82 謝肉祭の聖なる贄
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執事 ハワードは、メモを貼った。
2012/03/16(Fri) 19時半頃
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そんなに構えなくても良いのにねぇ。
[初めて故、という言葉は聞いていた上で、 酒を小さく啜りながら、呟く。 白金は、じぃ、と娘の顔を伺うように視線を向けて――。]
僕さ、ちょっと、具合悪い。 いや、大したことじゃないんだけどね……。
……その膝、ちょっとだけ枕にさせて。横になりたい。
[他の村民に聞かれぬ程度の(具合悪い、などの言葉が洩れれば騒がれることは予想できた)微かな声。 小さな白金にしてみれば、他愛ない頼みではあったのだが。 この要求が娘にどう判断されるかは、神の知るところではない。]
(65) 2012/03/16(Fri) 19時半頃
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ヴェスパタインは、サイラスの真っ直ぐな瞳を真っ向から受け止め、そこに映るものを覗き込む。
2012/03/16(Fri) 19時半頃
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[構えているのは、己の方。 銀灰と娘との冷たいくちづけも、交わされた命令の内容も、白金の記憶には無かったが。 ふたりで在る様から、それとない雰囲気程度のものは、何処かで察していたのかもしれない。
そして何より。 >>*8離れていても伝わる、しかも先よりも確かに濃く感じられる香は かつて辱められ怯えを抱かされた小さな神の、確りとした心持を蝕むものだった。]
(*12) 2012/03/16(Fri) 19時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/16(Fri) 20時頃
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[>>63 冷えた視線は かの神の 茶の大神へ 向く対応と 異なる性質 そは当然か 所詮贄 人より価値は 劣るかし
それでも立場 異にするを 思わす冷えた 神の眼]
[椅子の申し出>>45 答えなば すでに不要か 合点して 膝着くままに下がろうか
>>53余興の見物 邪魔は出来ず 杯空いた頃合いに 静かに注ぐのが なすべきか ゆくりと持ち上ぐ 焦げ色は 音無く尋ねる気色のみ]
(66) 2012/03/16(Fri) 20時頃
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>>64 [ゆら、と揺らめくように身体を傾ける。]
理由を。 述べよ。それがあると申すなら。
[抑制の効いた、淡々とした声音ながら、しどけない艶が滲む。]
(67) 2012/03/16(Fri) 20時頃
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[肩から銀灰の長い髪が零れ落ち、白い貌の半面に垂れかかった。]
(68) 2012/03/16(Fri) 20時頃
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[その眸には何が見えただろう。 もちろん、物理的には、覗き込んだ本人だろうけれど、 受け止め見返す銀灰の主に、やや眼力を緩め…。]
申し訳ございません。 されど、その理由を今は語るつもりはありません。 それを知ることのできるのは、
私を食むものだけです。
[それから、目を伏せ、また、頭を下げる。]
私を食むものがいなければ、それは誰もわからぬこと。
[付け加えた声はやや小さく、掠れる。]
(69) 2012/03/16(Fri) 20時頃
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/* もちろん、ハッタリです。
(-35) 2012/03/16(Fri) 20時頃
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/* れっつこんぽすと
(-36) 2012/03/16(Fri) 20時頃
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>>69
……聞きたければ汝を喰えと?
[ハ、と短い嗤いが洩れた。]
(70) 2012/03/16(Fri) 20時頃
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/* だって、ハッタリかますしか(ry
いや、れっつこんぽすとだからいいんだ、うん。 怒りをかって、へちゃぽい、でも。
(-37) 2012/03/16(Fri) 20時頃
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サイラスは、小さな笑いに、視線をあげ、また、銀灰を見つめる。
2012/03/16(Fri) 20時頃
エリアスは、ヴェスパタインの方は、見ていない。
2012/03/16(Fri) 20時半頃
エリアスは、されど、何が聞こえてか。小さく、息を吐く。
2012/03/16(Fri) 20時半頃
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[>>69喰われたき 理由語らぬ 金髪の 贄に瞬間 眼向け けれど唇 開かずに すぐさま視線は 元に戻る 瞬き一つ 隠れる焦げ色 開き直せば 元の色]
(71) 2012/03/16(Fri) 20時半頃
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[近くへと銀灰の同胞がやってくれば、そちらから漂ってくる馨りに目を細めそちらを見やり。 人間や贄には向けることのない表情を浮かべる。
角と同じ色を帯びる瞳は、その後再び褐色の贄へと向けられ。 椅子にするか否かを考えるように首を傾げつつ、空になった杯を差し出した]
(72) 2012/03/16(Fri) 20時半頃
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この贄を。
喰いたいものはいるか。
[金髪の贄を見据えたまま、低い囁きを。]
(*13) 2012/03/16(Fri) 20時半頃
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[無言のままに 向く視線 虫けら見ると 同じ冷気が 眼差し宿るか そは神の心 知らねば分からず
「失礼いたします」と一声後に 手にある器に 酒そそぐ
器持つ手の 艶の色 前を間近で 見てれば分かるか 声のみ交わした 黒檀に 張り艶戻るを知る術は――]
黒髪の贄の死を持ち、祭りが始まりましたが 失礼ながら 先の贄あまりお召し上がりにならなかったご様子 気には いりませんでしたか
[邪魔であるなら 口は噤むか 余興の喘ぎに 紛れるよう 薄く唇 開いては 低く尋ねる 言の葉紡ぐ]
(73) 2012/03/16(Fri) 20時半頃
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ヴェスパタインは、エリアスの小さな吐息を背に聞き。
2012/03/16(Fri) 20時半頃
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[真の本質は、雨水よりは雲に近い。
風に流され運ばれながら、世界を見下ろし。 気が向けば雨となって風に流されながら地に降り、大地を濡らし地に染み込み、川や海に流れゆき、また天に帰り雲となる存在。
だから。昔は、地に触れる事を厭うことはなかった。 地に吸い込まれようと、対たる存在の風伯がまた天へ引き上げてくれたから。
けれど、今は対たる風伯が存在しない。 その力の残滓を帯びる角を貰い受けたから、風に乗ることはできるが。 地に吸われ流れる存在へ転じてしまったら、また天へ帰れなくかもしれない。
だから、大地には必要以上に触れるのが怖い。
(-38) 2012/03/16(Fri) 20時半頃
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――――……
[金糸の前に今は座していないその大神は、 耳だけを立て、その贄への銀灰の問いを。答えを。漠然と聞いていた。]
(74) 2012/03/16(Fri) 21時頃
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――……
[その笑いは、当然といえばそうである。 されど、生まれて物心ついた時には、大神に食われることのみを至高と教えられたこの男は、
だからこそ、思うことがある。]
(-39) 2012/03/16(Fri) 21時頃
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――……
[その笑いは、当然といえばそうである。 されど、生まれて物心ついた時には、大神に食われることのみを至高と教えられたこの男は、
だからこそ、思うことがある。
だが、それをだらだらと語りはじめることはなく…。]
――……失礼しました。
[過ぎた受け答えであったのは自覚したから。]
(75) 2012/03/16(Fri) 21時頃
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………………………
………… あ のコ 、 ぼく は
………… ぼく が 、
[途切れ途切れの幼い声は、怯えを孕みながら、しかし確かに零れていた。]
(*14) 2012/03/16(Fri) 21時頃
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[別に今、何かしら粗相やら狼藉やらをはたらいた訳でもあるまいに。 低い囁きを聞き、香をもまた感じ取っていた小さな躰は。 何時かの記憶がぶり返しでもしたように、裂かれるような、 穿たれるような、剥がれるような、そんな痛みを鈍く抱いていた。
それでも、そのか細い声は、洩れていた。]
(*15) 2012/03/16(Fri) 21時頃
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いちいちびくつくな。
[と冷淡に無理難題を吹っかける。 若い輩が怯えるほど虐待したのは当の本人なのを棚に上げている。]
では喰え。 そして、答えを聞け。
(*16) 2012/03/16(Fri) 21時頃
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………… ほ し い ん だ …… あのコ が
(*17) 2012/03/16(Fri) 21時頃
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誰かが喰うのであれば。
[銀灰の囁き>>*13が聞こえれば。 笑みを浮かべてそう応じた。
先ほどの未成熟な贄と違い、成熟し引き締まった贄は、雨師たる大神の好むところ]
もっとも。誰か、独り占めしたいと言うものがあるなら、遠慮するが。
(*18) 2012/03/16(Fri) 21時頃
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[返ってきた声>>*16に、結局またびくついてしまう。 うっかりすれば贄たちにもこの心持が覚られてしまいかねない程の、緊張。]
…………… こた え 。
[辛うじて、といったところで落ち着きを取り戻そうとしながら、 先程の贄との遣り取りを、思い返す。]
(*19) 2012/03/16(Fri) 21時頃
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[あの青の奥にあるものを確かめたくて、他の輩に渡せばどうなるかと、手放したのが失策であったらしい。 だが、ちいさい輩の勇を奮っての言葉とあれば]
主が我の顔色を窺うたびに、此方の方が情けなくなってくるわ。 辱められたを恨むなら、むしろ怒れ。 堂々としておれ。
[冷酷な言葉投げつけるが、それは彼なりの詫び、なのかも知れぬ。]
(*20) 2012/03/16(Fri) 21時頃
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>>75
いや? 面白いものを見せて貰った。
[口の端の浮かんだ残酷な嗤いは消えることなく残り、]
――……
[ふと何かを思いついたか、 膝をついて控える贄の前に自らも腰を落とし、眼の高さを同じに揃えて向き合う。]
(76) 2012/03/16(Fri) 21時半頃
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[>>*18独り占め、という語に、答える余裕が無い、まま]
そん、な、
…………… は い 。 ごめん なさ い 。
[>>*20その冷たい言葉を詫びだと捉えられる程、白金の心は育ってはいない。 けれど心は刃向えず、是を返す。 それでも結局相変わらずの、堂々とできていない声色ではあったのだが。]
(*21) 2012/03/16(Fri) 21時半頃
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クラリッサは、膝枕の反応は風呂上りに。審議中**
2012/03/16(Fri) 21時半頃
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[間近に迫れば、銀灰の髪から白い膚から、漂う鋭く甘い香気が、鈍いヒトの嗅覚でも感じられるほど強く薫っているのが分かる筈だ。 小さく贄の姿を映した瞳には銀のさざなみが立ち、その底に熱を秘めていた。
不意に。 両手をさし伸ばし、贄の纏った衣の下へ差し入れて、その素肌をまさぐろうとした。 そうして、唇を開き、贄のそれに重ね――]
(77) 2012/03/16(Fri) 21時半頃
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>>*21 [相変わらずに返って来る情けない返答に、ふんと鼻を鳴らした。]
(*22) 2012/03/16(Fri) 21時半頃
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[あの時贄なる娘に投げかけた要求>>65への反応が、どんなものであったとしても。 金糸の贄の受け答えが一段落ついたと思われた頃>>75に。 小さな大神は耳を立てたまま、その贄の方に瞳を向けていた。]
(78) 2012/03/16(Fri) 21時半頃
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