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伝えたいことは 何ですか?
(*0) 2010/07/05(Mon) 01時半頃
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あなたが本当に伝えたいことは何ですか?
(*1) 2010/07/05(Mon) 01時半頃
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後悔をしない内に、
どうか、伝えてください。
(*2) 2010/07/05(Mon) 01時半頃
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「こんにちは。さようなら」
そんな些細なことでも構いません。
(*3) 2010/07/05(Mon) 01時半頃
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明日会えない「さようなら」を 伝えられるのはつらいから
だから何も、
伝えないことが最期の言葉ならば
(*4) 2010/07/05(Mon) 01時半頃
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――――それでも、構いません。
(*5) 2010/07/05(Mon) 01時半頃
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『生命とは 喪われるもの――』
生まれた時から人は死に向かって歩いていく。 『冥闇は世界を侵し、人々を連れて行く』
それでも闇の中で人は必死に足掻くもの。
『死以外の約束など交わせはしない』
識っていても、認めない、そんな生き方をしてはいけないのですか?
(*6) 2010/07/05(Mon) 04時頃
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風化風葬。
(*7) 2010/07/05(Mon) 05時半頃
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失ったものは一体何だったのでしょうか。 手に入れたものは一体何だったのでしょうか。
(*8) 2010/07/05(Mon) 05時半頃
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沢山の悲しみを生むこの病。 それでもほんの少しの喜びが在ればどんなに良いかと思う。
(*9) 2010/07/05(Mon) 05時半頃
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この手は悲しみだけを生んでしまうのでしょうか。 この手は喜びを生むには余りにも未熟でしょうか。
(*10) 2010/07/05(Mon) 05時半頃
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――…。
(*11) 2010/07/05(Mon) 05時半頃
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サイモンさんは、いつも可笑しな人です。 橋で彼と出会いました。
(*12) 2010/07/05(Mon) 05時半頃
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嗤っていました。 狂気に呑まれてわらっていました。
(*13) 2010/07/05(Mon) 05時半頃
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彼の未来に、 希望が見出せなかった。
(*14) 2010/07/05(Mon) 05時半頃
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待ち受けるのは死、のみ。 全身が麻痺しても、微かに唇が動くことは知っていますが 彼には、その唇で伝えるものがないと、 私はそう判断しました。
(*15) 2010/07/05(Mon) 05時半頃
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身体が動かず、孤独に死すことは、 とても悲しいことです。
(*16) 2010/07/05(Mon) 05時半頃
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苦しんで、逝くくらいならば いっそ。
(*17) 2010/07/05(Mon) 05時半頃
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だから私は彼を橋から川に突き落としました。 それだけです。
(*18) 2010/07/05(Mon) 05時半頃
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彼が幸せであったかどうかは分からない。 けれど死を予告されて不幸せな狂気に生きるよりは まだ、良いのではないかと、そう思いました。 ―――だから、私は。
(*19) 2010/07/05(Mon) 05時半頃
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―――…。
大好きな空 大好きな村 このまま、同じように明日へ続いてゆくと信じていた。
乾いた口笛 空を渡る調べ。 その日風に乗るのは口笛だけじゃないと知った。
(*20) 2010/07/05(Mon) 05時半頃
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緋い空を見上げていた。 沈まぬ夕陽を見上げてた。 幾千の影が森を駈けてゆく。
(*21) 2010/07/05(Mon) 05時半頃
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私とか、あなたとか、恋とか、愛とか、 好きとか、嫌いとか 「また話すね」
叶えられない口約束。
(*22) 2010/07/05(Mon) 05時半頃
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拒絶も、肯定も、仲良しも、喧嘩も、何もかも
生きているから、出来ること。
――あなたが死んだら意味がない。
――私が死んだら意味がない。
(*23) 2010/07/05(Mon) 05時半頃
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気付いてください。
生きているから出来ること。
生きているから尊いこと。
どうか、気付いてください――**
(*24) 2010/07/05(Mon) 05時半頃
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あなたが――。 彼に、死という安らぎを与えてあげた、のね。
私は、彼の狂気を感じて――。
(*25) 2010/07/05(Mon) 12時半頃
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死病が齎す恐怖に耐え切れないのなら――。 死病が齎す恐怖に染まり、村をこれ以上破壊するのなら――。
其の前に――、永遠の眠りをと思ったわ。
(*26) 2010/07/05(Mon) 12時半頃
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彼に安らぎを与えてくれて、ありがと――…う、
.
(*27) 2010/07/05(Mon) 12時半頃
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――彼女に、嘘は付けない。
(=0) 2010/07/05(Mon) 13時頃
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――敵わないな。
――かなわない。
(=1) 2010/07/05(Mon) 13時頃
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―…だから。
好きになったんでしょう?
[ヴェスの中の恐怖も見抜いた上で。 ヴェスに好かれていることを、結局は受け入れていた彼女を。
それは、単純にしかモノをみれない自分だからこそそう思ったのかもしれないけれど。]
(=2) 2010/07/05(Mon) 14時頃
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ああ―― ああ。
[頷く]
――はじめは、確かに一目惚れだった。
あの子がくれた花。 あの子がくれた笑顔。 あの子の細い身体。 あの子の儚い笑み。
あの子の――
(=3) 2010/07/05(Mon) 14時頃
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…うん。
[ヴェスの言葉に、頷きを返すだけで。 こちらからは、続きを促すことはせず。]
(=4) 2010/07/05(Mon) 14時頃
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一緒に――!
(=5) 2010/07/05(Mon) 14時頃
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─…ヴェス…。
[頭に響くヴェスの声に、目を伏せた。
言いたくて言えない言葉は、自分の胸にもあるから。]
(=6) 2010/07/05(Mon) 14時頃
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[ヴェスパタインに向けて。 謳うように儚い会話を続けるメアリー――]
メアリー、あなたは旅立つの? この死病に冒された村から、ヴェスパタインを置いて。
[彼女から死の気配を僅かに感じ、始めていた。 この村には死が蔓延し始めていたけど、それよりも僅かに濃い死の気配。
女が幼い時に流行り病で逝った、母。そして、幼いまま同じように流行り病で逝ってしまった弟。 身近な人から感じた――死病による死の気配。
そして、街に住んでいれば、村と違う意味で、死は常に隣りあわせだった。 街特有の鼠などを媒介にした疫病、裏路地での金目当ての強盗による死、ただ享楽のためだけの殺害。死は至るところに溢れていて。
女は、そういう死を見つめ続けていた、だけに。]
(*28) 2010/07/05(Mon) 14時半頃
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[踵を返し、ヴェスパタインの元から去る少女の姿――。
そこに感じた悲しい気配に、眉を顰めた。]
(*29) 2010/07/05(Mon) 14時半頃
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>>147
別れは、…… 辛い?
あなたは、慈悲を望む――?
[ヴェスパタインにも、傍のセシルにも届かぬ声で囁いた――**]
(*30) 2010/07/05(Mon) 15時頃
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ねぇ、ヴェス。
私さ、やっぱり。 バカだから、こうするしか、出来ないや。
セシ兄に、甘えてきた分。 ちゃんと、一人で大丈夫だよって。
だから、セシ兄はセシ兄のしたいこと、してって。
そう言うことしか、出来ないんだ。
─…ヴェス、やっぱり私、バカなのかな。
でも。 セシ兄のこと、困らせたく、ないんだ。
(=7) 2010/07/05(Mon) 16時頃
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――兄貴のしたいこと、ね。
兄貴は、何がしたいんだろうな。
村を出ていって オルガンで地位を掴むのを諦めて この村に篭って 時折お前の顔を見て
――それから?
(=8) 2010/07/05(Mon) 16時頃
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─…わかんない。
わかんない、わかんない、わかんない。
でも、私が、セシ兄のしたいことの、邪魔になるのは、ヤなの。
私が心配かけてばっかりじゃ、きっとセシ兄は、我慢、しちゃうから。
最後だから、最期だから。 セシ兄が、傍にいたい人のところに、行かせてあげたい。
(=9) 2010/07/05(Mon) 16時頃
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兄貴の行きたいところ。 兄貴の傍にいたい人。
――どこに? 誰と。
――聞くことも出来ない?
だから―― 送り出すフリをするのか?
(=10) 2010/07/05(Mon) 16時頃
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───……っ
だ、って。
私は、ずっと。甘えてきたんだよ? セシ兄が優しいから、それに胡坐かいて、ずっと、ずっと。
そんな私が、どうして、どうやって。
聞けるっていうの。
困らせるって解ってて、どうして、聞けるの。
(=11) 2010/07/05(Mon) 16時頃
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ごめん。
─…ちがう。
私、きっと、まだ。
あのひとのこと、忘れてないって。
セシ兄から、聞くのが。
こわい。
それだけ、なんだ。
(=12) 2010/07/05(Mon) 16時頃
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――。
二年。
長いようで、短い。
兄貴があのひとのことを忘れるってことは
ないだろうな。
(=13) 2010/07/05(Mon) 16時半頃
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忘れるなんて ありえない。
――そんなことは分かり切ってる。
でも――
だからといって 何を選ぶかは別の話だ。
(=14) 2010/07/05(Mon) 16時半頃
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─…うん。
私、それを聞いたら、きっと。
あのひとのこと、恨んじゃう、から。
ずるいって、思っちゃうから。
あのひとは、優しかったのに。
私にも、セシ兄にも。
それを、憎んでしまいそうで、こわい。
(=15) 2010/07/05(Mon) 16時半頃
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ヴェス、は。 私に、言わせたいの?
セシ兄のこと、好きだって。 ずっと一緒に、傍に居て欲しいって。
そんな我が儘を、セシ兄に。 言った方がいいって、思ってる…?
(=16) 2010/07/05(Mon) 16時半頃
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――ふ。くく。
背中を 押して欲しいのか?
(=17) 2010/07/05(Mon) 16時半頃
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別にそれ自体には興味がないんだ。 お前が、兄貴とどうしたって。
でも―― 兄貴は
願わなきゃ 動かなきゃ――叶わない
そう言ってたぜ?
(=18) 2010/07/05(Mon) 16時半頃
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誰しも――怖がってる。
僕も お前も
――兄貴も。
(=19) 2010/07/05(Mon) 16時半頃
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背中…?
─…わかんないや。 押して欲しい気もするし、押さないで欲しい気もする。
だって、結局。 決めるのは、私だもん。
願うのも、動くのも…決めるのは、私。
…セシ兄、も?
(=20) 2010/07/05(Mon) 16時半頃
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誰だって一緒だ。
――分からないか?
(=21) 2010/07/05(Mon) 17時頃
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─…ううん。
わかると、思う。
ごめんね、ヴェス。
愚痴っちゃって。
(=22) 2010/07/05(Mon) 17時頃
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祈りは
どんなに祈っても 届かず
呟く声は
微かな喧騒に
消える
(*31) 2010/07/06(Tue) 00時半頃
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開幕の合図が響き
繰り返しを踊る
この世界をつづる物語
終末はあなただけのために
ちいさくいのりつづける
「ただ、ただ、しあわせに」
(*32) 2010/07/06(Tue) 00時半頃
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今は、もう少し。
このままで、居たいんだよ。 ヴェス。
…私、頑張る、から。 我が儘でも、なんでも。
─…だから、もう少しだけ。
妹で、いたいんだ。
(=23) 2010/07/06(Tue) 01時頃
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[何処からか聞こえる囁き]
ただ、幸せに――…。
この村を覆う死病の果てに苦しみ、絶える前に。 あなたは、慈悲を齎すの?
現世の苦しみから解放された世界へ そこで、幸せに、苦しまないで、との祈りを乗せて。
(*33) 2010/07/06(Tue) 01時頃
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―――分からない。
[死んだサイモンが幸福だったかどうかは知らない]
慈悲なんて偽善かもしれない。
[生きることに価値があると、説いた]
此の手は今は未だ、誰にも伸ばせない――
[されど彼女が、苦しみから解き放つ事をするのなら]
……委ねるわ。
(*34) 2010/07/06(Tue) 01時半頃
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そう、偽善、かもしれないわね――…。 生きる事は素晴らしい、もの。
たとえ、時間が限られていたと、しても。
[生きる事に価値があると説く彼女に] でも、愛する村が悲しみに包まれるのはみたく、ないわ。
今は、誰にも伸ばせない、のね。
私は、メアリーが死病に伏すなら――…。 残された人に共に逝ってもらう心算。
(*35) 2010/07/06(Tue) 01時半頃
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彼女が苦しんでいるのか、否か――…。 私は出会った事がないから分らない、けど……。
[彼女の声を聞きに向かう心算では、いるけど。 委ねるの言葉に――…]
私で、いいの? あなたの手でなくて――…。
あなたにその力が無いのなら、それをしてもいいけど。
私はあなたが死病に冒されるまで―― それをする心算は、微塵もなくて、よ?
あなたの想いの強さを感じていた、から。
(*36) 2010/07/06(Tue) 01時半頃
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メアリー
[ぽつ、とその名を復唱し、 彼女に執心だった人物を、想う]
彼女を想った彼は――…
[後を追うことを望むか否か。分からない。分からないけれど。] 異議は無い。
(*37) 2010/07/06(Tue) 01時半頃
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――−"彼女"の終わりだけは
委ねません。
[ただ、今はその時ではない、とだけ]
(*38) 2010/07/06(Tue) 01時半頃
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委ねてもらえるようなら、私が――…
メアリーさんにご執心だったあの人に旅立ってもらう事にする、わね。
[そう、ヴェスパタインがそれを望むのか否かは分らないけど。 別れ、残される側は辛いものとの、妄執も女にはあって。]
ラドルフさんも――… 妹のメアリーさんが死病に逝くの知れば、 苦しみそう、ね。
でも、ラドルフさんは誰かをまだ選びきれて、いないわ。 それを見届けてから、とも想っているの。
(*39) 2010/07/06(Tue) 01時半頃
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そう、わかったわ。
[>>*38 其の囁きには、短く]
(*40) 2010/07/06(Tue) 02時頃
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……はい。
それで、構いません。
[手を汚さないことも卑怯かもしれない。 だけど誰を選べば誰が笑ってくれるかなんて わからなくて。]
(*41) 2010/07/06(Tue) 02時頃
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――…。
[>>*41 そう、誰に死を齎せば――…。 誰かが笑ってくれるかなんて、女にも分らない。
でも、今この人を選べないという人はいて――**]
(*42) 2010/07/06(Tue) 02時頃
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生まれて来る朝 死んで行く夜
生まれて来る意味 死んで行く意味
あなたが生きている現在《いま》。
(*43) 2010/07/06(Tue) 02時半頃
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泣きながら生まれ
笑いながら歩み
どんな顔をして死ぬのでしょう。
(*44) 2010/07/06(Tue) 02時半頃
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「こんにちは、はじめまして!《Ich freue mich, Sie kennen zu lernen!》」
「わたしの 可愛いお姫様」
「握り返す手が愛しかった」
「あなたがどうか、幸せな道を歩みますように――」
(*45) 2010/07/06(Tue) 02時半頃
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それが母の、願い。
(*46) 2010/07/06(Tue) 02時半頃
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「ご機嫌はいかがかな?《Wie geht es Ihnen?》」
「僕の 可愛いお姫様」
「笑う顔を見るだけで嬉しかった」
「お前がどうか、素晴らしい人生を送りますように」
(*47) 2010/07/06(Tue) 02時半頃
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それが父の、願い。
(*48) 2010/07/06(Tue) 02時半頃
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嗚呼 Mutter, Vater... 私はあなたたちの願いに副うことは出来るのでしょうか。
ただ、産んでくれた事実は、"今此処に居る私"。
(*49) 2010/07/06(Tue) 02時半頃
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毎日、しあわせを、さがしています――**
(*50) 2010/07/06(Tue) 02時半頃
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あなたは、呪うの?
誰かを――…。
村の人々が噂するように、本当に。
(*51) 2010/07/06(Tue) 21時頃
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あなたは、死ぬのが、怖いの?
一人で逝くのが、残されて逝くのが怖い、の?
(*52) 2010/07/07(Wed) 00時頃
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あなたの傍には――…。
あなたを想う人がいたのに、…… あなたも、その人を想っていたのでしょ?
選んだ道は正しかったの?
(*53) 2010/07/07(Wed) 00時頃
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[何処から聞こえた、 >>430の哄笑に、漏れる呟き。
目の前には、永遠の眠りにつこうとするゴドウィンがいて――。 せめて、静かに、との思いが沸いて。]
(*54) 2010/07/07(Wed) 00時頃
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[でも、人は弱いから――…。
狂気に堕ちても、その人を責められる事だろう、か。]
――…。
[誰も、皆、心に弱さを抱えているのだから――]
(*55) 2010/07/07(Wed) 00時頃
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