226 【突発誰歓】君の瞳に花咲く日【RP村】
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『 おはようー。おっちゃん。 今日はなーに? 』
[食堂で調理師のオッサンに話しかけるナナオ。 あの日はちょうどきしめんの日で火傷をしたシーシャは熱いから気を付けろと忠告をしたのだった。 その後に医務室の近くですれ違った時にはひどく慌てていた。きっと、自分ではなくて他の誰かのために「せんせい」を呼びに行ったのだろう。 友達想いで、タルトを可愛がるいい子だった。
時々中庭で、自作の歌を歌っている様子を見かけた。 たまにトレイルと一緒にいるとき、視線を感じたような気がしたのは、トレイルを見ていたから、だったろうか。 彼女の作った優しい子守唄の旋律が好きだった。
――…ナナオをそっと心の中から消した。
さようなら。何時も歌を心の中に持っていた子。]
(126) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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『 なんだ、シーシャか 』
[トレイルが肩をすくめる。 シーシャが"私"の時も"俺"の時も、トレイルの態度は常に変わらなかった。 自分を失う恐怖に囚われ続けているシーシャにはその態度が有難かった。それと同時に、同じ恐怖を抱えているはずの彼が平静でいることに嫉妬のようなものを抱いていた。 トレイルもまた、何時かどこかのピエロに似たような思いを抱いたことをシーシャは知らない。
花を後生大事にしていたことも知らなかった。 年が近いからか、たまに話すことはしたような気がするけれど、トレイルについて知らないことは多かった。 …本人には言わないけれど、花を揺らす風のように飄々とした態度に何度か助けられたことがあった。
――…トレイルをそっと心の中から消した。
さようなら。最後まで平静を忘れなかった人。]
(127) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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『 花は“お気に入り”だよ。 』
[ゆりが無邪気に笑う。 ――…あれは"私"の記憶の中のひとつ。どうしてお姫様抱っこなんてコトをしようと思ったのだろう。 それでも、ゆりの顔は楽しそうだったから気紛れは悪くはなかったようだと、思う。 感情を失くしていくゆりに自分を重ねたことも少なからずあった。
紙で鶴を折っているところを見かけたことがあった気がする。 物静かで、独特の雰囲気の漂う少女だった。 そんな彼女も、連れて行かれてしまった。
――…ゆりをそっと心の中から消した。
さようなら。何時も静かに笑っていた子。]
(128) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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『 ──じゃ、お大事に。 』
[記憶の中のオスカーが素っ気なく言う。 元が高齢だからか、小さくなった見た目にそぐわぬほど悟りきった言動をする人だった。 本を薬代わりに毎朝読み返すのだと、聞いたことがあっただろうか。 シーシャの名前を忘れてしまうのか、なかなか覚えてくれないものだから、何時の間にか名乗ることをやめてしまった。
悟りきっているようで、人を笑わせることに長けている人だった。 年の功よりなんとやらと言うのだろうか。動物にも、詳しかった。 雲雀の探し方を聞く機会はついに訪れない。
――…オスカーをそっと心の中から消した。
さようなら。誰よりも賢しく聡かった人。]
(129) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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『 何をしているのかしら、酔っ払い共 』
[ケイトリンが眼鏡を光らせて立っていた。 朧な記憶は矢張り"私"のもの。 ケイトリンと仲がよかったのは、"私"のほうだった。 無表情なようでいて、よく人を気にかけていた。…特に、キルロイを。 図書室で居眠りをしていたら怒られる、なんてこともあったっけ。図書館の中でケイトリンを見かけることは少なくなかった。
キルロイの気持ちは直接本人から聞いたけれど、ケイトリンはキルロイのことをどう思っていたのだろう。 今となっては知るすべはないが、…せめて、何時か会うことが出来ればいいと思う。 それが何を意味するか知らないわけではない。それでも、そう、思う。
――…ケイトリンをそっと心の中から消した。
さようなら。無表情の下に宝石箱を抱いていた人。]
(130) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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『 シー兄ちゃんは立派な"兄ちゃん"だよ。 』
[思い出す弟分の顔はずっと昔のもので。 最初のうちは兄ちゃんなんてガラじゃねぇよと言ってもいたものだったけれど、気付けば本当の弟のように可愛がっていた。 たまに、…実の弟の面影を重ねたりもしていたのはシーシャだけの秘密だけれど。
気持ちが表情になりやすいキルロイ。 ケイトリンがいなくなってしまったことで、寂しさに囚われてしまっていた。 何時か乗り越えていければいいとシーシャは思う。 ――そして、シーシャのことも忘れてしまえるよう、願う。 道の先に光が無くとも闇は無ければいいと、そう思う。
――…キルロイをそっと心の中から消した。
さようなら。誰よりも優しくて愛おしい俺の弟。]
(131) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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/* 喉が足りない(しろめ ごめんメルヤとヒナの話ができな…
(-104) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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シーシャは、ふと、遠い目をした。
2015/06/14(Sun) 21時半頃
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/* 喉がないから…
(-105) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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/* もう喉管理ダメだ俺…いじいじ
(-106) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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/* ふぇぇヒナありがとううう でもこれで終わりじゃなんだぜ…(遠い目
(-108) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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『 せっかくだから、お茶でも飲んでいく? 』
[メルヤが澄まし顔でシーシャを誘う。 何時も何時も澄まし顔の癖に、慕っていたピエロがいなくなったときは酷く泣いていた。 自分のことを放り出して他の誰かのことにばかりかまけているような奴だった。
どういうわけかバナナが好きで最後の置き土産もバナナだった。 トレイルと喧嘩している様子を見かけたこともあったろうか。 人の心配が好きなお節介焼きだった。シーシャは、嫌いではなかった。
――…メルヤをそっと心の中から消した。
さようなら。誰よりも"家族"のことを想っていた人。]
(132) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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『 その時まで……ちゃんと預かってるよ。 』
[ヒナコの笑顔。 涙で目を腫らしながらも、約束を交わした時の笑顔は何よりも綺麗だった。 どんな花より、どんな蝶よりも綺麗だった。]
( だ い す き で し た )
[口だけで綴られた言葉の意味を知る者はシーシャしかいない。 確かに約束は果たされた。忘れないよ。その言葉を、「ヒナコ」の笑顔を、シーシャは忘れない。 柔らかい春の日差しのような笑顔が好きだった。
――…ヒナコをそっと心の中から消した。
さようなら。俺の瞳に最後に咲いた花。]
(133) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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[他にも過ぎていく思いがある。 体から花を咲かせたオーレリア。 飴が好きだったニコラス。 それと、それよりもずっとずっと昔にいなくなった人たち。
ラベンダーの香り、バラの花。 そして、騒々しいピエロの顔さえも、流れて、流れて、消えていく。
失くしたくないと思う。 今までの自分を、シーシャを。"俺"を。
絵本を抱えたまま、ひらりと柵を掴んで向こう側へと降りる。 一歩、二歩と歩けば下へ無限に続く緑色と、白色の上にシーシャはいる。
キルロイやオスカーがここへ来なければいいとそれだけを思う。 シーシャは、暫く、そのまま吹き上げる風に身を任せていた。*]
(134) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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/* 最後まで飴食い妖怪で…妖怪で…で… ぐう…。
(-110) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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/* あっ…とりあえずシーシャの顔が続いてごめん…ごめんよ…
(-111) 2015/06/14(Sun) 21時半頃
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/* コミットは考えなくて大丈夫かなあなどと。 まあ、出来なくはないけど。 それよか最後のやつを考えないとだな
(-112) 2015/06/14(Sun) 22時頃
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/* えええええ ま、まじか!?ここで絵日記来ちゃうか! 補完、補完をだな…。
(-113) 2015/06/14(Sun) 22時頃
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/* 飴は嬉しいけど俺はどうしたらいいんだ(頭抱え
(-114) 2015/06/14(Sun) 22時頃
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― 少し前、中庭で ―
[不意に声をかけられて、シーシャの肩が揺れる。>>135 振り向く前に目を乱暴に擦って平静を装った。]
…あげるって、……コレは?
[半ば押し付けられた形でシーシャの手元に渡ったのは日記のような体裁の何か。 片手でぺらぺらと捲れば中身は絵日記のようだった。]
………………。
[中身を詳しく確認する暇はないけれど、返してしまおうかと腕を上げかけた。…けれど、結局は受け取り、その場を辞する。]
(137) 2015/06/14(Sun) 22時半頃
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――――……じゃあな。
[通り抜け際、ぽん、と軽く伸ばした腕でキルロイの頭へ触れて直ぐに離し、その手をひらひらと振って中庭を後にした。*]
(138) 2015/06/14(Sun) 22時半頃
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[それから、建物の中へ戻った青年は近くの食堂まで歩いていくと、筆記用具と紙を借り、何事かを走り書いて絵日記に挟み、食堂を後にする。
屋上へ行くまでに捲るのは手にした絵日記のほう。 歩きながら読み、時には柱にぶつかり、いてっ、などと声を上げながらもその足は廊下を進み、階段を昇り、やがて目的の場所へ到達する。
その間に目を通した絵日記には、歪ながらも描き主の想いの残された絵が並んでいた。 シーシャはそれを見て、少しだけ泣いた。*]
(139) 2015/06/14(Sun) 22時半頃
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/* 拾い方がくっそ雑でごめんよ…キル…キル…
(-117) 2015/06/14(Sun) 22時半頃
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/* 前略地上参加者様
俺ですが(
(-121) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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/* あっあかん村建ての〆の文考えてない! ま、ま、まって
(-122) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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― 現在:屋上 ―
[背にした扉の向こうからバタバタと忙しい足音が聞こえる。 シーシャはちら、とそちらを見はしても身を翻しはしない。 ただ、柵の向こう側、手にした絵本と絵日記をそっと押し出すと]
やっぱり、俺は。 誰のことも忘れたくないし、置いて行きたくねーんだよ。
――――… だから、お前に"シーシャ"はくれてやれねぇ。
[最後にさようなら、とシーシャが告げるのは"私"。
謝まる声も、別れの言葉も、 シーシャの裡に眠る"私"には届かない。届かなかった。
――…昔も、今も、これからも。]
(146) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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[ごめんな、と紡ぐ声は風に乗って消える。 角を携えた青年は、遠く遠くを見つめて足を踏み出し――、]
――――――……。
[ 一陣の風が屋上を吹き抜け――その後には誰も*いない* ]
(147) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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― 走り書き ―
[絵日記の最後に挟まれた走り書きには乱雑な文字が残る。 宛先の書かれていない紙切れは、 絵日記に紛れてぱら、ぱらと音を立てていた。]
忘れてしまった"俺"を記録していてくれてありがとう よかったら、この絵本を受け取ってくれないか
[絵本も絵日記も、紙切れの行方も、 かつてその存在を望んだ主が知ることは二度とない。*]
(148) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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/* ああああああああ爺ちゃああああごめん…!挟んで…!
(-124) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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/* とりあえずは、 村建てが率先して全年齢村を破っていって本当に、本当に申し訳ございませんでした。とここでお詫びを。
エピでこだわり等変えるつもりではありますが、参加者様で不快な思いをされている方がいらっしゃったら大変申し訳なく…。
あと、灰汚れ過ぎてスミマセンデシタ。ハイ。
(-125) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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/* とりあえず挨拶考えながら 一先ずお疲れ様でした。と。詳しくはエピで。
(-127) 2015/06/14(Sun) 23時半頃
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