52 薔薇恋獄
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―― 大須の部屋 ――
[夜。人気のない雨の音。 雷。いなくなるかもしれない人]
―――、
[音にならず、唇が動く。おかあさん、おとうさん]
[呼んでも誰もいないのは慣れている。 雷で腰が抜けても。ブレーカーを落としてしまって復帰の方法が分からなくても。用意されていた食事の皿を割ってしまって食べるものがなくなっても。約束していた誕生日の夕飯の時間がとうにすぎても]
[―――誰も来てはくれないのは慣れていた]
(691) 2011/05/19(Thu) 23時半頃
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[だけど、こうしてふと思い出す。雨の音がいけないんだ]
……いない。 いない、いない。大須。おいでよ。
[無駄な呟きをして、そんな自分に首を振る。 伝言を残そうと思ってもメモがない。 しょうがない、と自分に言い訳をして、自室に戻ることにした]
[あそこには、きっと最上も道さんもいる。 だって、約束したからね。夕食の後は、マッサージ]
(693) 2011/05/19(Thu) 23時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/05/19(Thu) 23時半頃
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―― 自室 ――
………いない。
[最上は荷物を取りに行ってる筈で。 先に夕食を食べに行った道さんもそろそろ戻っているはずで。 なのに、自室には誰もいなかった]
――――――。
[小さく笑って、先ほどまで麻雀牌が並んでいた座卓を撫でた。 ゆっくりと水晶球を拾う。 パーカーを脱ぐと、腕の上、ゆらゆらと転がし始める]
(701) 2011/05/19(Thu) 23時半頃
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―― 自室 ⇒ ――
[水晶球を掌の中で転がした。 長年の経験から知っている。 自分が生きてるのか死んでるのか分からなくなる寂しさに襲われた時は、まず落ち着いて触覚を刺激すればいい]
――――。
[いる。雷は鳴ってない。 メモを書かないといけない。届けないといけない]
[『ごめんなさい。何も見つかりませんでした。織部』 とりあえず、走り書き。 ガラス玉を持ったまま、廊下に出て隣の部屋に差し込んだ。 ……文先生の部屋であって、鳴瀬先生の部屋でないってことは忘れてる]
[さて、最上の部屋はどこだっけ?]
(711) 2011/05/20(Fri) 00時頃
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/* しかし、この展開は予想外だ。 これでは織部が生き残ってしまう。 さて、どうしよう。
(-292) 2011/05/20(Fri) 00時頃
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―― 2階へ ――
[とん、とん。階段上る。 廊下に沢山人影見える。足を止めた。見回す。 探し人はいない]
[彼らとすれ違ってたことだろう]
(716) 2011/05/20(Fri) 00時頃
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