223 豊葦原の花祭
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若枝のお嬢さん。 貴女はもっと、我儘でいいのですよ。
[手に握ったままの杖の先を、着物で拭ってから。 ちょい、 ちょい、と。 軽くつつけば枝から落ちた白い鳥が、ひらひらと。 揺れて、揺れて。大きく揺れて。 やがては彼女の許へ辿りついた事でしょう]
私には、彼の桜のように どんな願いでも叶えられる力など御座いません。 貴女の求める約束も、私にはとても。
[ですが、ね。 杖を握り直して、まだ腰掛けたままの彼女へと、 顔を合わせるように、視線を向けて]
(65) 2015/04/21(Tue) 01時頃
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私に願うおねがいごとならば。 例え限度が存在しようとも。 心に留めず言葉にすれば、届けてくだされば、 叶えられるかもしれませんよ。
[貴女が私に助けを求めた、最初のように。 片道を繋いだだけで、二人の秘密にしてしまったように。 ひとりきりの内緒にするより、ふたりきりの内緒にと。 そのほうが、寂しくないでしょう?]
亀は万年生きようと、 泳ぎ方も、好む食も。 きっと、誰かと見た景色も、交わした言葉も、 忘れたりしませんよ。
[貴女が器用に、不器用に隠す貴女へ。 ずるい大人は、声を掛けるのです。]
(66) 2015/04/21(Tue) 01時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2015/04/21(Tue) 01時頃
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/* メアリーさんはナギさん(確信 はぁかわいいメアリーさん抱き締めたい
(-33) 2015/04/21(Tue) 01時頃
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/* うーん メアリーさんにこう、ピタッと返せてない感がやばい この既視感はやはりナギさんしかいない
(-36) 2015/04/21(Tue) 01時半頃
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/* ミツボシさんのはおもんさんが来てから返そうかなーと 一歩待ちたい気持ち。返してもいいのだろうけれど、うーん
(-37) 2015/04/21(Tue) 01時半頃
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それならば、楽しみにしています。
[不貞腐れ、拗ねたような幼い物言い>>70は 先の無理やり象っていた笑みより可愛らしくて。 ついつい喉の奥を鳴らしてしまいますが、 口にすればもっと膨れてしまうのでしょう。 ですから、彼女の意思へ素直に喜びを伝えます。
言葉として、音として紡がれる願いには、頷きを。 片手、泳ぐ小指には、目許を和らげて。 するりと滑らせ、糸を、結びましょう。 ふたりぼっちにしか見えぬ糸を。
ただ、続く“ケチ”という言葉には 流石に私も、笑ってしまいましたでしょうか]
ケチ、ですか。 そんな風に仰るのは、貴女が初めてかもしれませんね。
(74) 2015/04/21(Tue) 02時半頃
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[袖を引く控えめな力に、 みんなで見たいという言葉に、 すこうしだけ、 間を置いて。
今度は頷くことはせず。 それでもゆっくり、歩き始めます]
…貴女ばかりで不満だと言うのなら、 私も一つ、内緒を伝えましょうか。
[かつり。 がつん。 かつり。 相も変わらず不恰好な音が、響き始めます]
私は、淡墨桜へと向かっていました。 それは、行かなくてはと思ったから。 私の探す『どこか』が、其処にあると思ったからで。
[かつり。 がつん。 かつり。 杖のあと、足を土に泥に引き摺る音も微かに聞こえます]
(75) 2015/04/21(Tue) 02時半頃
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…本当は、少し。怖かったんです。 淡墨桜の許へ、ひとりで行く事が。
[足を、――を喪ってから、赴く事のなかった村の象徴。
小さくて、大麦とレタスが他より少し良いばかりの村。 乱れ咲く春も、快活な夏も、実りの秋も、美味の冬も。 きっと別段、全ての者を魅了するほどでもない。
それでも、一つだけ。 住む者も訪れる者も楽しませる、村の誰もが愛する桜。 生まれ育った村に活気と潤いを、元気を、楽しさを、 連れては咲かせ、また一年と繰り返す桜を。
良いものだ良いものだと来訪者に話すばかりで。 最後にこの眼で見たのは、何年前だっただろう]
(76) 2015/04/21(Tue) 02時半頃
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[だから、と。 隣にいる彼女へ、振り向いて]
有難う、御座います。
[其れだけを告げて、微笑んで。 後は向き直り、足を進めます。 半月はもう、もうすぐ、昇りきってしまうから*]
(77) 2015/04/21(Tue) 02時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2015/04/21(Tue) 02時半頃
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―淡墨桜―
[ようやく、ようやく辿り着いたその場所は やはり多くの者で賑わっていて。 それよりも。月光をその身に浴びる桃色も、神秘さも。 数年前から、何一つ変わってはいなくて。
どくり、 と。
忘れかけていた、掌に鷲掴まれたような冷たさを。 覚えたままだった心臓が、痛いほどに跳ねました]
……此処からでは、人混みで見えにくいでしょう。 もう少し前へ行かれるといい。
[傍らの、若枝の方に、そう告げて。 みんなで見たいと仰っていたのは覚えているのに。 自分もと促されたら、今度こそ首を横に振るでしょう]
あまり、見知った者の目に留まりたくないのです。
(78) 2015/04/21(Tue) 03時半頃
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[代わりにと、もう一つ内緒をお渡しして。 どうにか彼女を送り出せたでしょう。
並ぶ頭が桜の全貌を隔て、それでも少しだけ離れた場所へ。 半分から上なら十分見える場所へ移り、振り向いた時。
半月が、丁度天辺まで昇りました>>#0]
―――っ、
[一斉に開く、柔らかな月光を纏ったかのような桜。 桃から白へ移り変わり染め上がるその瞬間も、 湧き上がる歓声も、何も。変わってなど、いなくて。
心臓を捕えていた手の力がするりと解けるような、 冷たく覆っていた氷が花開くように溶けていくような、 感情が、 熱が、 想いが、 込み上がって、 きて、]
(79) 2015/04/21(Tue) 03時半頃
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[ ぽた。 ぽた。
水滴の落ちる感覚は、今度は汗などではなくて。
滲む視界、からんと杖が落ちた音も気にせずに。 近くの木、桜の樹へと、崩れ落ちるように寄りかかります]
――っ、ふ、 ぅ、
[幾ら離れた場所とはいえ、大勢の方がいらっしゃるのに。 急速に溶かされた氷が、湧き上がった熱が、 とても抑えられるものとは思えなくて。 内から瞬く間に溢れる其れが怖くて、怖くて、怖くて。 ただひたすらに声を押し殺して、蹲ります。
掻き乱される。暴かれる。攫われる。 まやかしで慰めていた本心が、祈りが、願いが。]
(80) 2015/04/21(Tue) 03時半頃
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[村の為に踊っていた舞だった。 村の為に生きていた生だった。
小さくて、大麦とレタスが他より少し良いばかりの村。 乱れ咲く春も、快活な夏も、実りの秋も、美味の冬も。 きっと別段、全ての者を魅了するほどでもない。
それでも。 この村を、愛していた。愛している。今も。
なのに、私は。 もう村の為、神に祈りを捧げる事も出来やしない。
あの日私は、死んだのだ。 この脚と共に、村の為にと舞っていた私は、死んだのだ。
ならば、私は。 私は。]
(81) 2015/04/21(Tue) 03時半頃
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――何故、未だに、生きている…ッ!
(82) 2015/04/21(Tue) 03時半頃
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[酷く頼りない、か細い声だった。 奥底から絞り出したような、這うような呪詛だった。
分かっている。分かっているのだ。 私の命があってよかったと喜んでくださる声も。 安易な終末を望むのが只の逃避でしかないことも。 また「どこか」が、「いつか」に希望を見出せることも。 約束を守る為に生きるという選択肢があることも。
全部、全部、分かっているのに。 心の奥底に宿る、若枝の方に言えなかった願い>>42は。 決して消えてくれる事はないと。 それがどれだけ、ずるくて酷い願いだとしても]
――ぅ、 っ、
[そうして、暫くはその場にひとり。 蹲る姿がぽつんと、祝いと感嘆の声が飛び交う賑やかさの影に、鳴りを潜めていたでしょう**]
(83) 2015/04/21(Tue) 03時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2015/04/21(Tue) 03時半頃
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/* 完走した感が凄いけれど淡墨桜の綺麗さをもっと書きたかったんだとやはりいつだってどれだけ見直しても後悔が残る うなんまむ
(-42) 2015/04/21(Tue) 04時頃
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ー回想・おもん様の屋台ー
[代金を支払い頂いた麦酒を、ちびりちびり。 微かに喉を焼く酒気に、小さく息を吐いて。
今年の麦も良いものが育ちましたね。 そんな他愛ない話でも続けようにも、 お隣で酔いの回っている外神様に言えもせず。
さて、どうしましょう。 お水なら自分が用意するより、おもん様の方がお早いか。 どのみち長く居座る気にはなれず、 ゆっくりと腰を上げます]
ご馳走様でした。 また来年も、お待ちしておりますね。
[ここ数年、足を運ばなかったのは自分だと言うのに。 のうのうと棚に上げ、また次の機会をと]
(104) 2015/04/21(Tue) 15時頃
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[そうすれば続くように立ち上がった外神様は、 大変頼りない千鳥足でふらふらと。 制止も聴かず、何処かへ消えてしまって]
……ご無事だと、よいのですが。
[思わず安否を心配する言葉を一つ。 それでも私も、其処を後にしたのです*]
(105) 2015/04/21(Tue) 15時頃
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ー若枝の方と別れる前ー
[先より一歩分近付いた距離。>>98 だからこそ彼女の変化が伝わって。
間、逡巡を経て手渡されるのは、今宵の空から零れ落ちたような。 星に願いを。ふと、初夏の祭りを思い出して。 あれは願いを星ではなく、笹に吊るした短冊に託すのですが。
遠い遠い宙の向こう、川に隔てられ離れ離れになった二人。 彼等のように一年に一度だとしても、 彼等とは違う季節だとしても。 願うならば、きっと]
(111) 2015/04/21(Tue) 15時半頃
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また、会えますよ。
[人の波に流され攫われていく彼女に向けて。 願いも言えぬ、彼女の願いに肯定も示せない 狡い大人だと知りながら。
それでも笑みを、微笑みを浮かべ、 見えなくなるその間際まで、見送りました。
残ったのは、小さなちいさなお星様、ひとつ*]
(112) 2015/04/21(Tue) 15時半頃
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亀吉は、道中足元で何かが、通り過ぎていったような、
2015/04/21(Tue) 16時頃
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2015/04/21(Tue) 16時頃
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/* おもん様うわぁぁぁ 夕顔ちゃんかわいい うすずみさまいけめん メアリーさんとうとい
ねむい 案の定寝坊して遅刻しかけました間に合ってよかった
(-50) 2015/04/21(Tue) 16時半頃
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/* 村楽しい 亀吉乱舞は本当にすみません もっと遊びたいーー早く帰りたいーー でも頑張る 村をたのしみに頑張ります 更新明日の一時だよね ふぁぁぁ ところで亀吉の着地点どうしよう
(-51) 2015/04/21(Tue) 16時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2015/04/21(Tue) 23時頃
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[――どれ程の間、そうしていたでしょう。 人の目から、桜の樹が、影が、 惨めな私を隠してくれていたようです。
顔を上げ、頬が濡れた感触もそのままに。 天まで高く伸びる、白く淡い月の光を帯びる花。 空の黒と、藍と滲み混じわりながら輝く其れを、 眩しげに目を細めながら、ただただ仰いで見上げ]
―――、
[あれほど心を乱していた荒波は、凪いだ。 それでも零れ落ちるものは止まらなくて。 溶けた氷が水となり、流れて。
心の臓を覆っていた冬が解けても、 目の前で美しき桜が咲いても、 春が、訪れなくて]
(161) 2015/04/22(Wed) 00時半頃
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[―違う。 忘れてしまった、だけなのだ。
本当の春を。 まやかしで慰め続けたばかりに。 真の美しさを感受する心が、もう、凍えてしまったのだ]
……私は…、
[もう、戻れない。 死して尚動き回る、屍でしかないのだ]
…これが、罰、でしょうね…
[呟く声色に混じる、自嘲。 杖を手に、ゆっくりと立ち上がろうとするけれど。 今日一日、半日だけで随分と酷使した脚は、 本来ならば何をせずとも既に、 使い物にならないがらくただったと今更思い出し]
(162) 2015/04/22(Wed) 00時半頃
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[諦めて、樹の根元に腰掛け凭れ。 人の連なる影の向こう、すこうし見える淡墨桜。 其れにすら背を向けて、瞼を下ろし。
聞こえる、聞こえる、咲いた。咲いた。 今年も。来年も。次も。また。 紡がれる声に、耳を澄まして。 流れる筋もそのまま、穏やかな、 笑顔、を、浮かべて]
…来年も。 良い一日を、過ごせますように。
[愛するこの村で、皆様が。 私の願いは、其れだけですから。
来年も、何度でも、同じ祈りを捧げましょう。 この村で生まれ育った者のひとりとして、何度でも]
(163) 2015/04/22(Wed) 00時半頃
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/* お前の着地点はどこだ!!!!!!!!(頭を抱える)
(-80) 2015/04/22(Wed) 00時半頃
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/* いまのうちに灰を使う 染井吉野さんウワアアアア 気になる どうなるんだ気になる あや様と夕顔ちゃんもウワアアア かわいい なるべく言語化したいけれどウワアアアしか言えないつらい アーサー先生可愛い話したかった…!ミツボシさんせつない あとちょこちょこ挟まってくるじわじわがじわじわくる じわじわくるといえばポーラさんもじわじわくる ひとりだけ月は見上げるものなんだっていうの素敵だった 雪んこさんの雪と花の表現におおおってなった 雪んこだからこそかな おもんさんも火車だったのか うおおお 普段送り届けてるのかな
(-81) 2015/04/22(Wed) 00時半頃
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/* あっ っ* わすれ た orz
(-82) 2015/04/22(Wed) 00時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2015/04/22(Wed) 01時頃
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/* メアリーさんとうとい 結局どういう記憶だったんだろう 気になるううううう
(-83) 2015/04/22(Wed) 01時頃
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/* 進んでくなかで想定してたのと全然変わっていって やっぱりこういうのRP村たのしい 一人だけバッドエンドというのもそれはそれでおいしいですよね とか
すみませんでした!!
(-86) 2015/04/22(Wed) 01時頃
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