217 【突発誰歓】幸福の壷【十二支騒動記】
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[過去の思い出浸るうち、皆の声が遠ざかる。
薄い紗幕で覆われるよう、 ぼんやりと遠ざけられたことを どこかで感じ取りながら、 眠りの水底へと揺蕩う。]
(+2) 2015/02/17(Tue) 11時頃
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[ぽつり、ぽつり。 水面叩く雨粒の如く 誰かの声が降ってくる。]
(――櫻よ、泣くでない。)
[ああ、痛みと、苦しみに泣く仔の声は大層切ない。 抱きしめてやれぬ口惜しさと、 彼女の強さと弱さに胸がつきりと痛んだ。]
(+5) 2015/02/17(Tue) 21時半頃
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[申が寄り添うように子の傍にある。 存在守る様に、 存在かき消すように。]
(悪戯心か、否か。
けれど――お主は優しいからのう。)
[そればかりは信じている。]
(+6) 2015/02/17(Tue) 22時頃
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[申を知恵者と言うたは全くの偽りにあらず。
幼子の悪戯好きは、人の驚く姿を見て楽しむは 知恵の回る証。
幼い見栄や自尊心がそこにあろうとも。]
(男の見栄や矜持を上手く転がして、 いい男に導くのが女の手腕の見せ所でのう。)
[申の幼子に揶揄の言葉向けて、 後々悔いている巳の男もまた、 酉にはしょうがないほどに可愛らしく愛しく映るもの。]
(+7) 2015/02/17(Tue) 22時頃
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[最初から善きものも 最初から悪しきものも
ない。
ただ、関わりと絆が、縁が 禍福紡いでいく。]
(+8) 2015/02/17(Tue) 22時頃
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/* 翁メモ(´・ω・`)>なでなで。我もよく分かっておらぬ。うむ。
南方もあまり気に病むでないぞ。
(-57) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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[手を伸ばせない。 歯がゆい。
届けられぬ声と、 受け止めきれぬ声に、 僅かににじむ焦燥。
ちらちらと暗闇に舞い降りる禍つ赤の色彩に、 目の前にいたならば、頭を引っぱたいて叱り飛ばしてくれように、と 閉ざした瞼の下できっと睨みつける。]
(+14) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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[怒り向けるは悪しき気に飲まれたからではない。
ただただ、心配させて、と。
安堵ゆえに叱らせてくれ、と 願い。]
(+15) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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[疲弊しきった誰かの声に、寄り添うすべない我が身を厭う。
傍にあれば、もっと慰めようがあったのか。 それでも、それでも。 守ろうと足掻いて、災禍他へと注がれぬよう願ったことは 間違いではないと。
きっと胸を張って、今は眠りの縁で時の過ぐるを待つ。**]
(+17) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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