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ランタン職人 ヴェスパタイン! 今日がお前の命日だ!
2010/07/07(Wed) 01時頃
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これで、良かったの――?
二人を共に送って、それで――…。
[結ばれぬ二人への。 自己満足、欺瞞、エゴかも知れないけど。]
(*0) 2010/07/07(Wed) 02時半頃
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ヴェ、ス?
ヴェス、聴こえる?
今、変な感じが、したの。
ねぇ、ヴェス、返事、して?
(=0) 2010/07/07(Wed) 03時半頃
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慈悲、――。 それとも、無慈悲。
次にそれを望む人は、誰?
[死を向ける相手――。
ヴェスパタインへの殺意は向けられたけれど。 次なる人へ向かう殺意は、未だに定まって居ない]
(*1) 2010/07/07(Wed) 03時半頃
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―――…
[全身が麻痺し、そして死に至る。 その過程を目の当たりにしたからこそ これ以上は見たく、ない、と、おもう。]
此れが慈悲なのか無慈悲なのかは分からないけれど
[悪戯に笑う少年を想う。 いつか終わりが来るのならば、一層]
オスカー、…――
[ぽつ、と殺意の矛先の相手の名を、呟いた]
(*2) 2010/07/07(Wed) 03時半頃
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ヴェス、ヴェス、ねぇ!
返事して、ねぇ、聞こえてるでしょう? どうしたの、ヴェス、無視してないで、ねぇ
今、そっちに、行くから
返事、して…!
(=1) 2010/07/07(Wed) 04時頃
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[欠けた魂に響く声――…]
そう、オスカーさん。
[其の名を、ぽつり繰り返す。 若いからこそ……、病で弱り死すよりも。
一瞬の内にその生を刈り取った方がいいのだろう、か。]
彼の魂を――。 死病に怯えないように、旅出させてあげるの、ね。
[意識は闇に沈んで――**]
(*3) 2010/07/07(Wed) 04時頃
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[見送られるのならば。 幸せだと、彼女は言う。 近しい位置に居る彼女へ囁くように]
……貴女は
[その声は無機質で]
私に対しても――、 本気でそう、思ってるの?
[されど何処か諦めを含んだ声色。 "呪い"という噂を知っているのかどうかは知らない。 されど、問わずには入れない琥珀色の眸。]
(*4) 2010/07/07(Wed) 13時半頃
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[囁かれた無機質な声。]
――…ええ
[ゴドウィンなら、彼女に見送られれば、幸せだろうと感じたのは事実だったから。
ただ、本気でそう思うかと、問う言葉に含まれる意味は、それでは無いだろう。 聞いた、噂――…。 でも、その噂は噂では無いだろう、か。
小さな村は異端者を弾きたがる。]
あなたは、本当に誰かを呪い――…。 殺した、訳ではないでしょ?
それとも、誰かを本気で呪い……殺した――と謂うの? 呪い殺したい人は、いるの?
[問う琥珀を静かに、見返す]
(*5) 2010/07/07(Wed) 13時半頃
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さぁ
[曖昧に笑った。 実際、人を殺めるなんて事はした事が無い。 けれど。"呪い"という点では曖昧に笑うしか、無かった。]
ただ。
[ただ、と。 遮る声は、鋭く、冷たい。]
願わずとも傍に居るだけで人が死んでいく。 其れを呪いと謂わずに、何と呼ぶの?
[自警団に向けたものと同じ、醜悪な笑み。 これで彼女が怯えるのなら、それが最善だ、と。]
(*6) 2010/07/07(Wed) 13時半頃
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[>>*6 冷たい声に――。 翡色の瞳が、揺れる。]
其れを呪いと呼ぶのなら――…。 私も呪われているでしょう、ね。
[母親も、小さな弟も疫病にその命を刈り取られた。 ギリアンは、女のせいじゃないと慰めてくれたけど、女があの人を戦場へと、死へと追いやった事実は変わらない。
様々な死が女の傍にあった。]
(*7) 2010/07/07(Wed) 14時頃
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――でも、ね。 あなたが、他の人が吐く無責任な噂に縛られ――…。 ――続ける事なんて、ないのよ?
それを哀しむ人が居る事も知って?
[醜悪な笑みに、怯える事無く静かに。 ちらり、ゴドウィンの横の小さな墓標を、そしてもう一人別の顔を思い描いて]
(*8) 2010/07/07(Wed) 14時頃
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貴女も――?
[揺れる翡色に、一寸の驚きが浮かぶ。 ぱち、ぱちと琥珀が瞬いて]
……
[ふ、と笑った]
貴女、優しい、ね。
[悲しむ人。 その一言を向けられる、翡色に向けて微笑した。 女は言葉の心中にある意味を一切、見せぬまま。]
(*9) 2010/07/07(Wed) 14時頃
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[>>*9 ふ、と笑うその顔から、告げられた言葉に――。 ゆるやかに、首を振る]
優しくなんて、――…。 ただ……。 見たくない、だけ……。
私のエゴ、ね。
[身近に哀しむ人を見たくない、そんな人を見るのは辛いからの我侭なエゴ――**]
(*10) 2010/07/07(Wed) 14時半頃
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そう。
[エゴという評価を肯定も否定もしなかった。 ただ、緩く頷くだけ。]
でも、
[去り行くその背に届いたかどうか解らないが]
哀しむ人が一人でも少なくなると、いいね
[せめてもの願いを口にした。 願いが等しく、コリーンと同じ過程、結論を辿らないのは 矢張り何処かに負い目があったから。]
(*11) 2010/07/07(Wed) 14時半頃
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深い樹海の中 冷たい城の中 百年の孤独 血塗られ閉ざされ いばらの道
―――"Sleeping Beauty"。
(*12) 2010/07/07(Wed) 23時頃
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生まれた女の子は可愛らしい少女でした。 王様は12人の魔法使いを呼び、祝福を祝いました。
(*13) 2010/07/07(Wed) 23時頃
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しかし呼ばれなかった13人目の魔女は 呼ばれなかったことに激怒し、 「王女は錘が刺さって死ぬ」という呪いを掛けてしまいましたが まだ魔法をかけていなかった12人目の魔法使いが、先の魔法を修正し「王女は錘が刺さっても百年の間眠るだけ」という呪いに変えることが出来ました。
(*14) 2010/07/07(Wed) 23時頃
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王女を心配した王様は、国中の紡ぎ車を燃やしました。 王女は無事、順調にに育っていきましたが 15歳の時に一人で城の中を歩いていた折、 城の塔の一番上で老婆が紡いでいた錘で手を刺し、眠りに落ちてしまいました。
(*15) 2010/07/07(Wed) 23時頃
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呪いは城中に波及し、そのうちに茨が繁茂して誰も入れなくなりました。侵入を試みた者もいましたが、鉄条網のように絡み合った茨に阻まれ、入ったもののが突破出来ずに皆落命してしまいます。
(*16) 2010/07/07(Wed) 23時頃
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お姫様は眠り続けます。 周りに茨を巡らせ、誰も受け入れないかのように。
(*17) 2010/07/07(Wed) 23時頃
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そして長い時が経ち、 ある王子様が茨の難関を突破してお姫様の元へ辿り着き 王子様の口付けで、お姫様は目を覚まし そして二人は幸せに暮らしました。 めでたしめでたし。
(*18) 2010/07/07(Wed) 23時頃
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お姫様は何も悪くないの。
罪などないの。
ただ、魔女の仕業で眠りを余儀なくされただけ。
(*19) 2010/07/07(Wed) 23時頃
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―――お姫様には、何の罪も、無いの。
(*20) 2010/07/07(Wed) 23時頃
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だからお願い、
自分を責めたりなん、て
しないで―――**
(*21) 2010/07/07(Wed) 23時頃
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