310 【R18】拗らせ病にチョコレヱト【片恋RP】
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[意味があるのかすら分からない。 伝わるのかどうかさえあやふやだ。 今日渡す必要だってなかった。
書店の片隅でいつか目にするかもしれない己の名は、チョコレートよりずっと捻くれた恋の欠片だ。 気づかなくていい。気づかれない方がいい。 黙せばいいことを口にしてしまうのは、どうしようもない己の欲のせい。人はそれを、執着と呼ぶのかもしれない。
歪な恋は、相手の心を求めない。 男の欲は、相手のすべてを奪おうとした。
ならば、これまでもこれからも、何度だって欲を殺そう。 己の恋は、危うい均衡の上に成り立っていた。]
(110) Pumpkin 2021/02/21(Sun) 06時半頃
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[彼の心情>>106など知る由もなければ、推し量ろうとさえせずに、驚きの声を耳に留め、祝辞を適当に受け流す。
――それなのに。 無意識>>107というものは、きっと何より心を揺らす。]
……っ、
[おそらく同じ話を思い浮かべている。冗談であることも理解していた。それでも、たぶん、傷ついた顔をした。 身勝手に相手を振り回している癖に、それを楽しんでいる節さえあるのに、自分が振り回される立場になった途端、容易に崩れてしまう。]
――、
[「どこにも行くなよ」と、言おうとして]
……。
[朧気な笑みに見惚れて口を閉ざした。]
(111) Pumpkin 2021/02/21(Sun) 06時半頃
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[差し出された鉛筆>>108は、真夜中の異質を終わらせる合図だった。 彼の手元に視線を落とす。その指先は、己のものよりずっと人間らしいように思えた。
手首から手の淵、小指の付け根から関節へ、指の先の山をいくつか越えて、鉛筆を掴む。辿った道に直接触れることはなかった。時間もそうかからなかったはずだ。 撫でるような仕草に深い意味はない。ゆえに何もなかったかのような顔をして、鉛筆を掴む指に力を込めた。]
そこは、もう呼び出すなって言うとこじゃないの。
[譲渡は握手に似た形で果たされた。 理由を失えば、どちらともなく出口へと向かう。]
(112) Pumpkin 2021/02/21(Sun) 06時半頃
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届け物ご苦労さん。 さっさと帰って寝ろ。
[寝ろ。全部忘れてしまえ。 帰れ。欲望が永遠の恋を台無しにしてしまう前に。 何もかもを偽り、誤魔化し続けている己には、望む答えを与えることなんてできないのだから。 言葉の裏に隠れた意味は、最後まで形を成すことない。 だから、彼が鳥の名>>77を知らないことも、贈り主について思考を割いていたこと>>107も気づけないままだ。
鉄面皮>>108が日常の帰還を告げる。それに安堵と痛みを感じながら、彼の背が隣室へ消えるのを見守るつもりだ。
二度と来るな――とは、どうしても言えなかった。]*
(113) Pumpkin 2021/02/21(Sun) 06時半頃
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/* おはようございます。しっかり健康しました。
三上さんの淡く切ない恋に癒されてにこにこです。 ナルミちゃん猪めいてて可愛い。 注文する飲み物が変わっているのに気づかないのが一方通行感が際立って沁みますね。 最後の一文が余韻たっぷりで素敵です。
フェルゼくんのロールはやっぱり美術品のような美しさがありますね。 肢体愛好が滲む>>98がいいなあ。
(-164) Pumpkin 2021/02/21(Sun) 07時半頃
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/* >>-162 圷の恋は相手を喜ばせることより相手を保つことにあるので……百合に挟まらないおじさんみたいな。ろくろ。 それなら遠くから見守ればいいのですが、人間らしい欲も一緒にあるので矛盾した行動をとってしまう。 偶然が重なった結果、最近は関わりが増えていたので、我慢が効かなくなっていた。感じ、です。
多くを読み解いていただいたり、踏み込んでくださったり、ありがとうとごめんなさいでした。 とっかかりを投げてくださったり、こちらが投げたものを拾って広げてくださったり、とてもお話しやすかったです。
圷が控えていたのであまり口にしないようにしていたのですが、大田さんの考え方も性格も、紡がれる文章も、大田さんのすべてが大好きでした。圷のことで大田さんが人間らしい表情や感情を覗かせるのがずっと愛おしかったです。 手を空になぞったのも、ただ好きだなあと思ったくらいで。
場面区切りでも大丈夫な感じで書いたので、やりやすいように調理してください。
(-166) Pumpkin 2021/02/21(Sun) 07時半頃
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/* どうにも短くできなかった。 いつもの感謝とここが好きというだけの話です。
三上さんお疲れ様でした。 今日は午後以降ちらちら覗けるはず。 それではいってきます。**
(-167) Pumpkin 2021/02/21(Sun) 07時半頃
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― 『朧の間』前 ―
[自室へ戻る彼>>138を見送った。 電灯に照らされた頸は、たとえ服に覆われていたとしても、何もかもが違うのにあの日の光景>>1:210を想起させた。 目を逸らすのはいつも自分からで、背を向けるのもそうだった>>1:81>>2:226ように思う。
一方的に注ぐ感情と、身勝手に与える繋がり。近頃増えたそれに彼が不審を抱いてもおかしくなかった。自覚してもなお、抗えなかった欲がある。普通の人間に指一本しがみつくように、2月14日の終わり際に関わりを求めた。 呼び出しに見合うものは、何も渡せなかったのだけど。いつか出会うかもしれない名は、今はまだ形を成せない。
容易に引き抜けた鉛筆>>137に視線を落とす。一瞬、揺らぎを見た。しかし別れ際には、波の残滓すら見えなかった。凪いだ海より平坦な表皮の下、何か眠るものがあった>>139としても気づけない。
――恋は、盲目だ。]
(147) Pumpkin 2021/02/21(Sun) 18時半頃
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……クソ、
[負った傷を丹念に隠して、宝物みたいに抱きかかえた。あの時握りしめ>>109、気づかない内に彼の視界に納められた拳で、戸の縁にしがみついた。額を押しつけ、獣のように背を丸めた。噛み締めた奥歯が、頭の中でギチギチと嫌な音を立てる。
己の言葉が彼になんの影響を及ぼさないことを幸福だと思う。己の行動が彼になんの傷もつけられないことをもどかしく思う。この矛盾した感情は、彼を想う限り永遠に心に巣食う恋だ。 歓喜と苦渋の入り混じった悲鳴が、吐息と共に溢れた。
最奥の部屋に消えた彼>>139には聞こえなかっただろうが、思うより近くで身を折る誰か>>90には届いてしまったかもしれない。 視界は狭く、夜は深くとも。帰路はなく、視界伏して。]
……なに、してんの。
[誰もが息を潜める真夜中、甘い一日の切れ端に、小波のような呼吸がひとつ重なった。]*
(148) Pumpkin 2021/02/21(Sun) 19時頃
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/* 自分のことで圷が傷つく訳がないと思っていただけるの、全部嬉しかった中でも最上級の幸せでした。 圷はこの苦しさを愛しているので間違いなく幸せです。
一方的に拾えないものを投げてしまうことは最初から分かっていたので心配もあったのですが、丁寧に受け止めていただけた上で昇華していただけたこと、心からお礼申し上げます。 貴重な機会を得ることができ、さらにとても素敵な方に想いを寄せることができました。 根っこは変わらずとも、圷が今の圷になったのは大田が大田さんだったからです。
いただいた楽しさを少しでもお返し、あるいは共有できていたらいいな。 ありがとうございました!
(-182) Pumpkin 2021/02/21(Sun) 19時頃
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/* 楽しい時間はまだまだ終わらないのです。 お待たせしましたの発見を敷波さんに投げつつ、もしお時間厳しそうな場合はもう一延長ください。こちらがぜひじっくりお話したいので……!
愛理ちゃんたちの方も気になりますし。 愛理ちゃんは永遠にかわいいし、柚木さんはとても酷くてとても優しいですね……最高です。
エニシの候補、愛理ちゃん視点はそうなるよなと思いつつ、おかしくないで入れられてしまう圷にじわじわきました。確かに可能性はある……! みぃめろ姫もですが、身近な誰かだと分かった後の推理ショー、どれも楽しくて好きです。 春日井くんから広がった世界が大きいなあ。かっこいいなあ。*
(-183) Pumpkin 2021/02/21(Sun) 19時頃
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[顔を上げた女>>160の睫毛は、夜も変わらず天を向いていたか。あるいは炬燵>>86の気配を匂わせていたか。 どちらにせよ、その整った顔立ちが失われることはなく、立ち上がった彼女の涼やかな目元と視線がかち合った。
背筋を伸ばし、胸を張り。 完璧であることに、一切の曇りなく。
欠片も似ていないのに、どうしようもなく眼前の女に兄の面影を見てしまう。]
……へえ。
[視線は、自然と差し出された小袋>>161へ逸らされた。透明な包装は、封を切らずとも中身を容易に知ることができる。甘さ以外共通点のない形の詰め合わせは、店に並んでいたものとは違う。 彼女の整った指が詰めたのだろう。冷えた相槌と共に視線が細い手首へ滑った。]
(167) Pumpkin 2021/02/21(Sun) 21時頃
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[次に先手を取られたのはこちらだった。 何かのために開かれた口は、直進をやめた彼女の言葉>>162に動きを止める。潮風に乱れた黒髪の隙間、眉間に皺が寄った。
木に登っていた時も海に飛び込んだ時も、脱ぎ捨てていたヒールで内側を踏みつけられるようだ。本来なら迷いなく切り捨てるもの。しかし、男の動きは鈍い。
穏やかな海に突如現れた、鮮烈な飛沫>>1:163を思う。 あの瞬間、生まれた感情>>2:225を思った。
あれは、衝動だ。 理由なんてあってないような、先で後悔するとしても止められない、どうしようもない揺らぎ。 少なくとも、男にとってはそうだった。
もし、凪いだ部屋で眠る彼女もまたそうだったとしたら。 与えたのは、己だろう。 その正体を理解する気も探るつもりもないけれど。]
(168) Pumpkin 2021/02/21(Sun) 21時頃
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自惚れるなよ。
[鼻で笑ったつもりが、乾燥した鼻腔では何の音も鳴らなかった。代わりに差し出されてもいない小袋に手を伸ばして、甘やかされた指先で透明なフィルムをつつこうとする。 廊下の灯りに照らされた表面を光が踊れば、まるで水面のようだった。]
ナマコ獲ったヤツがピンピンしてるのに、 それくらいで体調崩すバカはいないでしょ。
[暗に無関係だと突き放し、水面に沈む甘さを眺める。 クッキーに金平糖、鮮やかなふたつから浮いた素朴な色>>161。たとえそれが瞳に入っても、目を逸らしたままの男には意味を持たない内容物のひとつでしかない。]
(169) Pumpkin 2021/02/21(Sun) 21時頃
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会社で配った残り物? 別に、それくらいなら協力するけど。
[ほら、と。つつく手を返し、受け皿のように広げた。 ――それから、一歩踏み込んで。]
……だから、見るな。
[広げた手で、彼女の目を覆ってしまおうとした。 甘い香りを塗りつぶすタバコの匂いと、耳上から振る声。
忘れろ、と囁く。]*
(170) Pumpkin 2021/02/21(Sun) 21時頃
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/* サクッと切っていいと言われたものをインファイトに持ち込んでしまった気がするのですが大丈夫ですか。圷は元気です。
延長についてはあと1日欲しいより0時までに間に合うかなくらいの話なので、なくても間に合うようにがんばります。そのままで大丈夫です。 皆さんのこれからをわくわく見守りつつ、最後までマイペースに楽しませていただきますね。
(-192) Pumpkin 2021/02/21(Sun) 21時頃
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/* 姫のバレンタイン親フラがまとめサイトに載るの解像度が高すぎて実写までありますね(?) みぃめろ姫で検索したら可愛い女の子は出てきたのに、うちの(???)姫はいませんでした……。
(-193) Pumpkin 2021/02/21(Sun) 21時半頃
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[永遠の欠落を抱えた己には、完璧であるための道具など必要なかった。だから差し出された小さな鏡>>180で己を捉えるまでに少しの時間を要する。 生気の薄い顔を乗せた男がこちらを見ていた。これまでで一番の拒絶を眉間に示し、視線を奥の持ち主へ向ける。]
成立しなかったら、なんなの。
[叱られた子どものような抵抗は、繰り返しお互いの無関係を紡いだ。 たとえ、飛沫舞う揺らぎを与えたことがあったとしても、それだけだ。たった一度きり。それ以外、何もない。彼女の瞳に何が映ったか>>1:-42なんて、可能性すら思い至らない。 形のいい唇から漏れるため息>>181に、皮肉でもおまけしてやろうかと開いた口は、]
――は?
[たぶん、あの時>>1:169と同じ音を放った。]
(208) Pumpkin 2021/02/21(Sun) 23時半頃
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[適当な言葉で逃れようとしても認可されず、 遮ろうとした手さえ貫くような眼光>>184。 眉間を示す指先>>183は一部の隙もない。
兄に重ねた完璧な表層は冷水に揉まれ、既に跡形もなくなってしまったのに、彼女は未だ抗おうとする。 敷波玲は敷波玲のまま、真正面から己の前に立ち塞がっている。
開き直りとは違う。 それよりもっとまっすぐな、己には真似できないものだ。
――目を、逸らした。]
ふは、
[瞳孔の降下と共に、力のない笑みを口の端から漏らす。 袋>>184を押しつけられても抵抗せず、一回転を挟んで帰っていく背を見送ることもなく、のっそりと『朧の間』へ身を潜り込ませた。
引き戸が閉まる。 鍵の落ちる音がした。]
(209) Pumpkin 2021/02/21(Sun) 23時半頃
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― 『朧の間』 ―
[時間を示すものを見失った部屋は、ただ夜であることしか教えてくれない。窓の外を覗いても、男性と共に犬が駆けるのはもう暫く先のことだろう。 今日と明日の境目も分からぬまま、開けっ放しだった窓を閉じ、電気を消した。タバコの匂いは随分薄れていたが、ようやく通るようになった鼻でも残滓を辿ることができる。
彼の匂いはどこにもない。ほんの僅かでも残っていたとして、既に潮風に乗って消えてしまっただろう。手元に視線を落とすと、たったひとつの袋が月光に影を落としていた。]
……。
[寿命の近いデスクチェアは、腰掛けるだけで悲鳴に似た音を立てる。 茶色のリボン>>161を引いて、惜しむことなく手を離した。手触りのいい一筋は、暗い足元に落ちて見えなくなる。]
(210) Pumpkin 2021/02/21(Sun) 23時半頃
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……あま。
[クッキーを歯先で折った。金平糖を奥歯で噛み砕いた。 粉々になるまで、これを与えた女のことを考えている。
兄と勝手に重ねたことへの詫びだった。 彼女には何の非もなかったから。
カレーの料金代わりだった。 彼女には何の貸しもなかったから。
こちらからすれば、これでイーブンだったのだ。 体調を崩したことだって、別に強がりを言っていたつもりもない。己の不摂生が招いた結果であり、あの日の出来事はきっかけに過ぎない。
心から、関係ないと思っている。 凪いだ海は元通り。何も残らないはずだった。
それなのに、忘れられないのだという。]
(212) Pumpkin 2021/02/21(Sun) 23時半頃
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[ご愁傷さま。]
(213) Pumpkin 2021/02/21(Sun) 23時半頃
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[肩が震えていた。空いた手で前髪を掻き上げる。 眼鏡がズレて視界がぼやけた。]
……ホント、趣味悪。
[笑いの間に漏れた声は、嫌悪に濡れていた。
表層を剥いでなお、正しくまっすぐあるのなら、 それこそ敷波玲の本質なのだろう。 踏み込むつもりはなくとも、見えてしまう。 まっすぐであるがゆえに、望まぬ奥まで。
正しいものを、己は何も持っていなかったから。 正しいものは、嫌いだった。]
(215) Pumpkin 2021/02/21(Sun) 23時半頃
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[たったひとつの素朴な色に手をつける。 持ち上げた感触は軽く、振れば微かに音もした。 滓を払い開いた先の文字>>185を目に留める。]
――。
[折り畳んだ紙を小麦色の籠ごと口に含んだ。 嚥下した言葉は男の内側で形を失い、溶けていく。]*
(216) Pumpkin 2021/02/21(Sun) 23時半頃
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/* 愛理ちゃん挟まってすみません……!
(-213) Pumpkin 2021/02/21(Sun) 23時半頃
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― それから ―
[とある1日が終わったところで、男に変化はない。
少しだけ、彼と顔を合わせる機会が減ったり、 少しだけ、彼女と関わることが増えたり。
あったとしてもそれくらいで、もし住人たちに何かあったとしても、男が気づくことはないだろう。相変わらずひとりきりの部屋で、夜な夜な文字を連ねるだけだ。]
(222) Pumpkin 2021/02/22(Mon) 00時頃
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[書籍化に関して作家ができることなどたかが知れているが、それでも仕事の量は増えた。今日もまた引き戸の外に飛び出して、新しい革靴を鳴らす。
一度、絵画の前に立ってみたことがあった。 真正面から眺める景色は、窓下に広がる海とはまた違った色合いを見せてくれる。
それは確かに特別だった。 けれど、恋ではなかった。
玄関の片隅に佇む額縁を視線でなぞり、賀東荘を出る。]
(223) Pumpkin 2021/02/22(Mon) 00時頃
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[己の名が書店の片隅に並ぶのは、もう少し先のことだ。 顔を上げる。庭の松と並ぶように、街道に淡い桃色が花開いていた。]
……もうそろそろかね。
[色のない手のひらで、胃の辺りを撫でた。
――恋を、している。 拗らせた想いを、手放せぬままに抱えたまま。
そんな歪で、捻くれた男の下にも平等に、
春は訪れる。]*
(224) Pumpkin 2021/02/22(Mon) 00時頃
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/* 己の遅筆のせいで〆がダイジェストみたいになったのですが、書籍化のお仕事終わったらまたお芝居も見に行きます。 新しいお話も書きます。タイトルを入れる隙間がなかった。
敷波さんもたくさんありがとうございました。 紙までもぐもぐしました!(???) 何度もいいましたがずっとずっと最高でしたし、三番目の敷波さんは苗字変わってません?
時間に追われすぎて直近何も読めていないので、閉じてからでもじっくり拝見させていただきますね。
(-221) Pumpkin 2021/02/22(Mon) 00時頃
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/* お久しぶりかはじめましてでした。かぼちゃです。 ごく稀にどこかにいます。 普段はもう少しマイルドなはずです。 またお会いできたら一緒に遊んでください。
大田さんと敷波さんは特にありがとうございました。 最上級の捻くれた愛を。
(-225) Pumpkin 2021/02/22(Mon) 00時頃
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