56 いつか、どこかで――狼と弓のワルツ――
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……聞き違いでしょうか?
[間違いでなければ、会いたい、という風に聞こえた。 一礼して公女殿下の背中を見送ると、首をひねった]
(13) 2011/06/29(Wed) 17時半頃
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……公女さまにお目通りしたのは初めてですけど、 お美しい方でしたねぇ。 ご公務にも真面目でいらっしゃるし、 ヤニクさんが尊敬するのも分かる気がします。
[のほほんと胸中に述べた。 こうして遠くから声が聞こえるのを知ったのは、 いつの事だったか。
面と向かって会った時と違って、 こちらの姿が見えない分気が楽だ、と彼は言うので、 成程そういうものかと思い、今では便利に使っていた]
(=0) 2011/06/29(Wed) 18時半頃
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……ああ、ヴェスパタイン副長。 いえ、私は何も。
[ぼけっと突っ立っている所を見られて、>>18 恥ずかしげに頬を掻いて苦笑した]
先程まで、公女殿下のお話を少し伺っておりました。 副長はどちらに?
(21) 2011/06/29(Wed) 19時半頃
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そうでしたか。 ……これからは補給線も肝要になるでしょうからね。
[副長直々に、ということは、恐らくは戦に備えての 視察だったのだろう、と思った。>>22
公女殿下の名前を出した途端、気難しげな面差しが、 本当に難しい事になったようにも見えたが]
ええ、構いませんよ。 赤騎士団長の不在を気にかけておいでのご様子でしたね。 次期団長に相応しい者は誰だと思うか、と聞かれました。
……戦が近い事にお心を痛めている風でもありましたね。 それを押して前線の砦にいらしているのは、 何かお考えがおありなのでしょうか。
[小さな呟きの事は、 聞き違いかもと思って口にしなかった]
(23) 2011/06/29(Wed) 20時頃
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[返答の後半、低い声に内心苦笑する。 緑騎士団副長、という肩書きを持つ彼は、 今回の公女殿下の視察で特に振り回された人物でもある]
公国にとっての懸念…… ああ、そういった向きもあったのかも知れませんね。
どうも最近、空気がぴりぴりしているせいか、 まさか団長不在で戦場に向かわれる事にならないかと、 変に気掛かりになってしまって、私の方は。
(29) 2011/06/29(Wed) 21時頃
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……そう言えば、騎士団の中にも、先行きの不透明さに 懸念を示す方がおいででした。
[先程のミッシェルが、珍しく取り乱したように 問い掛ける様を思い出した。
戦に出る事を不安に思うのは不自然な事ではない。 しかし、普段は男勝りで謹厳な彼女がそうしていると、 周囲への影響や、彼女自身が戦場で心を強く持てるか、 ということが心配でもある]
よろしければ、今後もなるべく皆さんのご様子を 気に掛けて頂けますか? 情けない事ですが、私ではどうにも力及ばず……
副長に毅然とした態度を示して頂く方が、 私に相談するより、安心する事もあるかも知れません。
(31) 2011/06/29(Wed) 21時頃
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はい……
[団長不在での出撃が前代未聞なだけならいい。>>33 問題は、優秀な指揮官が立っているかどうかが、 士気に大きな影響を及ぼしてしまうだろう、ということ]
私でお力になれる事でしたら、何なりと。 皆で助け合って、事にあたりましょう。
[なるべくしっかりした態度を気掛けて、微笑に頷いた]
……日頃から人の上に立つ方としての姿勢を求められ、 副長にも何かと気苦労があるかと思いますが、 どうかよろしくお願いします。 もし、私でよければお話を伺いますから。
(35) 2011/06/29(Wed) 21時半頃
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私にとっては、団長や副長をはじめ騎士団の皆さんは、 地位や職責によらず、支えるべき方々ですから。 私に遠慮なさることはないですよ。
[逆に尋ねられて、目を瞬く。 確かに、従軍神父は騎士団に付き従いながらも、 非戦闘員と見なされ、独特な立場ではあった]
気苦労という程のことはありません。 私にできるのは、こうしてお話を伺ったり、 心の助けになればと神様の教えを説くことくらいですから。 それに、皆さんも親切にして下さいます。
[武術の心得などない自分。 彼らを戦場に送り出すとなれば祈る事しかできない、 無力さを感じることは、確かにあったのだけれど]
(40) 2011/06/29(Wed) 22時頃
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意地、ですか……分かりました。 もちろん、無理にお尋ねしたりはしません。
[矜持ということなのだろう。 実直なヴェスパタインが言うのだから、 余程深く心に根差しているものに思われた。
それから、真顔で続けられた言葉に、 しばしぽかんと耳を傾けていたが]
……そ、そうでしょうか。 皆さんが、神様の教えを真摯に受け止めて下さる おかげなのでしょうけれど……
そう仰って頂けると、私としても嬉しく思います。 ありがとうございます、ヴェスパタイン副長。
[ぺこりと一礼して。 他に用件がないか尋ねて、話が一段落するようなら、 辞去して礼拝堂に戻ろうかと考えた]
(47) 2011/06/29(Wed) 23時頃
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/* >パパの胸に飛び込んでおいで
ヴェスメモへのときめきが止まらない! */
(-41) 2011/06/29(Wed) 23時頃
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ムパムピスは、ヴェスパタインに「こちらこそ」と礼を返し、礼拝堂に戻った。
2011/06/29(Wed) 23時頃
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―礼拝堂―
[ステンドグラスと神像を順に見詰める。 聖堂内は、簡素ながら手入れが行き届いていた。
平時なら、ちらほらと人が訪れるのだが、今日は少ない。 有事に備えて慌しく、礼拝どころではないのだろう]
……どうか、皆にご加護をお与え下さい。 彼らが無事に帰り着きますように。
[ロザリオを手に祈っていた。
俺の分まで頼む、と言われていた分も込めて、 緑と赤、二つの騎士団の無事と武運を願う]
(66) 2011/06/30(Thu) 00時半頃
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/* >>=1 予想以上にwwなんかかわいいwww */
(-56) 2011/06/30(Thu) 00時半頃
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うーん……元気そう、とは言えない雰囲気でした。 ここのような、前線近くの環境には、 慣れてらっしゃらないと思いますし…… ご公務も重なって、お疲れなのかも知れないですね。
[羨ましげなヤニクの声に、自分が見聞きしたことを伝える。 赤騎士団長の後継について心配されていた事や、 戦争が近いことに心を痛めていた様子など]
ヤニクさんは、まだ公女さまにはお会いしていませんか。 砦の中を視察していらしたようですから、 いずれお会いする事もあるかと思いますよ。
[彼女が言っていた(ような気がした) 会いたい、という言葉のことは、 自分でもどう受け止めたらいいか分からず、心にしまう]
(=2) 2011/06/30(Thu) 00時半頃
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……いけませんね、どうも。 祈りを捧げているのに心を乱すようでは。
[伝え聞く不穏な情勢と、砦に吹き込む風が不安を漂わせる。 立ち上がると、箒を手に礼拝堂を出て、 墓所の様子を見に行くことにした]
(71) 2011/06/30(Thu) 00時半頃
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―墓地―
[体を動かせば気も紛れるかと思って、 持って来た箒で簡単に墓所の掃除を始めた。 命を落とした騎士達と、まだ新しい赤騎士団長の墓標。 彼を敬愛して訪れる者により、いつもきれいにされていた。 墓前に立ち、短い祈りを捧げる]
……今の騎士団の様子をご覧になったら、 ご心配で、来世にもなかなかゆかれないでしょうね。 後に残された者達の一人として、申し訳ないことです。
[今、長を失って不安定な赤狼の旗印を、 故ファーレンハイトがみればどう思うのだろう。 そんなことを考えて、眉を下げた]
いえ、きっと大丈夫ですよね…… 騎士団には心技とも優秀な方が多くいらっしゃいますから。
(86) 2011/06/30(Thu) 01時頃
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そうですよね……もうすぐ、というか、 今日明日にでも、という気がして胸騒ぎがするんです。 いえ、ただ、何となく。 公女さまも、できれば安全な所に行かれた方が いいように思うんです。……気にしすぎでしょうか。
[話すのは無理か、と聞いて首を傾げたが、 声だけなので仕種は伝わるわけなかった。 頭の中だけの会話なのに体まで動くのは癖らしい]
公女さまは、騎士団の皆さんにも、 気さくにお声を掛けておいでのようでしたよ。
[暗に、ヤニクも言葉を交わす機会があるのでは、と伝える]
(=4) 2011/06/30(Thu) 01時半頃
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/* ローズ←ヤニク←ミシェ
こうですか? そしてヤニクの赤裸々恋バナを出歯亀する私ですか? なにそれとてもおいしい← */
(-69) 2011/06/30(Thu) 01時半頃
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フィリップ君。ああ、うん……そうだよ。
[馴染みの声に呼ばれて振り向く。>>93 地に眠る者の名を認めて、墓標が見えるよう一歩あけた]
お墓に来るのは珍しいですね。何かありましたか?
(96) 2011/06/30(Thu) 01時半頃
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……お倒れになった時には手遅れだったと聞きました。 誰もが驚くほどの急逝でしたから、 伝えられなかったのか、お心が決まってなかったのか。 私にも分かりません……
[彼の死に際に、短い間だが立ち会った。 その時には既に言葉を交わせる状態でなく―― 見上げられ、沈痛げにフィリップを見返した>>99]
そうですか……ベネットさんは気の優しい所がありますからね。
(103) 2011/06/30(Thu) 02時頃
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うーん、騎士団の制度はそこまで詳しくないので、 私はだめとは思いませんけど…… 今は騎士団長、副長、両方とも空席なのでしたよね?
[二人の良い評判は聞き及んでいたから、 両者が協力しあって赤を支えていくという想像は、 難局を乗り越える良い方法に思えた。
つんと引かれた裾に、少しだけ屈んで視線を合わす。>>107 ――昔と比べると、彼も随分大きくなったものだ]
ええ、もちろんいいですよ。一緒にお祈りしましょう。
[寂しげな笑顔を、両手で肩を叩いて励ました**]
(113) 2011/06/30(Thu) 02時頃
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やはり、そうなのですね。 こう言ってしまうと重荷を載せてしまうようで、 心苦しいのですが……
頼りにしています。
[戦う力がないことは、時々恨めしかった。 今更剣を取っても本当の足手纏いだろう、自分は。 代わりに、騎士達が志を果たし、守るべきものを守れるよう、 せめて祈りたいと思いを新たにする。
一転、急に動揺する心の声にきょとりとして]
神様にですか? それは確かに、そうかも…… 厳粛といいますか、畏まってしまう感じなんですねぇ。
[公女殿下を前に、カチコチに緊張するヤニクの姿を ついつい思い浮かべて、微笑ましかった**]
(=6) 2011/06/30(Thu) 02時半頃
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はい。それは、もちろん。
[騎士達が戦に赴く時は、彼らの武運を祈るのが役目だ。 命尽きる者を看取ることもだが、今は脇によけて。 守るために騎士になった、と言うヤニクの毅然さは、 憧れのような感覚で受け止められた]
……大丈夫ですよ。もちろん他言無用ですとも。
[ヤニクさんは公女殿下を敬愛する余り、 思わず逃げ出したくなるほど緊張してしまうそうです。 ――仮に人に言っても、そう悪し様には思われない、 寧ろ神父個人の感覚では好ましく思われる気もしたが、 本人の意向のことなので頷いた**]
(=8) 2011/06/30(Thu) 09時半頃
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―夕刻 墓地―
[フィリップに案内されて伝書鳥の墓を訪れる。 盛り土の小さな塚に二人して祈りを捧げた]
今、ひとつの魂があなたの御元に帰りました。 どうか慈悲の腕に私の小さな友を抱き、 再び飛び立つ日のために導いて下さい。
[彼の祈りが終わるのを待ってから、砦に戻ろうと促す。
やがて日暮れの後、緑騎士団の休息命令を知った。>>120 ――いよいよだ、と思った]
(143) 2011/06/30(Thu) 16時半頃
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―礼拝堂―
[墓地で激励に叩かれた背を軽くさすりつつ、>>167 礼拝堂に戻って来た。
休息命令を受けてのことだろうか、幾人かの兵が ここにやって来て、祈り、心を静めて帰っていった。 神父は彼らと言葉を交わし、励まして見送った]
……神様、どうか皆を無事に帰して下さい。
[名もなき鳥の死を悼む心優しい少年が、 戦で命を落とすようなことになってしまったら、と思うと。 胸が痛んで、勝利よりも先に無事を願わずにいられない]
(180) 2011/06/30(Thu) 23時頃
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[……ムパムピスに休息命令の知らせをもたらしたのは、 他でもないヤニクの心の声だった]
休眠命令……
[繰り返し述べた声は、茫然として響いたかも知れない]
わ、分かりました。知らせて下さってありがとうございます。 ……いよいよなんですね。
[覚悟していたつもりだが、臆病な自分にはやはり怖いもの。 俄か緊張に喉を鳴らして、頷いた]
(=10) 2011/06/30(Thu) 23時頃
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[休息を得る前に、2、3やるべき事がある。 医務室を訪れて、有事の医療や看護の体制を確認した。 ペラジーは不在のようだった。既に休んだのかも知れない]
はい、はい……分かりました。 手伝いが必要な時など、何かあれば私もすぐに参ります。 ええ、よろしくお願いします。
[人手が足りなくなれば、一人暢気に祈ってもいられない。 彼らには及ぶべくもないが、応急処置程度なら心得ている。
ごく簡単な打ち合わせを終えると、医務室を後にした]
(196) 2011/06/30(Thu) 23時半頃
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[諭すような声に、はっとして]
そ、そうですよね。私がふらふらしていたらいけません。 ……ありがとうございます。
[揺るぎない声に接することは気を落ち着かせた。 強張った肩を回して緊張を解く]
ええ、分かっていますよ。 ヤニクさんをはじめ、皆さんのご武運をお祈りします。
[言って、戦争を嘆いていた公女殿下の事を思い出した。 とうとう今にも開戦という状況になり、 彼女の心痛はいかばかりだろうかと]
(=12) 2011/06/30(Thu) 23時半頃
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―廊下―
[医務室からの戻り途中、廊下に見えた人影。>>199]
……バーナードさん。どうかしましたか?
[休息令が出た時分、仕事で出歩いているようにも見えず、 後を追って声を掛けてみた]
(210) 2011/07/01(Fri) 00時頃
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/* 僕は公女殿下の恋心を根掘り葉掘り聞き出したい。 しかし目の前にぶら下がったぼっちバナを放置出来ない! */
(-110) 2011/07/01(Fri) 00時頃
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こんばんは。
[ぺこり、一礼返し。>>214]
ご趣味……ああ、また絵を描いておいでだったのですね。 食堂がまだ開いているんじゃないかと思いますよ。
[バーナードが礼拝堂にやって来て、 隅の席で画材を広げていた事があったように思う。 得心して頷いた]
……考え事というのは、絵のことでしょうか?
(219) 2011/07/01(Fri) 00時頃
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