25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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−本邸廊下−
…。
[適当に捕まえた侍従に持って来させた書面を前に男は溜息をつく。 そこにあるはずのない名前が、載っていない]
(どういうことだ)
[ピン、と指で紙面をはじきながら溜息を一つ。 全員分の名前は把握できたけれど、そのかわりとばかり。
侍従にも確認したが、これで本当に全員だと言うなら]
…何処かから、攫ってきたのか。 あの脂大福。
[そんな発想になった]
(657) 2010/08/02(Mon) 21時半頃
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―A棟―
[見えたのは、額ずいて誰かの足に接吻けるような姿。 周囲に散るものが何かはよく見えていない。 花の部屋にやってくる主はいるのものか。 無いとは言い切れないだろう]
…失礼致しました。
[如何にも自分は間が悪い。 慌てて頭を引っ込めると、廊下に戻り背を向けた]
(658) 2010/08/02(Mon) 21時半頃
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懐刀 朧は、庭から見える新たな人影に頬杖のまま瞳を細める。あれは花か、それとも花主か。
2010/08/02(Mon) 21時半頃
落胤 明之進は、鵠が案じることのないように言葉を尽くせば、眠くはなくとも寝台に横たわる**
2010/08/02(Mon) 21時半頃
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何、誰か居んの?
[その足に接吻けられたかどうか 肌に触れられたかは分からねど 気配を察知すれば逃げ行く人影に声をかける]
なぁ、誰か知らねーけど ちょっと手かしてよ。
[廊下に向かった背に 振り向く...の声は届くか]
(659) 2010/08/02(Mon) 21時半頃
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明乃進。虎鉄。
[そのどちらも、記載がない]
(-138) 2010/08/02(Mon) 21時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/02(Mon) 21時半頃
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[そして、鵠にも再度、すまないと呟くと…]
そろそろ祭りの準備をせねばならんだろう。 鵠も向かうがよい。
[鵠にそう言ってから、自分も部屋を出ようとする。 明が気強く答えるのにはうむ、と頷いて。>>@73]
じゃ、またな。
[そして、出た部屋の客間の名は【椿の間】だった。*]
(660) 2010/08/02(Mon) 21時半頃
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― 自室 ―
足……多分眼鏡かな、踏んだのは。 さっきから見当たらないんだ。
[左程慌てた様子は無く、少年は近づいたセシルに痛みを堪えた笑みを向ける]
すまない、助かるよ。 [足へ伸ばした手を払うことは出来ない。 そこで何が起こっているのか、視界のぼやけた少年にははっきりと映らない。 生ぬるい感触。 混じる第三者の声]
――誰?
[鋭い声を謝罪したものの方へと向ける。 目を凝らす様子は、睨みつけるようにしか見えない]
(661) 2010/08/02(Mon) 21時半頃
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[名簿をたたんだものを、落とさぬようにしまいこむ。 こうして手には再び扇だけが残った。
何事もなかったかのようでも、あった]
…一度、確かめてみるべきか。
[主催の首を絞めてでも確認しなくてはならない]
(662) 2010/08/02(Mon) 21時半頃
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/* >>657 あるはずのない名前が載っていない
普通!!www ごめん、気になってwwwww
(-139) 2010/08/02(Mon) 21時半頃
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―ロビンの部屋―
手を?
[手伝いの必要があるならと、背を向けた部屋まで戻る]
私は、夜光と申します。 何か必要がありますなら。
[鋭い声に名乗り、睨まれるような視線に背筋を伸ばす。 状況から花主でないかと思っていたり]
(663) 2010/08/02(Mon) 21時半頃
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― 本邸・廊下 ―
[蹲って幾らかして、立ち上がると頼りない足取りで廊下を歩く。 水面の上を歩くかのように、音も無く。 ゆらり、ゆらり。 琥珀は虚ろな色を宿すばかり。]
――――…。
[足は当ても無く彷徨って。 窓の傍を通れば、虎鉄は立ち止まって空を見上げた。]
(@74) 2010/08/02(Mon) 22時頃
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―本邸・部屋→廊下― ……ああ、
[明之進の言葉に頷く。 実際着ききりとはいかない。]
では、私はこれで。
[頭を下げ、部屋を辞す。 手にしたままの紅椿、あの部屋に生けてもらうかと、くるり、手の内で回した、刹那]
…え
[紫苑色を見開いた。]
(664) 2010/08/02(Mon) 22時頃
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[それまでいくら揺れようとも鮮やかに咲き誇っていた紅椿が
はたり はたりと
地に落ちた。 黄泉の花、紅の影。]
…、――― どうして
[やけに冷たい風が吹く。 髪が揺れて、鈴が鳴った。
―――りん]
(665) 2010/08/02(Mon) 22時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/02(Mon) 22時頃
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/* 色々と芸について調べてたら色々出遅れているでござる…
ログがよめていないよ!
(-140) 2010/08/02(Mon) 22時頃
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―食堂―
[馴染みということもあり、よく鵠と比べられ真反対と称されることの多い青年は、彼が饒舌であるときはまるで鏡映しのように逆しまに沈黙を保っていた。
それは、ロビンが来、本郷が来、そして去っていた時も。
まるで抱いた名のままに、物云わぬ華のよう、空に浮かび見詰める月のように。 時折、ばつの悪そうな紫苑色が苔色を見れば、そこには唯、微笑を浮かべる青年の姿が在るだけ。]
……そやな。
[そんな青年が口を開いたのは、鵠が去る前のこと。 笛の音を背後に、鈴を鳴らしながら零れた言葉に、唯一つの相槌。]
(666) 2010/08/02(Mon) 22時頃
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せやけど、『今』、鵠さんは、綺麗な花であり蕾や。
[そして、本郷の言葉を受けての、謎かけのような言葉を付け足す。佳人を見詰める苔色は、陽暮れたにも関わらず、眩しげに細まった。]
わては、もう少し、此処でのんびりしとくわ。
[どうする?と尋ねられれば、鵠が裡でロビンと比べ評したように、積極的に花主を選ぼうとしてるように見えない青年は、そう答えた。]
(667) 2010/08/02(Mon) 22時頃
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[とにかく花祭の始まる時間が来ようとしている。 それならば自分も一度部屋へと戻ろうと踵を返しかけたが いつの間に現れたのだろう。 突然、文字通りいつの間にかそこに立っていた姿]
…虎、鉄。
[其の名を確認するかのように口にする。 昨日は猿と呼んでいたけれど、正しい名を覚えているだけの頭ぐらいある。 空を見上げるその姿へと、声をかけた]
…そんなところで何をしている。 祭の準備は、しなくてもいいのか。
(668) 2010/08/02(Mon) 22時頃
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―自室へ―
[明の主をさがすためにもと自室に戻る。 そして、使用人に書き物を用意させると、
主への手紙をしたためはじめる。
もう、かの人は存在せぬとも知らずに…。**]
(669) 2010/08/02(Mon) 22時頃
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ん、眼鏡が粉々。 だめだよ、眼悪いのにこんな所に眼鏡置いてちゃ。
[逃げぬ足に触れる指 そおっと足指をなぞり 朱の雫を掬いとるように 熱い舌先を這わせた]
大事にしてね、ロビン。
[接吻けを落として足から離す その頃に訪れた訪問者へ声をかけたろう]
(670) 2010/08/02(Mon) 22時頃
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/* 何で私のとこだけこんな番町皿屋敷みたいになってんのwwwwwwwwwww
あるじがいなーい。あるじがいなーい。
(-141) 2010/08/02(Mon) 22時頃
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― B棟・自室 ― [声を掛けることもなく池に乗り出す影を とっくりと見つめていたが結局花か花主かの 判別までは此処からはできない。 ―――…その面差しは、 何処かで見たような気もするのだが。]
…さてな、
[篭ってきた間に忘れてしまったことも多い。 其れを憂い事とは思ってはいない、 引き篭りにも一応の理由はあった。
立ち上がると湯浴みへ向かう。 戻った時に未だ庭にその姿はあっただろうか。 移動してしまっていたとしても、特には気にしない。]
(671) 2010/08/02(Mon) 22時頃
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― 自室 ― [続けてやってきたのは夜光と言うらしい。 気を張る相手に向ける視線は相変わらず。 うすぼんやりとした視線の向こうに見えるのは、恐らく花だろう、態度で何となくそう思う]
夜光? キミに用は無いと言いたい所だけど ……包帯かなにか、持ってないかい。
[追い払いたい。 けれど助けは欲しい。 滲む朱に、濃くなる血のにおい。 おかしな誤解を受けているとは知らず、不遜な態度で問う]
(672) 2010/08/02(Mon) 22時頃
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置いてたわけじゃないよ、落ちたんだ。 気付かず踏んだのはボクの失態。
[足先に滑る熱いかたまり。 ぞわ、と背筋に痺れが走る。 舐められた]
――セシル
[理解したあと、僅かな狼狽を浮かべて少年はぼんやりとした塊を見た。 傍から見ずとも充分倒錯的な光景だっただろうことは理解出来る]
気をつけるよ。二度としない。 ……だからキミもこういう恥ずかしい真似はしないようにね。 ボクまで照れる。
(673) 2010/08/02(Mon) 22時頃
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[見上げたロビンの表情は 他者が現れる事で凍り付くと知っていながら それでも外にある者を呼び付けなければならなかった]
夜光ね、俺は幸得。 悪ぃんだけどさ、ロビンが怪我してんの。 包帯とか、消毒とか、してやってくんねーかな。
[学のない...は応急処置の仕方も知らず 尚、傷付いたロビンの傍を離れたくなどなかったから どうにか治療をと声をかける 学の無さに、花主ではないと知れようか]
(674) 2010/08/02(Mon) 22時頃
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―食堂―
しかし、高嶺さん、誰かに似てはるねん。 誰やったやろか。
[独りになった、正確に謂えば、背後で使用人たちが今宵の花祭の準備で行き交っている食堂で、語ちる。 自分もそろそろ準備した方が佳いだろうか?との内心は、手慣らしのつもりだろう、フワリヒラリと舞う1羽の和紙の蝶に伺い知ることができるか。
そうのまま、ぼぅと、幾許か考えごとをした後、そろそろ本格的に使用人達の邪魔になるかと、のろりと立ち上がった。そして廊下へと足を進める。それは明之進の一件が一段落した頃だったろう。]
(675) 2010/08/02(Mon) 22時頃
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[名を呼ぶ声に、ゆら、と振り返る。 落ちゆく陽は、虎鉄の顔に影を落とし。 儚く、寂しげな色を添える。 空っぽの琥珀は伏目がちに鉄色を捉え。]
…祭……、…。
[微かに呟き、視線を外した。]
……俺には関係ねえよ。
(@75) 2010/08/02(Mon) 22時頃
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― 表座敷 ― [声が聞こえる。][それは、屋敷の者から 遠まわしな起床の催促。 青年は気だるげに身を起こす。 覆う白布越し、昼光は既に感じ取れず。 部屋に灯された明かりの気配以外は闇。]
……高嶺殿と刷衛殿が、か。
[一度目覚めた際、告げられた二つの名。 運んだものの名と、忠告。 ……主を選ぶ気のない青年には 見目が焼けようと、どうとでもいいことなのだが。 花主からすれば、当然の忠告か。]
(676) 2010/08/02(Mon) 22時頃
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―庭→本邸・廊下― ……ため息ついてる場合じゃないな。 祭りが始まる時刻が近づいてきている。本邸へ戻ったほうがよさそうだ。
[つぶやいて引き返した廊下に、人影が二つ。客人ならば挨拶くらいはしておきたくはあるが――邪魔はしないほうが良いだろうか。そんな雰囲気を感じる]
(677) 2010/08/02(Mon) 22時頃
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そっか、落ちたのか。 そうだよな、そんなことするわけない。 眼鏡かけずに歩く時は、気をつけてね?
[幾らか頷き見上げた顔は 微かなりとも狼狽が窺えた 困惑した表情を向けて、ひとつ、ふたつ]
恥ずかしい真似? 照れる? だって、傷付いてたから。 大事なロビンが傷付いてたから。
[咎められたと受け取れば 眉を下げ、肩を落とす]
ごめん、俺も気をつける。 ロビンが嫌なことは、絶対しない。
(678) 2010/08/02(Mon) 22時頃
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―ロビンの部屋―
幸得殿と、ロビン様。 …ロビン?
[幸得はその口調からも花と知れる。 ロビンの名には、噂に名高い花のことが思い出された。 小さくその名を繰り返して]
分かりました。 包帯も持ち合わせていませんが、取って参ります。 暫しお待ちを。
[セシルに頷くと一礼して部屋を出た。使用人を見つけると薬箱と洗面器を出して貰い、一式手にして戻る]
椅子に腰掛けてください。 傷口を流さないと、中に欠片が残っていたらいけません。
[近づこうとするが、心許されてない者が触れることはできるのか]
(679) 2010/08/02(Mon) 22時頃
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…何故、関係ない。花なのだろう。
[主、といいかけて言葉を止める。 招かれざる花、その意味がわからない]
お前は、お前の芸を望まれて、ここにいるのではないのか。 関係ないなどと言うなら、なぜここにいる。 何故、ここに留まる。
[自分が短気だという自覚はある。 口に出す言葉を幾らか選ぶようにしたら、 手が自然と扇を鳴らしていた。
パチン、と剪定するかのような音]
(680) 2010/08/02(Mon) 22時頃
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