52 薔薇恋獄
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[>>377もう一度、言われた。気をつけて、と。 だから、もう一度、頷いた。
……けれど。 どうして?と、内心思った。 上手く言葉にならなくて、ただ首を傾げるだけになってしまったけれど。]
って、また……。 だーいじょーうぶって言って……、っ、わ。
[ぼんやりと返そうとした言葉は、ふいに額に触れる感触で止められて。 手を払うこともないまま、どこか惚気たようにじっとしていた。 触れれば、身体が熱を出していることがはっきりと伝わってくるだろう。]
(380) 2011/05/19(Thu) 01時頃
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ヴェスパタインは、志郎>>378に、だーいじょうぶだから……とうわの空で呟いた。
2011/05/19(Thu) 01時頃
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[>>378話を続けることに関してのことに、ありがと……と小さく呟いたりもしたのだが。 先ほどまでの話……聞かされた名前のこととなると、思考はただぐるぐるとしてくるばかりで。 そんな中、蛍紫>>382からの自分への提案に、少し不服げに唸った。けれど]
……判った、判った。 そんな言うなら、行きますってば。
[何時かに文の部屋を探していたことはすっかり忘れたまま、結局は頷いた。 ちら、ちら、と蛍紫と志朗の遣り取りを漠然と眺めたりもしながら。 蛍紫の顔が、志朗にまともに向いていないような気もして瞬いて……]
……あ、えっと、はい……センセ。
[叱られて、しゅんとした。 そうしているうちに部屋の入り口に気配を感じて振り向いて]
(390) 2011/05/19(Thu) 01時頃
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/* え!? センセC狂、だと……。
今のところ把握中。たぶんあってるはず。 C:カイくん、フミせんせ 鳴or念:ネイ、ヨシ
(-164) 2011/05/19(Thu) 01時頃
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[何となく、この旅行に来てから、その人の雰囲気はどこかいつもと違って見えたりもしていたのだけれど……]
……センセ、やっぱりゆるくなかった。
[ひとりごちて拗ねてみたりもしていた。 それから気づいた、文>>395の姿。驚かれた気もしたけれど、あまり気にするそぶりもなく。]
いま、カイくんに送って貰うとこだったんだ。 ちょうど良かったの、かな。
[彼が蘭香のことを尋ねるのをぼんやりと見たりもしながら。 少しだけ眉を下げつつ、文の方に向かった。]
(400) 2011/05/19(Thu) 01時半頃
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[……志郎>>398の立ち上がる姿に、何かの違和感を覚えた。]
センセ、足……。
[言いかけて、けれどはっきりとした確証などなくて。 ほとんど聞こえない程度の微かな声で零すのみになった。 何かに気づいたきょとりとした姿だけは、隠しきれないまま]
(406) 2011/05/19(Thu) 01時半頃
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え、でも、じゃあフミセンセはどうなの……。
[ゆるいけど先生じゃないか、とばかりに志朗>>404に反論を試みたところで。 『課題』の一つの内容を聞いて、言葉に詰まった。]
……うん。 だからおれ、ずっと頑張ってる。
[小さく頷いて、胸に手を置いて……。 顔を上げると、もう一人の来客>>401の姿が、見えた。]
………。
(410) 2011/05/19(Thu) 02時頃
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あ、ううん、フミセンセのことじゃなく、て。
[少し慌て気味に文>>409に告げつつ、ちらーっと志朗を目で指した。 それから、大丈夫か、と聞かれて……少しの間の後、ひとつだけ頷いた。 伸ばされた腕を払うことはなかったが、かといってそのまま彼の方に寄ろうとする訳でもなかった。 というのも……]
……ちょっと、遊びに行ってた、だけ。
ていうか、おれ、ちゃんとさっきまでは寝てたし。
[気まずげに哲人>>413に俯いた。]
(420) 2011/05/19(Thu) 02時頃
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ヴェスパタインは、俯いたまま、動けなかった。
2011/05/19(Thu) 02時頃
ヴェスパタインは、志郎>>414の気まずげな顔は俯いて見えていなかったが、声色からいくらか想像はできた。
2011/05/19(Thu) 02時頃
ヴェスパタインは、文と志郎の相談の件にまでは意識が回らなかった。
2011/05/19(Thu) 02時頃
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[目を合わせられないまま、動けないまま。 明らかに、不味い。 誰のせいで。その答えは、はっきり言われずとも知れる。 ……嫌だ。そう強く、感じた。]
テツ、その……
[文>>428が自分を哲人に任せたこともはっきり捉えていない程に、いっぱいいっぱいで。 漸く足を動かして、畳の方で悪態を吐いた彼へと駆け寄った。]
(431) 2011/05/19(Thu) 02時半頃
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…………ごめん。
おれ、嘘吐いた。 寝てるって言ったのに、結局すぐ、出て行った。
……嘘とか、あり得ないのに。
[長い髪が顔色を隠しながら。 絞り出すような微かな声で、哲人に謝罪の言葉を伝えた。]
(437) 2011/05/19(Thu) 02時半頃
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[「一度やったら、もうお終い。遊べない。信じてもらえない。」 いつかのその言葉>>0:656が、胸に刺さった。]
(-170) 2011/05/19(Thu) 02時半頃
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[彼の答えは、嘘に対する咎めの方ではなかった。 ぱちりと大きく、瞬いてから]
うん。
[把握してる、と。]
……うん。
[キツい、と。 二度、弱弱しく頷いた。 そして今度こそちゃんと、哲人の目を見た。 掛かる髪を払ったその顔は熱を帯びていて、瞳は潤んでいた。]
……分かった。おれ、部屋戻ってくる。 ちゃんと寝てくる、から……。
(442) 2011/05/19(Thu) 03時頃
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[よろ、と立ち上がった。 蛍紫がまだその場にいるなら、彼に一度小さく頭を下げて。 それから、覚束ない足取りで部屋を出て行こうと歩き出した。]
……気を付け、ない、と、
[苦しいのは、熱っぽいからだけでもなかった。 蛍紫から伝え聞いた話が、なんとはなしに胸をざわつかせていた。]
(443) 2011/05/19(Thu) 03時頃
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/* この一連の遣り取り、蛍紫が全部見ていたとしたら、なんだかちょっと恥ずかしいんだ、ぜ……(*ノノ)
(-171) 2011/05/19(Thu) 03時頃
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だいじょう、ぶ、いけ………
[額に触れる、冷たい手。 その冷たさに一瞬背筋がぞくりとして。 その手の感触に……鼓動が早まった。 そしてやがて、ふらついた身体にその手が伸びて触れた気がした。]
…………。
[眉を寄せた顔を、おそらく間近に見て。 少し息を乱しながらも、掛けられた問いに頷いた。]
うん。 着くまで、一緒に……側に居て。
[彼が何を最初言おうとしたのかは判らなかったが、 何かを言い掛けた、というのは判った。 けれどそれをここで問い質しはしないまま、階上の自室へと歩き出した**]
(450) 2011/05/19(Thu) 03時半頃
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/* っていうか、そういえば身長差……。
こんなでかい人相手でごめんね&ありがとう、テツ。
(-177) 2011/05/19(Thu) 03時半頃
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―― 2階に戻るまで ――
[>>451はっきり言われた。信用しねえ、と。 当たり前の言葉だと、思った。 だから、ただただ俯くしか、できなかった。
立ち去り際、蛍紫が哲人に伝えた言葉を上手く聞くことはできなくて。 ただ、ごめん、とだけ金色の髪の彼に残して、部屋を後にした。]
[自室に戻るまでの速さは、とてもゆっくりとしていて。 戻るまでの時間は、とても長く、そしてとても短く、感じられた。 大きく頼りがいあるとは決して言えない身体の彼が、その手で肩を支えてくれている。 とても辛くて、でも、とても心地良くて……。 口元に、微かに笑みが零れていた。
……ああ、そう言えば着替えてきたんだな、って。 濡れてはいない色違いのシャツとベストをぼんやり目を落としたりもしながら、部屋に辿り着くまでの時間を経た。]
(527) 2011/05/19(Thu) 14時頃
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―― 2階自室 ――
[戻った場所に、確かに同室者の姿はなかった。 哲人>>501に促されるがまま、ベッドの上に倒れ込んで。 布団の中で横向きになりながら、目を閉じた。]
じゃあ、おやすみ……。
ありがと、テツ。
[此処まで手を貸してくれた彼に、そう呟いたけれど、その呟きも力ないものだった。
うとうととする中で、雨でもシャワーでも落とし切れなかった微かな野薔薇の香りを意識した。 それはとても甘くて、とても美しくて、とても鮮やかで。 そして、それはとても……]
(528) 2011/05/19(Thu) 14時頃
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[こわくも、あった。
気をつけて、とあの時の後輩に言われたけれど。 何を気をつければいいのかなんて、結局分からなくて。 そして、知らないはずだったその名前が頭の中で繰り返されて……。 形のないおそれが、募っていた。
ただでさえ、熱で意識が呆然としていて。 さっきまで支えてくれていた哲人の手は今、離れていて。 繋ぎ止められていない身体も心も、そのままフェードアウトしてしまいそうな気がして……。]
(529) 2011/05/19(Thu) 14時頃
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いかないで。
[側に居て。]
ぎゅっとして。
[抱きしめて。]
ねぇ、テツ……っ。
[震える声。零れる涙。衰弱した心が吐き出す願い。 それが伝わるかどうかは、解らなかったけれど。 それでも……ひとりぼっちを恐れる子供のように、求めた**]
(531) 2011/05/19(Thu) 14時頃
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/* そういう事して遊ぶもんじゃないと思うよ……。
麻雀部屋の件といい、今の幼馴染組といい、楽しそうでうらやましいなぁ。 ああ、おれ、結局生存中にゲームできそうにない、な……。 カモにされるロールとか、やりたすぎた。 向こうでチェスとか将棋とか発見しとこう、そうしよう。
(-207) 2011/05/19(Thu) 14時頃
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ヴェスパタインは、ディーンに話の続きを促した。
2011/05/19(Thu) 16時頃
ヴェスパタインは、フィリップに話の続きを促した。
2011/05/19(Thu) 16時頃
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/* >>546 うっかり想像しちゃったよwwwww 叫んじゃえば、よかった、のに……!
(-219) 2011/05/19(Thu) 16時頃
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―― 2階自室 ――
[ひとりぼっちの部屋。 飛び出していった哲人を引き留めるだけの声も出せなかったまま。 ただ、ベッドの中に残っていた。]
(577) 2011/05/19(Thu) 19時半頃
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[あの人の前で自然に笑えたのは、美しい絵を見せてくれたから。 何時からかそれは、彼そのものに対する笑顔に変わっていた。 そして、すぐこの前、気がついた。 おれはあの人を しまっているのだと。]
[けれどそうだと伝えたら、その瞬間に壊れてしまう気がした。 それまでの彼との在り方が、皆との在り方が……自分の居場所が。 だって彼だってきっとずっと、仲間として笑い合って。 仲間として、気遣ってきてくれていた筈じゃないか、と。]
[解ってた] [解ってた、はずだった] [のに]
[どうして、弱い心を抑えることができなかった] [どうして、『止める』ことができなかった]
(578) 2011/05/19(Thu) 19時半頃
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[もう、きっといつも通りに軽口を言い合うことなんて、できない。 もう、きっと―――…]
……助けて。
いっそ、消して、しまって――…。
[誰に乞えばいいのかも解らないまま、ただ、泣き続けた**]
(580) 2011/05/19(Thu) 19時半頃
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/* 戻ってきたけど、さあ、動けないぞ!(←
さすがにあの流れで出歩くのは、正直しんどい(体調的な意味で) けど、話せてないひともたくさんいるし……。 どうする、おれ。
(-235) 2011/05/19(Thu) 21時頃
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/* というか。その。 テツのリアクションに思いっきりどきっとさせられたのです。 そして結構似た者同士な気がしてきた、このふたり。
(-237) 2011/05/19(Thu) 21時頃
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[ベッドの傍の椅子に掛けてある、生乾きの黒いジーンズ。 疲れ切った目で、眺めるともなく眺めていた。]
…………。
[ぐい、と白い腕を伸ばした。 黒い布地を引っ張った。 引き寄せて、ポケットに手を突っ込んだ。 中身を取ってから、ジーンズを床に落とした。
出した掌の中に、包装された甘味。 その中身も、外側のプラスチックの袋も、ぼろぼろになっていた。]
(601) 2011/05/19(Thu) 21時半頃
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[気が付けば、窓の外はとても暗くなっていた。 けれど雨ばかりがガラスを打ち付けていて、月も星も見えなかった。
声が、聞こえた。 たぶん、同室の後輩だと思った。 たぶん、同年の先輩だと思った。 ……もう一人の声も、していた。
扉に背を向けたまま、ただ耳を澄ましていた。]
(609) 2011/05/19(Thu) 21時半頃
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ヴェスパタインは、少しお腹が空いていた。そう言えば昼食を何も食べていなかった。
2011/05/19(Thu) 22時頃
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/* 天の岩戸wwwwwww ごめwwww吹いたwwwwww
ご飯act拾ってくれてありがと、ハマセンパイ。ちょっと出方考える。
(-264) 2011/05/19(Thu) 22時半頃
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[打ち付ける雨音。 思えばあの時も丁度、こんな激しい雨だった。]
(639) 2011/05/19(Thu) 22時半頃
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