143 宵を待つ村
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―集会所―
お邪魔しまぁす。
[ばんっ、と遠慮無く扉を開けて、きょろきょろと中を見渡す。 思っていたよりも随分と人が少ない室内に目を瞬きつつ、椅子に座り読書をしている男>>24に声を掛けた]
ラルフさぁーん。こんばんはー。 ここ、ラルフさん家からはちょっと距離あるし…… っと。 ……しんどくなかったですか?
[にこにこと明るい笑みを向けて傍に寄る途中、よくよく見れば長椅子に誰かが寝ているのが目に入った。慌てて声のトーンを落としてから、話を続けて]
[挨拶を交わし>>26、一言断ってから彼の傍の椅子に座る。ふとその手元に本があるのが目に入り、首を傾げて]
何の本読んでたんです?
(27) 2013/09/11(Wed) 01時半頃
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まったくもー、なんで僕が…
[僕の門限には煩いのに、忙しいから集会所へは代わりに行って来いだとかなんだとか。 姉さん達の言っていることはよく分からなくてどうも苦手だ。]
[大丈夫だ。 人狼なんてただの悪趣味な噂話だ。 そうだった、はずだ。]
そうだよ、いないんだ ……人狼なんて。
[最後は自分すら届かないぐらい小さく低い声で、虚ろに呟いた。]
(28) 2013/09/11(Wed) 01時半頃
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[老婆が何度か繰り返し同じような話をしていたことを思い出す。 微かな希望は潰えた。 このままでは本来の目的である人狼についての情報収集に大きな支障をきたしてしまう。 ヒューという名に相手がどこか懐かしそうな顔をしているのも気にも留めず、大きく肩を落とし、哀れみを持って貰えるようか細く尋ねた]
ど、どこか泊まれるような場所はありますか?ありますよね?村長の家とか公共施設のような場所は……。
(29) 2013/09/11(Wed) 01時半頃
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――集会所――
こんにちはー。お邪魔しまーす。
[集会所の扉を開きながら半ば投げやりな声で挨拶をする。 ちょうどフードを被った人物が入っていくのを見た直後だった>>23。]
[話し中かと思い話し掛けるのは躊躇ったが、後ろで会話はちゃっかり聞いている]
(30) 2013/09/11(Wed) 01時半頃
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……。
[弱っている男の様子>>29に同情するが、 見ず知らずのよそ者を村長宅、ましてや公共施設や他の村人の家に泊まらせるわけにもいかず]
[また今の時間を考えて、大きな溜息を一つ。]
……よかったら、うちの家の余っている部屋をお貸ししますよ。 幸い、今は一人暮らしですし。一泊くらいならどうぞ。
[折れたようだ。]
(31) 2013/09/11(Wed) 02時頃
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[笑顔で話しかけてくるクシャミに、ふわりと笑顔を返す。
側の椅子に腰掛ける様子を目で追いながら、しんどくなかったか?という質問に緩く首を横に振る]
大丈夫。最近、少し調子いいんだ。
[本のことを聞かれると、閉じた本の表紙が見えるように持ち上げつつ]
お伽話だよ。人狼の少年が人間の女の子に恋をする…って、そんな話し。 子供の頃に読んだんだけど、人狼の噂を聞いて、懐かしくなって読み返しているんだ。
(32) 2013/09/11(Wed) 02時頃
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[椅子に座ったぐらいだろうか、扉を開く音と共に少年の声>>30が聞こえた。そちらに顔を向けて手を振りながら、彼の後に誰も続かないことに、おや、と不思議そうに]
あれ、一人? お母さんやお姉さん達は?
[それにヴァンも、と、いつも彼の傍で尾を振っている犬についても尋ねた。彼が犬を連れている時は、毎度撫でさせてもらっているので、傍にいるのなら今日も、と思っていた]
(33) 2013/09/11(Wed) 02時頃
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[再び扉の開く音がしてそちらに目を向ける。 扉を開けて入ってきた少年は、時々犬を連れて散歩するのを見かけた事がある。
投げやりな声で挨拶をする少年に、軽く右手を挙げて挨拶を返した]
こんにちは。えっと…
[名前が思い出せず、申し訳無さそうに眉を下げた表情を浮かべる]
(34) 2013/09/11(Wed) 02時頃
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ほ、本当ですか?助かります!……あぁ、主と隣人に感謝します。
[一気にパァッと明るい声を出し、ニコニコと笑みを浮かべると荷物の一部を押し付けようとする]
ついでにヒューさん宛に預かった焼き菓子と葡萄酒、それに林檎とジャムを貰って下さい。 ――そうだ、貴方のお名前は何て言うんですか?
[調子良く一方的に話を続けるが、余っている部屋に通されると同時に床に吸い込まれるよう倒れ込み、そのまま眠りに落ちる。 男が困っているような声が聞こえた気がしたが、既に意識は遠くへ飛び去っていた**]
(35) 2013/09/11(Wed) 02時頃
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[知り合いの姿>>33を見掛けて、ぶんぶんと手を振り返す。] あ、クシャミー!
[飼っている猫を見せてもらったこともあったはずだ。 とても可愛かったけれど、でもやっぱりヴァンの方が可愛いんだよとこっそり胸を張りながら、るんるん家に帰ったことを覚えている。]
[一人なのかという問いには頷いて。苦笑しながら、 聞かれたらそう言えと教えられた言葉と一文一句違わないように続ける。]
手の離せない大事なお仕事。
[――男のひとと二人でどんなお仕事をしてるのかは知らないけど。 思わず零れそうになった続きは喉の奥へ押し込めた。]
…だって、真面目な話し合いの場だから。 ヴァンは吼えたり噛んだりしないけど、嫌なひともいるでしょ。 もふもふはまた散歩のときに会ったら、ね。
[言うと、寂しそうに目を伏せた。]
(36) 2013/09/11(Wed) 02時頃
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[声を掛けられて、クシャミーと一緒に話している青年の方を見た。毎日あちこち外を探検して回っているから、知らない人はほとんど居ないはずだが、それでもあまり見覚えのない青年だった。]
んと、話したことなかったかな、多分。 オスカーだよ。よろしく。 君は?
[申し訳なさそうな顔をしている青年に、悪気なく聞き返した]
(37) 2013/09/11(Wed) 02時半頃
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え、あ、ああ。俺の名前はケヴィンです。 [荷物を押し付けられて目を白黒させている間に色々と会話を振られたが、余っている部屋に案内すると]
そうだ、今日の晩飯はどうす……。 [少し目を離した先に、 イアンは床に倒れ込んで眠ってしまっていた>>35。]
……。 [もう一度大きく溜息を吐いて、 イアンをベッドの上に運んでから部屋を出た。]
(38) 2013/09/11(Wed) 02時半頃
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[最近は調子がいいのだと、柔らかな笑みを湛えたラルフに返されれば、それは良かったと頷いて]
顔色も悪くないみたいですしね、ひとまず安心です。 あ、でもしんどくなったら言って下さいね、無理は良くないです。
[彼が本を持ち上げたので、まじまじと眺める。随分年季の入った本のようで、難しい学術書だったりするのだろうか、と興味を唆られつつ話を聞けば]
へぇえ、人狼がテーマのお伽話ですか。
[今日、集会所に呼び出されたのも、その人狼についての話だと聞いている。ぴったりだ、と思い、愉しげに笑う。人狼なんて、お話の中の存在。そう考えているクシャミにとって、人狼への恐怖はピンと来ないものだった。
――近くの村が人狼によって滅びた? 有り得ない]
で、少年は恋して、どうなるんですか?
[寝る前に物語を読んで欲しい、とねだる子供のように、ラルフに話の続きを促した]
(39) 2013/09/11(Wed) 02時半頃
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ケヴィンは、とりあえず晩飯を食べてから活動する予定**
2013/09/11(Wed) 02時半頃
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/09/11(Wed) 02時半頃
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[元気よく手を振り返す少年>>36を微笑ましく思っていたが、その後投げかけた問いには、少年にはあまり似合わない、苦味を帯びた笑みと共に答えが返された]
……そっか、お仕事か。 なら仕方ないね。
[家庭の事情。薄く、微かに、それを察することは出来たけれど。 他人が触れる話題ではない、と早々に切り上げる]
さ、こっちおいでオスカー。
[ぱっと晴れた笑みを向け、ちょいちょいと手招きをして、隣の席を軽く叩く]
(40) 2013/09/11(Wed) 02時半頃
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ラルフが面白そうな本読んでるよ。 人狼が出てくる話だって。
[人狼に、何か特別な思いを抱いていること>>28など、露知らず]
(41) 2013/09/11(Wed) 02時半頃
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ありがとう。その時は遠慮無く頼らせてもらうよ。
[笑顔のままクシャミにそう返して、ケホ…と咳き込みそうになるのを誤魔化すように喉を鳴らす。
本の内容に興味を持ったらしい相手に、一度閉じた本を再び開いてペラペラとページを捲って見せた]
…ん、2人は両思いになるんだけど、最後は少年が人狼だったことがバレてしまって。
……少女が、少年を殺すんだ。
でも、おかげで村は救われた。…そんなお話し。
[決してハッピーエンドとは言えないそのお伽話の結末に、少し悲しげに目を伏せた]
(42) 2013/09/11(Wed) 03時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2013/09/11(Wed) 03時頃
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[晩飯を食べ終え、まだ寝るには余裕がある時間帯である。]
[いつもならすぐに寝てもおかしくないが、奇妙な来訪者のせいで興奮しているのか目が冴えてしまっていた。]
……少し、散歩でも行くか。
[ 1d2 → 1 ] [ 1 : ヒューとの昔の思い出を懐かしみ、村はずれの川辺へ。] [ 2 : 誰かいるかなと集会所へ。]
(43) 2013/09/11(Wed) 03時頃
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[手招きに吸い寄せられるように近寄って、隣の椅子に腰掛けてラルフの本を覗き込む。]
人狼のお話? ……ふーん。
[なるべく他の人には知られたくないのだ。 胸のもやもやを必死に抑えて、話の続き>>42を聞く。]
じゃあ人狼は村から居なくなって、めでたしめでたし、だね。
[そう言ってにっこりと笑う。心からの言葉だった。それからラルフの様子に首を傾げ]
…どうしたの? なんでそんなに、悲しそうな顔してるの? **
(44) 2013/09/11(Wed) 03時頃
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[外出する前にイアンの様子も見てきたが、熟睡しているようだ。 鍵を閉めてから雑貨屋を出た。]
[今日は一日よく晴れていたお蔭で、 星が夜空一面に散らばり輝きを放っている。]
[月明かりも強く、これなら舗装されていない道でも転ばないだろう。]
[...は少しの間ぼうっと夜空を見つめ、それから村のはずれにある川に向かって歩き出した。]
(45) 2013/09/11(Wed) 03時半頃
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ー 村のはずれ 崖沿いの道ー
[村はずれの修道院から集会所へと向かう影がひとつ。歩みを進める度、修道院で作っている麦酒の瓶がぶつかり合い、籠の中で硬質な音を響かせる]
……多かったでしょうか。 いやでも、話が夜まで長引くかもしれない、と聞きましたから……きっと必要でしょう。
[集会所での議題は未だ知らないし、雰囲気がどうなるかも分からない。けれど、話疲れたときに酒精が息抜きを担ってくれる筈]
(46) 2013/09/11(Wed) 03時半頃
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[参加者の中に酒が呑めない人は何人ぐらいいるのだろうか、等と思いを馳せていると、視界の端で小さな蕾が揺れているのに気づいた]
あ、待宵草。
[この村の修道院に入るまでは、あまり意識して見たことのなかった花。最初は名前すら知らなくて、花を見ながらその名前と村の伝承を一緒に教えて貰った]
……いつか、宵に咲くところを見ることもあるのでしょうか。
[宵の帳という響きには、何か、目を背けたいものの気配を感じとっていたのだけれど]
(47) 2013/09/11(Wed) 03時半頃
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僕は、ラルフ。…オスカー、だね。
[確かめるように相手の名前を呼ぶ。人の名前を覚えるのが苦手なため、忘れないようにと何度か頭の中で反芻してみた。
本を覗き込まれて、少年が不思議そうに首を傾げる様子には、眉を下げて苦笑を返し]
だって、せっかく結ばれたのに最後は殺されちゃうなんて、可哀想だなって。
……ああ。そう言われてみれば、めでたしめでたし、なのかな。
[納得したように小さく頷くと、開いていた本を閉じた]
(48) 2013/09/11(Wed) 03時半頃
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[僅かに咳払いが聞こえ、心配気な視線を向ける。が、誤魔化せる程度ならまだマシなのだろうと思い、聞かなかったふり]
[紙擦れの音と共にめくられていくページ。お伽話の挿絵がちらりと見える。そこには幸せそうに微笑む二人の姿もあった。しかし、彼が語る結末は、そんな二人を嘲笑うようなもの]
悲恋ですねぇ。 二人で駆け落ちでもすれば良かったのに。
いや、少女自ら殺した、ってことは、少年が人狼だったことを知って、嫌いになっちゃったんでしょうか。 それとも、誰かに殺されるくらいなら自分で、とか。 はたまた、少年から請われたとか。
[そこにあったのは三者三様の反応。 結末に悲しげに目を伏せたラルフ>>42。 村が救われたことに、にこりと笑みを浮かべたオスカー>>44。 少女の行動に首を傾げた自分]
[何故彼女がそのような行動を取ったのか、思いつくものを呟きながらラルフの方を見遣る。その本には、その答えは書いてあるのかと]**
(49) 2013/09/11(Wed) 03時半頃
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[月明かりで照らされた道を、影を伸ばして歩いていく。]
(……昔はよく、川辺で一緒に遊んでたんだよなぁ。)
[久しぶりにヒューのことを思い出せたのは、あの奇妙な訪問者のお蔭だ。]
なんであいつは、村を出ちまったんだろうなぁ。 村にいるのが一番幸せなのに。
[誰に聞かせるわけでもなく、口に出した。]
(50) 2013/09/11(Wed) 03時半頃
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どうだったかな…?
[少女が少年を殺した理由をあげられて、少し考えるように遠くを見た後に閉じられた本の表紙に視線を落とす。
最後に読んだのはだいぶ前の事で、結末の細部までは思い出せなかった]
人狼だった事を知って嫌いになったのだとしたら、その程度の「好き」だったって事なのかな?
それを乗り越えられる2人だったなら、駆け落ちっていうのも良い方法だったかもしれないね。
[視線を落としたまま、本の表紙を指先でなぞりながらふっと微笑む]
…ハッピーエンドかバッドエンドか、読む人にとって受け取り方が変わる結末っていうのは面白いよね。
(51) 2013/09/11(Wed) 04時頃
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……もう、帰るか。 [少しアンニュイな気分になり、 川辺へ行き着くことなくそのまま帰路についた。]**
(52) 2013/09/11(Wed) 04時頃
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ー 崖沿いの道→川辺 ー
[魚を取りにいくことも多いから、村へはいつも川辺を通って降りていく。慣れ親しんだ道を下っていくと、包帯をあちこちへ巻き付けた、見慣れない人影がひとつ>>16]
[昨日は見掛けなかった気がするから、山を抜けてきた所なのだろうか。…あれだけ包帯を巻いた、きっと傷だらけの身体を押して?]
あの、どうかされましたか? ……もし、どこか痛むのなら、村へ入られてはどうでしょうか。この村には医者もいます。
[必要ならば肩を貸そうかと、水面を見つめる彼に声をかける]**
(53) 2013/09/11(Wed) 04時半頃
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定員に達しなかったため、村の更新日時が24時間延長されました。
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