202 月刊少女忍崎くん
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──第二体育館、書道部パフォーマンス終了後──
[拍手で、演技の本番中に張り詰めていた緊張感は少しゆるむ。体力のない保がその場に座り込むのが見える。
あれは夏の書道パフォーマンス甲子園に向けてだったが、 筋トレ特訓で一時客用の布団と一室が保用になっていた時期を思い出せば、よくがんばったな。という気がわいた。]
(そういえば、 鷹野は間に合ったか?)
[これは、あいつも見れているといいな。と、 そんなことを考えて、再度左右を見渡す。]
(44) 2014/11/18(Tue) 18時頃
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─第二体育館─
[パフォーマンス終了後。 書道部の周りには友人だろう人が群がるのが、 平均台の上からもよく見える。
皆余韻を楽しんでいるのか、人垣はそこまで減っておらず。 まどかのように途中から見に来た人も居たせいか、 むしろまどかが来た時よりも人垣の量は増えていた。]
(45) 2014/11/18(Tue) 18時頃
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[自分の身長のこともあるし、今近づくのは無理かな、と まどかは離れた平均台の上から保と栗栖へ向かって 声をかけて手を振った]
クリスー! 保くんーーー! おつかれさまーー!!すごかったよーー!!
[今じゃなくとも二人にはクラスの片付けなり、 部活展示の片付けの方なりで後でまた会えるだろうと踏んで。 写真とれてるからあとで渡すねー、と 自分のカメラを掲げて言う]
(46) 2014/11/18(Tue) 18時頃
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[と、見えたのは平均台の上で揺れる結んだ髪だった。人波に遮られながら、お疲れー!とジャージの袖が振られている。 掲げられたカメラもはっきりと見えた>>46。]
──鷹野!
[未だ生徒が回りに残り騒がしい中だった為、呼ぶ声は普段より張り上げたものになった。こっちだ。と手をあげて、所在を示す。]
(47) 2014/11/18(Tue) 18時頃
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[聞き覚えのある声が、名前を呼んだ>>47]
! 忍崎くんっ
[人ごみの中にこちらに向けて手を上げる忍崎の姿を見つけて、 まどかは栗栖たちへあとでね、ともう一度手を振ると、 今度は忍崎へへ手を振りかえす。]
(48) 2014/11/18(Tue) 18時頃
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[合流するときにメールしようと思っていたが、 いらなかったか、と思い、なんとなしに携帯を見る。 メール着信の光がちかちかとポケットの中で光っていた。
確認すれば、こちらに手をあげている忍崎本人からだった。>>31 どうやら急ぎすぎて着信に気付かなかったらしい。]
わっ… あ ぅええっ
[慌てて平均台を降りてそちらへ向かおうとしたが、 やはりこの身長では人ごみは難儀だ。 向かうよりも先にこちらに来た忍崎へ手を合わせる]
ごめんね、メール気付かなかったや パフォーマンスは見れたんだけど…
(49) 2014/11/18(Tue) 18時頃
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[とはいえ、身長差からも体育館内での合流は些か難しそうで、小柄な鷹野にこちらまで来させるのはなおのこと無理がありそうだった。]
悪い。迎えに行ってくる。
[ススムと白銀に視線で鷹野の位置を示してそう言いおき、 じゃあ。と軽く手を上げて平均台へと向かった。]
(50) 2014/11/18(Tue) 18時頃
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[肩がぶつかる体育館内は、トラックよりは走りにくいが、そうも転ばされるようなことはない。 悪い、と声をかけて一年生と思しき男子生徒に道を譲ってもらい、鷹野の前までたどりつく。]
…、乗ったままでもいいぞ?
[慌ててた様子で平均台を降りる鷹野を軽く押しとどめて、メールの件については ああ。と思い出したように頷いた。]
気にしなくていい。
タイミングが開始ぎりぎりだったし、 俺の方でも、パフォーマンス中に 携帯を見る余裕はなかっただろうしな。
[鷹野もそれだけ集中していたということだろう。余所見させてしまうような勿体無いことにならずにすんでよかった。と、ぽん。となだめるように結わえられた上から軽く頭に手をのせた。]
(51) 2014/11/18(Tue) 18時半頃
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[写真の整理はどうだった。と軽く尋ねながら、 書道部が集っている中心の方を眺めやる。 どうやら書き上げられた作品は、暫く体育館に飾られるようだ。]
いい熱気だったな。
[と、素直に感心をしながら、共同作業というのは悪くないネタだな…と、しっかり手にはメモ帳が携えられていた。]
(52) 2014/11/18(Tue) 18時半頃
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[確かこの後にも、氷見山の出る劇があるのだったか。と思う。 たぬき姫だか、たぬき王子だったかの筈だが。と、 パンフレットを改めて見下ろす。]
…
[窓の外の日は既に天頂を過ぎて、 地上近くで丸く浮かんでいる。 文化祭も半ばを過ぎて、そろそろ*終盤だ*。]
(53) 2014/11/18(Tue) 18時半頃
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[ 届いたメールの文面は面白かったらしい>>27。 どうしました?なんて軽く聞きつつも、はぐらかすならそれで構わないようだ ]
じゃあ、光源とアングルを考えなきゃですね。 『たぬき姫』でしたっけ……どんなあらすじなんです?
[ 道中でも、通りゆく人達へと伝言を伝える氷見山の姿に、こっちもたくさん受け持ってたんだ、と。 そんな道行く人達から、セットで居る真理へと好奇や驚きの視線が向けられるが、理由に気付く筈もなく ]
……『タヌキ王子』?
[ 会話をしながらそのまま二人は、講堂へと向かう ]
(54) 2014/11/18(Tue) 19時頃
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―― 講堂 ――
[ 無人の観客席に通されると、その中央の席に座り。 両手を脚の外側に着け、広々とした空間をいっぱいに使う ]
(こういう時も決まってるなぁ、センパイ。)
[ 和装姿なゆるいタヌキの演技>>28を、じっと見つめて。 この姿を、夢子(仮)にも見せてあげたいなんて考える ]
そだ、写真は……。
[ 照明や音響効果なども含めた通し練習。 ライトが当たる時を見計らって、彼の姿を写真に収める。 出来栄えをチェックして、よく撮れた2枚をお気に入りに ]
はーいっ、がんばってくださいねーっ!
[ 手を振り返して、彼らの姿が袖に消えると同時に。 閉じられていた講堂の扉が開かれ、待っていた人々がわらわらと入場を始める ]
(55) 2014/11/18(Tue) 19時頃
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(たぬき王子って、どんな衣装なんだろう……。 あれ?そういえばこっちのも企画のうちに入るのかな……?)
[ 席が半分くらい埋まった頃に、そんなことに気付いた。 本番中は撮影禁止らしいので、カメラはポーチにしまい ]
(交代は、終わってから行けば間に合うよね……?)
[ 知っている人が近くに居れば、会話もしただろう。 やがて照明の落とされた講堂内で、幕の上がる時を待つ ]
(56) 2014/11/18(Tue) 19時頃
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―第二体育館―
…おぅ。
[栗栖が近付いて来て、お疲れ、と言われれば短い返事。>>+58 こちらは床に座って片膝を抱えるような恰好で見上げる。 お互いいい感じで墨まみれだ。]
いや、あれくらいなら フォローはできる。
[手本にない字を書かれたわけではない。 「大漁」事件に比べればどうと言う事はない気分。]
……、栗栖もお疲れ様
(+62) 2014/11/18(Tue) 22時頃
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[思いの外、見に来てくれた人の数は多かった。 ゴロウの周囲にも既に人が多い。他の部員にも。
保の所にも、クラスメイトの姿とかもちらほらいたが、 それに負けないような声が届けば>>46、顔を向ける。]
お、鷹野。
[ありがとう変わりに、手を振って返事にする。 カメラを掲げるのが解れば、]
楽しみにしている。
[書道部と写真部の展示は近いからそこでも会えるし、鷹野なら忍崎の家でも会える可能性が高いから急いで追う事はしないが、それに近付く長身男は解りやすかった。>>50]
……見に来てくれていたのか。
[鷹野の方へと向かう忍崎の姿。良いネタを提供できているといいが、と思いながら。去年の夏からの波乱の生活――彼の家、布団に随分と世話になったなと思い出が甦る。]
(+63) 2014/11/18(Tue) 22時頃
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- 回想・急の章 -
新聞部1年・白銀真弓は、陸上部期待の星 榊原駿選手を、 独占取材させていただくことに決まりました、宜しくお願いします!
[彼女が礼儀正しく爽やかに、一方的な宣言を彼にしたのは、 1学期の中間テスト目前の部活動禁止週間のこと。]
テスト明けが楽しみですね、榊原選手っ! それでは、失礼します!
[満面の笑顔で言いたいことだけ言って去っていった彼女が、 本当に宣言通りの行動力を見せることを知るのはすぐ後のこと。]
(+64) 2014/11/18(Tue) 23時頃
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- 回想・序破の章 -
なかなか見あたりませんね。
[ある晴れた春の日。昼休みを利用して、彼女は中庭を散策していた。校舎の壁にツバメが巣を作っている、という情報を小耳に挟んだのだが、それらしいものを見つけることができないまま、まもなく予鈴だ。]
よくある風物詩ですが、穴埋めにはふさわしい、と思ったのですが。
[詳しく場所を確認しておくべきだった、と後悔したが時間切れだ。 雛鳥の声ですぐに見つかると思っていたら、甘かった。]
(+65) 2014/11/18(Tue) 23時頃
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…それにしても、いい天気…。 [ぽかぽか陽気が気持ちがいい。空を見上げれば、雲一つない青空で。ふと文芸部の先輩とのやりとりを思い出した。]
『せっかくだから表紙の色、選んでいいよ。』 「じゃあ、空色で。」 『早いね。空色って夜空の?作品に合わせて?』 「いえ、ふつーの空色でお願いします!」
[理由は特になかった。強いて言うならインスピレーション? ペンネームをどうするか聞かれた時も、即席で決めた名前を告げて、もしかして乙女座だから?と文芸部の先輩に苦笑されたものだった。]
(+66) 2014/11/18(Tue) 23時半頃
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でも、出来上がりが楽しみだなぁ。 あ、製本のお手伝いとかした方がいいかしら?
…きゃっ!?
[空を見上げつつ、ぶらぶら歩き続けていたら、何かに躓いて 気が付けば目の前に水面が広がっていた。]
(+67) 2014/11/18(Tue) 23時半頃
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(あ、そういえば、中庭には小さな池が…。
…確か、ジャージはまだロッカーに置きっぱなしだから…。)
[時の流れがゆっくりに感じられて、これが走馬燈というものか、と ぎゅっと目を閉じて水没に備えたが、「危ないっ!」という声と共に、強い力で後ろに引っ張られて、水没は免れたようだ。]
(+68) 2014/11/18(Tue) 23時半頃
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[振り向けばすぐ側に見知らぬ男子生徒の顔があった。]
あ、あの…、ありがとうございます?
[辛うじてお礼を口にして、見上げていたら、 その人はやたらと早口で、いつ池に気づくかと見ていたら、 そのままつっこもうとしてたから、出ないわけにはいかなかった。 せっかく隠れていたのに、とまくし立てた。]
(+69) 2014/11/18(Tue) 23時半頃
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………隠れんぼ、してたんですか?
[高校生でも隠れ鬼をするののだろうか、という疑問を 直接彼にぶつけようとする前に、見つけたー!という叫び声が降ってきた。 彼はびくりと肩をふるわせると、慌ててその場を立ち去っていく。
ちゃんと前みて歩け、というアドバイスを残して。
それがおそらく榊原との最初の出会い。]
(+70) 2014/11/18(Tue) 23時半頃
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[2度目の出会いは、部活紹介の記事を書くために、 陸上部に見物に言って、色々話を聞いていた時。]
(+71) 2014/11/18(Tue) 23時半頃
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あ、あの人…。
[彼は、一人黙々と練習に励んでいた。聞けば長距離選手として、かなり将来を有望されている選手だそうで。]
道理で、逃げる姿も様になってたんですね。綺麗なフォームです。
[なんとなく目が離せずに、ずっと走る姿を見つめていた。
ほのかに芽生えた淡い想いは何故だか熱烈な記者魂と織り混ざって捻れた方向に育っていく。さながらジャックの豆の木のように。
そうして、待ち伏せた上での正々堂々のストーカー宣言>>+64へと繋がるのだった*]
(+72) 2014/11/18(Tue) 23時半頃
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/* エヴァッwww
(-11) 2014/11/18(Tue) 23時半頃
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/* バタバタしてて全然独り言使ってなかった。珍しい。
(-12) 2014/11/18(Tue) 23時半頃
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― 第二体育館 ―
[書き終えた書は乾いてきたらしく、壁際に吊るすように展示されていた。改めて作品全体へと視線を向ける。 夏とは違って、荒っぽさが目立つ箇所がいくつか。ゴロウ先輩の書いた、中心の祭は相変わらず上手い。それから、その下の「大漁」の文字。斜めに曲がった「日本」の文字。]
…まだまだ、だな。
[肩を落として感想を呟く。栗栖に聞こえていても気にしない。]
『おーい、そろそろ片付けるぞー。』
[ゴロウの声が部員たちに行き渡れば、重い腰を起こして墨まみれのお祭り男は適当に掃除を始めた。**]
(+73) 2014/11/18(Tue) 23時半頃
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―― そして ――
あ……。
[ 拍手の中で幕が下りれば、演劇の世界から現実へと。 写真を撮るのも忘れて、見入っていたのに気付く ]
(たぬき……。)
[ 余談だが、やたらとあらゆるコマにたぬきが登場する漫画の存在が頭をよぎっていた。
がやがやと動く人混みの中を、よいしょと掻き分けて。 クラスへ戻る前に挨拶くらいは、と思うが。 果たして演技後の彼に会える時間があったかどうか** ]
(57) 2014/11/19(Wed) 00時頃
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/* あらゆるコマにねこやいぬが登場する漫画もありましたね(
(-13) 2014/11/19(Wed) 00時頃
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──おばけ屋敷──
[あからさまに残念そうな白銀>>+59には気づかないふり。]
『あー。そういうこと?しょうがないなー。』
ごめん。頼んだ。
[何やら言葉を交わしている白銀と忍崎には気が付かず、 頷いてウィッグを受け取る次の貞子役の言葉に片手で拝んだ。
ちなみに、級友のほうは彼女と回るから 少し早く代わってってことでしょ?という意のそういうこと、であったが 駿は白銀にこの姿を見られて騒がれたくないという意であった。
陸上部での成績よりも白銀に追いかけ回されていることの方が校内では有名な駿であったが、肝心の2人の関係については周囲の意見は2分しているのである。]
(+74) 2014/11/19(Wed) 00時半頃
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