276 ─五月、薔薇の木の下で。
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[ だからきっと、気づいてしまったのだと思う。 矛盾だらけの言動に、隠された彼の根っこの感情。 今からきっと彼にとって優しくないことを口にする。 ]
オスカー。 欲しいと思うのは、間違い?
[ 夜とは程遠い光が差す東屋の中で、 彼に尋ねたのは、彼自身が口にしたセリフ>>1:268 ]
俺は君を助けてあげないよ。 君をこれから傷つけると思う。 それでも君に聞こう。 ねぇ、オスカー。
(340) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃
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君は俺が好きなんだね。*
(341) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃
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/* このタイミングでトイレが行きたい……。 ちまみにヴェルツせんぱいのおかえしはかけていて、マークかいてるとちゅう。
(-874) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃
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――それから――
[イアンとはどう別れたのだったか、送ってもらったやもしれない。 何にせよ無人の自室に戻り。それからデスクの歪な鳥を――残されたメモを見た>>267。 ちょうど教えるなんて話をしていたところだから、小さく笑う。]
終わってないよ。
[独り言ち、メモをたたむ。 茶葉を確認して、茶器を揃える。 ついでにナイフで木板に筋を入れて、使いやすいサイズに折り割った。 いっそ茶会にしてしまえばいい。談話室の一角で、紅茶を淹れて言葉交わしながら、のんびりと作業をするのは悪くないじゃないか。 私物を入れているバッグの中身を出して荷物を詰め替える。 いつでも呼ばれていいように、だ。連休はまだ長い*]
(342) mmsk 2018/05/27(Sun) 23時頃
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/* えっ フェルゼの発言にふぁぼがおせない。なんで?
(-875) 茄子 2018/05/27(Sun) 23時頃
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/* いろいろ時間がないのできっとお茶会はやるんだろうなというだけ! あといちじかんちょっとやんけ……
(-876) mmsk 2018/05/27(Sun) 23時頃
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/* ふぁぼより寿司くれ。 ごめといれすぐもど。
(-877) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃
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── 心優しき親友と ──
[その言葉に>>305首がどう振られるかなど言うまでもなく。 悪戯めく笑みには、嘘の欠片も浮かばない微笑が返った。
しかし厳しいところもあるのがこの後輩 ごもっともな返しに>>306こちらも同じ仕草をするも、 やはり自分を見てくれていた発言>>307 きっともう怖がることは無いだろうと思わせる前向きさに 陰ったりはするわけも無かった。
君がそんな風に他の名前を口にしたことが、 俺にとってどれだけ嬉しいものなのか。 相手を知りたいと思う反面、いつか知ってほしいと思う。]
(343) clade 2018/05/27(Sun) 23時頃
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いいよ、モリス。 君にとって、意味を持つことなら。
[でも、今は まだ弱い君を見ていよう。 そんなことを求めながら、広げない腕が>>308 いつか何も言わず誰かを抱き締め愛を囁くようになれば。 謝ることを望まないのなら、純粋にそう願おう。
優しく抱き締め、背を撫で続ける。 きつく感じても、相手から離れようとするまでは。 その表情も見ないように、今は素直に弱くいられるように。]
(344) clade 2018/05/27(Sun) 23時頃
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/* モリスのお茶会嬉しい。 まさかのエピとじ30分前外で村行かなきゃいけない可能性に詰んでる。
(-878) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃
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[理屈も正しさもあるべき形も考えず 友にそうしたいと思ったことをして、 求められるままに受け入れていた。
香りなど無くとも、二人は関係に名前を付けて 傷ませる思いをそれぞれに持ったまま、隣にいられる。]*
(*31) clade 2018/05/27(Sun) 23時頃
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/* モリスの〆がまじで綺麗すぎてイアンとの関係いいなあとときめいたが故にただ毛布を取り返しに行くだけのロールを落とすことを躊躇していたぼく です
個人〆とユージン先輩宛のは実はもうできてる、という! フェルゼが描いてる途中なのはあくです!
(-879) sakanoka 2018/05/27(Sun) 23時頃
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/* いっちゃんもりすふぇるぜうわあああああああん
なによりフェルゼはおなか大事にして…?
(-880) anbito 2018/05/27(Sun) 23時頃
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/* 遅筆に定評がある生徒会長だよ。 本当はどっちも丁寧に返したいのだけれど、時間がね……!ごめんね! モリス大好き、悠仁はあいしてる
(-881) clade 2018/05/27(Sun) 23時頃
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― ―
[ 飽きもせずに花を見に行く。 その目当てが近頃変わりつつあるのは内緒だが。 視線をちらりと映しながらも栗毛を探し、 それが見つからなければ中庭の花を見つめる辺り、 現金な性格はしていた。 ]
花は好きなんだよ。
[ ぽつりとこぼしながら視線は合わさない。 避けているつもりではないがこれくらいの距離が心地良かった。 それでも間引かれる一つ>>322に相変わらず 良い気分はしない辺り複雑だっけれど。 ]
(345) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃
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[ 今日は手折られかった一本に目を見開く。 燦々と降り注ぐ日光が照らす明るい庭園で 伏せていた眼差しが空の色を覗かせた。
差し出された手は土いじりをしていたせいか、 泥がついていたような気がしたけれど、 彼が差し出す手に迷いなく腕を伸ばした。 ]
水差しに水のあげすぎは関係ないよね。
[ ほんの少し、自信なさげに言葉にしながらも 緑色のまだ未熟な薔薇の蕾に触れよう。 口許にはやんわりと孤が描かれる。 思った以上に満足のいく表情が浮かび上がった。 ]
(346) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃
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あいで咲く花なんてロマンチックだな。 せんぱいがそんなこと言うなんて、ちょっと意外だったけど。
でも、そうだね。 俺が咲かせてあげる。
[ 未だ覗かぬ花弁なれど、いつか 誰もが見たことのない綺麗な花を。 彼から受け取った命に触れながら ]
綺麗な花になるように、あいすよ。
[ そっと未熟な蕾に口づけを。 薔薇の香りはどこか甘くやさしい気がした。 ]*
(347) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃
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/* うっイアンやさしいすぎてちょっと泣いてる
そうなんですよ!!! 毛布をね!!!! 返さねばならんのよ!!!!!! 別に風邪を引けなかったことを悔やんでなんていないんだ!!! 毛布助かったんだ!!!! 毛布そもそもどこにあるんだろうなあ図書室かなぁ……
(-882) mmsk 2018/05/27(Sun) 23時頃
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[ その花が見事な花弁を覗かせた時。 気障ったらしいような気がしたが、 ピンク色のリボンを結んで飾ってしまった。
なんというか今からしようとしていることは、 相当小っ恥ずかしい自信があるので、 どうか笑わないでいて欲しいと願う。
向かったのは中庭の庭園。 そこに主がいない瞬間を見計らって、 足音を消してこっそりと歩み寄る。 ]
(348) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃
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[ 伸ばした指は栗毛を梳く。 いつもと同じように編むような動きで触れながらも、 今日はいつもと違う悪戯を試してみようと思う。 ]
…………怒るかな。泣かれたら流石に傷付くけど。 出来たら喜んでる顔が見たい。
[ ぶつぶつと逃げ腰な呟きを落としながらも そよぐ風を浴びながら目を細めた。 中庭の眠り姫はいなくとも、 中庭で眠る恋しい人は変わらず此処に在って。 彼に一輪の花を捧げながら 午睡から目覚める彼の一番をもらおう。 ]
(349) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃
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目を覚まして、マーク。
[ 祈るように屈んで。 そっと唇を奪ってしまえば彼の左薬指に キラリと光る輪っかに満足そうに 笑うのだろう。
そして彼の胸に抱かせた花はあの時、 芽吹いていなかった蕾>>329が綻んだ姿。 ]
(350) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃
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おはよう、俺の愛しい人。
[ どこまでも赤い薔薇の花言葉を囁きながら 君がいて、俺たちがいた薔薇の木の下の近くで。 ]
(351) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃
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[ 五月の連休が終わっても続いていく日常。 その中で確かに起きた夢のような出来事。
それらを胸に刻ませたまま、 すんっと、鼻を鳴らした。
何処かで紅茶の香り>>342が漂っているように感じられて また暫く、あの時を思い返すよう、 瞼を閉じる。 ]
(352) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃
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[ それはそう――五月、薔薇の木の下で ]*
(353) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃
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/* 全部拾えなかったしもうしぬしかない。 しかも時間見て絶望した結果〆のようになっから絶望する
(-883) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃
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── 後日談 ──
[今年はもう帰らない 卒業後は家を出る。
休暇の後すぐの交代式、会長と呼ばれなくなり数ヶ月 遠方の生家へ、そう手紙を送った。 元より年に一度の帰省も、 周囲の目と家の世間体を気にしていただけ。]
(354) clade 2018/05/27(Sun) 23時頃
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[そして今、届いた返事を広げていた。 繊細な文字は母親のもの 一方的に息子が告げた内容を受け入れ 最後には──……今までごめんなさい、と。]
………………。
[思うに彼らは 酷い目に合い、性格の変わった息子と 上手く接することが出来なかっただけ。
編入先に何の話も行かないように全てを隠蔽したのは 真っ当に生活が送れるよう遠い学校を探したのは 自分を発見した教師と、二人だった。]
(355) clade 2018/05/27(Sun) 23時頃
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[──それでも。 あの頃の俺は戻ってはこない。
汚されてしまった、終わってしまった。 怯える日々だった、辛い出来事があった。 そして……新しい希望を見つけた。
親子の関係性は、復元ではなく再構築を成すだろう。]
(356) clade 2018/05/27(Sun) 23時頃
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『Please marry me.』と言ったのは君なのだから ……──責任はしっかり取ってもらわないと。
[木々のざわめきは、その声をかき消さず傍らの彼に届ける。
触れられたくない訳がこちらにもあって 相手も帰らないでいると知りながら>>1:244 ずっと、聞くことが出来なかった。 俺が此処にやって来た理由、君が薔薇に選ばれた理由。 あの夜から過ぎた日々の中 語り、問い掛けた後、その境遇についても聞いた。]
(357) clade 2018/05/27(Sun) 23時頃
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どう、かな。 孤独な身の君、故郷から離れて暮らす俺 寮を出たら一緒に助け合って生きるのも、 こんな若者二人なら何もおかしくないんじゃないかな?
[手紙を懐にしまい、問いかける。 夏の夜の中庭には、ふたりだけがいた。 来年は、この季節になる前に俺達はいなくなる 中庭の住民が薔薇を咲くところをもう見ることはない。 彼の隣で草を抜く男も、やって来ない。]
(358) clade 2018/05/27(Sun) 23時頃
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