25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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[主が言葉に、髪の乱れも構わず首を振る]
いえ、――いえ、違うのです。 わたしは、 わたし は――……
[何か言いかけた言葉、 けれど言葉はそれ以上は繋がらず。 撫でられる、その感触に黒紅は滲んで――泣きそうに歪み、 袖から手を力なく落として――その後、交わる琥珀色]
(@44) 2010/08/06(Fri) 02時頃
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[琥珀と黒紅の交われば、]
―――……、
[冷たい静寂の訪れる。 ひとつ、どこかで扉が開いた気がした――常世の扉。 夢もうつつも交われば、彼の人の真の姿が視える]
……そう、私と同じ。
[言葉の意味も把握しきれぬまま、 歪んだ微笑をひとつ送れば、俯いた]
(@45) 2010/08/06(Fri) 02時頃
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[己が体を抱くのは、抑えていなければ。 四肢がばらばらになりそうな、そんな錯覚。 ――そして ふ、と思い至る]
……夜光、も?
[この場にあることは知っているのに、 居なければいいと願う、適うはずもない願い。 その姿を認めるのが、怖くて まなざしを伏せる。
続けられぬ言葉、知っている。 この後、起こるであろうことを、知っていて、]
私には、なにも、出来ない――…
[存在が希薄になりかけて、 その姿は陽炎のように一度揺らいだ]
(@47) 2010/08/06(Fri) 02時半頃
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/* くぐい 生贄 ろびん首無し かすみ首無し ほうせん 賞金稼ぎ いあん共鳴 やにく共鳴
かげつ おさかな? かる片思い?
な予測。
(-105) 2010/08/06(Fri) 02時半頃
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[イアンが去る前、“主”が長く彼を見据えていたら、 そっとその袖を引いただろう。]
主様――、容疑、となれば ……余り目立つ真似はなりません。
[傍にある白い桜花の様子はどのようであったか。 名も知らぬその桜、乱れる裡を押さえる。]
――…あなたも。
[何者であるかは知らねども、 主が案ずる身であれば、と言葉を添えた]
(@49) 2010/08/06(Fri) 03時頃
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[法泉の声、遠く聞く。 呑まれる、呑まれる―― 閉ざした目蓋の裏、浮かぶは紅月]
―――……、
[そちらを向いて小さく頷いたけれど。 我が身は既に―――…… ひとつ、過ぎったところで虎鉄のくずおれるを知る。
また、ゆらぐ]
(@50) 2010/08/06(Fri) 03時頃
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[近づく影、我が身をゆる、と抱いたまま見上げる。 一瞬だけ、小さなゆらぎは黒紅の中に過ぎったか]
―――あ、高嶺様……?
[友の言葉を思い出し、 また今もかけられたは案ずる言葉、笑みを作って]
いえ、わたしは大丈夫です。 主様のお傍に――。
……あの、夜光より私を案じて下さったこと聞きました。 ありがとうございます。 あの時のことは、もう大丈夫ですので。
[言葉を濁しながら告げる。 捨て犬の心持、より共感が深くなったなど、“主”が前では口には出せず]
(@51) 2010/08/06(Fri) 03時頃
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――……、
[もう一つの月、その言葉に今度こそ、 小さな怯えを滲ませて、霞と朧と2つの月を見比べる]
いえ…… わたしは 主様のもとに――…
[縛り付ける妄執のまま、繰り返す同じ言葉]
(@52) 2010/08/06(Fri) 03時半頃
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[長く沈黙があれば、一つ思い出す。 “主”と呼ばぬように、言われていたのだと―― 慌てたように口を開けども、続く音もなく。
ただ、小さく頷く人の言葉に、 迷いを見せながらも頷いた]
―――はい、 刷衛様のお邪魔にならぬ程度に、 お傍においていただければ……。
[呼び名を変えて、憂う表情は隠せぬまま、小さく紡げば。 2つの月、わずか視線は揺れる]
高嶺様も、どうぞ お気をつけ下さい……。
[案じられた感謝も込めて、丁寧に頭を下げる]
(@53) 2010/08/06(Fri) 03時半頃
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[つきり、と鈍く痛むこめかみを押さえた。 ”こんなところに、いるべきではない。” 何処であれば相応しいのか――知っている はずで。
霞と朧、二つの月。 近く親しく交わされる2人の言葉に、高嶺の言葉を思い出す。 良き関係であろう、と思った、その様子。 似ていることにも、違いはないと感じられ。
けれど、異なる]
―――……、
[霞の月を見上げれば、とくり、と湧き上がる、 ――それは畏れのみならず、己が身を焼き尽くす高揚に似ている。]
(@54) 2010/08/06(Fri) 03時半頃
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/* あれ、天満月様は占い師なのか…! 共鳴相方どなただろう。
(-115) 2010/08/06(Fri) 03時半頃
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[ふ―――と、彷徨う意識が引き戻されたは、 霞の月が去った後であったか、下駄の音の響くは既に遠く]
高嶺さま……
[深い憂いの残るその貌、 案じられる理由――察することが出来れば、 それは複雑な痛みをもたらしたであろうか。
気づかぬまでも。
“主”が傍らに馳せたまま、 その眼差しは、夜光の姿を探した**]
(@55) 2010/08/06(Fri) 04時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 04時半頃
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[>>526 気丈にあれ、との主が言葉に、 揺らいだことを否定するように、一度主を軽く見据え、 膝を正して背筋を伸ばす。]
―――……、
[手にした器を見つめる、そのまま口をつけてみれば当然苦い 気がした。眉根を寄せる。一つ足りなかった杯、使用人には己の声が届かないかのよう、そうあの時も。 思いに耽る間もなく、主より白い桜花の名を聞く]
月瀬殿……
[ぼう、とそちらを見る。 その目に黄泉花が身は果たして何色に見えたであろう。 桜はわずかに笑んだ、淡い 色合い]
(@56) 2010/08/06(Fri) 17時頃
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[>>623 月瀬が言葉と、離れ行く姿に、 慌てて言葉を募ろうとした。
「己が身は、もう傍らが主の花ではなくなる」と
引き止めようと手を伸ばしかければ、かたり
器に腕をぶつけて―― 膝元の珈琲が、手に跳ねた。 火傷する程に熱いそれは、けれど。
熱いような気がしただけで、 冷たい手には腫れのひとつも残らない]
(@57) 2010/08/06(Fri) 17時頃
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[冬と桜が去れば、主が呟く言葉に返すは、]
――申し訳ありません、その。 月瀬殿に、あらぬ気遣いを……
あの方を、新たな花と迎えられるのでしょう?
なにか誤解などあるようでしたら、 私の口から解いてまいります から……
[気丈に、と、声音も面も揺らがせぬまま 見上げれば、手を袖の裡にそっと隠して――続いた主の言葉に瞬いた]
(@58) 2010/08/06(Fri) 17時頃
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……では、主様は。
[胸の裡は乱れた、イアンが言葉を告げた時よりも。 ――もう遅いと、過ぎるのは。 己が身の救われぬことのないせいか]
あの、お2人を…… はい、かしこまりました。 ――……あと、あの……夜光が、さっき一人で
[先ほど、ちらと探した姿、髪の結いが常と異なれど 一人外に出た背は友の者ではなかったか。 友を案じるを否とは言われぬであろう。
黄泉花はふわり立ち上がれば、 一つ頭を下げて――花々の姿を探しに広間を後に]
(@59) 2010/08/06(Fri) 17時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 17時半頃
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―本邸・廊下― [去り際、黄泉花は一度振り返り]
―――あ、あと、あの…… 主様は、まず身の証を立てられた方が、とも思うのですが。
えっと、その恐らく、 疑われやすいご面相であられますので。
[神妙かつ真面目に告げて、さて、行き先をと考える。 冬と桜の人目も憚らぬあの様子。]
つまり、 ……睦言の最中にお邪魔しろ、と?
[それは、ふわりと宵闇の回廊を歩む]
(@60) 2010/08/06(Fri) 17時半頃
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―庭― [回廊より、望月を見やれば己ずと庭に、 夜に舞う蛍の、夜に惑う姿を見出した。 羽織は見覚えがある、友が言葉を交わしていた花主の物]
夜光、
[長い髪の編み崩れ、 夜に凍えるようなその姿に、小さく眉根を寄せる。 指先を伸ばそうとするのだけれど。 この手はつめたく、無力なもの]
夜光、ひとりで外になんて、あぶない…… さっきの話、聞いてたでしょう?
[ふわり、一足庭に下りて歩み寄る。 腰に佩いたままの白巻鞘の太刀が、かちゃりと鳴った]
(@61) 2010/08/06(Fri) 18時頃
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[友の身を護るになんとしよう。 胸騒ぎがただの勘ではないと知っている。 共にあっても、何も力及ぶことなどないことも]
一緒にいられればよいのだけれど、 少し、主様から用を言い付かっていて――
[その用には少々難儀な顔になったが、ふるり首を振って]
あ、そうだ。 刷衛様も、管理センターの方、なんだって。 だから、何かあったら……力になっていただけると、思う。夜光も。
[そして白鞘巻に目を落とす]
(@62) 2010/08/06(Fri) 18時頃
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[どの道これは装飾品、抜いて舞はしないもの。 それでも銀で飾られた鞘の内の刃が業物であるは、 かつての主が刷衛をその友人としていたからか。 ――その刀もまた黄泉銀花の名を抱く]
これ、貸すから。 ……本当に、気をつけて ね。 [佩いた太刀を渡そうとすれども、 獣より身を護る術になるかは知れず。 友はそれを手にするか否か。
風が友の乱れた髪を遊べば、 黄泉花はその髪にだけ一度手を伸ばす。 黄泉の温度の伝わらぬよう、夜に舞う光が夜に凍えぬよう願って。
やがてふわりと身を返した]
(@63) 2010/08/06(Fri) 18時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 18時半頃
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―A棟・個室前廊下― [友が花の棟に行くのなら同行し、 そうでないなら案ずる言葉を添えて別れただろう。
黄泉花は、並ぶ花の個室を前に どの部屋であろうかとしばし思案にくれる]
―――……、え と
[何せ声をかけども使用人は捕まらないのだ]
(@64) 2010/08/06(Fri) 18時半頃
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/* わたしあほなこだった。
セシル、ごはんにするんじゃないのか。
(-174) 2010/08/06(Fri) 18時半頃
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―A棟・個室前廊下― [結局花の個室へ一部屋ずつ声を かけて。 けれど、どの部屋も人の気配はなく――残りは一部屋]
……野暮にならぬように、と言われても。
[最中であれ事後であれ。 野暮なことはこの上ない。 難しい表情になりつつ、手を止めた]
(@65) 2010/08/06(Fri) 19時半頃
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わ――
[扉が開けば、びくり、とあとずさる。 ――彼の姿に酷く胸が騒ぐのと、もうひとつ。 なんだかやましいことをしていたかのようで。]
いえ、少々……えっと、 月瀬殿に、誤解を解きたいと……
[咄嗟、主がことは、黙ってしまった。 そして自覚がないそれは言葉はしにゆると首を傾ぐ]
気配がない? ずいぶん、人に敏感なのですね。
(@66) 2010/08/06(Fri) 19時半頃
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/* メモみてたら、
随分お早くおすみですね(にこ
って言ってみたくなったけど、 ロビン可哀想だから自重する。
(-175) 2010/08/06(Fri) 20時頃
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―ロビンの個室・前―
やはり、月瀬殿とご一緒だったのですか。
主様は…… いえ、主様は少々所要がありますれば、私が。
[主が望んだだろう花が花同士で睦みあう その様相に少しばかり複雑な顔をしてみせるものの、 彼にかすかに残る艶めいた色事の気配には、さして動じることもない] ……置いてゆかれるの ですか。 彼の方を置いて、あなたはどちらへ?
[主の言葉を思い出し、彼の向かう行方を尋ねる。]
(@67) 2010/08/06(Fri) 20時頃
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[冬を真似、花がうたう。 そのうたに違和はあらねども、 業の火を知る黄泉花は―― その花に焔の熱を探せない]
――あなたの望みと、 月瀬殿が望みは、異なると……?
[私の望、その言葉に小さく問えど、 それは返答を期待したものではなく。
ただ月瀬への生きよ、という その言葉にそっと目蓋を伏せる]
(@68) 2010/08/06(Fri) 20時半頃
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[生を願う言葉と、情を語る熱のなさ。 躯を重ねたそれは 焦がれた、 ゆえではないのだろうか、と――]
法泉様の花―― ああ、そうその様なご様子でした。
[さらり、答えるその様に、 黄泉花はひそやかに微笑う]
……まるで、 法泉様に知られても構わぬよう。 口止めなどなさらずに、よろしい?
[黒紅はゆると首を傾いで]
(@69) 2010/08/06(Fri) 20時半頃
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[すり抜けてゆくその人に、 働きかけるべくもない]
存在を残す――
[その在り様は、様々で。 月瀬に告げれば、どのような反応があろうか。 彼が疲れてる、と臆面なくいうそれに――小さく]
……随分堂々とされているというか。 もう少し、隠そうとしたり、慌てたりとか……
[己の反応を棚に上げて呟いた]
(@70) 2010/08/06(Fri) 20時半頃
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[執着を望む言葉を口にする 花の言葉は今は少しばかりわが身に染みた]
悪戯の過ぎること ですね。
けれど
あなたが花主様から、 縁を切られることになるのは、 ……私も本意ではありません。
お気持ちは少しばかり、わかりますので。
[隠す必要もない、との言葉には沈黙でその背を見送る。 悋気を誘うこともまた由とするなら確かでそうであろうけれど。 近づくにもどこか怯えを感じられたあの花の、言葉――ぼう、と見る]
(@71) 2010/08/06(Fri) 21時頃
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