158 雪の夜に
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そうね、 結果は変わらないかもしれない。 ……だとしても、
死んでしまうより、よかったと思うわ。
(*13) 2013/12/27(Fri) 01時頃
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……あんたがそれを言うか。
[苦笑らしき揺らぎがそこに乗る。]
(*14) 2013/12/27(Fri) 01時頃
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/* そっちの展開ちょういきたいんだけど 行けなくて超悶えている←イマココ */
(-21) 2013/12/27(Fri) 01時半頃
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……
[ヤニクの言葉 >>59 にあげられた顔は、何の表情もうつしてはいなかった。 時が止まったかの様に、虚ろな瞳でヤニクの顔を見上げ、そして項垂れる。]
(66) 2013/12/27(Fri) 01時半頃
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ともかく……立てるか。 爺さんの事も、自警団か誰かに聞いた方が良いだろ。
[ここに来るまでに被った雪が、振った頭からぱらりと落ち、 また少しずつ水滴に変わり。 手を伸べるが、ソフィアは立てるだろうか。
背後の女にはまだ気付かぬようで、振り向く事はない。]
(67) 2013/12/27(Fri) 01時半頃
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……やっぱり、可笑しいかしら。
(*15) 2013/12/27(Fri) 01時半頃
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ホレーショーの兄ちゃんの方は、今は診療所だ。 面会謝絶らしいんで、どんな具合かは見てないけど、 多分難しいとこなんじゃないかと思う。
[項垂れる娘に言い添えた。]
……それとも、ここで待ってるか?
[家族の所在、あるいは船乗りの容態の知らせを。]
(68) 2013/12/27(Fri) 01時半頃
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[しばらく後、 女はまたゆっくりとした足取りで、 その場所を離れていく。
行くべき先は自警団の詰め所だ。 ――そして]
………、
[>>64 助けを求める子供の悲鳴、わずか早足に なる*]
(69) 2013/12/27(Fri) 01時半頃
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――だって、生きる理由が欲しいんだろう?
(*16) 2013/12/27(Fri) 01時半頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2013/12/27(Fri) 01時半頃
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[理解の範疇を越えた時、人は咄嗟に動けないものなのだと女は思った。 友人である男が、小さな少女を掴む。 腕一本失ったとはいえ海で働いていた男だ。
小さな子供、それも女の子なら片手一本で容易に押さえつけられたことだろう。 けれども女が今見ているのは、ハナがヒューの手を押しのけんばかりの力で抵抗をしている姿。
自分が何をすべきなのかもわからず唖然とその光景を見つめていたが、抵抗をしていた少女の腕が、爪が、目の前で姿を変えてぱっと目の前に赤い血が散ったその瞬間、]
あ?あ…、
[現実に引き戻されたかのように蒼褪めて2人へと駆けよっていく。]
やめ、やめるんだ…! やめて、ハナ、ハナ…!!
[ヒューの手を引き裂いた、ハナの姿を変えた腕を押さえこむように両手で掴んだ。]
(70) 2013/12/27(Fri) 01時半頃
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[見失ってしまっては、昨夜のような事になりかねない。 それは、誰かが危ないという事と同時、この少女が、わけもわからず人を傷つけているのを見逃すことになる。 奥歯を食いしばって、雪にまみれながら、抵抗する少女を押さえつけようとする。]
……クソッ、
[小さな体のどこにこれほどの膂力が眠っていたのか、見当もつかない。 それは一年前の晩を、否が応でも彷彿とさせた。 相手は「子供だ」と、わかった。 その時の姿は――どんなだったろうか。けれど、相手の目だけは明確に覚えていた。]
ハナ!
[声を荒げて名前を呼んだ。 朝凪亭に通う間に、覚えた名前だ。 「とめなければ」と思って、ずっと気にしてきた、女の子の――]
(71) 2013/12/27(Fri) 01時半頃
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[伸べられた手を取るまでには少し時間を要したかもしれない。 繋がれた手に、彼の髪から伝い落ちた水滴がはねた。 何とか足に力をこめて、ふらりと立ち上がった。]
…ありがとうございます。
[ヤニクの言葉には、静かに頷いて。]
(72) 2013/12/27(Fri) 01時半頃
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……、そんな風に聞こえていたの。 そうね、わたしにはそれはないものだわ。
[それを求めるには、女の心は老いていた。 失われたものへの怒りも悲しみも、理由にはならない。 ただ朽ちていくことを無為に待つ身であるのなら]
だからきっと、 生きるのも死ぬのも、 おなじようなことね。
(*17) 2013/12/27(Fri) 01時半頃
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どうも。
[そしてこんな時でも、にっこと笑って見せる。]
さて、どうする? どっかで爺さんの行方を知らないか聞きに行くのが先か、 それとも――っくしッ
[ぶるるっと体を震わせれば、また雪と水滴が散る。 それに気付いて、跳ねた髪をくしゃりと掻いた。]
あ、悪い悪い……
いやー、やっぱ上着貸したまんまはツラいわ。 ……一旦診療所に戻るかな。
[そろそろセレストも落ち着いている頃合いかと思う。]
(73) 2013/12/27(Fri) 01時半頃
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……それでも、死んでしまうよりは良い、か?
[蒸し返すように口にする。]
実際、あんたが生きてた事で助かった奴がここにいる訳だしな。
(*18) 2013/12/27(Fri) 01時半頃
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…死んじゃうんですか?あの人。
[静かにソフィアは言うが、何かを堪えるようにその声は震えている。]
いつか、こんな風に。 私が知らないうちに、あの人が危ない目にあったり、もうどうにもならない事にあったりしちゃうんじゃないかって…。 あの、船が、
[視線は遠く、港へと刹那注がれる。]
船がついて、私が迎えに行っても、何処にもあの人がいなくて…、
(74) 2013/12/27(Fri) 01時半頃
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[ようやくハナを押さえ込もうかという時の事だ。 ヒューは、短く、詰まらせるように息を零した。]
――……、?
[しびれるような、奇妙な違和感。 次いで、すごい熱を感じた。 そして、外気が水を冷やす、温度。]
(75) 2013/12/27(Fri) 01時半頃
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まだ解らん。
[容態についての返答は簡潔だ。 人間いつかは死ぬ――という自己の認識が、 この場に求められてはいないと言う事は知っている。]
…………
[吐露される感情は、ついて回るだろう喪失の不安。]
あの兄ちゃんのことが大事かい。
(76) 2013/12/27(Fri) 02時頃
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[少女の顔を見ていたが、彼女の頬に点々と紅い水玉模様ができている。 視界に、奇妙な形になった、少女の腕や爪が入る。 そして、切り裂かれた自分の、残りひとつの手。 驚きにか、痛みにか、息が短くこぼれた。]
……――は、
[セレストがハナの腕を押さえ込もうとしている。 だから、手に構っている余裕は、なくなった。 血まみれの片手が先についた腕で、逃がすまいとハナの胴を抱え込む。 なぜか、掠れた笑い声を漏れていた。 やけくそだったのだろう。]
ハナ、 聞いてくれ。
(77) 2013/12/27(Fri) 02時頃
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[言い知れぬ不安を覚え始めたのは何時の頃からだったか、ソフィアは覚えてはいない。 嵐がくる度、ベッドの中で吹き荒れる風の音と岸壁に打ち付けられては消える波の音に眠れぬ夜を過ごした。]
…そんなの、いやだ。
[ヤニクに言ったところで仕方のない言葉だという事はソフィアにもわかっているが、堪えきれずに小さく呟いた。]
(78) 2013/12/27(Fri) 02時頃
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/* をじゃなーーーーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
(-22) 2013/12/27(Fri) 02時頃
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/* ↑あとから編集して気付いてないやつのアレ
(-23) 2013/12/27(Fri) 02時頃
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[ヤニクの言葉 >>76 に、ソフィアはゆっくりだがしっかりと頷いた。 服の袖で、濡れた顔を拭った。]
(79) 2013/12/27(Fri) 02時頃
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[脂で汚れためがねが、雪の中に落ちていきました。 氷色の少女の瞳がまるく、自らの腕に注がれています。 雑貨屋でもらったばかりの手袋は裂け、ぎんいろの毛並みに覆われた腕にわずかな抵抗を残すのみでした。
そう。爪のみならず腕さえも。 狼のものへと変わっていたのです。]
ひ、あ、う。 ちが、ちがっ……
[血が。違う。 どちらとも取れるような言葉が口からこぼれ落ちていきました。 男と、血相を変えた女。 ふたりの大人が自失したハナの身体を押さえつけます。 男に腰まで組み付かれ、ハナは荒い息を吐きました。]
(80) 2013/12/27(Fri) 02時頃
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それなら、どうする?
[こてりと首を傾げた。 自分はもう言ったから。]
(81) 2013/12/27(Fri) 02時頃
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[ハナが荒い息を吐いているのが、聞こえてくる。]
おまえは、悪くない。
[落ち着かせなければと思って言った言葉だったから、内容は、酷く単純だった。けれど、そうであって欲しいと、ずっと思っていた事でもある。 傷を見てしまったが最後、痛みがどんどん強くなってきているのがわかって、息を詰まらせた。 指が、奇妙に外れて、ぐらついているのが見えたので、大分、よくないと言えるだろう。]
(82) 2013/12/27(Fri) 02時頃
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私も、行きます。診療所。
[祖父の事も気になるが、闇雲に探すよりは何かあれば診療所には早く連絡が来るだろう。]
ぁ…、早く戻らないと、風邪引いちゃいますね。
[ヤニクがひどく寒そうな格好をしている事にようやく気づいたらしい少女は慌てて言った。**]
(83) 2013/12/27(Fri) 02時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/12/27(Fri) 02時頃
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[くぐもった声で言われたそれを、ハナはぽかんとしながら聞いていました。 やがてその言葉を理解したのか、爆発したような声をあげます。]
う、うそだ!! うそだ! うそだうそだうそだ!!
わたしが襲ったんだ! わたしが、わたしがおかーさんを! きっと、きっとおとーさんだって!
[母親の言葉は、確かにハナを追い詰めていました。>>3:163 母のみならず、父すらも殺したのは自分だと、ハナはそう思っていたのです。]
あ、ああああああああ!!
[母の惨劇を思い出したのか、少女は悲痛な声を上げました。 それは高く長く、あたりに響いたのです。**]
(84) 2013/12/27(Fri) 02時半頃
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[ハナの獣の腕を押さえつけたまま聞こえてきた >>82ヒューの言葉に俯いて歯を食いしばった。 小さな子供を落ちつかせようとする友人の声、 獣のような小さな唸りを上げたのは誰でもない女で、]
―――…ごめん。
[零れた謝罪は、どちらに向けたものか。 だって、女が押さえている少女の腕の先は赤く染まっていて、 少女を押さえつけている友人の下の白い雪はどんどん赤く染まっていって、
このままでは、
だから、]
(85) 2013/12/27(Fri) 02時半頃
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―――――っ誰かあ!!!
怪我人がいる…!!! 早く来てくれ!!!誰か…!!!
[女は、あらん限りの声を上げて叫んだ。 少女の腕を押さえつけたまま。 少女をその場から逃がさないように手を離さないまま。**]
(86) 2013/12/27(Fri) 02時半頃
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