291 Fate/Goddamned Omen
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[そこは何もない、ただ広大な吹き抜けの金属張りの部屋。 樹脂張りの床の下には巨大なサーバーが無数に連なり、それが巨大電算機構”ヴェーダ”のほんの一部なのだと知れるだろう。
銀髪の中性的な姿をした、ホログラム越しに見ただけの人間がそこに立っていた。
巨大な空間のはるか後ろの暗がりの奥にはさらに巨大な金属張りの扉があり、そこがヴェーダの中枢部分、すなわち聖杯の在処だと、カルデアとの通信でか、直感的にでも、知れただろう]
(100) 2019/02/20(Wed) 01時頃
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ようこそ、神都ディーヴァナーガへ。異なる歴史からの闖入者よ。
こうして会うのは初めてだね。
改めて自己紹介しよう。僕はフェルゼ・ヴィシュヴァルマン。 この神都ディーヴァナーガの治安を維持する統治機構シュメール、君達が葬ってきた人間達の長だ。そして、ディーヴァナーガを治める最高意思決定機関、ローカパーラのうちの一人でもある。
……だが、今の君達にはこう言った方が分かり良いかな?
(101) 2019/02/20(Wed) 01時半頃
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僕達はサーヴァント、アルターエゴ”ローカパーラ”。
君達を葬る”神霊”だ、とね**
(102) 2019/02/20(Wed) 01時半頃
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[呆れるくらい、良い人に助けられたから 呆れるくらい、やさしい人を失ったから
理解を求めぬ答えには、>>56 そうか、と一言だけ零した。
理解してほしいわけではないのなら その理解を放棄しよう、……否。放棄するまでも無いか
私は、きっと理解できないだろうから。]
(103) 2019/02/20(Wed) 02時頃
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[あの光は、あそ速度は>>37 一度目を見なくともわかる。 かの大神の雷鳴が如く、────]
………… だめ、か
[その声は確かに届いた>>57 水よりも、風よりも、音よりも、 何よりも速いのは……光である。 何、別に光に消されるくらいは構わないさ。 生者を守れればそれで問題はない。]
(104) 2019/02/20(Wed) 02時頃
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[こちらを見る目と、告げられた言葉に>>59 誰が見てもわかるほど、不愉快気に表情が歪む]
冗談じゃないなぁ、 200年彷徨わせた君を乗せたら
船が壊れてしまいそうだ。
[何をするつもりだ、と言葉を続けようとした けれど、その言葉は音にならなかった]
(105) 2019/02/20(Wed) 02時頃
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なっ…………!?
[その令呪は、確かに己に働き<<60 離すまいと握っていた、その手を簡単に手放した]
(106) 2019/02/20(Wed) 02時頃
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ふっっっっざけるなよ、この馬鹿娘!!
[何が、宝具を暫く解くなだ 何が、つれてってくださいだ
何が、あなたは、だ]
きちんと、説明しないと
私は生者の考えなんて理解できないんだよ! 何べん言や理解するんだ!
[鎖は外れぬが、枷を外せと言うのなら 無慈悲な信頼なんて裏切ってやろうか 大河に消えたその姿を睨みつけるようにただ見て]
(107) 2019/02/20(Wed) 02時頃
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これだから、生者は嫌いなんだ────
[そして、それを裏切れない随分と甘くなった己にも 炸裂するその前に、船を加速させる。
その熱量を、光を、繋ぐものを信じるために そして────]
(108) 2019/02/20(Wed) 02時半頃
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[その光は薙ぎ払われた>>37]
(109) 2019/02/20(Wed) 02時半頃
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[ここで、終わりでいいじゃないか。 あの大地の女神が言った、人の努力を受け入れて 死のない世界を肯定しても、いいじゃないか。
けれど、それは諦めだ。 我が主への裏切りに過ぎない。
そして、死した英傑たちへの冒涜だ。 今も尚、行きながらにして死へ向かう生者への……]
(110) 2019/02/20(Wed) 02時半頃
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[光から逃げるように、船は速度を上げる 津波を引き起こすように支流を操り 片手で握る櫂だけで、操って。
そして…………光から、熱量から、]
(111) 2019/02/20(Wed) 02時半頃
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あ、ぐ……!ぅ、……ッ、
[爆ぜたその瞬間、生者の手を離した腕は焼け焦げて だらりと、力なく垂らす。 感覚は無い、痛みも。痛すぎて忘れてしまった。
背中だってそうだ。熱くて馬手居るように思える 黒いボロボロの外套がよりみすぼらしくなるだろうに
……それでも支流は、神都と砂漠の境界を越えて その都の中に漸くたどり着いた。]
(112) 2019/02/20(Wed) 02時半頃
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はっ……本当、もう。 何もかも破天荒でめちゃくちゃだな。
[暫くは使い続けろ、といわれていたが。 それでも難しいものは難しい。 水面に出たその後>>96 宝具の発動を止めて。その場に蹲る。]
これで、沈んで終わりでした、なんて
[そんなことになっていたら、笑ってやろう。 あんな令呪使って、そのざまとはと。 ……それでも、きっとそんなことにはならないだろう。]
(113) 2019/02/20(Wed) 02時半頃
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─── 神にも負けず劣らず傲慢な君なら
きっと、大丈夫だろう。
(114) 2019/02/20(Wed) 02時半頃
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[片腕に感覚は無い。背中は焼けるほど痛い。 それでも、足はまだ動く。呼吸は、続いている。
進入した都。途絶えた命の上を歩いていく。 目指すのは、ディーヴァナーガの中心部]**
(115) 2019/02/20(Wed) 02時半頃
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[憎々し気な顔貌>>105も、 覇気の籠った怒声>>107も、
人の子は傲慢と無謀の向こう見ず。 生きる感覚が壊れているのかもしれない。 ただ絶望の淵にあれば、不敵に嗤って呑まれたか。
─────────
背を焼き切って、腕は焼け焦げて、 しぶとく生還した襤褸のコートを見つける。 お互いに、、、と言っても、互いに満身創痍か。
けれど、体力が残っているのは私だろうか。>>112]
…… はい、カローンさん。 傲慢なマスターらしく、ちゃんと生き残りましたよ。
(116) 2019/02/20(Wed) 03時半頃
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[蹲る背に、びしょ濡れのまま声を掛けた。 呆れてしまうだろうか。怒りを見せるだろうか。]
…… 離せと言ったのは どうしてか、と? 核爆発でも、水中ならばやり過ごせると知っていたからです。 説明する時間は、ありませんでしたし。
問答無用に "沈みます"ので、 こうしたほうが、生存できると思いました。 沈みますけど、泳げないわけではありませんから。
破天荒でめちゃくちゃでも、こうしてお互い生き残れたのなら。
[嫌われても、面の皮は厚い。 無茶を制するサーヴァントは、隣にはいない。 死を仕方ないものと割り切れるから、生存方法を見つけられる。
冥界の河が幻に引いていく──。他者の死をこそ厭うノッカの精神性は、死にたがりの生者にも見えるだろうか。その癖に、生きることには貪欲で。まだ、成していない、と義足に立つ。]
(117) 2019/02/20(Wed) 03時半頃
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[たじろぐこともなく、彼の傍に付けば、肩を貸す。]
──、掴まってください。カローンさん。 私一人で死出の旅をさせるつもりですか?
[よいしょ、とライダーを連れて、神都をゆく。
諦めがわるい。 生き汚い。 自身を顧みない。
── ただどれだけ醜くても、ここで、終わりたくない。
そんな我儘染みた傲慢(エゴ)。 死ぬわけにはいかないという、 意地の炎が胸に烈しく燃ゆる。]
(118) 2019/02/20(Wed) 03時半頃
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ふふ、神様に敵うくらいじゃなきゃ、 わたし達の世界は、救えませんからね。
[その過程に、この世界を見捨てる。 私の世界から見た嵐の向こうの幻だ。 人々の営みを、根こそぎ否定するのを、
懊悩深く、歩みは既に、意は決しているというように。]
(119) 2019/02/20(Wed) 03時半頃
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…… ありがとうございます。 ひとりだったら、さっきので、死んじゃってましたから。
[肩を貸して、歩む最中に、礼を告げた。]
(*11) 2019/02/20(Wed) 03時半頃
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霊体が危うければ、 ……私の血をどうぞ。
貴方が望まれるなら、 否を返すことはありませんから。
[……これは"初めての供物"に入るだろうか。 と一瞬考えもしたが、、、帰った後を、夢見るなんて。]
(*12) 2019/02/20(Wed) 03時半頃
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[─── ちっぽけな災厄として、 私達はここに居る。
古えの城跡の在りし日の姿よりも── 現在地球上に存在するどの建造物よりも、 巨大で、しかも整然と調えられた、
旅の極限に産む幻の、 理想郷へと変貌したかのような、 確固たる基盤の上に生った文明。
だれもが、隠れ潜んで、怯えている。 喧しいアラートが鳴り続ける市街部を抜ける。
天上に高く聳える宇宙樹らしき幹は、 ─── この星のものと思えない。カルデアに分析を依頼する。 誰もいない。侵入をあんなに拒んでいたのに。
─── 嫌な予感というものは、往々にして当たるもの。 ]
(120) 2019/02/20(Wed) 03時半頃
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陰陽師 稲荷は、メモを貼った。
2019/02/20(Wed) 03時半頃
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[都市プラントを抜けたなら、音が止み。雰囲気が変わった。 ディーヴァナーガの中枢区画か、聖杯の反応も近い。 引き込まれるように、巨大な扉を抜け───
─── その無機質で広大な部屋のまえに、人間はいた。]
…… フェルゼ さん。
(121) 2019/02/20(Wed) 03時半頃
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[宣戦布告をした、その銀髪の人間の、 さらに後方、固く閉じられた金属の扉の向こうに、 聖杯の反応があると、カルデアからの通信を受けただろう。
しかし ─── ライダーとは別の、 強大なサーヴァント反応も。]
───ッ アルターエゴ …… !!?
貴方はサーヴァントなのですか ── !?
[ローカパーラ。その名は既に聞いていた、神都の最高位。通信越しに、秋間主任の悲鳴が聞こえてきそうだ。「気付くべきだった!」とでも叫んでいるか。ただ、目の前の敵は 、、、 そう 今までの どの敵よりも ─── 持ちうる神格が 桁外れの規格外 。
神とは信仰によって存在し得るもの。 この世界における信仰とは、いわば──、 ディーヴァナーガへの、臣従か──!]
(122) 2019/02/20(Wed) 04時頃
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── ッ 改めて自己紹介をするでもなく、 貴方たちは私を存じているのでしょう。 カルデアのマスターの、私のことを。
ですが疑問があります。 なぜ、ここに迎え入れたんですか? まさか、聖杯を渡してくれる、なんて訳でもないでしょう。
[敵の懐に忍び込む、というより、 この場へと導かれた、ような。例え袋の鼠だとしても、 その至上命題へ向けて、行かねばならなかったのだが。
答えは得られたか、問答は続くか、そして ─── ]
(123) 2019/02/20(Wed) 04時頃
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……… マスター、 ハテルマノッカ。 戦闘へ移行します。 カローンさん。
どうか 、お力添えを願います ─── ッ!!
[世界同士の最後の戦闘の火蓋も、切られるのだろう。**]
(124) 2019/02/20(Wed) 04時頃
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[魔術師の少女の驚いたような声が響く。>>122それは確かにそうだろう。最初の時点でサーヴァント反応を分析しても、反応は現れなかっただろうから]
そう、君たちの言うところのサーヴァント、リジーさんやラクシュマナ様と同じもの…といっても、そうなったのはほんの先ほどだけどね。
僕達ローカパーラは、神都を管理するためにヴェーダの中に組み込まれた人格AIだ。 かつて最終戦争の後に神都を作ったローカパーラの8柱神は、世界の裏側へと去った。けれど、神都のカルマ至上主義は、人間達自身に管理することは難しいと考えたんだろうな。去り際に、自分達の神格をヴェーダ内のAIとして残していったんだ。人ならともかく、神格を情報として残すのは難しいから、不完全な再現ではあるけれどね。
以来、それぞれ別の役割を担い、このフェルゼ・ヴィシュヴァルマンの肉体を交互に利用している。
今話している僕と、最初に君達と話していた「私」は別物だ。都民のサンガナーカの方や、資源管理専門の担当もいる。
(125) 2019/02/20(Wed) 07時頃
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つまり僕らは神霊そのものではない…が、ここにきて聖杯が呼び出した>>3:178。他ならぬ僕達自身を触媒として、僕達という神霊をね。
ここに迎え入れた理由(>>123)かい? 簡単さ。都の中で戦えば都民に被害が出る。 この部屋は、ヴェーダを護るため、核の直撃にも耐えられる合成樹脂で作られている。
君達と全力で戦えるのはここだけなんだ。
[その言葉とともに、霊基の質量とでも呼ぶべきものが膨れ上がったのがカルデアではわかっただろう]
(126) 2019/02/20(Wed) 07時頃
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さて、そろそろ始めるかい。
どちらの方が生き残るにふさわしいか、決める戦いを……!**
(127) 2019/02/20(Wed) 07時頃
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