人狼議事


194 花籠遊里

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ヘクターは、こみ上げてくるものに打ち震えている

momoten 2014/09/24(Wed) 00時半頃


【独】 墓荒らし ヘクター

/*
[咳払い咳払い]
明日も楽しみ、櫻子も寝んぜ。自愛だ、自愛。
―――ありがとうな。

(-130) momoten 2014/09/24(Wed) 01時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[彼の手を取り、攫って仕舞った方が良かったのかもしれない。

案外、堪え性のない男がそんな風に考えたのは、
一度や二度では足りず、異国の秋はすっかりと深まっていた。
風は鼻頭を掠めて冷たく抜けて、季節は冬が間近まで迫る。

それでも、決して一時の気の迷いでなく、
あの臆病な彼に踏み出す一歩を強いたのは、
梢に留まった数多の蝶と別のものになる為だ。

彼に己の死体は埋めさせない。
残したたった一つの約束は遺品などではなかった。]

(29) momoten 2014/09/24(Wed) 21時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[花の都と名高い異国の街は霧の街と違う華やかさがあった。
気候が違うのか建築様式も何処か異なり、
大通りには賑やかな店が軒を連ねている。

鮮やかな彩の花がバケツ一杯に活けられて。
ショーウィンドウに宝石のようなチョコレートが飾られ。
二階建ての真っ赤なバスが行きかう籠の外の世界。

見るものすべてが彼を出迎えるのに、
海の向こうまで呼んだ張本人は、見当たらない。
逢いたくないと思う時は、顔を見せるのに、
彼が探し出すと見つからぬ不条理。]

(30) momoten 2014/09/24(Wed) 21時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[例え、国内と言えど、外交庁幹部の名前など早々知れ渡っているものではない。ただ、彼が行き交う人々に見せる徽章は誉れと和平の象徴。
金に輝く徽章を見せびらかして歩く彼が不審視されるまで、時はそう掛からなかった。

『これを何処で手に入れた』『異邦人か、何処からきた』
『何故、お前がこのような物を持っている』

警察が彼に浴びせる早口など、到底聞き分けられないものだ。
異邦人から徽章を毟り取り、出所怪しい身分証をジロジロと不躾に眺めた挙句、折角海まで渡ってきた彼の苦労を鑑みず、怒号と共に牢へと放り込んだ。

冷たい鉄製の檻の中、彼はまた幽閉の身の上に。
その上、此度は大層待遇が悪く、留置所の空気は淀んでいた。

彼の身分を改めた訳では無いが、花の都の警察は、九割九部九厘、彼を罪人であると見做したらしい。

花主が揃えたのだろう旅券は公的な検問を抜ける細工が仕掛けられていた。言葉も地理も、何もかも分からぬ彼が一人で異国の地を踏めるまでは采配してくれたようだ。

―――だが、その旅券が致命的なものとなった。]

(31) momoten 2014/09/24(Wed) 21時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

― 留置所 ―

[不法入国すれすれの渡海に、盗品の所持。
挙句、彼には盗品を使った強請りの疑惑までかけられている。

金目当てに高官に近づく輩など掃いて捨てるほどいるのだ。]

 『しかし、こんな美人が詐欺なんて世も末ですねぇ』
 『外見に騙されたんだろうナァ、牢を覗いたか?華のかんばせとはああいうことだぜ。』
 『刑務所に送られたら、さぞかし苦労するんでしょうなぁ』

[彼の牢を見張る凡夫達は、珍しい虜囚に興味津々で、
何処か下卑た色の滲む雑談を交わしている。
美しいものには目がないと謳われる国民性か、
華として人を惹き続ける生き方をしてきた彼に興味を持たぬはずがなかった。]

 『あれだけの上玉、掃き溜めに鶴だろうナァ』
 『……そうですよね、でも。どうせ、刑務所に行くのなら…』
 『………、』
 

(32) momoten 2014/09/24(Wed) 21時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[彼が憂いている傍で、ほんの少し空気が変わった。

じめじめとした牢獄が、不意に木格子の地下牢と重なる。
彼がそれを察するよりも早く、カシャン、と鍵が上がった。


   彼に希望を与える微かな音。
     直後、絶望を与える確かな光景。

         警官服に身を包んだ男が二人、
           好奇と僅かな欲に浮いた眼を持つ男が二人。]

(33) momoten 2014/09/24(Wed) 21時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[彼に危機感を与えるには十分な状況。
花として買われるのではなく、花として散らされようとする。

                        彼は生まれながらの花。

入り口を塞がれ、男達の腕が彼に伸びる。
彼に慰めを求めてきた腕では無い。
罪人を罰すると云う名目で、向かう折檻。

                       彼は苦難に咲く可憐な花。

抵抗など、屈強な男達二人に抑え込まれ、
手錠が細い手首を背中で戒めた。
粗末なベッドに投げ出された痩躯を押さえつける腕が重い。

金子の為でも、慰めの為でもなく、
 ただ、欲のために。彼は穢されようとしていた。]

(34) momoten 2014/09/24(Wed) 21時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[その事実が彼にどれ程の絶望を与えただろうか。
黴臭い枕に顔を押し付けられ、襟ぐりを引かれて背中が剥き出しになる。

荒い息遣いと、遠すぎる蝶の影。
海を越えて、蝶を追いかけ、しあわせを夢見て。

それなのに、待ち受けていたのがこんな結末だと、
三文小説すらも描かないような幕切れ。]

(35) momoten 2014/09/24(Wed) 21時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[ 花は所詮、花にしかなれぬのか。 



枕に閉ざされた視界と、這い寄る体温。

諦めて仕舞え、諦めて仕舞え。
所詮花は摘まれるもの。と、彼の幸せを拒む。]

(36) momoten 2014/09/24(Wed) 21時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター











[――――しかし、伸びてきた腕は何時まで経っても、
彼の白皙に触れることはなかった。

代わりにバタバタと騒々しい音が立ち回り、刹那落ちる沈黙。
次に彼に触れた指は仄かに温かい武骨な指だった。

彼にしてみれば、とうとう年貢の納め時かもしれない。
頬に触れた指先は、そのまま慰めるように緩く撫ぜ。

浅く、されど、確かに、安堵の呼気を吐き出した。*]

(37) momoten 2014/09/24(Wed) 21時半頃

【独】 墓荒らし ヘクター

/* モブレだと思ったか!ご帰宅だよっ!

お疲れさまでーす、お疲れさまでーす。
閉じ込められる櫻子ちゃんに我慢なんかできなかった。

(-184) momoten 2014/09/24(Wed) 21時半頃

【独】 墓荒らし ヘクター

/*
>>-131
このイメソン(ハピエンの方)をリピートしてたら、
抑えきれなかっ……た…!
バッド方面は今から聞きまするひゃっほーい、ログも読みますよ!

(-186) momoten 2014/09/24(Wed) 21時半頃

【独】 墓荒らし ヘクター

/*
花ちゃんたち切ない…っ!
狂おしいほど切ない……、昨日から涙腺がヤバい。

>>-164
ヘクターも丁さんのこと、本当は好きだよ!
柔らかで甘い好意じゃないけど、すれ違う一時眼で追う系の好意だよ!
言葉に言い表せない微妙な空気好きすぎて、突きすぎてしまっていなければ良かった!
一枚岩ではない丁助さんの二律背反は深い。

>>-167
調べてみたら、えっらいお美しい花じゃないですか。
蝋燭みたい、素敵や。ガーデニングも出来るとか女子力高い…っ

しかし、まだお風邪のようなら、無理をしてはいけない。
お薬飲んで早めに寝るのです!お返事は幾らでも待ちますゆえ!

(-189) momoten 2014/09/24(Wed) 22時頃

【独】 墓荒らし ヘクター

/*
>>-175 トレイル
時間があったら、自分も一層トレイルさん苛めに精を出したかった…!何もかも上手く拾ってくれて昇華してくれて光栄すぎる。
お忙しそうなのに本当に有難う、有難う!トレイルさんマジでいい人だぁ…。

左のコツは相手を好きになるだけですよ!
長年やってきて、色々寄り道したけど、本当にそれだけだなって。
しあわせなら右でも左でも良いじゃないですか。
トレイルさんらしいのが一番素敵で輝いてますよ。
本当にイケメンですから、感動すらする。憧れる!

(-190) momoten 2014/09/24(Wed) 22時頃

ヘクターは、よし!お風呂ってきます!(バタバタ)

momoten 2014/09/24(Wed) 22時頃


【独】 墓荒らし ヘクター

/*
>>-187
めいっぱい泣かせたくなるこの指がいけないのです。
あざとい王を目指すと聞きましたが、
アザはラピュタ語で「王」、トイオウは「真」、
つまり櫻子ちゃんは正統な可愛い継承者櫻のおうじなのです!
と、云う気持ち。

>>-193
む、無理しないで…!(ひえぴたぴた)
沢山寝てご自愛くださいね。
また、元気になったらあそびましょう!

(-198) momoten 2014/09/24(Wed) 22時半頃

【独】 墓荒らし ヘクター

/*
シーシャさんもおかえりなさい!
泣けるよ、……割りと本気で涙腺に来るよ…!>ログ

花主様は良いなぁ。
丁助さんの危うさをわかってらっさる。
本当に皆深いんだぁ。

(-200) momoten 2014/09/24(Wed) 22時半頃

【独】 墓荒らし ヘクター

/* 思わず床ドンして打ち震えた。
くそぅ、くそぅ…っ!櫻子ちゃんめぇ…っ!

(-206) momoten 2014/09/24(Wed) 23時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

― 少し前 ―

[今日も彼は来なかった。


秋風はそろそろ冷たく、落ち葉を回す。

さて、次の出向までは洋々過ごせる身の上が、
毎日大使館に出向いてデスクワークに向かうのは、
出世を求める訳でも、勤勉な性根であるからでもなかった。


――――単に待ち人がいたのだ。]

(47) momoten 2014/09/25(Thu) 00時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[出国の段にて多少の不安要素はあったが、
案外、恩の押し売りと、花への寵愛だけは欠かさぬ花主のこと。
確固とした杞憂を抱くほど、彼の手腕を侮っていなかった。

―――が、やはり、待たせる者と待つ者では時の流れが違う。
普段の彼は待つ者で、己は待たせる者だった。
逆しまの状況は、もしや初めてのことかもしれない。]

 ―――…港ねぇ、

[船を見ようと来ぬものは来ぬ。
そんな事は分かりきっていたが、待つのは如何にも不得意だ。
三十余年生きた男は今更己の悪癖を自覚し、息を漏らした。]

(48) momoten 2014/09/25(Thu) 00時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[慌てた様子で秘書官が飛び込んできたのは、丁度その時。
別珍に包まれた徽章の光は、花の香りよりも強く己を惹く。


 約束は叶えられた。
  彼は反故することなく赤誠を示した。


事情を取り留めなく説明しだした秘書に構わず大股踏み出し、
すれ違い様に煌く徽章を奪った。五指で掴んだ約束の果て。

漸く明けた櫻の季節に、荒ぶ木枯らしなど、障害にもならない。]

(49) momoten 2014/09/25(Thu) 00時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

― 地下牢 ―

[異邦人とは本来奇異に映る。言葉が通じず、造形も違う。
畏怖すら抱く花の美貌が、花の都を無事抜けて、
のこのことやってくると考え居たのは己の迂闊だった。

彼は一歩、足を踏み出すだけで櫻香を撒く。
良く笑い、良く喋り、櫻の香で人を惹く。


警察に殴りこんだ外交庁幹部は、有無を言わさず押し通る。
足を止めず、要人を引き取りに来たと告げれば、
意外な――彼がずっと訴えてきた――真実に驚く詰署員等。
呆然とする彼らから止める者など出なかった。

薄暗い地下に降り、花に群がる羽虫を鋭い眼光で殺す。
彼が花をやめたその時、彼らは踏鞴を踏んで逃げ出した。

陵辱の憂き目を見ることなく、人になった彼に視線を滑らせ。
乱れた黒髪と、ほんの少しの加圧に色付いた背中を見た。]

(50) momoten 2014/09/25(Thu) 00時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[花の彼なら誰にでもくれてやろう。
花束と括り、花瓶に活けて、愛でもしよう。

だが、今の彼は、譲る気になれない。]

 ―――…再会早々罵倒するんじゃねぇよ、可愛げのねぇ。
 お前さんが暢気に渡海しているからだろうよ。

[皮肉めいて絞った声は、僅かに上がっていた息を誤魔化した。
伸ばした指は、彼の頬から眦を慰めるように往復し。]

(51) momoten 2014/09/25(Thu) 00時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[そこで、ふと口角を持ち上げ、彼の面差しと対峙した。
恐怖をご自慢の掘った穴に埋めて隠し、気丈に振舞う彼。
隠しきれていないように見えるのは、きっとそれが人の証だ。]

 別に構やしねぇよ、呼ばすとも俺が行けば良いだけの話。
 花に通うは蝶の特権――…ああ、もうどちらも違ったな。

[相変わらずの揶揄語り。
フェイスラインを辿る指先が、彼の小さい顎を捕らえ。]

 物知らずなお前さんじゃあ、舌が回んねぇと思うが。
 いや、どうせ、呂律も回らん時じゃねぇと呼びそうにねぇか。

[笑みを噛み殺しながら、彼の顎を引き、自身の首を傾けた。
空の左手を黒髪に差し、緩く梳きながら、静かに寄せる顔。

今度は、眼を閉じろなどと無粋を語ることもなかった。]

(52) momoten 2014/09/25(Thu) 00時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター




 ―――…『エクトゥール』だ。 閨ではそう呼びな、櫻子。



[重ねた唇から、そっと、人の蜜を彼だけに注いだ。*]

(53) momoten 2014/09/25(Thu) 00時半頃

【独】 墓荒らし ヘクター

/*
朧美しい…っ!
和の国チップは動き脳内再生されやすいんだけど、
オボレットさんだとマシマシで再生される。

隙間に作る余韻凄いすき。息遣い聞こえる。

(-216) momoten 2014/09/25(Thu) 00時半頃

【独】 墓荒らし ヘクター

/*
>>-208
相変わらず滅茶苦茶可愛い声だ…!
不調明けたら、もっと聞きたいです!先生!

チョコレートはカカオの香りだろうか。
中の人が死ぬほど香りに弱いイヌ科なので興味深いかも。
お花は園芸できないけど、月一には花束買うくらい好きです。

(こーろこーろころーりよもさもさ)

推敲してもしても足りないうぐぐぐ。
もっと可愛い云いたい、もっと愛でたい。
ちゅーじゃたりない、ちゅーじゃたりない…っ!

(-217) momoten 2014/09/25(Thu) 00時半頃

【独】 墓荒らし ヘクター

/*
>>-212
普通にめんこい枠で売られていたんだと思っていたCO
RP補正でどうとでもなるのだと言うあんびさん凄い祭り。
本当、女の子にしか見えないけど、男の子に見えるんすよ…。

あと、30cm以上の身長差ってグッと来ませんか。(大真面目顔)

(-221) momoten 2014/09/25(Thu) 01時頃

【独】 墓荒らし ヘクター

/* 丁助壮絶格好いい。

(-224) momoten 2014/09/25(Thu) 01時頃

【独】 墓荒らし ヘクター

/*
>>-225
花主様羨ましい!
咲き誇るわ、これは咲き誇っておられますわ。
点描散ってますわ。

そして花主様が拾ってくださるだと!
花キューピッドありがとうございます!無事届きました!

(-227) momoten 2014/09/25(Thu) 01時頃

【独】 墓荒らし ヘクター

/*
そして名残惜しいがリミットですうぐぐ。
明日は櫻子にやらしいことしてバカバカ言われたい。
言われながらまぐわったり添い遂げたりしたい。

本当に延長ありがとぉおお!!
おやすみなさいっ![櫻子の膝枕へバタッ**]

(-228) momoten 2014/09/25(Thu) 01時頃

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