215 【誰歓】エンドローグ
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/* ついに回想10000字超えのお知らせです…(震え声
>>-121ピエロの兄さん 素敵な回想感謝。時期を此方でほぼ固めてしまったけれど平気だったろうか。
兄さんとは院でも夢の国でも会ってる事にしちまった…。何か齟齬があったら俺の記憶違いってことでひとつ頼むな。
(-133) rinaria 2015/02/10(Tue) 05時半頃
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/* あああ回想の中の三人称間違えている! >>58の男は俺ですね、申し訳ねェや。
(-134) rinaria 2015/02/10(Tue) 05時半頃
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― 鸚哥の記憶 ―
[ 匂いを辿る矢先、ふと思い出した昔のこと。 そのついでのように、別の記憶が男の中へ蘇った。
誰もいない静かな家の中。 静かで、そして、一人には広すぎるそこに、 鮮やかな羽の鸚哥が一匹、鳥籠の中で微睡んでいた。
臨也が少年であった頃に鸚哥はここへやって来た。 何時のことだか、もう覚えてはいない。
長い間、この鸚哥は臨也の趣味(>>1:101)に付き合う 相手であったけれど。最近はとんと返事もしなくなっていた。 それは、鳥にしては長生きの年のせいであったかもしれないし、 何か病を患っていたのかもしれない。]
(62) rinaria 2015/02/10(Tue) 06時頃
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[ しかし、生憎と臨也には鳥についての知識は無く。 その時に偶々代役業の芸名を考えていたものだから、 喋ることを止めた鸚哥の代わりに、「七色いんこ」なんて 一風変わった名前の芸名にしたのだった。
何時か、目にした漫画の影響もあったのだけれど。 ――代役業を生業とする男の話。 当時はそれがしっくりする環境であったものだから。
そうして、臨也が代役業を務める劇のチラシの端。 鸚哥の名前が印字されることになるのもすぐ後の話。*]
(63) rinaria 2015/02/10(Tue) 06時頃
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― 台所 ―
[ 幸い、ホールから台所まではそう離れてはおらず。 昔のことをひとつふたつと思い返していれば、 そう時間もかからずに辿り着く。
そうして、未だ中へ入りはしないけれどちらりと覗けば、 先に到着したばかりであろうか人影>>41>>53が見えた。
その先には若者数人に詰め寄られるピエロの姿。>>42 それに、他にも幾人も。…殆どここで見た全員に近い。
そんな中のミズキの声>>55は男には助け舟にも近いもの。 ――それでも、仮面を外すかは兄さん次第。
そこへ玄関の扉の話を持ち込むワケにもいくまい。 中へ足を踏み入れるか、どうしようかと、 男にしては優柔不断なことに、台所の手前で立ち尽くし、 ピエロの兄さんの返事が返るのを、待った。]
(64) rinaria 2015/02/10(Tue) 06時頃
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/* 回想と現軸合流終わり。 仮面剥がし隊には参加せずに見守っていく構え。
そして6時になったので俺は寝ようと思う…。**
(-135) rinaria 2015/02/10(Tue) 06時頃
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/* 臨也 は 箱を 手に入れた!
さくさくとログよみつつちとお返事書いてきます。
(-173) rinaria 2015/02/11(Wed) 00時半頃
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/* とりあえずこれだけは。 美男美女揃いで俺はつらい。
ピエロの兄さんよ、俺はアンタだけは仲間だと… 平凡な顔立ちの仲間だと思っていたんだぜ…。
>>-175アオイ おうよ、喜んで組ませて頂こう。
(-177) rinaria 2015/02/11(Wed) 00時半頃
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[ 室内を窺う最中、何時ぞや男が和室へ送り届けた少女(>>65)が やって来たんだったか。
その際、少女へ貸したままであったパーカーを渡された。]
――おう。それで、具合はよくなったのかい?
[ 貸したものが返るついでにとそう問い掛け。 返事が返る前に、少女へ新たな声がかけられたから(>>66) 少女の体調の善し悪しを知ることは暫く、お預け。]
俺は元気さ。この上ねェほどにな。 …後はたまに鳴るこの腹を満たせるものがありゃ完璧だ。
[ 次いで男にも食事のお誘い(>>68)がかかった。 それに返す間に先に歩き出す誰かさんがいたもんだから、 (>>69>>70)男も少しは歩を進めはしたけれど。
誰が用意した(>>76)のだか暫くして目にした机上には 人数分の皿と中身が置かれていて。]
(80) rinaria 2015/02/11(Wed) 01時半頃
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[ その光景が男には何やらとても新鮮で、勝手に足は止まり、 ぱちくりと半眼を瞬いて、…ヘェ。なんて勝手に声が漏れた。
置かれた椅子はそれなりに埋まっていた(>>30>>54>>71>>77) けれど、壁際へ佇む少女の姿>>46もあった。
――それと、少年少女の合間、黙々と食べ進める人影>>@4も。 ちらりと目の端を鮮やかな黄色が掠めた気がしたから、 視界に収まりきらずとも、男の知っている少女なのだろう。
そうして、立ち止まっていれば、 妙な前置きと合わせてピエロの兄さんの顔が見えた。>>73 ……男は小さく小さく息を飲む。
同じく聞こえた誰かの短い息(>>75)とは違う。 見えたその顔に、――火傷の痕に覚えがあった為に。]
(81) rinaria 2015/02/11(Wed) 01時半頃
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[ だから壁際の少女から話が振られたのであろう>>79その時に、 必要以上にひくりと口の端を吊り上げた。 続く同意を求めるかのような声には何とか。]
――ぁ……あー…、そうだなァ…。 悪くないんじゃあねェの?
……人ってのはさァ。
[ そうして、思い出したのは随分と昔のようにも思える記憶。 二の句を継ぐ前に一度だけ、息を吸った。]
顔がどうであろうと人間、大事なのは中身なんだぜ。
[ 何時かの昔(>>59)には言えなかった文句。 ――男の意図するところがピエロの彼に通じるかどうか。 それは分からなかったけれど。
…ただ、それでもその言葉を口にすれば、 男の表層へ浮かび上がった微かな動揺は収まったのだった。]
(82) rinaria 2015/02/11(Wed) 01時半頃
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/* しれっと話に混ざりつつ回想に繋げてみたりして。 灰の喋り方が安定しねェのはもう放り投げた。
>>-178アオイ 其方はいい方向の(幼く見られる)タイプじゃねェか… 若く見られるってのはいいことなんだぜ…
(-179) rinaria 2015/02/11(Wed) 01時半頃
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/* エミさんおやすみなさいませ。 さて、俺もそろそろ今日のところは失礼して。
扉の話はいつしようかどうしよう。。**
(-181) rinaria 2015/02/11(Wed) 02時頃
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[ 少女から受け取ったパーカーをばさりと羽織り。 男の腹の虫の機嫌は悪かったけれど、 一先ず流れていく話を聞くことにして。 先客>>46とは別側の壁へとよりかかった。
硬い感触が背中へ伝わった時だったか。 振り向いた顔は――矢張り覚えのあるもの。 俯きがちに礼を告げるその声と下げられた頭の理由は 男には分からなかったけれど。 あの時を何時かのこと(>>57)と考えて言葉を紡いだ。]
――…どういたしまして。
……此方こそ、
[ ありがとなァ、 と薄く唇を開きかけ、口にしかけた言葉を飲み込んだ。 ――礼を言ったところで男の頭の中を過る思考が ピエロに伝わりはすまい。そう思って。*]
(99) rinaria 2015/02/12(Thu) 00時半頃
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[ そうしているうち、坊ちゃんから声が出た。>>88 ――ああ、そういえばと男は思い出す。
まだ玄関の扉が開いたことを誰にも言っていないこと。
続いた幾つかの声の中(>>96>>97>>@7) 男しか知らないはずのその情報を口にした少女。
その言葉が終わったのなら後に続けるように、一言。]
ホールの扉なら、暫く前に開いたなァ。
……外は真っ白闇。なぁんにも見えやしなかった、が。
[ "帰れる"と続いた声には ヘェ、なんて間抜けた相槌を打ったのだった。]
(100) rinaria 2015/02/12(Thu) 00時半頃
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/* にゅるっと顔を出して扉が開いていることを告げていく人
こんばんは。夜が更けるのの早いこと早いこと…。
(-191) rinaria 2015/02/12(Thu) 00時半頃
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[ そうして、更なる言葉。>>@8 その後に駆け出す小さな足音がぱたぱたと。]
――おい!
[ 咄嗟に止めようと試みるも少女を捕まえるには及ばず。 飛び出したその後ろ姿を見失わないうちにと、追う。
彼女の行き先は男には知るべくもないけれど、 果たしてその姿を視界に捉え続けていられたかどうか。]
(101) rinaria 2015/02/12(Thu) 00時半頃
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[ 少女が立ち止まった瞬間。>>@9 すわ、急ブレーキか、と足を止めかけた男の視界が、 ぐらり、と揺れる。
ゆっくりと傾き始める足元。 そういえばこの辺りには以前にも引っかかった縁(>>0:156)が あったなァと走馬灯のように思い出す。
その際、脇を抜けた影>>102を気にする余裕は男にはなく。
スコーンだかカポーンだか まるで風呂の中で洗面器を転がしたような音がして。
男は強かに壁に額をぶつけて、その視界に星が散った。]
(105) rinaria 2015/02/12(Thu) 01時頃
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/* 下駄の人は前に引っかかった床の縁で今度こそ転んだ様子…。
>ミズキact 深夜陣営共感白ですです
(-203) rinaria 2015/02/12(Thu) 01時頃
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[ 脳が揺れるかの如き衝撃が男を襲い、 ちかちかと視界が点滅し、足が止まる。
転倒するのは何とか避けられはしたけれど、 その間に少女の姿と素早い影>>102は見えなくなっていたか。 それにわらわらと続く人の姿>>103も、また。]
――あー……、
やっぱり、
走るには、向いちゃねェなァ。
[ ぐらぐらりと揺れる頭を振って立ち、下駄を見下げて。 手のひらで支えた額はぼんやりと熱かった。
暫くして痛みが落ち着けば、少女の後を追おうと。]
(106) rinaria 2015/02/12(Thu) 01時頃
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/* 下駄(鼻緒が解れている)で走って追いかけようなんて無理だったんや…。 それに、俺は肉体派の頭脳と頭脳派の腕っ節だからなァ。
(-207) rinaria 2015/02/12(Thu) 01時頃
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/* アッ 寝かけていたとかなんとか… ちらりと顔だけ出しておやすみなさいませ。**
(-214) rinaria 2015/02/12(Thu) 04時頃
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[ 足を踏み出した(>>106)――ところで。 目前に細っこい手が伸べられて。>>112]
……ここを出たら…、
――出たら…か。
[ 自身へ向けるようにその言葉を反芻し、 少女へと向けた両目を細める。
――この少女も矢張り、出ることを選ぶのか、と。]
(117) rinaria 2015/02/12(Thu) 13時頃
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――――はァ?
[ 感慨深く少女の言葉の続きを聞いた男は頓狂な声を上げた。
――おじさん。 いや、その発言に関しては何も言うまい。 男も学生の折には十も年が離れていれば オジサンオバサンと表現したであろう口。
…それよりも、"娘"だの、"嫁"だのと、 マユミの悩み事(>>1:21>>1:22)を知らない男は、 意味の取れぬその語群を少女自身のことだと解した。
そして、
…孫なんて年に見えるのかよ
やや傷心し、ため息をついたのだった。]
(118) rinaria 2015/02/12(Thu) 13時頃
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[ …だがしかし、冗談か真剣な話>>114かは分からなくとも、 返事をしなくてはなるまい。
――何故なら、男に此処を出るつもりは無いのだから。]
――――……。
すまねェな、嬢ちゃん。
……俺は、此処から出ねェ。――…それに、
[ 二の句を継ごうとして、迷う。 出ないと告げても尚、その理由にまで踏み込もうとすれば、 じくりと胸の奥が疼くような気がして。]
――悪ィが、生涯に愛する女は一人だけ、と決めてるんでね。
[ それでも続けた言葉の端は掠れていたけれど。 浮かぶ顔を心の奥へと沈めて少女を見詰め。 その時ばかりは真面目極まりない声で告げた。]
(119) rinaria 2015/02/12(Thu) 13時頃
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/* お返事一撃だけしてもぞもぞと離脱を。 臨也はチャラい見た目に反して硬派だった模様。**
(-230) rinaria 2015/02/12(Thu) 13時半頃
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/* うぇああ寝落ち申し訳ない! ログ追ってきます。。いよいよ最終日で。
(-263) rinaria 2015/02/13(Fri) 13時半頃
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[ 何処か落胆したようにも見える少女。>>122 けれど、提案が本気であったのであったとしても、 此処へ身を止める事にした男には無理な相談。
それに――、愛する女はひとりきり。
もうずっと昔にそう決めてしまったのだから。 話が終われば男も歩みを再開することにした。]
(155) rinaria 2015/02/13(Fri) 14時頃
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[ そうして、先に駆けていった後ろ姿たちが見えると、 丁度、アオイの"帰れるよ">>@13という声が聞こえた。
――嗚呼、矢張りこの少女に帰るつもりは無かったのだ。 何時だったか、薄らと分かっていた。
アオイとエミ。扉のすぐ近くへ立つ二人の前には、 男も目にした真っ白い闇。
男は、そちらへと足を向けることはせず。 静かに壁際へ背を傾けた。
そのまま、何人かの"帰る">>127>>131声を聞いた。 それに、湿り気を帯びた声で"残る"と口した少女の声>>133も。 それに対する声高な坊ちゃんの辛辣な声>>134>>135も。
それでも男は、帰るとも残るとも言わないまま。]
(156) rinaria 2015/02/13(Fri) 14時頃
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[ ピエロの兄さん――相変わらず年齢は知らなかったけれど、 から漏れた声>>141を聞いても男の考えは変わらなかった。]
――――…生憎と後悔するようなものは、 向こうには残ってなくてなァ。
[ 大袈裟に肩を竦めて下駄をからりと鳴らす。 今度は転ばぬよう、注意を払いながら。 そうして、誰に向けるでもなく、 マユリへ言った事と同じことを繰り返すのだ。]
俺は帰らねェよ。 見送りくらいは――…まァ、してやるさ。
(157) rinaria 2015/02/13(Fri) 14時半頃
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