192 革命の嵐
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この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
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嗚呼、聞こえ る。やつの足音が聞こえる……。
(0) 2014/09/02(Tue) 00時頃
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革命の父は言った。
「 思想は大衆の心をつかんだ時、力となる。」
これは、数多の運命を巻き込んだ、ある冬の物語 ──
(#0) 2014/09/02(Tue) 00時頃
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―淫売宿の一室―
[娘は握り締めた刃を、裸で眠る男の無防備な喉笛に当てた。
酒に混ぜた薬が効いているのだろう。 男は冷たい凶器の感触に気付かないまま、いぎたなく眠っている。
これから己が為そうとする行為に娘の身は慄いてか、 白い喉が無意識に動き、唾を飲み込んだ]
(1) 2014/09/02(Tue) 01時半頃
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[娘は男に恨みがあるわけではない。 彼は金払いが良く、行為のときに乱暴なこともしたことがない。 客としては上等の部類と言えた。
ならば、娘がこのような大それた事をするのは、男の外套のポケットの財布が目当てだろうか?
否。――それも違う。 仮に男を殺して金を得たところで、官憲に追われて溝鼠のように這いずり逃げ回る破目に陥るだけだ。
何しろ、目の前で眠る男は歴とした貴族なのだから。
けれど、それこそが――それだけが娘が男の命を奪う唯一の理由だった]
(2) 2014/09/02(Tue) 01時半頃
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革命万歳。 ……ロージナに、貴族なんかいらない。
[娘はからからに渇いてしまった唇で、搾り出すように呟くと、固く双眸を閉じた。
そうして、強く握り締め過ぎたあまり蒼白になってしまった拳を引けば、淫売宿の色褪せた壁に鮮やかな赤が散った**]
(3) 2014/09/02(Tue) 01時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2014/09/02(Tue) 01時半頃
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―自宅 二階― [二階の窓から外を見下ろすが、今は怒れる群衆の怒号は響かない。 だが、時としてはこの家にすら、彼らの叫びが届く。貴族を殺せと。クーデターを起こせと。 ある者はおおっぴらに、あるものは隠れて、今の社会を変えようと動いている。
作家であるエリアスは現状食うには困っていない、平均よりは裕福と言える市民である。しかしこの安寧もいつ覆されることか。 彼には両親が残した遺産に加え、処女作がそれなりに売れてくれたことによる蓄えがある。しかしこの蓄えが尽きれば。いやあるいは飢えた民衆の略奪でも受ければ、恐らく彼もまた困窮に身を置くこととなるのだろう。
病弱な彼が、革命家たちと行動を共にするのは難しい。 しかし……]
(4) 2014/09/02(Tue) 07時頃
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……君たちのことを、なかったことにはさせない。
[一人呟く彼の心は革命家寄りである。 ――怒れる市民を放置してのうのうと生き長らえる為政者に天誅を。今それがならずとも、かつて決起した者達が居たことを後世に伝えねば。
彼は窓の外に見える群衆から一旦目を離し、ペンを取る。 何故革命を起こすに至ったか、どのようにそれを実行に移したか。それを出来うる限り忠実に正確に、文章に起こす。 うっかり政府の目に触れてしまえば、自分もまた反逆者として流刑の目に遭うのだろうが、それでも**]
(5) 2014/09/02(Tue) 07時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/02(Tue) 07時頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/02(Tue) 07時頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/02(Tue) 08時頃
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/* というわけで入村ですひゅるりらー。 もうこの細かいメモ連打だけで中の人が透けそうな勢いですねひゅるりら。
ドストエフスキーあたりをモチーフにしてはいるのですが、中の人ドストエフスキー読んでないんですよね。正確には読もうとしたけど難解すぎて投げた。 ただ、ドストエフスキーの活躍年は1850年頃、ロシア革命があったのは1910年頃っていう文化レベルの差異はちょっと意識したほうがいいかも。
(-0) 2014/09/02(Tue) 08時半頃
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―大天使宮― [帝都郊外。 その富は皇帝をも凌ぐとさえ言われる大貴族の所領があった。 広大な森と幾つもの池を抱えた敷地の中心には、優美な白亜の宮殿が巨大な白鳥のように両翼を広げて鎮座していた。 連なる館のうち、まるまる一棟が私設美術館に当てられ、帝都の聖堂にも劣らぬ聖母教会、専用の工房や劇場さえ備えている。 まもなく帝国全土に吹き荒れるであろう冬の嵐の気配も、ここまでは届かない――今はまだ。
宮殿の若き相続人は、今、その一室で豪奢な繻子張りの椅子に腰掛け、静かに酒を啜っていた。 もっと南の外つ国から輸入した最高級の葡萄酒、ゴブレットの蕾の如きガラスは宝石をあしらった黄金の茎に支えられて。 剣を握ることはあれど、鋤鍬や工具には一切ふれたことのない白く繊細な指が、埋め込まれたルビーのひと粒を無意識になぞる。]
(6) 2014/09/02(Tue) 11時頃
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[動かぬ白皙は、退屈しきった猫のよう。 冷め切った視線の先に、天井からぶら下がり揺れる赤い果実を眺めていた。
果実。 そう、それは天井から鎖で吊り下げられ、赤い果汁を剥き出しの石床の上にぽつぽつと滴らせていた。 本来白かった果皮が裂けて赤い果肉をのぞかせ、無残な鞭痕が縦横無尽に覆う。 最初は透明な露を流し、丸く開いた空洞から甲高い異音を上げていたそれも、動かなくなって暫く経つ。 時折暖炉に火の弾ける音のする他は、全く静かなものだった。]
(7) 2014/09/02(Tue) 11時半頃
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もう片付けて良いよ。
[ようやく眺めるのに飽いたか、傍らに控えた従僕に声をかけた。 主に呼ばれるまでひっそりと影のように後ろに佇んでいた従僕は、屈強な男数人に命じて「果実」を鎖から下ろし、粗布で覆って部屋から運び出した。 その容貌ゆえに無造作に摘み取られ、踏みにじられた哀れな「果実」は、まだ息をしているかどうかを誰にも気にされることなく、通用口の扉の奥へ消えた。
青年は一部始終を全く気に留めず、優雅に組んだ足を下ろした。 テーブルにゴブレットを置くと、立ち上がり、白貂の毛皮の襟をかき寄せる。 一時の熱狂が去れば、石造りの部屋は随分と寒い。 従僕たちに片付けを命じることも、ねぎらいの声もかけることなく、ごく自然にもう一方の扉ヘ向かう。 装飾の施された扉は、従僕の手によって、それが当たり前であるかのようにさっと開けられた。**]
(8) 2014/09/02(Tue) 12時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/02(Tue) 12時半頃
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ー 教会 ー [演奏を終えると教会の一室に招かれ、飲み物を勧められた]
……ああ、ありがとう。 いえいえ、自分ごときが施しなど、とんでもないことですじゃ。 こうして…自由にタクトを振るえる機会を得られますことは ワシにとっても、光栄至極。
[掠れた声を飲み物で潤し、ふぉっふぉっふぉと笑う]
……はぁ、旨いですなぁ。
なにしろ……パトロンの気に入るように演奏するのは 骨が折れますからのぅ… リクエストに答えて、演奏途中で曲を変えることもしばしばですのじゃ。
[やれやれといった表情でカップの中身を飲み干すと ゆっくりお辞儀をして別れを告げた**]
(9) 2014/09/02(Tue) 13時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/02(Tue) 14時頃
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ー 駐屯地 馬小屋 ー
おまーは、別嬪さんだなぁ。
[駐屯地の馬の世話に明け暮れる。 男の朝はいつも早い**]
(10) 2014/09/02(Tue) 14時頃
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馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2014/09/02(Tue) 14時頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/02(Tue) 14時頃
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―自宅二階→大通りの酒屋― ………ああ、このボトルも終わりか。 [執筆机の上にはたしなみとしてのウォッカが置いてある。 身体が強くないとはいえ、そこはそれ。飲まねば筆が進まないのならば、飲むしか無い。病弱な自分には若干強いものではあるが、そこは飲み方次第。いくらでも飲みようはあるのだ。
さておき。執筆の友として置いていたウォッカボトルからスキットルに移し替えれば、ちょうどボトルから酒が尽きる。 革命の風を感じたがゆえに、1週間はゆうに持つだけの保存食と水は確保しておいたが、酒を切らすとは迂闊だった。]
……仕方ない。
[スキットルにある分を飲み干してから……とも考えたが。このまま続けては、夜に酒を嗜みたくなったときに手元に無いという最悪の事態になりかねない。 革のジャケットなどで服装を整え、外へ。 エリアスの家から大通りまでは徒歩十数分で、遠出しにくい身体のエリアスには有り難い立地であった。しばらくすれば、酒屋で酒を選ぶ彼の姿を見つけることが出来るだろう**]
(11) 2014/09/02(Tue) 14時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/02(Tue) 14時半頃
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―大通り―
これが平民の生活なのね!
[一見町人の恰好をしている彼女は、しかしそんな突拍子もない事を言っていた。 大通りだが人は疎らで聞かれることは無かっただろうが、町人としてはおかしい言動。]
お父様は外に出てはいけないなんて言ったけど中に居るよりずっと面白いわ。 お父様はどうしてこんな面白いことを嫌うのかしら。
[この箱入り娘は、紛うことなき貴族だった。]
(12) 2014/09/02(Tue) 16時頃
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[サロンや連日の舞踏会に飽き飽きしていた。 もっと刺激を、日常に革命を。こんな退屈な生活よりも、庶民の生活の方が楽しいはずだ。
そう考えた少女は渋る女中を押し切って彼女の普段着を借り、邸宅を抜け出した。すぐに戻るつもりだったし、何より豪奢な物など何もない今の光景が新鮮で、嬉しかった。 そんな彼女はまだ知らない。]
どこへ行こうかしら…美味しいものがある所?
[革命の波が、そこまで迫っていることを。]
(13) 2014/09/02(Tue) 16時頃
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[教会を出ると外の空気にブルッと震える]
……ぅう、さ、寒いのう……… 酒でも買って帰るとしようかのぅ。
[そう呟くと防寒用の帽子を深くかぶり直し、 マフラーをきつめに巻いて店に向かった]
(14) 2014/09/02(Tue) 20時頃
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ー 大通り ー
[ステッキをつきながら雑踏の中を歩いてゆくと、サイモンの声が聴こえた]
………んぅ?なんじゃ、サイモン。 「足音」とは?
[それは革命の足音だったのかもしれない、 が、今はわかるはずもなく、怪訝な表情を浮かべてサイモンを見送り、やがて店へと歩を進めた]
(15) 2014/09/02(Tue) 20時頃
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− 戦艦ヴィーゾフ号艦橋 / ヤンヴァーリ河 −
♪自由なる海原に波が荒れ 泡が艦尾から伸びていく〜
[酒と潮に焼けた声を張り上げて勇壮な軍歌を歌う、戦艦ヴィーゾフ号艦長ドミトリー・マラートヴィチ・イワノフ(愛称ジーマ)。 ちなみに、現在、艦が航行しているのは帝都を二分して流れるヤンヴァーリ河であって、歌詞とは異なるが気にしてはいけない。 そもそも、海軍の戦艦が河を遡上していること自体が異常事態であった。 行き会った釣り船が横波をくらって転覆しても知らん顔。]
待っているがいい、祖国に害なす反乱分子。 艦砲射撃でバラバラに吹き飛ばしてくれるわ。
[うはははは、と笑うとウォッカの瓶を呷るのであった。**]
(16) 2014/09/02(Tue) 20時半頃
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/* 待望の艦長サマがキター(大歓喜!)
(-1) 2014/09/02(Tue) 20時半頃
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艇長 イワノフは、メモを貼った。
2014/09/02(Tue) 20時半頃
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/* ここまでで使ったロシア語メモ
ヴィーゾフ(挑戦) ヤンヴァーリ(1月)
ちなみに名前のスペル Дмитрий・Мара́тович・Иванов (Дима)
>>#0はレーニンの言葉な。
(-2) 2014/09/02(Tue) 20時半頃
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/* エリアスが「イリヤ」でイワンもいるから、ここでイワノフどうよ、名前間違えやすいだろうかと悩んだけど、姓だしな。
もうひとつの候補がイアンで新聞記者だったから、やっぱり名前被るしー
ドミトリーの愛称がジーマになるロシア語不思議。
(-3) 2014/09/02(Tue) 20時半頃
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ー 大通りの酒屋 ー [酒屋を覗くと見知った顔があり、帽子をとって挨拶する]
ふぉっふぉっふぉ、身体の具合はどうじゃ? ワシか?そうさのぅ……最近、腰が痛くての、かなわんわい。
[腰を擦る仕草をして]
じゃが、それでも生きているだけマシじゃの。 先日の貴族のサロンでの出来事などはのぅ………酷いものじゃ 卓に飾ってあった花が一輪、ぽとりと落ちたのじゃが 怒った女主人は下僕に命令して、その場にいた召し使いを鞭で痛め付け、とうとう殺してしまったのじゃ………恐ろしいことじゃ。
[召し使いなど人間とも思っていないのだから、と声を低めて囁き]
ほっ、無駄話が過ぎたかの。 これをいただくとするか。では、ご機嫌よう。
[店の主人に代金を払うと軽く会釈をして店を出ていった**]
(17) 2014/09/02(Tue) 21時頃
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─ 大通り ─
[革命だのなんだの言っていても、人間の営みは尽きることがない。 今日の食糧を求めて人の行きかうマーケットで、店舗入り口に掛けられた庇の上に乗っかって、今日もだらりと寝そべっている猫がいる。 通りを行く人は好き勝手な名前で猫を呼び、彼は尻尾を振ったり振らなかったりする。
そう。彼である。 あるのだが、街行く人はあまり気づいていないし、彼自身は当然のように気にしていない。]
(18) 2014/09/02(Tue) 21時頃
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人間というのは、ほんと分からない生き物だな。
[弱いながらも存在を主張する太陽の恵みを最大限浴びようと体を伸ばしながら、彼はひとりごちる。]
革命だのなんだのよくわからないものに怯えたり、しかめっ面で顔つき合わせてみたり。 今生きていている以上に大事なことなんてないのにな。
[存外と哲学猫である。]
(-5) 2014/09/02(Tue) 21時頃
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/* ま、ま、まさかのにゃんこwwwwwwwwwwww こ、これはスゴい![ごくり**]
(-6) 2014/09/02(Tue) 21時頃
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― 駐屯所・馬小屋 ―
[朝も早く、そして、夜も彼は、馬とともにあった。 彼の身分は、あくまで兵、ではあるのだが、 兵であるよりはあきらかに雑用、いや、下僕にも近い。]
さで、そろそろ飯にするがな。
[馬たちのために、その手のひらは、また、屋外に積まれた牧草を抱え上げる。]
(19) 2014/09/02(Tue) 21時頃
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そういえば、あいつ元気にしでっがな。
[人と話すよりも、馬とあることが多い彼にも、 心に思う誰かはいる。
馬以外の存在からは、馬鹿者とか、のろま扱いを受けることが多いが、 それでも、心を広やかに保っているコツは、 たった一つでだけでも確固とした、人とある影だ。
大きな身体を丸めて、照れながら笑う姿を、 微笑ましく思ってくれている誰かの存在だけで、
彼は今日も、清らに日々を送るのだ。]
(20) 2014/09/02(Tue) 21時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/02(Tue) 21時頃
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ー 大通り ー
[購入した酒を懐に抱えて通りを歩いてゆくと猫を見つけて思わず声をかける]
ふぉっふぉっふぉ、猫か。 寒いからのぅ、風邪など引くんじゃないぞい。
[そう言って猫の額を撫でようとしたが、大人しくしてくれたかどうかはわからない。 それでも老指揮者の顔には笑みがこぼれただろう**]
(21) 2014/09/02(Tue) 21時半頃
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−大通り−
さあ、同志よ! 我らが列に入らないか…われらの味方に! 砦の向こうの憧れの世界を見ていみたいと思わないか! 聞け!あのドラムの響きを!我らの夢見る明日が共に来る!!
[青年は歌うように、そして怒鳴るように大通りで訴えていた。行き違う人々へ押し付けるように配るビラには、煽動的な文章と、青年がアジトにしている、とある淫売宿の住所だけが記されている。]
(22) 2014/09/02(Tue) 21時半頃
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ああ、お嬢さん!この革命前夜に… あなたのような"小娘"が大通りを闊歩するなど危険極まりない! だが…その無謀な勇気を!来たる革命に捧げようと言うならば! 僕は貴方に永遠の忠誠を誓おう!…革命万歳!!
[そう訴えた相手の名、ポーチュラカを青年はまだ知らない。 ただ、大通りで行き違う民衆の一人として、いつものようにアジ演説とビラを配っただけだった。そうして青年はいつものように、歌とも怒声ともつかぬ訴えを大通りで叫び、いつしか官憲の駆けつけた頃には姿を消していた。**]
(23) 2014/09/02(Tue) 21時半頃
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馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2014/09/02(Tue) 21時半頃
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─ 大通り ─
[近づいてきた老人を黄色い目で一瞥してから、ごろりと日向ぼっこの姿勢に戻る。 撫でられても逃げるそぶりはなかった。 それどころか首を軽く伸ばして、額でなくて耳の後ろを撫でろと催促する。
薄目を開け、老人が抱えている酒瓶をちらりと見れば前脚を伸ばして引き寄せるしぐさをする。 鼻先も突き出して臭いを嗅いだのち、口を半開きにしたなんとも言えない表情でしばし固まった。]
(24) 2014/09/02(Tue) 21時半頃
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―淫売宿―
[人を殺すこと。 それは考えていたほど恐ろしいことでも、耐え難いことでもなくて、むしろ容易いとすら感じられた。
身支度を整えながら娘――ソーフィヤは、喉を切り裂かれ、もはや何も語ることの出来ない無残な屍に言葉を落とす]
ごめんなさい。 貴方が貴族でなかったら、良かったのにね。
[貴族ながら悪所通いをする男は世故に通じ、娼婦達にも評判は良かった。 ソーフィヤが男のお気に入りになったとき、仲間達は随分と羨ましがったし、彼女自身も運が向いてきたとも思った。
けれど――]
(25) 2014/09/02(Tue) 21時半頃
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なんだよ爺さん。オレなんか撫でて嬉しいか? ああ?こらいきなり頭の上から手出すんじゃねえよ。 もっと下からそっとお伺いを立てるのが礼儀だろ。
…ったくしかたねえなあ。 ほらここ、ここ撫でなよ。
ん? なんだ爺さん昼間っから酒なんか抱えて。 こんなん飲んでたら早死にするぞ。 オレの心配してる暇あったら、自分の身体に気を付けなよ。
[文句を付けながらも、ぐるぐると喉が鳴る。 身体はままならないものだ。]
(-7) 2014/09/02(Tue) 21時半頃
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……でも、仕方がないの。 あの人が教えてくれた。
私達が人として生きるためには、貴方達貴族の血を捧げなければならないって。
[或る日、ソーフィヤの前に颯爽と現れた、革命家を自称する若き男。 無知な娼婦の蒙を開き、恋人のように抱きしめ睦言を囁いてくれる男に彼女はたちまち夢中になった。
きっと今日だって、彼は革命の敵である貴族を害したソーフィヤに口付けを与え、『ああ、ソーニャ。可愛いソーニャ。君は何て素晴らしい娘だろう!!』と、その勇気を褒めてくれるに違いない]
(26) 2014/09/02(Tue) 21時半頃
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―大通りの酒屋― [今宵の、そして明日以降も数日は相棒となるであろう酒瓶を慎重に吟味していれば、自分にかかる声(>>17)。]
ああ、これはこれは、ウォーレンさん。 見ての通り、今はまだ外を歩ける程度にはマシです。 ……ウォーレンさんももう若くないんですから、ご自愛を。 [そう言って軽く笑って見せ。 どうやら彼は仕事帰りのようだが、疲れを感じさせない態度に内心感心しつつ。 彼の語る貴族階級の悍ましい話は真剣な様子で、時折頷きながら聞いた。]
……なんとまあ。 しかし何度聞いても、彼らは僕たちのことを同胞と思っているように思えませんね……
[至って真面目に頷き。酒を選び終えたウォーレンを「お気をつけて」と言って見送れば。 自分もまた相棒を見つけたようで、ライ麦ベースのウォッカを一つ手に取って会計を済ませ、外へ]
(27) 2014/09/02(Tue) 21時半頃
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─ 裏通りの酒場 ─
オニーサン。 触ルのは、無しだヨ。
[猥雑な酒場の中、一人の女が異国の踊りを舞いながら飲んだくれに一瞥する。 この地の者にあらざる色の肌を持つ女は、当然この国の出ではない。 ここより遙か暑い国の生まれで、数年前まではそこで平穏に暮らしていた。 ある貴族の戯れにより国元より連れ去られ、物珍しさから暫くは大事にされたもののすぐに飽きられ放逐されて。 今は場末の酒場で日銭を稼ぎながら、何時か国に帰るなんて夢も見ることは出来ず。 せめて、自分の平穏を奪った貴族に一矢報いたい。 酒場に集まる噂話の中、革命家達へ情報を流すようになったのはそんな思いから。]
(28) 2014/09/02(Tue) 22時頃
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―酒屋→大通り― [《さあ!同志よ!我らが列に入らないか…われらの味方に!》 外へ出るなり聞こえてきたのは、そんな威勢のいい声であった(>>22)。 さすがのエネルギーだなどと内心で驚くが、そちらへは一瞥を向けるに留め、誰にも聞こえないように]
……命なんて惜しくもないんだろうな。
[と一つ呟く。まあそれは自分もあまり人のことは言えないのだが、それはさておき。 しばらく眺めていると、官憲が駆けつける頃合いを察したのか、彼はその場から脱兎のごとく逃げ出していた。 さらに暫くすると官憲も姿を消し………]
………うん?
[風に舞って飛んできたビラを拾い上げる。 革命家が同志を募るためのものであることは一目で分かった。 さて、彼はそのビラをざっと眺めて手早くポケットへしまい、しばし思案する。 小説をよりリアルにするために、革命家の肌に触れる、良いチャンスなのではあるまいか。しかし、それは自分が革命を画策する者であると疑われることも意味する。どうしたものか。
考えている彼のそばには、もしかしたら貴族の娘(>>13)の姿もあるかもしれない**]
(29) 2014/09/02(Tue) 22時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/02(Tue) 22時頃
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…今夜?
そうダね、考えとこうカ。 でも、今はコッチお仕事だカラさ。 また後で、ネ。
[常連の飲んだくれからの一晩どうだという呼びかけに、慣れたあしらいで笑みを返す。 踊り終える頃にはどうせいつものように飲み潰れているだろう。 そうでなければ飲み潰れるまで踊るだけ。 夜は空けておかなくてはいけないのだ、いつ情報を求められるか解らないから。]
……サ、踊りはまだまだ、コレカラだよ。
[薄暗い酒場の中、太陽に愛された女の肌を惜しみなく晒し。 いつものように踊りを終えた女は、いつもと同じく一人で酒場を後にした**]
(30) 2014/09/02(Tue) 22時頃
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きっと貴方の魂は、他の貴族達と同じに神様の御許にいくのでしょう?
――嗚呼、何て可哀想。 私達を奴隷のように扱った貴方達貴族が、あちらでは神様の奴隷になってしまうなんて。
せめて、優しかった貴方の魂にだけは、安らぎが与えられますように。 [生前、身体を交わした男に神妙な面持ちで別れを告げて。 亡骸を処理するため、宿の下働きの男に声を掛けた。
下男は部屋を出るソーフィヤと擦れ違ったとき。 今、人を殺したばかりの彼女の口元に、薄く笑みが浮かんでいることに気付いて、薄気味悪そうに眉を顰めた*]
(31) 2014/09/02(Tue) 22時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2014/09/02(Tue) 22時頃
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2014/09/02(Tue) 22時頃
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− 戦艦ヴィーゾフ号艦橋 / ヤンヴァーリ河 −
[ドミトリーが帝都での革命決起計画を知ったのは、河口付近の港に立ち寄った際であった。 武装蜂起して宮殿襲撃とはただならぬ事態である。 おまけに歩兵連隊は出払っているんじゃなかったか。]
わしの出番よ!
[司令部に一筆入れただけでドッグ入りをキャンセルし、そのまま帝都へ向かったのである。]
(32) 2014/09/02(Tue) 22時頃
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あー、 ところで、なんでヤツら宮殿なんか襲おうっていうんだ。 パンが欲しいなら、パン屋を襲えばいいだろうに。
[貴族の血を引いているとはいっても、不祥事の結果の私生児であり、厄介払いのように軍学校に放り込まれた。 軍にいれば衣食の保証はされたから、労働者たちの革命思想については、よくわからんというのが正直なところ。 真面目に仕事してりゃあ、食ってくぐらいなんとかなるはずだろうと。]
ま、軍人の本懐は祖国防衛であるよ。 大本営が危機だというなら助けに行かにゃあ。
(33) 2014/09/02(Tue) 22時半頃
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/* みつゆび揃える三毛猫がかわゆすぎる件
(-8) 2014/09/02(Tue) 22時半頃
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─ 大通り ─
[通りの向こうから歌うような大声が聞こえてくると、猫は耳だけをはたりとそちらに向ける。 それが近づいてくるころになって、ようやく顔も向けた。 はたり、と長い尾で屋根を打つ。
声もかけられていないのにそんな挨拶をするのは、棲家と餌を提供してくれる人間だと認識しているからに他ならない。]
(34) 2014/09/02(Tue) 22時半頃
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ようシメオン、今日も精が出るな。
けどよ、そんな革命だなんだって大声出してる間に、鼠の一匹でも獲っちゃあどうだい? 革命ってやつがあんたの腹満たしてくれるとは思えないんだがねえ。
しかたねえな。 後でオレが狩りの手本見せてやるよ。
(-9) 2014/09/02(Tue) 22時半頃
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−淫売宿−
ふふっ あの警部の顔ったらないな。
[ビラを撒き散らし終えて手ぶらになった両手をポケットに突っ込み、青年はアジトと称する淫売宿へ戻る。若者らしい軽快な足取りで奥へ進んだ。]
やあ…愛しの同志ソーニャ。 危ないことしちゃいけない。いつもいってるよね…
[その先で行き当たったソーフィヤに、くすくすと忍び笑うような声を掛けて、身体ごと引き寄せてその髪に口付けをする。けれど。]
ソーニャ。 ワインを頼むよ。いつもの部屋に。
[そんなやり取りをしているところに、いつもの三毛猫が人間の足をすり抜けて行く。面白くもなさそうに。]
(35) 2014/09/02(Tue) 23時頃
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─ 裏通り ─
…今日は結構、潰れるマデ長かったナ。 お陰で売り上げ上がったし、良かったケド。
あの人、仕事終わってないカナ。
[歩きながら思い浮かべるのは、一人の想い人。 貴族に放逐された後、生きる術も気力も無くした女が死のうとしたところを止めてくれた彼。 何故死なせてくれないと泣いた女の話を根気強く聞いて、一緒に泣いてくれて。 死んだら駄目だと必死に説得してくれた、彼との出会いがあったから女はこの国で生きていられるのだ。 密かにしていることを話せない苦痛はある、多数の人間に肌を晒す仕事をしている後ろめたさもある。 だけど、彼を想う気持ちは、心からのものだ。**]
…早く、会イタイな。
(36) 2014/09/02(Tue) 23時頃
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/* まさかのシメオン超たらしフラグ
(-10) 2014/09/02(Tue) 23時頃
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/* イワン&フランシスカだと……!(がたっ
(-11) 2014/09/02(Tue) 23時頃
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[月明かりに照らされた偉容が、黒い大河を遡上していくのを>>16窓越しに眺めながら。 革命家たちが隠れる部屋に首尾を告げようと、歩き出したソーフィヤの耳に若い男の溌剌とした声が落ちて、そのまま身体ごと引き寄せられる。>>35
髪に落とされた口付け。耳朶を吐息が掠めた]
シーマ、お帰りなさい。
私のことは心配しないで。 革命の為なら、何だって出来るから。
[自分の身を案じるシメオンの言葉に、含羞むような笑顔が花開く]
(37) 2014/09/02(Tue) 23時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/02(Tue) 23時半頃
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ー 大通り ー
[大人しくしている猫の額をよしよしと撫で、次に猫が、こっち、とねだるのを見れば目を細める(>>24)]
ふぉっふぉっふぉ、現金なやつじゃのう……
ん?これか?
[酒瓶を引き寄せる仕草にも驚いたが、更に口を半開きにして固まる様子に]
……ぶあっはっはっ、おもしろい猫じゃのう。 これが欲しいか?ふむ、では一口……と言いたいところじゃが、駄目じゃ!
[酒瓶を隠すように懐へ。だが、顔は愉快そうに笑っていた]
(38) 2014/09/02(Tue) 23時半頃
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− 戦艦ヴィーゾフ号艦橋 / ヤンヴァーリ河 −
一発打ち込んでみてから調整だぁな。 うっかり宮殿にブチ込んだら洒落にならんがよ。
[しばし軍用地図とにらめっこ。**]
(39) 2014/09/02(Tue) 23時半頃
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ああ、革命の女神ソーニャ…。 僕も革命の為ならこの命すら投げ出すさ。
[青年は大げさに言葉を返すと、いつもの部屋、淫売宿の食堂に向かおうとするけれど、その行き違い様、ソーニャの耳元に囁く。]
ソーニャ… 今日の御伽噺を聞かせてくれるかい?**
−淫売宿 食堂へ−
(40) 2014/09/02(Tue) 23時半頃
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艇長 イワノフは、メモを貼った。
2014/09/02(Tue) 23時半頃
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[『いつもの部屋に、ワインを』
少しだけ事務的な口調を帯びたシメオンの言葉と、離れていく彼の温もりに寂しさを感じてしまう。 暗殺という大仕事を終えた自分を、もっと労って褒めて欲しかったのに。
けれど、彼は新たな同士の勧誘に成功したのかも知れない。 或いは、新たな計画の密談を始めるのかも知れない。
革命の為に働くシメオンをソーフィヤの小さな欲望などで邪魔するわけにはいかない]
分かったわ。……人払いは必要?
[そうしてシメオンの指示を受けて、その場を離れ様に『御伽噺を』と囁かれれば。>>40 嬉しそうに数度頷いて、彼の下を離れた*]
(41) 2014/09/02(Tue) 23時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2014/09/02(Tue) 23時半頃
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ー 大通り ー
[愉快な猫に別れを告げると、何やら騒がしい音が聴こえてきた(>>22)]
……………いつの時代も先頭に立つのは若者、じゃな。
[そう呟いてひらりと舞うビラを拾い、ふむと頷きそれを懐にしまった。]
ワシにはパンを買う為の稼ぎが必要なんじゃ。
[気持ちを切り替える為にステッキをカツンと鳴らす。 それからもう一度うんうんと頷くと、足早にその場を後にした。]
(42) 2014/09/02(Tue) 23時半頃
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/* これ、レミゼラブルだよねー この歌好きだよー
(-12) 2014/09/02(Tue) 23時半頃
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―大通り→裏通り― [しばらくそうして思案していたが>>29。 決心したように一つ頷き、酒を鞄に入れ。]
……よし。やはり行こう。
[独り言を呟いて。
気高き革命の心を後世に残すと決めたのだから。 その時点でいつ刑を受けてもおかしくない身。 今更リスクの一つや二つ増えたところで。
そう思い、彼は裏通りの方向へと歩みを向けた。**]
(43) 2014/09/02(Tue) 23時半頃
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/* 調べてみたらシメオンの愛称はショームシュカらしいのですが、あまり可愛くないので、故障は略称であるシーマにしてみました。
まあ、フレーバーということで。
(-13) 2014/09/03(Wed) 00時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 00時頃
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─ 大通り ─
[シメオンが行ってしまって大通りが少し静かになると、猫は庇の上からゴミ箱を経由して石畳に降り立った。
ビラを拾っている作家の横を通り抜け、はしゃいでいる様子の少女にそっと体を擦り付けてから細い路地へ入る。]
(44) 2014/09/03(Wed) 00時頃
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よう、あんたここらでよく見る顔じゃねえか。 相変わらず貧相な身体してるなあ。 作家とかいうのは、ちゃんと食い物見つけられるのかい。
お。 そっちの可愛い嬢ちゃんはどうしたんだい。 こんなところに1人で来ちゃあ危ないぜ。 怖い思いする前に、とっととママんとこ帰んな。
(-14) 2014/09/03(Wed) 00時頃
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─ 淫売宿 ─
[日中の見回りを終えた猫は、もそもそとねぐらに戻った。 長いしっぽをぴんと立てて、既に帰っていたシメオンの足元をすり抜け、ついでにとなりの娘の匂いをふんふんと嗅ぐ。
それからすぐに興味を失くしたようにその場を離れてお気に入りの場所―――宿の女たちがタオルやらなにやらを詰め込んでいる棚の間に潜り込んで丸まった**]
(45) 2014/09/03(Wed) 00時頃
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ー 大天使宮 ー
[この寒さというのに、緊張で汗が額ににじむ]
………ふぅ。スコアも持った。服装もよし、と。
[ただならぬ覚悟で向かった先は専制君主とでもいうべき公爵の下。]
****************** [豪奢な宮殿の一室で開かれる音楽会。指揮棒を持つ手が緊張で震える。]
〜♪〜〜♪
[滑らかな楽曲が何小節か流れ、視線をスコアから外し主の方を見やる。]
(今日は大丈夫じゃろうか………)
[主の言葉ひとつで演奏は即座に中断しなければならない**]
(46) 2014/09/03(Wed) 00時頃
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なんだいシメオン先に帰ってたのかい。 今日はまだ獲物は無しだぜ。オレはちっと寝かせてもらう。
おっと。そこの娘さん、ちょいと血腥いのが残ってるぜ。 鼠や蛇ってわけでもなさそうだ。 気をつけなよ。あんたみたいな可愛い子にゃ似合わねえ仕事もあるってことよ。
(-15) 2014/09/03(Wed) 00時頃
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ー帝都への路上ー [北国の日没は早い。 大天使宮から帝都までは、馬車で急いでも2時間半。 日も暮れてから出立したのは、舞踏会やサロンに出掛けるためではない。それなりの思惑あってのことだった。
如何にも貴族のお忍び用といった、シンプルながら優美な馬車は、何も無い路端で急に止まった。 お付きの開ける扉から降りてきたのは、濃い栗色の髪を肩まで垂らした人物だった。
人物と言ったのは、女性用の乗馬帽とコートを身に着けていながら、その足は長いスカートではなく、男性のようなズボンに包まれていたからである。 それはーーこの時代非常に珍しいがーー男装の女性に見えないこともなかった。]
(47) 2014/09/03(Wed) 00時半頃
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[従者の差し出す栗毛の馬の手綱を取ると、その手を借りて鞍に跨った。]
私は先に帝都に入る。 お前たちは指示通りに館に入れ。私がいないことは悟らせるな。 誰か訪ねてきたら適当に密会に行ったとでも思わせておけ。 ――あながち嘘ではないのだからな。
[馬上より従僕に指図を下す声は凛と、女性にしては深く、よく通った。 承諾の印に深々と頭を垂れる下僕を振り返りもせず、栗毛の腹に一蹴りくれ、暗い闇に沈んだ平原を帝都に向かって走りだした。 僅か遅れて二騎ほどがその後に従う。]
(48) 2014/09/03(Wed) 02時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 02時半頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 06時半頃
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/* おーニコライさん、申し訳ない。 そして女装?これは格好いいですねー グラともあってます!
(-16) 2014/09/03(Wed) 07時半頃
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…小娘!面白いことを仰るのね。 それに、革命ですって?ああ、どうしてそんな面白そうなことに私は疎いのかしら!
[煽るような声>>23に目を輝かせ、ビラを受け取って見遣る。革命の内情を知っても少女はなお。]
…つまり、私の日常に変革が訪れるのね!
[どこまでも、現実に疎かった。 少女自身の命の危機もあるのに、彼女はそれを娯楽程度にしか考えていない。 考えこんでいる人>>29には興味深そうに首を傾げて。 やがて彼が去ったのを見ると、しゃがみこんで擦り寄ってきた猫>>44の頭を撫でて。]
(49) 2014/09/03(Wed) 09時半頃
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ああ、なんて楽しいのでしょう…。
[豪奢な宮殿や邸宅よりも街は輝いて見え、単調なワルツよりも雑踏は軽やかに見えた。 革命に沸き立つ様子を楽しむように、少女は街を歩いていく。
飛び跳ねるように歩く少女は、さらなる日常への革命を求めていた。]
(50) 2014/09/03(Wed) 09時半頃
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/* …18ぐらいの設定なんだけど、結構下に見えるよな…そういうロル回してるから致し方なし。
(-17) 2014/09/03(Wed) 09時半頃
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―回想・大天使宮>>46― [宮殿に親しい貴族たちを招いての小規模な演奏会。 「柘榴の間」と呼ばれる、比較的小規模の広間――それでも貧農の住居の何件分もの広さがあるのだが!――で、専任の楽団が演奏し、居並ぶ貴顕たちが漣のように頭を揺り動かし、にこやかに談笑する。
先代の父ニコライは大の音楽好きで、指揮者のウォーレン・ゴドノフを特に贔屓にして、大規模な音楽会やオペラの上演を任せることもしばしばだった。 先代の死後、息子のニコライが後を継ぐと、オペラの上演は中断され、音楽会を開く回数も激減した。 新しい公爵は、音楽にはあまり興味がなく、絵画や彫刻の蒐集を好むというのがもっぱらの噂であった。]
(51) 2014/09/03(Wed) 11時頃
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[それを裏付けるかのように、ウォーレンに向けられるニコライの視線は終始冷め切ったもので、それすらも稀だった。
殆どの貴族にとって、楽団の演奏する音楽など、華やかな雰囲気を演出するBGMの意味しか持たず、精々流行知識や趣味の良さをひけらかすために話題とされる程度のものでしかない。 が、ニコライの冷淡さはその類とはまた異なるようでもあった。]
(52) 2014/09/03(Wed) 11時半頃
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[つつがなく音楽会が終了した後、ニコライはウォーレンを一室に呼び出した。 簡素なねぎらいの言葉をかけた後、そちらが本題であったのだろう、ずばり切り出した。]
率直に言いましょう。 ゴドノフ、貴方の音楽は古臭くて陳腐に過ぎる。 何十年も前の流行の焼き直しで、何の発展性も見られない。
[淡い水色の瞳は白に近く、凍てついた氷のよう。 瞳孔と虹彩が殆ど同じ色であるために、何処を見ているのか分かり難いそれが、老音楽家をひたと据えられた。]
私としては、もっと若い、才気に溢れた新進の音楽家に任せたい。
(53) 2014/09/03(Wed) 11時半頃
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しかし、貴方は長年父に良く仕えてくれた。 老齢ですから、次のパトロンを探すのも容易では無いでしょう。
三ヶ月、猶予をあげます。 その間に、私も新しい指揮者を探します。
[そこまで告げると、もう用は済んだ、とばかり背を向けた。 常に傍らに控えている従僕が、ウォーレンに退室を促した。 ウォーレンが出て行くまでの間、窓辺に佇み、広い窓から庭園を見下ろす背中は、一度たりとも振り返ることはなかった。*]
(54) 2014/09/03(Wed) 12時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 12時頃
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―帝都・大通り― [帝都に着いたのは、夜も更けた頃であった。 馬をしかるべき場所に預け、徒歩で目的の場所に向かう。
そろそろまっとうな市民はとうに帰宅しているか、ほろ酔いで帰途についている頃合いだろう。 賑やかなのは酒や女を出すいかがわしい一角と思われた。
ブルネットの「女」は、すっかり暗くなった通りを大胆に大股で歩いていく。その後ろには、わずかに距離を開けて護衛の男たちが続く。 男とも女ともつかぬちぐはぐな出で立ちは、くるぶしまで届くコートの前をきっちりと留めれば、不自然さはいくらか隠れる。 すれ違った者は、こんな時刻に水商売らしからぬ女の出歩く不自然さに、皆一様に一瞬怪訝そうな顔をして振り返るが、詮索はせぬが肝心と思ったか足を止めずに去っていった。]
(55) 2014/09/03(Wed) 15時半頃
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[風に吹き散らされた一枚のビラが、「女」の足首にまとわりついた。 目を落とすと、質の悪い紙に扇情的な文句が派手な書き文字で踊っている。]
……ふん。
[「女」は一蹴りでビラを引き剥がし、ブーツの踵で念入りに踏みにじった。**]
(56) 2014/09/03(Wed) 15時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 16時頃
許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 16時頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 16時半頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 16時半頃
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ー 回想・大天使宮 ー
[全ての楽曲を終わらせて安堵したのも束の間、公爵に呼び出され受けた宣告に、老指揮者は一瞬目を見開き、呻きのような吐息を漏らした]
うぅ………ぁ
『古臭い』『陳腐』『流行の焼き直し』
[そういった言葉がこの老人を打ちのめして。 何か言おう、言わなければと思ったけれども 公爵の氷の如き冷たい瞳の色を見れば、それも無駄な足掻きと知る。]
(57) 2014/09/03(Wed) 16時半頃
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―裏通り→淫売宿― [軽い外出のつもりだったので、服の質はあまり上等なものにはしなかったが。 それでもなお、この近辺を歩いていると、やや裕福であるようには見えてしまうかも知れない――エリアスの懸念はそれなりに的を射ていた。 豪奢とは言わないものの粗末とも言いがたい腕時計は鞄にしまい。 引ったくりを警戒して、鞄は身体に密着させ、目的地へ。
目的地へ辿り着けば、まだ周りを十分に警戒しつつ、淫売宿へ足を踏み入れる。 受付の人間から“お独りですか?”と、暗に女の工面が必要か問われ……問いかけに対しては首を振り、先ほど拾ったビラ(>>22 >>29)を見せることで返答とした。]
……心配不要です。僕は政府の側ではない。 イリヤ・アレクセイヴィチ・クラシコフと言います。 …………ええ、本人です。そこまで驚かれなくとも。
[どうやら自分の名を知っていたらしい受付の者に対して、軽く苦笑して返し。 表情を引き締めて、彼に問いかける。]
取引をしたい。 あなた方にも得になると思いますが……話せる方は、居ませんか? [真剣に問うて、首謀者か、それに近しき者が応えてくれるのを期待して、待つ。 門前払いの目に遭うのかもしれないが]
(58) 2014/09/03(Wed) 16時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 17時頃
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[呆然としながら、従僕に促され退室するしかなかった。]
三ヶ月、か………………
[帝都へと戻る馬車の中で揺られながら、気持ちを整えて。いや、まだ三ヶ月もあるのだ、と思い直し、次のパトロン候補に思いをめぐらせる。]
何か新しいか楽曲を………… そう、なにか新しい音でも探してみるとするかのう……
[そういえば異国の踊り子がいるという酒場があったか、そんなことを思いながら馬車の窓をみつめていた*]
ー 回想・了 ー
(59) 2014/09/03(Wed) 17時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 17時頃
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/* 誤字発見!すいませんー
(-18) 2014/09/03(Wed) 17時頃
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馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 18時半頃
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−淫売宿 食堂−
革命とは暴力さ! けれど革命とは言葉でもある!
銃が取れないならペンを持て! 革命は暴力で始まり言葉で広がるんだ… そう。我らロージナの大地に広がる燎原の火のように!
[淫売宿の食堂で、片足を椅子の上に、もう片方を机の上に。 青年が得意げに演説しているいつもの風景だった。周りには淫売宿の客と、革命の同志と、半々といったところか。そこへ案内されてきたエリアスの姿をみつけると。]
同志! 君は銃か!ペンか!
(60) 2014/09/03(Wed) 19時頃
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― 町へ ―
[そして、夜まで馬の面倒を見たあと、珍しく男はフラリと出かける。 いや、今日はささやかな報酬がでたのだ。
だから、彼は大好きなチーズを買いに行くために、兵隊の服ではなく、私服を着て町へでる。 大きな外套を着て、帽子を深く被って。]
(61) 2014/09/03(Wed) 19時頃
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>>36
フランシスは元気がな。
[暗い道を歩きながら、大きな背を丸め、でも、男は思い出し笑いを浮かべた。 貴族から放られたと泣く褐色の女が死出に導かれるのを止めたのは、彼女がフランシスでなくても一緒だっただろうけれど、 その褐色の肌とはっきりとした目鼻立ちは、当時の男をぼんやりさせるに十分だった。 死にそうな彼女を止めて、話をきいて、いつのまにか一緒に泣いてた。]
だいじょうぶだよ。 死ぬことはないよ。 もったいないだべ。
[慰める言葉に説得力はまるでなかっただろうけれど、 男は思い浮かぶありとあらゆる賛辞を彼女に浴びせただろう。 そして、懐から地味な布を取り出すと彼女の顔をごしごし拭いた。]
俺は、こんなに綺麗な人、はじめて見ただ。
[そう言って笑う男の顔は、一緒に泣いた涙でべちょべちょだったけれど。]
(62) 2014/09/03(Wed) 19時半頃
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― 大通り ―
[その日の夜もきっといつもの夜と変わらないようにみえた。 男は大きくて安いチーズを売ってくれる店を探し、ぽつりぽつりと歩いた。 行きつけがあるわけではない。 それに、町にあまり出るわけでもないから、買うものはそのときそのときだ。
ちなみに、フランシスとは、またどこかで、という約束だけ。 会う方法は知らない。
けれど、そんな約束だけで、男は情けないほどほがらかになれる。 生まれた時から、なにか足りないといわれて育ってきた男だ。 でも、それはかえって幸せなことなのかもしれない。]
(63) 2014/09/03(Wed) 19時半頃
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馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 19時半頃
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―淫売宿 食堂― [食堂へと案内されれば、なるほど、先ほど該当で演説していた(>>22)青年の姿がそこにあった(>>60)。 案内してくれた受付の者に軽く礼をすることで感謝の気持ちに代えるが早いか。 青年は自分に対して、何の疑いも持っていないかのように《同志!》と声を掛けてくれる。]
……すまないが、今はまだ君の事を同志という訳にはいかない。 僕は取引をしに来たのだ。
[検分するように彼を上から下まで眺めて、数秒。 おもむろに口を開き、要件を述べる。]
だが、銃かペンかという意味では、ペンで君たちの力になれるかもしれない。 自己紹介をしておこう。僕はイリヤ・アレクセイヴィチ・クラシコフという。作家だよ。あまり売れては居ないけれどね。 ……ああ、知ってくれている人が居るみたいだ……なんだ。君まで居たのかい。君が革命思想とは知らなかった。 [シメオンの演説をしていた者の中に近隣の住人も居たので、そちらと目を合わせ、軽く頷く。シメオンや他の聴衆が望むのならば、エリアスの身元を証明してくれるだろう。]
(64) 2014/09/03(Wed) 19時半頃
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[さて、エリアスは再度視線をシメオンに戻し]
……まだるっこしいのは嫌いだから、直接的に行こうじゃないか。 革命を起こそうって人たちだ。君たちもそちらのほうがいいだろう?
[隙のない表情と態度でシメオンと対峙してそう告げれば、端的に要望を述べる]
僕が提供するものは二点。 一つは君たちへの僅かばかりの活動資金の提供、そしてもう一つは約束。 ……君たちの声を、何としてでも未来に残すという、約束だ。
引き換えに僕が得たいのは唯一つだ。
[ここでたっぷりと溜めて。そこに居る聴衆全員に聞かせるかのように、ゆっくりと、宣言する。]
君たちの声が欲しい。 君たちの怒りを。嘆きを。憤りを。衝動を。 どうか、僕に教えてはくれないか。
[真剣そのものの表情で言い終えれば、聴衆の、そしてシメオンの反応を待つ]
(65) 2014/09/03(Wed) 19時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 19時半頃
イワンは、>>50>>55大通りにはいろんな人が行き交っているようだ。
2014/09/03(Wed) 20時頃
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同志でなければクズさ。
[青年の煽りにも冷静なエリアスの言葉を聞いて、少し興が醒めたような顔する。壇上から飛び降りるように床に着地して、青年はつかつかとエリアスに歩み寄るとその手を取った。]
この宿を甘く見ない方が良いよ。 ここには革命家でなければ客しか入れない…そして出られない。 君も帰るなら。女の一人でも買って、クズになって出るといい。
だけど。 僕は歓迎するよ。同志イリヤ。
僕の名はシメオン。同志は僕をシーマって呼ぶんだ。
(66) 2014/09/03(Wed) 20時半頃
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ロシアのV・ユゴーになるのも構わないさ。
けれど僕らにいま必要なのは、 後世の歴史家より、銃かペンを持つ革命家なんだ。
もうひとつ、提供してもらうかもしれないね。
[嘯く様に青年は少し笑う。 そうして青年は、革命家の輪の中にエリアスをいざなう。]
ソーニャ! ワインを頼むよ。歓迎しよう!
(67) 2014/09/03(Wed) 20時半頃
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─ 裏通り ─
……相変ワラず、重苦しイ空。
[酒場を出てすぐ、空を見上げて独りごちる。 昼夜問わず、上から圧し掛かるような色。 照りつける太陽も、煌々と輝く月も無い空には、今以て慣れることはない]
寒いナ。 早く、行コう。
[異なる肌を隠す為の防寒着を確りと着込み、改めて帰途につく。 身に着けた装飾を鳴らしながらの見慣れぬ踊りが女の売りだから、踊る酒場は日によって変えている。 明日踊る予定の酒場は女の住処から遠く離れているから、今日は早めに休まなくては。 そんなことを考えながらも、想い人に少しの時間だけでも会えたらとも、願う]
(68) 2014/09/03(Wed) 21時半頃
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[>>62彼との出会いは、今日よりもっと寒い雪の日だった。 国元から無理やり女を連れ出し、けれどこの地では頼るしかなかった貴族に放り出されたあの日。 着の身着のまま、右も左も、この先どうすれば良いかも解らぬ絶望に蝕まれて。 いっそ死ねば楽になれると思い、冷たい川の水に身を投げようと橋の欄干に足をかけた所を、止めたのが彼だった。
どこかぼんやりとした様相で、けれど必死に死ぬことはないと繰り返して。 気が付けば、泣いて身の上を話す女と同じ位彼も泣いていた。 もしかしたら、彼の方が多く涙を流してくれたかもしれない程に]
……どう、シテ。
[何でこんなに優しくしてくれるのだろう。 不器用な手付きで、女の涙を拭いてくれる彼に戸惑い、問いかけた。 その答えは、女にとってもはじめて言われた言葉で余計、戸惑い。 けれど、彼のその言葉に、女は救われた。 少なくとも、この人が望む限りは生きていこう。そう、思うようになった。 それが慕情に変わったのは、他に寄る辺無い女にとって自然の成り行きだっただろう]
(69) 2014/09/03(Wed) 21時半頃
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[またどこかで。 雪積もる橋の上、こんな不確かな約束をして別れた後。 異国の者である事を武器にして、仕事と住処を見つけた。 またどこかでという約束を叶える為、彼と出逢ったあの橋に何度も赴いた。 そうしてようやく最初の再会を果たした時、彼の名を聞き、女の名を教えた。 けれど女は、名前以外の何も、彼には教えなかった。
女は既に、革命家に情報を流すようになっていたから。 もしも自分が罪を咎められた時、彼に被害が及ばぬように。
束の間、温かな逢瀬と。 またどこかで、その約束だけが彼と女を繋ぐもの。 それだけで、女は充分に幸せだった。 彼も、少しでも幸せだと思ってくれていたら良い。 女が望むのはただ、それだけ]
(70) 2014/09/03(Wed) 21時半頃
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―大通り→ ― [目的地は、一風変わった出で立ちの「女」がこっそりと訪ねても詳しく詮索されない程度には下世話で、後からついてくる護衛に気付かないような間抜けな物盗りに出くわさない程度には治安が保たれているところだった。
富裕な市民のためのほどほどに危険なお楽しみ、小綺麗な娼館、文士たちが口角泡を飛ばして語り合う酒場。 通りに点在するそれらは、同じ夜の町でも貧民たちがたむろするうらぶれた裏通りのそれとは格段の違いがあった。
「女」はそのなかでも、横丁にひっそりと立った一軒の家に入っていった。]
(71) 2014/09/03(Wed) 21時半頃
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─ 裏通り ─
[想いを馳せると、より会いたくなるのは道理というもので]
ちょっトだけ。
あそこに寄ッテから、帰ろうカな。
[呟いて、大通りに面した、いつもより遠回りになる道を選ぶ。 あの人だけじゃなく、よく我が物顔で歩いている猫と会えるかもしれない。 そう思うだけで、重苦しい空で陰鬱になる気持ちが少しは晴れるような気がするものだ**]
(72) 2014/09/03(Wed) 21時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 21時半頃
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―淫売宿・廊下―
アレクサンドル、お前も帰ってたのね。
[>>45シメオンの足元をすり抜け、ついでの様に匂いを嗅いでくる猫を、拒絶されないのならば軽く撫ぜてやる。
皆がそうするように、ソーフィヤも勝手に猫に名前をつけていたが、名を呼ぼうとも、いつも猫は我関せずとの態度をとるばかり。今も、興味なさげにどこかへと歩き去ってしまった]
良いご身分だこと。
[呟いて、ワインを取りに食料蔵へと足を向けた]
(73) 2014/09/03(Wed) 22時頃
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>>69>>70
[男はフランシスカの名前しか知らない。 しかも、一度聞いたきりの名前を最後までよく聞き取れず、 フランシスと覚えている始末だ。
けれど、なにも教えてくれないことを責めたりはしない。 あの川で、であった時は、兵隊の服装だったし、 もう一度あったときも、馬を届ける仕事中だったから。 彼女は男がどのような仕事をしているかは見当がついているかもしれない。]
にしても、日が暮れるのはこんなに早かっただべかなぁ。
[いつのまにかとっぷりと暗い空に、これは買い物を急がねば、と、食品店に入る。 その中で、なるべく大きくて長持ちしそうなチーズを。]
(74) 2014/09/03(Wed) 22時頃
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[そうしてワインとグラスを用意して食堂へ向かう途中。 『ソーフィヤ・ボリソヴナ』と堅苦しく呼びかけられて振り返る]
……先生、今日、来てたんだ。
[そこに居たのは娼婦たちに文字を教えていることから、先生と呼ばれている、革命家たちの中では比較的年嵩の男。 彼はソーフィヤが人殺しに手を染めることにただ一人反対していたから、きっと叱言の一つも言いたいのだろうと思い、面倒とばかりに眉を顰めた。
けれど一度口を開きかけ黙り込んでしまった"先生"の様子に、どうも勝手が違うとソーフィヤは僅かに首を傾げる]
シーマに呼ばれてるから。 用事がないなら、私、行くね。
[いつまでお見合いをしていても仕方がない。 冷たい色を乗せた言葉を先生に向けて歩き出すと、数歩離れて彼もまた食堂へと歩き出した]
(75) 2014/09/03(Wed) 22時頃
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―食堂―
[食堂に居合わせた革命家の面々。 その中心にシメオンと見知らぬ若者がいた。
>>65同志たちがイリヤと名乗り、取引をしにきたなどと口にする若者を胡乱げに眺める中。 ソーフィヤの後ろからついてきた先生が、不意に前に歩み出る]
『彼の身元は私が保証しよう。 イリヤ・アレクセイヴィチ、よく来てくれた』
[歓迎の言葉を口にするわりに浮かない顔つきだな、と。 イリヤと言葉を交わす先生の横顔を眺め、そんなことを思った]
(76) 2014/09/03(Wed) 22時頃
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― 食品店 ―
[大通りに面した店に入ると、 主人がぎろりと、こちらを見るので、大きな男は背をやはり丸くして、小さな声でチーズをください、と呟くように言った。
主人は、無言でたちあがると、店の奥に行き、想像よりもずうっと立派なチーズを持ってくる。]
こ、これ、は、高いんじゃないがな?
[そう尋ねると、案の定すごく高かった。 なので、しょんぼりとこれは買えません、と踵を返そうとすると、探してくるので、待て、と言われ、窓際に寄って、ぼけっと待っている。]
(77) 2014/09/03(Wed) 22時頃
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馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 22時頃
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− 戦艦ヴィーゾフ号艦橋 / ヤンヴァーリ河 −
よおし、推力減退。 艦砲射撃用意。
[河の流れに流されない程度にスクリューを遅くさせ、砲手を呼びつける。 真面目な副官が、「空砲にしないのでありますか」と伺いをたててきた。]
なあに、空砲でビビって逃げ出すような連中は、この戦艦ヴィーゾフ号を見ただけで、とっとと退散してらあな。 ケンカは先にガツンと殴って思い知らせた方がいいんだ。
(78) 2014/09/03(Wed) 22時頃
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[砲弾の装填を命じて、宮殿の方向を指差した。]
目標、広場の中央の噴水。 宮殿に当てんじゃねえぞ。
── 発射! 12
[命令一下、轟音を轟かせて射出された砲弾は、果たして、どこに着弾したか。
96〜100=暴発 90〜95=宮殿 66〜89=デモに集まった群衆 35〜65=広場の噴水 11〜34=広場に面した商店 1〜10=住宅街
炸裂弾ではありません、念のため。]
(79) 2014/09/03(Wed) 22時頃
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んー、 なんが手前に落ちたようだが…
[放物線を描いて飛んだ砲弾は、広場に面した商店に命中。 詳細は艦上から確認することはできなかったが、]
次弾は修正してけー
[まったく懲りた様子なく、砲手の肩をバシンと叩くのだった。]
(80) 2014/09/03(Wed) 22時頃
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[ワインを給仕してまわりながら、イリヤの語る言葉>>65に耳を傾ける。
自分たちのの怒りを、嘆きを――革命を望むに至る衝動を教えてくれと口にする作家を、ソーフィヤは不思議なものを見るような顔つきで見詰める]
(81) 2014/09/03(Wed) 22時頃
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艇長 イワノフは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 22時半頃
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(――イリヤは帝都の住人だけど、きっと、私たちみたいな思いをしたことはないんだわ)
[きっと彼は、これまで理不尽な扱いも、口には出来ないような屈辱的な仕打ちをを受けたこともないのだろうと、ソーフィヤは勝手に理解する。
富裕な市民たちの中には物笑いにするため、下層市民の惨めさを知りたがる下種がいるが、イリヤもその手合いだろうか? だが、彼の口調や態度からはそのような下卑た興味は感じられない。
ならば、何故彼は、ソーフィヤたちのことを知りたがるのだろう?]
(82) 2014/09/03(Wed) 22時半頃
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クズとはまた……穏やかじゃないな。
[等と、言い放ったシメオン(>>66)に軽口を叩くが、表情にはまだ余裕を残し。 食って掛かるその様子には若干意外そうな表情を浮かべるも。]
なるほど……客になるか革命家になるか、か。 申し訳ないが、病弱な身でね。女遊びなどしては命に関わるんだ。 仕方ない。
[観念したように肩を竦めてみせ]
革命に身を投じようがそうすまいが、目をつけられれば、どうせ同じことだ。 よろしく、同志シーマ。 ああ、僕は親しき者からはエリアスと呼ばれていることは、言い添えておこう。
[手を取ろうとするシメオンに呼応する形で、こちらもその手を握る。]
(83) 2014/09/03(Wed) 22時半頃
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[さて、かつて活動家としても名を馳せた、偉大な文豪の名前を例として出され、そして要望を貰えば]
思想家として後世に名を残したいと言うほどの野心は無いが、ね。 「同志」と言った舌の根も乾かぬうちで申し訳ないが…… 僕個人はね、革命が成功しようがすまいが、実のところ、どうでもいい。
……ただ。
[据わった目線と底意地の悪そうな笑み。 果たしてシメオンがそれをどう解釈するかは解らないが。]
……君らの行動が大衆の心を打つものであればあるほど、僕の次の本はいい商売になる。そうするために力を貸せというならば、喜んで力になろうじゃないか。
[シメオンの目から視線を動かすこと無く]
目的はさておき、僕らの利害は一致している。……どう思うかな、“同志”。 一致しているのならば、互いに同じ血を身体に流すのも悪くない。 ……歓迎のワインを頂けるならば、喜んで。
(84) 2014/09/03(Wed) 22時半頃
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― 食品店 ― >>79 [それはかなり、唐突だった。 いや、本当にかなり急な出来事だった。]
は い?
[一瞬、無音になった。いや、違うすごい爆音だったから。 そして、次にはガラガラと周りがまっくらになった。
瞬間的に身を護り、そして、何かしらが原因で崩壊した店の中、 次には瓦礫の中から身を起こす。]
(85) 2014/09/03(Wed) 22時半頃
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な、なにが起こっただ?
[慌てて見回すと、店だった残骸。たしかその奥の位置に店の主人が入っていったことを思い出して、奇跡的に無傷だった男は、瓦礫をかきわけ、主人のいるほうへ。
同時に、店内、火の手がごうっとあがった。]
(86) 2014/09/03(Wed) 22時半頃
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ソーニャ。 酒なんてみんな勝手に飲むさ。
[ワインを給仕してまわるソーフィヤを見て、 なにかまどろっこしそうに青年は声を掛ける。]
紹介するよ。革命の女神さ。同志ソーニャ。 だけど…彼女の心に手を出したら、反革命罪で銃殺するよ。
[冗談とも本気ともつかぬ笑み。 ソーフィヤが傍らに来るならば、その髪また口付けをして。]
ふん…革命を商売にして成功した奴がいるか僕は知らない。 だけど、商売を革命にした奴なら幾らでも知ってる。
[僕らさ。そう言い切ろうとして、 不意に襲う振動を足元に感じ、青年の目が険しくなる。]
(87) 2014/09/03(Wed) 22時半頃
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―宿屋― [そこは一見して寂れた宿屋らしき風情だった。 堂々と背を伸ばし、帽子の影から狭い室内を睥睨した「女」は、風采の上がらぬ男が宿の主らしく挨拶しようとするのを遮って、口を開いた。]
ナスチャが来たとアリョーシャに伝えて下さい。
[音楽的な響きの声に、主ははっと驚いたような顔をしたが、伝言を伝えに二階へと上っていった。 部屋の隅でカードに興じていた男ふたりが、主が戻ってくるまでの間、手を止めてじっとこちらを見つめていた。]
(88) 2014/09/03(Wed) 22時半頃
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オヤジさんだいじょうぶだが?!
[チーズをもってきてくれてただろう店の主人は見事に食品棚に挟まれていた。 そこで、男はその棚に手をかけると、]
ぬおおおおおおおおおお
[バカ力と、いうか力バカというか。むしろ、だから、バカだと思われてもおかしくない勢いで、 重厚な棚があがっていくと、 店の主人をなんとか起こした。*]
(89) 2014/09/03(Wed) 22時半頃
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[そうシメオンに告げれば、女性がワインを持ってこちらに来る(>>81 >>82)。 感謝の言葉と共に一礼し、ワインを受け取り、一口。
その身に酒を流し込むと……その女性の視点に、違和感を感じる。 まあ、解らないでもない。食うのに困っていないように見える自分がこんなところに来るなど。革命に身を投じるなど。 本当に困っている者達から憤りの感情を持たれても文句も言えないことは、彼自身良く理解している。
彼女のことはシメオンが紹介してくれた。同志ソーニャと。(>>87)]
ソーニャさんか。ならば、僕にとっても同志ということになるか。ならば、よろしく。 ……しかし理解に苦しむ、という表情だね。……君を怒らせてしまう事を承知で、僕の事情を伝えておこう。
[引き締まった真剣な表情で……いざ、伝えようとした矢先。
振動と重音。デモ隊の鎮圧でも始まったのか。いや、しかし音は広場の方から聞こえた気がする。]
……見つかったわけではなさそうだが……? [あたりを見渡してみる]
(90) 2014/09/03(Wed) 22時半頃
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イワンは、きっと店の前には多くの野次馬が集まってくるだろう。
2014/09/03(Wed) 22時半頃
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ー 大通り ー
[猫と別れた後、通りを歩いてゆけば、突然の轟音が鳴り響く(>>79)]
うほっ………!な、な、な、、
[ガシャンッ] [驚きよろけた際に、持っていた酒瓶を落として割ってしまった。]
(91) 2014/09/03(Wed) 23時頃
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[「お入り下さい」との返答を携えて戻ってきた主と入れ替わりに「女」は階段を昇り、示された部屋に向かった。 ノックの後、扉を隔てて僅かばかりのやりとりの後、「女」は待ち人の待つ部屋に入った。 ランプ一つ灯した暗い部屋の中には、背の高い男が一人。椅子から立ち上がって、「女」を出迎えた。 「相変わらず美しい」と大げさに賛辞を述べて、広げた両腕をすり抜けて、]
世辞はいいよ、アリョーシャ。 それよりも先に、情報交換と行きたいね。
[帽子を脱いで、長い栗色の髪をかき上げた。]
(92) 2014/09/03(Wed) 23時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 23時頃
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そう? ――そうね。 [>>87 給仕の必要はないと告げるシメオンに頷き、ワインボトルを卓に置いて彼の傍らに侍った。 イリヤに自分を紹介する冗談めかした言葉と、髪に落ちる口付けに目を細める。
新たに同志となった作家に対しては、心の裡を悟られぬよう柔らかな表情を作るよう努めて、挨拶を返す]
ええ、此方こそ宜しく。同志イリヤ。 貴方の事情、是非、聞かせて欲しい――
[けれど、ソーフィヤの視線は思うよりも雄弁だったのだろう。 自分の立場を説明すると口にしたイリヤに、水を向けようとした、そのとき。
ごう、と言う音と共に振動を感じた]
(93) 2014/09/03(Wed) 23時頃
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同志。上だ!
[そう叫ぶなり、青年は真っ先に淫売宿の階段を駆け上った。上り詰めて屋上に出れば、欄干を掴んで乗り出さんばかりだ。宿から見えるヤンヴァーリ河に、もうもうとした砲煙を靡かせて、軍艦が進んでいる。]
やってくれるじゃないか…。
[忌々しげに、けれどどこか安心したような表情で。そうして。]
民衆は革命のために戦ったりしない。 革命の先頭に立つ革命家のために闘うんだ。
ああ…。あの艦砲が僕にあったらなぁ……
[それはソーフィヤや、エリアスに話しかけた言葉だったかもしれないし、ただ独語しただけだったかもしれない。青年は酷く惜しげに呟いた。]
(94) 2014/09/03(Wed) 23時頃
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[ステッキを頼りによろよろと立ち上がると、大丈夫ですか?と優しく声を掛けてくれる少女があった。]
ほ、ほ、だ、だいじょ、大丈夫じゃ。 ありがとう、優しい娘さんじゃなぁ………
[お礼をいいながら、あイテテと腰を擦った。]
んん?なんじゃ?
[助けを呼ぶ声と、これは歓声か、人々がそこへ向かえば、流れにつられるように老人も騒ぎの元へと]
(95) 2014/09/03(Wed) 23時頃
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先頃、私の宮殿に入り込んできた溝鼠を駆除した。 大したことのない小鼠だったが、どうやら鼠どもの間では、近々帝都で大きな花火を打ち上げる計画があるらしい。 気勢を上げるため法螺を吹いてみせたか、撒餌かは知らないが、少なくともそういう気運は高まっている。 全く、飼い慣らされた白鼠がそこらをうろちょろ嗅ぎ回るくらいならまだ可愛げもあるが、奴らは疫病をもたらす害毒持ちだ。 触れたもの全て腐らせ、病を伝染させる。
[整った眉を顰め、忌々しげに吐き捨てた。]
(96) 2014/09/03(Wed) 23時頃
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― 燃え上がった店 ―
[店内は焼け始めて、食品の焦げる匂いが充満しはじめる。]
これは、ひでぇ。 今のは砲弾だべ。
[兵隊だから、わかる。 さっきはびっくりしたけれど、いきなり空から爆弾がふっとんできたのだ。 男は、なんとか主人を救けると、主人を担ぎ、店の外へ脱出を試みる。]
オヤジさん、他には誰もいないでいいだな?
[そう呟いて、でも、オヤジさんの回答は
奇数:誰もいない 偶数:いる]
(97) 2014/09/03(Wed) 23時頃
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イワンは、答えは8(0..100)x1
2014/09/03(Wed) 23時頃
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オヤジさん、まだ誰かいるだか?!
[店の外まで店主を引きずり出すと、火の手が強くなる店を見返す。 そのとき、誰かが、水バケツを持ってくるのが見えて、それを奪うと、頭からかぶった。]
じゃ、いっでくるだ。 二階に、ばーさんだべな?
[オヤジさんから、まだその家屋にいるという人物の情報をきいて、 店の中、駆け込んでいく。**]
(98) 2014/09/03(Wed) 23時頃
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馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 23時頃
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− 戦艦ヴィーゾフ号 / ヤンヴァーリ河 −
[火の手が上がるのが見えた。 広場の喧噪が伝わってきたが、水の上にいれば難攻不落とばかりに、周囲にはあまり気を配っていなかった。]
さっさと里に帰って、ジャガイモ栽培に専念しとけ!
[ウォッカの瓶を振り回しながら気勢をあげる。**]
(99) 2014/09/03(Wed) 23時半頃
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/* >>99 ジャガイモ=ウォッカの原料
(-19) 2014/09/03(Wed) 23時半頃
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艇長 イワノフは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 23時半頃
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ところで君の方はどうなった。 例の内務省の白鼠は――
[と、「アリョーシャ」に向き直ったところで、腹の底に響く轟音と震動>>79が襲った。 建物が僅かに揺れ、閉めきった窓がビリビリと震える。]
――何だ、今のは?!
[衝撃から立ち直った「女」は「アリョーシャ」とともに窓辺に走り寄り、窓を開けた。 二階の窓からでは遠くまでは見えないが、離れた大通りの方で火災が起きているらしいことは、夜空を赤く染める光から見て取れた。]
まさか砲撃?! 一体どこからだ!
[軍艦が遡上しているという報告は受け取っていたが、一軍人の独断による暴走とまでは、聞き及んでいなかった。 故に、ヤンヴァーリ河からの砲撃とはすぐには思い至らず。 分かったところで、海軍の軍艦が何ゆえ皇帝の許可も海軍総督の命もなしに帝都市街に砲撃を開始したのかまでは、理解の外であっただろう。]
(100) 2014/09/03(Wed) 23時半頃
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─ 淫売宿/食堂 ─
[食堂に集まった皆の前でシメオンが熱気たっぷりに演説しているのを、猫はいつもの場所―――戸口の隣に置かれた食品籠の中から眺めていた。
そこへ病弱な作家先生が現れれば、ふすふすと匂いを嗅ぐ。 まるで、酒の匂いが残っていますよとでも言うように。]
(101) 2014/09/03(Wed) 23時半頃
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今日もシメオンは元気だな。 そんだけなにかに必死になれるってのはいいことだよ。いや実際。
けどなぁ、娘さんだけは泣かせちゃいけねぇよ。 ほれ、そこのソフ…なんだっけ?ともかくその娘さん。 しっかり幸せにしてやる覚悟ってのを持ちなよ。
[くあ、とあくびひとつ。]
おや、どこかで見た顔だな。 あれだ。いっつもへちょくれた顔した物書きさんだ。 あんたも、酒飲んでる暇あったら鼠のひとつも獲ってくるといいぜ。 そんな顔じゃ、今に倒れちまうよ。
(-20) 2014/09/03(Wed) 23時半頃
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|
[室内で起きる議論にも、救世主の血を回し飲む儀式にも、まるで興味はないといったように欠伸をひとつ。
その時、遠くでひどい音と衝撃が響いて、思わず耳をぴんと立てた。 首筋から背中にかけての毛がごっそりと逆立っている。]
(102) 2014/09/03(Wed) 23時半頃
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|
[シメオンに続いて、革命家たちが三々五々屋上へと駆け上がる。
黒い大河に浮かぶ黒鉄の艦と、彼女の引き起こした災厄を目の当たりにして。ある者は憤り、またある者は被害を受けた市民の為に嘆きの声をあげる。
革命に距離を置く者が見れば、感情に任せて言葉を口にし、熱を高めていく革命家たちの様を芝居の一幕のように感じるかも知れない。
だが、当事者たちは本気だったのだ――或いは、本気だと思い込もうとしていただけかも知れないが]
(103) 2014/09/03(Wed) 23時半頃
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……何て、酷い。 あいつらは、――貴族達は私たちのこと、薄汚い溝鼠くらいにしか思っていないんだわ。
[ソーフィヤもまた、熱に浮かされたように呟き、大砲に蹂躙された市街に視線を向けてから、おもむろに屋上の欄干から身を乗り出した]
(104) 2014/09/03(Wed) 23時半頃
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『酷いもんだよ……』『あれかい?』『そうそう、あの戦艦に違いないよ……』 『……よく助かったねぇ』『誰だい?』『あのデカイ男は……』
[野次馬の声を聞きながら、ほうほうと店のあった方をみやると魚屋のワンダーチカが驚いた表情で近寄ってきた]
ふぉっ?怪我をしとると? ワシが…?
[指摘され腹を見ると微かに血がついていた。どうやら先程、割れた酒瓶で傷つけたらしい]
いやいや、たいした傷では……ふぉっ!
[半ば強引に連れていかれた先は、なんとか無事だった家屋で、中には手当てを受けているものが数名。]
(105) 2014/09/03(Wed) 23時半頃
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今の音はなんだいありゃあ。 まさか戦争でも始まるってんじゃないだろうな。
やめてくれよ。オレのひいひいばあちゃんは前の戦争で雪ん中を銃弾がぴゅんぴゅん飛び交う下で三日三晩震えてた、ってんだ。
オレぁごめんだね。 猫はぬくぬくしてるのが本分ってなもんだ。
(-21) 2014/09/03(Wed) 23時半頃
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|
[夜闇に広がりつつある緋色の帯を見据え、淡色の瞳を細める。]
とんでもないことをしでかしてくれたものだ……いやある意味これも利用できれば好機となるかも知れないが。 ともあれそれも、この場を一旦収めてからの話だ。
[「女」はコートの裾を捌き、窓辺から離れた。]
例の件はまた後で話し合おう。 今度はこちらから連絡する。 アリョーシャ。
[そうして、しなやかな腕を伸ばして自分より頭半分背の高い男の髪を掴み、荒々しい口接けをひとつ。 素早く身を翻し、指で唇を拭うと、振り返りもせずに部屋を出て行った。**]
(106) 2014/09/04(Thu) 00時頃
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[手当てを受ける最中に、帝都では聞き慣れない訛りが聞こえたものだから、興味本位に男へ声をかけた]
お前さん、普段は馬の世話をしとると?ほぅ、力持ちじゃのう。
[店の主人と婆さんを助けたと知り、優しく素朴な男と話しは進み]
ほっほぅ、会いたいおなごが居るとな? ふぉっふぉっふぉっ、なんじゃ、お主意外とやりおるのぅ。
[やがて女の特徴を聞けば、はたと閃き、踊り子が来る酒場のいくつかを教えただろう**]
(107) 2014/09/04(Thu) 00時頃
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─ 大通り ─
[裏通りから抜けて大通りに面する道に出たのと、それ>>79は殆ど同時に起きた。 一瞬全ての音が飲み込まれて、直後空気だけでなく大地をも震わせる轟音が鳴り響く]
〜〜〜〜〜っ !!?
[咄嗟耳を押さえ、その場にしゃがみ込んで衝撃に耐えて。 音と振動が収まっても、数十秒程は放心したまま動けなかった。 女の周囲に居た人々も皆似たようなものだっただろう。 何が起きたのか解らぬまま辺りを見回して、店の並ぶ大通りの一角から上がる火の手に気付いて騒然となった]
大変ダ…!
[怪我人や巻き込まれた者がいるならば手伝おうと、害を受けた店に向かい歩を進めた。 その先、逢いたいと思う相手がいるとも知らず]
(108) 2014/09/04(Thu) 00時頃
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─ 大通り ─
[だが、女は店まで辿り着くことは無かった。 道の途中、怪我人が運び込まれる所に出くわしたからだ]
大丈夫カ? 私デよければ、手伝おウ。
人手ハ、多い方がいいダロう。
[未だ慣れぬこの地の言葉で怪我人に付き添う者に声をかける。 多少躊躇われるのはいつものことだが、背に腹は変えられぬと申し出を受け入れられて。 そのまま、家屋の中に入ると手当てする側に加わった**]
(109) 2014/09/04(Thu) 00時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/04(Thu) 00時頃
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