にした エンジェルシイラが近くにいるらしい。 おれはきょろきょろとあたりを見渡した。 それらしき姿は、どこかに見られただろうか。
フェルゼお兄ちゃんの口ぶりから 他の生物みたいに、あるいはそれ以上に 危険なんだってことは伝わってくる。 細い背中に乗ったところで 二人して吹っ飛ばされるんじゃないかとも思うけど フェルゼお兄ちゃんは怖がっていないから もしかしたら、あの生物に懐かれているのかもしれない。
そうでなくても、おれは ずっと歩きっぱなしだし、まともに食べてないしで かなり疲れていて、体も頭もふらふらする。
それでも、大人の男の人と触れ合うのは、怖い。]
(11) 2023/01/02(Mon) 09時頃
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……うん。乗る。
[結局、迷った末にそう答えた。 そっちの方が安全だからとか、楽だからとか そういう理由じゃない。
おぶわれていれば、顔を見られないと思ったからだ。]
フェルゼお兄ちゃんはさ…… ずっとここで、何度も人を見送って 寂しかったり、悲しかったりしないの?
[フェルゼお兄ちゃんの背中に揺られながら ず、と鼻をすすり上げる。 体勢を整えるふりをして、 こっそりと目を拭った。]*
(12) 2023/01/02(Mon) 09時頃
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[3階へ向かうジャーディンに続こうとすると、 >>7 マーゴが腕に手をかけてきて、 ふるふると小さく首を振った。 思わずキョトンとし、小首を傾げて返す。 行くなってこと?
"私に、できることはないのでしょうか…"
ああ、そうか。 この子は一人で薪を探しに行ってたっけ。 何か、人のためになることが したいんだな。]
(13) 2023/01/02(Mon) 13時頃
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[おそらく、自分の血を提供したいと そういう事なのだろう。 健気さに、ふ、と笑いかけた。]
そうだな、 何か器になるものでも探して、 食べられそうな野菜を スープにでもしてくれる?
[そう言うと、取り分けられた 安全な草や果実の一塊を指さした。]
あのままじゃ生の野菜って感じで マリオも食えないかもだし…
(14) 2023/01/02(Mon) 13時半頃
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[食べ物の事ばっかで申し訳ないけど… と苦笑して付け加え、]
あと… エンジェルシイラの声が 時々近くなってる。
水を汲む時は、気を付けて。 >>0:110
[フェルゼと共にいるのか、 それとも単独行動をしているのか。 シイラの鳴き声が途切れ途切れに聞こえ、 少し空気を不穏にさせた。]*
(15) 2023/01/02(Mon) 13時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2023/01/02(Mon) 13時半頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2023/01/02(Mon) 13時半頃
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―古城三階 フェルゼの塒―
[朦朧としたまま手近だからという理由だけで飛び込んだ部屋には、古びてはいるが原型を留めたベッドが一つ。生活感溢れる我楽多と、壁際に並んだ水入りの瓶。 フェルゼの部屋だろうかと察し、断りなく侵入し物色する後ろめたさで、妙にそわそわする。 目当ての布があるかと天蓋に包まれたベッドに近付いたところで、横たわる人の姿に驚愕して尻餅をついた]
っ!? だ 誰だよ 寝てンのか!?
[恐る恐る寝台を覗き込む――どこか背徳的な心地で]
(16) 2023/01/02(Mon) 14時半頃
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[祈るように眠るように瞑目した顔は精緻な蝋人形か彫像めいて、長い睫毛は微動だにしない]
――お姫様みてぇ
[身分の高い者の部屋だったろう設えも相俟って、率直な感想が零れた。 そういえば、フェルゼかマーゴかラルフが、去った者以外の誰かを話題にしていた。 名前までは思い出せなかったが、恐らくつい最近息を引き取ったのだろう]
若い オンナ ……あ〜ぁ 勿体無ぇな 生きてる内に会えてたら さぞ美味かっただろうに
[よくよく見れば高貴な婦人というより、敬虔な神の徒の風情の娘に、不埒な妄想を働かせる。 痩せた首筋の曲線、ほっそりとした手首、あの皮膚を破いて零れる紅は素晴らしく鮮麗だったに違いない]
(17) 2023/01/02(Mon) 14時半頃
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ジャーディンは、膿んだ首の蔦を引っ掻いた。
2023/01/02(Mon) 14時半頃
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死んじまったら 途端に不味くなるからな ほんっと 勿体無ぇったら
[貪欲なくせにグルメな(?)寄生体が、動物の死骸は全く餌として認識しなくなるのだ。 ちょうど、フェルゼに対する――或いは聖者の衣の男への反応と似ている。 無理矢理口にしても果汁より蘞くて、飲めたものではなかった]
苦しそうじゃねぇなら よかったのかもな こンなご時世だし
――少し羨ましい
[さすがに死装束を剥ぎ取るような不謹慎な行為は慎むべきだ。 見知らぬ娘に被せられたシーツは諦めて短く黙祷すると、隣の部屋へと衣類を探しに行った*]
(18) 2023/01/02(Mon) 14時半頃
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ラルフがくれるって 言ってたし もう少しだけ 我慢すっか
[三度目の「勿体無い」は心の中だけに留めて、自身の血の味しかしない親指で唇をなぞった*]
(19) 2023/01/02(Mon) 15時頃
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[次の部屋には寝台どころか家具もなかったが、畳まれた大判の布数枚と床に散った硝子片から、過去に此処を訪った誰かの存在を感じられた]
ン これなら丁度イイな
[広げた布は色褪せて端がほつれていたが、気にせず生乾きの髪を大雑把に拭いておく。 二つ折りにして両肩にかけ、片腰の上で裾を縊ると、寄生根と周囲の蔦模様は首以外隠すことができた。 曇った窓を姿見変わりに確認して、満足そうに頷く]
エンジェルシイラ いねぇな 餌でもねぇ 敵でもねぇ ……フェルゼのペットとか?
[窓の外を見下ろしても、今は化物どもも身を潜めているらしい。 許可が得られれば洗濯に使わせて貰おうと、フェルゼの部屋にあった瓶も一本拝借して、足早に階下へ急いだ]
(20) 2023/01/02(Mon) 17時頃
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そもそも 案内人って 何者だ? この城の主人か それに仕えるヤツか
全く別の存在か
[また意識の端の花園で、『ジャルダン』と誘惑する声が招く。 身分も義務もかなぐり棄てて、唯一選んだ――]
――――ああクソっ もうすぐ もうすぐで 満たされるンだから
[渇きが理性を崩していく。 荒れた呼気は獲物を狙う獰猛な獣のようだ。 何度も舌舐めずりをして、僅かの唾を飲み下しても、人の血液への期待と欲求は増すばかり*]
― →中庭へ ―
(21) 2023/01/02(Mon) 17時頃
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>>10>>11>>12
話しながら、歩きますね。
[マリオを背負うと、出口、 エンジェルシイラの方向へ足を踏み出す]
(22) 2023/01/02(Mon) 18時半頃
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はい、ロイエさんは、死にました。 死んで、蘇ることもありません。
せめて、ここにきて、 少しでも安らげたのであれば、 それだけが、私の意味です。
[マリオは小さくて軽い。 だから、ふりおとすことは、ないように、 しっかり背負って。
街の端、近づくにつれ、 我が共有のエンジェルシイラの元へ]
寂しい、悲しい、もちろん、そう、思います。 ただ、もう、 慣れすぎたのか、 それともそれで嘆くことにしないアップデートなのか。 もう、涙は出なくなりました。
(23) 2023/01/02(Mon) 18時半頃
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シイラ、 存在を探したいんだ。 ここに、来たミタシユという者。
[エンジェルシイラのもとにくると、 その存在を見上げ告げる。 シイラはキュオオオーーーンと鳴くと、 ゆっくりと羽ばたいて、浮かぶと、
道案内のように、飛んでは立ち止まる]
マリオさん、 離れないでくださいね。
[そして、街の外、歩き出した。 案内の元、ミタシユだった存在にたどり着いた時は、 周りは、また、不気味な闇が落ちている]**
(24) 2023/01/02(Mon) 18時半頃
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[男は、
神と名乗る男は、
ふらりふらり
水を飲むと、
城の上へ上へ
上がりきったあと、
高いベランダ進み、唐突に身を投げた。
何か金切り声を?あげて。
落ちて
ぐしゃり潰れる]**
(#4) 2023/01/02(Mon) 18時半頃
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>>14 [ ふ、と浮かんだ笑顔が ―― ある人を思い出させて、心の奥に刺さった棘がちくりと娘を刺激した。被せた蓋がまた開きそうになり、慌てて思い出を閉じ込める。なぜだろうか、この廃墟に辿りついてから、何故か昔の事ばかり思い出しそうになる。]
『食べられそうな野菜を、スープにでも』
[ それはとてもいいアイディアのように聞こえた。もうしばらく温かい食べ物など口にしていなかったし、ラルフの言う通り、マリオも生の野菜がダメだったとしても、加熱すれば食べられるかもしれない。
わずかな焚火では煮炊きは無理だ。そもそも鍋にできそうな器もここにはない。 厨房に残されているものがあればいいのだが。
ラルフの言葉にこくりと頷くと、厨房を探しに中庭を離れる。]
(25) 2023/01/02(Mon) 22時頃
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[ とはいえ、城の構造も判らない。また蟲や生き物に遭遇するのも正直、怖い。
階段を上らずに城の奥へ。 僅かな物音にもびくりと足を止め、恐る恐る周囲を見渡してまた歩み始める。
いくつかの部屋を通り過ぎると、丸い天井の広い空間に行きついた。 触れればほろほろと崩れてしまう壁は、かつては白い漆喰で覆われていたのであろう。 幸いなことに、竈や炉は形を保っているようだった。
かつてはこの厨房まで水が引かれていたのであろうが、今はその名残を残すだけだ。 水は中庭から汲んできて運ぶしかないだろう。
何度も往復するのは怖かったが、自分にできることがあるのは嬉しかった。]
(26) 2023/01/02(Mon) 22時頃
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[なんとか火を熾し、スープを作る。 厨房で見つけた塩や胡椒はいつのものかは分からないが、腐るものでもないだろう。 十分な火力を保つためには、もう少し薪が必要だった。
同じ轍は踏まない。 意を決して、中庭から庭園へ出ようとしたその時だった。 >>#4
男の金切り声が聞こえて、はっと周囲を見回す。 その声は、知っている人―― ラルフのものでも、ジャーディンのものでも、フェルゼのものでも、マリオのものでも…ミタシュのものでもないように聞こえた。
―― まだ、他に人がいたの?
神と名乗る男がいたことを、娘は知らなかった。
上から聞こえた悲鳴が徐々に大きく伝わってくる様子が何を意味しているかが分からないほど、幼くもなかった。直後、ぐしゃり、嫌な音は聞こえただろうか。
言いようのない不安に囚われる。 もしも他に人がいれば、声を聞きつけて集まってくるかもしれない。
怖いけれども、確かめに行かなくては。]**
(27) 2023/01/02(Mon) 22時半頃
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[中庭の噴水と焚火の明かりが見えてきたところで、背後遠くから人のものと思えぬ奇声が響く。 エンジェルシイラや怪鳥のそれとは違う――振り仰げば、尖塔の高さから白っぽい何かが真っ逆さまに墜落した。>>#4 衣が長く尾を引く様がまるで彗星か堕天使のようだ、と非現実的な夢想に止まる足]
…………どうしたモンかな
[落下地点はそれは凄惨な光景であろう。 あまり足を向ける気にはならず、噴水の周囲と交互に見やった]
(28) 2023/01/02(Mon) 22時半頃
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人の落下した気配 -9 残り 30
(-3) 2023/01/02(Mon) 22時半頃
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>>23 [ロイエお姉ちゃんは苦しまなかったのか。 フェルゼお兄ちゃんの仕事のおかげで 安らかに眠れたのか。 そんなことも聞きたかったけれど 多分、教えてもらったところで 自分の目で見ない限り納得できないだろう。]
埋葬するとき、おれも行く。
[そんなことを言いながら ふよふよと浮かぶ風花に手を伸ばした。 柔らかい花びらを握りつぶさないように そっと手のひらの中にとじこめる。 野に咲く花は余計なことを喋りそうだけれど これなら静かに寄り添ってくれるはずだ。]
(29) 2023/01/02(Mon) 23時頃
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……そう。 世界がこういう風になったから、 寂しいことも、悲しいことも あんまり多すぎるもんね。 いちいち泣いたら、どんなに水があっても足りないや。 何度も生きているなら、余計に。 [悲しみに寄り添って涙を流すことも その時間を使って新しい人を案内することも どちらも必要な助けだ。 どっちの方が優しいとかじゃなくて。 フェルゼお兄ちゃんは、後者の役割を 担っているんだろう。]
(30) 2023/01/02(Mon) 23時頃
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[おれを背負う肩は細い。 たった一人の肩に乗った責任を思う。 フェルゼお兄ちゃんの口調は ただの現象だけを言ったみたいに 淡々としていたけれど、過酷な役目だ。
大変だね、とか、辛そうだね、とか 言うこともできたけど、 無理に言葉をかければ、 フェルゼお兄ちゃんに 返事をさせてしまう気がした。
だから、背負われたことで近づいた フェルゼお兄ちゃんの髪に そ、と手を伸ばす。 迷いながら、撫でた。一回。二回。 おれの手つきには、ロイエお姉ちゃんとの 時間が宿っていた。>>0:113]
(31) 2023/01/02(Mon) 23時頃
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[フェルゼお兄ちゃんの背中に揺られていくと やがて、遠目には霞んでいた影に近づいていく。 近づけば、見上げるほどの小山は解けて 頭をもたげ、翼を広げ、バサバサと風を呼んで 空に向かって嘶いた。>>24 中庭でも見かけた、あの生き物だ。 もうもうと舞い上がる土埃に目をつぶれば 閉じた瞼に、ピシピシと砂粒が当たる感触。]
……うん。
[フェルゼお兄ちゃんからの注意に応えながら あおられてずり落ちかけた体勢を立て直す。 エンジェルシイラの背中に乗れたら 気持ちよさそうだな、と思ったけど、 いくら仲良しでも、乗せてはくれないんだろうか。]
(32) 2023/01/02(Mon) 23時頃
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[空を飛べれば、ミタシュのところまで ひとっとびなんだろうけれど フェルゼお兄ちゃんは一歩一歩、歩みを進めていく。 ゆっくり歩いていると、自然と時間ができる。 歩かなくなったから、体は楽だ。 その分、頭が暇になって、 ぐるぐるとミタシュのことが回り始める。]
ミタシュと話した時に、>>0:190 嘘を暴かない方がいいって言われたんだ。 ……なんで嘘をつかれたのかも、 ミタシュがどんな奴だったのかも 知る前に、居なくなっちゃった。
(33) 2023/01/02(Mon) 23時頃
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[年は近かったけれど、 そう仲が良かったわけではない。 嘘ですけどね、と言われた時>>0:128に ミタシュを警戒したのは事実だ。 危険な世界、いろんな人がいる中で 警戒心を持つことは生きる技術だ。 もう一度時間を巻き戻したとしても おれは同じ反応をしたと思う。
だけど、ロイエお姉ちゃんと 少ししか話せなかったように ミタシュとも話せないまま お別れになってしまうなら寂しいな、と── そんな、やるせない後悔も、 おれの中に同時に存在していた。]**
(34) 2023/01/02(Mon) 23時頃
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マーゴは、マリオに話の続きを促した。
2023/01/02(Mon) 23時頃
マーゴは、ジャーディンに話の続きを促した。
2023/01/02(Mon) 23時頃
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/* あうあぁマーゴお姉ちゃん飴ありがとう! 今回改行しまくってるのですぐにのどがかれる。
(-4) 2023/01/02(Mon) 23時頃
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屍肉目当ての蟲どもが 群がって来なきゃいいが
[小さく肩を竦めて再度、出っ張ったベランダの下を一瞥してから、噴水の方へと歩く。
ラメトリーの末端から、か細く反響するエンジェルシイラの啼く声。 距離が遠すぎて目を凝らしても、ただ深い深い闇が続くだけ]
(35) 2023/01/02(Mon) 23時半頃
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ジャーディンは、マーゴかラルフの姿を見つけたら、軽く声をかけて
2023/01/02(Mon) 23時半頃
ジャーディンは、焚火の傍らで、食料採取の下準備をしている。
2023/01/02(Mon) 23時半頃
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[遠くでエンジェルシイラの鳴き声がする。 今は水を汲んでも大丈夫そうだ。 スープが煮詰まりすぎないように水を汲む。保存するように作られた革の袋を、ぶら下げている鞄に後生大事にしまい込んだ]
ああ、ジャーディンさん、さっき悲鳴が聞こえて…
[声を掛けられてそちらを見れば、身体に布を巻きつけたジャーディンが、焚火の傍らで何かの支度をしていた。違うとは思ったが、姿が見えたことにほっとする。]
何があったんでしょうか。見に行こうかと、思って
[ミタシュが近くに居たら、何事かとこちらに来るかもしれないし、と、憶測を述べる。
嫌な臭いがすることに気づきつつ、怖くてまだベランダの方は見られていない]
(36) 2023/01/03(Tue) 00時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2023/01/03(Tue) 00時頃
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ああ うん ちょっと待って
[裂いた布に樹液を染みこませ、錆びた鉄の棒の先に巻き付ければ、簡易の炬火の出来上がり。 焚火から火を移して掲げると、マーゴの隣に歩み寄る]
オレの予想が正しけりゃ かなり酷いモン 見ることになると思う けど
……大丈夫? 無理なら直視すンなよ
[声音に動揺を感じ取って、マーゴの顔を心配そうに見た]
動かねぇ獲物を漁んのは 大抵ザコだけど 一応ついて行くから
(37) 2023/01/03(Tue) 00時半頃
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ジャーディンは、ラルフにも同行するか尋ねてみた。
2023/01/03(Tue) 00時半頃
|
[──それは突然だった。 城内全体に轟くような大きな金切り声と、 庭園のどこかに何か大型のものが落ちた音が 突然響き渡った。
悲鳴と落下音のタイミングから、 人間 が落ちたのだろうと、すぐに察する]
誰だ…… ミタシュ?いや……あの、男の金切り声は違う。
(38) 2023/01/03(Tue) 01時頃
|
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[スープのために水を汲みに来たマーゴと、 階上から戻ってきたジャーディンと交互に目が合う。 マーゴは、恐怖で少し固まっているようだが──]
>>37 俺たちが先導すれば大丈夫だろう。 なるべく別行動しない方がいいかもしれない…、 見に行ってみよう。
(39) 2023/01/03(Tue) 01時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2023/01/03(Tue) 01時頃
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[かなり酷いもの、という語に >>37 怯まなかったと言えば嘘になる。 ここまでの道中、それなりに酷いものは見てきた。 道端で乾く風に晒された飢えて亡くなった人の姿も 蔦に絡まれそのまま吊るされた遺体も。 ―― 村を襲った化け物に襲われ喰い荒らされた自分の家族も。]
『……大丈夫? 無理なら直視すンなよ』 [心配そうにこちらを見る彼の様子は、出会ったばかりの頃とはまるで違う。 おそらく、こちらが本当の彼なのだろう。マリオが帰ってきたら教えてあげなくては。きっとまだ怖がっているままだから。と、心の中のしなければならないことリストに書き加える。 ここに詳しいフェルゼが一緒だから、きっと大丈夫だろうけれども、無事に帰ってきますように、と心の中で小さく祈り。
ジャーディンとラルフには強張った顔のまま頷いた]
(40) 2023/01/03(Tue) 01時頃
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ミタシュ ってのはフェルゼたちが探しに行ったヤツか 見つかってると いいんだろうが……
[伝聞でしか知らない相手に、薄っぺらい言葉しか思いつかず、口を噤んだ。 何故か脳裏に、城のベッドで安らかに眠っていた顔がちらつく]
落ちたのって多分 あンま人っぽくない気配の 妙なオッサ……男だろ
あの実の食いすぎで おかしな夢ン中なのか 見えない誰かと会話してたけど
フェルゼあたりから なんか聞いてねぇ?
[>>39ラルフに頷くと、少し二人から距離をあけながらも、鬱蒼とした中庭に足を踏み入れる]
(41) 2023/01/03(Tue) 01時頃
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ジャーディンは、ついでに蜂や鴉の巣を探してキョロキョロ。
2023/01/03(Tue) 01時半頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2023/01/03(Tue) 02時頃
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>>41
やはり他にも人がいたのですね。 男の人、ですか? 人っぽく、ない?
[自分はフェルゼからは聞いていないとゆるゆる首をふる。 人っぽくない気配、といえば、フェルゼもそうだった。 彼に感じた違和感が、じわり、胸をよぎる。 彼の仲間だろうか
―― 落ちた? それとも、落とされた? ]
(42) 2023/01/03(Tue) 02時半頃
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[パキリと足元で小枝の折れる音がするたびに、玉蟲のことを思い出してドキリとする。 髪を引っ張られて慌てて思わず二人に手を伸ばしかけたが、ただ枯木に引っ掛けていただけだった。口から出かけた怖い、という言葉を、逡巡の末ひっこめる。
そんなことを言っても状況は変わらない。 そもそも、自分で言い出したことだ。 人の役に立ちたいと思っていながら、誰かに縋ろうというのは間違っている。
声を上げそうになるたびに奥歯を噛みしめる。 己の恐怖には、自力で立ち向かわねばならない。]
(43) 2023/01/03(Tue) 02時半頃
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… 記憶の中で誰かが
『君は一人でも頑張れるから。 ―― でもあの子は…』
困った顔で笑った。
(44) 2023/01/03(Tue) 02時半頃
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[ジャーディンの掲げる篝火が仄かに先を照らす。
暗闇の中広がるその匂いに辿りつけば、凄惨たる光景が広がっていただろう。
思わず目を伏せた。]**
(45) 2023/01/03(Tue) 02時半頃
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>>42 いた のかな チラチラ見かけてはいた けど ……オレは最初 幽霊かと思った
[実体のない幽鬼の類なら、あんな名状し難い激突音はしないだろうが。 ふと、彼のように身を投げれば、この渇きから解放されるのだろうかと考えて、足が縺れた]
(46) 2023/01/03(Tue) 03時半頃
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[脅し文句に怯んだ様子を見せつつも逃げはしなかったマーゴは、今も気丈に悲鳴を飲み込んでいるようだった。 そのいじらしさに破顔しそうになり、慌てて顔を逸らす。 炬火を持ちながらも二人から距離をとるのは、つい照らされた手首や首筋ばかり凝視しそうになるから]
――――っ
[誤魔化すように時折ふらりと道を逸れ、濃紫色した毒葉を摘み集めていく。 蜂の巣を燻すために使えるものだ。 渇きを忘れたくて、意味もないのに一枚二枚と無心で数える]
(47) 2023/01/03(Tue) 03時半頃
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[やがて濃くなる血と内臓の臭いは、生き餌を好む吸血種にも悪臭として鼻腔を刺した。 気は進まなかったが二人に目配せしてから、明かりを向ける。 枝に引っ掛かって破れた衣と飛び散った肉片を目視したあたりで、口元を押さえ渋面に]
――こうは なりたくねぇな
[魔が差したとしか思えない、先程自身の想像した短絡的な末路を追い払った]
(48) 2023/01/03(Tue) 03時半頃
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ジャーディンは、マーゴとラルフの気が済むまで、照明係に徹することにする。
2023/01/03(Tue) 03時半頃
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[衝撃の光景から立ち直るのに、どれくらい時間が過ぎただろう。 重苦しい空気に耐え兼ねたように肩を回すと、ゴキリと乾いた音がした]
オレ 戻る前に食いモン調達してくるわ ――約束 したからな
[男に二言はないだろ、とラルフに挑発半分、揶揄い半分の視線を投げる]
そろそろ 『渇き』も限界なんだ いっそ先払いだと助かるけど ……アレを見た後じゃあ ちょっと イヤだろ
[胃の奥から絞り出すような溜息]
(49) 2023/01/03(Tue) 04時半頃
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オレとしては マーゴの血の方が 俄然 ヤル気が 出るンだけどなー
[思いがけずラルフから吸血の承諾が得られたから、少し浮かれていたのだろう。 わざとらしく拗ねた口調で、マーゴに意味深な笑みを向ける。 それで僅かでも帰り道の緊張が解れればいい。
返事は半分聞き流して、庭園の更に奥の藪の中へ向かって行った*]
(50) 2023/01/03(Tue) 04時半頃
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/* ラルフはマーゴが好きで 他の男に触って欲しくなかったり すンの?
……と肘でツンツンしながらからかうのが 今夜の目標だったはずなのに 思ったよりシリアスな展開で 最後空気ブレイカーしてしまっt どうしてこうなった ごめんなさい
(-5) 2023/01/03(Tue) 05時頃
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>>29
わかりました。 戻ったら、一緒に土に埋めましょう。
[マリオの言葉に頷く。 そう、そうやって、何人も埋葬してきた。 かつて、ギリアンという男に習ったように]
(51) 2023/01/03(Tue) 08時半頃
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>>30
そうですね。 でも、それがいいことだとは思ってはいません。 目から溢れる水があるから、 存在があるのだと思います。
それからいうと、私は存在していないのかもしれません。 貴方は、そんな風にはならないでくださいね。
[見送る者の役目は、 増やすべきではないと、なぜか思うのだ]
(52) 2023/01/03(Tue) 08時半頃
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>>31
[ビクリ、 ふと、撫でられた感じに、マリオを振り返る。 少しだけ、驚きの目の色となったあと、
一瞬、ふんわり笑った]
(53) 2023/01/03(Tue) 08時半頃
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>>32>>33
[エンジェルシイラを追いながら、 マリオを背負って歩く。 彼がエンジェルシイラに乗りたいのなら、 叶うことはできる。
その身体に触る勇気と振り落とされない力と高いところから、この世界を見下ろす好奇心があれば]
(54) 2023/01/03(Tue) 08時半頃
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なるほど、嘘は暴かない。 でも、 その人のことを大切に思うなら、 嘘から解き放つのも方法だとは思います。
いずれにせよ、みんな死んでしまうなら、 なにがあっても、残るのは無。
それを私は、埋めるのです。
(55) 2023/01/03(Tue) 08時半頃
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ああ、あそこみたいですね。 蛍光虫が舞っている。
彼らは、暖かな闇を好みます。 ミタシユさんがどうなったかは、わかりませんが、 私は、
とりあえず、 マリオさん、貴方を今は守りましょう。
[そして、背からマリオを降ろすと、 彼と一緒に、ミタシユの存在していた場所に赴いた]**
(56) 2023/01/03(Tue) 08時半頃
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[フェルゼお兄ちゃんは、忠告をした>>52。 心配しなくても、何度も死んでは生き返るなんて やろうと思ったって、できやしない。
だけど、訪れた人に安らぎを与えることが>>23 フェルゼお兄ちゃんの意味だと言うならば その心と行いは、おれの中に受け継ごう。 そうすれば、フェルゼお兄ちゃんが 自分は存在しないと言ったって、 おれにとっては、いることになる。 例えフェルゼお兄ちゃんが、 水を求める気持ちが見せた幻だとしても。
儚い幻想みたいなフェルゼお兄ちゃんを撫でれば、 フェルゼお兄ちゃんは、心を見せた。>>54 おそらくは出会って初めて。]
(57) 2023/01/03(Tue) 13時半頃
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[フェルゼお兄ちゃんは、 おれが話しかけた時か、必要な時しか話をしない。 おれが黙っている時に、無理に話させようともしない。 ぽつ、ぽつ、と背中に後悔を落とせば フェルゼお兄ちゃんは返事をした。 嘘から解き放つのも方法だと。>>55]
解き放つ、か。……うん。 嘘って、本当のことよりも 綺麗で、優しくて、気持ちいいけど、 嘘がくれる安心って、一瞬だもんね。 そのうちに現実とどんどん差が開いて、 余計苦しくなっちゃう。 苦しみから逃げるためについた嘘なのに。 ミタシュも、苦しんでいたのかな……
[考えたところで、答えは出ない。 何でも知ってるフェルゼお兄ちゃんにも ミタシュの心の奥底なんか、答えられない。 だから、探す。唯一答えを知っているミタシュを。]
(58) 2023/01/03(Tue) 13時半頃
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[背負われて歩くうちに、あるものを見つけた。 もう一つの足跡だ。子供のものだと分かる。 風が吹くたびに、上から砂が覆いかぶさっていく。 そのうちに最初から何もなかったかのように すっかりかき消されてしまうだろう。 あれがミタシュのものなのか そうではないのかは分からないけれど。 エンジェルシイラと、フェルゼお兄ちゃんは 足跡に沿うように進んでいく。
やがて、ただでさえ昏い日は遠ざかる。 沈んだのか、日が届かない場所に来たのか それさえも良く分からない。 ぬるく沈んだ暗闇の中で フェルゼお兄ちゃんは立ち止まった。>>56 おれはありがとう、と囁くと背中から降りた。
そうして、フェルゼお兄ちゃんの示す先へと。 けれど──]
(59) 2023/01/03(Tue) 13時半頃
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……居ないね。
[足跡は、その一歩を最後にプッツリと途切れていた。 代わりに、薄明りを宿した蛍光虫が 青白い線を描きながら、足跡の周りに集まっていた。 足跡にしゃがみこむと、蛍光虫は 一瞬驚いたように散って、また寄ってくる。 指先で撫でれば、さらさらと砂が流れた。
少し離れたところに、獣の足跡がある。 狐にも、熊のものにも見えない。 もっとも、世界がおかしくなってからは 獣の姿もどんどん変化していったから おれには分からなくて当然だ。 争った形跡は無いから、 連れ去られたり、食べられてはいないと思う。]
(60) 2023/01/03(Tue) 13時半頃
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[生きているのか、死んでいるのかすらも分からない。 無事を祈るべきか、黙祷を捧げるべきか それすらも分からなくて、 結局気持ちは宙ぶらりんのまま。だけど──
目をつぶれば、蛍光虫も闇に沈んで 感じるのは温もりだけだ。 この暗闇の中でなら、もしも再び会えれば、 ミタシュだと分かる気がした。 目に映る姿が、どんな形に変化していても。] あったかいね。 まるでミタシュの熱が残っているみたい。 ありがとう、フェルゼお兄ちゃん。 おかげで、ミタシュに会えたような気持ちだよ。
(61) 2023/01/03(Tue) 13時半頃
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……そろそろ、戻ろうかな。 ロイエお姉ちゃんにもお別れを言いたいし、 マーゴお姉ちゃん達も 心配しているかもしれないし……
[と、フェルゼお兄ちゃんに提案してみたけど どうだろうか。
もしかしたら、獣の足跡を追えば ミタシュの足取りが掴めるのかもしれないけれど。 暴くだけが、嘘から解き放つ方法じゃないや。 ミタシュが偽らずに過ごせる場所を見つけたならば それだって解放だ。]
(62) 2023/01/03(Tue) 13時半頃
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帰りまでフェルゼお兄ちゃんにおぶわれたら 楽だけど、申し訳ないや。 エンジェルシイラって、乗せてくれないの? ひとっとびで帰れそうだよね。
[さっきは聞けなかった疑問を口にした。 一人じゃエンジェルシイラに乗ろうなんて 思いもしなかったけど、 フェルゼお兄ちゃんが一緒なら大丈夫な気がした。]**
(63) 2023/01/03(Tue) 13時半頃
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[ジャーディンの炬火にほの照らされた暗闇を進むと、 時折灯かりに反応してチラチラ光る発光植物があり 不安感を増幅させた。 少しずつ異臭が近くなってくる。
ふと、立ち止まったジャーディンが 見つけた、とばかりに目配せをしてきて やや離れた場所にある黒い一塊に ゆっくり明かりを向ける。
凝視しなければヒトガタだったものだとは 分からないような状態ではあるが、 思わず後ろのマーゴが直視しないように 少しばかり腕を上げて視界を遮った。]
──こりゃひでえ…
(64) 2023/01/03(Tue) 15時頃
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>>48 [こうはなりたくねぇな、と言葉を漏らす男に 頷いて、ほんの数秒だけ黙祷をする。
大柄の成人男性だったこの肉塊を かき集めて手厚く埋葬するほどの余裕は 精神的にも体力的にも無かった。 朝になればカラスか、もしくは他の屍肉を好む生物が ここに集まってきて処理を始めるだろう。]
数日はここに近寄らない方が 無難かもしれないな…。
(65) 2023/01/03(Tue) 15時頃
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[しばしその場に立ち竦んでいたが、 食料を調達してくる、と言って去ろうとする ジャーディンに、気を付けろよ、と肩を叩いた。]
一緒に調達に行ってもいいが、 マーゴを1人で中庭に帰すわけにもいかないし、 そろそろフェルゼとマリオも戻ってくるかもしれない。 お前もそこそこにして戻ってくれ。
全員で、食事でもしようじゃないか。 マーゴの作ってくれたスープ、美味しそうだったしな。
(66) 2023/01/03(Tue) 15時頃
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>>49 [先払いだと助かる、マーゴの方がやる気が出る、 そういった言葉には、肩をすくめて見せた。]
別にいつでもいいし、気が向いた時にどうぞ?
[挑発返しのように笑って、 ただ、マーゴとマリオには噛みつくなよ? フェルゼならいいんじゃない?、などと勝手な事を言って、 ジャーディンを見送った。
マーゴが嫌がらなければ、はぐれないよう手を取って 中庭に帰って行く。]*
(67) 2023/01/03(Tue) 15時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2023/01/03(Tue) 15時半頃
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なかなかに余裕がなくて、ラルフの設定とかをロールで回すひまがないw 最終日は3人だから余裕あるかな〜 てか最後どうなるんだろ…
(-6) 2023/01/03(Tue) 15時半頃
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>>57>>58
そうですね。 いや、本当は、こんな世界になったのだから、 もう、嘘はつかなくてもいいはずだけれども。
それでも、嘘は、なくならない。
その理由は、少しわかるような、 でも、今更はどうでもいいような。
[そして、ミタシユの心配をするマリオに、頷いた]
苦しんでいたかもしれません。 でも、もう、 それは、私たちにはわからない。 そして、わからないことが、きっと、正解なんです。
(68) 2023/01/03(Tue) 16時頃
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だって、マリオさんは、ミタシユさんを、忘れていないから。
[>>59>>60>>61 背中から降りて、ミタシユの痕跡を追う。 けれど、それは、おそらくは、ミタシユとはまた違う存在になり変わったのか。 みつからない。
蛍光虫は、舞うけれど、 ミタシユの、気配はなくて]
アルコールを求めていました。 差し上げたかったです。
[マリオからの礼にそう答え]
(69) 2023/01/03(Tue) 16時頃
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>>62>>63
[戻るには、頷いて、 ただ、エンジェルシイラに乗りたい、といった疑問に、 目をぱちくりした]
それを言い出したらのは、マリオさんが初めてです。 みなさん、彼女のことを怖がるので。
[エンジェルシイラを彼女と呼んだ。 そして、恐がっていないことに、少し嬉しそうにする]
だったら、乗って帰りましょう。 ですけど、決して私から離れないでください。
(70) 2023/01/03(Tue) 16時頃
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[そして、口笛を吹くと、 上空滑空していたシイラが降りてくるだろう。 その大きな大きな眸が目の前に迫る時、 マリオはどうしただろうか]
乗れるの尻尾のほうからです。 君が先に乗って、私がその上に乗るけれど、 シイラにはしっかり捕まっていてください。
[そして、尻尾から、乗れば、 マリオは気づくだろう。 闇を纏っているけれど、 その中身は、
機械製であることを]
そこの部分、手を伸ばしたら、ビスが出ているので、捕まってください。 あとは、
[そして、フェルゼは、上手に足を引っ掛けて跨る]
(71) 2023/01/03(Tue) 16時頃
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じゃ、行きますよ。
[そして、シイラが黒い翼を蠢かせると、 周りの蛍光虫はふわり散った。 舞い上がれば、空気は薄まるから、 そこまで、高くは行けないが、
ざあっと、風に逆らい、向かう宙空。 そして、世界を彼らは見下ろすだろう。
もう、闇に呑まれていくその地上。 死者の魂が蠢くかのような、青い霧や、 赤く避けた大地や、 黄色く膿んだ海を。
シイラが旋回すれば、 ラメトリーの街は、 その中で唯一、やや白い光を湛えていた]**
(72) 2023/01/03(Tue) 16時頃
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― 廃墟庭園 ―
[幽かな羽音をたて巣の周囲を警戒していた灰色の蜂が、急に軌道を違え儚く落ちた。 ほどなくして妙に酸っぱい臭いの紫煙が充満し、コロコロと無数の骸が下草に転がっていく]
――臭ぇ けど ガキの頃は よくやったよな
[童心に面白がって何度も繰り返した、無邪気な殺戮。 後で指を突っ込んで刮げる蜂蜜も、ご褒美のようだった。
灰色蜂の地味な外見に反して、巣は精巧な銀細工のようにピカピカ輝く。 貯えた蜜はとびきり甘いが、皮膚に付くと容赦なく毛が抜ける、万能脱毛剤にもなってしまう。 銀の粒みたいな蜂の子も、見た目に抵抗さえなければ栄養価は高い]
どうせもう オレは 食わねぇし
[巣穴に残る蜂たちが完全に燻し出されるまで、ぼうっと思索に耽る。 寄生体に蝕まれ、死者も同然の身体に残る記憶は、酷く混濁して曖昧だ。 正しく思い出せるのは、先程のラルフとの別れ際――]
(73) 2023/01/03(Tue) 17時頃
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― 回想>>66 ―
[あれほど食性が違う異形だと教えてやったのに、食事に誘ってくるラルフの神経が謎だった。 余程のお人好しか、それとも莫迦なのか。 そのくせ、憎みきれず絆されそうになる自分も、――『全員』に自身が含まれていることに感動するなんて、最近調子が狂いっぱなしだ。 折角の手製のスープの味が分かるはずもなく、この場合自分の"食事"はラルフの血液なのだが、本当に理解しているのだろうか]
(74) 2023/01/03(Tue) 17時頃
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― 回想>>67 ―
フェルゼよりは オマエの方がまだ マシ だけどさ
そっかー マリオもマーゴも ダメかー
[予想通りの返答に冗談混じりで毒づいて。 余裕の態度が無性に腹立たしかったから、フンと鼻を鳴らしてこっそり耳打ちする]
ほんとは マーゴがす―― 気になるから
他の男に触って欲しくなかったり すンの?
[ラルフを軽く肘で小突いてから、反対方向へ歩き出す。 途中で背後を盗み見れば、暗い道を戻る二人の影が少し近付たようだった]
(75) 2023/01/03(Tue) 17時頃
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ジャーディンは、銀の光沢もつややかな蜂の巣を、宝物のように大事に抱えた*
2023/01/03(Tue) 17時半頃
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[一瞬視界が遮られる。それがラルフの腕で、直視するのを避けてくれたのだと気づくのに数秒かかった。>>64
伏し目がちに見た血腥い匂いの中ほのかに浮かび上がる白い衣は、ミタシュのものではな,かった。心底安堵したと同時に、猛烈な吐き気が黄色い胃液と共にせりあがり、近くの灌木の影にもどしてしまった。
さっきの声が聞こえていたら、ミタシュは来てくれるだろうか。 どれだけ待っただろう。 結局、ミタシュは来なかった。]
もうここを離れたのかもしれないですね。 近くには、いないのかも。
[震える声で告げたのは、寒さの所為だけではなかっただろう。
マリオとミタシュが、会えているといい。 さよならも言えずに別れてしまうのは、よくあることではあるのだけれど、何か良くないことが起こっていないことを、祈らずにはいられなかった。]
(76) 2023/01/03(Tue) 18時頃
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[殊更明るく振舞うジャーディンの金髪が篝火に透けて、妙に儚く見えた。 >>49 >>50 『やる気が上がる』と聞けば、自分でもいいのか、と問うように傍らのラルフの顔を見上げ、当人が >>67 と答えれば、自分にはできることがなさそうだと下を向く。]
あの、わたし、一人でも戻れます。
[この後どうするかを考えるにしろ、食料を探す手は多い方がいい。5人も人間がいるのだ。それに、こんな暗闇で蟲にでも遭遇したらまた大変なことになる。
けれども、結局はまた甘えてしまった。 帰り道、はぐれないようにと繋いでくれた手が暖かい。 マリオの柔らかいこどもの手とは違う―― 働き者の手だと思った。]*
(77) 2023/01/03(Tue) 18時頃
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[中庭に戻ると、急に恥ずかしくなって、 厨房の火を見てきます、なんて言って、慌ててその場を離れた。
フェルゼとマリオが帰ってくるかもしれない。 ひょっとしたら、ミタシュも一緒かもしれない。
厨房の隣の空間は、片付ければ全員座れそうだ。 机の代わりになりそうな板を引き寄せて、簡易な食卓を設える。
全員で食事を、との言葉に>>66 ロイエとも食卓を囲めなかったのは残念だったので。
せめてもの餞に、と中庭に咲いていた花を一輪、 届けようと3階への階段をのぼりはじめた]
(78) 2023/01/03(Tue) 18時半頃
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[3階までは比較的何もでない、とフェルゼが語っていたように >>0:112、 時折、小さな蟲が視界を横切る以外、何かと出会うことはなかった。
さっき見た白い衣の男は、何を考えて上へと昇って行ったのだろうか。 などと余計な事を考えるすらあったのだ。
話に聞いていたフェルゼの部屋を訪れれば、 そこに静かに、ロイエは眠っていた。
苦しいことすべてから解放されたような、穏やかな表情だった。
――ロイエともっと話してみたかった。 どうやってここまでたどり着いたのか、とか、旅の苦労や、 妹の事なんかも。 ]
[組まれた指の間に、中庭で摘んだ白い花を1輪捧げる。 昔は、憂鬱を祓うためにつかわれたというその花の香が、 彼女の眠りにはふさわしいような気がして。
そっと冷たい指に触れて、今は、ただ、おやすみなさい、とおつかれさま、を、と呟いた]**
(79) 2023/01/03(Tue) 19時頃
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ロイエに捧げた花はクリスマスローズです。
花言葉は「不安を和らげて、安心させて、慰め」 そして「私を忘れないで」
(-7) 2023/01/03(Tue) 19時頃
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>>69
……うん。 忘れないよ。忘れられない。
[悔いは、幸せな思い出よりも心に残る。 フェルゼお兄ちゃんも同じなんだろうか。 一言、与えられなかったものについて、答えた。]
(80) 2023/01/03(Tue) 19時半頃
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[エンジェルシイラの背中に乗ることを提案すると フェルゼお兄ちゃんは、あの生き物を 思いもよらない呼び方をした。>>70]
彼女? ……女の子なの? おれ、エンジェルシイラは 男だと思ってた。
[──あなたは男の子なんだから。 姉さんの口癖が、耳に蘇る。]
(81) 2023/01/03(Tue) 19時半頃
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「時々、あなたが羨ましくなる。 男の子の方が、自由で、楽しくて、安全なのよ。 女になんて、なるものじゃないわ」
[そう言いながらも、姉さんは あの日からどんどん綺麗になった。 髪から爪先まで艶やかに手入れをして 頬にはさっと紅を引いて あの、どこか物憂げな瞳で、 男の人を見上げることを覚えた。 おれ達の宿に泊まる客は男性客ばかりで、 みんな姉さんが目当てだ。]
(82) 2023/01/03(Tue) 19時半頃
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[だけど、おれはあいつらが 姉さんを見る目が嫌いだった。 好きでもないくせに、 男を頼る姉さんも嫌だった。 おれの不満そうな顔に気づくと 姉さんはいつも「マリオ、外で遊んでらっしゃい」と 追い払った。
だから、おれは姉さんが あの客たちと何をしていたのか知らないと、 そう、姉さんは思っていただろう。]
(83) 2023/01/03(Tue) 19時半頃
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[気持ち悪い笑い声 荒い息遣い 獣のようなうめき あいつらは、明るい日の下では 姉さんをちやほやするくせ 誰も居なくなると、あれこれと命令した。]
「姉妹だったら良かったのにな」 「まとめて可愛がってやれたのに」 「ガキでも、すぐに大人になる」
[すべてが終わった後は、いつも男が先に出てくる。 姉さんは平気な風を装っていたけれど 男が出て行ったあとはいつも 目が少しだけ腫れていた。]
(84) 2023/01/03(Tue) 20時頃
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「──マリオ」
[初めておれが客を呼び込みした日>>135、 姉さんは短く言い切った。 呼ばれたのだと気づくのには、 随分時間がかかった。 自分の名前じゃなかったから。 姉さんは手招きをして、自分の膝に座らせた。 姉さんとお揃いの髪が撫でられる。 お揃いに伸ばした髪を。]
「ずいぶん伸びたのね。そろそろ切りましょう」
姉さんの方が長いのに?
「私はもう、女性だもの。 だけどあなたは伸ばしていたらおかしいわ。 ……私の小さなマリオ。姉さんを守ってね。 あなたは勇敢で、強い、男の子なんだから」
(85) 2023/01/03(Tue) 20時頃
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[あの日から、おれの髪は短いまま。 髪を伸ばすことも、 柔らかくて丸みのある体になることも 姉さんは決して許さなかった。 姉さんはおれを嘘で包んだまま、死んじゃった。 おれも、守られているのは気づいていたから 我儘は言えなかった。 本当は、勇敢で力の強い男の人になるより 姉さんと一緒に髪を結って、爪をきれいに塗って、 頬に紅をさして、笑い合いたかった、なんて。]
(86) 2023/01/03(Tue) 20時頃
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[──口笛の音>>71で、我に返った。 フェルゼお兄ちゃんはそうやって エンジェルシイラを呼ぶらしい。
拳よりも大きな眸が ぎょろっと動いて、おれを捉えた。 思わず逃げ出したくなったけど フェルゼお兄ちゃんから 離れないように言われていたから 震える足で、その場所に踏ん張った。]
尻尾……うん。 分かったけど、捕まるところなんかあるかな?
[馬みたいに鞍や鐙をつけているわけでもない。 だけど四つん這いになってえっちら登れば 杞憂だと気づいた。]*
(87) 2023/01/03(Tue) 20時頃
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[自分より一回りくらい小さそうな マーゴの手を引いていると、 ふと、昔の事を思い出す。
まだ屋敷のご令嬢が小さかった頃。 自分自身も少年と言える年齢だったが、 体格はほぼ出来上がっていたから、 8歳の年齢差がやけに大きく感じた。
森で迷子になって泣いている令嬢を見つけて 手を引いて帰って行く道すがら、 小走りでついてくる少女が 鶯のような声で話しかけてくる。]
"いつもラルフがみつけてくれるから、 わたし、ラルフのことしか待ってないの"
(88) 2023/01/03(Tue) 20時半頃
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[お父上が聞いたら嘆きますよ、とたしなめながら 森の出口を目指して進んでいく。]
"ねえ──、ずっといっしょにいてね?"
勿論、ずっと居ますよ、一緒に。
[使用人として、という言葉は心の中で付け加えていた。]
(89) 2023/01/03(Tue) 20時半頃
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>>81
はい、彼女は、女性です。 だから、まだ、優しい。
[そんな表現をする。 シイラが目の前にいない時、何をしているかは、 本当に知らない]
それにとても綺麗な女性です。 昔の名前は、ヨーランダ、だと聞きました。 ヨナと呼ぶと、きっと、言うことを聞いてくれます。
[そんね秘密をマリオに話す。 なぜかな]
(90) 2023/01/03(Tue) 20時半頃
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>>87 [そして、空の旅から、 ラメトリーまでは、行きよりもずっと速く。 その間、マリオとはどんな話をしたか? それとも無言だったか。
いずれにせよ、 エンジェルシイラが向かうのは、 水が沸くところ。
そこには、 彼らがいるだろう]*
(91) 2023/01/03(Tue) 20時半頃
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[何故、彼女はもう居ないのに 自分はこうして生きているのだろう。 気を抜くと絶望の淵から転げ落ちそうになる。
無意識に、マーゴの手を引く力を強めては、 はっとしてふたたび緩める。 そんな動作を繰り返すうちに なにごとも無く中庭に到着した。
すぐに離れて厨房に行くマーゴの後ろ姿を見届けて じっと自分の手──大きくて傷だらけの、 大事なものを失った手を、見つめた。]*
(92) 2023/01/03(Tue) 20時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2023/01/03(Tue) 20時半頃
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【生命の泉】
ああ、血の匂いがするみたいですね。
[エンジェルシイラが泉の側に舞い降りる。 黒い、そして、ギロロとした眸。 キュオオオーーーンと鳴き声をあげる]
あの人が、死にましたか。
[見ていないのに、そう呟いた。 まるで、シイラから聞いたみたいに]*
(93) 2023/01/03(Tue) 20時半頃
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……機械だ……>>71
[もやもやとした闇の中では エンジェルシイラの体の仔細までは分からない。 だけど、触れた感覚は冷たくて硬い。
言われたとおりに出っ張りを掴むと フェルゼお兄ちゃんは、 慣れた調子で跨った。]
(94) 2023/01/03(Tue) 21時頃
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う、ん……わっ!
[エンジェルシイラは一瞬、体を低くすると 反動をつけて地面を蹴る。
お腹と声を置き去りに、 おれ達は空へと飛び上がる。
バサバサと羽ばたく音、 風がピュウピュウ切れる音で フェルゼお兄ちゃんの声はもちろん 自分の声だってかき消される。 最初は風が染みて、 まともに目を開けられなかったけれど 慣れて来たころに、うっすらと世界を見下ろせた。]
(95) 2023/01/03(Tue) 21時頃
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[毒の星雲がもうもうと渦巻いて>>72 地上にまとわりついている。 地の裂け目からは星の血が覗き 膿んだ海に魚影は無く、 代わりにエンジェルシイラの影が落とされた。
ラメトリーの街だけが 唯一、見覚えのある白い光を携えている。 昔は見えた、夜にそそぐ銀月の光にも見えるけど もっと身近で同じ色を見た。]
(96) 2023/01/03(Tue) 21時頃
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綺麗な水があれば、ラメトリーなら、 みんな生きていけるのかなって、 そう、思っていたんだけどな……
[終わり逝く世界を目に焼き付けながら 溢した声は、風にさらされた。 ラメトリーと同じ光を宿した フェルゼお兄ちゃんには 聞えなかった、はずだ。
エンジェルシイラなら聞き取れたのかもしれないけれど。 まさか、フェルゼお兄ちゃんに彼女の言葉が分かるとは 思ってもいなかった。]**
(97) 2023/01/03(Tue) 21時頃
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>>90
[ヨーランダ。ヨナ。 口の中で呟いてから、大きな翼を見上げた。 彼女が綺麗かどうかなんて おれには判断がつかない。 あまりにもおれ達とはかけ離れすぎて。]
……もとは人間だったの? フェルゼお兄ちゃんは、 その時から仲良しだった?
[そんなことも、聞いただろうか。]
(98) 2023/01/03(Tue) 21時頃
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[空を飛んでいる間は>>91 フェルゼお兄ちゃんと話す余裕はとてもなかった。 だから、無言で帰ってくる。
やがて、地上に降り立った時 おれはエンジェルシイラの背中をそっと撫でて 「ありがとう、ヨナ」とお礼を言った。]*
(99) 2023/01/03(Tue) 21時頃
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[ロイエにも妹がいると言っていた。 どんな妹だったのだろうか。 どうしたら… 妹とうまくやっていくことができたのだろうか。
ベッドの脇に座り込んで蹲ると、否応なしに昔のことが胸の奥に蘇る]
(100) 2023/01/03(Tue) 21時頃
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[自宅の敷地の中には、常に他人の姿があった。 家族を亡くしたこどもたちや、その支援をする人たちも。
彼はそんな中の一人だった。 読書好きというところで話が合い、少しずつ打ち解けていくうちに、男手が足りなくなった家へ彼が手伝いに来てくれるようになったのは必然だった。 慣れぬ手つきで懸命に、高いところの枝を落としてくれる姿に好感を持っていた。
『どうする? 薪用に乾かしておこうか?』 ありがとうございます、お願いします。
額に浮かぶ汗を拭うものを渡そうとした手を捉えられ、熱に浮かされたような表情で気持ちを伝えられたのは、夏の暑い日だった。]
(101) 2023/01/03(Tue) 21時頃
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[私たちは静かに気持ちを育てているのだと思っていた。 私たちの周りにはいつも妹がいた。快活な妹はいつだって纏わりつくように周囲にいたから、3人で過ごすうちに夏が過ぎ、実りの秋がきた。]
どうしたの? そんなにおめかしして
[その名の通り妹は、夏の花のように明るく眩しい。 明るい色の髪に花を飾り、無邪気に笑う妹は、姉の眼から見ても眩しかった。]
『だって、今日はお祭りなんだもの。』
[続く言葉が残酷に響く]
『あの人に誘われたの。 だから今日は2人で出かけてくるね』
[ああ、その時 私は、いったいどんな表情をしていたのだろうか]
(102) 2023/01/03(Tue) 21時半頃
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[キュオオオーーーンと鳴き声がして、白昼夢から引き戻される。 エンジェルシイラが帰ってきたのだ。
フェルゼやマリオは一緒だろうか。
もう一度ロイエにお別れを告げると、階段を駆け下りて中庭へ]*
(103) 2023/01/03(Tue) 21時半頃
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妹はポーチュラカです。 夏にオレンジ色の可愛い花が咲きます。 花言葉は「いつも元気」
(-8) 2023/01/03(Tue) 21時半頃
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― 廃墟庭園 ―
[卵を奪われ荒れ狂う番の巨鴉を、男の右腕からのびた紅い蔦が搦め取り絞め殺す。 作業のように喰らいついて血を吸い上げると、蔦蔓紋様は生き生きと右手の甲から腕全体を埋め尽くした。 それでも、胸の上の蕾は固く閉じたまま。獣の血では咲くことはない]
いよいよ 化物じみてンなぁ 落ちた男より オレの方がよっぽど――
こんな 醜い クソっ あいつらに 見られたくねぇよ
[煤けたような黒斑の卵を三つポケットにしまいこむ。 割ったことも食べたこともないが、毒見担当者に頑張って貰おう。
纏う布の端を歯で裂くと、右腕の侵食を隠す包帯代わりに巻き付けた。 頻度を増した眩暈に覚束無い足取りで、噴水の中庭へと歩を進める]
― →中庭へ ―
(104) 2023/01/03(Tue) 21時半頃
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[一度思い出し始めると、次から次へと湧き上がってくるもののようだ。
あの日、恋人と妹が戻ってきたのは、日付も変わろうかという程遅い時間だった。妹はひどく上機嫌で――さらに美しくなったように見えた。
どうして?と聞きたかった。 隣にいて、と言いたかった。
けれども、代わりに出てきた言葉は――]
あまり遅くまで連れ歩かれては困ります。 あの子も嫁入り前なのですから。
[バツの悪そうにしていた彼も、私の言葉に堰を切ったように私を責めはじめた。]
『君はいつも冷静で、他のことを優先する』 『君が拒むから』
[彼の言葉に、そうなの、と返して微笑むのが精いっぱいだった。 こんな自分よりも、明るくて朗らかな妹の方がいいに決まっている。]
(105) 2023/01/03(Tue) 22時頃
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[庭園から小径にさしかかったところで、響く轟音に頭上を仰ぎ見た。 もとより昏い靄がかった空、尚深い影を落とすエンジェルシイラ。 視界は腹側でいっぱいだったから、その背に跨がるシルエットには気づかない。 ただ、随分低いところを滑空しているなと思ったら、噴水の方に降りてゆく]
いよいよ 喰われる……?
[パックリ割れた果実のような頭蓋と臓物の惨状を思い出して、ぶる、と背筋を震わせた]
(106) 2023/01/03(Tue) 22時頃
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[―― いつだって、妹が羨ましかった。]
(107) 2023/01/03(Tue) 22時頃
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[なのに、私は。
妹が化け物に襲われて亡くなったあの日 血に塗れて欠損した妹の抜け殻を見て、安心してしまったのだ。
誰にも言えない、醜い感情を、私も抱えている。]*
(108) 2023/01/03(Tue) 22時頃
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マーゴは、エンジェルシイラから降りるマリオが見えれば、おかえりなさいと腕を広げたことでしょう
2023/01/03(Tue) 22時頃
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― →古城 厨房へ ―
[誰かと顔を合わせるのが気まずくて、噴水とエンジェルシイラを遠巻きに迂廻する。 人目を避けるように、暗い壁際と死角を移動する様は、盗人と大差ない。 厨房に忍び込むと、マーゴの手で整えられたのだろう食卓が目に入った。 くつくつ煮詰まるシチューの匂いは、残念ながら馨しく感じられなかったが、殺風景な廃墟に仄かに灯った明かりに、晩餐会の和やかさが想像できて、唇が薄く弧を描く。 ミタシュの無事と、フェルゼとマリオの帰還を祝える宴になるといい――]
(109) 2023/01/03(Tue) 22時半頃
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[そこに自分の席があることが、嬉しくて申し訳なくて、震える唇を噛み締めた。 がり、と滲む血の味に、喉奥から漏れる嗚咽が止められない]
オレは 喰えねぇて 言ってンのに
――莫迦だな ほんっと
[自嘲気味に吐き捨てて、約束の蜂の巣と三つの卵を簡素な食卓に並べ置く。 それから来た時と同じように、忍び足で厨房を抜け出した]
(110) 2023/01/03(Tue) 22時半頃
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──泉のそば──>>93
[ヨナの背中から降りると 髪からパラパラと砂が落ちた。 ずいぶん土埃にまみれたから 髪はほつれてごわごわだし 色だって黄色くくすんでいるだろうな。
帽子は、風で飛ばないように お腹に挟み込んでいた。 帽子の中にしまっていた風花は 崩れることなくおさまっていたから 少しホッとした。 ロイエお姉ちゃんへのお土産、 潰れちゃったら悲しいもん。
地面についても、まだ体が慣れていなくて ふわふわと浮いてるみたいだ。 湿った水の香りだけしか感じないけど フェルゼお兄ちゃんは違うらしい。>>93]
(111) 2023/01/03(Tue) 22時半頃
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あの人って……誰?
[まさか、マーゴお姉ちゃん達だろうか。 不安になってきょろきょろと見渡せば 腕を広げるマーゴ姉ちゃんと目が合った。]
マーゴお姉ちゃん!
[胸の中に突進して抱きつく。 頭を寄せれば、トクトクと刻む鼓動が気持ちいい。]
フェルゼお兄ちゃんと、 ミタシュを探しに行ったんだ。 だけど、居なかった……
[顔を埋めたまま伝えれば 声は、寂しい音がした。]
(112) 2023/01/03(Tue) 22時半頃
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[しばらく命の音を聞いていたけれど ふと、誰かの気配を感じて>>109体を離した。 隠れているのか、誰も見つからなかったけど。
中庭にはラルフお兄ちゃんも居た。 あの怖い人の姿は無い。]
ジャーディン……さんは?
[フェルゼお兄ちゃんの言った 「あの人」>>93は、 ジャーディンさんのことなんだろうか、と ぼんやり考えた。]*
(113) 2023/01/03(Tue) 22時半頃
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[中庭に着いてからほどなくして、 ジャーディンも戻ってきたようだった。 気配を感じて厨房を覗くと、 簡易な机と不揃いの椅子で食卓が作られていた。 中央の更に、蜂の巣らしき物体と、 子どもの手の平サイズくらいの卵が 並べられている。
ジャーディンを見かければ、 ありがとな、と声をかけただろう。 それから中庭に、人の気配が戻って来ていた。]*
(114) 2023/01/03(Tue) 23時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2023/01/03(Tue) 23時頃
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マーゴさん、あと、ラルフさん、
ああ、彼の方はいませんね。
[血の匂いは、 朱い実を飾る彼と、 神を名乗る男と]
ヨナ、って呼んでくれるんですね。
[マリオからの離れ際、それだけを告げると、 血の匂いを辿っていく]
(115) 2023/01/03(Tue) 23時頃
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ジャーディンは、折れた支柱の影から、噴水の方を窺っている。
2023/01/03(Tue) 23時頃
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RP村の細かい作法うろ覚えなんだけどw死亡ロールまわすよな?ここからどうやって死ぬんだろう…
(-9) 2023/01/03(Tue) 23時頃
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フェルゼは、ジャーディンに気がつくと、フラフラと歩み寄る。
2023/01/03(Tue) 23時頃
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>ちなみに死亡ロールは青ログでしてもらっても構いません。 希望があれば、遅くはなりますが、天声を、使って、表に貼ります。
なるほろ
(-10) 2023/01/03(Tue) 23時頃
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ジャーディンは、フェルゼに見つけられてビクリと硬直した。逃げられずにいる。
2023/01/03(Tue) 23時頃
ジャーディンは、マリオに話の続きを促した。
2023/01/03(Tue) 23時頃
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ごきげんよう。 どうしました?
[白い眼は、ジャーディンを射抜くが、 表情はあまりなく、近寄る]
水は飲みましたか?
(116) 2023/01/03(Tue) 23時頃
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よぉ 無事だったんだな
[非常に居心地悪そうに言葉を探しつつ、諦めて出頭した。 フェルゼの視線を避けて、もの問いたげにエンジェルシイラを睨んでから、マーゴに抱きとめられたマリオへ。ミタシュ、とやらの姿は見えなかったが、口にはしない]
まだ 飲んでねぇよ ラルフに血を貰う約束だったしな
[けれど、今なら導きに身を委ねても構わない心境になっていた]
(117) 2023/01/03(Tue) 23時頃
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血を飲めば 永らえる 水を飲めば 終焉を迎える
[謳うように予言めいた言葉を残したのは、誰だったか]
飲みたくなったら 飲んでいいのか?
[今度はひたと血に染まる瞳で視線を受け止めて。 ズクリと寄生根が不穏に脈打った]
(118) 2023/01/03(Tue) 23時頃
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>>112 [おかえりなさい、と、マリオの小さな頭を撫でると ぱらぱらと土埃が落ちた。 >>111 ]
そう、いなかったの
[ミタシュは何処へ行ってしまったのだろうか。こちらでも見かけなかったわと、どこにいっちゃったのかしらね、と、こちらでおこった事件は伏せてーーいずれ嫌でも耳には入るだろうから。]
>>113 ジャーディンさんは、食べ物を探しに行ってくれてるの。 そろそろ戻ってきてもいいころなのだけど…。
帰ってきたらみんなでご飯食べましょう。 スープを作ったから、よかったら食べない?
ああ、ほら、帰ってきたわ >>117
(119) 2023/01/03(Tue) 23時頃
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マーゴは、マリオの髪を手櫛で梳いて、土埃を落としている。
2023/01/03(Tue) 23時半頃
マーゴは、皆がそろっていたら、厨房へと誘った
2023/01/03(Tue) 23時半頃
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そン時がきたら ラルフでも フェルゼでも
オレの後に 残ったモンは ぜんぶ 『生命の導き』で 封じてくれ
寄生されても 生き延びたいって モノズキがいたら 構わねぇけど
――渇きっぱなしの永遠なんて 生き地獄だからな
[己の喉から胸元へ、紅色の蔦を指で伝いながら唸る]
そこいらの動物や害蟲に寄生しても危ねぇし ――頼んだぞ
(120) 2023/01/03(Tue) 23時半頃
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ジャーディンは、マーゴに、オレは行けない、と申し訳なさそうに断った。
2023/01/03(Tue) 23時半頃
マーゴは、眉を下げてジャーディンの様子を見守っている。
2023/01/03(Tue) 23時半頃
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約束したんだ。 血が欲しければいつでも、──
[ジャーディンはどことなく様子がおかしかった。
頼んだぞ、なんて、まるで遺言のようだ。]
(121) 2023/01/03(Tue) 23時半頃
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なるほど。
あなたは、そういう存在なのですね。
[水は、清らであれど、 だからこそ]
(122) 2023/01/04(Wed) 00時頃
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この水は、私のものではありません。 あなたが思う時に、 あなたがらあなたであるうちに。
ただ、私は、願われると断れないので、 承知はいたします。
[どこか、思い詰めた男のことのは、受け止める所存]**
(123) 2023/01/04(Wed) 00時頃
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|
[ ―― ああ、こんな時に、なんで。
中庭で、尋常ではないジャーディンの様子を見守っている時だった。酷い眩暈に襲われて立っていられなくなる。
もし誰かが気づいて、声をかけたら、いつものようにこう答えただろう。
ああ、ごめんなさい。 よくあることなの
邪魔をしてはいけないと、ひっそりと地面に蹲り、なんとかそれをやり過ごそうとする]
(124) 2023/01/04(Wed) 00時頃
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|
マーゴお姉ちゃん、食べ物作ったの? 道理でいい匂いがすると思った!
[あの謎葉っぱで作ったのなら どんな料理になったのかは気になる。 そしてふと、マーゴお姉ちゃんが ごく当たり前にジャーディンさんを 仲間のように呼んでいることに気づいて── 怖くないの、と問いかける前に 本人が姿を見せた。>>117 フェルゼお兄ちゃんと話している。 >>120向けられた言葉は、 フェルゼお兄ちゃんだけじゃなくて みんなへの言葉に聞こえた。
言ってることが、よく、分かんないや。]
(125) 2023/01/04(Wed) 00時頃
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|
>>121 そうだな オレに血ぃくれるって莫迦は オマエ が 二人目だ けど 他の人じゃ やっぱりダメだった
[『 』を思い出せなくなっていく。 顔も、声も、香りも、肌触りも、指に絡めた髪の質感も、共に過ごした幸いの日々も、最期に啜り尽くした生命の味さえも。 別の誰かの味で忘れたくはない。
寄生主が渇望するのは、栄養となる人間の血のみ。 宿主(ジャーディン)が希むものは、――もう手に入れた。
目蓋の裏に、暖かみの濫れる食卓の光景が描き出される。 久しく忘れていた『幸せ』の色をしていた]
それでも あ ありがとう
[頭を掻きながら小さく小さく嘯く。 瞳だけでなく赤くなっているだろう顔を、俯き隠して]
(126) 2023/01/04(Wed) 00時頃
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[追って質問をする前に マーゴお姉ちゃんがしゃがみこんだ。]
マーゴお姉ちゃん! どうしたの? よくあることって……お顔が真っ青だよ。
[おれは両手に水を汲むと マーゴお姉ちゃんの口元に差し出した。 ぱたぱたと、雫が落ちる。 飲めるかな。少しでも楽になるといいんだけど。]
(127) 2023/01/04(Wed) 00時頃
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干からびるとこなンて 見られたくないから さ
――じゃあな
[その場の面々の視線を振り切るように踵を返して走り出す。 走って、走って、喉の渇きに耐えられず、当初は洗濯に使おうと、フェルゼの塒から無断拝借した瓶の中身を勢いよく呷った。 灼け付くように熱い血潮と反対に、芯を凍えさせるほど冷え冷えと感じられる液体が、身体の中心へ滑り下りていく。 不快そうに身動ぎしたのは、寄生体か宿主か]
(128) 2023/01/04(Wed) 00時頃
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|
[その間にも、あんなにも怖いと思っていた ジャーディンさんが、 ラルフお兄ちゃんやフェルゼお兄ちゃんに 何かをお願い? していて── ああ、何が起こっているのか、分からないや。]
(129) 2023/01/04(Wed) 00時頃
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|
――う゛ あ゛あぁ
[子孫を残そうと足掻く寄生根が、結実に必要な体中の水分養分を吸い上げていく。 断末魔の悲鳴はすぐに嗄れて、末端の爪先指先から、木乃伊のように燥いて罅割れ、音もなく塵と散り。 爪一枚、髪の一本、歯と骨のひとかけら、全て余さず枯れ尽くすだけ]
(130) 2023/01/04(Wed) 00時頃
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|
[最期に残ったのは
咲ききらぬまま散った薄い楕円の花弁が二枚
血の色をした真珠大の種が一つ*]
(131) 2023/01/04(Wed) 00時頃
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あっ
[ジャーディンの背中には、何も言葉をかけられなくて。 結局、別れの言葉も言えなかった。 ジャーディンさんにも。マーゴお姉ちゃんにも。 また。]
(132) 2023/01/04(Wed) 00時頃
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