313 【完全RP村】朝焼けの穹に、さあ一杯。
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──それは何時かの>>155──
[部屋の暗闇の中、溜息の様な吐息がこぼれる。 その期は終わった、と言えるのだろうか。 期の間、寝床に潜り込んで直ぐに眠りに陥るのには、何となく原因が浮かんでいた。 それは甘えたいのもあるが、深い深い眠りは、理性が薄れている故に眠りに陥るのだろう。]
[それでも。 星光の様な灯りをともす。 あたたかい温もり、かそけき儚げな面影。]
[寝台の上で目を閉じる。 あたたかい、その身を思う。]
(194) kkr 2022/08/23(Tue) 04時頃
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「そろそろ終わりそうだ」
[眠りが薄くなって来た頃に、一度ソルフリッツィはイナリに伝えていた。]
「お前は、一度も拒まなかったな」
[赤い目を細める。 その自身の眼差しが、目覚めの時であっても熱帯びるものであるのには、気付いていた。 甘く熱に灼かれるように。]
(195) kkr 2022/08/23(Tue) 04時頃
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[このまま、時を過ごしていたいという欲求。 期を越えても、身を寄せていたいと思う、気持ち。 それを言葉にすれば、恐らくは頷いたのかもしれない。 けれども、ソルフリッツィはこう言葉にする。]
(196) kkr 2022/08/23(Tue) 04時頃
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「期が終わった後。 俺が来なくなってから、教えてくれないか。」
[それはお前の気持ちをとも、来てもいいか、とも口にはしないもの。 曖昧な名付けられない関係は悪くはない。 其れをもしもイナリが望むなら、それもいい。 それでも、否、様々なものを含みながら、そう言葉を置いた。 期が終わった後、イナリの答えが出るまで、ソルフリッツィは、店ではその話題には触れないだろう。*]
(197) kkr 2022/08/23(Tue) 04時頃
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─人知れず花は開く─
[ひとつ、またひとつと宇宙をゆく乗り物が、生き物が、店を離れた。 その様子を近くで見送ったり、遠目にとらえたり。
またの来訪があるお客様も、もしかするともう来訪のないお客様もいるのかも。
宇宙から遠ざかった非日常を後にして、その時間を共有した者達をまたにして、Barは再び宇宙を漂う常へ戻る。
変わり続けるが変わらない宇宙空間で、流れるのは心地良くどこか緩やかな日々。 ちょっとしたアクシデントやトラブルなんかも挟みながらも、それは概ね問題とはならないはずだ。
美味を求めて客や店員と接して、水色の塊はまた新たな味を知る。 チップやおこぼれを貰って喜びに揺れ、居心地の良い日々を飽きることなく過ごすのだろう]
(@45) akayume 2022/08/23(Tue) 08時頃
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[水色の塊が寝床にした空き部屋。 貰った食べ物やお酒は増減に絶え間ない。 食こそが全ての生態なので、それは当たり前の事だろう。
そんな一山から少し離れた隅に置かれる小さな器の中。 活けられた蕾は、少しの時を経て鮮やかに開いていた。
それに対して軟体が何を思ったのかは、自身だけにしか分からない。 それはもしかすると、何時ものお取り置きの延長なのかもしれない。
置かれた器の中に既に水はなく。 花は水分を失って乾いている。
しかしそれはただそこに放られた結果ではなく、手を加えて意図的に形を保たせたようだ。
不思議と褪せない赤い色合いは、彩りのない部屋の中にほんのりと甘い香りをただよわせている。**]
(@46) akayume 2022/08/23(Tue) 08時頃
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── 回想・『いつか』の少し前 ──
[やがて来る終わりを告げられて>>195 狐は合わせていた視線を落とした。 その口の端は下がることも無く、 上がることも無く。 全ての事象は、始まった瞬間から 終わりに向けて収束していく。 これもまたその一つ。]
(198) kumiwacake 2022/08/23(Tue) 08時頃
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── はい。
[狐は一瞬返答に迷った。 確かに一度も拒まなかったが、 それはあくまでも今までの話。 この身の温もりだけを差し出しているうちは良かった。 時を重ねるにつれて、夜を迎える前には その姿が現れるまで、まんじりともしない 胸のざわめきを覚えるようになった。 疑念と妄想に囚われた時間は、 決して快いものではなく。 かと思えば、来訪者が訪れれば 終わりの日は今日ではなかったのだと 酷く安堵する心がある。
そのような関係性の有り様が、 これから先もずっと続けられるとは 狐には到底思えなかった。 ただ、今までは『今日ではなかった』だけで。]
(199) kumiwacake 2022/08/23(Tue) 08時頃
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[狐は俯いたまま沈黙していたが、 問いかけ>>197に、頬に影を落とす睫毛が ゆっくりと上向いた。 二人の視線が交錯する。
狐は黄玉の瞳を揺らめかせ、 相対する赤を映し込む。 彼の真意を覗き込むように。 あるいは、自らの心を見つめ直すように。 随分と長いことそうしていたが、 やがて瞬きで頷いた。]*
(200) kumiwacake 2022/08/23(Tue) 08時頃
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[ぼふっ]
──朝焼けの穹:Bar──
[温泉から少し先の時間のお話。 「終わったら貰おう」>>2:31との言葉通りに、口にした。 珍しく、カウンター席で貫頭衣を着て飲んでいる。 白虹カクテル>>1:236>>1:237の虹の味を、指で掬い先に舐めて。 それから紅色の稲妻鳴るカクテル>>0:50>>0:51を飲んだ。 乾いた白い毛は、ふっくらと膨らむ。 やはりと言いたげだった。 彗星キャベツと似たような狙い。 或いは、イナリの少しの悪戯心を知ってのことか。]
(201) kkr 2022/08/23(Tue) 08時半頃
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[しゃく。 その後は、マスターの料理を口にする。 さっぱりとした柑橘をほんの少しだけ効かせ、塩をぱらっと振り掛けただけの、菜を一番外側の器として、内側にはぎゅっとした野草の蕾が茹でられて置かれている。 そちらは根菜にも似ていなくは無いが、ほくほくと口に出来る一品。 あの手から、こんなに素朴な料理が出てくるのかと思えば、逆に豪快そのもののざっくり飯が出て来たりもする。 それでも、不思議と旨いのだから面白いものだ。]
いい店を作ったな。
[ゴブレットの水を傾ける。 オリオンの近くの天の川産>>0:22というものだろうか。 産地はさておき、ソルフリッツィは食事時には水入りゴブレットを大体傾けている。*]
(202) kkr 2022/08/23(Tue) 08時半頃
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[忙しなく過ごしていなくとも 時間というものは流れて行きます。
それはこの列車も例に漏れません。 一時着陸していた星を離れ再び宇宙に漂い始めました。 それを機に引き上げた客も はたまたその直前に降りた客もいたでしょう。
毛玉ですか?そりゃあもちろんお別れしました。]
(203) ツナ 2022/08/23(Tue) 08時半頃
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[……と、言いたかったのですが]
ぷぅ
[バーテンダーさんが作ってくれた綺麗なカクテル>>20 それが注がれたグラスのすぐ横 Barのカウンターをぺちぺち叩き 何やらおねだりする毛玉の姿がありました。
そうです、まだこの列車にいました。]
(204) ツナ 2022/08/23(Tue) 08時半頃
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[毛玉達は、特定の生息地を持ちません。 その星に居着く個体もいれば 宇宙を渡る物へと張り付き、星々を回る個体もいます。
水分や養分さえしっかり蓄えていれば 宇宙空間でも生きていられる種なのです。
Barにいるこの個体も、後者の部類でした。]
(205) ツナ 2022/08/23(Tue) 08時半頃
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[それがなぜこの場所に居着こうとするのか?
毛玉がこの場所を気に入ってしまったが1つ そして、"養う"という言葉を本気にしたのがもう1つ
養うのも悪くない アーマーさんがそう言っていました。>>94 毛玉仲間やむにむに仲間のいるあの場所で 一緒に居られたら嬉しいな あの時の毛玉はそんな気持ちだったはずです。
撫でられながらぷぅぷぅと喜び鳴いて アーマーさんのお腹の上でぺしょっとして ぺちぺちむにむにとお腹ぽんぽんを堪能していた なんて話があったのですが、それはまぁ思い出話に。]
(206) ツナ 2022/08/23(Tue) 08時半頃
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[ともかく、そんなアーマーさんだったり バーテンダーさんだったりがいるこの場所 叶う事ならここで住んで生きたい そんな心持ちとなった毛玉でした。 それだけこの場所は暖かく居心地が良かったのです。
交渉の対価は……もう持っていませんが 手伝える仕事があれば手伝いをする気もあるようです。]
ぷぅ! ぷぅ…
[体をぽよんぽよんしてみたり マスターさんや店員さんへ前足をぴんと伸ばしてみたり 毛玉なりのここに居させてアピールを披露。]
(207) ツナ 2022/08/23(Tue) 08時半頃
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[伝わるにしろ、伝わらずにしろ そして居座れるにしろ、だめにしろ 既に列車は宇宙へと漂い始めた後です。
毛玉の宇宙生活はまだ続いて行きそうですね。]**
(208) ツナ 2022/08/23(Tue) 08時半頃
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[ゴブレットの水を傾ける。 オリオンの近くの天の川産>>0:22というものだろうか。 産地はさておき、ソルフリッツィは食事時には水入りゴブレットを大体傾けている。 淡い明星の光>>@26が覗いた。 後味のさっぱりとした余韻を感じながら、カウンターの奥>>95>>96を見遣る。]
カクテルは飲んではいないな。 俺は何時も、水を飲むくらいだから。
だから、こういうのは珍しい。
[底に、光の輪が宿っている。 青い銀河の中、花咲くモイが美しい。 星々の中に咲いた命は、まるで何かの画のようだ。 見ているだけで濡れるモイの馥郁たる香りが漂って来そうなほど。 何かに見立て、つくりあげるのはイナリの得意とすること。]
(209) kkr 2022/08/23(Tue) 08時半頃
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[──そうして。 終わりの時>>155はやってきた。 扉に額を当てたまま、狐は呼びかける。]
おいで。
[するとどこからともなく蛇が現れた。 抜け殻は手にするりと巻きつき、甘えてくる。 その頭を一つ撫でて、狐は囁いた。]
行きましょう。 けじめをつけなければ。
(210) kumiwacake 2022/08/23(Tue) 08時半頃
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[──それは、赤い目玉の蠍の近く。 星屑の光がとぐろを巻いていた。 とぐろは頭をもたげると、 シュゥと舌を出しながら二人を見つめた。]
「狐か」
はい。
「それも連れてきたのか」
はい。
[狐の影から、抜け殻が恐々と現れた。 その光と比べると、相対する蛇は はっきりと色濃い。 狐は、からみつく抜け殻を撫でた。]
(211) kumiwacake 2022/08/23(Tue) 08時半頃
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見事なお召し物です。 私のいる所でも、よく働いてくれています。
[抜け殻の主は、特に愛着も示さず視線を外す。]
「捨てたものだ。 お前の好きにするがいいさ」
[その言い様を、狐は嗜めた。]
もとはあなたでした。
「そして、今は俺ではない」
[にべもなく言い返されて、黙り込んだ。]
(212) kumiwacake 2022/08/23(Tue) 08時半頃
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[やがて蛇は鬱陶しそうに頭を振る。]
「遠路はるばる、俺を咎めに来たのか」
……いいえ。
「ならば何をしに来た」
教えを乞いに。
「答える義理が俺にあるか」
いいえ。ですが、お教えください。 あなたのお心の内を。
[しばらくの間、蛇はじっと狐を見た。]
(213) kumiwacake 2022/08/23(Tue) 09時頃
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「そいつの話か」
はい。あなたにとっては。
「今は俺ではない。だがかつては俺だった。 良き肌であり、良く俺を守った。 それでも少しずつ俺たちは離れ、 やがて存在が毒になった。 ならば、離れるのが道理だろうて。 そして一度離れたなら、元には戻らない。 そういうものだ。 さて── 好ましい者との別れは辛い。 心の傷が、明確な体の痛みとなるほどに。 その傷は、心を近づけるほどに深くなる。 忠告しよう、博愛の狐よ。今のうちだと」
(214) kumiwacake 2022/08/23(Tue) 09時頃
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[狐は沈黙した。抜け殻の蛇は、 おろおろと狐と蛇とを見つめている。 長い時間の思慮深い沈黙の後に、丁寧に合掌した。]*
(215) kumiwacake 2022/08/23(Tue) 09時頃
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[傍らにいるギロチンのグラス>>204。 そのグラスにソルフリッツィは、自身のグラスを響き合わせていたことだろう。 乾杯をする為に。 見る眼差しからは感情は読み取りづらくても、耳は緩やかにリラックスしているように見えるだろう。 この先、ギロチンがどうするかは、ぷぅぷぅと喜び鳴いていたその様子>>206が物語っていただろう。]
(216) kkr 2022/08/23(Tue) 09時頃
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お前に頼んで良かった。
[一度目の朝焼けの穹と同じ言葉>>1:153を。 この一時のみは客>>97として舌鼓を打つ。 *やわく、透き通る味*を口にした。]
(217) kkr 2022/08/23(Tue) 09時頃
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―― 別れの時間 ――
[カクテルグラスの中という小さな世界には、 時に雲が黙々とわき出したり、 キャンディの描いたのとはまた別の虹>>1:236>>1:237>>1:238が出ることもある。
薄い薄いヴェールを重ねたかのような口当たりに感じるそれを飲んでいると、 ふいにピンク髪がびりびりっと逆立った]
わあっ、静電気!?
[これは静電気が苦手なストリーマー。 ……だが、ややあってから、なんだか早く走れそうな感じはしてきた。 雷の降る星で生まれ育ち、それはもう雷鳴系の加護が常時備わってるみたいな感じの仲間のことを思い浮かべていると、 端末に連絡が入った。 「もうすぐお迎えの時間ですよ〜」というメッセージの後に、デフォルメされた可愛い猫耳人間のスタンプがついてきている]
(218) Akatsukisun 2022/08/23(Tue) 09時頃
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……名残惜しいがそろそろお別れだぞ。 マスターや狐さん、軟体さんは、短い間だったけどとってもお世話になりましたっ! 楽しかったぞ!
……まあどうせまた客としてやって来る気はしてる〜。 今度は愉快な仲間たちも一緒だぞ!
[まだ仲間たちには話を通していないが、キャンディの中ではすでに決定事項である]
(219) Akatsukisun 2022/08/23(Tue) 09時頃
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[息抜きの時間の終わりは新たな飛翔のはじまりである。
去り行く迎えの船の中で、 遠ざかる車体が見えなくなるまでずっと手を振り続けた。 *朝焼けの穹が眩しく、綺麗だった*]
(220) Akatsukisun 2022/08/23(Tue) 09時頃
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[寡黙なマスターはひとつのカクテルを造る。 下に陽の様な実をひとつ沈め。 静かに縁まで湛えるカクテルを。 底から明けゆく暁のカクテルをひとつ。 供するのは、さて誰へか**]
(221) Antler 2022/08/23(Tue) 09時頃
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