153 unblest blood
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/* っと、いうわけで地上組からの総意頂けましたので、 一先ず中身発言解禁、とします!
といいつつ、俺もロール中は中身反応できないかも、ですが……
(-0) sakanoka 2013/12/08(Sun) 00時頃
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―グロリアの部屋―
そうだな。色々な可能性――。 それこそ一番信頼してたやつが、なんてこともあるし、な。
……あんまり一度に何人もとはいかないが。
[見定められる、と。クラリッサ>>3:120にそう頷きながら。 冗談めいた、けれどはっきりと忠告だと判る言葉を続けられれば、頷く他は無かった。 一瞬過ったのはクラリッサやフィリップを「見定めた」時のこと。 こればかりはどうしようもないと思えば、複雑な思いになりもした。]
(7) sakanoka 2013/12/08(Sun) 01時頃
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[>>3:122フィリップのことについては一先ず話を打ち切った後。 グロリアの灰を掬うクラリッサの瞳が伏せられているのは見えたが、けれどそんな彼女に対して掛ける言葉も無く。 自分の方が弱い部分を零してしまいそうなこともあって、ただずっとその時は黙りつづけていた。
そんな弱さも、結局昔の自分があった所為。 今この場でクラリッサからそれ以上の問い掛けが無かったことには、安堵と、少しの感謝も、きっとあった。]
(8) sakanoka 2013/12/08(Sun) 01時頃
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[>>2そして、邸内の異変を察してからのこと。 静かすぎるという言葉には、小さく同意の頷きを返した。
サミュエル自身、マドカやサイラスに対し心緩んでいる節は有った。 スコーンや酒を楽しんだ時も、ギターを弾いた時も――。 けれど、クラリッサの表情に焦りが見えたこともあって。 自分からは、動揺や不安といった色は顔に滲ませなかった。]
そうだな。行ってみよう―― 一緒に。
[そう告げて、廊下へと駆け出した。 探るのは気配の在り処。 もしまだ「手を下した者」が居るのなら――その可能性を思い。 そうしているうちに辿りはじめるのは、リビングへと続く道。]
(10) sakanoka 2013/12/08(Sun) 01時頃
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/* うん、何はともあれ楽しめると、に頷きつつ。 どんまいっ!と、まだ長い夜は終わっていないから、みんなふぁいとっ、ですよ!
といいつつ、先程言い忘れてしまっていたので……。 こちらでもひとまず、お疲れ様でした!
(-10) sakanoka 2013/12/08(Sun) 01時頃
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―リビング前―
[クラリッサ>>14と共に駆けた先、見える姿はジリヤのもの。 扉の向こう側に誰かがいる気配は察せられたものの。 その中を確かめるより前に、ジリヤへと声を掛けた。 手元には花の色が見えたから、確かにあの後花を取りに行ったのだとは判ったのだが。]
こんなところで、あんた、
……………
[微かな何かの呟き>>16が聞こえてきた気がして、一度間を置いてから。]
………何か、あったか。
(17) sakanoka 2013/12/08(Sun) 01時半頃
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―リビング前―
[後ろからクラリッサ>>20の気配と吐息を感じれば、共に来ていると判る彼女にここで振り返ることは無く。 それ故に彼女のジリヤへの視線には気づかぬまま、そのジリヤ>>21が口に指を当てる姿を見て。 口を噤んで、その後に呟かれたこと>>24に耳を澄ませた。]
……………
[この判り難い言い回し、まさに詩人だ、と内心でごちながら。 小さく頷き、それからクラリッサの方へ一瞥を投げた。 「邪魔」しに行こうか、という確認を籠めて。]
(28) sakanoka 2013/12/08(Sun) 02時頃
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[それから、囁く程度の小声で。]
判ったさ、ジリヤ……
いや、 イリヤさん。
[ここでわざわざ「マミーさん」呼びに対する報復を行ったのは、自分の余裕を取り繕う為。 それ以外の意図は、何も、無かった。]
(29) sakanoka 2013/12/08(Sun) 02時頃
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[ぼんやり聞こえてくる声はどちらも男の声。 そこから、マドカの気配はないのだと知れる。つまり――。]
(――――…馬鹿)
[そう内心呟いたのは、「死ねない」と言っていたマドカの姿が脳裏に過ってのこと。
そして、彼女とクラリッサの親しげな様子は宴の席で幾らか察していたから この場の様子を同様に察したであろうクラリッサが気に掛かりもしたが。 心配することは一先ず無いようだ、と。 一瞥に返ってきた頷き>>22から、思った。]
(37) sakanoka 2013/12/08(Sun) 02時半頃
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…………………え?
[適当に呼んだ名前が、まさか娘の名であったなど思いも拠らず、思わずジリヤ>>34の前で間の抜けた声を洩らしながらも。]
そう、か。
[一呼吸置いてから、ごく小さな声で返した。
吸血鬼の娘。 それが義理の子か、生前の子か、それともダンピールか。 そこまでは彼女の言葉からは判らなかったが――。
いってらっしゃいの言葉>>35に、少しだけ母親のような響きを感じた気がして。 懐かしいような、もう手に入らないもののような。 そんな思いがふっと出てきそうになるのを振り払い、ただ黙って小さく頷きを返した。]
(38) sakanoka 2013/12/08(Sun) 03時頃
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[クラリッサと共にリビングへと踏み込む。 そこに見えたのは、シーシャが床にサイラスを組み敷く姿、ダガーの刃が弾く光。 そして、呪詛に掛けられたものの灰とマドカの衣服。]
………
[どちらがダンピールだとは、話の内容までは捉えていないこの男にも未だ知れぬまま。 ふたりの男と、扉の側に置き去りにしていたギターケースとを交互に見、それからクラリッサへと視線を向けた。]
………ちと、あいつらの方、見といてくれ。
[そう囁いてから、ギターケースに手を伸ばした。]
(44) sakanoka 2013/12/08(Sun) 03時頃
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[武器自体はシーシャから借りたダガーが腰元にあるものの。 自身の得物はまだギターケースのポケットに忍ばされていた。 装飾付きのダガーより己の手に馴染むそれを、この場では選んだ。
ポケットから出したのは、男の掌に収まる程度の単発の拳銃。 それは吸血鬼として若かった頃、ある女から持たされたもの。
自分の傍に居てくれて、支えてくれた、人ならぬその女に。 信頼を寄せ、やがて焦がれ、想いを寄せて、口づけを求めて。
――その「正体」を、知ってしまった。]
(48) sakanoka 2013/12/08(Sun) 03時半頃
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[室温に馴染んでもなお冷たい銃を握り、クラリッサ>>47の方へと再び歩み寄った。 彼女への頷きと、手にした得物の存在から、もう大丈夫だという意図は伝わるか。
シーシャ>>45>>46がダガーを振り下ろす姿を目にしたのはそんな時。 その姿に呪詛を用いるダンピールの姿は重ならないものの。 彼が口にした言葉からはその正体は察しきれず――。 銃を握り締めたまま、サイラスに振り下ろされる刃の行方を見詰めた。**]
(50) sakanoka 2013/12/08(Sun) 03時半頃
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/* どうしようかなと迷いつつ、やっぱりシーシャとサイラスの掛け合いが素敵だったので、そのまま顛末を見守るモードになりました。 そしてふたりとも決着お疲れ様……!!
と、すみませんうっかりぼんやりしかけていました……。 お休みなさいませ。そしてクラリッサは遅くまでのお付き合いありがとうありがとう!**
(-34) sakanoka 2013/12/08(Sun) 04時頃
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/* おはようございます!
クラリッサは素村かと思い込んで占いに行ってしまってたんですよね……。 能力者が固まると赤の方がきつい、は本当にそうだと思うので。読みの甘さも含めて、ここは反省しています。
>>-8 クラリッサ とはいえ、共有っぽいというか、バディっぽい……というとちょっと違うかもしれないのですが、そんな感じになると思っていなくて、びっくりしつつもとてもごろごろさせられていたのでした。 こちらこそ連日お付き合い、有難うございます!
(-39) sakanoka 2013/12/08(Sun) 11時頃
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/* >>-31 ジリヤ なんでやねん!なんでやねん!と村建てから沢山のハリセンを送らせて頂きますね……★ けれどジリヤはボケてるだけのキャラではなかったし、暗い部分もすごく美しくて素敵でした。
イリヤ呼びは、まさかああいった反応を頂けるとは思っていなくて、おおおおお!って滾っていました。 ジリヤはPCPL共に死にたそうかな……とは思っていたんですが、イリヤの件を聞きだすまでは、というのもあって悩ましくて悩ましくて。 この辺りは動くタイミングを逸し続けてしまっていたのが悔やまれたなぁ。
(-40) sakanoka 2013/12/08(Sun) 11時頃
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/* 年齢関係いろいろ
>PCは全員18歳以上です。吸血鬼PCの人間時の享年も、18歳以上でお願い致します。 >年齢の上限については、ダンピールの寿命の存在も鑑みて、100歳までとします(吸血鬼として生きた年数含む)
年齢規定についてはこれだけなので、極端な話「(享年+1日)=実年齢」でもOKの心算でした。 直前になってから「あっ目覚めるまでの年数カウントしてない」って気づいたんですが、このあたりまで 細かく補足しなくても誤差の範囲内で多分なんとかなるかなって考えてましt 上限ギリギリのキャラも来るかな……って思っていたら、お母さんなジリヤが90代ですごく納得だったのでした。
サミュエルはダンピール絡みの過去があるので、「村内に出てきた他のダンピールが生きていない/生きている数が少ない」時代に死んだことにしよう、とだけ考えていました。 後でちゃんとした村内年表作れたらいいな……。
(-41) sakanoka 2013/12/08(Sun) 11時頃
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/* マドカとフィリップも、お疲れ様でした! そういえば、初めましての方はマドカとフィリップのひとのお二方、かな。 こんな村建てでこんなPLですが、宜しくお願い致します。
そしてお久しぶりの方は、お久しぶりです! サイラスの人には何処で判ってしまったんだろう……。
>>-35 マドカ いいいえいえ、手を煩わせて〜とか、そういうことは無かったので、お気になさらず……!
(-43) sakanoka 2013/12/08(Sun) 11時半頃
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/* >>-42 クラリッサ 今から思えばそれが役職の伏線じゃないか、って後になって思ったんですよね……<「ダンピールを殺した=死体を見た事がある」 いや、こちらこそ上手く受け取れず、すみませんでした。
そしてそう言って頂けて、嬉しいやら恥ずかしいやらになってしまいつつ……!
(-49) sakanoka 2013/12/08(Sun) 12時頃
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サミュエルは、と、俺もちょっと離脱します。夜にはきちんと居られる筈**
sakanoka 2013/12/08(Sun) 12時頃
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/* そういえばサイラスのデコ遺伝の話を見た時に 「よし、でこちゅーの嫌がらせで本決定だ」とか思ってて でもその時点ではまだ占いに行くのは早いかなぁとも考えて 結構悔しい思いをしていたことを告白します。
そして膝下だけでもクラリッサのおみ足を生で拝見できた俺はそれだけで幸せです! (だがダビングと聞いて って場合じゃなった今度こそ離脱!**
(-50) sakanoka 2013/12/08(Sun) 12時頃
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/* ちらっと戻ってきましたただいま!! ちょっとロール纏めながら潜伏中。
(-68) sakanoka 2013/12/08(Sun) 22時頃
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[床上に迸る血色から伝うのはひどく甘美ないろ。 そんな血色と共に、マドカのものであろう灰の上に転がっていった男の首。 その面持ちに見えるいろは、
「安らかに」の言葉通りの、何処までも穏やかな笑顔に見えた。]
……………
[どちらの主張も、とジリヤ>>36は言っていたが――。 ふたりの間に交わされた言葉の多くをサミュエルは知らない。 けれど少なくとも、今目の当たりにしたこの光景からは、 まるでその男――サイラスの望んだ通りであるかのようにさえ思えた。]
(64) sakanoka 2013/12/08(Sun) 23時半頃
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[一歩、二歩、首の転がった灰へと距離を詰めながら。 よみがえるのは、何時かの苦笑い。 街灯りを快く思わないと己が零した時。 「奇遇だ」と答えた、その時のことを>>0:29。
そんな「奇遇」は、己の心と等しいものなんかではない、と。 何処までも「二度目の」死を避ける男は、この時思った。 譬え吸血鬼だったとしても、ダンピールだったとしても――。]
馬鹿。
どこまで思い詰めてた、って感じだよ――…
[あの時褒められた歌声とおなじ低い声で。 初めから「人」でなかった者の悩みを聞くことなく在った男は、無表情に、ぽつりとごちた。]
(65) sakanoka 2013/12/08(Sun) 23時半頃
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[シーシャの視線は此方に向かず、サイラスの首元で何かを口にする。 クラリッサはマドカだったものへと膝をつき、彼女の名を呼ぶ。
この男にとって、ふたつこの場で失くした気配の主。 「オナカマ」だ、なんて言い合っていた者同士であったけれども。 その正体も知れぬまま、心を解き掛けてしまう前に。 ふたりとも、いなくなった。 いなくなったのは、見舞いながらも救えなかったグロリアもそう。]
…………
[変わりゆくものに何かを感じるだけ無駄だと。 自分にとっての「変わりゆく」ものには、同じく世界から切り離された者たちも含まれているのだと。 そんな思いを口にすることもせずに、あの時はただ口角を上げていた。 「オナカマ」なんて言えない、ぎこちない「仲間」の語と共に。]
(66) sakanoka 2013/12/08(Sun) 23時半頃
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[それから、幾許かの沈黙の後――。 繊細な装飾の施された、ダガーを収めた鞘を腰元から取って。 その鞘で、シーシャの肩を軽く叩いた。]
返しに来たさ。
[勿論それが目的で此処に来た訳では無い。 ただ右手に拳銃を取り戻した今、もう必要のないものではあったから。 お気に入りだと言っていた、持つべき男の許へと。]
(67) sakanoka 2013/12/08(Sun) 23時半頃
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[それから再び、サイラスの首へと視線を落とす。 死した後も灰と化さずに在り続けるその男は、灰に血を落とすクラリッサの力では、見極めきれぬかもしれないもの。 未だ正体の判らぬものを前にして、過ったのはそんな冷静な思考と。 穏やかな顔で死んでいったこの男に対しての――。]
嫌がらせの一つくらい、させろっての。
[首の元へと膝を突けば、ジーンズに血が染みる。 鼻に近づく血の香りはあまりにも濃く、舌先はそちらに惹かれそうにもなる。 ふるりと首を横に振ってから、露でも拭うように額を手の甲で拭って。 それから、その額にそっとくちづけた。]
(68) sakanoka 2013/12/08(Sun) 23時半頃
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( ああ、 )
[その甘さは血の甘さでは無く、]
[その熱さもまた血の熱さではなく、]
[その闇は既に、一つの終わりに辿り着いていて、]
( おなじ、だ )
[けれど確かに、かちりこちりと進み続けていた軌跡があった。]
(69) sakanoka 2013/12/08(Sun) 23時半頃
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[それまで俯いていたシーシャの顔が漸く目に映ったのは、ダガーを返した折のこと。 シーシャ>>74が微かにわらう姿は目に映ったものの、それに笑みを返すことは無かった。 結局それは、彼の為すことを厚意などと信じ切れない節があった所為。 そこにどんな思惑>>3:89があったかなど察することもなく――。
そんなサミュエルの無表情は、サイラスの首の前に膝をつき、くちづけた時までは続いていた。]
……………
[シーシャ>>76からそんな結論を投げかけられた時には、おそらく誰の目にもその表情は捉えきれていなかっただろう。 軽く触れるだけだった心算のくちびるは、未だ額の上にあって。 幾らかの間を置いてから、漸く、離して]
何とでも言え。
[遅れて、低く掠れた呟きを返した。]
(86) sakanoka 2013/12/09(Mon) 00時半頃
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[どうだい、とクラリッサ>>81が問う声が聞こえた。 その声色に涙の色は感じられず、けれど緊張の色はあった。 此処で向けるべきはきっと安堵か、或いは単なる無表情か、そのどちらかだったのだろう。 ――けれど]
ああ。 こいつは、……ダンピール だった。
一度っきり生きてた、やつだった。
[やはり低く掠れた声で、端的に答えを告げた後。 漸く上げた顔には、無表情の中に、ほんの少しだが、苦しさが混じっていた。]
(87) sakanoka 2013/12/09(Mon) 00時半頃
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[思い出してしまった。 いつかの昔に、相容れぬ存在と知ってしまった者のことを。 そんな彼女に命を捧げるだけのこともできないまま。 それでも撃ち抜いて、殺めてからも、長い間その身に縋りついていた。
――違う死者の前で、そんな悲しみに浸るなんて。 それを拒むが故に無表情を貫こうとして。 けれど結局、声色と顔色に、それは僅かに滲み出てしまっていた。]
(88) sakanoka 2013/12/09(Mon) 00時半頃
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