158 雪の夜に
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― 集会場 ―
人狼?
[杯に口をつけたまま、そこに声を吹き込むような呟き。 伝わった細波に唱和した形だ。>>1:159]
……って、あの人狼か?
[男が去った出口は、人垣の隙間から微かに見える程度。]
(3) 2013/12/22(Sun) 01時半頃
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人狼ってさぁ、おとぎ話とか、子供を躾ける方便で 普通は使われるもんだと思ってたけど。
この辺りじゃぁ、今も普通に「居る」って言われてるのか?
[やがて、嵐の去った後で顔を出すように、宴は色を取り戻す。]
(4) 2013/12/22(Sun) 01時半頃
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"逃げろ"……ねぇ。
[ゆらと青鉄を細める。]
どういう意味なんだか?
(*0) 2013/12/22(Sun) 01時半頃
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/* 飛び込みだと解っているから挟まり放題だぜ! */
(-0) 2013/12/22(Sun) 01時半頃
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あん? ……どういう意味だ?
[同席している船乗りや町娘は、昔話の存在程度にしか その存在を認めていない。 ならば、いかにも妄言で片付けられるものではないか]
(*2) 2013/12/22(Sun) 02時頃
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そっか。人狼って船の上でも通じるんだ。
[船の女にも、町娘にも、昔話の存在であるようだ。>>7]
ここみたいに大きな船が来る開かれてる所じゃなくて、 山間の村なんかだと、「居る」って言う所もあるけどな。
[髪を押さえる仕草に、目を細める。>>9]
可愛いのつけてんね。……プレゼントってやつか?
[からかいが含まれていたかも知れない。]
(10) 2013/12/22(Sun) 02時頃
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つまり、――野放しにはしておけない、って事か。
[暴く者が今も町に留まっているなら。 否、叫んだ男こそがそうだという可能性も低くない。]
厄介だな。
[町に入って早々、あんな風に騒がれては。 まるで、今しがた寄港した船が人喰いの怪物を運んできた、 そう取られてもおかしくない。 口を封じても、封じなくても。]
[ただ、問題は]
ヒトが腹空かしてる時に。
(*4) 2013/12/22(Sun) 02時半頃
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貰い物なのは確かなんじゃないか。
[戸惑うソフィアに言葉を次ぐ。>>14 酒も入って、にっこと返す笑みは機嫌良く、 先程の冷水のような闖入もなかったようにしている。]
くれた相手は良く選んでるな。誰に?
[似合っている事を褒め、贈り主を尋ねた。]
(19) 2013/12/22(Sun) 02時半頃
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[船旅は飢えとの戦いだ。 航海中に人を喰らえば逃げ場のない騒ぎになる。 今回だって彼女の――僅かな、しかし肝心な助けがなければ この町までの海を越えては来られなかったと思う。
それが、船に根を下ろす心算などさらさらない事の本音]
着いてすぐは疑われるから、避けたい所だったが。
(*5) 2013/12/22(Sun) 02時半頃
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ヤニクは、ホレーショーにひらひらと手を振り返す。
2013/12/22(Sun) 02時半頃
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用事は済んだか?
[ホレーショーにはこそりと声をかける。>>22 仕事を抜け出した目的は無事達せられたのだろうか。 人狼と叫んだ男の顛末について、自分からは口にしない。
酒を酌み交わす輪の中で、また見知る顔は増えたろう。 やがて三々五々と散るのに交じって、宴席を後にした。**]
(26) 2013/12/22(Sun) 03時頃
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あぁ。
[低く短い懸念を吹き払うように、軽い首肯。]
いや、今回は良い。上手くやるさ。
……俺の席からは、男の姿形は見えなかった。 叫びを聞いた後で、見ようとして見た以外にはな。
[言い換えると、男が逃げろと叫んだ時点では、 己の存在は知られていなかったのだと思われるのだ。
――ならば、男は何故人狼と言ったのか?
それを考えている。]
(*7) 2013/12/22(Sun) 03時頃
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[夜も更けに更け―― しかし、白銀がぼんやりと僅かな光を浮かべる雪明り。 青鉄の眼が、裏路地を彷徨う人間を捉える。]
……すぅ
[冷えて冴える空気を吸い込んだ。 仕込みも何もない、]
[獲物に掛ける声もなく、その爪牙にかける。]
[すみやかに命を刈り取る襲撃を受けてなお、 まともに物を見る余裕が、かの痩せた男にあればだが。
最後にその目に映ったものは、 砂金の毛皮に鮮紅の瞳の獣の姿だっただろう。]
(*8) 2013/12/22(Sun) 03時半頃
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気が触れてるんだとしても、だよ。 普段からああいう事を言ってるんじゃなければ、 あの男にとっては何かがあった、って事なんだよな。
[そして町人の反応から想像すると、 恐らくあれは、男の常の言動ではない。]
もし、俺に気付いてたんだったら、俺を指差すよな?
例えば、単なる気の迷いじゃなかったとすると、 誰かまでは解らないが、人狼がいる事だけが解ったのか。
……それとも、俺以外にも……とか?
(*11) 2013/12/22(Sun) 03時半頃
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[案じる声を受ける背は、どこかくすぐったい。]
……――っはあ
[さして鍛えた所のない痩せた獲物ではあったが、 久々に得る、遠慮なく肉を食い裂き、本能を満たす行為が 己の隅々に充足を与えてくる。
うっとりと、喉を鳴らした**]
(*12) 2013/12/22(Sun) 04時頃
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そうだな、まさかだけど。 ありえないと思える事だって、案外起きる。
[あの子、というのが何をどう指すのかは知れないが、 言う通り、声は己と女のものしか聞こえて来ない。]
耳が遠いのか、話す気がないのかは知らないけどな。
[事ここに至って話す気がないのだとしたら余程の世捨人か。]
(*17) 2013/12/22(Sun) 16時半頃
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……うん?
[気持ちいいのか、と問われた。 食事に対してなかなか斬新な質問だ。]
そりゃな。
人間だって、好きな物食って腹一杯になれば気分良いだろ。 それと同じじゃねぇのかな。
[飢えが満たされる事。 狩りをする衝動が満たされる、事。]
それ位ならあんたも解るだろ?
[それは己の生と性が充足する時間だ。]
えーと、何っつったっけな。 カタル……何とかって奴じゃないか?
(*18) 2013/12/22(Sun) 16時半頃
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/* 肉的な意味で美味そうスケール ホレ>ヒュー>セレ>ソフィ>ダーラ>ハナ>ティモ>パピ
物語的な意味で美味そうスケール ホレ>セレ>ティモ>パピ>ソフィ>ダーラ>ハナ>ヒュー
…………あれこれソフィア絶望ルートじゃね? まあなんか絶望ルート叩き込んでも良さそうな相手ではあるg
瀕死の所で生き残ると良いんじゃないかな! */
(-9) 2013/12/22(Sun) 17時頃
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― 朝凪亭 ―
[一時課の鐘と共に目を覚ます。 朝食を頂こうと下に降りた頃にはもう、 町は動揺に包まれていたか。]
……喰われた?
[人づてに、昨晩の宴に割り込んで叫んだ男の死を知った。]
そっか。
[宿の女将に軽くスープ一杯だけ出してもらって、 旅人はフードを被り直す。]
ちょっと、様子見て来る。 ――ええ? 野次馬根性だなんて、人聞き悪いな。
[それでも、にっこ、と笑って見せるのは変わらずで。 からんとドアベルの音を残して外に出た。]
(53) 2013/12/22(Sun) 17時頃
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― 裏通りへ ―
[漁があれば、早朝からの往来もあるのだろう。 道の雪には既に人の足跡。 坂に足を滑らせないように、裏通りへ向かった。]
……――
[雪の、つめたい水の匂いではないものと、 さわさわとした、穏やかでない人の潮騒に近付く。
そこに、記憶にある、立ち竦む人影を見た。>>52 坂を上って来る途中であったようだ。]
おい、あんた――
[路地を下り、声をかける。]
(54) 2013/12/22(Sun) 17時頃
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……顔色悪いけど、大丈夫か。
[こんなものを目の当たりにすれば致し方なし。 介添えが要るかと怪我人の様子を見守るが]
へっ?
[カゴを提げた担ぎ棒が胸元に押し付けられたので、 思わずそれに手を添える。]
(56) 2013/12/22(Sun) 17時半頃
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そうそれ。
[こんなやり取りでさえ――]
……どうだろうな。まぁ、気持ち良いけど。
人間も野山に入って猟をするけど、 あんたはそういうのもやった事なさそうだしなぁ。
[箱入りの、いかにも良い所のご婦人といった風情の女だ。
今、囁き交わす声が少し浮き立っているようなのが、 記憶と少しだけ違う。]
ん、あぁ。気になるっつってたっけ。 そんな大した話じゃねぇし―― っと。
[急に荷物を振られた旅人はそちらに意識を向けつつも]
別に、いつでも良いぜ。
(*21) 2013/12/22(Sun) 18時頃
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えっ……
[憔悴したような態度が一変。 ずしりと両手に乗る魚カゴの重みに眉を揺らす間に、 ヒューは元来た道をとんで帰ってしまった。]
持っててって――こんな場所で、どうしろっつうんだ。
[宛先も解らない荷を預かったままでは、身動き取れない。 困惑する旅人を、見慣れぬものとして向けられる衆目に、 居心地悪そうにしながらも、無惨な遺体を流し見た。]
……
(59) 2013/12/22(Sun) 18時頃
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[ヒューも、恐らく荷物を取りに戻って来るだろうが、 再びこの場所に近付くのは好ましくはないだろう。 と、彼が去った方に少し歩いて、通りに出た。
裏道を使うのでなければ問題なく落ち合えるだろう。 何せ魚カゴを担いだ赤い男って相当目立つんじゃないか。]
(60) 2013/12/22(Sun) 18時頃
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いや。……そっちこそ大丈夫か。
[戻って来たヒューに、軽く手を振って見せる。 差し出された腕に棒を渡そうと身じろぎをして、 しかし、それを果たす前に、少しばかり考えた]
これ、どこに持ってくとこだったんだ?
[向こう? と、坂を上る方を指して、つま先を向ける。]
(62) 2013/12/22(Sun) 18時半頃
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あ、そうだったのか。
[ひとつ得心して、頷いた。 そして歩き始めた。]
どうした? 行こうぜ。なら、道は同じだろ。
(64) 2013/12/22(Sun) 18時半頃
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[そうして、旅人はぽつぽつと話し始めた。 自分がどこから来たのか。]
元は行商の……と言うか、 それに扮した移動性の群れの生まれでな。
うんと小さい頃は母体の事があるから、 確か、少しの間は定住してたと思うけど。
ほとんどずっと、今みたいな暮らしだったな。
[旅が塒とは、よく言ったものだろう。]
(*22) 2013/12/22(Sun) 18時半頃
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/* >>65 www流石に生は盗らない! (生じゃなかったら盗るのかは謎だ) */
(-10) 2013/12/22(Sun) 19時頃
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[まさか、魚を減らした疑いが掛かっているとは思わず。 (何せ鮮魚だ。) 怪訝な視線には気付いていたが、かといって、 命じられなければカゴを返すということもない。]
俺らのメシって言っただろ。
[理由はそれだった。]
あんたは……あの男とは何か、縁があったのか?
(66) 2013/12/22(Sun) 19時頃
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/* 飴ありがとうございます(もぐもぐ) */
(-11) 2013/12/22(Sun) 19時頃
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ヤニクは、ヒューの無気力そうな声に一度、そちらを見遣り、
2013/12/22(Sun) 19時半頃
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そっか。
[昨日、見掛けただけの自分よりは何か、 もっと悼んだりするような事があるだろうかと。 そんな想像をしたけれど]
[冬の日の出は、やがて遅く訪れる。 道端や屋根の雪が、朝日に照り映えて眩しい時間になる]
(68) 2013/12/22(Sun) 19時半頃
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