30 ─今夜、薔薇の木の下で。
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─ 現在 ─
[シャワーはラルフも浴びていなかったので。洗濯物を取りに行くディーンと一度別れ、自分の着替えを取りに行く事にした。 シャワーを浴び着替えた後のラルフが向かうのは──。]
(179) 2010/09/08(Wed) 23時頃
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― ロビンの部屋 ―(>>121) [少年の頤を、ロビンの指先がついと押し上げる。 潤んだ黒瞳がそこに見たのは、いつにない情愛が交じった微笑。甘やかなキスの感覚がじわりと脳髄に浸透し、痺れさせていく]
……うん……教えて。ロビンの、手、で。
[胸元に伸びてくる白い手を、少年は期待するように見つめた]
(180) 2010/09/08(Wed) 23時頃
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― ロビンの部屋 ―(>>122) [全てをさらけ出して素肌を触れ合わせるうち、互いの汗が潤滑を助け始める。いつしか、二人の体温が同じになっていくかのような錯覚さえ少年は覚えた。 噛みつかれることさえ甘美な快感をもたらし、ロビンの舌先が触れるたび、肩を竦めるようにして敏感に反応した]
んん……噛んじゃ、やだ……っ、っ! お臍の……あたりが、何か、ね……っ、んっ……あっ。
(181) 2010/09/08(Wed) 23時頃
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― ロビンの部屋 ―(>>122>>123) ……え? 右、手……ロビンの、それ、と、同じに? するの……? うん、わかった……。ん、ふぅ……っ。
[自涜の行為を見せ付けるロビンを真似て、ぎこちない動きで少年もまた、初めてのそれを学ぼうとする。 やがて昂ぶり勃起した幼い雄の徴に、首筋から下方へと幾つもの口接けを重ねてきたロビンの唇が覆い被さった]
え……何、してる、の……ロビ、ン、っ、――っ! あぁ……、いいよぉっ……ぁ……、はぁ、っ。
(182) 2010/09/08(Wed) 23時頃
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― ロビンの部屋 ―(>>123>>124)
……きもち、いぃ……よ、ロビン、……ふぁ……? ――うん、、……僕も、する、ね。
[上目遣いで指示するロビンの声に、答える少年の意識は白く霞んでいた。痛いほど硬さを増した幹の元を押さえられ、上体を丸めてロビンの腰へと寄せる。何のためらいも見せずに口を開け、少年は目の前に突き出した屹立を頬張った]
(183) 2010/09/08(Wed) 23時頃
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― ロビンの部屋 ―(>>124) [少年のかたちを、時に包み込み、時にはなぞり上げる濡れた肉の蠢きに絶え間なく官能を与えられ、浅い呼吸を繰り返す。 その度、口許から離してしまった屹立を咥え直させようと、小さなの掌が少年の頭を押し込んだ]
……ふぁ、……っ、ごめん、なさ、っ……っぐ、ちゅ……っ、ぷぁ。 ぇふ、っ、っっ、ちゃんと、でき、なく……、っ。
(184) 2010/09/08(Wed) 23時頃
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[ロビンに与えられる快楽、喉奥を衝かれる苦しさ、自分が与えられる程の快楽を相手には及ぼせていないという自責が綯交ぜになって、大きな瞳に涙が浮かぶ]
んんん、っ……。っあ、っ……や、ダメ、いや、っ、て、 も……駄、ふぁっ……はぁ、は、ぁ、っ、っ!
[快感の閾値を超えて、押し留められなくなった嬌声が少年の喉を震わせる。薄く笑んだロビンは技巧の度合いを更に高める。 幹を咥えた唇が、ちろちろと閃く舌先が、口内に溜まった唾液と共に少年を限界まで追い詰めていった]
――っっ! ぅ――あああっっ!!
(185) 2010/09/08(Wed) 23時頃
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トニーは、背筋をのけぞらせ、ひときわ大きく喘いで絶頂を迎えた。
2010/09/08(Wed) 23時頃
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――――…な に…?
[シャツの中を覗き込みそのあと隠す姿に、 不思議そうに首を傾ぐ。 何か…、赤い色が見えた。
ぼんやりと、翡翠がセシルを見上げて訊いて。 赤があった場所に、シャツ越しに触れようとして]
(186) 2010/09/08(Wed) 23時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/09/08(Wed) 23時頃
ラルフは、トニーが、やはりユーリィを見付けたのかなと思いながら、廊下を歩く。
2010/09/08(Wed) 23時頃
ルーカスは、ラルフに話の続きを促した。
2010/09/08(Wed) 23時頃
ラルフは、セシルや、他の寮生達は無事なのだろうか──とも。
2010/09/08(Wed) 23時頃
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嗚呼……――― まだ、大丈夫だ。
[しかしながら、縋りつきながらルーカスの眼を視る紫、その左眼の奥底の赤は徐々に蒼に以降している。その背後で、ペキリと何かを割るような音がする。]
くそっ、新しい芽が全て芽吹かないと終わらない、か?
[老木から新しい芽が出るを見て、独り語ちる。]
―――……私だけで佳いなら、止めないのだがな。 すまん。
[また、改めてルーカスを見て、よろりと縋りついた身から離れた。]
(187) 2010/09/08(Wed) 23時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/09/08(Wed) 23時頃
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/* >>180〜>>185 おー。無傷の6連投!
(-39) 2010/09/08(Wed) 23時頃
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ごめんなさい、先輩……。
歩けますか?もしだめなら、僕が担いでいきますから。
[地面に何枚も何枚も散らばる薔薇の葉を見て、後悔に苛まれながら、ディーンをせめて日陰に連れて行こう、そう思った。]
(188) 2010/09/08(Wed) 23時頃
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/* しまった。「ふぁ」の頻度が多すぎる! 「やぁ」がもっと多くても良かった。
(-40) 2010/09/08(Wed) 23時頃
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>>186
きっと、誰かが、蒼薔薇を傷つけた。 だから、蒼薔薇は怒っている。 もっと、たくさんの、精気を奪うっていってる。
[見上げる翡翠に、裡なる蒼薔薇の怒りをを語る。 そして、そこまで語ってから…シャツ越しに傷を押されて、くっ…と小さなうめき声をあげた。]
――……行けっていわれた。 行かなくちゃ……。
[内なる蒼薔薇がセシルに命じている。
蒼薔薇の元に行って、その血を注げと。
でなければ、お前の「大事」の血を奪っていくぞ…と。]
(189) 2010/09/08(Wed) 23時頃
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ルーカスは、蒼薔薇が芽吹くのを見て、息を呑んだ。
2010/09/08(Wed) 23時頃
セシルは、フィリップにはわかっただろうか、裡なるものの正体が「蒼薔薇」であること。
2010/09/08(Wed) 23時頃
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担ぐまでは、しなくとも大丈夫だ。 だが少し、日陰まで先導をしてくれると助かる。
[慣れぬ片目の視界と、眩暈とで、真っ直ぐに歩ける自信がなく。 はっと、甘い息を吐きながら、ルーカスの申し出に対し、そう願った。]
(190) 2010/09/08(Wed) 23時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/09/08(Wed) 23時頃
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―医務室―
[時折うわ言が、ぽつりぽつり漏れる。精気を吸い取られ尽くした躯。 それでも、薔薇本体が傷つけられるのなら …今度奪われるのは生気。]
…すまん。移したかったんじゃなくて
……もう。移さないと…駄目……で。
ごめん―――…。
[莫迦は俺も同じだと…。そこまでは漏れることはなく。 傷つけられた場所から水が失われるように。またも涙に頬が濡れる]
(+3) 2010/09/08(Wed) 23時頃
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[あちらもそちらも保たぬなら、新たな若い芽を薔薇の手先に…。 施錠の鎖を引きちぎり、裏庭へと続く非常階段へロビンを連れ込む。 互いに目を見合わせて、貪欲な笑みを浮かべるか。]
(191) 2010/09/08(Wed) 23時頃
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>>174 苦しい?
[尋ねる声は実に楽しげに。]
……ああ、もうその身体、限界なんだね。 だったら、
僕に頂戴?
[艶然と笑いかけた。]
(192) 2010/09/08(Wed) 23時頃
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─ 廊下 ─
[眼に映る慣れた寮の廊下は、窓の外に望む景色は何時もと同じだけれど、薔薇の香でねっとりと重く澱んだ空気が、世界を変えていた。 ──ディーンの隣にいても、彼の体臭と混じりあった香にとろりとした炎に皮膚を覆われるよう。サイラスの部屋では意識を保つ為に傷を作ったけれど、このままで居て言い訳が無い。ならば、ラルフが1人で探そうと思ったのは、ドナルドだった。けれども、廊下でロビンとドナルドに遭遇する事はなく、かわりに一際薔薇の香りが強い場所を見付けた。]
……屋根裏部屋?
[ラルフは、見えない茨に導かれるよう蒼薔薇に取り憑かれたセシルが居る方へ。]
(193) 2010/09/08(Wed) 23時頃
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[セシルが何を謂っているのか、よくわからなくて。 ただ―――…誰かに呼ばれて、部屋を出て行く。 それには緩く首を横に振って]
…厭… だよ…
……ここに、いてよ……。
[奪われるように与えられて、 けれども結局置き去りにされるのならば… それはとても…いたくて、くるしくて。
―――… ふ、
うめき声に驚いたようにその手を離してから、 堪えるように俯いて小さな吐息が零れる。]
(194) 2010/09/08(Wed) 23時頃
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>>191 [荒々しい腕に引き込まれて、非常階段へ。 隈の浮かんだ隻眼、そこに浮かぶ貪欲な笑み。
恐らくは自分の返す笑みも同じだろうと――]
(195) 2010/09/08(Wed) 23時頃
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ドナルドは、ロビンにねだられ、ゆっくりと頷いた。
2010/09/08(Wed) 23時半頃
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わかりました。
じゃ、僕の肩に掴まって下さい。四阿まで行きましょう。
[確か、ここと校舎との中間あたりに、小さな四阿があったはずだ。 立ち上がり、ディーンの手を引いて立ってもらうと、蒼薔薇の元から離れるべく歩き出した。]
(196) 2010/09/08(Wed) 23時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/09/08(Wed) 23時半頃
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>>194 先輩……。 でも、ここにいたら、 先輩も……。
[そこまで言いかけて、ふと、……黙る。
裡なる蒼薔薇は、引きちぎられたことで、その残された力を、まだ小さな芽にするだけが精一杯だったらしい。]
先輩、
うん、行かない。 ここにいていい?
[蒼薔薇ののとげが、身体に巻きつく。 それは人には見えないだろうけど、 白いシャツをどんどんと赤黒く染めていく…。
そう、>>172食い破ろうとしているのかもしれない。]
(197) 2010/09/08(Wed) 23時半頃
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―非常階段― [両手を広げて赤毛の獣を招き入れる。 その髪を細い指で掻き混ぜて。 片手で胸元のボタンを外し、曝け出した胸乳へと引き寄せる。]
(198) 2010/09/08(Wed) 23時半頃
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嗚呼、すまない……―――
[ペンだこの目立つ指先が宙を舞い、まるで茨が絡みつく様な所作で、ルーカスから差し出された手を取る。そして導かれるまま、東屋に向かって重い脚を動かした。
少しだけぼぅっとする頭で、考えること。 私だけで済むなら……と謂えば、 嫉妬するのだと謂ってくれた少年は怒るのだろうか?と。
そう想えば、薔薇に囚われる訳にはいかないと。 ――……まだ、ラルフに関して識りたいことは多々あって。
さりとて、逆を想えば。 もし、薔薇に囚われたものが視る夢が同じならば ――……サイラスに関しても識りたいとは思うのだった。]
(199) 2010/09/08(Wed) 23時半頃
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―非常階段― [それは、 先刻のドナルドを抱いたベネットの反転した摸造のようであり、 聖母像の戯画のようでもあり。]
(200) 2010/09/08(Wed) 23時半頃
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……行かなくて… いいの…?
[引き止めたのは自分なのに、 セシルが留まればそんな言葉が零れて。
直ぐ傍の蒼い香に酔わされたままの身体は またじんと…熱さを帯びるようで、 ――…熱さなのか、それとも痛みなのか。 それすら、よくわからなくなっていて。
白いシャツが赤黒く染まっていく。 線を描いて滲むその色は茨の形にも似て。
…綺麗、 セシルを裡から苦しめるその色に… そんな言葉が ぽつりと零れた。]
(201) 2010/09/08(Wed) 23時半頃
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[甘い香りに惹かれるように、華奢な薄い胸へ頬寄せて。 甘露なる樹液を音立てて吸えば、ぞわりと全身に広がる強烈な悦楽。
狂ったように其処へむしゃぶりついて、胸に縋る指先が背中の傷と表裏一体の鋭い爪痕を刻み込む。 流れ出した赤い血を啜り、傷へと染み込む蒼薔薇の毒。]
(202) 2010/09/08(Wed) 23時半頃
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/* >>199…駄目だ、期待持たせないでくれ。
…多分お詫びだと分かってるけど… サイラストラウマがまた増えるの…。
何でサイラスがこのところ対立ばかりでトラウマになりそうだから 払拭しようと敢えてサイラス使ったのに。余計に悪化するの……。
多分蜜蝋さんとあと1歩のところで相性悪いのも原因してるだろうけどさ。 デキても結ばれないんだよね……いつも。
(-41) 2010/09/08(Wed) 23時半頃
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─ 薔薇園→ ─
……だから、今まで蒼薔薇は無事だったのかな。
[肩に掛けられたディーンの手から、痺れのような、熱のような、不思議な感覚が伝わってくる。 それは体の下の方へ流れていくような気がして。
その感触の事を頭から追い出そうと、これまで何となく不思議に感じていた事の一端を口に出した。]
(203) 2010/09/08(Wed) 23時半頃
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─ 屋根裏部屋 ─
[軋む扉を開いて、埃りっぽい屋根裏部屋へ上がる。 そこに居るのは、セシルと、セシルに縋るような様子のフィリップ。噎せ返るような強い薔薇の香りに満ちた狭い部屋。此処に二人で居た、彼等は正気なのだろうか。]
……セシル、それにフィル。
[彼等の様子が常とは異なっている事も理解して、背にまた気持ちの悪いモノが走り抜けるのを感じながら、それでも彼等に近付いて行く。 ──よく視なくてはと。]
(204) 2010/09/08(Wed) 23時半頃
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