215 【誰歓】エンドローグ
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[>>11 注意を引くように、咳払いがひとつ。]
……あ。
[そろそろカレーを食べにいかないか。 そんな寧斗の提案に、梶と別れてから台所前まで引き返したそもそもの理由を思い出す。]
行く、 ……カレー、食べたい。
[寧斗が内心で「馬に蹴られたくはない」などと葛藤(?)しているのはつゆ知らず。 思わず少しいき込んだ返事になったのは、最初に「お腹がすいた」>>@0:8と訴えてから早数時間──もっとも、ここに時間の概念というものはないのだが──諸々が重なりすぎて、結局のところ五十嵐にもらった飴しか口にしていないということで、容赦してほしい。
他の者の反応は如何だっただろうか。 一緒に行くものがいるのならば彼らとともに。 カレーで頭をいっぱいにして、再び台所へと足を向けただろう*]
(@0) Maki_hinata 2015/02/09(Mon) 16時頃
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──廊下→台所へ──
[台所へ、向かう。 その途中北仲とすれ違ったけれど、彼女は、どこか顔を隠すように一言だけ告げて足早に行ってしまった。>>14 少し不思議には思ったけれど、すぐに戻るという言葉をそのまま信じて「あとでね」と見送った。]
……あ、いい匂い。
[台所へと踏み入るより先に、空腹を刺激する匂いが漂ってきて、おびき寄せられるように、ますます早足になる。 覗き込むように台所に顔を出せば、殆ど食事の準備が整ったその真ん中に千秋がいただろう。 彼に作ってくれた礼を告げる。カレーはもう殆ど後は食べるばかりとなっていそうだったけれど、食事の前にと少し急いでいくつかの林檎を手にした。 手際よく剥いて食べやすい大きさに切り分け、カレーと一緒にテーブルの上へと置いておく。>>2:@7 ……その動作の間に、こっそりとポケットの中のナイフも元の場所へと返しておいた。>>2:@3
すっかり準備の整ったテーブルの一角の椅子に座り、手を合わせる。]
……いただきます。
(@1) Maki_hinata 2015/02/09(Mon) 19時半頃
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[千秋に声をかけられれば、ん、と幾ばくかの違和感を感じて。>>18 ……その口調があまりにぎこちなかったせいか、それが、今までの関西弁ではなくて標準語のための違和感だと気づくのに少しの時間を要した。 小さく首を傾げて、どこか緊張感漂う千秋をじっと見つめる。 一瞬、先ほどすれ違った北仲の姿が過る。2人の間に、何かあったのかもしれないけれど、それはわざわざ自分が聞くことではないように感じて、結局は口を噤んだ。 「大盛りにもできますけど」と言われれば、]
……んっと。 並盛り。 で、にんじん、少し多めがいい。
[さりげなく図太くリクエストを付け加える。 思春期の少年少女の好む肉類ではなく、にんじんなあたりは少しずれていたかもしれないけれど。
林檎を剥いている傍ら、もう一度同じセリフを繰り返されれば、なんだかその真剣さが可笑しくて。 少しだけ、……ほんの少しだけ、口元を綻ばせた*]
匂いで、もう、美味しいから。 きっと、大丈夫。
(@2) Maki_hinata 2015/02/09(Mon) 20時半頃
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日向は、ケイイチの足下を指さした。たいへん、地面がありませんよ。
Maki_hinata 2015/02/09(Mon) 22時頃
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[テーブルについて、千秋がよそってくれたカレーを覗き込む。>>26 思いのほか大量の人参がサービスされていて、ぱちくりと瞬いた。 けれど、千秋の折角のサービスだ。そのまま有り難く頂くことにして、手を付ける。
味は、──ひどく美味しかった。
きっと、何の変哲もない市販のルウの味だと頭では分かっているのだけれど。 念押しするかのように二度繰り返された言葉から推測するに、きっと千秋もとてつもなく料理が得意なわけではないはずで。>>18 だけれど、誰かが作ってくれた料理であること。……一緒に食卓を囲む人が、いること。 そんなことで、どうしようもなく心が弾む。]
美味しい、ね。
[須藤のキラキラした瞳を、裏付けるように。>>30 カレーを口に運ぶ、その動作を止めないままに、弾んだ音を零した*]
(@3) Maki_hinata 2015/02/09(Mon) 23時頃
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[黙々とカレーを食べ進めていれば、次々と人が食堂に集まってきただろうか。自分が滑り込んだ時には千秋一人だったそこは、すっかり賑やかな場になってきた。
と、寧斗の声が聞こえて、顔をあげる。>>73 まごついたような謝罪の後、彼が仮面に手をかけた。……ああ、そうか。仮面の下にもうひとつ、素顔があるのか。 そんな当たり前のことを今更思ったのは、出会った当初から一度たりとも彼がその仮面を外すところを見てはいなかったせいだろう。
──素顔が露わになった瞬間、誰かの息を呑むような声が聞こえたような気がした。 予想していなかった素顔に、流石にカレーを掬う手が一瞬止まる。
……けれど、たぶん、それよりも。 他の者と視線を合わせず俯くその姿が、いつかの自分と重なって。>>74]
痛く、ない?
[言葉通り、とうに昔のものであろう傷跡はきっともう痛むことなどないのだろうと、頭では分かっていたけれど。 思わず滑り落ちた言葉は、少し前須藤にかけたもの>>1:@5と、同じだった*]
(@4) Maki_hinata 2015/02/11(Wed) 00時半頃
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[皿を空にした頃合いだろうか。梶がどこか耐えかねたという風に声を上げた。>>84 その声の内容に、「ごちそうさまです」と合わせかけていた手がぎこちなく止まる。
梶の言葉に反応した何人かが、次々と声を上げた。>>87>>94>>96 帰る道を、探します。他の扉を探そうか。 きっぱりとしたそれらの声に、急激に心が萎む。]
……ごちそう、さま。
[小声で告げて、固まったままの手をそろりとおろし俯いた]
(@5) Maki_hinata 2015/02/11(Wed) 22時半頃
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[俯いたまま、ああ、先に皿を片付けてしまおう。逃げ道を探すようにそう思って顔をあげれば、北仲から声をかけられた。>>97 探してたんだよね、出口。──ちがう、そうじゃない。 私は、違う。
真っ直ぐな笑顔が、もう痛い。これ以上誤魔化しきれない。 ……ここが潮時だ、そう思った。 視線を合わせずに、首を横に振る。]
……2階、じゃないと思う、
[出口が開くとしたら、それは]
……ホールの、扉。 出口なら、そこだと、思う……
[早口に、告げる。 それは、もう既に開いた扉を目撃した五十嵐の耳にも、届いただろうか。>>32 ……終わりの方は、もう声が随分湿っぽくなっていて。 それが、北仲にも伝わってしまっていないことを祈った。]
(@6) Maki_hinata 2015/02/11(Wed) 23時半頃
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[まるで自分の怯えが伝播したかのように、「どうして」と問われた声がどこか震えていた。>>98 何度か感じていた罪悪感が、もう、はっきりと形を成して胸の真ん中に居座っている。 何時かのように、喉が詰まって手と足が強張る。 こんなことするんじゃなかった。誤魔化すように、紛れ込んだりなんかしなければよかった。 こんなの、なんだか、ひどい裏切りみたいだ。
振り切るように、声を出した。]
……ホールの扉。 さっき、開かなくても、……ちゃんと、開くから。
[時期がきたら、開くから。 時期っていつだろう。この場所が選ぶ"扉のあく頃"それが具体的にいつなのか、自分にもわからない。 けれど、"自分の時"と同じ程度の時間の経過で扉が開くのなら、それはそう長い時間ではないはずだった。]
そしたら、帰れる。 大丈夫、だから。
(@7) Maki_hinata 2015/02/12(Thu) 00時半頃
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[もともと、喋るのがそう上手ではない人間だ。 つぎはぎのように点々と繋げた言葉たちは、うまく、意味が伝わるだろうか。]
……黙っていて、ごめんなさい。
[最後に謝罪を落とした、そこが限界だった。 椅子から滑り降りるようにして、台所を飛び出した*]
(@8) Maki_hinata 2015/02/12(Thu) 00時半頃
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[──その場を離れようとした、寸前。 耳に届いたのは、五十嵐の声だった。>>100
『ホールの扉なら、暫く前に開いたなァ』
恐らくは殆どの者が待ちわびていたであろうその言葉が、あまりに何気ないように落とされたものだから。咄嗟に流しかけて、……立ち止まる。]
……え、
[だが、それもほんの一瞬のこと。弾かれたように、再び走り出した。 目指す先は──ホール、その扉へと。 五十嵐が追ってきていることには、気付く由もなく>>101]
(@9) Maki_hinata 2015/02/12(Thu) 00時半頃
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──ホール──
[息せき切って飛び込んだホール。五十嵐の言葉通り、──扉は開いていた。 いや、開いていたというには、少し物足りないだろう。 ……開いた扉のその向こう。怖いぐらいに、いっそ冷ややかなほどに眩しかった。>>#1 そして、自分は前にも一度、同じ光景を見ている。 開かれた扉を前に、あの時、自分は。]
『出ない。……帰らない』
……っ、
[一度選んだ選択を裏切るように、手が、足が扉へ向かう。]
(@10) Maki_hinata 2015/02/12(Thu) 01時頃
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[何処かに、期待があった。 このまま勢いをつけて飛び込んでしまえば、そうすれば、何かの弾みで帰ってしまえるんじゃあないか。 だって、こんなにもきちんと、扉は開いている。 このまま、]
………!
[扉へ向かって伸ばした手を、何かに弾かれたように引っ込める。理由は、分からなかった。けれど、どうしようもない程に、たったひとつの事実が胸に迫る。
──ああ、私、帰れないんだ。 たった一度のチャンスを、私が、自分で、ふいにした。
実感がじわじわと身体を満たす。 その頃にはもう、北仲や寧斗ら、その他やり取りを目にした他の面々もホールへと辿り着いていたかもしれないが、其方には暫くの間目を向けることは出来ないでいた**]
(@11) Maki_hinata 2015/02/12(Thu) 01時半頃
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[名を呼ばれているのに気づいても、咄嗟には其方を向くことができなかった。>>107 ……遅れて気づく。先程、自分が頭を下げた少女の声だった。>>@8 追いかけてきてくれたんだな、と、その声の逼迫感に不釣り合いなことを思う。
帰ろう。わたしの家にきたらいいから。
続いた声に、漸くゆっくりと顔が上がる。今にも泣き出しそうな北仲が、そこにいた。 ああ、それもいいな。どんなおうちか知らないけれど、でも、何だかそういうのもとてもいい。ここでそうしたように、何でもない顔をして彼女の家族の中に紛れ込んでしまえたら。 そんな荒唐無稽な事を思えば、少しだけ笑ってしまいたいような気持ちになった。
だけど、北仲さん。 私がずっと帰りたかったのは、私の家で、私の通う学校だった。 そこ以外には、私、なかった。だから今も、ここに居る。]
(@12) Maki_hinata 2015/02/12(Thu) 19時半頃
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……私、帰らない。
[慎重に言葉を選ぶ。 "帰れない"ではなくて、自分の意思で"帰らなかった"。それは事実でもあり、ほんの少し虚勢も混ざっていたけれど、そこはどうか見逃してほしい。 思いながら、扉へと視線を向けた。寒々しいほどに真っ白いのに、凛とした空気さえ感じるそれは、どこか冬に似ている。]
……扉、開いたよ。
[ふと、思い出す。 多く会話を交わしたわけではないけど、何かの拍子に彼女の事を「カッコイイな」と思った。>>1:@14 ──この扉を、いっそ頑なな程にきりりと姿勢を正して、光の方へくぐり抜けてゆく。 そういう彼女の後ろ姿を、想像してみたら。 それは、たぶん、とてもカッコイイ。そう思った。]
帰れるよ、北仲さん。
[……掴まれた手を、そっと外すように身を引いた。*>>109]
(@13) Maki_hinata 2015/02/12(Thu) 19時半頃
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[「帰らない」そう口にしたことで漸く周りを見る余裕が出来て、周囲を振り返る。 ホールには、ぽつぽつと何人かがやってきていただろうか。
と、千秋に声をかけられた。>>127]
うん。
[きっぱりとした「帰ります」という明言は逆に潔くて、どこか安心感すらある。 そういえば食堂でも、帰る道を探すのだと真っ直ぐに宣言したのは彼だった。>>96 台所へ戻った時、どこか緊張感を漂わせて自分たちを出迎えた千秋を思い出す。 彼は、ここで何かを、得たのだろうか。 よかった、というように頷いてみせて、続けられた申し出には]
……ううん、ない。
[少しだけ思考を巡らせたけれど、結局は首を横に振った。 伝える言葉の何が適切なのか分からなかったし、そもそもここへ来てからどれぐらいが経っているのか分からない。 永劫のような時間を過ごした感覚もないし、鏡で見る自分の見目も大して変わっていないように思えるけれど、浦島太郎よろしく長い時間が経っているかもわからない。 そんな状況の中、千秋にとっては縁もゆかりもない自分の知人を探し出して、何かを伝えて欲しい、というのは少し重荷過ぎるようにも思えた。]
(@14) Maki_hinata 2015/02/12(Thu) 23時半頃
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でも、ありがとう。 ……カレーも、ありがとう。
[その優しい申し出には、感謝している、と。 頭を下げる。 一度は告げたカレーの礼>>@1も、もう一度、と付け加えた。 他者が作ったごはんが、とても久しぶりで。 それを、一緒に食べてくれたことが、どうしようもないぐらい嬉しかったのだと──今なら、それも含めて伝わるだろうか。]
(@15) Maki_hinata 2015/02/12(Thu) 23時半頃
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[梶のいっそ小気味いいほどに切り捨てるような声に、振り返った。>>126 ばっかみたい。……その声には流石に、少しだけ眉を寄せたけれど。]
……1日も、一緒にいないね。
[何日目?問いかけに、ふと気づいたように言葉を零す。 眠たくなったら眠って、また起きる。ここではそんな感覚で過ごしているけれど、自分の体感としては丸1日すら経っていなかった。 それでも何故だろう、──彼らが後悔のない選択をするように、そして願わくば現実へときちんと帰ってほしいのだと、心の何処かで願ってしまうのは。 それは、梶が言う通り、自分が帰らない選択をしたからこそ湧いてしまう押しつけの感情なのかもしれなかったし、彼らがみなそれぞれ何か心に抱えるものを持ってここに迷い込んだからこその、歪な同族意識なのかもしれなかった。
傍らで、憤慨したように北仲が「うるさい」と言い放つ。>>132 それを横目に、梶へなんと言葉を返したものか迷っていれば]
(@16) Maki_hinata 2015/02/13(Fri) 00時半頃
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……えっ?
[上がった声は、梶の大声にかき消されただろうか。 帰らない。>>133 唐突な北仲の宣言に、ただ固まる。]
……え、ええと、
[──もしかすれば、須藤が薬を扱うところを見たときよりも、泣き崩れる神鳥と嗤う梶を見たときよりも。 ……何故か、今が一番驚いた瞬間かもしれなかった。]
(@17) Maki_hinata 2015/02/13(Fri) 00時半頃
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[ああ、この場所でこんなにも途方にくれたことって、なかったかもしれない。 どこか新鮮ですらある感情を胸に周りを見回せば、寧斗の言葉が耳に入った。 ──後悔。>>141]
……してる、
[してるよ。 後悔のない選択を。……言うのはひどく簡単で、行うは殆ど不可能な、そういう言葉だ。 帰っても、今度は「留まれば良かった」という後悔が、いつかどこかで訪れるかもしれない。選ばなかった道を、いつかの未来で、何度も何度も思い返すかもしれない。]
……私、帰らない。 でも、後悔は、してるよ。 これからも、後悔、すると思う。
(@18) Maki_hinata 2015/02/13(Fri) 01時半頃
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[矛盾のような言葉が、本心だ。 分かっていて、それでも言ってしまうし、願ってしまう。ここに残ることを、選ぶなとは言わない。選んだ自分がそれを言う資格はない。……けれど。
どうか、──あなたたちは、後悔のない選択を。
思って、真っ直ぐに、顔を上げる。 皆が何を言うのか、どう動くのか。何を選択するのか。目に、焼き付けるように。**]
(@19) Maki_hinata 2015/02/13(Fri) 01時半頃
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……うん。
[逡巡の末に溢れた北仲の言葉に、知らずほっと表情を緩めた。>>144 それは限りなく彼女の本心なのだろうと思えたし、それでいい、と思う。
視線をそらしたら、今度は神田と目があっただろうか。彼女の静かな問いかけが、耳に届く。>>136]
……いつから、かは。 もう、数えてない。
[真っ直ぐに神田を見つめ返して、言葉を紡ぐ。 少なくとも、数える気を無くすだけの時間はここで過ごしたのだと彼女に伝わるだろうか。 けれど、続けられた言葉>>137には、しっかりと首を横に振る。]
……私、もう、一度選んだから。 二度目は、ないよ。
[優しい、言葉だと思った。だけど、自分が一番良く知っている。 つい先刻、扉の向こうへと手を伸ばして思い知った。>>@10>>@11 一度拒んだあのまばゆい光の向こうは、一度拒んでしまえばもう次はないのだと。]
(@20) Maki_hinata 2015/02/13(Fri) 12時頃
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[ああ、だけど、──どうなのだろう。ふと疑問が過る。 自分の前にも、ここへ来て、残ることを選択した者はいないのだろうか。もしいたとしたら、その者たちは何処へ行ったのだろう。 例えば、この場所が、残留を選ぶ者で溢れかえることがないとも限らない。その時は、どうなるんだろう。 結局のところ、神田が言ったように>>131、自分にだってこの場所は未知だらけで、この先何が変わらないとも知れないのだ。]
……まだ、分からない、けど。 そう言ってくれて、ありがとう。神田さん。
[進みたい、のだろうか。 自分の中にある後悔の部分は、元いた場所へ"帰りたい"という思いばかりが強くて、"ここを出たい"というのとはまた少し違っているような気もして、──結局、まだ答えは返せない。 今は、たぶんこれが精一杯だった。 それでも、この場所で。そう言ってくれる誰かに、神田に会えたことは、とても嬉しいと、思った。**]
(@21) Maki_hinata 2015/02/13(Fri) 12時頃
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──少し前──
[後悔は、してる。これからも、きっとする。>>@18>>@19 だけど、貴方たちは、どうか後悔のない選択を。 そう、真っ直ぐに顔をあげた時、悲観的になるでもなく落ちた声があった。>>157 帰らねェよ。淡々と、けれどはっきりとそう告げた声は五十嵐のものだ。]
……。
[ここに残ることを止めるつもりはない。 そう決めたばかりだったけれど、少しだけ疼くものはあって、僅かに目を伏せた。 けれど、気づいていたような気もした。 この中で、留まることを選ぶ者が五十嵐であることは、どこかしっくりとくる。 芝居がかった挙動の裏に見え隠れする、──空虚を知っている、そんな空気が、そう思わせたのかもしれない。 だから、帰らないという言葉には敢えて触れずに、]
私も。 ……お見送り、したい。
[続いた言葉に、賛同を寄せて頷いた*]
(@22) Maki_hinata 2015/02/13(Fri) 22時頃
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[別れも近いのに、カレーの冷凍保存の話なんてしているのがどこか間抜けでやさしくて、表情が緩む。>>158]
うん、分かった。 冷凍して、全部、食べるね。
[千秋へ、そして神田へ。 それぞれに言葉を返していれば、ちょうどその時だろうか。 ぶつりと何かが切れたような梶の声がその場に叩き付けられる。>>153 ……それまでの、どこか甚振るようなそれじゃない。 ぜんぶぜんぶバカみたいだと叫ぶ彼は、どこかままならなさに焦れた子どものようにすら見える。 ああ、けれど、そこじゃない。そうじゃなくて。
帰る場所があるでしょう。その言い方じゃあ、まるで、帰る場所がない人みたいだ。 半信半疑の気持ちで、瞬く。何とはなしに、彼は選ばないような気がしていた、──こんな、何もない場所を。 千秋が返す言葉>>164も、半分ぐらいしか耳に入らずに、声が零れる*]
……梶さん、
此処に、残るつもりなの。
(@23) Maki_hinata 2015/02/13(Fri) 22時頃
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[ここは、何もないよ。きっと、あなたにはつまらない。 感情を爆発させた梶へと、そう言おうとしていた。 言葉はナイフのように鋭利でいても、その根本では人をよく見ているひとだと、そう思っていたから。 言おうとして、だけど、柔らかな笑みに口を噤んだ。>>167>>168
梶という人物をよく知るわけではない。むしろ、知らないことの方がきっと多い。 けれど、帰る場所がないという、息の詰まるような感覚は知っている。 彼と自分とでは、抱えるものは異なるのだろうけど。
五十嵐の言葉を聞いた時と同じように、疼くものがある。>>@22
──それでも、ここに残ると言い切った梶の表情は。 何かと戦い続けた人間が、重過ぎた荷を下ろそうとする時の顔にも似ているように、思ってしまった。]
……。
[何も言わないまま、息を吐く。 彼の選択を受け止めるように一瞬瞼を下ろして、すぐに前を向いた。]
(@24) Maki_hinata 2015/02/13(Fri) 23時半頃
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[──結局のところ、残ることを選択したのは何人だっただろうか。 それぞれの現実に帰るべく、ひとり、またひとりと扉を出ていく彼らを見送る。 その足取りは迷いのないものだったかもしれないし、或は少し怖々としたものだったかもしれない。
扉の向こうの光は相も変わらずしろく眩しかったけれど、目は逸らさなかった。
淋しさも安堵も羨ましさも、全部ないまぜになっていて、ああ、おかしな顔をしていなければいいな。 だって私、きちんと言った。帰らない。 皆が決断を下してゆく中で、私はあなたたちにそう言った。 だから、最後まで前は向いていたかった。]
(@25) Maki_hinata 2015/02/14(Sat) 00時頃
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[──何かと何かの境界のような、何もないこの場所で。
お腹がすいて、ご飯を食べる。 眠たくなって、いつもの定位置で眠る。 置いて来たはずの後悔は、どうしたって時折胸に過る。
いつか白い光の前で下した選択を、間違っていたとも正しいとも思わない。 それしかなかった。悲壮感でさえなく、それ以外に選ぶものがなかった。 でも、私、後悔はしている。そんな矛盾を抱えて、此処にいる。
最後のひとりが、白い光の向こうに消えてゆく。 さよなら、とつよく手を振った。 ちら、と神田の言葉が過る。>>171 少しだけ考えてから、胸のうちで言葉を付け足した。
さよなら。 ──いつかまた会うならば、どうか、ここではない場所で。 その時まで、元気で。**]
(@26) Maki_hinata 2015/02/14(Sat) 00時頃
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