30 ─今夜、薔薇の木の下で。
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そういえばさ、そろそろお腹空かないかい?
食堂にでも行こうよ。
[ドナルドとラルフの水面下での何やらに気づいているのかいないのか、体を拭きながら、そんな事を言ってみた。]
(3) 2010/09/06(Mon) 00時半頃
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/* しかし、この流れはちとヤバいな。いろんな意味で。 誰に落ちたらいいんだ?
*/
(-2) 2010/09/06(Mon) 01時頃
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あ、ラルフはもう少しここにいるのか?
じゃ、先に行ってるから。
──それで、ユーリーは、まだ見つかってないんだね?
僕も見つけられなかったんだよね。心配だろうな、トニー。
[ユーリーも、一体どこにいるんだか、とため息混じりに付け加えた。]
(12) 2010/09/06(Mon) 01時頃
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ルーカスは、服を*着始めた*。
2010/09/06(Mon) 01時頃
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/* う゛あ゛、すすみ具合が烈しいにゃあ。 落とすに落とせない。
ロビンの人とは、もしかして連戦なのかなと、メモ履歴見て思った。
*/
(-21) 2010/09/06(Mon) 07時半頃
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─ 再び浴室 ─
えっと、どの脱衣籠使ったんだっけな……。
[食堂で、腕時計がない事に気付き、急いで詰め込んだ後に探しにきたのだが]
……洗濯はしてないから、こんなとこには近寄ってないはずけど
[とぼやきつつ、洗濯機の蓋を片っ端から開けて回っていると]
?何でこんなものが。
[銀に輝く小さな楽器がその中の一つに。拾い上げて]
──なんか、前にもこんな事があった気がするんだがなあ。
[首を傾げた。]
(173) 2010/09/06(Mon) 21時半頃
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[ハーモニカをポケットに。
程なく、本来の自分の捜し物も見つけだし、左手首の蒼薔薇の花びらを隠すべく、腕に巻き付けた。]
さて、と。 これ、セシルのだよな。あいつはどうせあっちこっちふらふらしてるんだろうから、適当にうろついてたら見つかるだろ。
……っと、そういえば。
[ラルフが確かトニーを気遣っていた。そちらが先の方がよいかもしれない。]
─ 浴室→廊下 ─
(176) 2010/09/06(Mon) 21時半頃
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ルーカスは、トニーの部屋に向かって、廊下を歩く。
2010/09/06(Mon) 21時半頃
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─ →廊下 ─
あれ、トニーかい?
[薄暗い廊下の向こう側、小柄な人影が見えて声をかける。]
「可哀想に……まだ、ユーリーは戻って、ないんだろうな」
(181) 2010/09/06(Mon) 21時半頃
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いや、君の部屋に行くつもりだったんだけどね。
──逃げなくてもいいから。
事情は察しがついてるし。ついて行くよ、僕も。
[自分の横をすり抜けようとする下級生の肩に、軽く手を置いた。]
(184) 2010/09/06(Mon) 22時頃
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[やっぱりな、とトニーに笑いかけると、]
じや、一緒に探しに行こう。ラルフもトニーを心配していたよ。夜に一人で出歩くのは
──色々怖いかもしれないしね。
(188) 2010/09/06(Mon) 22時頃
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薔薇園かい?
昼間に僕が行った時には見かけなかったけど、
……そうだね、この時間ならもしかして。
[トニーから、経緯を聞きながら、薔薇園に足を向けた。
見上げると、丸に近い月が浮かんでいて。]
(190) 2010/09/06(Mon) 22時頃
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ルーカスは、ロビンの秀でた額を思い出してしまった。
2010/09/06(Mon) 22時頃
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そうだね、……あそこは僕も少しだけ怖いよ。
僕が生まれた頃に、ここにいた人から、薔薇園の話を聞いた事が何回もあるんだ。
怖いけど、──とても綺麗で引き寄せられてしまうってね。
[その人は、俗世に戻っても、魂を薔薇に引き寄せられたままに、亡き人になってしまったのだけれど。]
(196) 2010/09/06(Mon) 22時半頃
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[兄が亡くなった当時の事を思い返してみる。]
[一人息子を亡くした父の正妻と、自分の母親が、時期を前後して亡くなったために、父親の元に引き取られてから。]
[娶った妻に指一本触れぬままであった兄の轍を踏ませまいという父親の考えで、今そばにいるトニーよりも年少だった自分には、女性が一人あてがわれた。父親曰く「魔除け」とか。]
[この学校に入学したのは、それから数ヶ月後の事だったのだが──]
(200) 2010/09/06(Mon) 22時半頃
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ルーカスは、トニーと並んで、薔薇園の中に。
2010/09/06(Mon) 22時半頃
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─ 薔薇園 ─
ユーリー?いるなら返事をしてくれないかい?
もうこんな時間だ。部屋に戻ろう。ユーリー、出ておいで!
[辺りを見回しながら、探し人のなを呼び続けている。]
(203) 2010/09/06(Mon) 23時頃
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/* セシルによると、ドナルドは、ほっぺたに渦巻きぐるぐるで、語尾に「だってばよ」をつけないといけないらしい。
*/
(-43) 2010/09/06(Mon) 23時頃
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ルーカスは、トニーがはぐれてはいないかと、視線を巡らせた。
2010/09/06(Mon) 23時頃
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『ユーリー!』
[叫び声とともに、トニーが一本の薔薇の木の根元の方に駆け寄った。]
[横たわる少年の姿がそこに。] ユーリー!大丈夫か?
[自分もそう呼びかけながら、ユーリーの元へ。]
(209) 2010/09/06(Mon) 23時頃
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[二人の傍まで来て、ユーリーの様子を見た。]
[目を閉じて力無く横たわり、血色の薄い顔──]
[微かに上下する胸を見て、大きくため息をついた。]
ユーリー、ユーリー、起きるんだ、ユーリー。
[何度か、意識を取り戻してもらおうと呼びかけるが、その瞳は閉ざされたままで。]
(215) 2010/09/06(Mon) 23時頃
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トニー、兎も角ユーリーをここから連れ出さないか?
屋根のあるところに行こう。
(221) 2010/09/06(Mon) 23時半頃
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出来れば、医務室で、
……傷の手当もした方がいいだろうね。
[トニーと自分の身長差を考えると、二人で担ぐよりは、自分一人でユーリーを運んだ方が良さそうだ。]
明かりを持って、先に歩いてくれるかい、トニー。
(222) 2010/09/06(Mon) 23時半頃
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ルーカスは、痛ましげに、傷だらけのユーリーの体を見ている。
2010/09/06(Mon) 23時半頃
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?
どうしたの、トニー。
(226) 2010/09/06(Mon) 23時半頃
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──そうだね、誰にもいっちゃいけないな、こんな事。
玄関の近くで待っているから、濡れたタオルとかユーリーの着替えとかを部屋からとってきたらどうだろう。 なるべくなら傷の隠れそうな服がいいな。
(229) 2010/09/06(Mon) 23時半頃
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[ユーリーを負ぶって、薔薇園から出ようと、歩を進めていたが、]
トニー、どうしたんだい?
[先に歩いていた少年がくずおれたのを見て、怪訝そうな声をかけた。]
(236) 2010/09/07(Tue) 00時頃
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ナイフで……って。
[切れ長の目を大きく見開く。 その目に映るトニーの様子は何かに浮かされているように見えて]
[再度、トニーに促されて、ナイフを手にした。]
利き手じゃない方を出して。
(242) 2010/09/07(Tue) 00時頃
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[差し出された手の甲に、刃を突き立てた。]
(243) 2010/09/07(Tue) 00時頃
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大丈夫だね?トニー。
ごめんよ。後でユーリーと一緒に傷の手当てをしよう。
[それでも笑顔を見せるトニーの頭を、撫でようとして手を伸ばしかけ]
(250) 2010/09/07(Tue) 00時半頃
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[その手を肩に回して、力一杯抱きしめたい衝動]
(251) 2010/09/07(Tue) 00時半頃
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ルーカスは、思わず、差し伸べ掛けた手を引っ込めた。
2010/09/07(Tue) 00時半頃
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─ →玄関横 ─
ああ、気をつけていっておいで。 誰かに見つからないようにね。
[ユーリーの着替え等を取りに行ったトニーを見送って、一旦ユーリーを地面に横たえる。]
トニーも俺も、おかしくなりかけた。
ユーリーのお相手は、きっと相当おかしくなってやがったんだろうな。
[泥に汚れたユーリーの髪を、指で梳いてやる。]
戻って来いよ、ユーリー。トニーが泣くぞ。
(259) 2010/09/07(Tue) 00時半頃
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泣くのは、俺一人で沢山だ。
[何かを思い返すように、苦い顔で呟く。 トニーが戻るまで、薔薇に囚われた少年の髪を*撫で続けていた*。]
(260) 2010/09/07(Tue) 01時頃
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─ 翌朝・自室 ─
[また、薔薇の夢で目が覚めた。 さほどの疲れはないつもりでいたが、寝床から身を起こす気になれないまま、昨晩の事を思い返す。]
(330) 2010/09/07(Tue) 12時半頃
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……、今日でもいいから、あの二人は傷の手当てをした方がいいんだがな。
[ぼろぼろだったユーリーと、頼まれたからとはいえ、自分が傷を負わせたトニーと。 朝食時にでも、医務室につれていければよいのだが。]
それにしても──、昨夜は俺まで薔薇に中てられちまったのかな。
忌々しい。
[あの時トニーに対して抱いた一瞬の激情。 熱情を誰かに対して感じる事などついぞなかった自分の来し方を思い返すまでもなく、何かがおかしいとしか言い様は*なかった*。]
(332) 2010/09/07(Tue) 13時頃
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─ 自室 ─ あ、そうだ。
[トニーの部屋からの帰り、通りかかったセシルの部屋の前に、脱衣所で拾ったハーモニカを置いておいたのだが、 セシルはあれを見つけることができただろうか?]
(349) 2010/09/07(Tue) 18時頃
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