25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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…明?
[黒檀を瞬いて、主へと告げる友を見て。 その腕にある太刀に気付いてまた瞬いた]
邦夜様が求めて下さったこと。 それが何よりも幸いですと。
(+90) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
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お気に召したのは、顔だけですか?
[くす、と意地悪く笑い]
内に二つ心あれど、どちらも私に違いありません。 人の心と獣のこころは、もう混じってしまいましたし、ね。
[下りてきた唇を額で受けると びく、と身を震わせ目を丸くした。 片手で額を押さえ、ぱくぱくと口を開くも言葉は出ず]
……っ
[ぷしゅうと音を立てそうなほど顔を赤くして俯いた。 間を置いて ちらり、見上げる視線は笑み交じり]
罪悪感、湧きましたか?
[そう謂って、少し背伸びして首筋に音を立ててくちづけた]
(+91) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
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――…ん。
[頷いて、抱き寄せられた少しの間に 額を肩にもたせかけた。 眼を閉じるそれは、心預ける証。
離れる身体に、 ほんの少し、名残惜しげな様子を見せるのは 隠し切れなかった、いろだろう]
(+92) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
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表情は、同じ顔でも心が違えば違うもの。 顔だけではありません。
心が表れるからこそ、私はお前をもっと知りたい。
[口付けへの反応に一度細い目を僅かに見開いて]
――、湧いたかどうか。 ですが、少しお仕置きが必要かも知れませんね。
[首筋へ触れる唇。 身を屈めて、冬の色を覗き込む。まだ赤い名残が残る顔。 握った手指を絡めて、逃げられぬよう腕の中に閉じ込めた]
(+93) 2010/08/09(Mon) 01時頃
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[ちらと周囲を見る。 心を通わせる人達。それを見ていると]
不甲斐なさ過ぎて自分の方が憎くなりそうだ。
[表にするつもりでなかった分まで零れた。 はたと口元を両手で塞ぎ]
…ありがとう。明。
[一呼吸置いてからそう呟いた]
(+94) 2010/08/09(Mon) 01時頃
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説法師 法泉は、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 01時頃
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まだ離れたくないから。かな。
[虎鉄の呟きには小首を傾げて。 答えながら、ああと思った。
言われたではないか。去年の夏の祭の夜にと。 友も、自分より此岸に近く見えても。
既に彼岸の側にある者なのだと]
少しでも長く感じていたい。 痛くても、この想いを。
(+95) 2010/08/09(Mon) 01時頃
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そんな貌しぃへんといてや。
[離れ穏やかに見詰めた先が見せる表情に、眉尻を下げる。 酷くしとうなる―――何度か謂った言葉は続かない。 その言葉代わりに、互いにかかる糸と糸を絡ますように、指と指を交わらせた。]
―――……朧様の、望みは
[ロビンの表情を見て 「なんや、かあいらしい貌できるやんか」 と、裡で呟いた後、絡めた糸2つが繋がる先に想いを馳せる。]
(+96) 2010/08/09(Mon) 01時頃
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なんや、判った気ぃするわ。 違うかも、しれへんけど……――――
[鵠と情を交わしたくなるのを耐えたのは、 朧の行く末を見守らんとしたため。
彼の人の望み――尋ねられても曖昧に微笑むのみ。 尋ねる頃には、もう、望みの切片、窺うこともできたか。 想うが正しいか、見、聴き、識ろうと、窺う対岸の世界。
――絡めた指にそっと*力を込めた*]
(+97) 2010/08/09(Mon) 01時頃
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……主さまは 真顔で恥ずかしい事を仰る。
[息止まった身であるのに、未だ小細工が出来る不思議な場所 文字通り絡め取られた身はすっぽりと腕の中]
仕置きでも 下さるものなら何でも嬉しいですよ?
お陰で、先刻の重い気分が薄れました。
[視線は幾度か現世に。 夜光が向こうへかける言葉に、一つ頷いた]
――…少しでも長く 嗚呼、恐らくは皆
(+98) 2010/08/09(Mon) 01時頃
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執事見習い ロビンは、手妻師 華月斎の視線に気付くと、唇の端を持ち上げて蠱惑混じる眼差しを送った。
2010/08/09(Mon) 01時頃
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 01時頃
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[夜光の声。長く。 その思いは変わらず。
いつまで――]
思いを口にするのに、恥ずかしいことなどありはせぬ。
ふむ、嬉しければ、仕置きにはならぬ。 ……。
この手を離してしまうのは仕置きにはなるか。 でもそれは、約束を違える事。
それに、私が困る。
[絡めた指で、花の細い指をなぞる。その一本一本を軟くほぐすように。 思い浮かんだ仕置きは、すべて自分に跳ね返るのだと気づいて、一つ苦笑を浮かべた]
(+99) 2010/08/09(Mon) 01時半頃
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[長く何時まで居られるか 人ならぬ身故に思う事はあれど]
慎み深い方だと思っていましたが ……死して新たな一面見られるとは。
[薄く微笑んで其れを隠す]
手を離されるのは、何より恐ろしい。 主さまを満たせなくなってしまう。
[指先が遊ぶ感覚に時折吐息落としながら 浮かんだ苦笑に首を傾いだ]
(+100) 2010/08/09(Mon) 01時半頃
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