261 甘き死よ、来たれ
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2017年、元旦。
発展の一途を辿っていた地球という星は
突如、破滅へと向かい始める。
大型隕石が、某国に墜落。
世界中を震撼させ、そして数日をかけて
実被害が、全世界を侵蝕していった。
それから1〜2ヶ月もすれば、
生きている人間は、ごくごく僅かとなっていた。
残酷な災害の爪痕を残す街並み。
科学の最先端であった街すら、今では見る影もない。
電気の通らぬ信号は、存在意義を失って、佇んでいるだけだ。
(#0) 2016/12/13(Tue) 00時頃
日本で生き残った人々も、感染症に羅患しており
あと数日の命であることを約束されている。
その感染症は、科学的に全く解明されていない類のものだった。
どのように死ぬのかは、わからない。
とても苦しい死に方なのか、安らかに逝けるのか。
目を逸らしたくなるような腐乱死体が残ることもあれば、
死体は残らず、そこに花が咲いた、なんて話もある。
(#1) 2016/12/13(Tue) 00時頃
奇しくも近くに有る四つのシェルターに集まった人々。
北は険しい山。東は土砂崩れの先にある海。
南へのは毒沼と、消えることを知らぬ炎が揺れており、
通ることはできない。
西には往くことが出来るだろうが、
その先は、さてどうなっていたか―――…
酷く冷え込んだ三月下旬。
桜の花弁が花開くと同時に、
雪がはらはらと舞い落ちていた。**
(#2) 2016/12/13(Tue) 00時頃
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