310 【R18】拗らせ病にチョコレヱト【片恋RP】
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人
狼
墓
少
霊
全
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
メアリーが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、エツコ、アイリス、ヨスガ、ゴロウ、エフ、レイ、ニトカ、ソウスケ、タツミ、フェルゼの10名。
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姫有さん。大丈夫よ。 バレンタインデーは明日なんだから、 まだ時間は十分にあるから。
[朝早くのこと。 共用の厨房で、失敗作を手元に狼狽る乙女の隣で 管理人は微笑みもせず、淡々と述べながら 新たなチョコレートの包み紙を剥く。]
次はこっちのレシピでやってみましょう。 形はあまり変わらないけれども、 さっきの物よりかは、簡単だし。
[彼女が開いてみせたのは、年季の入った菓子作りの本。 過去の住民が置き去りにした私物だったか、それとも……]
(0) 2021/02/16(Tue) 00時頃
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/* 大田さんがいろいろ振ってくださるの、ありがたいし嬉しいです。 演目もいろいろ出してくださっているの素敵なので、それも含め諸々回収したい。唸れ指。増えろ時間。
(-0) 2021/02/16(Tue) 00時頃
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「ヒントの提示を要求します! 1日1回今いる場所の写真を送るとか、どう?」
[シンプルに、興味もある。 画面の向こう側の住人がどんな人間で、 どんな顔をして自分と話しているのか。
長年の付き合いで人格はある程度把握してるけど もう少し詳細を知ってみたいと思うくらいには エニシに愛着を抱いている。]
(1) 2021/02/16(Tue) 00時頃
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― 昼:NARUMIにて ―
はーい、いらっしゃい。
[お昼時、五郎さん>>1:283がやってきて、いつものように「いつもの」という。 はじめて言われた時は面食らって、常連客の新人バイトか!?と戦々恐々としたものだが、クレームをつけられたことはないので、何を出しても問題はないようだった。 一度きりで終わると思っていた「いつもの」はそれからもしょっちゅう聞かされたが、次第に慣れていけば、褒めてもらうこともあったかもしれない。 元々人当たりはよい方だったから、常連客には弄られつつも、可愛がられてた、と思う。 だがしかし、最初に、助けを求めて振り返ったら、素知らぬ顔でそっぽ向いてた大叔父の事は一生許さない。]
(2) 2021/02/16(Tue) 00時頃
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「それと。ありがとね。」
[勝ったとしても負けたとしても 向こうに特にメリットがある話ではない――― と、少なくとも愛理の視点からは見えるわけで。
だから理由は述べずに礼を言って、 ぱしゃりと玄関付近の花壇の写真を撮り、 メッセージに添付した。
こんな感じ、という一例として。**]
(3) 2021/02/16(Tue) 00時頃
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[じゃあ、今日は、と、ビッグバーガーとブレンドを用意する。カウンターの中で重なるオーダーを順に処置しつつ、彼の方をちらりと見れば、スマホを見ながら片手で顔を隠している仕草。]
…何か、あったんです? 良いニュースなら聞かせてください。
[仕事が一段落した時に声をかけたから、>>1:284ため息をついてるのは見逃したかもしれないが。]
バレンタインも近いですし、 ハートマーク、サービスしましょうか?
[珈琲のおかわり如何?と営業スマイル*]
(4) 2021/02/16(Tue) 00時頃
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これなにぃ……? ワカメと……なんの酢の物です?
[そこまではわかるのだが、カットされたナマコを見てわかるほど海産物には詳しくなかった。 でも美味しそうだし頂こう、と勧められた小鉢を取り頷く。 つまみが増える分にはいいことだ。]
そりゃあ日本人ならほとんどの人が大好きでしょ、カレー 外国の人もハマるとか聞きますしねぇ
[いきなり出てきたドイツ人については、気づかずに不思議そうにして、けれどその後続いた言葉におぉ!と嬉しそうな声を上げる。]
(5) 2021/02/16(Tue) 00時半頃
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お歳暮ビールだといいやつがありそうですねぇ 探索だぁ
[背後で隠れている彼>>304には結局最後まで気づくことなく、置いていた缶ビールを持って敷波さんと共にバーへと探索に向かったのだった。]*
(6) 2021/02/16(Tue) 00時半頃
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/* >>1:281 寸胴鍋カレー(甘め)と保温炊飯器 (ナマコとワカメの酢の物) >>1:285 付箋 >>1:282 コートとマフラー
―――― ・朧の色 ・敷波さんが健康そうなら風邪引きたい(???) ネタが被ると申し訳ないのでというやつ。
(-2) 2021/02/16(Tue) 00時半頃
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/* 一個抜けていた。
>>1:308>>1:309 人魚姫
これは思考整理と日中ロールを練るための前準備です。
(-3) 2021/02/16(Tue) 00時半頃
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/* 後手後手になってるけどちゃんと情報開示するつもりはあったんですよ!追わせるのが下手すぎでごめんなエニシくん
(-4) 2021/02/16(Tue) 00時半頃
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─ 回想:女湯 ─
[そういえば何故ヨスガくんが、 落ち着いてて、ちょっと不器用で、 そういうところが可愛い人になりたかったのか。 深堀りはしなかったな、と。 寒中水泳を決行した日の敷波玲はあの後、 広い浴槽で白い足を伸ばしながら、振り返っていた。
男の悩みに対しては分析を。 女の悩みに対しては共感を。 男女平等が社内で叫ばれるご時世ではあるが、自分の中ではそんなテクが構築されている。 そして語られない点に関しては詮索しないというのも。]
…だから、無知のまま?
[呟きは泡に消えたが、湯船の泡なだけ先程よりも健全だ。 塩と砂のざらつきもすっかり取れた肌を撫で、湯気を仰いだ]
(7) 2021/02/16(Tue) 00時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2021/02/16(Tue) 00時半頃
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[男湯と女湯を隔てる壁の向こう側から、声が聞こえる>>1:296。]
誤字にしたの。 やりやすくは、ありますけど。
[頭は抱えなかったが、リンスで海水のダメージもリカバー済みだ。 …湯船でもスマホを手放さない。 そしてそれは、先ほどの話に関連がありそうだ。 自分のなりたい理想像、ではなく ヒトに見せたい理想像、らしいと敷波は思い当たる。 微かな同族の匂いに庇護欲がぴん、とツノを立てる音。]
まぁ、「引っ掛かり」即ち 「相手に己を意識させる」ことですから。 不器用、のポイントは、稼げたのでは。
(8) 2021/02/16(Tue) 00時半頃
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[そういえば、風呂場で響くヨスガくんの声。 反響のせいかな、何となぁく、みぃ姫に似てる…ような。
だからほっとけない気持ちになったのかしら?]*
(9) 2021/02/16(Tue) 00時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2021/02/16(Tue) 00時半頃
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─ 回想:お歳暮探検隊 ─
海の鼠と書いて、ナマコです。 カレーと違って、こどもはそんな好きじゃないかも。
でもあたしは好きですよ。 潮食ってる感じがして。
[ニトちゃんさんの手が小鉢を回収する>>5のを確認すれば、内心ガッツポーズ。 これで誰も食べない、なんてことがあれば密かに虚無を抱えるところだったので]
給食、っていう食育でみんな通過しますからね。 外国の方もハマると。なら良かった。
[大丈夫だろうか。背後の小動物は萎縮していないだろか。 というか今気付いたがカレーはまだしも、 ヨーロッパ周辺生まれの方にナマコは拙かっただろうか。 タコとか、げてもの扱いなんだっけ?なんて]
(10) 2021/02/16(Tue) 01時頃
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[それから、ニトカと共に旧バーへと向かっただろうか。 帰ってきたときに『待雪』の皿に 使った痕跡があればいいなと願いながら。
だって心配でしょう。 ご飯が美味しい国に来て、 カップ麺>>1:303しか食べてないの、単純に。]
(11) 2021/02/16(Tue) 01時頃
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[さて、嘗てバーだった其処で、 目当ての缶ビールは少し探せば見つかっただろう。 ひょっとしたら、誰かが使い込んだ菓子作りの本など>>0 ぽろりと出てくることも、あったかもしれない。
独り飲み会をしていたと聞けば、 なら自分も今日は。と飲み始めることは間違いない。 恐らく今までも何回か、火鉢なりつまみなりを一緒に囲んだことはあったはずだ>>1:239。
因みに敷波玲の酒事情について話しておくなら、 酔った彼女の傾向として──────]
(12) 2021/02/16(Tue) 01時頃
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[ ─────突如、電源が切れたように爆睡し始める。
垂直な姿勢から木でも折れるかの如くに倒れがち。 …まぁ、酔った勢いでいつも以上の無様を晒さないように、という本能的な防衛機構、なのかもしれないが!!]**
(13) 2021/02/16(Tue) 01時頃
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― いつかの相談ごと ―
当時はメロンが高級フルーツとして人気だったから、とか諸説あるらしいけど、あくまで諸説らしいですね。
[クリームソーダのバリエーションについて、五郎さん>>1:201に相談した時、自分も気になって調べたことを聞かれたので、至極真面目に答えてみた。だがしかし、本人は不服があるわけではないらしい?]
赤とかピンクですかー。確かに、女の子好きそうだし、夕焼けのクリームソーダとか名前つけたら、いいかも。 そういえば、ナルミちゃんのランドセルはラベンダー色らしいですよ。
[確実に彼には不要な情報も織り交ぜつつ、かき氷と同じなら、白いソーダもありかも、アイデアが色々わいてきた。 それでも定番の緑は外すことなく。時折クリームソーダを注文する彼を見ながら「何故緑だけ?」と当人が口にしていた疑問を、ソーダの泡のように思い浮かべた。タイミングが良ければ、本人に直接好きな色を聞いたかもしれない。かの人にはそれすら聞けずにいるのだが**]
(14) 2021/02/16(Tue) 01時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2021/02/16(Tue) 01時頃
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/* 五郎さんには、おすすめの日本酒とか、 ランチのリクエストとかもききたいけど 冗長になるので削りました!無念。
ニトカさん、エフさんではないのかな?
レイさん、面白いなぁ。
フェルゼくん>>0:105の気さくな住人枠に立候補したかったけど、完全に時期を逸しました。でも、した体で動こう。トランプ遊びする仲間はいるかどうか謎だけども。
(-5) 2021/02/16(Tue) 01時頃
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─ 一週間前の夜 ─
[ あの人は人魚姫よりは王子の側だろう。 煙のように掴みきれないところや、時折言葉に含むシニカルさを思えば性別を抜きにしても儚げには見えない。 早乙女にしたように恋愛の話でも振ったのなら、鼻で笑われたりしそうだ。
裸足の濡れた跡を思い出して思考したのは、カレーを胃に収めた後、いつもの定位置にいた為に。 ]
(15) 2021/02/16(Tue) 01時頃
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[ 基本は鈍感な竜海は、部屋に戻った後に美術本を眺め始め夢中になりまた一人の世界に入っていた。
共用キッチンで食事を取ったのは、他の者より遅れた時間帯だろう。 その料理特有の香りのお陰で気づく事ができた。 自分の分のカレーと、作り主の正体に。
敷波玲は、同い年のOLだ。 絵に描いたようなキャリアウーマン。普段の様子から敏腕であると想像している。 カレーすら授業で作った記憶しかない自分には、わざわざ皆の分まで作ってくれるのには尊敬の念すらある。 用意してくれると、食べようという気持ちになれるのも助かる。 食べられたら何でもいいという性分故、ナマコ酢も珍しい物を食べさせてもらったという認識。
他者について自己解釈し決めつける性質と、決定的と言うほどのものは見ていなかった偶然でイメージは保たれていた。 ]
(16) 2021/02/16(Tue) 01時頃
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美味しかったです
[ その後出会えたら夜の内に、主語が抜けた淡白な礼を ……お休みであったのなら>>13 翌日以降の何処かだったかもしれない。
竜海のバイトは夜勤であり、仕事の日に敷波と出会うのは彼女が帰ってきた辺りの時間が多い。** ]
(17) 2021/02/16(Tue) 01時頃
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/* またロルの文章が若干抜けてる!!(ドジっ子の字媒感染) …今回は通そう。うん。一応読んで意味は通じるから。
タツミさんの人魚姫拾えたら拾いたいなぁ。 海とか、理想とか、不変とか。そういう点から触れたくなる世界を見せて頂いている。 そしてゴロさんに何度も言及しているが会えたことがないのである!!
(-6) 2021/02/16(Tue) 01時頃
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/* 徹底的に無神経であるのも片想いされる側らしいかなとも思っている というのは竜海のことであり、他の方の話ではありません
(-7) 2021/02/16(Tue) 01時頃
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/* と思ったらお絡み頂いていた!!>>16 わーんありがとうございます嬉しい…タツミさんの背後の方細やかなのだ……
会えてないと言えばアイリちゃんともお喋りしたことはないのですが、 プロローグでめちゃくちゃ触って頂けたのでそんな気分がしてない。 (不審者おいしかったですありがとうございます) 此方からの干渉はヨスガくん越しという、黒幕…まではいかないですね。
(-8) 2021/02/16(Tue) 01時頃
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[ナマコ。珍しい食材を使っているなと思ったが、海沿いのこの街ではよく使われるのだろうか。 料理をしないもので、あまりピンとはこなかったが、口内は正直にじゅるりと唾液を分泌した。]
ナマコですかぁ 歯ごたえあって美味しいですよねぇ
[小さいころは食わず嫌いしていたが、大人になってからいざ食べてみると固い歯ごたえと独特の味に食わず嫌いを後悔した。]
カレーも酢の物も美味しそうですねぇ 今日はラッキーだ
(18) 2021/02/16(Tue) 01時半頃
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[それに、敷波さんが作ったものならば美味しいだろうと。 過去にあった甘いカレー事件のことは記憶の隅に置きつつ、その時みたいに甘い期待を寄せた。
恋敵がそう>>1:304思っているように、私も敷波さんの料理が食べたいのだ。]
(-9) 2021/02/16(Tue) 01時半頃
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[上機嫌になりつつ旧バーに向かう。 漁ってみるとまだお歳暮の箱に入ったままのビールが発掘されて、うひょーとテンションが勝手に上がる。]
じゃあありがたく頂戴しちゃいましょお これ敷波さんの分ね
[ジャージのポケットに何本か入れて、同じ本数を敷波さんに渡す。 明日が休みであれば部屋飲み会に誘えるのだが、そこのところはどうだったか。 過去に突如爆睡し始めた>>13彼女を見て、げらげら笑ったのは懐かしいことである。 ひとまず酒につまみにと戦果は上々で、その場を後にした。]*
(19) 2021/02/16(Tue) 01時半頃
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………!! ぇ、…ぁ、う……その、
[ドイツの>>1:305、というのは、自分に話題を振られているのだろうか。いや彼女は自分に背を向けたままで、こちらに視線を向けてはいない筈なのだが、いやしかし。 二人の間で結論が出たとも知らず>>5>>10、まごつき返答に悩んでいるうちに気配は離れていて>>1:306>>6。 ほっとして。……あぁでももう少し、あの人の姿を見ていたかったかも……なんて。
でもまさか引き留めるなんてことが出来ようはずもないので、カレーがたっぷりと作られた寸胴鍋におずおずと近付きながら、結局即答は出来なかった返事を心の中で考えてみる。]
………カレー、……
[ドイツでは正直、『だいすき』にランクインするほど馴染みのある料理ではない…が、そのスパイシーな香りはとても食欲をそそられる。 あとじゃがいも。じゃがいもが入っているのはとてもいい。じゃがいもが嫌いなドイツ人はいないはず。 だからやっぱり、もしかしたらもう言われていたかもしれないが>>5、ドイツ人も好き……だと思う。 日本風のカレーは食べたことがないから分からないけれど。]
(20) 2021/02/16(Tue) 04時頃
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[…これから食べ……ても、いいん ですよ、ね…? 食べちゃいますよ。今ちょうど、誰もいないし。
と、辺りを見れば、たくさん並べられた皿の中に『待雪』の付箋が貼られたものを見つけた>>1:285。
…あぁ…なるほど。それでいきなり、僕の名前。
別に僕に特別、食べてほしかったわけじゃなく、全員に食べてもらえるようにと。 確かに僕はこういう機会があっても、よほどお腹が空いて部屋に食べ物のストックもないとかじゃない限り滅多に食べることはない。 …もし、誰か他にたくさん食べたい人がいるなら、その人の分を減らしてしまうのは申し訳ないし。 でもこんなに量があるなら、確かに数人だけでは食べ切れなかろう。何せ管理人さんや、いつも散歩しているのを見かけるあの人、果ては彼が飼っている犬の名前まで書いてあるほどだ。 というか、その人達にも食べてもらうためにこんなに大量に作ったんだろうな……など、本当のこと>>1:282は露知らず。]
(21) 2021/02/16(Tue) 04時頃
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[でも、別に僕だけじゃなかった って、ちょっと落胆してしまうのは、 我ながら矛盾してるって分かってる。 いざ目を向けられたら怯えるくせに、僕だけ特別、を ほんのちょっと ほんのちょっと 期待してしまった、だなんて。 ………烏滸がましいったらない、な。]
(-10) 2021/02/16(Tue) 04時頃
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[……うん。いい人だ。 優しいひとだ。 僕を含めた、この賀東荘に関わる人たちみんなに、こうやって料理を振る舞って。 わざわざこうして付箋まで付けてくれる。これだってちょっとした手間だろうに。 まあ、仕事のできる彼女のこと、こんなの手間のうちに入らないのかもだけど。
それから―― ヨスガくん優先、の文字にやや手が止まりかけるが、でもまだ全然量はある大丈夫。あの人そこまで大食漢ってわけじゃないだろうし多分。と、『待雪』の皿にカレーと、それからライスを盛った。 日本ではこんな風に盛り付けてたはず、確か、と思い出しながら、だけれどどちらもちょっと量は控えめに。]
(22) 2021/02/16(Tue) 04時頃
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[ ……ああ、でも、わざわざそう書いてるってことは、 ヨスガさん、にいちばん 食べてもらいたかったんだろうな。 仲いいんだな、きっと。 ………好き なのかな。
まさかこの想いが成就するなんて、1ミリも思ってはいないけれど。 けれど、既に相手がいる可能性 を正面から突きつけられて、 胸が痛い。 すごく痛い。
………でも、それでもまだ彼女への想いを止められない だなんて、 ばかだな。 すごく ばかだ。 ]
(23) 2021/02/16(Tue) 04時半頃
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[なんて、自嘲しつつ。 カレーを盛ったら次はこの…この…なんか名状しがたい料理。 あまり、いやかなり見慣れない物体ではあるけれど、とりあえず、食べ物らしい。こわくないらしい。なんかそういう話をしてた気がするし、それを聞いていないと食べ物とすら認識していなかったと思う。 口にするにはかなり勇気がいる風貌だけれど、もちろんこれも頂く。
だってきっと、あの人が作った料理なら何でも美味しいに決まってるし、 なんでも美味しく食べられるに決まってるから。
そのあと……部屋に持っていって食べる、ということもできたけれど、それはしなかった。 食べ終わった食器を片付けるのが手間だし、……もしかしたら彼女たちがまた戻ってくるかな、なんてちょっと思ったから。 …いや、戻ってきたらきたで食事どころじゃない精神状態になりそうなのは分かりきっているのだけれど。
それで、僕が食べている間、ここに何人か来たんだったか、来ていないんだったか。 他人の気配に敏感なはずの僕がよく覚えていないくらい、集中して、味わって食べていた。]
(24) 2021/02/16(Tue) 04時半頃
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[だって初めて食べる、好きなひと、の手料理で。 それにちょっと甘めのカレーは、炊き立ての白米とよく合って、すごくすごく美味しかったから。 …ニンジンが星形だった>>1:281のはちょっと意外で、あの人の新たな一面が見れたことを嬉しく思ったりした。
それから……ナマコ、は…… ごめんなさい。なんでも美味しく…は、やっぱりちょっと嘘でした。 味付けがとかじゃなく、この素材の…コリコリ…グニグニ…した食感、僕には合わなかったです。
でも取り分けた分はがんばって全部食べた。当然。大好きなひとが作った料理だから。]
(25) 2021/02/16(Tue) 04時半頃
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[その後―― 使った食器はきちんと洗って棚に戻し。付箋は…捨てずに貰ってしまった。このくらいなら許されようと、きっとバレないだろうと信じて。 それから。もしもこの後、彼女に会うことがあったら。 全員に向けたものとはいえ施しを受けたことについて、礼のひとつも言えないのは悪かろうと決心し、勇気を振り絞りに振り絞って、
カレー、おいしかったです。ありがとう。
と、恐らくは伝えたかったのであろう、曖昧で言葉未満の音声が、届けられたか。やっぱり届けられなかったか。]
(26) 2021/02/16(Tue) 04時半頃
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[――自室に戻り、布団の上に横になって、『待雪』と記された付箋を何度も何度も見つめる。ずっと、ずうっと見つめる。 綺麗な字だ。彼女を表すような。少なくとも自分にはそう見える。
これは証だ。 名前を呼んだなら、これを書いたなら。 あの食事を誰にいちばんに食べてほしいかなど関係なく。 確かにその一瞬だけは間違いなく。 彼女の頭の中に自分は在った―その、証明。 ……その"自分"が、決して良い印象のものとは限らないと、 常の思考なら暗い気持ちに陥っていたはずだが。 今晩は不思議と、ただ幸せだった。
大切なそれを、間違っても捨ててしまわないように、大好きな本の表紙を開いてすぐのところに貼っておく。
大好きな本。死してなお王子に見初められるほど美しい、スノーホワイトの物語。]**
(27) 2021/02/16(Tue) 04時半頃
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/* ちなみに私はなまこ大好きです。ありがとう!(?)
なんでフェルゼは氏…って思ったけど、年齢が不詳だからですね…。 ちょっとこれはかなり悩んでて。身長もだけど。 成人はしてるけどアイコン童顔だしレイさんよりかは年下かな、みたいなイメージなんですが、 でもあんまり若くても海外赴任なんてさせられないと思う、んですよ、ね…。 (日本に来たのは上司命令です 自分から自分がより目立つ国に行くはずがないので(っていう設定をここで言う)) いやっ…でも…学校嫌で義務教育終わってすぐ就職して、仕事の経験がある程度あるとかならワンチャン…?
身長も同じような理由で、イメージ低そうだけどドイツ人なら高いのか…?と思って葛藤しており。 ごめんなさい。ちょっと曖昧なままにさせてください。でも163以上はあります。
年齢も…欧米の人若くても結構年いってるように見えますからね…日本人からみて不詳感があるから誤魔化s……でもアイコンが童顔〜〜!!!!
(-11) 2021/02/16(Tue) 04時半頃
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[ 大田竜海のバイト先の一つは、商店街近くの小さな漫画喫茶だ。 ここ最近のシフトは夜勤であり、早乙女と玄関で鉢合わせていたのは以前の話。
夜間バイトは大抵男性のほうが求められがちで、尚且実入りが良い。 短期で引っ越しのバイトをしたこともあるが、荘から離れすぎたくないのが本音だ。 昼間に働く掛け持ち先も、その辺りを考慮して選んでいる。
薄暗さと店員と客の関わりの薄さにより、態度を咎められることも少ない此処が一番好きだ。 ]
(28) 2021/02/16(Tue) 05時頃
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[ 子供の頃禁止されていた物ばかりが店内に満ちている。 しかし、所謂オタクが愛する漫画やアニメのキャラクターには自分は惹かれないらしい。
彼らと同じようになれたら、安価で愛する者と同じ部屋で暮らすことが出来る?
いや、とんでもない。 『彼』以外を求めることも、金で買って想い人と暮らすことも。 人間同士のようになれないからといって、それは不誠実だ。
自分はただ、毎日眺められたらそれでいい。 ]
(29) 2021/02/16(Tue) 05時頃
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─ バレンタインデー前日・朝 ─
[ 冬の早朝の空気は一層に冷たい。春も近づく時期とはいえ、厳しさは健在だ。
夜勤終わりには堪える。 玄関から一歩踏み込んだところで、一息吐いた。 部屋に戻る前に温かい飲み物でも貰いたい、インスタントコーヒーのストックを思い出し共用キッチンへと向かったところ。 ]
(30) 2021/02/16(Tue) 05時頃
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……お邪魔しました
[ 一人の乙女と一人の淑女の先客があった。>>0 姫有花奈、丁度竜海の真下に住む女子大生。
遅い時間に出勤の為に物音を立ててしまうこともあるが、文句一つ言わずむしろ労ってくれる。 もしかしたらそれは、頭の中を一杯にする何かが彼女にもある為に本当に気にならなかったのかもしれない。そう今気付いた。
少しおっとりしているというか、子供っぽい印象だったが──そんな彼女にも、想い人がいるようだ。 大きくはない声だ。作業と恋に夢中な姫有は気づかず、管理人だけが振り向いて小さく一礼してくれた。 ]
(31) 2021/02/16(Tue) 05時頃
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[ 少し前に意識した日が、また忙しくなった日々の中でいつの間にか目前に近づいていた。 シェアハウスの住民達も、それと無関係な者ばかりではないらしい。
キッチンから離れた時の何とも言えない思いは、コーヒーが飲めなかったせいなのか。** ]
(32) 2021/02/16(Tue) 05時頃
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[冬の朝は遠い。満足いくまで文字に溺れ、キーボードの音が止まったのは、まだ日が顔を出す前だった。ディスプレイの光だけが部屋の中を照らしている。
簡易キッチンの足元には蓋の空いた段ボールが我が物顔で居座っており、向かい側には山になり始めた洗濯カゴがある。ベッドは起きた時のまま左角だけ捲れていて、コートハンガーは主不在のまま、枝の全容を晒していた。 丸めたティッシュをゴミ箱へ放ると、適当なファイルに二度触れた。
文字を辿る男は、きっと満たされた表情をしている。しかしそれは誰にも、男自身でさえ目にすることのないものだ。
今回開いたファイルの冒頭には、こう書かれていた。]
(33) 2021/02/16(Tue) 06時半頃
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彼の舌を射止めたものがいるらしい。
(34) 2021/02/16(Tue) 06時半頃
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― 回想:客達の世間話 ―
[『軌道』を書き始めて暫くは展開に詰まることが多かった。登場人物の特徴をまだ掴みきれておらず、場面ごとの心情の舵取りを迷っていたからだ。 特にライバルが登場した場面では、担当に何度も修正を依頼された。
お互いに想いを伝えることなく過ごしてきたふたりの前に、ヒロインへ想いを寄せる男が現れる。彼は想いを伝える言葉を惜しまなかった。結果、ヒロインは主人公の傍を一時離れることになる。 その後、ヒロインは結局主人公の元へ戻るのだが、どうしてもその流れが上手く作れなかったのだ。 プロットに取りかかる前に観た演劇>>1:308の影響もあるのかもしれない。
声を持たない娘は、劇中一度も声を発さない。 青年は言葉を有するも、微かに残る疑念へ口を閉ざした。 女性だけが自分を素直に表現することで、彼女自身の魅力に青年が気づくきっかけを得る。
想いは、朧のようなものだ。 そこに在るだけでは輪郭を捉えることはできない。 望みがひとりでは叶えられないことなら、形にして相手に差し出す必要がある。 言葉でも、それ以外でも。目に見える形で。]
(35) 2021/02/16(Tue) 06時半頃
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[今回は団員の台本ではないからか>>1:20、大田から評価を求められることはなかったか。ただ、いつかの世間話の合間に「アレって悲恋なんだね」と零したことがある。
望みが叶えられなかったから悲恋なのだろう。 しかし、捻くれた心は結ばれなければ悲劇なのかと囁く。 あの声>>0:16がした。
『軌道』もまた、最後は主人公とヒロインが結ばれることは執筆当初から決まっていた。 大きく逸れてしまうことはあっても、最後は決まったレールへと戻ってくる。
運命は、大多数の考える幸福によって定められていた。]
(36) 2021/02/16(Tue) 06時半頃
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[そういった経緯で『COFFEE NARUMI』を利用することが増えた結果、大田>>1:289と顔を合わせる機会も多くなった。 視線が合えば目礼くらいはするが、視線が合わなければ挨拶さえしない。帰りの時間もバラバラだ。あの場所での彼と己の時間は、完全に断たれていた。 だから彼からその話題が上がったのは、正直少し意外だった。]
……好きなの。コーヒー。
[大田との会話の中で、彼が食事に対して関心が薄いことは見て取れたか。そんな彼が好むコーヒーを思い浮かべる。]
そーね。 気づいたらなくなってる。
[あの店のコーヒーには、嫌な角や棘がないのだ。苦味に手が止まることも、酸味で思考がブレることもない。 まるで店主の人柄のような優しさが、コーヒー本来の深い味わいを教えてくれるような気がする。 残念ながらできた客ではないので、集中している間に空になっていることが多い。そのため味自体を覚えている訳ではないのだが、それくらい馴染んだ美味しさなのだろう。 素直に同意を示した。]*
(37) 2021/02/16(Tue) 06時半頃
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/* 上記一発言、コピペミスで全部消えてしまって記憶を頼りに書いた第二稿なので、何か抜けている気がしてならない。仕方ない。時間もない。いそげー。
(-12) 2021/02/16(Tue) 06時半頃
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― バレンタイン5日前・早朝 ―
[あの頃詰まっていた話も乗り越え、『軌道』はもうすぐ完結を迎える。レールからは結局外れられないまま、望まれた幸福に引き寄せられて。 想定外の記憶まで引っ張り出しそうになり、慌ててウィンドウを閉じた。顔でも洗おうと部屋を出る。
階段の下から、隠れる気のない匂い>>1:281がした。一晩中頭で燃やしたカロリーが腹を鳴らす。辺りを見渡しても誰の姿も見えない。足は自然と階下へと向かった。]
(38) 2021/02/16(Tue) 06時半頃
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[寸胴いっぱいのカレーと付箋付きの皿>>1:285。 ざっと見渡した中では、『曙』>>1:298と『綿津見』>>16、『待雪』>>22が見当たらなかったか。『凪』もなかったが、その理由は張り紙の端>>1:286を見れば理解できた。
付箋を手の甲に貼りつけ、ご飯とカレーをよそう。冷やしてあったナマコとワカメの酢の物には手をつけなかった。 別に食材自体が苦手な訳じゃない。推測される入手経路が気に食わないだけだ。潜って獲っただろ。 あの冷たさが思い起こされて鼻を何度か鳴らした。
ふたり飲み会>>19は既に解散、もしくは別会場という名の205号室へ移動している頃だろうか。耳鳴りが聞こえる程の静けさに、遠くから波の音が届く。椅子にかけられたコートとマフラー>>282を見ていた。
男が去った後には、まっさらな椅子だけがあった。]
(39) 2021/02/16(Tue) 07時頃
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― 207号室前 ―
[ここ数日のコンビニとは違い、目的地にはすぐ到着した。
手には昨日部屋番号に使った原稿用紙の片割れが握られている。何か包んでいるようだ。手の甲の付箋を原稿用紙に貼り、207号室の戸にテープで固定する。
中身はのど飴3つ。昨日届いた段ボールの一部だ。紙一枚ではない分落ちやすいだろうが、扉が動くまでくらいは保ってくれるだろう。 部屋の前を去る時、『朧』の付箋が弱々しく揺れた。]*
(40) 2021/02/16(Tue) 07時頃
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― 202号室前 ―
[目的を果たし、カレーの待つ自室の引き戸に手をかけ――そこが限界だった。]
?
[急に力が入らなくなる。咄嗟に壁へ寄りかかり、ずるずると座りこんだ。 ざらつく喉に息が引っかかる。息が荒い。指先も震えた。脳の奥が熱い。どれも昨日から身に覚えのある症状だ。 鈍った頭が結論を出す前に瞼が閉じていった。
もし早朝に2階廊下を通る者がいたなら、大の男がぐったり座りこんでいる姿を目撃することになるかもしれない。]
(41) 2021/02/16(Tue) 07時頃
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[診断、風邪。
海に足先だけ浸かったと話したら、 いい大人がこっぴどく叱られた。 いい大人なので告げ口はしなかった。
むしろ全身氷水の方が何カレー作ってんの。寝ろ。 主張はすべて咳に掻き消されていく。]*
(42) 2021/02/16(Tue) 07時頃
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― バレンタイン前日朝・ランドリールーム ―
[2台の洗濯機が並んだ部屋。元々は1台だけだったのだろう。片方だけ明らかに古い。 白いマスクをした男が新しい洗濯機の前に立っていた。微動だにしない。唯一、眼鏡のレンズだけが呼吸の度に曇っている。
初日はさすがに寝て過ごしたが、翌日には冷蔵庫行きだったカレーも無事味わうことができた。 数日経った今、症状はほとんど残っていない。〆切を終えた後だったのも幸運だったのだろう。そもそもの話は置いておくことにする。
寝ている間は、三度折り目のついた紙>>1:107を頼りに何人かのアーカイブをラジオ代わりに聞いていた。 中でもみぃめろ姫>>0:9は名前の印象とは裏腹に低めの声で聞きやすく、最後は彼女ばかり選んでいた気がする。
弱った身体に、少しハスキーな声>>1:128が響いた。]
(43) 2021/02/16(Tue) 07時頃
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[いくら音が小さくなったとはいえ、共同生活の場において夜間に洗濯機を回すことは憚られる。結果、また朝から活動を強いられている訳だ。 元々量が溜まっていた上に風邪のコンボ。これは2回だなと早々に諦め、今は1回目の終了を待ち構えているところ。
手持ち無沙汰は思考を持て余す。 頭に浮かぶのはチョコレート……ではなく、未だ何者にもなれないままの白紙>>1:109だ。 迫る提出期限を思い、ため息が零れた。]**
(44) 2021/02/16(Tue) 07時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2021/02/16(Tue) 07時頃
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/* 一撃(長い) これの問題点は書き漏れに気づきにくいことですね。 もっといい言い回しがあったかなとか、削って見やすくできたのではとかつい思っちゃうのですが、楽しさと愛は込めているので、皆さんへの感謝の気持ちだけ持っておくようにしよう。 ただし誤字、あなたはだめです。
(-13) 2021/02/16(Tue) 07時頃
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/* 朧の間の話はどこかでできたらいいけど、流れに必要なかったらそれでもいいか。つい全回収しちゃいそうになるので、必要なところだけ書く練習をしたい。 他は圷がバイトをせずに生きていられる理由とかだけど、そっちは何なら語らなくてもいいくらい。ただどうしようもない男度が上がるだけなので……。
(-14) 2021/02/16(Tue) 07時頃
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/* RPで語った文章をすべて可視化すると、PLの技量以上のものが出せなくなるので、深層に埋まった分についてはあまり書きすぎないようにしています。
『軌道』の方はチープっぽい感じを意識しているので当たり障りのないあらすじもどきくらいは書けるのですが、もうちょっと読みたくなる要素入れればよかったなの反省は抱えている。 仕事なので手は抜いてない設定なのでね。熱量はほぼないんですが。
文章創作内での文章創作が難しいことはわかった。かしこさがあがった。
(-15) 2021/02/16(Tue) 07時頃
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/* 初速のあるフェルゼくんのかわいいまでは捉えたのですが、合間にいろいろちょこちょこ読むの楽しみ。 感想はさすがに落とす時間なさそうですが……! タイムアップ!
(-16) 2021/02/16(Tue) 07時頃
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タツミは、エフに話の続きを促した。
2021/02/16(Tue) 09時半頃
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─ 二階廊下 ─
[共用トイレからの帰り道。 そこで邂逅したのは、ぐったりと座り込む男の姿>>41だった。]
ぅえ? だ……大丈夫ですか?
[私が寝ぼけているだけかと思いきや、近付いてみると確かに圷さんがいた。 こんな時間にこんなところでどうしたんだ、としゃがみこんで視線を合わせてみると、息が上がっている様子が窺えた。]
(45) 2021/02/16(Tue) 09時半頃
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[もしや……と思い、失礼しますと一言言ってからその額に恐る恐る触れてみるとやはり熱く、あー、と声を出した。]
風邪ですか お部屋戻れます?手伝いましょうか
[返事がどうであれ、拒まれない限りその腕を取って肩に背負い、身長差のせいでやや引きずりながら彼の部屋のベッドまで送ったのは確かだ。]*
(46) 2021/02/16(Tue) 09時半頃
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…… おかしい。 僕はカレーを食べさせて貰えると聞いてきたのに。 どうして卓上にカレーが置いてあるんですか?
[ 食を誘う匂いに導かれて訪れた共有スペース。 思わず浮かんだ錬金術師への問いかけを。>>1:266 口に出す前に、カレーと一緒に飲み込む程度の分別は 幸いな事に身につけていた。 このシェフに対しては最もな主張のはずなのに。 誰かに聞かれでもしたら、 僕の方が変人として捉えられるだろうから。 全く、世の中は不条理だ。 ]
(47) 2021/02/16(Tue) 11時頃
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[ 付け合わせに置かれたナマコとワカメの酢の物。 …… 本当に料理したのか。
お察しの通り、僕の好みとは違っていたけれど。 昼間、生きていたこいつを 一時的とはいえ手のひらで飼っていた縁もある。 何とか綺麗に完食した、─── その前に。
パシャリと写真を一枚。 ]
(48) 2021/02/16(Tue) 11時頃
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みぃめろ姫🐱👑@mee_hime 僕のご近所さんが素手で獲って来ました。 これが買って来た、の誤字であれば どれほど心穏やかにいられたでしょうかね…(´◔_◔)
それはそれとして、新鮮な海の幸でしか取れない栄養素! 頂くですよ、ぷはー。
[ ナマコとワカメの酢の物.jpg ]
(49) 2021/02/16(Tue) 11時頃
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[ イリスからヒントを求められたのは>>1 ツイートを終えての、そんな頃合いか。
世界はとてつもなく広いと思っていた僕は、 最もな要望だと快諾して。
…… 僕に花を愛でる心があれば。>>3 彼女が送ってきた写真。 それが意味する意味に、 もう少し早く気づけたかもしれないのに─── ]
(50) 2021/02/16(Tue) 11時頃
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[ えっとと、軽く瞳を彷徨わせて。 なかなか上手い被写体を見つけられないまま。 初日の一枚として選んだのは。 ]
「 どういたしまして。
はい。今日のヒント。 」
[ “場所”とは少しかけ離れていたかもしれない。 甘口であることは、今の技術では写らないだろうけど。 星型の人参がしっかりと散りばめられた 美味しそうなカレーの写真。 ]**
(51) 2021/02/16(Tue) 11時頃
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― 一週間前の昼 ―
[大田と別れ、目指すは商店街。
柚木が居そうな場所の候補は幾つかあるけれど まずは、と行き先のアタリをつけて 向かったのは「COFFEE NARUMI」
最初は柚木の後をつけて入ったわけだけど、 ちょっとした隠れ家風のシックな雰囲気と 出される料理の味が気に入って、 何もなくても学校帰りに時々立ち寄るようになり いつの間にか半ば常連のようになっている。]
ふふふ。みーつけたっ♡
[そっと窓の外から店内を窺えばビンゴ。 席に腰かけて昼食を摂る柚木を発見する。>>1:201]
(52) 2021/02/16(Tue) 11時半頃
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(昨日はつい話しかけちゃったけど…… ご飯は一人で食べたいかもしれないし、 邪魔しちゃ悪いもんね。)
[柚木が女性に… いやもしかしたら自分だけかもしれないが… ぐいぐい話しかけられることを あまり得意としていないことは 何となく反応で察している。
そう言う所も初心で好ましい(と愛理は思っている)けれど、 安息の時間を邪魔してしまうのは本意ではなかった。 こんな時の為の簡易変装セットだ。 目深にニット帽子を被り、サングラスをかけて 何食わぬ顔で入店し、少し離れたテーブル席へと陣取る。]
(53) 2021/02/16(Tue) 11時半頃
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カフェラテとサンドイッチとクリームソーダ。 あ、クリームソーダはノーマルでお願いします。
[オーダーを取りに来た店員に心なし声を潜めて注文。 愛理の注文法則は少し変わっていて、 普通の女子大生っぽいメニューに いつも緑のクリームソーダが追加でつく。
何故って? 彼がいつも頼むメニューを頼むことで 一緒のランチ気分を楽しむためだ。
(同じ店の中で同じメニューを頼んで食べる…… もうこれは実質ランチデートだよねっ!]
向かい合って一緒のストローで…… ううんそういうタイプじゃないな、 それよりはこう…)
(54) 2021/02/16(Tue) 11時半頃
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(
脳内愛理「五郎さん、何でいつもクリームソーダなんですか?たまには違う色のも頼んでみればいいのに」 脳内五郎「いいだろ、別に。俺はこれが好きなんだよ」 脳内愛理「もう、そっけないんだから。そんな硬派な所も好・き♡」 脳内五郎「バカ…やめろよ…///」
とか〜〜〜そんな感じで〜〜〜〜やだ〜〜〜〜〜 えへへへへへ………)
[頼んだものが運ばれてくるまでの間、 脳内の"設定"に浸って妄想劇場を楽しみ、 頬を上気させて身を捩らせる]
(55) 2021/02/16(Tue) 11時半頃
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[ところで店主の三上はじめ、 ここには他の賀東壮の住人もよく出入りしている。
隣人に愛理の奇行が目撃され、 不審に思われていても 何ら不思議ではなかったが、 本人はそのあたりの危機感が薄かった。
勿論話かけられることがあれば えっ普通にお食事しに来ただけですけど?何か?? みたいな顔を装って会話しただろう。 誤魔化せていたかどうかはさておき。**]
(56) 2021/02/16(Tue) 11時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2021/02/16(Tue) 12時頃
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─── 1週間
[ …… 最初こそ愚かにも見逃したけれど。 次にそこを通れば、流石にわかる。 冬の花壇を彩る色。 僕はせいぜい、スノードロップしか知らないけど。
イリスが送って来た写真。 …… もしかしなくとも、 この賀東荘の玄関口なのでは?>>3 ]
(57) 2021/02/16(Tue) 13時半頃
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[ 半ば確信を抱きながら。 次に送ったのは海の写真。 夕陽が溶けた色合いが美しかったから。 ]
(58) 2021/02/16(Tue) 13時半頃
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[ その次は道端の電信柱。 次の次は、行きつけのコンビニ。
今いる場所、とリクエストされた為。 出不精の僕にしては、 この1週間は随分マメに外出する羽目になった。 もちろん、ご近所探検の域を出ないものだけど。
ほぼほぼ答えのような風景を切り取りながら、 その中にそっと紛れ込ませたのは一枚は、 「COFFEE NARUMI」の外観。 シックな佇まいと雰囲気は、僕の好みだけど。 基本引きこもりだから、一度も訪れたことはない。
でも賀東荘の住人には、常連客も多いようだし。 思えば最初のカレーから大ヒントだったから……。 ]
(59) 2021/02/16(Tue) 13時半頃
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[ ダミーのヒント、だなんて。
見つけて欲しいのか、欲しくないのか。 寒空の下を歩きながら、前開きのコートを ぎゅっと片手で押さえ込んだ。 ]
「 これが最後のヒント。 」
[ そんな日々、やがて終わりは訪れる。 明日からはまた、電子の世界で引きこもりだ。
バレンタインの前日。 短い言葉を添えて、イリスに添付したのは。 表の通路から、賀東荘を写したものだった。 ]*
(60) 2021/02/16(Tue) 13時半頃
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柚木さん、こんにちは。 リップはどちらにしたんですか?
[ そんな一週間を過ごす最中。 愛犬の散歩する彼を見かければ、微笑んで。 彼の口元に自身の顔を近付かせてから、 すんと鼻を鳴らす。 さて。そこから甘い香りは漂っただろうか?
嗅ぎ取るのに失敗すれば、大人しく白旗。 苺とチョコのリップの行方を笑顔で尋ねる。 もちろん、どちらのリップも早乙女さんに 渡してしまった可能性もあるけれど ……。
彼女なら、半分に分けようって。 そう提案するんじゃないか、なんて。 ]
(61) 2021/02/16(Tue) 14時頃
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[ 断言できるほど。 僕は、彼女のことを知らないんだけど。 ]**
(62) 2021/02/16(Tue) 14時頃
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― 一週間前の夜・賀東壮 ―
……なにこれ。 パーティでもするの?
[さて、そんなこんなで一日を終え賀東壮へと戻り。
何やら食欲をそそる香りに釣られて寄っていけば 共有スペースで和気藹々としている人だかりの側に どどんと寸胴鍋が置かれていた。>>1:281
ご飯の炊かれた炊飯器と付け合わせ、 林間合宿とかそういうのを思い出す様相。 張り紙に書かれた名前に誰の仕業かを知る]
(63) 2021/02/16(Tue) 14時半頃
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by敷波……
えっ敷波さんがこれ作ったんですか?? わざわざみんなの分まで? わー頂いちゃっていいんですかありがとうございます!
[敷波の予測不可能なドジっぷりは 多少知っているわけだが 漂う匂いは間違いなくカレーであり、 おかしなものではないだろう。
敷波はまだその周辺に居ただろうか。 居れば直に礼を言い、 皆に倣ってうきうきと食器を手に取った。
それにしても丁寧な仕事だ。 わざわざ食器に人数分のラベルが貼られている。 大家さんや住人ではない柚木、ボスの分まで―――。]
(64) 2021/02/16(Tue) 14時半頃
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(……はっ……!?
こういう風にすれば合法的に 好きな人に料理を振る舞うことができる……!? なるほどこういうテもあるのね……!?)
[敷波の行動は基本的に 100%天然だと愛理は見ている (計算だったらそれはそれですごい)ので このカレーにそう言った作為は無いとは思うが。
いや、でもでも敷波さんにそんなつもりなくても、 男性を落とすにはまず胃袋からと言うし バリキャリ風の女性が見せるドジっ子のギャップに グッと来る男性も多い気がする(たぶん) これを口にした柚木がうっかりめろめろになってしまう可能性も……
鍋の前で暫しトリップし、 ぼたぼたとお玉から滴るカレーにはっと我に返って。]
(65) 2021/02/16(Tue) 14時半頃
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あああああっヤバッ! 零れる!零れる!
[まだまだ量は余ってるだろうが、 若干ルーがはみ出しぎみになってしまった。
他の人の邪魔になっても悪いから さっさと自分の分をよそい、 自室へと引き上げていったろう*]
(66) 2021/02/16(Tue) 14時半頃
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[さて、部屋に戻ってスマホを見れば いつの間にか届いていた通知。 添付されていたメッセージを一目見て、開口一番]
場所じゃないじゃん!わっかんないよ!
[思わず届かぬツッコミを入れてしまった。 あっでもエニシんちも今日カレーなんだ。奇遇だね。 この時抱いたのはその程度の感想。 細かい画像の検証は後回しにして、 ひとまず冷める前に頂いてしまおう。 いただきまーす。]
(67) 2021/02/16(Tue) 14時半頃
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……敷波さん、辛いの苦手なのかな?
[一口食べてそんな感想を抱く。 カレーは普通に美味しかったが、 甘さと言い星型ニンジンと言い、 子供向けに作ったような印象を受けた。]
それとも、辛いの苦手な人向けに作った? あっそう言えば張り紙に 春日井さん優先って書いてあったような…
[今まで春日井の味覚について 詳しく知る機会はなかったものの 二人戻って来たところも見ている。
冬の海辺できゃっきゃうふふは勘違いにせよ 何かしらのいきさつがあって料理を振る舞った。 うん、これだ。 1人納得して満足しながらもう一度スマホを弄り、]
(68) 2021/02/16(Tue) 14時半頃
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…………星型だ。
[先程の写真の中のカレーと、 スプーンの上の人参を見比べる。 拡大してじーっと眺めてみてもそう見える。
……いや、まさかね?**]
(69) 2021/02/16(Tue) 14時半頃
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タツミは、アイリスに話の続きを促した。
2021/02/16(Tue) 15時半頃
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/* お昼は五郎さんのロル待ちたいなぁ。
そして俺はカレーを食べにいく! けど、カレー周り、どうなってるんだろ? ざくっとみてこよう
(-17) 2021/02/16(Tue) 19時半頃
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─ いつか冬の日 ─
[その日はたしか、珍しく雪が降っていた。 夜から降り始めた雪は順調に積もり、酔っ払っていた私はテンションが上がって外へと飛び出たものだ。 犬は喜び庭駆け回り、の歌よろしく駆け回った後は、そのテンションのままコンビニへ追加の酒を買いに行った。
棚を占めるバレンタインフェアのチョコレート。 酔っ払った私は何を考えたか、棚に並ぶチョコレートを端から一つずつ買ったのだ。
酒と乾物とチョコレート。 持ち帰って何をしたわけでもなく、一人で完食した(チョコレートはさすがに日を分けて)記憶がある。]
(70) 2021/02/16(Tue) 20時頃
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─ 現在 ─
あの時酔ったノリで渡すまでできてたら、 なぁんか変わったのかなぁ
[部屋の掃除をしながら、当時買ったチョコレートのパッケージを発掘した。 物思いに耽るとそんな後悔の念が浮かぶが、それならば今から酒を飲んで渡しても同じことではないか。]
……酒が入んないとダメなら 最初からダメじゃね?
[なんて考えて、自分自身に苦笑いした。]*
(71) 2021/02/16(Tue) 20時頃
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あいりの恋日記:10冊目70ページ
2月8日/♬乙女の悩みは炭酸の味
今日はいつもの「NARUMI」でランチデート! そう言えば五郎さんって よくクリームソーダ飲んでるけど 甘いものは好きなのかなあ?
誰かからチョコ貰う予定あったりして…? 見てる限り今は特定の恋人とかも居ない筈だけど 賀東壮の皆とも仲良くしてるし、 実は密かに狙ってる子がいてもおかしくないよね。
やだやだ〜!もしそうなったらどうしよう><
(-18) 2021/02/16(Tue) 20時頃
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/* ざっくりよんで、住人でカレーに反応してなかったの俺だけだったという…。じゃあ焦らなくてもいいか。 やっぱりお昼もちょっと触れよう。
まだ早乙女さん、話してなかったしな。 といいつつ、眺めているだけかもしれないけれど。
(-19) 2021/02/16(Tue) 20時頃
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[ バレンタインの前日。 賀東荘をフレームにおさめた後。 向かったのは、海だった。
手にはいつものようにスマホ。 春日井縁がディスプレイに映すのは、 配信画面か、ゲームアプリか、イリスとのやり取りか。 そんなお決まりのものだったけど、 その日は、少しだけ違っていた。 ]
(72) 2021/02/16(Tue) 20時頃
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[ VTuber朗読企画。 僕は、ないでしょう。>>0:124 そんな言葉で、意思表示をしたつもりだったけど。 きちんとした手順を踏んでいないのだから、 当然大人の世界では通じない。
後日、候補作品の台本と共に。 受ける気があるなら、 朗読した音声データを送って欲しいと。 そんな依頼が、 今度はきちんとメールアドレスに届いていて。
添付されていたPDFをダウンロードすれば。 広げたその先には、作者の数と同じ数だけ、 彼らが紡ぎあげた世界があった。 ]
(73) 2021/02/16(Tue) 20時頃
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ああ、はい。 正式に断りましたよ。
[ そして今、 波の音に紛れて、浜辺にハスキーボイスが響く。 何となく、手持ち無沙汰になったから。 文学から電子へ切り替えて。 スマホ一つ、ボタン一つで配信できるご時世。 いつしか僕はスマホの向こうの 顔も名前も知らない君達に語りかける。
…… 本当は新しい事に挑戦したい気持ちも あったかもしれないけど。 何にせよ電子の姫は、 自分の城から出られない。>>1:127 ]
(74) 2021/02/16(Tue) 20時頃
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[ 女性配信者を名乗ったのも。 最初はほんの気まぐれだった。
再生数を稼ぐネタの一環で、 別に騙すつもりもなくて。 作った声に、いや男じゃん!って指摘がくれば、 バレたかって舌を出しての笑い話。
しかし、創り上げた音色が露見することはなく。 ここまで嘘が長引くとは、思っても見なかった。 ]
(75) 2021/02/16(Tue) 20時頃
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ただ、候補作品は楽しく読ませてもらいました。 僕は君達と違って、 ゲームばかりではなく、活字も読めますから。
[ 煽るような台詞は、リスナーには褒め言葉だ。 盛り上がるチャット欄に、目を細めて。 しかし、みぃめろ姫が男だと知れたなら。 反応を変えるリスナーは、 決して少なくないだろう。
みぃめろでぃ王国。 電子の姫が住む城は。 寄せては返す波に飲まれ、容易く崩れ去るような 砂のお城のようなものでしかない。 ]
(76) 2021/02/16(Tue) 20時頃
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[ 候補になるだけあって。 送られてきたリストに載っていた作品は、 どれもなかなか面白かった。 中でもとある作品は、感性にあっていたらしく。 単語の選びや運びのテンポが心地よく。 文字の羅列が鋭い切り口で、頭に入り込んできた。
…… タイトルは、何だっけ。 作者の名前は確かアルファベット1文字。 しかも改名予定と書いてあったから、 きちんと記憶していなかった。
ただいつかどこかで、 この作者の作品に出会えば 僕はきっと、気付くと思った。 ]
(77) 2021/02/16(Tue) 20時頃
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…… 僕が気になったのは。 恋敵の男の方なのです。
[ そんな思考が口にまで出ていたらしく、 いつしか雑談の話題にまで上げて。 作品名を伏せたまま。(元々覚えていなかったが) 徐に、すぅと、肺を膨らませると。 別の色が混ざり始めた茜色の空にもう一つ溶かすように 中性的な音を響かせた。 ]
──────
(78) 2021/02/16(Tue) 20時頃
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…… とまあ、こんな具合に。 なかなか情熱的な口説き文句なのです。 ですがヒロインを繋ぎ止められたのは、一瞬だけ。 それでも僕は、凄いと思いました。 言葉を尽くすことは、簡単なようで難しいですから。
[ ネタバレすんなみぃ姫!>>35 そんな意見には、うるさいですねと 声を低くして容赦なくタイムアウトを叩きつける。
それから、改めて、 顔も名前も知らないけれど。 この世界のどこかにいる。 君達に向けて投げかけた。 ]
(79) 2021/02/16(Tue) 20時頃
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どうですか? みんなは、好きな相手に好きっていえますか?*
(80) 2021/02/16(Tue) 20時半頃
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― バレンタイン前日 ―
[愛理は一介の大学生である。
幾ら恋の奴隷と言えど、本業である勉強を おろそかにし過ぎるわけにもいかなかった。
勉強と尾行を繰り返していれば 一週間なんてあっという間。 気付けばバレンタイン目前である。
その間にもエニシからの約束の写真は 律儀に一日一枚ずつ届いていた。 海辺の写真>>58、電信柱、コンビニ。 「COFFEE NARUMI」>>59
鍛えた特定スキルを総動員するまでもない、 着々と増えていくどこかで見たような写真達に、 一番最初の疑念が正しかったことを悟る。]
(81) 2021/02/16(Tue) 20時半頃
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あれっ、エニシって、 もしかしてめちゃめちゃ近くに住んでない?
(82) 2021/02/16(Tue) 20時半頃
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[最後のヒントとして届いたものは、 ほぼほぼ決定打だった。>>60 あのカレーは自分が食べたのと同じ、敷波作のカレー。
つまりあの時敷波がカレーを振る舞った中にエニシは居る。
ここまでは突き止めたけれど、 カレーの写真を最大限拡大してみても、 付箋の文字は判別出来なかったし、 送られた時間から逆算してみようにも 気付いて戻った時には大方皿は片されてしまっていたから 誰がいつカレーを食したのかは残念ながら曖昧だ。
いっそここまで絞れたら、 総当たりしてみれば話は早いのかもしれないけど… ……これって、御手付きしたらペナルティとかあるのかな?]
(83) 2021/02/16(Tue) 20時半頃
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[ひとつひとつ写真が届くたびに、 自分にとって都合の良い妄想が、 むくむくと頭を擡げてしまう。
実はエニシは柚木で、 互いの正体を知らないまま出会ってて バレンタインに正体を知るってオチ。
まさに運命。 これがきっかけで2人は改めて恋に落ちるのだ―――]
(84) 2021/02/16(Tue) 20時半頃
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― バレタイン6日前昼:NARUMIにて ―
(あ、早乙女さんも来てるんだ。)
[新しく入ったオーダーにちらりと視線を走らせれば、ニット帽+サングラスの彼女の姿>>54。]
(早乙女さん…だよなぁ?)
[ありがたいことに賀東荘の住人がお店に来ることはよくある。常連といって差し支えのない人もいれば、賀東荘ですら滅多に会わない人に店で会って、 珍しい…なんて思うこともある。]
(85) 2021/02/16(Tue) 20時半頃
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(……なんてね。)
[ふ、と自嘲ぎみな笑みを浮かべ、 愛理は街中を歩いていた。
今日の目的はふたつ。 ひとつは写真の場所を実際に見て回ってみること。
告白云々は一旦置いておいても、 ここまで来たら意地でも 正体を突き止めてやろうと言う気になっていた。 愛理は結構負けず嫌いなのだ。]
(86) 2021/02/16(Tue) 20時半頃
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[彼女はは、割とよく来てくれる人、真下に住む女子大生。だから、廊下とかで会えば、新メニューの話なんて振ったりもするけれど、時々こう、不審者だ>>55>>56
こういう時は人任せでそっとしているに限る。なんか楽しそうにみえるし。万が一、探偵の助手のバイト中とかだったら営業妨害になってしまうし? 古参常連の彼がいる時は概ねそう、という符号には気づかないまま、彼が言ってた「赤やピンクが好きそうな女の子」にみえるのにクリームソーダは緑だな、とぼんやり思う。
やっぱり定番が安定なのか、という結論に落ちつきつつ、機会があれば、彼女に、好きな色を聞いたこともあったかもしれない*]
(87) 2021/02/16(Tue) 21時頃
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― 突発カレー感謝祭、翌日。 ―
げほっ。
[鮨詰めの通勤列車の中で、不意に咽せる者が居た。 反射的にそちらを向く勤め人が数名。 されど彼らは直ぐに視線を逸らす。 美人という構造は、『気が強そうな』という形容詞が付けば 威圧の力も持っているのも確かであって。
口を塞ぎ、暫し乾咳を繰り返すOL、敷波玲の手元にはSNSのTLが映し出されたスマホが1つ。 無機質なフォントが綴る言葉の濁流の中、煌々と。輝く。
見覚えのある、ナマコ>>49。]
(88) 2021/02/16(Tue) 21時頃
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世界は! 広いと! 誰が言った!!
あたしだよばかやろうが!!!!!!
[昼休みまで衝撃を引き摺り続けていたOLは、 休憩の鐘と同時にビルディングの最上階へとエレベーターで上昇し。 人気の無い屋上展望台にて、叫んだ、という。]
(89) 2021/02/16(Tue) 21時頃
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[もうひとつはバレンタインフェアを見に行くこと。
菓子屋を覗くだけでも可愛らしい、 色とりどりのチョコレートたちが目を惹く。]
…………。
[いつもだったら。 あれが似合うかな、やっぱりこっちかな、なんて 渡して喜んで貰う想像をして楽しむところだった。 1人で買って食べる所までセットで。
でも今は何となく、 浮かれた気持ちになれなくて。 ぼんやりとショーケースを眺めていた**]
(90) 2021/02/16(Tue) 21時頃
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― 閑話休題:平たく輝く乙女について ―
[『中の人』との対面。
電子のガワを被りし者たち、Vtuber。 だが仕事となれば時に、打ち合わせや収録といった裏方舞台>>1:127でその素顔と対面するのも、敷波にとってはままある事だった。 彼らは時に表舞台から消えた嘗ての人気者であったり、小さなクラスターで脚光を浴びた者だったり……当然ながら血肉を持った人間である訳で。
二次元の美とは掛け離れた素顔を見たところで。 時には性別を違えた姿と対面したところで。失望や嫌悪感を感じる…なんてことは無い。 そういう世界であることを知っている。業務上。 宿木の間の住民は嘗て絵本の王子様に恋していたらしいが、敷波は…悲しいかな、そうではない。
だがそれが、 『知らないうちに同じ屋根の下、同じ飯を食い、同じ空気を吸っていた人間』だったなんて知れば、 動揺だってするし。]
(91) 2021/02/16(Tue) 21時頃
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………何処の間の、誰、…………
まさか。
[今まで同じ屋根の下に居た事に気付かなかった、 類稀なる演技力と意外性。 けれども何処か淡々としていて、 刺のない落ち着いた語り口。 イロモノ寄りではなく、 可愛らしいアニメキャラクター然とした、ガワ。 『お金は欲しい』と、語って、いて。
脳裏に過ったのは、]
(92) 2021/02/16(Tue) 21時頃
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―――――ごん、お前だったのか……
オオタ、さん……!?
[ごんではあったが>>0:159、姫ではない。 そうツッこんでくれる誰かも此処にはいない。 こうしてその日も彼女は、迂闊の坂を転がり落ちた。]
(93) 2021/02/16(Tue) 21時頃
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[昨日最後に会った住民の顔として、 小さく礼を述べる彼の姿>>17が刷り込まれていたのも。 大いなる誤解の一端、だったかどうかは分からないが。
まるで別人だと。 彼の舞台を――『人魚姫』>>1:308を見た時に、 衝撃を受けた。
その余韻がずっとずっと、 瞼の裏に残っていたのかもしれない。]**
(94) 2021/02/16(Tue) 21時頃
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[絵画に焦がれる男が。 動く電子の似せ人を。 どう感じていたか、なんて 彼女には知る由もないのだし。]
(-20) 2021/02/16(Tue) 21時頃
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/* Q:あなた昨日散々拗れてたのにどうしちゃったの。 A:どうしてこうなったか私も知りたい。
じゃじゃ馬すぎる。
(-21) 2021/02/16(Tue) 21時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2021/02/16(Tue) 21時頃
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── 翌日昼・NARUMIで
["いつもの"は男が意図的に生活に交えるイレギュラー。 特筆するような好き嫌いもなく、ここのメニューなら何でも食えるという自負によりなせる悪戯心。>>2]
お、うまそう。いただきます。
[始めこそ挙動不審に陥ったり、先代へ助け船を求めたりと面白い反応を見られもしたか。今では双方すっかり慣れたもの。
ビッグバーガーを前に両手を合わせ、綺麗に積まれたそれを両手でぎゅ、と挟み、溢れる肉汁をバンズに吸わせ大口開けて頬張る。食事の間は、スマホはテーブル脇に置いている。着信ランプが点滅すれば、自然と咀嚼も、齧りつく速度も早く。]
(95) 2021/02/16(Tue) 21時頃
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へっ? …俺いま、顔に出てた?
[没頭すると周りが見えなくなるのが男の悪癖だ。 おかわりの営業へとやってきた三上に、やや狼狽の顔を向けたあと、端末と交互に視線を移し。]
いや…ただ、もうすぐだな、と思ってた。 バレンタインか。今年も義理しか貰えんだろうな。
俺がそんなもの飲んでも……いや、せっかくだし アンタの成長具合を見てやろうか
[世間が浮かれれば浮かれるほど、地の底に沈みたくなる。なんて言えるわけがない。今ではすっかり、この喫茶店の主として堂々と振舞う彼に、普段は頼むことのないラテアートを依頼したのは。
昨日、何でも写真に収めていた春日井の姿をふと想い出し、思いついたことがあったから。]
(96) 2021/02/16(Tue) 21時頃
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― バレンタイン5日前:早朝・2階廊下 ―
[閉じた瞼の裏で目玉が回っているような気がする。脳の中で熱が飽和して、巨大なグミになったようだった。 たぶん酩酊に少し似ている。酒はあれからとんと飲まなくなったから、遠い記憶から引っ張ってきた印象に過ぎないのだが。
押し寄せ続ける波が首の後ろへ重しを乗せる。これをやり過ごせば、どこかで息つぎみたいに楽な瞬間が来るはずだ。 息を押し殺して機を待つ。]
……あ?
[膜を通したような声>>45が頭上から降ってきたのは、波が僅かに和らいだ頃だった。それでもまだ顔を上げることさえ難しく、ぼやけた声の主を特定できない。]
(97) 2021/02/16(Tue) 21時半頃
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[伏せた顔、額に何かが触れる感触がした。冷たい。あるいは己が熱いのか。 他者の温度が刺激になったのか、引き上げられるタイミングになると辛うじて足に力を入れることができた。
立ち上がった勢いで顔が後ろに傾く。視界に入るのは引き戸の上、『朧の間』と書かれた札一枚。漆のような黒が彫りにそって塗られ、夜が明ける前の廊下でてらてらと黒づいていた。]
ハ、
[肩を借りた傍らで笑みを零した。ざらつく喉では音という程のものにすらなれず、空気に微かな違和感だけを残して霧散する。 室内はタバコの匂い。あちこちに目立つ生活跡>>33の先、ベッドに近づく頃には預ける体重も減っていた。パイプを軋ませながらマットに身を寄せていく。]
(98) 2021/02/16(Tue) 21時半頃
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[薄ぼんやり開いた目で相手の形を見ていた。それは人間が行う注目より、カメラが全体を映す感覚に似ていたかもしれない。焦点が合っている訳ではない。ただ室内にある見知らぬ形を見逃さぬよう、捉えているだけだ。
いつか、その影が部屋を離れる時、口にするつもりはなかったのだろう。あやふやな声が余韻の上に散らばった。]
―― にいさん。*
(99) 2021/02/16(Tue) 21時半頃
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[いつかも相談の折、彼の知る諸説を耳にした際は"あのメロンの味を想像してコレが出てきたら驚いただろうな"なんて笑いもしたか。そもそも、本物のメロンはこんなに鮮やかな、絵の具を水に溶いたような色をしちゃいない。]
それそれ、ちいとメルヘンチックなやつ そーいうのがあれば子供連れの主婦にもウケんだろ
……ナルミちゃん? て誰だよ
[色のバリエーションの中に、知らぬ小学生のランドセルの色情報が混じることに首を傾げはしたが、男の言葉に連想されたものだろう、と。問い返しはしても深くは考えなかった。]
(100) 2021/02/16(Tue) 21時半頃
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― 2年前・冬 ―
[それから間もなく、名も知らぬ男は隣室へ越してきた。大田と名乗った男は役者をしているらしい。 バイトの時は夜勤が多いらしく、執筆を終えた己が顔を洗いに行くタイミングでよく遭遇することがあった。
時間が重なれば言葉も交わす。引っ越しの理由を尋ねた>>1:245のは、彼のことが知りたかった訳でも、あの絵に言及してほしかった訳でもない。 あくまで世間話の延長として投げた、温度のない言葉だった。]
(102) 2021/02/16(Tue) 21時半頃
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[一瞬の間の後に帰ってきた答えはよくある響きを持っている。しかし、脳裏には窓の向こうに広がる青より、もっと白くて暗い、薄氷の海が広がっていた。 眼鏡の奥、瞳の内側で千々に爆ぜる火花を隠すように、青より黒い冬の海に逃げる。]
俺も――――、
[俺も、の先は、インクが切れてしまったように続かない。絵心は正しい価値観と共にどこかに落としてしまったようだが、白に黒を投じればどうなってしまうのかくらいは分かっているつもりだ。 雪の黒点は覆い隠せるが、水面の黒滴は止める前にすべてを濁らせてしまうのだから。]
望みが叶って、よかったね。
[音を溶かした分濃くなった息を吐き出す。それは白い靄となって、周囲に紛れて見えなくなった。]*
(103) 2021/02/16(Tue) 21時半頃
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― バレンタイン前日・ランドリールーム ―
[いつの間にか、ため息>>44が多くの理由を抱えていた。
口を滑らせたくなかったから酒をきっぱりやめたのに、詰めの甘い己はどこぞで何かを溢れさせてしまう。 自身の心はすべて朧なまま、形を見るのは自分だけでいいのに。無価値なものを晒す度に純度の高い嫌悪が募る。]
どうしたもんかなァ。
[不毛な忌避は隅へ払い、目下の議題を思考に広げた。
やや朦朧としていたとはいえ、記憶が飛ぶほどの状態ではなかった。所詮風邪だ。つまりは己がしでかしたことも、相手が誰だったかも、熱を排した脳にはしっかり残っているということだ。
ほとんどまともに話したことのない相手に、随分と迷惑をかけてしまった。1回目の洗濯物取り出し、2回戦に備え、残りを放る。 今度はただ立っているのが面倒になったという理由だけでしゃがみ込み、水の中で振り回される布を眺めた。]*
(104) 2021/02/16(Tue) 21時半頃
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[余談として。>>14 あのような提案をしながらも、頑なに緑のクリームソーダしか頼まない理由を問われたら。 くるりと、ストローをかき混ぜなんでもない風に答えた。]
なんでって、これが "普通" だからだよ。
虹色のケーキより、真っ白なショートケーキ。 青色のパスタなんて食えるか。
[やや極端な例を引き合いに出し、甘いバニラを掬う。 三上が気づいたかどうかは解らないが、唇に含んだそれとは裏腹、どこか皮肉を孕んだような苦い表情を浮かべて。]*
(105) 2021/02/16(Tue) 21時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2021/02/16(Tue) 21時半頃
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/* ああーーー……うーーーーん…… これはあれよなーーーー………やっぱり私が邪魔してしまったやつっぽいよなああああ凹むなああああ
(-22) 2021/02/16(Tue) 21時半頃
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― バレタイン6日前夜:共用スペースにて―
あ、本当だ。ラッキー。
[共用スペースにいいものがある、と管理人さんもしくは他の住人に教えてもらって、帰宅後直にのぞきに行けば、カレーパーティーが待っていた。ただし無人。]
へー、レイさんが。今日休みだったのかな? ヨスガくん優先…?なにか手伝ってもらった、とか?
[メッセージを読みながら、一人でもきっと賑やかに調理する姿を思い浮かべる。心浮き立つのは、カレーは嫌いな人はいないから、で。 海での顛末を一切知らなかったので、張り切って作ったのは何か良いことあったのかな?それなら良かった、とポジティブに受けとった。 そこにナマコがあったとて、まさか冬に素潜りするとは思いません。付け合わせとしてどうか、とは思いつつ、ありがたくいただきます。]
この辛さは、意図的なのか不可抗力なのかどっちなんだ…?
[一旦部屋に戻って楽な格好になってから、一人カレー。本人を見かけたらお礼を言ってただろうけれど、既に爆睡してたかもしれない?]
(106) 2021/02/16(Tue) 21時半頃
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[距離感をはかるのは難しい。異国の地から来た彼>>0:105についつい距離を詰めすぎて露骨に避けられてしまっているようだ。 過去、自分がそうしてもらって嬉しかったから、といって、皆が嬉しいわけではないのだ、と、当たり前のことに後から気づく。
彼女を喜ばせたい。でも、自分ができることといえば、彼女が店に来た時に、誠心誠意接客することだけだ。 先代経由で聞いた話では、二人がそれぞれ住む場所の中間地点がこの町で、たまたまこの店を見かけたのだという。 いつまで続くかわからない月に一度の逢瀬。それを見てるだけしかできない。いや見ることができるだけでいい。
自分はただ待つことしかできないから。 来週あたり来るはずだ、と*]
(107) 2021/02/16(Tue) 21時半頃
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/* 『朧の間』に自分以外の誰かがいるなら=兄なんだけど、上手く表現できなかったな……! ぐぬぬ。 大田さんへ告げた俺もは家族と来たにかかっています。
PLさんにはある程度は意図を分かりやすく残したいのですが、もっと強くなりてえ。会話なのでね。ひとりじゃないからね。 がんばろう。これは決意のひとりごとです。
(-23) 2021/02/16(Tue) 21時半頃
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/* あ、なるほど。 レイさんの矢印にようやく気づいた顔。
(-24) 2021/02/16(Tue) 21時半頃
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/* 特にPCの恋を成就させる気はなく、柚木さんも春日井くんも(PL目線で)好きだな〜と思っての凸ではあったけど、邪魔だったかあ……と思うと結構まじめに凹むものがあるぜ なんというかもう…ごめんね…
(-25) 2021/02/16(Tue) 22時頃
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好きな人がいる人も、いない人も。 勝ち確の人も、失恋が決まっている人も。
大人も子供も。男も女も。 姫も奴隷も。陽キャも隠キャも。 動物が好きな人も、無機物が好きな人も。
─── Happy Valentine。
(108) 2021/02/16(Tue) 22時頃
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/* 春日井くんと愛理ちゃんが一歩ずつ近づいてるのドキドキするし、愛理ちゃんが柚木さんかな!? ってしてるの恋する乙女で可愛いし、片想いの残酷さも美しくてだいすき……。
そこから流れ弾当たってる敷波さんも芸術点高い……全員最高なんですよね。>>89えいえんにすき。 >>93誤解のバリエーションが豊富すぎる。最高。 笑いにも熟達しているのに、こういう差し込みもずっと上手いんですよね。 うちわ振ろう。ペンライトは? 何色?
>>78>>79>>80みぃめろ姫がこうして拾ってくれるの嬉しいなあ。>>74断るってちゃんと自分を持って判断しているのもいい。 だからこそ触れるの難しかった部分もあっただろうに、そんな感じの一切見えないスマートさがかっこいいなあ。 キャッチーでフットワーク軽いのに安定してるの、心の強さというか立っていられる良さみたいなのが見えて好きです。
(-26) 2021/02/16(Tue) 22時頃
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[ 微かなさざなみを背景に。 そんな言葉で配信を締め括る。 いや、本当はもう少し続けても良かったんだけど。 賀東荘に戻る理由ができたから。 ]
うん。当たり前だけど、冷たい。
[ 一週間ほど前。 平然と冬の海を泳ぐ人間を見たせいで。 沈む夕陽に煌めく水面を見ているうちに 意外と入れるのかな? そんな好奇心に、僕は負けた。
靴を脱ぎ、砂浜に跡を残すと。 海水に足首だけ浸かってみた次第。 ]
(109) 2021/02/16(Tue) 22時頃
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[ やはり冬の海は入るものではない。 意図せずして身を震わせる。 足だけどはいえ、早急に暖を取る必要がある。
飛沫をあげながら、賀東荘へと踵を返す身体を、 今度は予期せぬ突風が襲った。
ぱしゃん。 ]
(110) 2021/02/16(Tue) 22時頃
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…… ぱしゃん?
[ 思わず追いかけた視線の先には。 風に煽られた拍子に、 悴んだ手のひらから滑り落ちた。
今は防水ケースに入っていない。 春日井縁がエニシに、 そしてみぃめろ姫になるための スマートフォンが。 波紋を広げながら、暗闇が混ざった水面に、 ゆっくりと沈んで行った。 ]**
(111) 2021/02/16(Tue) 22時頃
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/* 残り21pt
あと一言喋れたな……(謎の戦い)
(-27) 2021/02/16(Tue) 22時頃
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/* マンマミーア!
(-28) 2021/02/16(Tue) 22時頃
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/* 大田さんについては、序盤『氷海』に青を感じた部分があったのですが、日を重ねるごとに描かれていた色に重なっていくのが印象としてある。チューニングが上手くいった気分というか。 音はあまり聞こえていなくて、無言の静寂や温度のない冬って感じがしています。そうしたら自然と色が薄く少し暗くなったというか。ろくろ。
>>28みたいな生活感が徐々に明かされていくのもだし、>>29みたいな一貫した地続きが土台でしっかりしているのもだし、全部が大田さんに集約するの、間近で見られて幸せです。
性質上、どうしても一方的になりがちなのでできるだけ出せるものは出したいなと思っていたのですが、大田さん側から振っていただけるの、書いた気もするけど本当に嬉しかったー。 >>15とかもね。入れられたらいいなの気持ちだけはずっとある。精進。
(-29) 2021/02/16(Tue) 22時頃
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/* スマホー!
(-30) 2021/02/16(Tue) 22時頃
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/* いや、場面の動かし方が天才すぎませんか……? 緩急のつけ方がすごい。これは転。
(-31) 2021/02/16(Tue) 22時頃
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/* メモを投下した瞬間に気付くあれ
【エツコさんに投票してます!!!!】
(-32) 2021/02/16(Tue) 22時頃
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/* ちなみにスマホは壊れても大丈夫です
イリスと連絡がすぐ取れるように、 データのバックアップと予備のスマホ ついでにゲーム用にタブレットも持ってます。
(じゃあ何で壊したの?)
(-33) 2021/02/16(Tue) 22時頃
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/* >>105柚木さんの普通に対する構え方、全圷がスタンディングオベーションするところだった(???) 酒屋さんっていう人好きのする方がそれ以外が満たされた中でもがいてるの、世界の大きさごと好きです。
(-34) 2021/02/16(Tue) 22時頃
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─ いつかの海 ─
……人魚姫、ですか。 ああ、そのものではなく、モチーフ。 大変ですものね、泳ぐのを演じるのは。
[表情の少ない同居人に チケット購入を乞われた時>>0:129の感情は、 好奇心半分、不安半分。 不安はもう言うまでもないことで、 音と光を出しかねない物全てを部屋に置き去りにして 公演に向かうことで、ある程度は解消された。
好奇心は、彼の職業の意外性。 無表情な家主、淡々と語る電子の乙女。 迫りくる起伏を薙ぎ倒し、 整地された道を淡々と歩くこと。 敷波玲は、凪を好む。 故に、大田という男に対する印象も良かった。 ]
(112) 2021/02/16(Tue) 22時半頃
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[他者の人生に手も出せず、ただただ転落していく様を(たとえそれがハッピーエンドへ到るまでに必要な悲劇であったとしても)傍観せざるを得ないといった意味で、演劇は苦手な方ではあったが、]
では、一枚頂きましょう。 領収書は結構です。オフですので。
[運命を知っていること即ち、凪である。 そう思って、そのチケットを受け取ったのだ。]
(113) 2021/02/16(Tue) 22時半頃
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[その時は恋を抱える前だったから。 先の見える物語に対して何か感じる、というよりかは 演者達の張り上げる声に、身振りに。 空間を刻む調和の糸に。それを切り裂く計算された緩急に。 ただただ圧倒され、そればかりが、刻み付けられて。
何よりも舞台上の大田は。 廊下ですれ違う、大人しく落ち着いてた印象の、 それでいて時折夢を見るように佇んでいるあの男とは 完全たる『別人』であり。
最後まで、最後まで、 幕が、落ちるまで。 男の住う異世界との境界線を侵すような 愚行を犯してはならないと。 己の肩を抱き、決して動かないようにと客席に縫いとめていた。]
(114) 2021/02/16(Tue) 22時半頃
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[ 人には、人の世界がある。 己が愚鈍な自分自身を取り繕うのに必死な一方で、 姿形も変わるような聖地を持つ人間も、いる。
人の地雷を踏まぬように。 人の痛み>>1:30を引き摺り出さぬように。 付け入られぬように、嗤われぬように。 凪いだ水面を歩くためのテクニックとして 遠い昔に身につけた作法ではあった。 けれど、そうか。 ああいう聖地に、人生の一部分を置く人間も、いたのだ。
境界線を、侵してはならない。]
(115) 2021/02/16(Tue) 22時半頃
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[潮風を浴び、轟く海を見つめる己。 静止した世界の中、不変の海を見つめる大田。 視線の向かう先の違いは、 ほんの雑談のきっかけにはなり得たやもしれぬ。 されど、敷波は其処を禁忌とした。 敷波玲は、彼が絵画を見つめている時には決して話しかけない。
そこには屹度、 あの舞台と繋がった───彼の神殿があるのだろうと、思って。]*
(116) 2021/02/16(Tue) 22時半頃
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─ それはそうと、 ─ [雨宿りに駆け込んだ漫画喫茶>>28で偶然出会った記憶やら 演劇だけでは食っていけないからバイトを色々やっていると聞きかじった話やら。 その辺の話諸々が繋がってはいけない線で繋がり、大いなる誤解をした敷波が、大田に詰め寄ることはないだろう。
人には人の神殿があるのだと、 他ならぬ大田が此の胸に刻んでくれたのだし、]
……そうか。 そうか〜〜〜。 いや……そう………なのか? そんな…DMを読み上げるようなことを……彼が………? ………………うーん? あ、やば。 午後の仕事。
[悩み思案しぐるぐると歩き回るほど、 キャリアウーマンとしての彼女に暇はないのだし。]*
(117) 2021/02/16(Tue) 22時半頃
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レイは、ヨスガに話の続きを促した。
2021/02/16(Tue) 22時半頃
エフは、レイに話の続きを促した。
2021/02/16(Tue) 22時半頃
アイリスは、エフに話の続きを促した。
2021/02/16(Tue) 22時半頃
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/* 飴が飛び交う旅館。 すみません…もうちょっと喉に余裕のある鯖でやれば良かったね……申し訳なく……!!
(-35) 2021/02/16(Tue) 22時半頃
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── ここ一週間の出来事
[気の所為でなければ、ここ数週間、いや、それよりも前だろうか。時折、妙な悪寒に襲われることがあった。
それは散歩の途中であったり。 配達の最中であったり。 仕事を終えてアパートに帰りつく手前や こうして、ひとりで呑気に昼食を摂っている時も。]
……?
[ただの自意識過剰だろうか。内心こそ歪な性癖と恋心を抉らせているが、傍目にはごく普通の枯れかけのオッサンにしか見えない筈で、視線を感じる理由なぞ見当もつかない。]
(118) 2021/02/16(Tue) 23時頃
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─ 昨日の海(の、祟り) ─
え。 アクツさん、倒れ え?
[その日の敷波玲にとって、 朝の事件が『みぃめろでぃ王国、賀東荘内部であることが発覚』であったなら。 夜の事件は、定時を迎えた後に発覚した、それであった。
取り落としたカップがお陀仏しなかったのは、 そこが幸いにもNARUMIであったから。 件の木のカップは今回もよく働いてくれた、が。 普段は1分もしないうちに零れた中身を拭き終えている筈の女は、硬直したまま、微動だにしない。
凍りつくのには1日遅い、という話である。]
(119) 2021/02/16(Tue) 23時頃
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[朝早く、部屋の前で朦朧としているアクツ>>41をニトカが発見>>45し運び込んだと、珈琲の湯気の中で話したのは賀東荘の住民だっただろうか。ひょっとしたら、彼を慕っている担当者>>1:102が来ていたのかもしれない。]
え えー………。
[もしかしなくても、あれ? あの時の足跡、湿ってた、し。 コートとマフラー、置いてって。
あたしが原因では? 言葉には出ず、呆然と中空を見つめる女は 彼と違い、足どころかつむじの先まで海水に浸かっていたので。
『馬鹿は風邪を引かない』の実証実験、 此れにて完了で御座います。]
(120) 2021/02/16(Tue) 23時頃
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[敷波を弁護するのであれば、彼女のカバー能力は免疫維持にまで行き渡っていたということが言えるかもしれない。 昨日部屋飲みには至らずとも旧バーでちょっぴり酒を飲んでいたのは内緒だが]
うっそぉ。 あ〜〜…………… ああ〜〜〜〜……… ざまあ味噌漬け、なんて言えないやつ…………
[テーブルに額をそのまま突っ伏して 吐き出す言葉はNARUMIに居る時特有の締まりのなさ。 誰かに詳細を問われれば、罪状を素直に吐くことだろう。 『煽られたので目の前で寒中水泳してやりました。 そのせいであっちも身体を多少濡らしたみたいです。』
身から出た錆のケアには慣れている。 チーム全体が己のポカで被害を受けても 己の力で取り返してねじ伏せる技術も持っている。
だが、今回は明らかにジャンルが違う。 己の力でどうにかできる物じゃ、ない!]
(121) 2021/02/16(Tue) 23時頃
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っていうか、だっ。 人のこと、気遣ってる場合かっ。 なんなんですか、あのひとは。 なんなんですか、 もう、 あーーーーー。
[ごつん、ごつん、 二回、三回、テーブルに頭突きをするたびに、 鞄の底で飴が三粒、飛び跳ねた>>40。]*
(122) 2021/02/16(Tue) 23時頃
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[おかわりのコーヒーが届くまでの間。既に昼の連絡を交わし終えたスマホはその役目を終え、テーブルの傍らにあった。 これまで重ねたやり取りを遡ることも考えたが、うっかり三上にやに下がった表情を見られるわけにも、と。なんとなしに店内を見渡す。
二代目の努力の甲斐あって、常に客の埋まりはそこそこ。以前より客層も若く、女性も増え───。]
(……?)
[昨日迷惑をかけたばかりの早乙女、によく似た姿。>>53 しかし、あれくらいの背格好の女性はごまんといる。 試しに声をかけてみるか迷ったが、ばったり顔を合わせたのでないのにそうするような仲でもない。 おまけになんだか、物思いに浸ってそうだったので。>>55>>56 結局、男は席を立ちはしなかったが。]
(あーいう子になら、)
(123) 2021/02/16(Tue) 23時半頃
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(俺がもし、あーいう子だったなら。) (あの人を騙さずに済んだのにな。)
[いまだ開封されていないリップクリーム。 女になりたいと思ったことはない。 女に生まれたかったとも思わないくせに。
どうしても、考えてしまう。どうして、と。
どうして、自分は普通に生まれなかったのだろうと。]
(124) 2021/02/16(Tue) 23時半頃
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/* 敷波さん ・毎日規則正しく過ごしている ・木登りや素潜りのできる運動神経と体力がある ・海から出てすぐ温かくした(バスタオル+温泉)
圷 ・主に夜型、睡眠時間バラバラ ・インドアのため、決して体力がある訳ではない ・海から出て一回そのまま寝た (その後、一晩文字を打ち続けた)
はい(はい)
(-36) 2021/02/16(Tue) 23時半頃
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─ バレンタイン5日前早朝 圷さんと ─
[廊下で行き倒れるほど酷いのか、と心配が募りつつ、熱い身体を持ち上げた>>97。 引きこもり故体力がなく、よろけてしまいそうだがぐっと堪えて部屋の扉を引いた。
香るのはタバコの匂い>>98。喫煙者ではないため慣れないし、そういえばと思い出す。異性の部屋に入ることすら無いのではないか? そう思うと謎の緊張が襲うが、今はそれより病人の看護だ。
ベッドに寝かせ、冷えピタ類を自室から持ってこようと部屋の扉へ手をかけると、不意に背後から聞こえた声>>99。
熱にうなされているのだろうか。
たまに廊下ですれ違う印象とは違うような、そんな声に心配は更に募り、ぱたぱたとスリッパの音を立てて廊下を駆けた。]
(125) 2021/02/16(Tue) 23時半頃
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[汗を拭いてから冷えピタを貼り、しっかりと毛布を掛けてやる。
市販の風邪薬にストックしていたレトルトのお粥に冷えピタの替え。 このくらいあれば十分だろうと、私は圷さんの部屋に用意して置いておいた。 「お大事に」と、気の抜けた字と人から称される字でメモに残す。
このくらいでいいかな。 これ以上のお節介は、彼と私との関係では気持ち悪いだけだろう。 そっと部屋を去る。身体に一時的に纏ったタバコの香りが、少しだけ私を物思いに更けさせる。]*
(126) 2021/02/16(Tue) 23時半頃
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[親に何度言われたことだろうか。
「結婚はいつするんだ」 「いい相手はいないのか」
うるさいなぁとその度に一蹴してここまで来た。
『種別を問わず大好きだと思える博愛主義者』だとずっと思ってきた私が敷波さんを好きになり、異性愛者ではなく同性愛者だと気付いたのはつい最近のこと。 つい最近とは言うが、もう三年は経っている。つまり一目惚れだったのだ。
同性愛者だと思えば、今までの行動が妙にしっくりきた。 例えば更衣室で必要以上に緊張したりだとか、同性同士のボディータッチが容易にできなくなったりだとか。]
(-37) 2021/02/16(Tue) 23時半頃
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[同性愛者だとわかれば、想うのが今後のこと。
世間ではこの歳になると結婚してもう子供もいる歳だ。 配偶者や子供が風邪なんかひいたら、圷さんにしたように甲斐甲斐しく看病したりするのだろう。
私はたぶんそれができないだろうと、とうに諦めていた。
私の恋は叶わない。 敷波さんもいずれ良い人を見つけ、結婚して家族を作る。 願わくば、彼女の晴れ姿を見ることができますように。
それが叶えば十分。]
(-38) 2021/02/16(Tue) 23時半頃
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/* のど飴なのは、手持ちの食料で一番小さくてまともだったので。 あとさすがに多少は体調崩しているのではの可能性と、むしろ寝込めよ(PC感情)みたいな感じ。
レトルトカレー→カレーのお返しに喧嘩売っているのでは? 缶詰系→魚系統が多く、海関連は今はNG チンするご飯→扉の前に米置かれる気持ち
みたいな。ト書き会話みたいになってしまうので、裏話的にここへ埋めておきます。 敷波さんリアクションが素晴らしくて、たくさんありがとうの気持ち。主軸と逸れる部分なのに、いろいろお付き合いいただき感謝です。灰ログも楽しみにしておこう。
(-39) 2021/02/16(Tue) 23時半頃
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/* ニトカちゃんいい子……ありがとね。 たぶん人を部屋に入れたの初めてじゃないかなと思う。 お話したかったので嬉しかったー。今後でお返ししますね。
(-40) 2021/02/16(Tue) 23時半頃
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― バレタイン前日:NARUMIにて ―
[月半ばが近づけば、平静を装いつつもドアベルが鳴る度、待ち人が来たのではないか、と視線を走らせる。 何らかの事情で、逢瀬のない月もあった。 娘さんもお年頃だ。バレンタイン前後は忙しいかもしれない。ナルミちゃん。先代はよく話しかけていたけれど、自分はただ見守るだけだった。なので、ナルミちゃん情報は、先代経由がほとんどで。
誰彼なく話しているわけではないと知ったのは、いつかの彼>>100の反応をみて。知りませんか…?と小さく笑って、それ以上は詳しく話すことはなかった]
(127) 2021/02/16(Tue) 23時半頃
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[それにしても先日は珍しいものを見た。五郎さんの狼狽えた顔>>96 見てはいけないものを見そびれてしまったような気がしつつ、やはり平静を装って、相手の振ってきた今時の話題にのっかった。]
我々はどちらかというと商法にあやかる側ですからね。義理でももらえるだけマシってもんですよ。
[本命からはもらえないのは確定なので、屈託なく笑うばかり。そういえば五郎さんの恋愛事情はきいたことはないけれど、まぁ、そこはお互い様だから、触れずにおこう。 今正にサングラス越しに熱い視線が彼に注がれていたかもしれないが気づくことなく。
「成長具合を」という彼に、 心でドヤりつつ涼しい顔で、差し出したハートはその日一番の出来映え**]
(128) 2021/02/16(Tue) 23時半頃
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─ バレンタインデー前日・昼 ─
[この時期の日本は、あちこちから甘ったるい匂いがする。 気がする。
1ヶ月ほど前からだろうか。あちらこちらで売られているチョコレートを見て、何だこれはとは思っていたけれど、 その訳は職場の同僚が(聞いてもないのに)べらべらと話してくれた。 曰く、この国においてバレンタインとは主に女性が意中の男性にチョコレートを贈る日、なのだと。 最近はそうとも限らないらしいけれど。
お前モテそうだよな、チョコとかいくつ貰ってたんだ?
なんて言われたのは、日本式のジョークなのだろうか。それとも皮肉か。学生時代に貰った物なんて、いつの間にかペンケースに入れられていたミミズしか記憶にない。本当はもっとあったかも。でもそのどれもが悪意ある物だったのは間違いない。
そもそもバレンタイン、チョコ贈る日じゃないし。しかも贈るの、男の方だし。 なんて言葉はもちろん口には出ず、その時はただ首を横に振るだけで精一杯だった。
母国では、男性が女性に花を贈る日だ。]*
(129) 2021/02/17(Wed) 00時頃
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─ 現在 バレンタイン前日─
[いつの間にか諦め癖がついていた。 ぽいと捨てたチョコレートのパッケージを見る。 このチョコレートだってそうだった。 渡す前から諦めたから一人で完食したのだ。
でも渡したところで何になるだろう。
渡したら今の関係性が崩れてしまうことがわかっている。 (それはどんな恋愛だってそうじゃないか、なんて野暮な突っ込みは置いておいて。)
今くらいの距離感が心地いいのだ。 (なんて自分に言い訳して、決心するのを怖がっているだけ。)
相手も私なんかに想いを寄せられても戸惑うだけだろう。 (そう決めつけてずっと逃げ回っている。)]
(130) 2021/02/17(Wed) 00時頃
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[
あーあ、今日もダメらしい。
]
[溜息一つ、吐き出して。]*
(131) 2021/02/17(Wed) 00時頃
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[ 人魚姫は、我らが舞台の上では人の娘だった。 彼女にとって陸は異郷ではない。 音の無い言葉で語らうことが出来る。
白い紙に黒いインクを落とし、真実を綴り青年に渡したのなら それはかき消されることのなく届く声となっただろう。
結局のところ、娘も青年と同じく自らの意思で沈黙を選んでしまったのだ。 痛みを抱えたまま、傍観者であったのは自分の選択だ。 ]
(132) 2021/02/17(Wed) 00時頃
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[ それを悲恋と定めているのは、当人ではないのかもしれないが。
完成され停滞した一瞬を愛さない者達の、泡になり弾けて潰える恋。 小説、演劇、様々な物語の中で星の数ほど存在する。
誰かの自己投影と需要と常識が、華々しい舞台の地下にあるべき結末へのレールを敷く。 関心が薄い人間と人間の恋であったその物語を別の角度から見ることが出来たのは、隣人の言葉によるもの。 ]
(133) 2021/02/17(Wed) 00時頃
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─ 客達の世間話 ─
[ 彼女にとっては悲恋だった。 大抵の人にとっても、そうなのだろうと思う。 圷が零した>>36一言へ、答えたのは確かそうした内容。
しかし、竜海にとって目の前の男も“大抵の人”の仲間である筈だった。 一体何故そんなことを言うのか、疑問が一時レンズの奥を覗こうとする視線になったが。 やはり物書きの人は視点が違うものだ、プロなら尚更なのだろう。との感心で終わる。 ]
(134) 2021/02/17(Wed) 00時頃
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[ 実のところ、どうしても評判は団員作の脚本の舞台のほうが芳しくない。 元より愛想も無く言葉も浮かばない自分には、責める権利も無ければ代わりにもなることは出来ない。 誰かに頼めたら、そう思考する時浮かぶ顔は一人>>37しかいないが。 プロに対して支払うことになる金額と、感想も貰えていない実際に未熟な自分達を思えば図々しい願いは向けられなかった。
店内では目礼程度で済ましているのは、そうして作家としての隣人を自分なりに敬い仕事を邪魔したくない思いもある。 物語を生む者にとっては、思考すらもその一部だろう。 ]
味覚は普通みたいなので
[ 話題にしたのは、その代わりだったのかもしれない。 そんなことは勿論表には出さず、淡々と答えた。
美味しいものは美味しく感じる。 少ない食事回数で、口に入れるものが美味いに越したことはない。 お陰で乾パンしか食べないようなことにはなってないわけだ。
故に、今度はこちらが相手の言葉に同意を示すことも出来る。 三上のコーヒーと店についての話は、それからもう少し続いた。* ]
(135) 2021/02/17(Wed) 00時頃
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─ 現在 ─
[ そういえばあの時の世間話は、ランドリールームの近くで行ったのではなかっただろうか。 思い出したのは、眠る前に溜まっている洗濯を済ませようとその場所に向かったからだ。 バイトを掛け持ちしていると、疲れとタイミングが中々足を鈍らせてくる。 思い至った時に終わらせておきたかった。 ]
(136) 2021/02/17(Wed) 00時頃
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─ 記憶とは ─
[ 人間社会は忙しい。少し外れた生き方をしている者達にとっても、同じく。 誰もが少しづつ、何かを忘れてゆく。
大田竜海は一つ思い出し、もう一つは思い出さなかった。 あの時隣人に向けられた質問そのものは、引っ越したばかりの人間に対してはありきたりだったせいなのか。 結局は何も落とされることが無かったからなのか。
だが、思い出さないというのは全てを取り落したのではない。 何と答えたのかだけは、覚えていたように。
それは紫煙、白い靄、或いは朧。 掴みきれないという隣人への培った評価の土台には、きっと見えない何かがあった。>>103 ]
(137) 2021/02/17(Wed) 00時頃
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[ だが──── 引っ越しの前、運命の再会に子供に戻ったように胸を躍らせたあの日の大田竜海にとって 出会いは至上の唯一だけだったのは、事実。* ]
(138) 2021/02/17(Wed) 00時頃
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─ →ランドリールーム ─
大丈夫ですか
[ そこにはしゃがみ込んでいる姿。>>104 自分の洗濯物をそこらに置いて圷の側に行く。 冷静になれば洗濯待ちだったが、ここ最近の彼がどうしていたかを思えば洗濯機にすぐ目はいかない。
誰に聞いたのかはともかく、隣人の急病には鈍感男もちゃんと気づいていた。 追い掛けも聞きもしなかった奇行は、忘れてはいない。
生活能力は皆無である三十路間際男は料理は提供不可能だが、スポーツドリンクを持って行ったり時折様子を見てはいた。 フェルゼ相手と違うのは仕事人と病人の生活リズムの差、気づかれるまでに掛かる時間と運び消耗する体力を考慮してのことだ。
相変わらずの鉄面皮が顔を覗き込もうとする。* ]
(139) 2021/02/17(Wed) 00時頃
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/* どうやったら敷波さんのカレーを自然に食えるだろうとずっと考えている。なんで俺は賀東荘に住んでないんだ。 ※犬が飼いたかったから
(-41) 2021/02/17(Wed) 00時半頃
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/* 何回圷さんと接触してどれだけ圷さんに回想するのかという話だが 俺のハニーは無機物だからソロルですら会話出来ないし、最終日だし許してほしい。 引っ越し理由圷さんに拾われたことで誰だか覚えてないの酷すぎんか?となったが、片想い村ならそういう差もいいかなとも思っている。
(-42) 2021/02/17(Wed) 00時半頃
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/* 確かにシェアハウスの中で容易に気づけてその様子を観察出来る片想いは俺だと思う だから選ばれたんだと思うんだが、向けられる綺麗なロルに同じだけ綺麗な文章を返せないのは申し訳ないな
(-43) 2021/02/17(Wed) 00時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2021/02/17(Wed) 00時半頃
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/* 村も現実も大切にしたいので本日は健康します。 途中までは書けました。残りは明日朝の自分に託します。
いろいろ混ぜこぜになってしまっていた部分を丁寧に紐解いてくださっていて、本当に本当に感謝です。 もっとお返事しやすいものを書けるよう頑張ります。 片想いしたのが大田さんでよかったー。とても幸せです。**
(-44) 2021/02/17(Wed) 00時半頃
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[──意識を目の前に戻す。 そこにあるのは、 ハート、ピンク、リボン、キラキラでKawaiiものたち。 宝石のようなチョコレート。 どれも自分にはまるで縁遠いもので、
……あの人は、どうだろう。 やっぱり誰かに、渡したりするんだろうか。 ……するんだろうな。
相手のことを想いながら、こっちがいい、やっぱりあっちがいいかも、とか悩んだり、 いや、もしかしたら手作りするのかもしれない。 そしたらきっと、とびきり美味しいチョコレートが出来上がるんだろう。 ラッピングは…ここにあるような愛らしいデザインのものより、シックでお洒落なものを選びそう…だけれど、でもそれは僕の中のイメージであって。 この間のカレーの星形ニンジンを見るあたり、実は可愛いものとかも好きだったりするんだろうか…? それはそれでいいなあ。
………いいなあ。 贈られる相手が、羨ましい。]
(140) 2021/02/17(Wed) 01時半頃
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[なんて、ぼんやりしていたからだろうか。お店の人に、いらっしゃいませ、こちらの商品大変人気となっております、なんて声を掛けられたのは。 ハッとして、逃げるように店先から離れる。
もしかしたら近くに、同じ住まいの彼女の姿があったかもしれない>>90が、それには気付かず。
何で僕に話しかけたんだ。チョコレートって女性から男性に贈るものなんじゃないのか。などなど、言い返せるのは心の中でだけ。 …いや、最近はそうとも限らないという話なんだったか。 じゃあ、逆というのも有り得て…?]
(141) 2021/02/17(Wed) 01時半頃
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[……僕が、あの人に? チョコレートを、贈る?
…いや……いやいやいや。 無理無理。ぜったい無理。
そもそも何でいきなり、ロクに話したこともないくせに、って不審がられるに決まってる。この間のカレーのお礼とでも言おうか?いや、いや、あれは全員に対してのものだったわけだし。ならば日頃世話に…というか色々と迷惑をかけている詫びとして、賀東荘の住人全員に配る、その一つとして…?無理、全員になんて僕のメンタルが持たない。
……それに、もしもし万が一、渡すことができたとして。 彼女は僕に、どんな反応を返すというのか。 端正な顔が歪められて、困ったような顔を浮かべるのだろうか。それとも嫌そうな顔か。いや、ハッキリ物を言いそうなあの人のことだ。結構です、なんてバッサリ言い切られてその場で突き返されるかもしれない。
……想像しただけで泣きそうだ。 やめよう。考えるのは。]
(142) 2021/02/17(Wed) 01時半頃
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[……でも……何か…… 自分だとバレないように、この気持ちを伝えられたら、なんて。 そんな感情が、心の隅の隅には、あったりして。]
(-45) 2021/02/17(Wed) 01時半頃
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[──いつもの散歩の途中、春日井にまた、会った。>>61 何かを探るように顔が近づけば反射で背を逸らす。 まだ、件のリップクリームは未開封のままだ。]
あれか、早乙女さんに選んでもらって ショコラの方をあげたよ いや、代金を支払ってもらったから正確には あげたわけじゃないんだが…。
そんなに気になるか?
[珍しい距離感への問いに首を傾げる。 そういえば早乙女も、先日は随分と前のめりだった。>>1:187やはり男のような風貌の奴がこんなものを未練がましく持ち歩くのは、普通じゃない。]
(143) 2021/02/17(Wed) 02時頃
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というか。…俺より春日井くんが 使った方がいいんじゃないか?
甘いの好きだろ。
[徐にポケットから取り出すのは、パッケージがややよれてはいるが未開封未使用とわかる苺フレーバーのリップクリーム。 こんなになるまで持ち歩いていながら、急に手放そうと思い至った理由は後述するとして。
受け取るか否かは、彼に任せた。 不要と返れば、散歩帰りに捨てるつもり。]**
(144) 2021/02/17(Wed) 02時頃
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[で。 どうしてこんなに、何やかんやと思考を飛ばしていたかといえば、 現実じゃない、他のところに意識を持っていっていないと、この状況にとても耐えられなかったからなのである。
だっていま自分がいるのは、よりによって人が一番多い時間帯の商店街なのである。
休みなのに急に仕事が入り、でもそれも午前中で終わってしまって、午後は午後で改修工事が入るからとか何だとかで追い出され。 じゃあもう早く帰ろう、と思ったらこのザマである。
思考を止めたが最後、今まであえて考えないようにしていた"人の気配"が雪崩のように押し寄せる。 まじむり。吐きそう。 人の声が頭に響いて、ぐるぐると目眩がする。 呼吸は浅いし、冷や汗は止まらないし、 絆創膏を貼り、もう治ってきた筈の手の傷すら、痛みを主張してくる。気がする。
もういっそ、どこか落ち着いた店で人が少なくなる時間帯まで休んでしまおうか。 そんなことを思いながら顔を上げて、見渡した先には「COFFEE NARUMI」の看板。 あそこはどうだろう?…落ち着いたと言うには、ちょっと客の入りが多い>>123、か? でも店の雰囲気的には良さそうな…なんて考えながら近付いてみたところで、はっと思い出す。]
(145) 2021/02/17(Wed) 02時頃
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[……いや、確かあそこ、葵の間に住んでる人がやってるっていう、お店……。
足が止まった。 …彼には以前、とても気さくにフレンドリーに話しかけられ…いや、話しかけてもらった記憶があった>>107。 悪気はないのだと。決して悪気はないのだろうと。分かってはいる、分かってはいるのだが。 どうしても彼のことを避けてしまう自分がいる。
……ごめんなさい。
心の中で謝りつつ、その店に入ることは諦め。 具合はだいぶ芳しくは無いが、こんなところでしゃがみ込んでもますます人の注目を集めるだけというのは分かりきっているので、 震える足を叱咤し、よろよろと歩みを進めた。]**
(146) 2021/02/17(Wed) 02時頃
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/* エフさん周りがめちゃくちゃ好みの片思い展開広げているのに読むことしかできないこの…!
(-46) 2021/02/17(Wed) 02時頃
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/* フェルゼの人間関係拗らせ具合とか、早乙女さんの妄想ぶっぱとか、全体的に濃くて面白い。 春日井くんたちの駆け引きもすごくいい。
参加ペースが低速すぎて申し訳なさはあるけど、参加できてよかったなあ。
(-47) 2021/02/17(Wed) 02時頃
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/* もうそろそろエピローグ! なので、いまのうちにフェルゼについてまとめておこうかな。とか。 (…こういうことって書いていいんですかね?灰の使い方よくわかっておらず…。すみません)
・アルビノ。目の色は青(だとおもう) ・オドオド、ネガティブ、コミュ障陰キャ。他人とは言葉もろくに交わせない(not日本語が話せない)(でも漢字はたぶん読めない)。 ・何があっても断れない。気にしい。 ・人がたくさんいるところが苦手。人の目が怖い。笑い声が怖い。昔のいじめを思い出すので。 ・屍体愛好(これ全然できなかったな)(まぁ生きてる人よりは苦痛なく接せるよ、くらいので…(?))
どっかでキャラブレてたらすみません。でも最終的な今の印象はこんなかんじ。 ただの人間嫌い、ってわけじゃなくて、とにかく人の"悪意"を受けるのが怖い。 ので、そうでないって分かるのなら多少改善の余地はあるのかな?とおもう。 でもネガティブ思考なので大抵のことは悪い方に捉えがち。
(-48) 2021/02/17(Wed) 06時半頃
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/* 人の視線にしても、その心の中で自分がどう思われてるかわからない(で、大抵の場合醜いと見られてるんだろうなって思い込んでる)から怖い、というかんじ。 一見フレンドリーで気さくな人でも腹の中ではわからないから……みたいな。もしかしたら疑り深くなるような出来事が過去にあったのかも。 それをRPで書けたらよかったんですけど……(遠い目)
でも…わたし、これ、このアイコン…贔屓目かもしれないんですけど……めちゃめちゃ美形だと思うんです よ!! この外見ならAPP16はあってもいいと思ってるんですが?!(?)
だからたぶん、容姿をイジられたのも、嫉妬して〜っていうのが最初だったんじゃないかな、とか…。 それがだんだん広がって、あの人に関わったらちょっと…っていうのが続いちゃったんじゃないかな(そんな同調圧力?がドイツにもあるかどうかは置いておく)(ぶっちゃけなさそう)。
なのでたとえジロジロ見られたとして、フェルゼが考えるほど悪いふうには思われてないんじゃないかな とか。(まぁ好奇の目はあるとおもう) 地の文ほぼほぼフェルゼ視点で書いちゃったのでそこんとこあんまり書けませんでしたが…。
(-49) 2021/02/17(Wed) 06時半頃
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/* あとあと。 フェルゼがレイさんのことずっと「あの人」「彼女」って指してて名前呼んでないのは、 自分なんかが…そんな…名前を呼ぶなんて…恐れ多い…… って思っているからです。ほそく。
お、思ったより長くなってしまった…。ログ汚し失礼しました。
(-50) 2021/02/17(Wed) 06時半頃
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― バレンタイン前日・ランドリールーム ―
[ここ数日、何度か耳にしたかもしれない文言が耳に届き、顔を渦から引き離す。思った通りの鉄面皮>>139がそこにあり、想定よりも意図的に覗き込まれていた。]
お かえり……っと。
[たまにしか口にしない出迎えの言葉を生贄に、ごく自然な動作で視線を外した。見つめられればさりげなく視線を逸らすのは、昔>>136も今も変わらない。 伏せた瞼は立ち上がるための力に変換された。やや停滞していた血液が再び巡り出したのだろう。足の裏がじんじんと痺れていた。]
(147) 2021/02/17(Wed) 07時半頃
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悪いけど、急ぐなら隣使って。 あと……まァ、そこまではかからないから。
[洗濯機に表示される数字は一桁にはギリギリ届かない程度か。古い方の洗濯機も当然現役ではあるので、彼の作業スペースを与えるように半歩奥へ逸れた。 ようやく普段通り適度に遠く冷えた線引きの外へ戻れた気がして、無意識に短い息を吐く。未だ寒さ厳しい朝だが、この程度の熱では白い靄は現れなかった。]
本当にもう大丈夫。 これも念のためみたいなものだしね。
[だから、その瞳を己のためだけに定めないでほしい。とは、口にできないけれど。 悲恋の舞台に立つ男女>>132のように望みへ必要な形を手渡さないが、それでもこれは決して悲恋ではなかった。性癖とも違う。この停滞は、己のただひとつの恋だ。
マスクの縁に指をかけるフリをしながら、視線は自室の方へ向く。まるで壁を透視でもできるかのように、ふ、と。目元がほんの僅かに和らいだ。]
(148) 2021/02/17(Wed) 07時半頃
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― ここ数日の話 ―
[寝ている間に額から剥がれかけた冷却シートに、逆に端まで綺麗にかけられた布団。テーブルには風邪薬と追加の冷却シート、レトルトのお粥が並んでいた。 「お大事に」とメモに書かれた文字>>126はどことなく力の抜ける柔らかさがある。 それが彼女らしいのかどうかを判断できるほどの関わりは手元になかったが、風邪を治すために必要なものは明らかに充実していた。 数日休むだけで完治したのは、間違いなく柊の助力あってこそだろう。]
さすがにのど飴はなァ……。
[礼というよりお詫びの意味合いが強い。三上の時も管理人の如月に焼き菓子を渡した。今回もそういった何かを準備すべきだろう。
生憎この部屋には、のど飴にレトルトカレーや魚の缶詰、レンジで温められるご飯くらいしかない。 タバコは吸うが、酒も飲まなければ甘いものも基本食べない。彼女の好みを把握している訳ではないが、それでも備蓄と柊の嗜好が噛み合うとは思えなかった。]
(149) 2021/02/17(Wed) 07時半頃
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[備蓄ののど飴を贈呈品として押しつけられた全身氷水の方は、おそらく体調を崩すこともなかった>>120ようだった。 毎朝似たような時間にヒールが木の床を叩く音が聞こえる。歩調は常と変わらぬように感じられ、あの背筋の伸びた堂々とした足取りを思わせた。
それとは別にもうひとつ、早朝に響く足音があった。 音だけでは誰のものか判別がつかないが、この部屋より右側の扉を開けるのはたったひとりしかいない。 いつもなら世間話の増える時期>>102だ。しかし、今回は己が部屋を出ることがほぼなくなってしまったため、顔を合わせる機会はあっという間にゼロになった。]
(150) 2021/02/17(Wed) 07時半頃
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[――焦がれる。飢えていた。 今すぐにでも扉を開けて、その姿を視界に収めたい。そうして溢れた感情を、誰にも見えない深層に埋め立ててしまいたい。 横たわる身体に熱が籠っていく。自ら望んで関わりを最小限に留めている癖に、己以外に阻まれた途端、簡単に崩れそうになる。まるで子どもの癇癪だ。
触れたい。けれど、近づきたくない。 見つめていたい。けれど、振り返らないでほしい。 恋を味わうのは己だが、その恋に己は一番邪魔だった。
雁字搦めだった。それでいい。 身動きが取れぬよう繋がれた方が線引きを越えずに済む。 恋を永遠に舌の上で蕩かしていられる。
だって、あの絵画はこれからもロビーに佇むのだ。 寒色の海が白い飛沫を上げ続ける限り、冷々たる景色の中で白い外套の青年が肌を灯し続ける限り、青年の瞳が海より深い色を湛えつづける限り、大田竜海は何度だって同じ場所からあの絵に熱の見えない視線を注ぐのだろう。]
(151) 2021/02/17(Wed) 08時頃
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[それを、一歩引いて見ている。それこそがひとつの作品であるかのようだ。 であればこそ、作家は作品に介入しない。立ち入り禁止のテープを跨ぐようなことは、決してない。
完成した世界の前の停滞の、なんと甘露な味わいか。 本来物語として許されない一瞬>>133を永遠にする。それは、いつだって何より男を興奮させた。
――まぁ、今回の飢えはスポーツドリンク>>139ひとつで簡単に和らいだのだが。 バイト帰りなのだろう。彼の姿を見るのは普段すれ違う時と変わらず、夜か朝が多かったか。 柊といい、大田といい、普段は宅配員くらいしか迎え入れない『朧の間』の戸が何度も開かれる珍しい事態となった。
特に避けていた訳ではない。しかし男の部屋にわざわざ訪れるような者はいなかった。 故に”ここ”にいたのは、兄>>99だけだったのだ。]*
(152) 2021/02/17(Wed) 08時頃
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― 『朧の間』 ―
[自身の成人祝いだった。兄弟水入らずで訪れた『朧の間』には、料理が一品ずつ運び込まれる。 酒は兄が選んだ地物の日本酒だ。海老真薯に蟹の餡をかけたものは口内の何もかもが優しい口当たりで、柚子の香りが心地よい。里芋は芯までねっとりと甘く、季節の野菜は目にも鮮やかだ。カワハギの薄造りと鱧の湯引きが到着する頃には、ふたりともすっかり酔って、普段より饒舌に話をした。
孫には案外甘かった祖父の話、近所の犬にこっそりお手を仕込んだこと、学生時代に好きだったお弁当の具材に、お互いに読んでみてほしい本の紹介。ここには兄に後継としての期待をかける者も、己に与えられる自由を羨ましがる者も蔑む者もいない。世界で一番尊敬する兄とふたりきりだった。
既に父が跡を継いだ会社に就職した兄は、確実にキャリアアップを重ねている。今後またこうしてふたりで出かける機会があるかどうか分からない。]
(153) 2021/02/17(Wed) 08時頃
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[原因は緊張と酩酊。それから、どうしようもない油断。 兄にあの時>>1:212>>1:213の話を、した。]
(154) 2021/02/17(Wed) 08時頃
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[兄>>0:16は相手を思って一言嗜めたものの、それ以上己を責めることはなかった。酒でいつもより緩んだ口調で告げる言葉は軽い。過去のこととはいえ、弟が必要以上に塞ぐことを避けようとしてくれているのだろう。慣れ親しんだ、優しい兄だった。酒気と経年で表情や声音が掠れてしまっても、それだけは分かる。
だからこそ、普通>>134の感性がそれを恋と認めてくれないことを理解してしまった。
*
――それから暫くして、あの旅館がシェアハウスとして生まれ変わることを知った。料理もサービスもよく繁盛していたと思ったのだが、理由に興味はなかった。重要なのは、あの『朧の間』が『朧の間』でなくなってしまうことだけだ。 大学の卒業を待たずに家を出て、すぐに入居を決めた。部屋の名前だけは残してほしいと願った結果できたのが、あの部屋だ。]
(155) 2021/02/17(Wed) 08時頃
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|
[賀東荘2階、端から2番目。そこは『朧の間』。 誰にも認められなかった恋の埋葬地である。]*
(156) 2021/02/17(Wed) 08時頃
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― ランドリールーム ―
[それから10年以上の時が過ぎた。あれから何度も恋に落ちて、何度も終幕を迎えた。相手と想う先が人間である以上、心は移り行くものだ。一瞬の熱を忘れぬよう、何度も火花に似た音を立て文字を連ねた。 ふと、隣人へ視線を落とす。]
――。
[遠い昔のことを思い出していたせいで、もし途中何か話しかけられていたとしても反応できなかった。未だ夢の中にいる心地のせいか、目元の和らぎが拭いきれていない。大田がこちらを見ていようがいまいが、普段より温度のある瞳が彼に注がれ、柔く笑んだ。
だから、彼は特別なのだ。 不変の想いを注ぐ彼は、己に永遠の恋を与えてくれる。 これまで幾度も重ねた恋とは一線を画す、
ただひとつの、恋なのだ。
朧は朧のまま言葉を得ない。静寂の視線だけがある。]
(157) 2021/02/17(Wed) 08時頃
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[彼がこちらを見ていなければそれでいいし、こちらを見ていたとしても動揺することなく、普段通りの平熱へ戻る。何か違和感を抱いている様子なら、大丈夫の一言くらいはかけたかもしれない。 洗濯機から電子音がする。2回目が終わったらしい。]
……そうだ。
[当然のように黙殺した変化へ、別の話題を塗り重ねる。]
大田さんってさ、お菓子売ってる場所詳しい? 具体的には若い女の子が喜びそうなものがあるとこ。
[三上へ焼き菓子を贈った時は、コーヒーに合うものという基準があった。彼と己には『COFFEE NARUMI』という共通点がある。一方は店主であるのだが、彼自身コーヒーを好んでいるように見えていたから。 今度の柊にはそれがない。強いて言うなら在宅勤務同士であるところか。しかし詳細までは把握していないため、そこから先へ進むことは難しい。
大田なら劇団のメンバーと接する時に何か耳にしているかもしれない。 彼は食にあまり興味がないようだが、味に一切の関心がない者とは異なる>>135ことを既に知っていた。]
(158) 2021/02/17(Wed) 08時頃
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たまたま聞いただけだから、深く考えなくていーよ。 なけりゃ適当に調べて買いに行くし。
[普段なら、尋ねることもなかっただろう。あくまでこれは、長い沈黙と視線の微熱を覆うための隠れ蓑でしかない。
乾燥まで済ませた洗濯物を取り出すと、2回分の成果が山になった。これを片づけてからでは、最速でも出発は昼になる。それならもう少し日が翳ってからの方がいい。]
夜には全部売り切れ……なんてことはないわな。
[どこぞ>>1:236で呼ばれた名に見合う理由で予定を先送りしながら、世間話の温度で回答を待った。 世間はバレンタイン直近。実感の湧かない男には、予想がどちらに転ぶか分からない。]*
(159) 2021/02/17(Wed) 08時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2021/02/17(Wed) 08時頃
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/* メモ帳に*だけ残ってたのですが、これ退席記号の片割れですね。ここに置いておきます。*
拗らせた片想いの根幹ではあるのでやっぱり書いてしまった……しかしソロルみたいなものなんですよね……交流に喉を割きたい。でもたのしかった!
・劇団の台本の話 ・みぃめろ姫の海辺ラジオ
めも。ギリギリ間に合ったやったー。いってきます!
(-51) 2021/02/17(Wed) 08時頃
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[愛理の恋日記に、スイーツに纏わるエピソードは沢山あった。
カラフルなお菓子をあれこれ買って、 食べさせ合いっこする妄想をしたこともあるし (ちなみに愛理は見た目を裏切らない感じに赤が好きだ。 何でもない時に三上に尋ねられれば>>87 きっと素直に答えただろう。)
想いを篭めたガトーショコラとか作ってみては こっそり玄関先に置いておくか悩んで ボスが間違って食べてしまったら困るな、 と思い直してやめたこともある。
バレンタイン、恋する乙女の為のイベント。 本当ならばここぞとばかりに張り切っていただろうに、 彩られた可愛らしいチョコレートたちも 何故だかどこか妙に色あせて見えた。]
(160) 2021/02/17(Wed) 12時頃
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「本当に満足なの?」
[そんな言葉がずっと頭の隅っこに残って消えない。 満足だよ。その度に繰り返す。
だって、だって、きっと ―――気持ちを伝えたら終わってしまう]
(161) 2021/02/17(Wed) 12時頃
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[最初に柚木を見かけたのは海辺。 犬の散歩をしていた彼に 落とした財布を拾って貰ったのがきっかけ。
女慣れしているようで誠実で、でもどこかぎこちない。 そんなちぐはぐな態度が気を引いて、 愛理は一目で恋に落ちた。
それから何度も海辺に足を運んで いつも決まった時間帯に散歩してることを知った。 気になって後をつけてるうちに、 商店街の酒屋で働いてて、沢山きょうだいが居て 古びたアパートに住んでて、恋人は居なくて。 そんなことを知っていった。
私ではない他の誰かに向ける 笑顔や、不服そうな顔や、得意げな顔。 それをひとつずつ切り取って、 集めて眺めるのが好きだった。]
(162) 2021/02/17(Wed) 12時頃
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[私、本当は知ってるの。 だってずっと見てたんだもの。
いつからかあなたが端末を眺めて 何かメッセージを打ち込んだ後、 時々すごくだらしなくて、 時々すごく寂しそうな顔をしていること。
そのメッセージの相手が私だったら良かったのにな。 でも、違うんだよね。それも分かってる。 幾ら妄想を重ねたって、 分厚い10冊分のページに想いを書き連ねたって、 自分の事は騙しきれない。
甘くて幸せな夢にも、いつかは終わりが来る。]
(163) 2021/02/17(Wed) 12時頃
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[結局、菓子屋でひとつだけチョコレートを買った。 飾りっけのないシンプルなもの。
それをバッグの中にしまって、 「COFFEE NARUMI」に寄る。 今日はお店に入るのが目的じゃない。]
んっと………こんな感じ、かな。
[エニシから送られて来た風景と だいたい同じ角度から写真を撮る。 二つを交互に見比べてみて、やはり。]
(164) 2021/02/17(Wed) 12時頃
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んー………やっぱり、そうだよね。
[賀東壮や電柱を撮った写真もそうだけど、 送られてきた写真の方が、 全体的に自分が撮ったものよりも目線が高い。
つまりこれを撮った人物は自分よりも背が高いのだ。
……と言っても賀東壮の住人の殆どはそう。 明らかに除外されるのは柊くらいで あまり参考にはならないのだけれど……。]
(165) 2021/02/17(Wed) 12時半頃
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[あともうひとつ、何かヒントがあれば 行きつけそうな気がするのにな。
どうもゴール直前で 引っかかっている感じがして歯痒い。 ひとつため息をついて、
「いよいよ明日がバレンタインだね」
エニシにそう送って、スマホを閉じ。 歩き出そうとして――――あれ。 見慣れた後姿を見つけて目を瞬かせた>>145]
(166) 2021/02/17(Wed) 12時半頃
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[見慣れた、と言っても そこまで親しいわけではない。 何せ向こうが全力で避けるからだ。
明らかに外国人な出で立ちを最初は珍しく思い 出会えば話しかけてみた覚えもあるが 良くも悪くもそこまで深くは気にしておらず、 ごくごく普通に接していたつもり。
…とは言え、素がやかましく なれなれしい部類の人間ではあるので それでも彼にとっては重荷だったかもしれないが。]
あっちょっとそこの! フェルゼさん!?では!?
[ふらふら歩いて行く、明らかに体調の悪そうな隣人を呼び止め、駆け寄る。]
(167) 2021/02/17(Wed) 12時半頃
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えっめっちゃ顔色悪いじゃないですか! どうしたんですか!?気持ち悪いんですか!? あっ救急車呼びます!?
[休めそうな、商店街を少し離れたベンチまで 半ば強引に連れていこうとする。 逃げられてしまえばその限りではなかったけれど**]
(168) 2021/02/17(Wed) 12時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2021/02/17(Wed) 12時半頃
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/* >>161これすごい好きだなあ。 夢見てるのに知ってるの。 知ってる上で好きだって毎日ドキドキしてるのも。 愛理ちゃんかわいい……柚木さんとの直接的じゃかい関わり方もお互いのうまさが光ってだいすきです。
(-52) 2021/02/17(Wed) 13時頃
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/* 動いて話しかけて拾ってくださる方々がいるから場が回って、舞台や関係性が広く詳しくなっていくの、永遠に見習っていきたい。
(-53) 2021/02/17(Wed) 13時頃
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/* 朝の分であとで書いておこうと思ったのがいくつかあった気がするのですが、
・誰も認めてくれない分自分に言い聞かせているので、これは恋だって繰り返しがち ・ニトカちゃん実は歳近いのですが知らないので、なんとなく年下めに見えている(から若い女の子呼び)
まで思い出して、残りは仕事の波に消えました。完。
(-54) 2021/02/17(Wed) 13時頃
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甘い物は好きですけど、 リップは食べられないですしね。
[ にこにこ笑いながら、ポケットへ向かう指先を 追いかければ。>>144 やがて現れた少し皺の寄った苺のパッケージ。 それはリップが短くない間、 ポケットに収められていた事を示していただろう。 暫し黙して、愛らしい苺柄を見つめていたけれど。 ]
やっぱり、いらないです。
[ 未開封のまま持ち歩いていた理由。 問う代わりに、首を横に振って。 ]
(169) 2021/02/17(Wed) 14時頃
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ほら、せっかく鶏皮を押し付け …… こほん、差し上げることで。 柚木さんに貸しを作った感じでいい気分なのに。 ここでそのリップを受け取ると、 僕の中の貸しが帳消しになっちゃいますからね。
[ 冗談だとわかるように、目を細めると 口調に悪戯っぽい笑みを含ませて。
何かしらの感情が込められたらしき品。 それを受け取る度胸は、僕にはない。 至極あっさりと所有権を手放して。
捨てられる未来までは想像していなかったが。>>144 それでも、縁にとっては単なるリップ一つの事。 それで心を痛める神経も持ち合わせていない。 ]
(170) 2021/02/17(Wed) 14時頃
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でも、そうですね。 僕は鶏皮が好きなのと 甘いものや可愛いものが好きな事。 十分、両立できると思いますよ。
[ 推測でしかない言の葉は。 検討外れかもしれないけど、 それならそれで構わなかった。
後は興味を失ったように、リップから視線を逸らすと 膝を折って、傍のボスの首回りを、 楽しげにわしゃわしゃ撫でて。
それから、パシャリ。 足元のマンホールを写真に収めれば、>>59 失礼しますねと、笑って手を振った。 ]**
(171) 2021/02/17(Wed) 14時頃
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ひぇ………
[完全なる不意打ちだった。背後から声を掛けられ半ば反射で振り返ると、そこにあったのは虹の間の住人>>167の姿。]
ぇ、ぁ、ぅ、その………
[己が何か発する前に捲し立てられ、その手を振り払うことが出来ようはずもなく。そのままベンチまで連行される>>168。
─いや、救急車、はさすがに首を横に振った。もしかしたら自分の辞書に「断る」という項目が創造された瞬間だったかもしれないが、そこまで大ごとにされたくはない。
辿り着いた場所、商店街から少し離れた位置にあるそこは、人通りもまばらなことだけが幸いだった]*
(172) 2021/02/17(Wed) 14時半頃
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― それからの日々 ―
[さて、休みが明ければ休んだ分の仕事をせねばならない。 創立記念日即ち会社固有の休日であり、祝日ではない。 取引先提携先その他諸々を一日待たせた分の処理はしっかり溜まっている訳で。
そして件の朗読企画に関して、 納期が短い>>1:125というみぃめろ姫の分析は正しく。 「やっぱりバレンタインに間に合わせたいよね恋愛モノなら」という 現場のノリで決まった無茶振りにより 敷波は慌ただしい日々を強いられることとなる。
風邪の元凶としてアクツに詫びを入れるのも難しい日々が続いた。 そもそも彼と生活リズムが重なっていない点も大きいが、 夜という時間帯は、病人の住居を尋ねるのに相応しくない。 安静にして休むべきだ。拗らせたら此の時期面倒だし。 ニトちゃんさんが色々面倒見てくれたと聞いたし。]
(173) 2021/02/17(Wed) 18時頃
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[決して言い訳ではない。 叱られた子供が拗ねたまま、 食卓に降りてこないようなそれではない。 …と、割り切らなければ、降り積もるタスクを捌くこともできやしないわけで。 社会の歯車に足踏みは許されない。
ただ一回だけ。 常温のフルーツゼリーの入った スーパーの袋を置き去りにしていったくらい。 …それにも見事に差出人名も詫びの言葉も添え忘れた辺り、敷波は敷波だ。 恐らくはエツコか誰かの差し入れとして回収されただろう]
(174) 2021/02/17(Wed) 18時頃
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これもう、さ、 バレンタインさぼっていいでしょうか、あたし。 ああいや、彼氏居ないから。 部署内に配るっていうね。恒例行事的な。
まぁやりますけど。 いつもハラハラさせてる立場ですからね。
[完全無欠を騙るプロフェッショナルはランチ中、 後輩にそうぽろりと零したとか、零さなかったとか。]
あーさなちゃんはやんなくていいですよ。 後輩保護的なアレも兼ねてるから。 やでしょ、気を遣った結果、 変に期待された目で見られんの? おじさんって若い子が好きですから。
あたしなら大丈夫です。 あの人たちにとって、そういう女じゃあないですから。
(175) 2021/02/17(Wed) 18時頃
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……、 あたしの、好きな人?
…さぁ。 収録控えてるから、それでは。
(176) 2021/02/17(Wed) 18時頃
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[15分前に到着した収録スタジオ。 スケジュールの融通をなんとか付けて仕事を頼んだ、 3人の女性を――普段は電子の衣を纏った配信者達を出迎える。 1人で恋愛劇を演じるのは何ともやり辛いだろうし、 男女混合だとファンが荒れるだろう、という判断下。]
作家さんは、ええと。 エフさん、はいらっしゃらないんですね。 リモートか何かでお聞きになられる感じで?
はぁ、風邪………ですか。 此の時期多いですから、ね。
[風邪、の二文字に軽く目を伏せる。」
(177) 2021/02/17(Wed) 18時頃
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[そういえば彼も、作家だったらしい。
鞄の底で消費されないまま転がっている飴にふと意識を向ける。 「朧」の付箋が貼られた包みは、開いてみれば原稿用紙だった。 今のご時世にアナログな……と目を丸めたのもつい先ほどのように感じていた。判子すら電子の世界に生きる女にとっては読書感想文ぶりの再会である]
(何して食って行ってる、とか。 びっくりするほど。 考えたこと、なかったな)
[其々、声質の違う3人がブースへと入れば 意識を現在へと引き戻しじ、座った両足を揃える。 台本を開き、時を待つ3人の女性。 ああ、『演じ慣れているな』と感じたのは、 ブザー音と共に、目の色が変わったように見えたから。 喉が震え、世界が紡がれる。 ガラスに隔たれた向こう側が、空気の色を、世界の様相を変える。
台本の表紙に刻まれた二文字は、『軌道』。]*
(178) 2021/02/17(Wed) 18時半頃
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[暫くその場に留まっていただろうか。座ったおかげか目眩はもうなく、息も先程よりは深く吸える。 傍から見れば、顔色はまだ蒼いままだったろうが]
も……だっ、ぁ…だぃじょうぶ、だいじょうぶ、です。 すっ…すみ、すみません……
[彼女も、きっと何か用があって>>164あそこに居たのだろう。その足を止めてしまったことに対する謝罪。 そしてもし、もしも彼女が自分を案じてここに連れてきてくれたのであったら、余計な心配を掛けさせてしまい大変申し訳なく思う。
──まあ、もしかしたら「何そんなとこでフラフラ歩いてんのよどんくさい」なんて思われただけなのかもしれないけれど。 そんな風に悪い方に考えてしまうのはいつからか身に付いてしまった性分で、やっぱり、怖くてその顔を見ることはできなかった。
人のこころは分からない。 どんなに気さくでフレンドリーに接してもらえていても、その腹のうちで何を考えているのか知れない。 そんな恐ろしさを、自分はこの国に来る前の過去の経験から知っているのだ。]*
(179) 2021/02/17(Wed) 18時半頃
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― バレンタイン前日:夜 ―
[何処かから船の汽笛が聞こえる。 遠くの光はこの寒さの中、夜釣りに向かう物好きだろうか。
昼間は抜けるように青い海は、 水平線を曖昧に漆黒に溶ける時刻。 敷波玲は自室の窓から、それを眺めていた。 膝の上のスマートフォンは、 数時間前に配信を終了した『みぃめろでぃちゃんねる』>>108が、再生を停止したまま、同じ黒に染まっている。
あの闇に鼻先まで浸かることが出来れば、 地球全体の水が全身に圧を掛けるのを感じられる事を知っている。 苦塩っぱい先週の記憶と、『次は夏』という些細なアドバイスが 女の足を上手く縫いとめてくれていた。 …その浜辺で一つの悲劇>>110が起きたことを、彼女は知らない。]
(180) 2021/02/17(Wed) 18時半頃
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『どうですか? みんなは、好きな相手に好きっていえますか?>>80』
(181) 2021/02/17(Wed) 18時半頃
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…ふ。
[いつかの疑念>>93を確かめてみようと 少しばかり丁寧に聞いていた配信。 …だが、 ああ。 飛んだ不意打ちを喰らった物で。]
あっは、無理、無理だ。 今年も無理です。尚更に。
だって、なんにも知らないんだ。 普通の女の子の笑い方も。 スパチャ以外のラブコールも。 あの人の、ことも。
(182) 2021/02/17(Wed) 18時半頃
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[この胸に灯った妙ちきりんな恋というデキモノは、 軌道を欠いた唯の『点』でしかなかったから。 ]
(-55) 2021/02/17(Wed) 18時半頃
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だから割り切っていっちゃおーぜ、レイ。 恥をかくなら、かきとおさなきゃ。
(183) 2021/02/17(Wed) 18時半頃
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― 夜:共用厨房 ―
さて、と。
[右腕、左腕。 共用厨房で腕捲りする女の背中、一つ。 傍らのエコバッグからは何度失敗してもいいようにと選ばれた、薄力粉、砂糖、チョコチップの大袋が顔を出している。
去年は生チョコの第一弾がカレーに化けたので、 今年はチョコクッキーで行こう。 これなら膨らみすぎてくっついて、 巨大な一枚のクッキーになったとしても。 割れ煎餅と同じノリで、行けますので。]
実質的な、サービス残業だ。 ホワイトデーには期待できないからね、我が部署。
(184) 2021/02/17(Wed) 18時半頃
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/* >>183かっけーな
(-56) 2021/02/17(Wed) 18時半頃
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[フェルゼの腕を掴み、 商店街から少し離れた場所まで 引きずるようにして連れて来た。>>172
一応救急車は辞退されたのでやめておき、 ちょっとそこで待っててください!と ベンチに座らせてすぐ近くのコンビニで 冷えピタとポカリを買って来る。]
人呼んでこなくてほんとに大丈夫ですか? 貧血?持病?二日酔い?? あっこれどうぞ!お代とかはいいんで!
[その間にも捲し立てながらコンビニの袋を手渡す。 直に受け取って貰えなかったらベンチに置いて、 心配そうにその様子を眺め]
(185) 2021/02/17(Wed) 18時半頃
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おっぱじめて、行きますか。
[バレンタイン。恋人の日。告白の日。 ここ暫くぼんやりと頭を苛んできた五文字。 だがもう恥をかくと決めたなら、 悩みも迷いもミスを齎す障害物でしかない。
早速、砂糖と塩の配分を間違えたとしてもまだまだ序盤。 混ぜる前なら測り直せる、とボウスにスプーンを突っ込んだ]*
(186) 2021/02/17(Wed) 18時半頃
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えー全然大丈夫そうに見えないんですけど…… 良かったら送って行きましょうか? 賀東壮までそんな遠くないですしー。
[愛理には人嫌いの機微が分からぬ。
それどころか食い気味にずかずか入り込んでいくため、 ある意味彼のようなタイプからすると 天敵と言えるのかもしれない。
ぼそぼそ喋るフェルゼに耳を近づけながら 何でこの人いつも俯き気味なんだろ、シャイなのかな? なんて能天気に考えているのだった。
それでも固辞を繰り返されれば 心配そうな視線は残しつつ 彼をおいてその場から離れるつもりではある。**]
(187) 2021/02/17(Wed) 18時半頃
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/* というか、そう。レイさんお相手明記してらっしゃらないから、フェルゼも私もドッキドキでまさにガチの片思いな心境でRPしてるんですよね…。 フェルゼの想いが実を結ぶ可能性は75(0..100)x1%だ! レイさんの片思い相手はエフ[[who]]だ! これはできるのかな…?4 (すごく今さらすぎるランダム試用)
(-57) 2021/02/17(Wed) 18時半頃
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CC レイは、メモを貼った。
2021/02/17(Wed) 18時半頃
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/* (けっこう高めの数値が出たな〜という顔)75もないとおもうぞラ神…。 圷さんはマジにありそう〜!ケンカップル?っていうんですか?(ちょっとちがう)よいとおもう!!
(-58) 2021/02/17(Wed) 18時半頃
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/* やりたいことほぼやりきったな……あと何しよう
(-59) 2021/02/17(Wed) 19時頃
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/* (告白はし)ないです
(-60) 2021/02/17(Wed) 19時頃
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[目まぐるしく動く彼女を止める間もなく、あれよあれよという間に冷えピタとポカリを渡されてしまった>>185。 お代はいい、という言葉にますます申し訳なさを募らせつつ。人を呼ばなくていいのかという問いにはぶんぶんと首を横に振った。これ以上人が集まったら確実に倒れる。そんなこと、彼女は知る由もないのだろう、けれど]
……送っ………!?い、いやその、…… ………ぁ、あなたの、用事は……
[彼女の申し出>>187。これは彼女の善意なのだろうか。わからない。わからないけれど、もしそうであるならば無碍にするのは良くないのだろう。しかしそれが己の予定を削ってまでというのであれば話は違う。そんなことをさせようものなら申し訳なさで死んでしまう。 ゆえに、相変わらずの蚊の鳴くような声で尋ねた。
もしもまだある、と返されたならば全力で固辞し、もう終わったとの答えであればぺこぺこと何度も頭を下げた後に共に賀東荘へと向かうだろう。かつての日本妻よろしく、三歩後ろに下がって歩こうとしながら]*
(188) 2021/02/17(Wed) 19時頃
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/* そうそう。 待雪の間の「待雪」はもちろん待雪草、スノードロップから。 そのお花については……wikiをご参照ください(投げ) でもドイツだと「雪が自らに色が無いため色を分けてくれるように花に頼んだが拒まれ、唯一それに応じたのがスノードロップだった」…って話があるらしいですね。
ちなみにヨハンという名前も「スノードロップ」って題の曲を書いた(らしい)ヨハン・シュトラウス2世から。
(-61) 2021/02/17(Wed) 19時半頃
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─ 現在 バレンタイン前日 ─
[ダメだなぁという気持ちが悶々と、まるで雲のように膨らんで部屋の天井に居座った。 雲は膨れ上がるとやがて雨を降らすように、ダメダメが降り注いできて身体に染み付いた。]
…んぁああぁぁ〜〜〜
[それを振り払うようにじたばたと手足をばたつかせる。 軽く暴れただけでは振り払えなかったダメダメに耐えきれなくて、ガバッと立ち上がって財布を探す。]
(189) 2021/02/17(Wed) 20時頃
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こういう時こそ酒だ……!
[ダメダメが降り積もったダメな大人の完成である。 酒はこの間>>19勝手にいただいたものが何本か残っている。 足りないのはつまみだ。 私が今求めているのは甘いチョコレートではなくしょっぱい乾物。 乾物こそ至高なのだ。 ダメな大人は現実から逃避する術に長けているものだ。
そんなこんなで着いたコンビニでは、当たり前のようにチョコレートが並んでいて、げんなりした顔をする。 何事もないようにその横を通り乾物コーナーへ。 5分後、そこには想い人にあげるチョコレートを選ぶ女子のように、真剣な顔で乾物を選ぶダメな大人の姿があった。]*
(190) 2021/02/17(Wed) 20時頃
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え?なんて?
[まごまごと戸惑うフェルゼに聞き返したが、 どうも申し訳なさを感じているようだ。>>188 なーんだ気にしなくていいのに、と笑って]
あーまー用事はだいたい 終わったっちゃ終わったんで。 あとは私も帰るだけですし、 遠慮しなくていいですよ。 歩けそうですか?肩とか貸します?
[買い物は終わったし、写真巡りの方も商店街近辺は大体回ったので、あとは海辺に寄るだけだ。 今から戻ればちょうど写真の時間帯くらいになる気がするし。
ぺこぺこお辞儀をしながら着いて来るフェルゼに そこまで畏まらなくてもいいのに、 随分謙虚な人なんだなあと思いながら歩き出す。]
(191) 2021/02/17(Wed) 20時半頃
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[賀東壮に戻る道のりも、殆ど愛理が一人で 喋っていたのではないだろうか。
最近の他愛ないこと、 学校であったことや芸能人の話の間に NARUMIの前に居ましたけどよく通ってるんですか?とか、 フェルゼさんは昨日のカレー食べました?とか。 彼がエニシという可能性もゼロじゃないから、 時折探る意味も込めた質問を織り交ぜて。
三歩後ろをついてくる彼に時折立ち止まり、 追いつくのを確認してまた歩き出す。]
てかそーいえばフェルゼさんの用事はいいんですか? 何か用があって商店街に居たんじゃ? あっもしかしてデートとかじゃないですよね!?邪魔しちゃった!?
[もしや、と(今更)思い至って尋ねてみたけど、反応はどうだったろう**]
(192) 2021/02/17(Wed) 20時半頃
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― 道に灯がともった日 ―
[採用の報せに気づいたのは、丸一日寝通した後の夜だった。普段なら寝すぎで頭痛を抱えるような時間だが、身体がやられている時はむしろ効果的らしい。頭の中心にすり潰したミントでも刷いたように、視界も思考もやけに晴れていた。
日程表は事前に提示されていたものから大幅に短縮されていた。収録まで既に1週間を切っている。 メンバー>>177に交渉中の記載があることからも分かるが、急ピッチで作業が進められているようだ。そこにはもう、あの声を持つ子>>74のデータはない。残念がる執着はないが、いないと認識できるだけの興味はここ数日で育んだものだ。 公開予定日が2月14日ならば、急ぐ理由は明快である。
あまりにも減らないものせいで時に部屋番号のベース、届け物の梱包、果てはひとりぼっちの紙飛行機。 最近、活躍の幅を広げている原稿用紙を一枚引き抜き、いくつかの丸を描いた。]
(193) 2021/02/17(Wed) 20時半頃
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[――そして、あっという間に収録当日。
予備の冷却シートと風邪薬で近々の〆切を乗り切った後の対応は、会社と担当の青年に任せた。あちら側の都合もあるだろう。リテイクを繰り返す時間がない以上、お互いの妥協点は的確に見つける必要があった。それなら必要なのは己より、作品をよく知る彼らだ。 気合の入った青年の声を冷ややかな顔で聞いていることなど、相手には伝わっていないだろう。 こういう時、音はいい。周囲の景色が途端に狭くなる。
己の良さを語る担当を疑う気にはならないが、その内容を信用しているかといえばそうでもない。自分の価値は自分が一番よく知っているつもりだ。青年は仕事もでき、性格も良いが、きっと見る目だけはない。己の一番の理解者は自分自身だ。ならば評価もそれに準ずるべきだろう。
自分に恋をする人。 自分に才能を見出す人。
誰も彼も、分かっていない。 それは幻滅に値する行為だ。 それこそ、千年の恋も冷めてしまうような。
昔痛んだ頬に触れる。くたびれた肌があるだけだった。]
(194) 2021/02/17(Wed) 21時頃
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[選んだシーンは3つ。 参加メンバーそれぞれがメインになれる場面を選んだ。
その中のひとつに、恋敵の情熱的な口説き文句>>79――の後、ヒロインが主人公の元へ戻ろうとするところで、恋敵がその腕を取り、引き止めるシーンがある。 恋敵はただ愛を重ねた。想いを言葉の形にして、彼女の前に惜しげもなく差し出してみせた。 しかし彼女は首を横に振り、こう言うのだ。
『さようなら』
[彼女は恋を語らない。しかし、何度距離が離れても、最後は必ず主人公の元へと帰っていく。
人形のようだと思う。節々に括りつけられた糸が、内へ内へと手繰り寄せられているかのような。執筆を重ねても、どこか他人事であるような感覚は消えたことがない。
仕事である以上、当然手を抜くような真似はしない。しかし男の文字には熱がなかった。きっとあの別れの言葉に指で触れたら、全身が氷ってしまいそうだと思っている。]
(195) 2021/02/17(Wed) 21時頃
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[そうだ。 どれだけ甘い匂いがしてもこれはただのリップクリームで、食べ物じゃない。 甘党の腹を満たす代用品にすらならない。>>169
だから、不要、と返されてもなんら不思議はない。 いくら未使用だからといって、こんなひしゃげて、よれよれになった品ならなおさらだ。
なのに、なぜだろう。何か違うものを、不要と断されたような心地になって奥歯を噛む。]
(196) 2021/02/17(Wed) 21時頃
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[収録を終えたと聞いてからそう立たない内に、サンプリングされたデータが送られてくる。 近所のスーパーの袋>>174を漁りながらヘッドホンを被った。再生ボタンを叩いた指は、すぐに爪をビニールの蓋に立てる。余分を有する一箇所を摘んで、硬いと思えば縁を掻いた。爪が短いせいかなかなか上手くいかず、苦戦を強いられる。]
――――――。
[途中で手を止めたせいで、ようやくビニールの蓋の縁に生まれた穴から甘いシロップが溢れ、指を濡らした。 ぬるいフルーツゼリーが手の温度に近づく頃、ようやく息を吸う。シークバーを一番左へ戻し、再生ボタンを押し直した。]
(197) 2021/02/17(Wed) 21時頃
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「 そう明日。 ちゃんとチョコレートは用意した? 相手の好み次第だから、 別にチョコじゃなくてもいいだろうけど。
あっ、そうそう。 言い忘れたけど。 僕との賭け、チャンスは一回ね。 間違った相手を呼んだら、その時点で失敗。 」
(198) 2021/02/17(Wed) 21時頃
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[彼女は、恋を語らないと思っていた。 それがどうだろう。命ひとつ吹き込まれるだけで、語らないはずだった言葉がここまで届くようだ。彼女たちもまた、本気>>178なのだろう。 『さようなら』は諦念による別れではなく、彼女自らが望んだ帰還に変わった。
空気が震え、世界が生まれ変わる。 電子の向こう側、誰かの命を、世界の価値を呼び起こす。
原稿の表紙に刻まれた二文字は、『軌道』。
劇的に何かが変わった訳ではない。 それから先も相変わらず名前は空白のまま>>44だし、己への評価も不動だ。 それでも、どこかの道に足元を照らす優しい灯がともったことには違いないのだ。]*
(199) 2021/02/17(Wed) 21時頃
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[ そんな返信をせっせとイリスの端末へと>>166 運んでくれただろう愛用のスマートフォン。 数時間後の今は、滴り落ちる水滴と共に、 暗闇だけを映している。
仮にイリスが僕を見つけたとしても。 端末がなければ、 僕は自分がエニシだと証明できるかも怪しい。
“僕が気になったのは、 恋敵の男の方です。>>78” ]
(200) 2021/02/17(Wed) 21時頃
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─ バレンタイン前日/ランドリールーム ─
…………ただいま帰りました
[ 挨拶へ>>147ほんの少し置いた返事は小さな驚きから。 元より向けられることが少なく、ここ数日の彼の状態もあれば尚久しぶりにその口から聞いた気がする。 対して外される視線は出会った頃から変わらない、日常の一つ。 他人を見つめる癖がある為に、昔からされる経験の多い仕草だ。
目が怖いともよく言われた。圷が自分にそんな感情を抱くのは考え難いけれど。 逸らしたい理由というのは、そればかりとも限らないだろう。 男に見られる趣味はないとか、居心地が悪いとか。 ]
(201) 2021/02/17(Wed) 21時頃
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[ 急ぎはしないが、そんな男に待たれているのも落ち着かないことかもしれ 立ち上がり退いた>>148動きの意図を理解し、古い洗濯機の前へと向かう。 空の槽に持ってきた衣類を入れながら、少し思考してから口を開く。 ]
そう言っていたのは覚えていましたが 後ろから見ると、なんとも心配な姿で。
辛いなら椅子を持ってきましょうか
[ 圷が帯びるのは酒気ではなく煙の香り。今まで酔払う姿も見たことが無かったから。大人しく寝ている姿とは感じ方が違った。
ゼロになった顔を合わせる機会>>150、出勤と退勤の度に違和感は着実に蓄積した。 此処に住んではいない、しかし誰より皆を見ている管理人に問うまであまり時間は掛からなかった。 ]
(202) 2021/02/17(Wed) 21時頃
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[ 脳裏を過ぎるは、電子の海を揺蕩う姫の言葉。
…… 何のことはない、気になったのは。 僕が恋敵の男だからだ。
( 本当はわかっていた。 努力を重ねて。 「落ち着いていて、ちょっと不器用で。 そう言うところが可愛い人。」
に、なれたところで。 )
(203) 2021/02/17(Wed) 21時頃
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[ 何も聞かずに戸を叩くことはしなかった、その内部へは二年間訪れたことは無い。>>152
わざわざ部屋まで行く用事がない、仕事の邪魔になるかもしれない、何より合う時間と隣人という立場が他の者より会話の機会を与えた。 まるで其処だけが時を止めているように朧の名を掲げる202号室は、踏み込めない領域となっていたとも言えるだろう。
実際、いつもどおり顔には出ないがスポーツドリンクの差し入れの際には少し緊張があった。 あのパソコンで仕事を行うのだろうかと思わず見た時も、他人の部屋を眺めるのは不躾だとすぐに視線を外したわけだし。 ]
(204) 2021/02/17(Wed) 21時頃
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[ 僕は、「君の好きな人」にはなれない。 ]
(205) 2021/02/17(Wed) 21時頃
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[ まあ当人の言う通り、会話にも支障がなく普段と変わらない。 分かりやすく違うのは少し声が籠もっているところだが、それは白いマスクが口を覆っている為だ。
心配などとはお節介だったかもしれない。自分らしくも無かったかもしれない。 声が返らなかった為に、そんな風に考えていた時だったか。 圷がそれくらいで不快さを示すとも思えないが、様子を見るように先程表示されたばかりで長い残り時間から彼へ視線を向ける。
古く隣人より騒がしい洗濯機の目前に立つ男は、その瞬間音を忘れた。 ]
(206) 2021/02/17(Wed) 21時頃
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[ 二年間知らなかった姿の隣人が其処にいた。>>157
口元を隠し分かりづらくなる筈の表情が、いつもと違う圷文彦を確かに伝える。 何も言えないまま、瞼が忙しなく閉じて、開いて。 悪癖ではなく己の意図の範囲外で彼を見続けてしまった。
静寂のままに温度が届く。掴めないままに何かを垣間見る。 その時最愛の氷海は、脳裏から溶けて消えていた。
そんなこちらを他所に、相手には平熱が戻っていた。>>158 掛けられた声に、従順に親の言うことを聞く子供のように黙って一度頷く。
何も、言わなかった。 自分が望まないことを人にしてはいけない。 そんな常識ではなく、いつものように勝手な解釈をし関心を外したわけでもなく。 ただただ頭から答えを引き出せなかったからだ。 大田竜海は狭い視野で築いたマニュアルにより他者と触れ合う。 ]
(207) 2021/02/17(Wed) 21時頃
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[だから、続く言葉が男にとっては至極、意外で。>>170>>171 苦々しい顔から、どこか呆けたような表情へ。春日井と手元のリップ、その先で無邪気にそわつく愛犬を見下ろした。]
そうか。いや、あの程度で借りを作ったとは 思っちゃいないんだが……。
両立か。……春日井くんは器用だな。
[言外に、自分には無理だ、という諦観と卑下を隠し。ボスと戯れ、写真を撮る様子をじっと見つめた。 なんでマンホール?とは思ったが、それよりもっと訊ねたいことがあった。 けれど、どれもこれもが喉につかえて。
結局、彼の背中を見送ることになる。]*
(208) 2021/02/17(Wed) 21時頃
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……ええと、そうですね
[ その声は思考の為ではなく、与えられた新しい話題>>158に自己を意識的に冷却する為。 この時期にそういった話は望まなくともよく聞くものだ。 製菓業界の陰謀だなんだのと言う声があっても、根付いた文化が明日に迫る。
浮かんだのは団員との会話。 公演の反省会を兼ねた次回に向けての話し合いが、先日行われたばかりだった。 ]
(209) 2021/02/17(Wed) 21時頃
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確か商店街にある洋菓子の店が この時期チョコレートの種類が色々増えるから、 いつもそこに行くとうちの劇団の女性が
貝殻の形だとか、海みたいな青いものや塩チョコと 珍しいものも売られるらしいとか。 それで、決まって自分用にも買ってしまうと。
元々他の菓子もそうした変わった品がある店らしいです
[ 勿論、わざわざ話題にするくらいだから普通の品も豊富なのだろう。 記憶を辿り、店名と大体の場所も伝えておく。
それから何故か、竜海は再び固まった。 ]
(210) 2021/02/17(Wed) 21時頃
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[ 若い女性、菓子、この時期──
そういえば近頃は男だ女だは時代遅れとか、海外では渡す側は男だとか、団員が冗談交じりに語って男達にチョコレートを求めていた。 ]
良いものが見つかるといいですね
[ なるほど、先程の表情もそういうことなのか。 意外と恋をすると表に出てしまうタイプだったのかもしれない。 ここ最近に出会いがあったのなら、今まで見たことがなくてもおかしくない。
真顔の下で思考が渦巻き、結論を洗い出した。 病人に、引きこもり気味の作家に恋をする機会が果たしてあるのかと思い至る男では無かった。
早乙女とは齢と年齢が違う圷にはそれを口に出さずただ無難に返したのは、良かったのか悪いのか。* ]
(211) 2021/02/17(Wed) 21時頃
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[ よく考えなくとも、バレンタイン前日だ。 好きな人に振り向いてもらうため。 明日の本番に向けて、恋に勤しむ日。 そんな大切な時期に、僕を探してごらん、なんて 余計な予定を入れさせた事。 今更ながら、少し後ろめたさを感じて。 ]
諦めても、いいからね。
[ ヒロインの時間は、脇役ではなく 主人公の為に割かれるもの。>>195 白い吐息と共に溢れた声は、 スマホを失った今、君に届かず宵闇に溶けて行く。 ]
(212) 2021/02/17(Wed) 21時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2021/02/17(Wed) 21時頃
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[ そういえば、バレンタインに配信される企画。 なら収録も終わった頃だろう。
お断りのメールへの返信で知った。 選ばれたのは、活躍の場こそ異なれど、 皆、知名度も実力も伴った女性配信者。
更に僕の気に入った作品が題材だと知って、 演じてみたい気持ちが再び込み上げたけど。
─── これでいい。 ]
(213) 2021/02/17(Wed) 21時頃
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[ みぃめろでぃ王国は、男も女も関係ないけど。 この国のバレンタインは
女性が男性に愛を謳う日なのだから。
そこに、紛い物は必要ないのだと。 動かないスマホに視線を落とす。 そして、宵闇の下で一人思う。 ]
(214) 2021/02/17(Wed) 21時頃
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[ 電子の世界が崩れたら。 僕は、みぃめろ姫にもエニシにもなれない。 単なる春日井縁だ。
いつも笑顔を浮かべて。 誰とでもそつのない距離感で 一定の間隔を保っている。
裏を返せば、誰の、何にもなれない男。 ]
(215) 2021/02/17(Wed) 21時頃
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さ、そろそろ帰ろうかな。
[ それでも、今帰れるのはあそこだけだから。 肩越しに振り向いて、灯りの灯る賀東荘に 視線を向けたなら。
纏わり付く海水を払うように、 濡れた足を持ち上げ、深く踏み込んだ。 ]*
(216) 2021/02/17(Wed) 21時頃
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── バレンタイン前日・日没 浜辺にて
[歯車が狂ったのは、先日『NARUMI』を訪れた後。 三上が寄越したおかわりの珈琲。ラテアートのハート型があまりにも見事だったから。 春日井を真似て、戯れに写真を送ってみたのだ。 あの人に。こんなものを飲んだ、と。 いつも通り、日常の報告めいて。
まさか。 まさか。 あの人も『NARUMI』を知っているだなんて。 互いの生活圏がこんなにも重なっているなんて思いもしなかった。 これまでできるだけ、現在地を知られそうな情報は明かさずにいたのは何のためか、こんな偶然を懼れてのことであったのに。]
(217) 2021/02/17(Wed) 21時頃
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/* 要素として出したもののここまで広げる想定をしていなかった部分なので、新鮮な驚きと楽しさをいただけた気がします。 敷波さんも春日井くんもありがとうー。ふわっふわな〆ですが、そこは今後の課題として持ち帰ります。今はただ感謝かんしゃ。
(-62) 2021/02/17(Wed) 21時頃
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/* 仕事の波に消えた書き残すことも帰ってきました。 旅館がシェアハウスに変わった時期についてだった。
柚木さんが昔旅館を見ていたから早くても20〜25年前くらい。 皆さんが入居したのは数年単位が多くて、たぶん圷が一番早いのかなあと思っています。 だったので、一応全体に齟齬がでない範囲でふんわり時期を想定して書いていました。多少ずれても引っ越し時期変えればいいだけなので問題なし。思い出せてよかったー。
(-63) 2021/02/17(Wed) 21時頃
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[手が届く距離にあると知ってから、途端に会話の空気も縮まった。それは、あの人が男へ──架空の女へ抱く好意の証でもあって、歓びと絶望が同時に男を襲う。 『よかったら会わないか』
……嗚呼。それだけは。言ってほしくなかった。 ついさきほど届いたメールを読み返し項垂れる。普段ならとっくに帰路に着く時間。いっこうに動かぬ主を、相棒がつぶらな瞳で見上げても。
何と返せばいいのか、途方に暮れ乍ら。 沈みゆく空と海を、茫洋と眺める。]*
(218) 2021/02/17(Wed) 21時半頃
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/* こっちの方が音忘れそうなんだよな……たのしい。
(-64) 2021/02/17(Wed) 21時半頃
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/* 竜海は目が見えないという意味じゃない盲人 そのせいでよく分からんRPを振ってしまっているような気もする
そんなことを考えていたらああ五郎さん
(-65) 2021/02/17(Wed) 21時半頃
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ええ。 僕が一方的に貸したと思って 気分良くなっているだけです。
[ だからお返しを取り立てたりしませんよ。 ご安心くださいと笑みを浮かべて。 続く言葉に、ふっと息を吐いた。>>208 ]
器用、じゃないですよ。 だって僕は別に両立できてませんから。
(219) 2021/02/17(Wed) 21時半頃
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鶏皮は、苦手なんです。
[ 謎かけのような言葉。 そこに自嘲に似た笑みを添えて。 言葉を飲み込んだような柚木さんに くるりと背を向けた。 ]*
(220) 2021/02/17(Wed) 21時半頃
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/* 縁→イリス(ネット上の愛理)
愛理→五郎→出会い系アプリの男性(非住民)
文彦→竜海→絵画(無機物)
ヨハン→玲→?
蒼介→客の子持ち女性(非住民)
花奈→外の男性(非住民)
ニトカ→?
悦子→?
(-66) 2021/02/17(Wed) 21時半頃
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タツミは、エフに話の続きを促した。
2021/02/17(Wed) 21時半頃
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/* 多方面に手を合わせてる
レイさんはみぃの配信を丁寧に拾ってくれるのほんと神…… 美少女完璧ドジっ子配信者になった暁には、 僕に投げ銭させてね…… イリスも探してくれるのありがとう 見つけて貰っても、貰わなくても僕は美味しい 圷さんと一緒にお仕事したかったな、、、 そして柚木さんは、恋敵(気付いていない)というふんわり縁故なのに中の人と縁が何故かちょっかい出しに行く〜
他の人のクオリティもすげえや!って読み応えに慄いてるけど、絡みそびれたね!(もうすぐエピ) どこも気になってます。
(-67) 2021/02/17(Wed) 21時半頃
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/* どこにどうやって敷波さん宛をぶち込もうか…… 遭遇がカレー美味しかったですだけなのが難しい
(-68) 2021/02/17(Wed) 21時半頃
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/* さてどうしようかなあ 個人的にレイさんのどきどきお菓子作りタイムにだいぶ混ざりたいんですけど多分そこまで手が回らない気はしている…w
(-69) 2021/02/17(Wed) 22時頃
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[なんて?と聞き返され>>191れば(勝手に感じている)その圧にびくりとして、もっと大きく話さなければと息を吸う。成果が表れたかといえば微妙なところだが、]
そっ……そ、そこま、では……
[怪我をしているわけでもないので、と。相手の負担も考え遠慮の意思を示した。 次々と変わる話題>>192には、大した反応は返せていないものの話はちゃんと聞いており、喫茶店の問いには首を横に振り、カレーの問いには首を縦に振る。 伝わっているかどうかは彼女が後ろを向かなければ分からなかっただろうが]
……ぼ、ぼ僕、は、しっ…仕事の、帰りで…… で、デート……!?
[まさかそんな、と大きく首を横に振る。 というか、彼女の方こそどうだったのだろう。それこそ明日に向けてのチョコレートを選んだりしていたのだろうか。という疑問は、心の中に浮かぶばかりでもちろん言葉にはなっていない]*
(221) 2021/02/17(Wed) 22時頃
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― バレンタイン前日・ランドリールーム ―
[>>201稀の迎えには礼儀正しい挨拶が、 常の逃避には気に留めぬ日常が返ってくる。]
そこまで足腰弱っちゃいないよ。 ……少し体力つけないと。とは、思ったけど。
[感情の起伏の少ない彼>>202の言葉を、冗談と言わんばかりに鼻で笑う。 栄養の偏った食事に乱れた睡眠時間、運動不足と不健康が徒党を組んでやってきたような生活環境には、些か見直しが必要かとは考えないではなかったが。
それができるならこんなことにはなっていないのだが。 呼吸にマスクを膨らませる男からは真新しい煙の匂いがする。大元はどこにもない。 来客を知らぬ朧のせいで、その姿は誰にも晒したことがなかった。]
(222) 2021/02/17(Wed) 22時半頃
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[差し入れ>>204を受け取りに引き戸を開けた時も、男の手には何もなかった。しかし、部屋の奥、パソコンの傍らには、灰皿に積まれた白い山が見えたかもしれない。
彼の視線を追えたなら軽薄そうな笑みを浮かべ、]
ざんねん、企業秘密。
[と、肩を竦めて見せた。]
(223) 2021/02/17(Wed) 22時半頃
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[あの時、彼から外される視線というのも新鮮だったが、今日のは特別に格別だ。 古い洗濯機の前に立つ彼>>206は、処理にエラーでも起こしたように固まっている。
本来であれば、これは望まぬ事態だ。 彼の瞳はあろうことか己に向けられ、 何度瞬きを繰り返しても逸らされる気配はない。 あの絵画と見つめ合っている時とも違う、 己に向けられた顔。自分だけの彼。きっと誰も知らない。
――身体の芯を駆け上がるものがあった。 マスクから返ってくる息が熱い。遮るものさえなければ、白い靄を吐き出してしまっていたかもしれない。
結局、今回もこちらが先に視線を外した。
だから、彼の格別が混乱のままでいる内に新しい道を塗り重ねる。 操り人形のように頷く様子に、喉の奥をくつくつと鳴らした。まだ残っていたざらつきを誤魔化すように、軽い咳払いを添えて。]
(224) 2021/02/17(Wed) 22時半頃
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[ちょうど手元にあった疑問を投げてみたところ、彼>>209には思い当たる店があったようだ。 いくら出不精とはいえ10年近く過ごした土地だ。具体的な情報>>210を聞いて記憶からだいたいの見当をつけていたのだが、大田>>211は再び固まっていた。 しかし今回の硬直はあまり長くは続かず、当たり障りのない返事のみが戻ってきた。
思案に、瞳が流れ星のように斜めに落ちる。 積み上がる己の洗濯物をとっかかりに、直近の言葉を掘り返してみる。]
……そーね。
[分かったような、分からないような。 ただ、胸の内に大きな飛沫が跳ねた。例えるなら、あの時>>1:163みたいに。]
何というか、分からんでもないな。
[主語のない呟きひとつ。綺麗にした籠に詰め込まれた洗濯物を抱える。山が両者の間に立ち塞がり、表情はマスク以上に見えなくなった。]
(225) 2021/02/17(Wed) 22時半頃
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今晩もバイトあるの。
[唐突で端的な問いに彼はどう答えただろう。YESならば、明日へと続く。その次はない。 ふうん、そう。興味がないのか感情がないのか、淡々とした相槌だけを返す。]
それじゃ、お先。
[いつも以上に簡素な別れと共に歩きだした]*
(226) 2021/02/17(Wed) 22時半頃
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[フェルゼと然程まともに接する機会もなかったが、一応ちゃんと会話(と言うには此方が一方的に話しているだけだが)してくれるし、そこまで嫌悪感っぽいものも感じられない。 だから多分本当にシャイなだけなんだろうなと結論付け、取り留めない会話を続ける。
喫茶店には来たことがないらしく じゃあエニシじゃないか、と密かに。 (そもそも写真がダミーだなんて 愛理の知るところではないのだけれど)
デートかどうか尋ねられれば勢いよく首を横に振られ]
あ、そうなんですね。 いや外国の人って男の人でも贈り物する文化あるんですよね? バレンタインデートとかするのかなって。
[と、あっさり。]
(227) 2021/02/17(Wed) 22時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2021/02/17(Wed) 22時半頃
地下軌道 エフは、メモを貼った。
2021/02/17(Wed) 22時半頃
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あっその顔、もしかして私の事が気になります!? 私はですねえ〜〜実はラブラブな彼氏がいるんですっ。
なのでそのためにとびっきりのチョコを選んできたんですよ。
いえ本当は手作りでこの惜しみない愛を伝えるべきかなって思ったんですけどやっぱブランド物に味は叶わないじゃないですかそこをどうするかですよねまあ彼は私が何贈ってもちょっと照れた感じで美味しいよって言って受け取ってくれて頭ポンポンとかしてくれるんですけどやだ〜〜〜〜〜も〜〜〜〜まあそれはそれとしてやっぱり最善を尽くしたい乙女心みたいな(後略)
[かと思えば彼の心の声を読んだ様に話しだしたが、 単にただただ語りたがりなだけだ。
身振り手振りを交えつつ、 一頻り愛を語ってみたところで、 ふいに言葉を区切って苦笑を浮かべた]
(228) 2021/02/17(Wed) 22時半頃
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/* 接続を変えるおまけにアンカー添えるつもりが、接続変え忘れましたね。 コピペしたアンカー先に触ってしまった。へへ。
エピローグまであと1時間半って夢でしょうか。 間に合うかなあ。頑張れゆび、いけるぞ頭。
(-70) 2021/02/17(Wed) 22時半頃
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………なーんてね。嘘です。
ほんとはただの片想いで、 チョコを渡すかどうかもまだ迷ってて。 友達はこの機に告白しろみたいなこと言うんですけどね。
[次第に日は傾き、空がオレンジ色に染まっていく。 賀東壮まではもう少しで、自分の案内がなくてもきっと帰れるだろう。2/14までもう少し]
(229) 2021/02/17(Wed) 22時半頃
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[ 考え事をしながら、一人海に浸かっていると。 母なる海に身を委ねて、溺れてしまいたい。 何となく、先週水面を揺蕩うていたご近所さん。 その気持ちが分かるような─── ]
いや。 それはないな。
[ やはり冬の海は寒い。 短く切り捨てると、 その背後で、選択の岐路に立つ青年。>>218 彼とは入れ違いに海を離れた。 ]
(230) 2021/02/17(Wed) 22時半頃
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[ 程なくして辿り着いた賀東荘。 玄関口に入る直前、角向こうから歩いてくる コンビニ袋を持った人影。>>190
顔見知りの女性と気付けば、 明日はバレンタインだし、 チョコレートかな?なんて邪推したけれど。 案外。全く関係のない酒の肴かもしれない。 なんて、そんな想像も愉快なものだ。 ]
(231) 2021/02/17(Wed) 22時半頃
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[ 部屋に戻る前に、男湯に寄って。 服を着たまま、潮で張り付くズボンに湯をかけて 海水を洗い流す。 そのまま裾をぎゅっと絞って、水を拭った。
それから、床を濡らさないよう注意しつつ、 自身の天の間に戻る。 ぱたん、戸が閉まる音が嫌に響いた。
これでおしまい。 イリスへのヒントを出し終えた今、 引きこもりを阻むものは何もない。 ]
(232) 2021/02/17(Wed) 22時半頃
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[ さて、明日はバレンタイン。 “みぃめろでぃ王国では男も女も関係なのです。 みんな、僕に貢ぐのです”配信の台本を作らないと。
その合間に、別に購入していたスマホの設定と バックアップの準備も同時進行する。
…… まあ、スマホが壊れたこと。 大袈裟に悲観してみたものの。>>215 イリスとの交流は勿論だけど 配信は僕の飯の種だ。 それをスマホ一台に委ねるわけが、ないんだ。 ]
(233) 2021/02/17(Wed) 22時半頃
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…… どうか。
一つでも多く、誰かの恋が実るといいね。
[ スマホの復旧の手を止めぬまま。 バレンタイン配信は明日だ。 だから今は、みぃめろ姫ではなく。
春日井縁の声で。 僕は僕の知らない何処かで、 僕の知らない誰かを想っている。 君達の幸いを、願った。 ]**
(234) 2021/02/17(Wed) 22時半頃
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なかなか難しいですね。 フェルゼさんは、好きな人いますか?
[賀東壮の前で別れる間際。 振り向きざまに問いかけた**]
(235) 2021/02/17(Wed) 22時半頃
|
|
/* これからこうしたいしようをいつもの癖で残しかけたのですが、これは一応伏せておいた方がいいのでは? という顔をしている。 エピ前はいつも楽しみだしドキドキですね。これまでも楽しかったー。ここからもきっと楽しいー。わくわく。
(-71) 2021/02/17(Wed) 23時頃
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|
[ところでエニシから昼間来ていたメッセージには>>198
「分かってるよ! っていうかまだあげるって決めたわけじゃないし。 今超探し中だから!首洗って待ってろよ!」
そう返したのだが。 大抵エニシは即レスをくれるので 少し待っても返事がないのを ちょっと不思議には思いつつ。
賀東壮前でフェルゼと別れ、海の方へ。]
(236) 2021/02/17(Wed) 23時頃
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─ 現在 バレンタイン前日 ─
[帰る頃にはダメダメはだいぶ昇華されていって、ふんふんと鼻歌を歌うくらいには能天気な女になっていた。 目的地に先に入っていった人影が思うような>>231女ではない。邪推は大外れで、乾物が入ったビニール袋をガサガサ鳴らしながら帰宅した。
自室に向かいながら香るのは甘い匂い>>186。 おっと思い共用厨房をちらりと覗いてみると、去年カレーを作ったような失態を犯すまいと奮闘する敷波さんの姿が。]
おー、頑張ってらっしゃる
[ぽつりと独り言を漏らして、何をするでもなくその場を後にした。 歌っていた鼻歌はいつの間にか止み、静かに階段を上る。]
(237) 2021/02/17(Wed) 23時半頃
|
|
[扉をとんと閉めて、部屋の中央、ちゃぶ台の上にビニール袋を置く。 天井を見上げてみると、さっきまでのダメダメがまだ居座っているように思えた。]
……そりゃあそうだよなぁ
[深く息を吐く。 脱力して、その場に座り込む。 ゆらりと手を伸ばして缶ビールを取り、プルタブを立てるとぷしゅと軽い音が鳴った。 そのまま唇を付けると喉を鳴らして一気に飲んで、炭酸が喉を通るのを味わう。]
……ぷは、
…………はは
[そうしてダメダメな私は、小さく笑った。]*
(238) 2021/02/17(Wed) 23時半頃
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|
[敷波さんだってバレンタインにチョコレートを渡す相手くらいいるだろうと、(それが恋愛的な意味であっても義理的なものであっても)考えるとくるものがある。
かたや、なにも行動しない私。
想いを伝えられたら、と、叶わない─叶えようとしない─ことばかり思うのだ。]
(-72) 2021/02/17(Wed) 23時半頃
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[日が沈む前にスマホを構え、 写真が撮られたポイントとなるべく同じ場所を探そうと うろうろしている最中―――ふいに。人影を見つける。
夕方の海辺、しかも冬だ。 ほぼひとけはなく、割と遠くからでも誰なのか判別がつく。]
……あれは、えーと。 春日井さん?かな?
[足先だけ海に入ってうろついている。>>109>>230 え、なに?真冬の寒中水泳ブーム? いやそんな酔狂な。
春日井とそこまで深い仲ではないが 敷波と違って天然で破天荒な 行動をしそうなイメージは全然ない。 どちらかと言うとそつなく常識的で、 人当たりの良い青年って感じだし…。]
(239) 2021/02/17(Wed) 23時半頃
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そ………そう……
[突如始まった怒涛の語り>>228に圧倒されるものの、不意に止んだかと思えば、片想い>>229という言葉に。 あぁこんな明るくてキラキラしている子でも、そんなふうに悩んだりするんだ……なんて、思ったりして。]
……ぇと……その………たぶん、その、きっと………
[その友達のように、告白しろ、だなんてことは自分にはとても言えないが。 それだけ想っている相手なら、きっとチョコレートを渡しても喜んでくれると思います、なんて。 言おうとして、息を吸って口を開きかけて、けれどその前に問われた言葉>>235に驚いてまた噤んでしまった。
すきなひと。
俯いたその顔に紅がさしたのは、暮れる空の夕日が照らしたからか、それとも。 まごつく間に、相手は去ってしまうだろうが]*
(240) 2021/02/17(Wed) 23時半頃
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[まるで嵐のようだった……なんて考えながら、 玄関に一人残された静けさに、張り詰めていた緊張の糸を解く。
伏せた視線の先にはスノードロップ>>57。
……けれどいま、自分が見つめるそれが咲いていたのは、花壇ではなかった。 種が飛ばされたのだろうか。仲間からはぐれるように、群れからはみ出したように、たった一輪だけ。 花壇の外に咲いている。
まるで僕のようだ、なんて。 しゃがみこんで、仲間外れのその小さな白い花を、 手折った]**
(241) 2021/02/17(Wed) 23時半頃
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[不思議に思って様子を少し眺めていたが、 仕草から何かを探しているのだと察せられ、 程なくして薄い板を拾い上げるのを見て合点がいった。
―――あ、成程ね。スマホを落としたんだ。
恐らく冷えたのだろう、 踵を返していく後ろ姿を見ながら1人納得し、]
………?
[今、何かが。思考の端に引っ掛かった。
感じた違和感をピンで留めるように、 手に持ったスマホで思わず彼の写真を撮ってしまう。]
(242) 2021/02/17(Wed) 23時半頃
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[違和感について深く考える前に中断されたのは、 その場でまた別の人影を見つけてしまったから。>>218]
(え、五郎さん!?!? あっあっそっかもうそんな時間だっけ!)
[普段なら散歩の時間を忘れるなんてこと絶対にないのに、 今日は色々忙しかったせいで今の今まで抜けていた。
咄嗟に身を隠せそうな場所を探し、 少し離れた自販機に身を潜めて 後ろからその様子を窺うのだった**]
(243) 2021/02/17(Wed) 23時半頃
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[ 隣人はこちらとは違う。彼の笑っているところを見たことが無かったわけじゃない。 それは先程鼻で笑われた>>222ような種が多かった筈だが。
物珍しさについ肩越しに部屋の奥まで見てしまった時も 隣人の笑みは軽薄で彼らしく似合っていた。>>223 ] ……圷さんは秘密が多い
[ そう言って笑みから視線を逸らしたものだ。自分にしては珍しい行動だった。
不躾な視線を悟られた気まずさが、 謝るのも重い気がする相手の態度が、 普段良しとし自分も大して変わらないことで、責めるような言葉を口走らせたことも。 無論、それは状況への誤魔化しでしかなく “企業秘密”を暴こうとなどしなかったのだが。 ]
(244) 2021/02/18(Thu) 00時頃
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[ 喉の奥で嗤うような音>>224に過ぎったものはあの時の心地に似ている。 そういった意味でも投げられた疑問は助けとなり、自身には無縁の話題に直ぐに乗った。 まさか圷が、そう思ったのは確かだが彼もまた自分とは違う“大抵の人”の筈なのだから、出会いもあるものなのだろう。 ]
はい……?
[ 簡潔な相槌が、途中から疑問符に変わる。 主語のない呟きの意味、立ち塞がる洗い立ての布の山が目元すら分からなくしてしまった。
何故かその姿が、見慣れたものに感じた。 いつもそうやって、白いもので隠れている。 自分は距離を置いたところから、見ている。
数日前の見舞いの思い出と共に記憶しているパソコンの傍らの山が印象に残ったのはきっと、まるでその香りが彼本来のもののように思っていたのかもしれない。 ]
(245) 2021/02/18(Thu) 00時頃
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あります
[ いつもの自己解釈機能が回復した為に、その唐突さ>>226に戸惑いは見せない。 世間話の話題が変わった。それだけのことなのだろう。 問いは二度、二回目は逆の答えを返した。 明日は昼勤のみ、会社勤めの敷波が普段帰ってくるような時間には自分も帰路につく。 ]
はい、ゆっくり休んで下さい
[ あれ程の鮮烈さが嘘のように、 見送る時にはもう竜海の感じる二人の温度はいつものそれだった。 心地良く、冷えている。そうあれとしている。* ]
(246) 2021/02/18(Thu) 00時頃
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[考えたってどうにもならないことだ。 絶対に結んではいけない約束。断る以外の選択肢なんてない。
でも、何て? 仕事か、体調か。4ヶ月毎日朝に夜にやりとりしている相手だ。何を理由にしても、いつか、を求められるだろう。何より、目と目を合わせて、声で言葉を交わせたら。そう願ってやまないのはほかならぬ自分だ。
会うつもりがない理由をなんと伝える? どうすれば、あの人を傷つけることなく、この先も思い続けられる?]
(247) 2021/02/18(Thu) 00時頃
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― 昼頃・『朧の間』 ―
[答え>>246を得た後、まっすぐ自室へ戻った。 ふたつの籠にたんまり詰まった洗濯物と対峙する。こういうものは一気に片づけた方がいい。段ボールの中から取り出してばかりのレトルトセットが、身を挺してそのことを教えてくれている。
面倒な作業に飽きることがないよう、ここ数日と同じように動画一覧を眺めた。 目についたのは一番上に表示されているもの。どうやら今ちょうど配信されている>>74ものらしい。
聞き覚えのある話題>>76>>78>>79に渋面に似た表情を浮かべる。しかし再生を止めることはなく、代わりに作業の手を動かし始めた。
落ち着いた声の向こう、微かに波の音が聞こえる。]
(248) 2021/02/18(Thu) 00時頃
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[その問い>>80は、新鮮な響きを持って飛び込んできた。
たぶん、考えたこともなかった。 想いは言わないものであって、 形を取らないものであって、 可能かどうかなんて考える以前の話だ。
言えたとして、言わない。 言えないとしても、言わない。 ならば、そこに何の違いがあるのだろうか。
ただ、もし。 もし、そういうものがすべて取り払われた時、 自分は想いを言葉にできるのだろうか。 朧が朧でなくなる時、それを許せるのだろうか――]
(249) 2021/02/18(Thu) 00時頃
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[気づけば配信は終わって>>109いて、山のようだった洗濯物もあるべき形へと戻っていた。 すべてを元の場所へ送り届けると、天頂に近づく太陽を前にベッドへ潜り込む。]
ハ……馬鹿馬鹿しい。
[答えは、最初から決まっていた。 乾いた笑いが鼻腔を通り、どこへともなく消えていく。]
(250) 2021/02/18(Thu) 00時頃
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…………潮時だな。
[思い至っている結論は、それだけ。 すっかり暗くなった浜辺で、相棒が寒さと退屈を訴えるように膝へ擦り拠ってきたのを契機に、開きっぱなしだった端末を閉じ、ポケットへと仕舞う。
気づけば、男の身体も随分と冷えていた。いつものように自動販売機で珈琲を買い、賀東荘でしばし暖を取って帰ろうか。先日、如月から連絡をうけ、カレーの相伴を預かったように──祖の話はまた追々するとして。]
ん? ……?誰かいるのか?
[砂を踏み締め、自動販売機へ近づいて、漸く。 なんとなく人の気配を感じた。>>243 確かめる前に反応するのは、潮風の中でも鼻の効く相棒だろうか。 姿が見えぬ以上、飛びかかりはしないが、わふ!と吠え、リードが届く限り覚えた匂いの元へ駆けよらんと。]**
(251) 2021/02/18(Thu) 00時頃
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[――無理に決まっている。]*
(252) 2021/02/18(Thu) 00時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2021/02/18(Thu) 00時頃
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/* ここまではエピ前に書けたらいいなでした。 あと大田さんは遅筆ではないのでは……? 尊敬している。
いろんな方と話せたの嬉しかったし、たくさんの方の素敵なところに触れられてずっとハッピー。 合法的(???)に片想いできるの、本当の本当に最高ですね。にこにこ。
(-73) 2021/02/18(Thu) 00時頃
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