82 謝肉祭の聖なる贄
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[とつとつと脈打つ、娘の心臓の音に耳を傾ける。
この熱くやわらかい肉を引き裂きたいと、じりじりとその身を焦がされながら。]
(*30) 2012/03/17(Sat) 00時頃
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>>122 [身動ぎもせずやわらかい肉の狭間に顔を埋めて。 左胸に耳を当てているのは、娘の心音を聞いているのだろうか。
娘がそっと抱き返せば、抱き締める腕にほんの少し力が加わった。 娘を抱き潰さぬ程度に力を加減しているのか、少しきつく感じる程度であろう。 その大神は、呼吸を整えるかの如く、ゆっくりと肩を上下させている。]
(129) 2012/03/17(Sat) 00時半頃
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[だが逆に、この肉の質量を、温かさと心音を、正気を繋ぎ止めるよすがとなす。
今、この娘を喰らうつもりはない。 少なくとも、今はまだ。]
(*32) 2012/03/17(Sat) 00時半頃
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