240 なんかさ、全員が左を目指す村
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狼
墓
少
霊
全
モナリザに6人が投票した。
ダンに1人が投票した。
モナリザは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
その時、人狼は勝利を確信し、そして初めて過ちに気づいた。
しかし、天敵たる妖精を討ち漏らした人狼には、最早なすすべがなかった……
俺たちの戦いはこれからも続く―――!
(#0) 2015/11/14(Sat) 00時頃
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[オレが苛立ちを増すほどに相手が余裕の大人面をしてくるのは気に食わなかったが、 他者にわかりえぬ人格を持ち合わせていある故に、 彼奴のこちらへ目線を合わせようとする努力はみとめてやろうとは此方も一応思う。
それがオレを良いように扱うための手筈なのだとしても。>>3:*58]
悦くしてやりたいとは思っているが、それは貴様が男相手に欲情出来ない身の上でこの様な状況下にいることに多少は同情するからであって。
少なくともそのハードルはクリアしてやったことに感謝してもらいたいくらいだ。
[特にオレと繋がる因子を持ち合わせたことの幸運に気付けないことにも同情しているのだが、古来よりの神を信心する輩に言っても無駄だろうと敢えて繰り返しはしない。]
(*0) death73 2015/11/14(Sat) 00時半頃
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[咥内に侵入した指に立てた牙を気にも止めない様に其方にまで塗りたくって来る不躾さに、この男は人を怒らせる天才なのではと逆に感心し始めた。>>3:*59
汚れたから舐めろとはまた無礼極まりないと、犬歯を更に食い込ませてやろうかと思い、しかしまた続く挑発に乗せられるのだから気に食わないが、 煽る様にその指先に舌を絡めて、態とらしく音を立てて吸うと、残滓を唾液と共に胃に流し込んだ。
味は決してよくないそれが、胃で毒と混ざると何故か燻る熱が増した気がする。]
選挙には行ったことがなくてな。 気紛れに行く機会があれば入れてやっても良い、が、それは貴様の態度次第だ。
[突き上げられた腰にまた呻き声を出しそうになるのを堪えて、 長いフルネームは頭には刻んでやった。 精霊の召喚呪文よりは短い、覚えてやらないこともない。]
(*1) death73 2015/11/14(Sat) 00時半頃
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[首筋に落ちた唇に吐息が漏れ、身体に甘い痺れが走る。 同時に熱源を弄ぶ手に声が出そうになるのを堪えながら、笑気混じりの言葉を聞いて。]
ん…っ、ぅ、別に貴様の神になりたいのではなく、神になる男だと言っている。 貴様が改宗を望むならオレは受け入れるぞ?
[不躾に刻まれる歯型が誓いの証とも思えなかったが、神としてという言葉と良い子にするという子供扱いする言葉の矛盾に指摘はしないでおいてやる。 信心深いというこの男が本気でそれを言っているかは計り兼ねるものがあるけれど、少なくとも気分は悪くなかった。]
…最初から迷いはないと、言ったはず、だ。
[乗り気だと揶揄る言葉>>3:*61に今更取り繕うつもりはない。 身体の反応が正直なのは明白であることも仕方なかろう。 しかし視覚からの刺激に弱いのもあり、それから目を逸らす様に拙い愛撫を彼の耳に施して]
(*2) death73 2015/11/14(Sat) 00時半頃
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[引き寄せられた腰と不意に強く擦れた熱がシャツの上で弄る指先を止めて、ぎゅう、とその布地を掴む。]
んっ…ぅ、はっ……、ぁ、
[漏れ出す声を治めようと、彼の肩口に犬歯を刺して声を殺す。 音にならぬよう、フーフーと歯間から漏れ出る息に留めながら落ち着きを取り戻そうと試みて。
こういう時は授業中に居眠りをして目が覚めたら勃起していた際に利用していた手段を使うべきだろうか。 素数を数えるという奥義を。]
に…、さん…っ、ご、……ぅっ、あ、っ……くっ、そ、ダメだ。
[逸らそうとした意識に集中出来ないならばもう、と、頼むから先に果ててくれと思いながら腰を揺らした。]*
(*3) death73 2015/11/14(Sat) 00時半頃
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[身体は随分と物覚えがいいらしい。>>3:*55 悲鳴じみた声と共に、絡まり溶けた熱が離れていく。]
………は、 お願いすれば触らせてくれるのかい。 じゃあ、挿れさせてくださいって言ったら……?
[下腹を重く煽る、彼の口付けと舌遣いに翻弄されていたのを誤魔化すように。>>3:*53 どちらのものかわからない唾液で濡れた唇を舐めながら、浮かべるのは確信的な笑み。 肌を弄る指先の動きを止めることなく。振りほどこうともがき、罵る声ごと。赤く熟れた唇を今度はこちらから塞ぎにいく。
一度外気に触れて冷えた唇は、一瞬にしてまた溶ける温度まで熱が上がる。 閉じ込める檻から抱きつく形に変化していく彼の腕の中で、再び響かせる音は今度は室内を満たしていく。 抗いながら息苦しさだけでなく目元を朱に染めた彼を、逸らさず見つめたまま。>>3:*56]
(*4) SUZU 2015/11/14(Sat) 00時半頃
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[跳ねる背へ与えていくのは、痛みだけでなくもどかしい快楽。 組み敷かれ、受け入れ、抱き締められる身体だということを思い出させるように。 それが己以外の誰かの記憶と重なるのは、正直業腹だが。]
……理津。 腰が、揺れてるよ。
[自らの反応に戸惑う彼の唇を解放して、くつりと笑う。 肩を叩き身を捩る彼の媚態に、己の下肢も窮屈なほど布地を押し上げて。 動きの止まったままの彼の膝先に、自ら主張するように押し付け示した。]
(*5) SUZU 2015/11/14(Sat) 00時半頃
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樫の樹の子ら リツは、メモを貼った。
nokto 2015/11/14(Sat) 00時半頃
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ほう、君の慈悲とは憐憫か。 ―――だが、ミスタ。
[彼に濡らされた指先が背に回る。 政務机に齧りついても、痩せこけることを知らぬ逞しい腕。 彼の体躯を支えるように、また、抱きこむように。>>*0]
君のような若人が居るから、投票率が低迷する。 しかし、大丈夫だ。君はきっと、私の名を綴るようになる。
―――……君は、私の名を、忘れない。
[言い聞かせるに近い声が首筋で暴露し、 彼を己の上へと招く引力で、背をシーツの海に投げた。 掌で作った隘路を穿つ熱を、腰で絞りながら。>>*1]
(*6) momoten 2015/11/14(Sat) 01時頃
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その門を叩くのは私しか居まい。 君に下ろうと云うのだ、―――…魅力を感じないかい?
[見上げる眼差しは熱に焦げた色。 鋭い眼差しも、不遜な物言いも、愛らしく映るようになった眼は、 聞き流してきたはずの彼の発露に伝染してしまったらしい。
自身の中で育ちゆく見知らぬ感情を自覚しないまま、 頬に寄せた唇がリップノイズを交えてキスを打つ。 子供を慰めるような接吻など、初めてかもしれない。>>*2]
(*7) momoten 2015/11/14(Sat) 01時頃
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[女以外を相手にしたこともないのに、彼と云う人間は、 性差の垣根を容易く超えて、己の神経を爪弾いていく。 シャツに皺が刻まれることすら、もう叱りはしなかった。
削げていく余裕と、己しか知らぬだろう本性に燃えて忙しない。]
―――…ミスタ、もう、遊びは終わりだ。 君は私に脚を開き、胤を腹に抱える。
[切れがちの息は断続的。 けれど、決して彼から視線を外そうとはしなかった。 寧ろ、この瞬間を焼き付けるように、瞬きすら惜しみ、 素数を捻り出す唇に笑って、擽るように口角に口唇が触れた。]
キリー、君を抱きたい。 ―――……クリスと、私を呼んでくれ。
[淡い口付けの合間に舵を取る指が緩慢に伸び、 限界近い彼の切っ先に爪を立て、鈴口を掻き乱すと同時、 彼の腹筋まで熱く求める慾を突き上げた。>>*3*]
(*8) momoten 2015/11/14(Sat) 01時頃
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樫の樹の子ら リツは、メモを貼った。
nokto 2015/11/14(Sat) 01時半頃
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[自分の慈悲が憐憫かと聞かれれば、否。いや、実際のところは虚言である。>>*6
実際は彼奴に同情したわけでも、慈悲をかけたわけでもない。 有り体に言うならば、さも義務然とし此処に居る相手が、自分に興味を示さなかったことが気に入らなかったというだけの話。
勃たないのであればそのままにしておけば此方が子種を供給する良い理由になった。
それでも屈辱だと思う行為までして欲情を煽ったのは結局のところ、自分本位な理由である。 自分に劣情を向けて欲しかったという、それだけの。
彼のためとはそれこそ詭弁だ。]
は、名前を忘れなかったとて、貴様に投票してオレに得があるかは疑問だがな。
[汚い大人にはなるまいと思う癖、そんな子供じみた自分の本心は見ないふりをして、変わらず口は皮肉を紡ぐ。]
(*9) death73 2015/11/14(Sat) 04時半頃
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[確かに忘れはしないだろう、オレは。
しかしさっさと精子提供の義務を終わらせて帰りたいだろうこの男は、 それが終われば頭がおかしいガキと主義に反して不自然とされた性交をした、というくらいにしか記憶には残さないのだろう。 清廉潔白な政治屋にとってはむしろ汚点やもしれん。
いくらそれが幸運であるとオレが主張したとて、他人がオレの話に聞く耳を持たぬことなど痛いほどに知っている。
それでオレは構わない。 自分さえ、自分の世界を信じていれば他者の目など、どうでも良かった、はずなのに。
栄養失調気味の細い身体は易々と引き倒され、男の上に覆い被さる形になる。 望んでいたマウントポジションのはずだが、余裕のない下肢の熱に、その優位さすら暴発を誘う形に思えた。]
(*10) death73 2015/11/14(Sat) 04時半頃
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…ふ、オレが神になった暁には門に下るものなど数多だろうがな。 席取りを急く気持ちは汲んでやろう。
[この男の甘言は逐一人の弱味を刺してくる。>>*7
それが酷く気に入らないのは事実だが、その甘言を受け入れてやろうという気になりそうになるのだから、 やはり政治家というのは人を乗せるのが上手いのだろう。
相手は奸計に長けた汚い大人だ。 信用すまいと思うのに、見上げてくる眼差しを睨む目線を逸らしたくなる程に熱く。
頬に与えられるあやす様な口付けに意志が揺らぎそうになる。
単純な性的刺激以外の熱に絆されそうになるのを避けたいと思うのは、孤独に慣れ過ぎた故。]
(*11) death73 2015/11/14(Sat) 04時半頃
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っ…だ、れが脚など、開くか。
はっ、貴様も大分余裕が無い様に見えるが?
[とうに余裕など無い自分のことは棚上げして、頑なに子を孕む側に押しやろうとする大人げのない大人に言い返すも、頼みの素数すら数える余裕がない昂りに限界は近く。
堪える様に噛んだ奥歯は口角に触れた唇で、僅かに気が抜けた様に緩んだ。
少し前、告げた愛称を呼ばれ、呼んだからには希望を叶えるという気があるわけでもないことは、続いた言葉から伺える。>>*8
それは、充分に効果のあった餌。 その三文字の音を発することが特別であるというなら、紡ぎたいと思えた音だ。
だけれども、]
(*12) death73 2015/11/14(Sat) 04時半頃
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っ、いや、だ…
[紡いだのは別の三音。 素直になどそう簡単になれない思考は駄々をこねる子供が如く首を振る。
心の何処かでそうなっても良いと思う考えを振り払うように。
隙を見せまいと誓ったはずだが、そんな心の惑いは大きな隙だ。]
っあっ、ぐ….…っ…
[曲げるつもりも無かった意志に僅か空いた穴を抉る様に、 彼の爪が先端に喰い込み、掻き乱されて身体が跳ねる。]
(*13) death73 2015/11/14(Sat) 04時半頃
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ッ…、 ――クリス……ッ…!
[強く突き上げられた摩擦の衝撃に慾を爆ぜさせると同時、 誰より高いプライドを全額betした“分の悪い賭け”に負けた男が叫んだ名は、
その要求への承諾の証。]*
(*14) death73 2015/11/14(Sat) 04時半頃
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[犯して養育費だけを渡し、捨ててしまえば良い。 そこには情もなく、熱もなく、あるのは人類の義務。
――― そう思っていた筈なのに、彼は自身に温度を分けた。
事務的に身体を繋ぐことを拒み、愉悦を求め献身を見せて。 同性に射精に至れぬかもしれない自身に漬け入るではなく、 初対面相手の快楽と云う、些細な事象に拘り続けた。>>*9
彼は、決して、独り善がりのセックスなどしない男だったのだ。]
―――…豊かな暮らしを約束しよう。
私は公約を守る方だ。 君が同性を愛するなら、もっと過ごしやすい世になる。
[誘い文句か甘言か、安堵させる為に吐いた言葉で、 自らの胸を浅く切られ、微かに眉間に皺が寄った。 感傷だと誤魔化しても、彼の瞳が他所を向く可能性は堪える。]
(*15) momoten 2015/11/14(Sat) 14時頃
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[茶番が終われば、彼はまた誰彼構わず神門を潜る資格を問い、 疼く煉獄の血に湧かされて奇行に走り、 カノッサ機関と水面下で死闘を繰り広げながら、 別れ際にラ・ヨダソウ・スティアーナなどと呟くのだろう。
そんな言動に制止を掛けるのも、半眼で苦笑してやるのも、 本当は自分の役目ではない。何せ因子が繋いだだけの誼だ。 抱きしめるよう回した腕に力が篭っても他意はない。>>*10]
今まで神一人で回していた癖、大口を叩く。 私は最初で最後の、君を信仰する敬虔な信者だ。 ……大事にしなさい。
[自らの言葉には多分な願望が入り交じり、 下肢から胸板までを波打たせるように体温を交換する。 寝台の上で重なり合う肉体は、ひとつの影を作っていた。>>*11]
(*16) momoten 2015/11/14(Sat) 14時頃
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―――…ああ、分かるか。 案外、気が乗った。君を妊孕させたい。
[義務的な終息に至る為ではなく、 手段はいつの間にか目的と摩り替わった。 此処から脱すると云う当初の目的は既に優先順位のランク外。
今は、この生意気で口の減らない末期患者を犯したい。 刺激に耐えて、熱い溜息を撒く彼に胤を刻みたい。 彼を孕ませ、血を分けた子と言う鎹で繋ぎたい。
自身の持つ、“特別”で、この子を騙してしまいたかった。>>*12]
いいや、赦す気はない。逃す気もない。 さっさと諦めていれば、手早く済ませてやったものをな。 ―――…君は退き際を見誤った、キリー。
[挫いた指先を濡らす飛沫に、首筋が粟立ち、興奮が増す。 腹に飛び散った情欲は、勝敗を決する意味を持たず、 見出す価値は、彼が自身に欲情とした確かな証として。>>*13]
(*17) momoten 2015/11/14(Sat) 14時頃
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[放埓の収まらぬ間も、彼を戒める腕から力は抜けず、 寧ろ、擁したままで下衣を下着事引き抜いた。 赦された未開の庭への通行許可、呼び声に逆らう術はない。
ぬく、と身体を擦り合わせ、寝台の外へ彼の着衣を捨て、 僅かに体躯をずらしてやれば、腹筋同士に挟まれる彼の陰茎と、 双丘を割るように窄まりの襞を引っ掻いてスライドする自ら。
達したばかりの、否、達する最中の彼に容赦なく刺激が絡む。 疑似性交めいて臀部の薄肉に通す肉欲は、血管すらも浮いて、 彼を孕ませたがるに滾って肥える。>>*14]
準備は出来たか? 胎を拓け、キリー。 ――― 一番奥に出して、たっぷりと孕ませてやるから……、
(*18) momoten 2015/11/14(Sat) 14時頃
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君によく似た、私の子を産んでくれ。
[響かせる水音で鼓膜を犯し、触覚を吟味して唆す。
意識して絞った飛び切り低い声色は、 彼の子が欲しいと、赤裸々な副音声が重なった。*]
(*19) momoten 2015/11/14(Sat) 14時頃
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[親の顔は今見させられないが、遠戚ならば可能だ。>>3:*62 尤も、吾郎が孕むまでお預けになるし、紹介するかは別として、 異性愛者である筈の遠戚も励んでいる事にも目を逸らそう。 かの上院議員と同じ少子化対策に属するなら、 普段の仕事ぶりやら何やらと話を聞く必要はあるのだが。]
ああ、それもそうだな。飲ませるには勿体ないし、 赤子に淫乱なママの味を教えるなんて、早すぎる性教育だ。
[突っ掛かる売り言葉には高値の購入意思を添えて返却し、 徐に見せつける舌は噛んで欲しいのか。>>3:*63 それとも、早く喉を犯されたがって挑発しているのか。
直接塗布すればいいものの、自らの口に含んでの奉仕は 照れ隠しと彼自身への言い訳に過ぎないと、笑みを深めた。]
(*20) 鯖 2015/11/14(Sat) 17時頃
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[口を雄で塞がれても彼の双眸は雄弁で、>>3:*64 髪を梳いただけで喉を鳴らすネコの表情を浮かべている。 乱暴に喉を突いても、吐き出しも、間違えて噛みもせず、 奉仕という行為に拘っている彼を牝と呼ばずに、何と呼ぶのか。
後頭部を固定しながら口蓋に切っ先を擦り付けて、 精力剤で熱くなった粘膜を堪能し、味蕾に己の味を教え。 咥内に、そして胎内にも染み込ませ、脳に植え付けてやろう。 いずれは腹を空かせ、俺が欲しいと自ら股を開くように。
男でありながら雄に屈服する者を何人も見て来たが、 その中の誰よりも、吾郎は雄々しく啼いてくれるだろうと。]
…………ッ、 吾郎、
[想像したひくつく彼の肉壁と現実の吸い付きがシンクロし、 上半身を折り曲げ、癖っ毛の頭頂部に唇が吸い寄せられた。 咽喉奥に叩き付ける精の奔流は無駄撃ちも甚だしいが、 粘り気にも怯まず、喉を鳴らして味わう姿を見られたのは僥倖。]
(*21) 鯖 2015/11/14(Sat) 17時半頃
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そっちこそ、我を忘れるくらいに むしゃぶりつきたくなる味だったんだろう。
[舐めた唇を親指でなぞり、残滓をなすりつける。>>3:*65 一度達したにも関わらず硬度を保った剛直で頬を突き、 口だけでなく後ろを犯させろと悪戯っ子に訴えた。]
断る。犯されたがっている顔では説得力に欠けるぞ、吾郎。
[無邪気な笑みに目を細め、伸びた手に頬を押し付けながら 腰を掴むと胡座を掻いた上に吾郎を乗らせて。 汗で張り付く互いのシャツを破かん勢いで剥ぎ取り、 双丘を左右に引っ張って割れ目の奥を外気に曝す。]
(*22) 鯖 2015/11/14(Sat) 17時半頃
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───…あまり駄々を捏ねるな。 ろくに慣らしもせず、貫きたくなる。
[添えた脈打つ雄からは涙が流れ、不十分な潤いを襞に与え。 興奮で昂った吐息を捺した唇で、直接肌に擦り込む。 未だ、他人を許したことのない場所を指で、雄で拓き、 快楽に蕩け、だらしなく絶頂を味わう彼が見たい。
自分に犯されなければ達することが出来ぬよう、 身体だけでなく精神から全てを塗り替えてしまいたい。 生唾を飲み込んで欲求を抑えていられるのも、 バライラ因子という幸運で彼と引き合わされたからこそ。]
俺に吾郎を愛させてくれ。 そして、可愛い子を、孕んで欲しい。
[ぐっ、と熱に紛れて押し込めたのは、赤裸々な想い。 吾郎への冀求は留まることを知らず、語尾が震えた。*]
(*23) 鯖 2015/11/14(Sat) 17時半頃
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[神の子を孕めるという幸運を相手が受け入れない可能性など 今までの経験上此処に来る前から内心でわかっていたが、
子が欲しいというわけでもなく、 同性相手に欲情するわけでもないこの男が 事務的に勤めを果たすつもりであることがわかるほどに 躍起になっていくことを自覚するのは 20代半ばにして将来の見えぬフリーターというリアルよりも目を背けたくなる現実だった。]
オレはソドムの民というわけではないのだがな。
そのプロパガンダで喜ぶのは此処に集まった他の連中だと思うが。
[男の掲げた公約が自分に良いことなのかもわからない。>>*15
博愛主義を掲げて全人類老若男女を愛せると常から公言してはいるが 本当に他者へ向ける親愛に溢れているならここまで孤独を拗らせてはいない。
男であれ女であれ、両の腕を開いて受け入れ態勢を作っていても、 そこに収まる人間など実際のところいなかったのだから。]
(*24) death73 2015/11/14(Sat) 17時半頃
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[尊大な羞恥心と臆病な自尊心に苛まれ、 神になるどころか虎になりかねない孤独は 他者に認められたいという欲求の分だけ 他者の愛し方も覚えられないままに拗れていくばかりで成長した結果がこれだ。
男だろうが女だろうが関係なく、 自分を認めて愛してくれるような人間を求める本心に蓋をして 他者を自ら遠ざける言動でしか正気を保てない人間が、 ―正気を保っているかどうかは客観的に見てどうなのかは別として―
初対面のいけ好かない、忌み嫌ってきた汚い大人の代表格のような男の 己が体に回した腕に安堵や喜びを感じてしまう気持ちを否定したくなるのは 結局のところ、自分が無為に傷つきたくないため。
最初で最後の信者などと言われれば反論したくもなるが>>*11 やはりこの男の甘言はひどく自分の心を揺さぶった。]
(*25) death73 2015/11/14(Sat) 17時半頃
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[欲しかったのは多勢の崇拝者よりも、特別と思える、思ってくれる他人。 新世界の神が聞いて呆れる、あまりにも世俗的で平凡で身勝手な願望。
それでもその甘言に、口を付けたくなってしまうのだ。 蛇が差し出す果実よりも唯のヒトに成り下がる危険な香りを感じるというのに。] ふ…、信者になると言った舌の根も乾かぬうちに、神を穢したいという言葉がでるとはな。 気が乗ったならば、神の子を宿したいと請うべきで、あろ、…っ [減らない口も息が切れてままならない。 拙い策略を巡らせた結果、計算外のことばかりだ。 相手の目を自分に向けたいという、その目的だけは果たされたことだけに充足するつもりはないのだけれど。
見下ろした先、不敬な信徒が己に向ける視線にゾクリと走る感覚は、寒気にも似ているのにひどく熱かった。>>*17]
(*26) death73 2015/11/14(Sat) 17時半頃
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[屈したくないという意志と、それに反する内心に首を振り髪を乱すのは 貴様に赦しを請うたわけではないと、彼奴の双眸を睨むのすら、そこに浮かんだ惑いが悟られそうで 反論を返そうとする口から洩れるのが嬌声じみた色を含むのも耐えがたく。 喋らなければ、自分の理想を垂れ流していなければ死んでしまうというのに。 結果迎えるのは小さな死という名の絶頂。
抗えない劣情に、もしくは認めたくないがそれ以外の感情に、 発した言葉は敗北を認める証だった。
重ねた身体、腹の間に感じる自分の吐き出している熱の熱さに戸惑いながら 力の抜ける身体を抱く腕に預けてしまう。 中途半端に前のみ寛げていた服が剥がれるのに抵抗できる状態ではなく。>>*18
晒された脚の間に彼の慾を伴った熱が滑り、 子種を植えつけようとする意志を現すような擬似的な性交を思わせる刺激に、 存在しないはずの臓器が喘ぐのを感じた。 勝手に準備を始める身体を恨めしく思う。 しかし問いかけに大して受精の準備はできているなどとは口にはすまい。]
(*27) death73 2015/11/14(Sat) 17時半頃
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―――丁重に扱えよ?
貴様が借りるのは神の腹だ。 その幸運をよく胸に刻んでおけ、クリス。
[想定とは違う形になってしまったが、寛大なオレはそれを赦そう。
その幸運をいい加減に悟るべきだと念を押して、 不敬な唯一の信徒に洗礼代わりの口付けを落とした。]*
(*28) death73 2015/11/14(Sat) 17時半頃
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/* >>-161殴られたよ!!!!!!!
仕事終わって鳩からみた衝撃よ… もう56が産めばいいんじゃね?()
(0) ライラ 2015/11/14(Sat) 18時半頃
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[解かれた髪が背中を流れ落ちる。 切羽詰った声は快楽の色を押し殺しているのが、逆に劣情をそそることをきっとわかっていない。]
り………っ、 ん、
[いつの間にか聴覚を塞ぐ檻は外されていて。 耳孔に吹き込まれる湿った吐息に、ぞわりと肩が跳ねる。 頭からずり落ちた掌が、縋るようにしがみ付いてきた気配と。傾いで腕の中に落ちてくる身体とに、肌に這わせた掌を一旦止め。 フードを掴んでいた手を緩めて腕の中へ。]
そろそろ、観念するかい?
[笑いながらの問いへの返事は、耳朶に走る鈍痛。 諦め悪く、振りほどこうともがく右手首を捕らえて背中からベッドへと倒れ。 素早く身体を反転させれば、組み敷いてしまおう。
体重をかけて圧し掛かり、体勢を整えられる前に両脚の間を割り、身体を捻じ込む。 縛りを失った髪が、肩から彼の上へ滑り落ちた。]
(*29) SUZU 2015/11/14(Sat) 18時半頃
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やっぱり僕は、理津を抱きたい。 僕の子供を、産んで欲しい。
抱き締めて貫いて、揺さぶって。 声が枯れるまで僕を呼ばせたい。
[穏やかで優しいのは、取り繕った口調だけ。
耳朶に噛み付いた唇へ、叱るように噛み付き。 そのまま咥内の奥へ舌を捻じ込めば逃げる舌裏を刺激して、熱い吐息ごと奪うように蹂躙する。 このまま力づくで奪ってしまいたくなる切羽詰った獣のような衝動が内で渦巻く。
けれどそれで気に入った彼に、嫌われたくはない。 マウントポジションを取りながらも。 己の内の最大の弱味を、彼が握り始めていることを自覚しながら。]
(*30) SUZU 2015/11/14(Sat) 18時半頃
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[左手で、彼の右手首を縫いとめる。 右手でその太腿を撫ぜていき、辿り着いた下肢の中心へ指を這わせた。]
───……硬くなってるね。
[ベルトを外してファスナーを下げながら、小さく笑い。 寛げた着衣を、下着ごとずらして。 勃ちあがりかけた彼自身を右手の中に収めればやわやわと揉みしだきながら、縫いとめた手首を離した。]
触ってあげるけど。 暴れたら、噛んじゃうかもしれないよ。
[ください、とは言わずあくまで優位を主張し。 唇を解放して、パーカーから覗く彼の首筋に口付け。視線と唇の標的を下肢へと移していく。 捲れ上がったシャツの裾に見え隠れする窪みを吸い上げ、更にその下へ。]
(*31) SUZU 2015/11/14(Sat) 18時半頃
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[まだ湿り気が薄い先端を浅く口に含み。 彼と己と混ざり合った唾液を塗り付け、ぢゅう、と音を立てて吸い上げる。 抗う動きが見えれば、態と歯先を宛ててみせ。 舌先で震える鈴口をつつきながら繰り返し吸い上げていく。 重力に伴って垂れる唾液で滑りが良くなる幹を、掌全体で包んで扱き上げるけれど、決定的な刺激は与えはしない。
跪いているのは己だが、主導権は譲らない。 硬く反り返る彼を丹念に愛で。達することを許さない、苛むような快楽が毒のように彼を蝕めばいい。 次第に粘着質になっていく音を響かせながら、薄ら笑いを含んだ呼気を吹きつけて。]
欲しい、って一言言うだけで許してあげる。 ………どう?
[イきたいでしょ、と。 彼の口からねだる言葉を引き出そうと、上目遣いに問いかけた。]*
(*32) SUZU 2015/11/14(Sat) 19時頃
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[何処までもガキ扱いをする四つ上の男。>>*20 そもそも何で俺が孕む前提の話になっているんだ訳が分からない。
口腔は彼の雄の味で充満し、全てが彼色に染まりつくしてしまいそうな感覚になってしまう。 これじゃあ俺がネコじゃないか。
それでも此方の愛撫で己の名を呼び、咽喉奥に植え付ける様に射精される。>>*21 むしゃぶりたくなる味かと言われれば否定できない自分を殴りたい。 残滓を擦り付けられるように親指が唇を這う。
一度達したと言うのに萎える事を知らぬその雄は頬を突き熱が伝わる。>>*22]
誰が犯されたがってる顔だよ…!逆だよ逆!ダンを抱きてぇの!
[この体勢のせいかあまり警戒をしていなかった。 腰を掴まれれば胡座を掻く上に跨る様に乗せられる。 上半身に来ていた互いの汗まみれの服は乱暴に剥ぎ取られてお互いに全身の肌を露出させる。]
(*33) ライラ 2015/11/14(Sat) 19時半頃
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――――ッ 、 ダ ン …、
[恥ずかしがる暇もなく、双丘が彼の手で左右に引っ張られ、 まだサレにも穢されぬ割れ目の奥が外気に曝される。 思わず肩を震わせ彼の名を呼ぶ。 あぁ、これでは如何見ても此方がネコではないか。]
ば、 か言ってんじゃねぇ、よ 、其れじゃ俺が抱かれる前提じゃねぇか。
[まずいまずい、と脳内に危険信号が流れる。 相手のペースに、術中にハマってしまっている。 視線を下に落とせば互いの雄はカウパーを流している。
本当は分かっている。 この男に敵わないと言う事を、それでも彼を抱きたいと思った。 ゆっくりゆっくりと変わる心境。]
(*34) ライラ 2015/11/14(Sat) 19時半頃
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[抱きたいと思ってる俺がまさか抱かれたいとでも思っているのだろうか。 一息吐いた後、彼の肩にコン、と軽く頭を乗せる。 もう認めるべきだろう、俺はダンが好きだ、抱きたいとも思ってる。 でもそれ以上に――、抱かれたいと思ってしまった。]
俺だって愛したい。 ―――…でも、仕方ないからお前の子を孕んでやる。
[下を向いて告げたのは今の表情を、絶対に見られたくないから。 今でも抱きたいしダンが孕めばいいと思ってる。
負けを認めるのが悔しい。 だがそれ以上に彼に愛してほしいから。]
(*35) ライラ 2015/11/14(Sat) 19時半頃
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愛させてくれ、なんて殺し文句すぎんだろ………。
[馬鹿野郎、と罵倒を吐くのはもう俺なりの好きだという言葉なのだろうか。 左右へだれていた手を彼の首筋にゆっくり回して口付けをする。
誓ってやるよ、そう言葉に出来ない代わりに口付けで伝えよう。*]
(*36) ライラ 2015/11/14(Sat) 19時半頃
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[拗らせてしまった彼に寄り添う者など居なかったのだろう。 天才は孤独だと言うが、天災だって孤独だ。 彼は余りに純粋過ぎて世界を逆走する。
その、奇行すら、彼の一部だと誰も受け入れられぬまま。>>*24
自然と喉が上下して、熱いものを飲み込んだ。 頭に襲来するのは、大人の悪い閃き。子供に仕掛ける謀。 彼の首に掛ける鎖が見つかり、ジャラと脳裏で音を跳ねさせる。
彼の神を独占する手練手管。 子を孕ませるよりも、余程強固な楔。 このユニークで歪な魂に釘を打ち、自らに留める方法。>>*25]
―――…キリー、
[きっと、この甘言にも彼は逆らえない。 殴りかかるには余りに強い拳だ。 彼を神々の楽園から追い出し、人の世に招くような。]
(*37) momoten 2015/11/14(Sat) 20時半頃
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私は君を求めている。 君がどうしようもない程、呆れた子だと知って尚。
定職にもつかず、ふらふらと生きていようと、 尊大で傲慢な言葉ばかり吐こうと、 知識量が一片に偏っていようと、
―――…キリー、私は君を崇拝しよう。
[彼を選ばない理由なんて数え上げたら枚挙に暇がない。 寧ろ、彼を選んだ先の苦労なんて目に見えるようだ。 だが、この青年が、こんな無防備な顔を晒すなら、 軽率に支払いを済ませても、構わなかった。>>*26
左右の指を掛けた臀部を拓き、外気が秘所へと滑り込む。 淡く押し当てた屹立の切っ先は、既に熱く濡れて、 ささやかな凹凸に噛み合い、悦を食む収縮を愉しむ。
降ってきたこの自重は、彼の魂の質量だ。 それに喜びを覚えるのは、熱に浮かされたからではない。]
(*38) momoten 2015/11/14(Sat) 20時半頃
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[熱い肉体にも、喘ぐ呼吸にも、彼の質量にも、覚えるのは悦。 白皙の肌色に、すらりとした稜線は獣のしなやかさ。 そして、左胸の中に飼いならす、孤独な魂。>>*27]
―――…いいや、キリー。 私が奪うのは、君の心だ。
[傲慢だと笑われる覚悟など、幾らでもあった。 事実に昇華出来るかは己次第彼次第だが、敗走する気はない。 グ、と押し当てた陰茎は痛い程に張り詰め、 見上げる顔が、言いようもない程に尊く瞳に映り込む。]
―― 全ては神の御心のままに。
[十字を切る代わりの口付けは、己の名を求めて。>>*28 焼けた杭が神を貫き、人の欲で穿ち貶める高潔。 未熟な隘路を暴き、交わした唇の熱に酔う。
与えられる幸福を彼の胎の中に返し、 何時か卵が孵る時、二人で育んだ幸いを噛みしめよう。]
(*39) momoten 2015/11/14(Sat) 20時半頃
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[敬虔な一神教の下、膝を突こうと思った。
津々と、深々と、彼を愛そうと思った。*]
(*40) momoten 2015/11/14(Sat) 20時半頃
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[愛でれば口は反発し、しかし体の反応はどこまでも素直で。 抱かれる側ではない、と何度吾郎が否定しようと、 この通り噛み付いてこようと、ほら。甘いのだ。>>*33
その優しさに付け入る様は悪魔の名に相応しく、 淫蕩の宴に誘わんと太股を撫でる掌は、笑える程に熱い。]
抱きたいと、何度も言っている。 俺は、子供が欲しくてここに来た。
吾郎に会った今、吾郎の子が欲しくて堪らない。
[警鐘を鳴らす脇で切なる響きを落とし、逃亡を許さない。>>*34 一度二度では終わらないし、終わらせたくないと食い下がり、 肩を震わせ、瞳をちらつかせて戸惑う吾郎に下肢を揺らし。]
(*41) 鯖 2015/11/14(Sat) 21時半頃
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[肩に頭を乗せ、肌に落ちるのは小さな溜め息。>>*35 ぐるぐると頭を悩ませているのが自分であることに、 罪悪感よりも嬉しさを感じているのだから、我ながら酷い。
喜怒哀楽の根源が自分であれ、だなんて。 あまりの強欲さに悪魔すら、逃げ出すんじゃなかろうか。]
子が産まれても、一番に愛すのは吾郎だ。 お前と俺との間で、子供を成せる体で良かった。
[見られたくないと陰った顔が語るから、 側頭部と外耳に唇を何度も寄せ、好きだ、と囁こう。
抱きたいと強請った相手に屈服し、悔しがる顔も愛しいが、 ───真っ赤になった顔は、もっと愛しい。]
(*42) 鯖 2015/11/14(Sat) 21時半頃
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[力ない罵倒も、最初からただの睦言だ。>>*36 罵倒と同時に聞こえていた、愛して欲しいに塗り替えられて。]
それだけ必死なんだ。 愚か者だと、吾郎だけが嗤ってくれていい。
[首筋に腕が回ると腰を引き寄せ、密着を深めて口付けを受け。 恥ずかしがり屋の声なき声に、合わせた唇の端が持ち上がる。 唇が離れても鼻先を擦り付け、犬のように甘えながら。]
吾郎……ディーと、呼んでくれ。
[乞うのは、一族の名。 生涯を共にしたいと願った相手にだけ、許す呼称。
至近距離で見つめ合い、唇を甘く啄み、唆して。 その音が紡がれた瞬間の顔は吾郎だけに見せる表情だ。*]
(*43) 鯖 2015/11/14(Sat) 22時頃
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[─── が、悪魔の名を持つ男は、やはり悪魔。]
吾郎、……吾郎。俺の可愛い、吾郎。
[硬く閉ざされた門が開いても尚、執拗なまでに愛撫を重ね、 早くしろ、と吾郎が泣き喚くまでそれは続き。
部屋の外まで響きそうな野太い嬌声で声帯に激務を課し、 関節に悲鳴を上げさせ、羞恥で精神までを侵していく。
重ねた掌は離れず、指をしっかりと組んだまま。 蟀谷から垂れた汗ですら、その敏感な体を苛んでやまず。
可愛いとだらしなく頬を緩ませて弾けさせた熱の数は、 これから産まれてくる子が物語っている。**]
(*44) 鯖 2015/11/14(Sat) 22時頃
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[孤独と引き換えに手に入れた自由は、 云わばオレのアイデンティティーであり、 知らずのうちに構築されたジェリコの壁。
それを崩す者など現れたことはなかった。
それなのに、偶々因子が適合しただけの男が 七日間にも満たないこの短時間で角笛の代わりに吐いた甘言により あっさりと崩れるような、そんな容易い壁であったかと内心で自問しながら 疑り深く根付いた孤独は、何かを告げるために紡がれた愛称に>>*37警戒の色を見せて眉を顰めた。]
なっ…誰が呆れた子どもだと?
[敢えて他人が指摘しないリアルをつらつらと並べ立てる相手に>>*38 反論の屁理屈、明後日の方向と呼ばれる理論が口をついて出そうになる。
それでも尚、自分を求めるなどというのは甘言というよりは世迷いごとだろう。 ご立派な血筋で社会的地位もあるこの男が何故そのようなことを口にするのか。 そこまでして子を孕みたくないというのか、とも捻くれた性根は思うのに 彼の思惑通り、疑り深い癖、愚直な頭はその甘言を拒めない。]
(*45) death73 2015/11/14(Sat) 22時半頃
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[それを受け入れることが、 何より厭う自由の剥奪である見えない鎖が首にかかることになったとしても。]
っ…あ、っぅ、おい、やめ…っ、
[無言の肯定にしかならない困惑交じりの顔で、 彼の吐く甘言に如何答えたら良いものかと思考する最中、 左右に開かれ他者の触れたことなどない場所に熱く濡れた慾が擦れ、 知らない刺激が身体を襲うのに熱い息を吐いて、思考が中断される。
この男はなぜこんなにも、不可侵としてきた領域に土足で入ってくるというのか。 しかしそれを、心身ともに嫌だとは思わないことは、悔しいことに紛れもない事実だった。
彼が望むのであれば、その希望を叶えてやりたいと、いや、この男の子を胎内に宿したいと、思った。
絶対にそれを口で言う気はないけれども。]
(*46) death73 2015/11/14(Sat) 22時半頃
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―――それなりの対価は払ってもらう。 高くつくぞ。
[傲慢な台詞>>*39に、奪われるだけでは割に合わないと返す等価交換の要求。
傍から見たら世迷いごとにしか思えないだろう誓いの言葉を彼が紡ぐのを聞けば、 唇を交わす最中、おそらく初めてこの男の前で眉間の皺が消え、不審ではないといっていい微笑を浮かべた。
此処にきて漸く、ただ遺伝子を受け継ぐためでなく、 本当の意味で子を成すということの幸福さを理解する。]
(*47) death73 2015/11/14(Sat) 22時半頃
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[全人類に慈悲深く与えるとしていた愛情を、彼にだけ注いでやっても良い。
一人で幕を開けるわけではない、 この男と共に創る新世界は、 凡人と称してきた人々の望むそれと変わらない 思ったよりも平凡なものになりそうだが、
それでいいとオレは、思う。*]
(*48) death73 2015/11/14(Sat) 22時半頃
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― 天国門の先 ―
[するり、するりと肌を指先でなぞり、懐く仕草。
頻りに撫でる腰の下には、己の吐いた濁りが溜まっている。 口説き落として時間を掛けた一度目と、勢いに任せた二度目。 たった一度で孕むと知っているのに、 どんな文句を付けられようと退きはしなかった。
高値を付けられた値札に躊躇ないなく支払ったのは情。 腰が逃げれば偏執の腕が伸び、子供が喚けばキスを差す。 顔に撃った無駄玉以外は、一滴も外に零させず、 夥しい熱量を腹に呑ませて、飽かずに擁した。 彼の股関節だの尻だのは悲鳴を上げているかもしれないが、 御自慢を謳った体力を信頼した結果だ。]
―――…やはり、君が孕んで正解だったように思う。
[鬱血の残る肌に声を吹きかけながら、端的な感想を漏らす。 ベッドマナーを忘れ、放り出した二人の着衣は、寝台の外で折り重なり、裸身には情痕と滴りだけを纏うまま。]
(*49) momoten 2015/11/14(Sat) 23時半頃
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回数を重ねるほど若くはないが、ご覧の有様だ。 今頃、君の中で骨肉の争いが起こっているだろうな。
[品のない冗句を飛ばし、腰を裏側からノック。 身体の相性は遺伝子単位で保障されている間柄。
その上、初夜の彼に挑みながら、意識を失わせることも許さず、 インターバルを何度も挟み、執拗に己の名を呼ばせた。 喉が幾ら枯れようと、その一点のみに置いては譲歩なく、 その証が、胎の中には刻まれた多量の粘性だ。
白濁を修めた孔の入り口を指であやす悪戯を挟みつつ、 指腹で伸ばす白い名残を弄び、尾骶骨にまで擦りつけ。]
(*50) momoten 2015/11/14(Sat) 23時半頃
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―――…キルロイくん、着床とは分かるものか。 君が受精したというなら、風呂に運ぼう。
……未だだと云うのなら、もう少しこのままだが。 それとも、忠実な従僕に妊娠検査薬を所望するか?
[リセットした呼び名すら聊かの柔さを孕み、 厚みはないがフリーターの食事事情に作られた肉体よりも、 余程健康的な筋肉が乗る胸板を提供する様は甘いばかり。
年相応のセクシャルハラスメントめいた問いすら、 若干の親しみを込めた笑気交じり。 言葉を促す仕草で、下肢を重ねる行為に、他意など決して。*]
(*51) momoten 2015/11/14(Sat) 23時半頃
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挿れてください、のっ 間違いだろ…
[まるで答えを分かっているかのように。 既に理津を手中に収めたような顔で自身の濡れた唇を舐めとるシュウロへ、言い返せたのはたったそれだけ。>>*4 背後を押さえる腕一本を振り払おうと身じろいでも、蜘蛛の糸に絡め取られるように徐々に身動きが取れなくなる。 逃げと抵抗を示すはずの動作で「腰が揺れている」>>*5などと指摘されれば、一重の瞳を静かに吊りあげて。 噛みつこうとした口は、劣情の熱を誇示するように膝へ押し付けられた昂ぶりで喉奥に引っかかる。]
――…はっ シュウロの方が、よっぽど我慢できないみたいだけど…?
[浮かべた嘲笑は、眼下の男を抱くことよりも、抱かれる想像に興奮を感じた己を嗤うようが。 歪に浮かべた笑みは、再びシュウロの唇に飲み込まれる。]
(*52) nokto 2015/11/14(Sat) 23時半頃
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[余裕の笑みを浮かべて降参を促すシュウロに、反撃と叛意を込めて外耳へと鈍い牙を立てる。>>*29 怯み、背中を押さえる腕が緩んだ隙に距離を取ろうとしたその行動は。
――どうやら、虎の尾を踏んだらしい…。]
――ッ…!?
[身体が引き倒される瞬間に感じた一瞬の浮遊感と、白いシーツへ顔面から激突する錯覚に全身が竦む。 ただ予想していた衝撃や痛みは来ず、スプリングの利いたベッドが成人男性二人の身体を柔軟に受け止め。 ぐるりと反転した視界と、長い髪を僅かに乱したシュウロの顔と、その向こうにある天井に。 目を見開き、自分の置かれた状況を理解した頃にはもう、遅い。]
(*53) nokto 2015/11/14(Sat) 23時半頃
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[愛を囁くロメオのような台詞は、穏やかな声音に反して即物的で酷く生々しい。>>*30
理不尽だ。 横暴だ。 誰かに――シュウロに――、抱かれるつもりなんて、これっぽっちも無かったのに。 覆いかぶさるシュウロは、既に自分が抱く側であることが決定事項であるかのように告げる。 それも、あくまで希望や懇願という形で。]
それは、シュウロの願望だろ? 俺はまだそれを受け入れたつもりはないし。 抱く側だって譲った覚えはないよ。
[間近に迫るシュウロの眼差しに籠る熱を知覚して、下半身の熱がじわりと増した。
僅かに劣る体格の不利を補っていた体勢は今や逆転され。 ベッドの上に片手を縫いとめられた今、現状を打破する有利のひとつも見いだせないまま。]
(*54) nokto 2015/11/14(Sat) 23時半頃
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[男にあるはずのない器官がじわりと水気を帯びたのは、XY同士の生殖を可能にする理津の因子が、黍炉の持つ因子に感応したせいか。 意思に反して受け入れる準備を始めた身体に、裏切られるのは何度目か。
激しい口付けは雄と雌、双方の性を刺激し。 ズボンの奥に収めた幹を急速に育てる。]
うっさ……ッ アンタだって勃ってただろ…! ぃやだ…、はな…せ、よっ!
[中途半端に脱がされたズボンは逆に足枷となり、シュウロの身体を両足の間に挟んだまま身動きが取れなくなる。>>*31]
噛む………って……… ッざけんな…ぁ、…っくぅ……!
[首へ落ちた口付けは、そこへ痕を残しただろうか。 自分では見えぬ場所故にその真偽は不明だが。 徐々に下半身へ降りてゆくシュウロの頭を追いかけて、自由になった上半身をベッドの上から引き離す。]
(*55) nokto 2015/11/14(Sat) 23時半頃
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[だが、その光景を直接目視してしまう事を思えば。 慌てて上体を起こす必要はなかったのかもしれない。
挿入するには充分と言えないながらも、緩く芯を通して勃ち上がっていた先端にシュウロの唇が触れる。>>*32 ぢゅう、という濁った水音に背筋を震わせて。 咄嗟に噛んだ、中指の背。
声を殺し、視線をそらせ。 それでも与えられる刺激からは逃げられず、抵抗を示せば弱く敏感な肉茎に硬い歯の感触が当たる。]
ふっ……く、ぅ………
[シュウロの手と口は的確に刺激を与え、熱を集めさせるのに。 達するには足りない刺激が多すぎて。 全身の肌を泡立たせる波から少しでも逃れようと、ベッドの端で幾度となく身を捩る。]
(*56) nokto 2015/11/14(Sat) 23時半頃
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[そんな、イきたいのにイけない状況で与えられた言葉は。 荒れ野で四十日を過ごす神の子に、悪魔が持ち掛けた甘言に等しい。
どう?……と。 薄ら笑いを浮かべる口元が唾液以外の体液に濡れていて。 その体液がなんであるか、誰のものか。シュウロの唇を彩るまでの経緯を余さず見ているだけに、グロスを塗った女の唇よりも酷くそそる。]
………欲しいって言えば、抱かせてくれるわけ?
[与えられるものは彼の処女ではないと分かっていながら、弱火で燻られ続けた身体を沈め冷静を取り戻すための時間を欲して的外れな回答を選ぶ。
言えば、与えてくれるのか。 苦しいくらいに抱きしめて、硬い剛直で狭い肉筒を貫き、この身を散々に揺さぶり犯してくれるのか。 それは、本当に限りなく、甘い妄想と誘惑だ。
答えを求めるシュウロの視線に推されて、理津の唇が震えながらゆっくりと開く。]
(*57) nokto 2015/11/14(Sat) 23時半頃
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――― い や だ
[答えは単刀直入に。 色を堪えるその顔に、意地とプライドを乗せた笑みを浮かべて。
自由な両手で赤いシャツの襟首を掴み、足の間に跪く男を強引に引き上げると。 蛍光灯の灯りを反射して光る卑猥な唇へと自分から噛みついた。
舌を捻じ込めば、感じるのは青臭く苦い自身の味ばかり。 それに嫌悪を示して眉根を顰めながらも、抵抗を拒絶して限界まで舌を送り込む。]
シュウロだって。 俺のを舐めながら感じてたんじゃないか。 さっきより硬くなってるのに。
[振り払われる危険を承知で、シュウロの股間に手を伸ばす。 スラックスの生地の下で窮屈を訴える硬い熱源を、普段は絵筆を持つ指先できゅっと握り、生地越しに掌で扱きながら。]
(*58) nokto 2015/11/14(Sat) 23時半頃
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欲しいって、お願いするのはシュロウだろ?
[不敵な笑みを浮かべて挑発を繰り返すその下には。 指先が白くなるほど赤いシャツの襟を握りしめた指先の存在。
抱きたいと思う本能と。 抱かれたいと急かす因子の狭間。
どうとでも好きなように取れる言葉が、限界まで引き下げた理津の妥協点。*]
(*59) nokto 2015/11/14(Sat) 23時半頃
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─ 欲望の果てに ─
[我ながら、がっつき過ぎた。
吾郎に対する溢れる情が故にと後悔はなくとも、 こうして寝台に沈み、虚ろな彼を見ていると、見ていると。]
…………やばいな。
[また勃起した、と。 汗で張り付いた髪を指先で払い、低く独り言ちる。
若かりし過去ですら、打ち止めになる回数をこなした直後に 元気を取り戻すのだから、つくづく愛情とは怖いものだ。
双子や三つ子、四つ子五つ子だって嬉しいし望むところだが、 初産で体に負担を掛けすぎるのも如何なものか。 煩悩の炎をすぐひしゃげると評判の鋼の精神で押し込め、 頬に一度二度、キスを贈ってから体を離し。]
(1) 鯖 2015/11/14(Sat) 23時半頃
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[スラックスだけを履き、向かった先はオープンリビング。 酷使した喉に飲み物をと冷蔵庫を探す前に、 優秀なサーヴァントは冷えた桃色果汁を手渡してくれた。
催淫効果付きとは知らずにつるりと丸みを帯びた頭部を撫で、]
ありがとう、きっと吾郎も喜ぶ。
[笑みを浮かべ、冷たいコップ片手に部屋へと踵を返し、 ふんふんと奏でる鼻唄は魔王の歌曲。
ぐったりと未だにベッドと親交を深める吾郎に、 夫らしく甲斐甲斐しい世話をしてやろうとノブを回して。]
(2) 鯖 2015/11/14(Sat) 23時半頃
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[開いたのは情人眠るダルヴァザではなく、 黄泉比良坂だったらしく。 咄嗟に逸らした視線の先の肌色は、ひとつは遠戚の物で。]
…………よぅ、励んでるか。
すまんな、部屋を間違えた。
[再び繰り返される、天丼行為。>>0:47 親子丼を食わされないだけマシだと解釈してくれればいいが。*]
(*60) 鯖 2015/11/14(Sat) 23時半頃
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[バレリーナも裸足で逃げる華麗なバックステップをかまし、 閉めた扉に書かれている名前を凝視して。 何故、名前が書かれているのに間違えたのかと自問自答。
気が緩み過ぎだと眉間の皺を親指と人差し指で伸ばし、 溜め息を吐き、ぺたぺたとリビングを闊歩。改めて扉を開き。]
………………………。
[無言で閉じた。そう、また間違えたのである。 Danrick Duncan Dantalian. 悪魔の名を持つ男は齢34にして、方向音痴を自覚した。*]
(*61) 鯖 2015/11/15(Sun) 00時頃
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[最終的に、自室であることを38回確認し、 吾郎の名前を同じ回数指でなぞってから部屋へと入った。
苦労の甲斐あって、ようやく戻れた楽園。]
吾郎、飲み物を貰ってきた。 存外旨いぞ、お前も呑むと良い。
[渇いた喉を潤そうとコップのドリンクを一口飲み、>>0:1 口に含んだネクターXを甲斐甲斐しく吾郎に運ぶ。
結果、潤した筈の喉の渇きを更に加速させ、 引っ掻き傷やらを増やし、ベッドに沈む屍が一体追加。 ――― 風呂場で体を清めてやるのはもう少し、先らしい。*]
(*62) 鯖 2015/11/15(Sun) 00時半頃
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…ころ、す気か…っ
[この状況を、初夜と呼ぶなら浪漫のあるものかもしれないが 身体を投げ出した彼の胸板の上、ゼ、ハ、と吐く息に混じって吐いた言葉は浪漫の欠片もなかった。
確かに丁重には扱われたのだろう。 一度一度の行為に関しては。 事実、痛みや苦しみは最初だけであったと思う。 それでも相当に暴れたせいで、相手の身体には噛み痕やら爪痕を刻む結果になったが。
相手は9つも年上。 一度抜いてやれば大人しくなるに違いないなどと考えていたオレは相当に浅はかだったと身をもって知った。
腹に熱が吐き出され、自身も慾を吐き出す度、 もう無理だと、これ以上したら死ぬと訴えて、 結局それでもあやす様にその指や唇が落ちてくれば赦してしまうのだから 彼奴の言ったとおり、俺は他者に、
いや、彼に甘いのだ。]
(*63) death73 2015/11/15(Sun) 00時半頃
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…はっ、何が正解だったかは知らんが、孕みたいのなら叶えてやってもいいぞ?
[と、大口を叩いては見るが、さんざ組み敷かれた力の抜けた身体を彼の上に預けて退かない時点で、 その正解とやらを否定する説得力はなかったのだが。>>*49]
いや、回数重ねすぎなくらいだぞ何を言っているんだ貴様、……ふっ、ぁ …っ、思っていたが貴様の冗句はいちいち品がないぞ。
[汚れた大人の社交界とやらはそういうものなのかと 悪態を吐くのは腹に溜め込まれた子種をノックする指に対する抗議だ。
甘い桃色の粘性のドリンクとは違い、苦いと思った胎内を満たしているそれは、 余程、あの毒よりも全身に、神経に回る毒。 悪戯にその毒が注がれた入り口を滑る指に小さく跳ねる身体が悔しいから、 その肩口に噛み痕を増やして抗議を重ねた。>>*50]
(*64) death73 2015/11/15(Sun) 00時半頃
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だから、品のない冗句はやめろ。 分かったとしても言わんからな、絶対。
[これだけ出されたのだからどれかは着床でもなんでもしてるのではないか、と 恨みがましく言って、重なる下肢にまた過敏に反応する自身を治めながら>>*51 その胸板の上、少し身を乗り出して]
…検査薬はいらん、その代わり忠実な従僕に風呂を所望しよう。 落としたりするなよ?クリス。
[何度も呼ばされたおかげで染み付いたその呼び名を呼び、 しかし滲む若干の照れを誤魔化すように高い鼻先に甘く噛む様な口付けを落とした。*]
(*65) death73 2015/11/15(Sun) 00時半頃
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[―――瞬間、扉の開く音がした。>>*60]
―――…コロス。
[あの男は確かいつぞやに世話になった喫茶店の店主だったが、そのような恩義は捨てる。
今度あの店に行くことがあれば メニューの上から下まで全て献上させなければ割に合わない、と、 店の扉に赤ペンキで魔方陣を施すような仕返しをしようと考えない分、 オレも随分と丸くなったものである。*]
(*66) death73 2015/11/15(Sun) 00時半頃
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――――……、
[無茶をした心算はあるが、無理をさせた心算は無い。 目の前で息を切らす男の方が負荷が大きいとはいえ、 暴れる度に身体を止め、落ち着いて焦れるまで体温を分けた。 腕に刻まれた歯形も、背中の爪痕も、勲章の区分で良い。
だが、それでも彼は死にかけた。>>*63
奥ばかりを捏ねて慣らしたにも関わらず、 射精管理もせずに好きなだけ精を吐かせたにも関わらず。
嫌だ無理だと唱えられても、止めろとは聞かなかったのだから、 自身の選択は間違いでは無かった筈だ。
故に、今、彼がこうして憤っているのは―――…、]
(*67) momoten 2015/11/15(Sun) 03時頃
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君、耳年増なだけで、性経験は少ないだろう。
[脳内で誰を何度犯したかしれないが>>0:20>>2:*12 指摘は彼の幼気な心をばっさりと袈裟懸け一刀両断。 ただの2ラウンド付き合っただけで白旗降参とは。
存外体力を使う身である政治家は、品性を問う声聞き流し、 視線を天井に向けて思案を彷徨わせる。 体力枯渇の原因を考えれば、夜更かし偏食貧窮と即座に並ぶ。 実際どのような生活を送っているかは知れないが、 外れているなら、二十代の若きで音を上げはしないだろう。]
足りない訳ではないが、過剰な負荷を掛けたい訳ではない。 もう少し、体重を増やし、体力を付けたまえ。 これから腹にもう一人抱えることになる。 ……即ち、それも高貴なる義務だ。キルロイくん。
[上からの命令は、聞きようによっては伴侶面。 彼の好むだろう単語を用いても、 さらりと混ぜられた再戦の示唆は隠せていない。>>*64]
(*68) momoten 2015/11/15(Sun) 03時頃
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今の仕事が合わないなら、アルバイトを半分に減らし、 私の処で働きなさい。理解のある職場だ。
[実質、理解は過ぎるほどある。 何せ、彼の先輩にあたる男は二部屋隣で悪魔と懇ろだ。 己が改宗したように、部下も悪魔崇拝へと乗り換えているなら、 腹をさすり合う違和を、分かつ事も出来るだろう。
己が下す全ての結論が、手元に彼を置いておくと云う、 やや大人げない結果に至ったとしても、然したる問題はない。
多少の甘えを覚え始めた彼を撫でてから寝台を降り、 ローブに腕を通すと時を置かずに、両腕を彼へと差し出した。]
では、実際に胎児卵が出来たか突いてみるか。 ―――…そう、睥睨するな。冗句ではないから良いだろう?
[悪びれぬ態度と捻くれた口。>>*65 鼻先に落ちる口唇を下から掬い、奪う癖の悪さも折り紙付き。]
(*69) momoten 2015/11/15(Sun) 03時頃
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[僅かに滲む彼の羞恥に、僅か口角を持ち上げ掛け、 ――――― 鍵のない扉がオープン・セサミ。 努力だけではない方向音痴ぶりを見せつけて、 神判の門を易々開く悪魔の血族。>>*60
流石に喉奥に呼気を詰めるが、揶揄めく一言を聞き逃さない。]
――― ダンリック、 ダンリック・ダンカン・ダンタリアン。
[途絶えてしまった血族の、顔は知らずとも名は知っている。 Cに並んだDの末裔、血に重きを置くなら該当を絞るのは易い。]
………子が出来たら、教えたまえ。 只野くんは私の部下だ、出産祝いくらい贈ろう。
[即座に閉まる扉の隙間を縫って背に届く声。 呪詛を吐いた彼に反して己が示したのは寛容。>>*66 彼の体躯を事も無げに横抱きに抱えながら、 疑問の色が飛んで来れば、軽く首を振って他愛無く口を開く。]
(*70) momoten 2015/11/15(Sun) 03時頃
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―――…君と同じで、子供まで友人が少ないのは難がある。
[静かに告げる言葉は、彼に根差した発露。
或いは、曽祖父から繰り返し言い聞かされてきたDへの懐古。 彼とは友だったのだ、と懐かしんで漏らした語を覚えている。
そっと彼の体温抱き寄せるまま、熱を交わすままに。 神の門を抜け出し、サバトに背を向け、湯殿へと。**]
(*71) momoten 2015/11/15(Sun) 03時頃
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[尚も強情を張るのは予想の範囲内。>>*54 けれど、組み敷いた身体は着実に抱かれることで与えられる快楽を、思い出しつつあるのは明白だ。>>*55 悪態を途切れさせ形を成さなくなっていくその声は、己の雄を煽る意味しかないというのに。
吸い上げる先端から溢れた蜜を啜り、弾ける手前で根元を圧迫して荒れる快楽の出口を阻めば。 悶え仰け反る首筋に、薄ら残した痕が視界の端をちらついた。>>*56
口を塞ぐ、その手が邪魔だ。 先端から血管の筋を辿るように根元へと舌を這わせ、小刻みに震える内腿に歯を立てた。 普段露わになることのない柔肌へ首筋より濃い痕を残すことで、今は我慢する。]
(*72) SUZU 2015/11/15(Sun) 04時頃
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[急所をおさえられ、苦しみ悶える彼へ甘く囁きながら。>>*57 強情な口から一言を得られるならば、今なら悪魔だろうとなんだろうと身を売ってもいいとさえ思う。 普段は放っておいても蜜に群がる蟻のようにあちらから寄ってくるのに。言葉一つままならず、執着して振り回される己は、酷く滑稽かもしれなくとも。
迷う彼の答えを促すように。 濡れ細った先端と同じもので湿った唇を歪め、ちゅ、と期待で雫を溢れさせる先端へリップ音を贈る。]
ほんとうに、欲しいのはそれでいいのかい。 身体の方はそう言ってないみたいだけど。
[苦みを含んだその味を舌先で塗り広げながら、太腿を撫ぜ。 つけた痕をなぞり、指先の向かう先は前からの滴りで湿る窄まりへと。 彼の脳裏に描かれているだろう、抱かれて達する甘い妄想を、刺激するように。くに、とまだ硬いそこを押し上げよう。]
じゃあ、聞き方を変えようか。 理津、ここに僕が欲しいって言って?
[もう一度。 戦慄くその唇から、答えをねだろうと。]
(*73) SUZU 2015/11/15(Sun) 04時頃
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[それでも屈しない声と笑みには称賛を送ろう。>>*58 とはいえ、こちらも折れる気はなく。 更に言葉を連ねようとした矢先、シャツを掴み上げられ、噛み付くような口付けに目を大きく見開いた。]
───…ッ なにを……んぅ、 り、……つ っは、
[捻じ込まれる舌に、間近に迫った彼の歪んだ顔。 反射的に頭を引こうとしても、シャツを掴む手がそれを許さず。強引に割り入ってきた軟体に絡めとられ、必死の口付けが胸を焦がし下腹を熱くする。 まるで見越したように、下肢へ伸ばされた手に腰がぴくりと跳ねた。]
(*74) SUZU 2015/11/15(Sun) 04時頃
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……当然だよ。 乱れる理津の姿を見て、勃たないはずがないじゃないか。
言っただろう。 今すぐにでも君を抱き締めて貫いて、滅茶苦茶にしたい。
[布地越しに猛る雄を握られ、小さく息を呑む。 懸命に平静を装いながらも扱く動きに合わせて、手に擦りつけるように腰が揺れるのは止められない。
シーツの上で乱れる彼の痴態に散々煽られ。限界が近いのは、己も同じこと。 彼の器用な指の動きだけで達するなんてことをしないように、眉根を寄せて堪えながら。]
(*75) SUZU 2015/11/15(Sun) 04時頃
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[荒い呼吸を混ぜ合う口付けが途切れた瞬間。 聞こえてきた声に、瞬きを忘れた。>>*59]
………り、つ?
[笑む顔と裏腹に、シャツを握り締める指先が震えているのがわかる。 お願いするなら、あげてもいい。 そう聞こえるのは都合のいい耳の、幻聴だろうか。
違う、と言われても。もう遅い。
白くなるほど握りこまれた手を包み込むように、掌を重ねる。 きっと今。己は他の誰にも見せたことのない、だらしなく緩んだ顔をしているに違いない。]
(*76) SUZU 2015/11/15(Sun) 04時頃
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────理津が、欲しい。
[シャツに絡まる指を解かせ、顔の前へと持ってくる。 中指についた痛々しい歯型に目を細め。紫に変色したそこへ、唇を押しあてて。 瞼を伏せれば、誓うように言葉を重ねた。]
理津の全部を、抱き締めたい。愛したい。 ……だから理津を、僕にちょうだい。
[そうして、ゆっくりと上げた瞼。 彼を射抜くように見つめるのは欲情した雄の目。
ムードも何もない、即物的な懇願。 触れたい、抱きたい、愛したい。 彼の中に今まで刻まれた、他の誰かの気配なんて思い出せないくらい。彼の全てを、己だけものに。
一回り細いその身体に腕を回せば、愛おしさが募るまま。 背が撓むほど強く抱き締めた。]**
(*77) SUZU 2015/11/15(Sun) 04時頃
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[全く同じことを思っていると言うのに、俺と彼とじゃ説得力が違うと言うのだろうか。>>*41 俺だってダンとの子供が欲しい、ダンを孕ませたいと思っていたのに。
そして、さらりとまた嬉しい事を告げるダンはやはりズルい。 もう何でもよくなってしまう様に肩の上で項垂れる。]
……当たり前だろ、じゃなきゃ抱かせてやらねぇよ。
[耳許に聞こえる‘‘好きだ’’と言う台詞。 今きっと茹蛸みたいに耳まで真っ赤なのだろう。>>*42
此方の様子を愉しむように見つめてくる視線が、 また憎たらしくて、でも嫌いじゃないから困ったものだ。 最後の最後まで餓鬼扱いをする男を何故か憎めない。]
(*78) ライラ 2015/11/15(Sun) 09時半頃
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必死になってるダンが是非見たいものだがな。 …別に愚か者なんて思わけないさ、ズルい奴には違いないけど。
[引き寄せられる腰に今度は逆らうことなく。 唇が離されたあとでも鼻先の柔らかい感触に擽ったさで目を細めて。 若干自分が高い身長差にも拘わらず、彼の方が大きい気がしたのは何故だっただろう。]
――…ディー?
[彼の口から告げられる名は、ダンではなくディー。>>*43 愛称なのか、それを教えられたことが何故か擽ったく嬉しい。
潤う唇は何故か甘い気がした。]
(*79) ライラ 2015/11/15(Sun) 09時半頃
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[つい数時間前は抱くつもりで此処へやってきて、 自分の相手がまさかのおっさんに驚愕して、 何故か抱く抱く合戦を勃発させ、 数分前までは意地でも譲らなかったのに。
その言葉に惑わされ、その身体に魅了され、 その囁きに毒され、その声に酔いしれた。
誰にも抱かれたことない身体を、彼にならと思ってしまった。 少し困ったように眉を下げながら微笑した。*]
(*80) ライラ 2015/11/15(Sun) 09時半頃
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[そんな甘い甘い雰囲気の中。 彼の声は俺の名を呼ぶ、何度も何度も。]
ッ――…、 まぁディーに言われるならいいか 、
[その言葉の先はもう喋る事を許されず、 口から出るのは彼を求める言葉。 拓かれたことの無い身体を無造作に暴く男は、何処までも貪欲でズルい男。
此方が啼き喚くまで止まる事もなく、彼の名を何度も呼ぶ。 決して女みたいな嬌声は吐き捨てられない。
既に遠慮なんて言葉と、初めてだから優しくなんて言葉はいったい何処に行ったのだろう。 その身体は羞恥に侵食され、強く求められる。
離さないで、と絡む指を確りと握り。 欲塗れの身体はそれでもお互い様だっただろう。
俺の身体はいったい大丈夫なのだろうか。 快感の狭間で、そんな事を考えるぐらいには愛に溺れている。**]
(*81) ライラ 2015/11/15(Sun) 09時半頃
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― 其れから ―
[どれ位時間がたったのだろうか。
気が付けばベッドで屍化している俺はシーツと一心同体状態。 手加減という言葉を知らないのだろうかこの男は、そんな瞳を彼に向けている。 さてそれがかえって逆効果だったのだろうか。]
!? ッ……、見た目に似合わずスキモノめ…………、
[こんだけ吐き出しといて、また勃起したとはなんだこいつそんなに性欲があったのか。 低い独り言がやけに脳内に響き渡る。 現在俺の息子はクールダウンをするために身体をうつ伏せにしてシーツと甘い口付け中。>>1
優しくする、なんて言葉は一体どこにいったのだろうか。 そんな事を考えながらも、頬へと口付けは擽ったく受け、 スラックスを履き部屋を出るディーに片手で軽く手を振る。]
(3) ライラ 2015/11/15(Sun) 09時半頃
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……風呂行きてぇ。
[身体を起こそうにも思い通りに動かぬ身体。 ディーが戻ってきたら責任もって連れて行ってもらおう。 確か共同だった筈、そんなところじゃさすがのアイツも盛らないだろう。
まさか催淫効果付きの飲み物を此処へと運ばれている事など勿論知るわけもなく。>>2 部屋を間違える方向音痴だと知る事もなく。>>*60>>*61 今はベッドへと沈んで帰りを待つ。]
夫の帰りを待つのってこんな気分なのか。
[はぁ、とため息を吐き。 先程まで合った温もりが恋しいと思うのだから俺も相当ヤバイだろう。]
(4) ライラ 2015/11/15(Sun) 09時半頃
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[再び戻ってきたディーな何故か疲れている顔をしている気がしたが。 手に持っているのは飲み物。]
ン、ありがと。 飲み物取りに行くのにどんだけ時間かかってんだディーは…。
[飲み物を受け取ろうと手を伸ばすも、此方に来たのは唇だっただろう。>>*62
乾いた喉に潤いが戻る、筈なのに、何故か加速する渇きと身体の疼き。 風呂に行きたいと思っていた思考は、増えた傷やらでもう少し先でいいや、 と同じベッドで屍と化した愛しいディーを見ながら、
そっと、頬へと口付けを送った。*]
(5) ライラ 2015/11/15(Sun) 09時半頃
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[此処に集まった連中の中で回数は一番張れる自信はある。 そう思っていた時期がオレにもありました。>>2:*35 しかしそれは単純な吐精の回数であり 初めての且つ予定外の経験で死にそうになるのは仕方のないことではなかろうか。
確かに止めろとは言わなかった>>*67。 最中に何度ももう無理だ死ぬと思ったのは事実だが、 口で言うほど嫌がってもいなかったということは絶対に言わないでおこう。]
経験人数を貴様に明かすつもりもないが 抱かれるのはシミュレーションすらしたことがない。 …少ないも何もないであろ。
[相手の物言いに一瞬青筋が立つのを抑えて>>*68 自分の内では真っ当で論理的な答えを返す。
口淫をした際に彼奴のせいでイメージ的なものは 不覚にもしてしまったわけだが>>3:*17>>3:*18 あれはシミュレーションしたわけではない、ノーカンだ。]
(*82) death73 2015/11/15(Sun) 11時頃
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貴様はオレの母ちゃんか。 まあ、これからは多少健康的な生活というのも気にはするが。
[夫面するなと思ったものの若干気恥ずかしいので 母親気取りかと言ってみたが実際母親になるのはオレである。 それを結果意識することになるはめになったと内心で歯噛みする。
腹にある違和が初めての経験のせいであるのか それこそ着床とやらをしているのかはわからず。 まだあまり実感もないのだが。]
(*83) death73 2015/11/15(Sun) 11時半頃
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今の仕事が合わないわけではないが 健康的な生活には遠いかもしれんな。
オレの崇高な思想を理解する職場など 地の果てまで探してもないとは思うが、まあいい。 腐敗した大人の裏社会の現場を見に行ってやらんこともない。
[この男が普段何をしているのか知らんが おそらく爛れた生活を送っているに違いないからな。 見張っておいて損はないかもしれない。>>*69
というこの発想が非常に女々しいのでそれも口にはすまい。]
(*84) death73 2015/11/15(Sun) 11時半頃
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[体力に自信があるならば酷使してやっても問題なかろうと 浴場に運ぶという大義を与えてやったわけだが 忠実な従僕らしく本当に実行するらしい。
差し出された両腕に一瞬惑う。 浴場へ向かう際、その状態を此処にいる連中、特に隣人、 に見られたら死ねる、と暫し逡巡しながらローブを羽織り、 しかし彼奴から仕事を取り上げるのも悪い品とその腕を取り 悪びれもなく告げられた言葉に]
っ、冗句でなければ良いとは言ってない。
[変態め、とボソリと言って怒りのためでなく染まった頬を隠すように顔を背けた。
その羞恥が顔に出ることも素直に甘えたような素振りを見せるのも葛藤の末である。 その現場を目撃しようが何も思わないかもしれないが 個人的に非常に恥ずかしいのは事実であり 突然の乱入者に呪詛を吐こうがオレは悪くない。]
(*85) death73 2015/11/15(Sun) 11時半頃
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[しかしこの男は乱入者に対して随分と寛容なようだ。>>*70 そういえば此処に来たばかりの時もあいつとは会話していたな。 知り合いなのかだろうか。]
どういう意味だ。 オレとて友人の一人や二人… まあ、子に関しては多少選ばれし者のハードルを下げても良いかもしれないな。
[首に腕を回して、近づいた顔の何か物思うような表情の意はオレにはわからない。
ご立派な血統とやらにいろいろと複雑な事情があるらしいことも よくはわかっていないが、そのうちわかるだろう。 そんな風に考えてしまう時点で思考が嫁入りのそれであることには目を逸らしつつ、風呂場へ向かう際に誰にも鉢合わせないことを祈った。*]
(*86) death73 2015/11/15(Sun) 11時半頃
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[正面からぶつけられる「滅茶苦茶にしたい」>>*75という言葉に、心臓の辺りがぎゅっと収縮する。 ときめいた、とか。 そんな乙女チックな感情じゃないと自分自身に言い訳をしながら。 劣情の灯る瞳に、心臓へ杭を打ち込まれたのは確かで…。
布越しに触れる手へ熱い昂ぶりを擦りつけるシュウロの仕草が、否応なく注挿の動きをイメージさせる。
反射的に引きそうになる手をぐっとこらえて。 シュウロの咥内から奪い取った唾液を苦い味ごとごくりと飲みこんだ。
今、ここで… 目を反らせば、手を引けば。 完全に、負ける気がした。]
(*87) nokto 2015/11/15(Sun) 14時半頃
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[それでも濃厚な負けの色に、素直に敗北を認めるのは悔しくて。 荒っぽい口付けの最中に導き出した妥協点は、あくまでシュウロの懇願を強請るもの。
抱く立場は譲っても、精神的な優位は譲らないと。]
ほら。 お願い…、してみてよ。
[男としての意地を込めた挑発は、シュウロの顔に蕩ける様な笑みを浮かべさせた。>>*76
それが、最大値まで引き下げた妥協点で得た戦利品だ。 女にも男にも、引く手数多そうな外見のシュウロが浮かべた、このだらしなく緩んだ笑みが。
これがせめて、自分だけのものであればという欲は脇にどけて。
試合には負けたが、勝負に勝ったのだから。 それでいいだろうと自分を納得させる。]
(*88) nokto 2015/11/15(Sun) 14時半頃
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[欲しいと、ストレートで言わせた渇望の言葉。>>*77 解かれた指が王子様然とした外見に似合う動作でシュウロの口元へ運ばれ、噛み過ぎて紫色に変色した中指の背に触れる。
見た目のいい奴っていうのは、どうしてこういう気障ったらしい仕草まで絵になるんだと。
スクリーンに映しても遜色のない流れる様な仕草と。 伏せた瞼の下からゆっくりと現れ、自分を射抜く雄の視線に。 刺さる杭が心臓を貫いたのを知覚して、僅かに残っていた逆転への野望を完全に諦めた。
目的意識のはっきりしたこの部屋と同じ。 色気もムードも何もない。欲望に忠実で、シンプルな懇願。 それに全身の皮膚が泡立って、むき出しの欲望が想像と期待にふるりと震えてしまった。]
全部とか、我が儘だなぁ… そーいうこと言うんなら、シュウロだってくれるんでしょ? シュウロの全部、俺に。
[シュウロの言う全部がどこからどこまでを示すのかを曖昧にしたまま。]
(*89) nokto 2015/11/15(Sun) 14時半頃
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[背に回る腕に抵抗を示さず大人しくしていれば、抱きしめる力は背が反るほど強いくせに。 乱れた衣服を重ねあう腕の中は、存外居心地がよくて困る。]
………言っとくけど、今回だけだから。
[負けを認めて、抱かれてやるのは今回だけだ。 なおも引かない負けん気を発揮して、シュウロの背に腕を回す。]
2人目が欲しいんだったら、諦めて自分で産んで。 その時は俺が、シュウロのこと抱いてあげる。
[背に回していた手をそっと下へさげて、生地の奥にある、未開の地への入り口を指先で押す。 BL計画における最低ノルマは一組一人だったはずだ。 だからこれからの交わりで自分が孕み、一人目を生んでしまえば義務は無くなる。
それでももう一人、あるいはもう一度とシュウロが望めば。 その時は、抱かれるのは俺じゃなくシュウロの方だと。 抱きしめあったまま。 顔も見せずに言い放つそれは、それは負け惜しみとも取れる宣戦布告。*]
(*90) nokto 2015/11/15(Sun) 14時半頃
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[右手だけで済ませるから体力が続かない、とは視線での指摘。 性交と自慰を同列に語る時点で懸念はあったが、 良くこれで他者の中に逐情叶ったものである。>>*82]
――――…、……今後もしなくて良い。
[だが、あの余裕が削り取られた敗北宣言が、 誰かの鼓膜を震わせた可能性は苦味を伴い、咄嗟に声が出た。 喉に絡まる味わいは大人の矜持で呑み込み直し、 数秒のラグは御愛嬌の範疇。嫉妬の味なんて随分と久しい。]
……認知しないまま、私のゴシップになりたくはないだろう。 パパラッチに追われるよりは、余程マシな筈だ。
クリムゾンの名だけは、残してやろう。
[母体を気遣うのは腕と体温ばかり。 言葉は常のように彼を揶揄り、イニシアチブを取りたがる。>>*83 腹に残した子種に慰められて、硬い床を確かな歩みで踏む。]
(*91) momoten 2015/11/15(Sun) 16時頃
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社会的メスを入れる心算なら、私の事務所はクリーンだ。 君が考えるような、百人切りなどしていない。
[言葉を選んだあとですぐさま後悔した。 回りくどい上に分り難いが確かな悋気の発露だと自覚が刺さる。 ――― こんな子供相手に、である。>>*84
彼の過去に妬く己に、己を見張っておきたい彼。
言葉にすればホームコメディのそれだが、お互いに本気の内。 遺伝子の適合性と云うアドバンテージはあるが、 彼が突如突拍子もなく踏み出すのは嫌と云う程知っている。]
(*92) momoten 2015/11/15(Sun) 16時頃
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[流石に子を腹に抱いている間に不貞を働く男ではあるまいが、 その先など誰にも約束出来はしない。]
―――…兄弟を揃えるのも、悪く無いかもしれないな。
[独り言は多分な私情に塗れ、反論を聞く前に湯殿の扉を潜る。 大理石を惜しげもなく使った内装に、足元に敷かれたマット。 何処でも子作りを推奨する仕様に、 軽く頭を振ると互いのローブを剥いで湯煙に身を投じた。*]
(*93) momoten 2015/11/15(Sun) 16時頃
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[冗談で済めばいい、と講じるのは脳内での秘話。>>*85 別段、覚えたてのティーンエイジャーを気取る心算は無いし、 彼との肉体的相性に神経が触れている訳でもない。
しかし、頬を染めて俯く仕草だの、目に見える葛藤だの、 彼の打って響くような反応は案外、腰に重いものを与えてくれる。
柔らかなマットを足裏で踏み、シャワーノズルを捻ると、 立てた片膝に彼の腰を下ろさせ、ザァッと飛沫で邪念ごと濯ぐ。 下ろしてやらぬのも、首に掛かった自重が惜しいからだ。]
……私の家督については行く行く覚えて貰うことになるだろうが ―――あまり、友人を作ってやれる環境ではないからな。
今の内から付き合いを深めていた方が良いだろう。
[微温湯で情交の名残を流し、彼の腹に視線を下ろし――…、 その瞬間、相手の深い場所で、小さな楕円がヒクン、と震えた。]
(6) momoten 2015/11/15(Sun) 16時半頃
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[まるで二親の会話に応じる主張は、己に似た早熟な反応。 犯したばかりの内に蠢動を注ぎ、攪拌する動きは緩い。
されど、つらつらと未来を語る男に身を清められながら。>>*86 腹底を子供らしい無邪気さで、放埓に挫かれれば、 当人の、身にも、心にも、堪ったものではないだろう。*]
(7) momoten 2015/11/15(Sun) 16時半頃
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[うっかりと黄泉の門を開いた結果、 聞こえてくるのは亡者染みた低音の呪詛。>>*66 どちらが抱かれた側かは見なくとも分かるというか、 想像と逆だったら当惑の末、現実を受け入れられなさそうで。
視線を外したまま、空を切る鮮やかさで掌を見せ、 悪意も害意も敵意もないことを示してやろう。 一方で雄の余裕を見せる遠戚は、 いつの間にこちらの名を知ったのだろう。>>*70]
……クリストファー・クリステル・クリストフ。
[口にした名は、約束された血族に羨望の色を滲ませる。 兄に勝てる弟はいないという格言が蔓延る通り、 Cに連なるDは別たれた今も、社会的にも圧倒的な差を生んだ。]
(*94) 鯖 2015/11/15(Sun) 17時頃
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[隙間から滑り込んで来た寛容的な声に、 再び扉を数センチだけ開いて言い残すのは贅沢な欲求。]
育児休暇と育児手当金も割増しで頼む。 上司部下の好で弾んでくれるなら、 うちのカフェを託児所風に改装してやっても良い。
[お高く留まりやがって、と恨み節を口にした父も、 無理に子孫繁栄をして何になる、と嘆いた祖父も。 いつだって、液晶画面や情報誌に載るCの遠戚に向ける目は 手から離れてしまった眩い物を見る色をしていた。
あの男が吾郎の上司だったというのは、因果律の捩じれに リビングを歩きながら苦笑が零れてやまない。*]
(*95) 鯖 2015/11/15(Sun) 17時頃
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[右手だけで済ませずに済むならば それに越したことはないのかもしれないが それをするには口を閉ざしていなければならないわけで。 その苦労を考えたら自己発散した方が余程楽だったというだけの話。]
…言っておくが今後するつもりがあるという意味じゃないからな。
[それは抱かれるというシミュレーションを今回のことで 日常的に行うとでも思われたらかなわないという意味で、 相手の考えていることとはずれた回答だったかもしれない。
あのような痴態を晒すのは後にも先にもこの男の前だけだと思うのだが、 日常的に行ってきた脳内で経験を重ねるという精神修行も 今後する気には不思議とならなかった。
彼奴が言葉を発するまでの数秒のラグと声音に何かしら感じるものがあったが 空気の読めない思考故、訝しげに首を傾げるにとどめ。>>*91]
(*96) death73 2015/11/15(Sun) 18時頃
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世を忍んで生きる身だからな。 そのような面倒ごとは御免だ。 …別段生まれに拘りはない。
[オレ単体が特別な人間というだけで家名に誇りも拘りも特になく。 しかし好奇の目に晒されるのは御免であったが、 それより義務とはいえ男に子を産ませたという事実を 公にして彼奴の世間体的なものは問題ないのだろうか等 大人げのない大人相手に考えてやるオレはとても寛大だと思う。]
どうだかな。 まあ、貴様がどれほど爛れた生活をしていようがオレには関係ない話だが。
[そう言ったものの顔にはそうではないと出ていただろうが 相手が自分の少ないと見透かしている経験値にすら嫉妬を覚えているとは気づかず。 ましてこの先の己の行動にまで懸念を抱かれているとは思わない。
ただ、呟かれた独り言の単純な意味だけは理解すると>>*93 無意識に首に回した腕に力をかけた。]
(*97) death73 2015/11/15(Sun) 18時頃
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[運ばれた先、 風呂場はアパートの簡素なものよりも大分豪華に見え 若干の感動を覚え一瞬目を輝かせたが、このようなことではしゃぐほど子どもではない。 しかし何故マットが敷かれているかは謎である。
軽く頭を振る様子になんとなく用途を察すると 風呂に入るのだから当たり前のこととはいえ ものすごく今更だが互いの肌を晒す行為すら恥ずかしくなるのだから重症だ。]
…さすがにもう下ろしていいぞ。 そこまでオレに奉仕したいのであれば止めないが。
[片膝の上に乗った形のまま湯の雨が降ってくれば>>6 戸惑い気味に言いはするものの、自分から下りようともせず。]
(8) death73 2015/11/15(Sun) 18時頃
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ハイソサエティーとやらの付き合い方はオレにはわからんが 気取った連中ばかりなのだろう、どうせ。
此処で生まれる子どもは少なくとも同じ境遇で同級になるわけだからな。 多少は親交をもってやってもいい。
[あの喫茶店の店主がいきなり部屋を開けたことは許さないが、 と内心で未だに羞恥の混じった怒りを燻らせつつ。]
…―――っ
[湯が身体に残る汗やら精液やらといった汚れを攫うのを 何故だか名残惜しく思う折、 胎内で確かに生命が息吹く感覚を覚えて 小さく息を漏らし、焦れた様に身を捩らせる。>>7]
(9) death73 2015/11/15(Sun) 18時半頃
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…どうやら受精は完了したようだ。
[真顔で言ってから、 何を言っているんだオレはと頭を振って水の飛沫を飛ばすと、
背中でも流してやろうかと先ほどの発言を流すように言って、 灌水礼の真似事のように首の後ろに回した手で 湯気で湿り始めた長い髪を梳いた。*]
(10) death73 2015/11/15(Sun) 18時半頃
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[抱かせてやらねぇよ、と恥じらうように許諾した彼を、 散々抱き潰してしまったことに後悔がない訳ではない。>>*78
ディー、と紡がれた名は極上の甘さを鼓膜に届け。>>*79 ブラックコーヒー色の彼は、チャイよりも甘く舌に落ちる。 自分だけに用意された一杯にお代わりを何度も強請りながら、 注いだミルクで波紋を作り、加えた甘言で甘さを満たし。 毒されて赤く染まる器から雫が零れぬよう、丹念に愛撫して。
焦らすなんて、出来るはずもなかった。 壊さない様に性急に這い回る掌も、最後は彼の掌に落ち着く。 名を呼び過ぎて掠れそうな喉は、己の唾液で潤そう。>>*81 ずるいとむずがるなら、喉仏に口付けてあやそう。
抱き壊されたら、と瞳を明滅させて怖がる節が見えれば、 頬を掌で包み、優しく額を擦り合わせてやろう。 大丈夫。優秀なサーヴァントが、身を張ってくれるはずだ。*]*
(*98) 鯖 2015/11/15(Sun) 19時半頃
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[中々にして、この子供は大人を侮らせない。>>*96
経験人数など己とすら比べるまでもないだろうに、 左胸に引っ掛かった針を聖剣よりも容易い調子で抜いてく。
自身の煩悶とは別の場所から出でた斜め上の発想でも、 契約のように響いて聞こえるのだから、大概末期症状。 埃を被っていた信仰心がこんな意味を持つことになろうとは。]
―――…恥を忍んで、ではなくか?
君の生まれの話をしているのではない、 ……生まれてくる、子の名の話をしている。
[返した揶揄の後に紛れ込ませる本音。 熟考せずとも嫌に面映ゆい話をしている自覚は在って、 返事を待たず、頭から湯の雨を浴びせてはぐらかした。>>*97]
(11) momoten 2015/11/15(Sun) 19時半頃
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[濛々と立つ湯気の合間に見えた彼の横顔も、 あまりに雄弁に過ぎて、彼の無関心を裏切っていく。 実際の処、そう享楽に精を出した心算はないが、 精々、彼に悟られて拙い下手は踏むまいと自戒を込めた。
夫婦喧嘩は犬も食わないとは、先人の有り難い教えだ。]
腰が抜けていないなら、降りれば良い。 私の理性にとっても有り難い判断だ。
[湯で温まる彼の肌に、鬱血を色濃く浮かせ、 己の傷口には飛沫が掛かって微かに眉を揺らす。 彼の肌に浅い歯型まではあっても、皮膚を裂かなかったのは、 九年分の経験差であり、大人の沽券と矜持。
細かい痛みを四散させるよう、指先で拭うのは彼の腹筋。 こびりついた白濁に湯を当てれば、僅かに弾性を取り戻し、 とろとろと溶けて排水溝に呑まれていく。>>8]
(12) momoten 2015/11/15(Sun) 19時半頃
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[指先で腹を圧す程に、内側で転がる卵型。 奥底に留まり、決して降下しないのに存在感を主張する。 どちらに似たとしても、大人しくは生まれまい。 既に両親によく似た気配が、胎児の発熱を腰に絡ませた。]
直談判を受けたのだ、福祉に反映する分は、 こちらも利用させて貰う心算だが――…?
[先ほど扉を開けた男の言葉は、頭に収まっている。>>*95 彼方とて部下とあの男の子だ。極普通で在る筈がない。 だが、変人奇人のレッテルを貼る中、彼の声が止まった。>>9
子を腹に持たぬ身には知れない違和。 首を捻り、顔を覗きこめば―――、不意打ちに殴られる。>>10]
(13) momoten 2015/11/15(Sun) 19時半頃
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………、
[胡乱な眼差しを五秒、逡巡に十秒。 背後に回った彼にくすんだ枯葉色を解かれて十五秒。
大きく溜息を吐くように、片手で額を抑えた。]
………なるべく、元気な良い子を産みなさい。
[相槌は面白みのない一言。
きっと、彼によく似た優しい子を、
孕ませておいて溜息かと突っ込まれても、 此方は眦に昇った熱を誤魔化して散らすに忙しい。
心からの祝福で以って迎えるだろう。*]
(14) momoten 2015/11/15(Sun) 19時半頃
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[震える身体を包み込む両腕に力が籠る。>>*89 背を反らせながらも今度は逃げずに収まってくれるそれだけのことに、顔が緩んだまま戻りそうにない。]
そう、僕は我が儘なんだ。 だから、全部欲しい。身体も────心も。
[くれるんでしょ、と問い返す声に喉を震わせ。 短い黒髪の間に覗く、薄ら染まった耳朶へ口付ける。]
勿論。 理津が僕のものである限り、僕も全部は理津のものだ。
[欲に掠れた声で、誓いの続きを紡ぎながら。 応えるように背中に回される腕に僅かに腕を緩め、彼の顔を覗きこもうとして。>>*90
下がる指先に布地の上から誰にも触れさせたことのない場所を押し上げられ、動きを止めた。 告げられる宣戦布告。
つまり、それは。]
(*99) SUZU 2015/11/15(Sun) 20時半頃
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───……ねえ、理津。
それって、もし2人目も欲しいって言ったら また僕としてくれるってことだよね。
(*100) SUZU 2015/11/15(Sun) 20時半頃
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[次への約束ということでいいのだろうか。 義務として、遺伝子の相性だけで引き合わされた。 名前以外全く知らない彼を己は気に入っているし、この施設を出ても離すつもりなんてまったく考えてもいないのだけど。
彼の口から、この先の関係が続く言葉が得られると思わずに。 実に都合のいい耳は、それだけで舞い上がる気分でまた一層頬が緩む。]
……前言撤回はなしだよ。
[己にとって重要な箇所だけ言質はとったとばかりに、意気揚々と。 反論する声があっても、唇で塞ぎ。 足に絡む布地を、乱暴に取り払ってしまおう。
その時抱くのは彼だという言い分も、勿論聞こえているけれど。 態とそこははぐらかし、口付けを繰り返しながら互いに身体に纏う乱れた衣服を性急に剥ぎ取り、肌を重ねた。]
(*101) SUZU 2015/11/15(Sun) 20時半頃
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[此方を見上げる瞳に、重なるのは情交の最中。>>3 盛るなという方が無理だろう。
肩甲骨を伝う汗や、隆起した筋肉に懐く視線を剥ぎ取り、 詰る言葉すら、もう一度と懇願して聞こえるのだから重症だ。
キスひとつですら甘ったるい空間から抜け出た後。 寂しげな溜め息を吐き、艶かしく蠢く肢体も、 団地妻めいた思考に囚われているとも知らぬまま。>>4]
悪い、早く戻ろうと思ったんだが……。 自分のことは、分からないものだな。
[返答に浮かんだ疑問は、口付けで有耶無耶にしてしまおう。>>5 この歳で方向音痴を自覚しただなんて、羞恥で死ねる。
二人して寝台に沈む結果となり、体力の衰えに辟易したが、 頬に当たる柔らかな感触に、それすら吹き飛んでしまった。*]
(15) 鯖 2015/11/15(Sun) 21時頃
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[彼の身体中余すところなどなく触れ、唇を這わせた場所へ痕をつけて。身体の境界線がわからなくなるほど、昂る熱を交らせながら。 楽しげに、彼の耳元で低く囁く。]
次も、その次も。 また抱かれたいって思わせてあげるよ。
[その胎へ子種を植え付けるのは己であることを、疑いもしない態度を崩さずに。
その裏で。 意地だけでなく彼が己を抱きたいと強く望むなら、次は拒みきれないかもしれない。そんな想いは今はまだ黙っておく。
惚れた方が負け。 それは31世紀の今も変わることのない、恋愛論。]*
(*102) SUZU 2015/11/15(Sun) 21時頃
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オレの人生のどこに恥があると…? [恥を感じる思考があればここまで拗らせているわけもなく。 揶揄る言葉にどういう意味だと眉を顰めて>>11 続いた生まれてくる子の名という話題に、 ああ、と自分の腹を見下ろす。 そういえば名前はどうするべきかと 自宅の本棚から持ち出したバイブル>>0:18を思い返す。
頭から浴びせられた湯を犬の様に頭を振って弾くのは 首に回した手を解く気がないからだ。]
腰は抜けていないがな。 存外座り心地の良い椅子なのでもう少しこのままでいよう。
[身体に負担ならば降りてやろうとも思ったが、 理性の問題と言われると退いてやる気がなくなった。]
(16) death73 2015/11/15(Sun) 21時頃
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[自分の身体に浮いた赤みを帯びた情交の痕から目を逸らし、 微かな眉の揺れが自分の噛み痕やらが染みるせいかと気づけば 若干悪いことをしたなとは反省する。>>12
謝罪の代わりに肩や腕に残る自身の歯型に舌を這わせると 先刻の記憶が生々しく蘇るようで 理性が持たないのは自分の方かもしれない。
白を拭う指先に小さく身体を震わせると 燻る熱を治めるようにまたその肌に歯を立ててしまいそうになるのを堪えた。]
腹を圧されて感じる今まで知らなかった感覚の違和に どうにもくすぐったい感覚を覚え>>13、 直談判とはなんのことだったかと思い返せば、]
ああ、また票を獲得するチャンスが増えたようで何よりだな。
[あの男の店で世話になった日はひどく雨が降っていたと 降ってくる湯の雨に思い、 また行ってやってもいいと思っていたがその機会は近いうちにありそうだと考える。]
(17) death73 2015/11/15(Sun) 21時頃
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[凡人の子どもよりは多少は変わっていた方が付き合いやすかろうと 思うのは、自分の腹に居る者がおそらく世間一般から見て 変わり者であることが容易に想像がつくからだ。
彼が望むように自分に似るならば尚更に。
そんな考えに反応するように胎内での異変に気づき、 口をついてでた恥ずかしい台詞>>10に、彼が十数秒フリーズした。>>14
言った後に気まずくなり流そうとしたのにそんな反応をされると 非常に羞恥が募るのでやめていただきたいのだが。
早く何か言え、いっそ笑い飛ばされた方がマシだと 促すように指に髪を絡めながらその様子を見つめ、 大きく吐かれた溜息に不満そうな顔をして。
しかし発された言葉の平凡さに、なぜだか余計に気恥ずかしくなった。]
(18) death73 2015/11/15(Sun) 21時頃
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そのためには貴様にも協力してもらう必要があるがな。
[なにせ栄養失調で寝不足のフリーターである。 生活の管理もこの忠実な従僕に任せてやってもいい。
そう図々しく言い放ち、横向きに座っていた身体を動かして その膝を跨ぐと向かい合った先の顔、 湯の熱さのせいではないだろう目尻の熱を目ざとく見つけて 年齢よりも子どもっぽい笑顔を浮かべ。
自分より遥かに余裕があり、こちらがどんなに策略を巡らせても なかなか計算どおりにいかないこの男の このような表情が見られるならば
早く産まれないものかと、孕んだばかりだというのに思ってしまった。*]
(19) death73 2015/11/15(Sun) 21時頃
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[─── どうにも、ネクターXを飲んだ後、疼きが治まらない。 寝台に突っ伏して体力を回復させようとする間も、 じりじりと燻る熱が項を焼くようで。
そう、双丘の奥が、妙に熱い。 他人に触れられたことのない場が熱いなど有り得ないことだが 時間が経つに連れ、焦燥は消えるどころか増す一方。
噛み散らした溜め息は歳の数を通り越し、 何でもない、と隣の癖っ毛を撫でて苦笑して。]
そろそろ、風呂に行くか。 バライラ因子があるから、腹を下すのはなさそうだが。
[ギシ、とベッドを軋ませて上体を起こし、 腰の鈍痛で動けない愛しい人を腕を伸ばして抱き上げる。
みしり。そんな乾いた音が腰骨から聞こえたのは、 気のせいであれば良いのだが。]
(20) 鯖 2015/11/15(Sun) 21時半頃
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[凌辱後と言わんばかりの格好を見せるのは、と せめてタオルで包むようにして、体を隠してやる。
共同のバスルームでは見られてしまうが、 そこに至るまでに裸体を見せるのも気が進まなかろうと。 途中、近寄って来たモナリザに向ける視線は複雑で、 エスプレッソマシンはあるか、と問うだけに留めた。]
……先客は、いるみたいだな。
[着いたバスルームからは、水音と話し声が聞こえるが ここでUターンする羞恥心はどこかに捨て置いている。
汚れた衣服はこちらにと書かれた籠に服を投げ入れ、 吾郎を横抱きにしたまま、ガラリと扉を開いた。*]
(21) 鯖 2015/11/15(Sun) 21時半頃
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俺らのことはお構いなく!
[開口一番そう言い切り、いそいそと洗い場に吾郎を運ぶ。 湯加減を掌で確かめた後、膝の間に彼の体を挟む形で 背後から髪を洗い、続けて体に手を伸ばす。]
声、潜めないと。聞かせたいなら構わないが。
[にゅるりと泡立てた掌を執拗に胸板に懐かせ、耳元に囁く。 背中も一緒に洗おうと、隙間から泡を流し込みぬるついた胸を 押し付け、硬くなってる、と突起を引っ張って意地悪く笑い。
鼠径部をゆる、ゆると撫でるのは、勿論わざと。 肝心な所に触らぬまま、はしたなくねだる声を期待して。
ずく、と後孔付近に心臓が跳ねる感覚に眉根を寄せていた。*]
(22) 鯖 2015/11/15(Sun) 21時半頃
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[我が儘なんだと、自らを暴露して。 ベッドの上の主導権や身体だけでなく、心まで欲しがる強欲さ。>>*99 その男の正体が劉コンツェルンの若社長>>0:23だと知れば、多少強引なその手腕にも納得がいっただろう。
そんな正体を隠し持つシュウロから、自分を対価にシュウロの全てを――身体だけでなく、心まで――得られるのなら、悪い取引ではないと笑っただろうか。
唇を奪い合っても、今はまだ、互いに名前しか知らない間柄ゆえ。 勿論と答える、慾に掠れたシュウロの声に、今はただ当然だと縋る手に力を込めて。]
――……ね? シュウロ。
[された事>>3:*1はやり返す主義と。 口付けられた耳朶をより桃色に近づけながら。 告げる宣戦布告と共に、慣らせば男でも咥え込める場所を指先で押し上げる。]
(*103) nokto 2015/11/15(Sun) 22時頃
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[交渉のための手段とはいえ、俺が産んだら自分で育てると啖呵を切ってしまった手前。 シュウロがどうしても、曽祖父にひ孫の顔を見せたいのなら自分で産む必要があるから、その時は手伝ってやろう…。 という理津の思考は微塵も伝わらず。
可愛げどころか、懐かない猫のように毛を逆立てた自分を。 この施設を出た後も手離すつもりがないシュウロの思惑を知らない理津は。 ただ、より一層だらしなく頬を緩めて機嫌をよくするシュウロに、よからぬ気配だけを感じ取る。]
撤回も何も、抱くのは俺の方……っんぅ
[反論する言葉は重なるシュウロの唇に塞き止められ。 幾度言葉を繰り返そうとも、聞く気のない男は意気揚々と互いに待とう赤と青の衣服をはぎ取ってゆく。]
(*104) nokto 2015/11/15(Sun) 22時頃
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[空調が快適を維持するはずの部屋で、目が回りそうなほどの熱に苛まれながら。 一向に引く気配のない波に、ただひたすら上へ、上へと押し上げられてゆく。]
その次もって… 何人、生ませる気だよ…
[耳元で囁く楽しげな声に、くらりとした目眩を覚えて、片腕で目を覆う。
保有するバライラ因子の相性によって引き合わされた二人。 一回の性行で確実に受精し、子を孕むというのなら。 この男は、一体何度自分を孕ませる気だろうと。
ここへ来てようやく。 シュウロの言う次が施設を出た後を指すことに気づいて、ぐっと息を飲む。
喜んではいない。 決して…。 この先も、シュウロを独占できる可能性になど、けっして…。]
(*105) nokto 2015/11/15(Sun) 22時頃
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………へたくそだったら、すぐにでもひっくり返してやる…。
[産ませるのは自分だと、もはや疑いもしないシュウロの首へ縋る様に腕を回す。
最初の交わりがどうなったかは…。 最後までシュウロを拒まなかった理津が、その胎へ生まれて初めて受精可能な精を受け入れたという結果が物語る。*]
(*106) nokto 2015/11/15(Sun) 22時頃
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[彼のネーミングセンスには一抹の不安があるが、 己が付けてはキルロイJrになりかねない。>>16 思考の源泉を全て彼に紐付けてしまう思考を瞬きで払い、 深く座り直す挙動に、微か引き攣る笑みを噛んだ。]
キルロイくん、君は自殺願望の持ち主か。 降参を先に掲げたのは君―――…、ッ、
[主導権争いならばいざ知らず、 不意に肩に這った軟体には邪気がなかった。 反射的な強張りは、慰撫と愛撫の境目をなぞる所作が故。
彼の震える呼気が近すぎて、傷を癒す慰みはキスに近い。 上がった体温を湯煙の所為にも出来ず、空気は自棄に甘く。
夢中だったベッドの上より、理性が残る分、良く効く戯れ。 呼吸を二度失敗し、視線の外し方を忘れた。>>17]
(23) momoten 2015/11/15(Sun) 22時頃
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―――…キリー、
[まともにやりあってはならないと脳は警鐘を鳴らす。 自制を超えて引き出された彼の名は無意識の範疇だ。
幾ら子供まで作った仲とはいえ、初夜を超えたばかりだ。 自覚してしまえば、どれだけ赤裸々に彼を抱き、 どれだけ性急に、そして熱烈に彼を欲したが蘇る。
次の言葉を見つけるまでの時間がお互いを追い詰め、 引っ張り出した言葉すら凡夫に過ぎて熱が駆け巡り。>>18]
………そうだな、
[奥歯を数度噛んで羞恥に耐え、向き合う顔に僅かのけ反った。
彼の腹には己の子種が仕込まれて、己は彼の信者となった。 では、彼は己の何になるかと云えば、回答など限られている。]
(24) momoten 2015/11/15(Sun) 22時頃
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―――…キルロイ・クリムゾン・クリストフも、 悪い、名前では、ないと……、思うぞ。
[プロポーズの言葉にしては、不器用な誘い文句。 だが、彼の腰に回した腕は只管に熱く、 瞼も下ろさず傾けた顔は、彼ばかりを見ていた。]
………君を――…、
[薄く開いた唇が笑顔に迫る。 稚い笑顔に眩むなど、己は一体どこのティーンか。]
あ
(25) momoten 2015/11/15(Sun) 22時頃
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[零れた一言目の直後、豪快に開かれる扉の開閉音。>>21
弾かれる行動は殆ど反射の領域。
続きの言葉を忘れ、驚愕も疎かにして、 勢いよく―――― 湯船に膝上の彼を投げ込もうか。]
(26) momoten 2015/11/15(Sun) 22時頃
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[盛大に立つだろう水柱を見届けず、 本当に初夜明けて伴侶を殺し掛ける男は、 一気にシャワー温度を真水まで戻して頭から水を浴びた。 滝めく流水で兆した熱を無理やり収め、唸る声が低い。]
―――――…ッ、DDD…ッ、
[奮える肩は身体の冷えが原因ではない。
キルロイにとってはちょっと知ってるおっさんと、 知らんおっさんの二人組だろうが、 己にとっては毎日顔を合わせる部下と遠き血縁。
―――― 即ち、 思春期の少年が家族にポルノを発見される心境である。]
(27) momoten 2015/11/15(Sun) 22時頃
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構うに決まっているだろうがぁああっ!!
[珍しく絞り上げた大声は、 まだ御盛んな一室まで届いたかもしれない。*]
(28) momoten 2015/11/15(Sun) 22時頃
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[だっぱぁぁぁん!と何かが落ちて盛大に立った水音は、 深く考えたら負けだろうと考えないようにして。>>26 一瞬聞こえた悲鳴はキルロイのだったとか、聞かない振りだ。
どこでもマットプレイしてくださいと言わんばかりに 敷き詰められたマットは足裏と体に優しい。 すぐ脇にあったシャワーで汚れを洗い流そうと 適当な場所に吾郎を下ろすと、背中に殺気が刺さった。>>27
お楽しみ中のところ、実に申し訳ない気持ちで一杯だが、 俺だって汚れを洗い流して綺麗な吾郎を愛でたいのだ。 口にすれば、まだヤる気かよと怒られそうなので、言わない。]
体冷やし過ぎると、子種が死ぬぞー。
[冷水を頭から被り、心頭滅却に励む遠戚へと投げるのは 他愛ない揶揄と言う名の、縁石≪超絶的鈍器≫。 認識もされないだろうと踏んでいた彼からの殺気に、 心なしか燥いでしまうのはこの身を流れる血筋のせいか。]
(29) 鯖 2015/11/15(Sun) 22時半頃
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男の更年期障害か、CCC! 良い医者を紹介するぞ、EDもついでに診てくれる!
[最初から勃起しなかったか、中折れしてしまったのだろう。 先程見た事後の光景的に有り得ない推測を立て、 ぐっと立てた親指に添えるのは慈愛に満ちた憐憫の眼差し。
お前の上司って面白いなぁと吾郎の髪をくしゃりと撫で、 冷静沈着の代名詞をかなぐり捨てて大声を張り上げた遠戚に 込み上げる笑いが止まらない。>>28*]
(30) 鯖 2015/11/15(Sun) 22時半頃
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[遺伝子の相性というのは身体の相性までいいものらしい。
情事の名残で皺だらけになったシーツの上。 横たわりながら抱き寄せた腕の中で、荒い息を繰り返す彼の顔を覗きこみ。 汗で張り付いた髪を指先で避け、その眉間にあやすように唇を押し当てた。
睫毛が震えるその目元へ。上気して染まる頬へ。 そして赤く濡れたその唇へ。 緩やかな口付けを繰り返し、目を細める。]
……まだ抱き足りないって言ったら、怒るかい。
[大分収まったとはいえ、足を絡め。太腿へ擦りつける下肢はまだ完全に萎えてはいない。 縋るように首に絡まった腕を引き金に。>>*106 拒むことをやめた肢体を与える刺激に身悶えさせ、快楽に乱れる彼の媚態に溺れるまま、その胎へ注ぎ込んだ回数は途中から数えるのをやめた。
額を合わせた距離で見つめて、喉を震わせ。 下敷きになった腕で、抱き寄せた背中を撫ぜる。 そうして少しだけ身体を離せば、彼の下腹へと視線を落とした。]
(*107) SUZU 2015/11/15(Sun) 23時頃
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生まれてくるのは、男の子かな。女の子かな。 僕と理津どっちに似るんだろう。 楽しみだな。
[招集を受けた時は、祖父を喜ばせられればと思っていただけだったのが。 今はそこに息づいたばかりの彼の子供が、どうしようもなく愛おしい。 とはいえ、彼が産むことになった時のことを忘れたわけではない。>>2:*21]
……ねえ。やっぱり、子供は君が育てるのかい?
[一度言ったた引かなさそうなのは、わかっている。 確認してから、うーん、と数秒唸って。]
(*108) SUZU 2015/11/15(Sun) 23時頃
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あのさ、一つ提案があるんだけど。 理津が子供を引き取るっていうなら 僕が、子供ごと理津をもらうってのは、どう?
僕も仕事があるから子育て出来る時間は限られるけど 幸い、お金だけはあるからね。 ベビーシッターを雇えばいいし、 それなら理津も学校に通えるよ。
[最終手段で弁護士を立てて親権争いなんてのはできればしたくない。 睦言にしては現実的で甘さが足りず、やっぱりムードの欠片もないのは諦めるとして。
今、己が本当に言いたいことはこれではない。]
(*109) SUZU 2015/11/15(Sun) 23時頃
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[彼と自分が和名でなかったことは幸いだったかもしれない。 もしも和名で名をつけようものなら、 瑠死腑衛琉だとか魅華衛琉などといった Kilroy was hereどころではない壁の落書きのような名になっていただろう。>>17]
オレは若いからな、回復力も早いのだ。
[深く座りなおすと笑みを噛む様子に気を良くして。 傷つけた肌に舌を這わせると彼の言葉が詰まるのに薄く笑みを浮かべる。
全てを任せていた先刻はそんな余裕もなかったと思えば その反応だけで吐息が熱くなった。
不意に呼ばれる名は、より子を成した時の情交を思い出させられ>>24 ゾク、と背中に疼きが走る。
その癖自らが発した言葉に固まる空気の気恥ずかしさは思春期のそれだ。 永遠の14歳の精神とて、このような空気は耐え難く。
漸く発された平凡な台詞に余計に募るのは羞恥と、その先の感情。]
(31) death73 2015/11/15(Sun) 23時頃
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[その先の感情についてはオレは不得手である。 それを口にするのも、何と言えばよいものかわからない。
感情に引きずられるように体勢を変えて、 その顔をよく見ようと向かい合い、 僅か仰け反れば無意識にそれを追うように顔を近づける。]
…まあ、その様な名も悪くはないな。 語呂も若干良くなる気がする。
[その誘い文句の意はさすがに空気が読めなくてもわかり>>25、 しかし気の利いた言葉を返せないのはこちらも同じだった。
その言葉の意味と腰に回された手の熱さに染まる頬は、 風呂場の熱気のせいだということにしておいていただきたい。
どうにも緩んでしまう頬は誤魔化しようがなかったが。]
(32) death73 2015/11/15(Sun) 23時頃
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―――ん…?
[近づく唇に心臓が跳ね、 おそらく、多分、それを言われたら熱気のせいどころではなく 顔真っ赤になるだろうし 普段以上に挙動も明らかに不審になる自信はあったが
それが、期待する通りの言葉なら良いと、
続く台詞を待って、彼の瞳を見つめた。]
(33) death73 2015/11/15(Sun) 23時頃
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[何故か少し様子が可笑しいディーに首を傾げながらも、何でもないという仕草をされればまぁいいや、と小さく声を出し。>>20 風呂と聞けばようやく疲れた表情に笑みを戻す。]
風呂すっげー入りたい、身体ベトベトするし……。 抱かれる側と抱く側ってこんなにも違うんだな。
[ボソ、と恥ずかし気な言葉を呟きながら先にベッドを起き上がるディー 起き上がりたい気持ちはあれど、悲鳴を上げる腰はどうにもならない。 ディーの腕が伸びてくれば起こしてくれるのだろうとその手を取ろうとするが、まさか抱きかかえられれば暴れることも出来ずに身体をただ預ける。
この歳になってまさか世間的で言うお姫様抱っこをされるとは夢にも思わない。 する側ならわかるけれども。]
(34) ライラ 2015/11/15(Sun) 23時頃
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[ふわり、と柔らかいタオルに身体を包まれまるで女みたいな扱いをされれば困ったように眉を下げながら苦笑。 まぁまっぱで移動するよりはマシか、と思う事にする。
バスルームには誰かいるのだろうか。 途中すれ違うモナリザに反射的に軽い会釈をするのは仕事で会釈ばかりしてるからだ。]
ん?まぁ此処に居りゃ先客もいるだろうさ。
[聞こえてくる水音で話し声は掠れて聞こえてくる。>>21 だからその声がまさか聞き覚えるある声だとは思わないし、此処に自分の知り合いがいた事すらも忘れている現状だ。
まだ下ろされぬ身体は彼の腕の中のまま、ガラリと開く扉の先の湯煙へと入っていく。]
(35) ライラ 2015/11/15(Sun) 23時頃
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[――しかし、それを最後まで聞くことなく身体が宙に浮き>>26
もう少し体重をつけるべきだというのは 確かにその通りだったと間抜けなことを
視界がひどく悪く、呼吸ができない世界の中で思う。]
(36) death73 2015/11/15(Sun) 23時頃
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――――――……、
[ディーが叫ぶ先へと視線を向ければ、身体が硬直する。>>29
聞こえてきた水音よりも投げ込まれたのが人間だったことよりも。>>26 目の前にいるのは己の職場の上司ではないか、と言う驚愕に口をパクパクさせながら。>>27
そんな硬直状態のまま洗い場へと移動をされ、 膝の間へと自分の身体が彼に挟まれる形に、暴れるのも忘れる。 跳ねっ毛の髪はお湯で滴ればぺたんとストレートに戻り、あろう事か彼の手は此処が共同の風呂場にも拘わらずに身体に手を伸ばされる。]
ッ!!!!?? 何、考えて ――――ッ ふ、
[泡立てた掌が耳へとやけに厭らしく響き胸板を自由に這う。 囁かれる言葉に一度大声を出すも、直ぐに口許を手で覆い歯を食いしばる。>>22
背流れる泡の感覚と、押し付けられる彼の胸板のぬるりとした感触に抑える声も途切れ途切れに出てしまう。 ピン、と弾かれる突起は勿論感じ硬くなってしまう、そんな指摘をされれば顔を俯かせながら吐く息は甘く荒い。]
(37) ライラ 2015/11/15(Sun) 23時頃
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[必死に顔を後ろへと向けキ、と彼を睨み付けるも逆効果なのかどうなのか。 上司が此処にいるんだ、と言う視線を彼に向けるので精一杯だった。*]
(38) ライラ 2015/11/15(Sun) 23時頃
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[勢いよく風呂に落ちた後、 ゴボボボと音を立てて空気を肺から吐くと同時、大量の湯が口内に流れ込む。
胃に流したことのないものを今日は三度も入れている。 普段碌なものは食ってやしないこの身体にその仕打ちはどうなのだろうと
というか、オレは仮にも妊娠中なのであるが。
意識を手離したら本当に死ぬと風呂の縁を掴み、 なんとか一命、いや、二命は取り留めた。]
(39) death73 2015/11/15(Sun) 23時頃
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[彼の空いた手を取り、指を絡めて。 顔の前まで引き上げれば、瞼を伏せ。 もう一度その指先に唇を落とした。]
言っただろう。僕は理津の全部が欲しいんだ。 これから先も含めて、全部。
僕に、理津と。 生まれてくる子の責任を取らせて欲しい。*
(*110) SUZU 2015/11/15(Sun) 23時半頃
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カハッ…う、え、ゲホッ……クリス、き、さま…
[毒を流し込まれた時以上に呪詛交じりの声を水と共に吐き出して、 思い出したように深く刻まれた眉間の皺の下の瞳で オレを何度も殺そうとする伴侶を睨み、
知らないおっさんとちょっと知ってるおっさんに対し 何だか知らんが激昂しているクリストファーの腕を、 思い切り自重をかけて湯船に向けて引いた。]*
(40) death73 2015/11/15(Sun) 23時半頃
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[指輪が用意できるならすぐにでも贈るのに。 順序もへったくれもありはしない必死のプロポーズは彼に届いた否か。
そんな事後の部屋の空気を破るように、徐に部屋の扉が開かれた。>>*60]
………………………。
[あれは隣の部屋のガチムチ系男。それも半裸。 無言で何事もなかったように再び閉じた扉を見つめて。 一言ぽつりと。]
……ああいうのが好みなんだよね。
[彼の言葉を真に受け。>>3:*52 扉の向こうに消えた筋肉隆々の身体と己とを見比べ、ジム通いを検討すべきか真顔で呟いたのだった。]*
(*111) SUZU 2015/11/16(Mon) 00時頃
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[シュウロの腕を枕に、汚れたシーツの上へ横たわりながら。>>*107 荒い呼吸を繰り返すのは、全てを欲しがる我が儘な男が。 本当に貪欲なまでに、理津の全てを根こそぎ喰らい尽くしていったからだ。
汗ばむ額に触れる指先を知覚して。 閉じていた瞼を開ければ、満足という一言に尽きる表情を浮かべたシュウロの顔が間近に迫り。 開いたばかりの瞼を再び閉じて、やわらかく眉間へ触れた唇を受け入れる。
眉間から始まった優しすぎる口付けの雨は幾度も降り注ぎ。 微かな笑みを浮かべる唇を終着点にした。]
………足りないって… 何回したと、思って…
[絡め取られた足。 太腿に擦りつけられる熱源に、くらり…として目元を覆う。 スプリングのよく利いたベッドの上で目眩を起こすのはこれで何度目だろうか。]
(*112) nokto 2015/11/16(Mon) 00時半頃
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[シュウロの視線が下を向くのに気づいて、後を追うように理津の視線も下を向く。 そこにあるのは、薄く平らな自分の腹。 本当に、そこに自分以外の命があるのか疑問に思う。
男として生きて来て23年。 バライラ因子が発見され、Birth Liberty計画が実施されて早十年>>0:#2 まさか自分がその計画に巻き込まれて、子を産むことになるとは思わなかったけど…。]
さぁ… どっちでもいいんじゃない?
[若干無気力気味な声は、幾度も重ねた疲労故に。 ただ、自分の腹を見下ろす目だけを微かに細めて。 向かい合う男が父性を自覚し始める傍ら>>*108、母となる理津に、母性の目覚めはまだ遠い。]
(*113) nokto 2015/11/16(Mon) 00時半頃
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………ん? …うん、まぁ……。
[尋ねられて、曖昧に返事を濁す。 あの時は啖呵を切ったものの、実際に大学生である自分が一人で赤ん坊を育てられるかと言われれば、非常に謎だし不安の方が大きい。
今更、やっぱり無理だとシュウロに丸投げしてしまっては呆れられ…、いや、嫌われるだろうか…。
唸るシュウロを前に、不安に目を伏せ。 卵とやらが有るか無いかも分からない腹をそっと撫でる。]
………え?
あ、………は……?
[そんな状況で提示されたのは、あまりにも理津にとって都合がよすぎる提案>>*109 これが部屋へ入ったばかりの頃であれば「馬鹿にするな」と一蹴して終わりだっただろうが。 困ったことに今の理津には、断る理由がひとつもない。]
(*114) nokto 2015/11/16(Mon) 00時半頃
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[腹を撫でていた手を取られ。 瞼を伏せたシュウロが、誓いを奉げる騎士のように指先へ唇を落とす。>>*110]
―――………っは…
[言葉や感情よりも先に、ただひとつ零れた吐息。 本当に、見た目のいい男は狡い。 なにをしてもさまになるんだから。]
責任とか、世間体とか。 そーいうのを気にして言ってるんだったら、俺はいらない。
どうしても、子供だけ欲しいって言うんだったら… 考える……けど…、
[絡めた指先に、少しだけ力を込めて。 真剣な眼差しを向けるシュウロから視線を逸らしたのは、ほんの少し、続きを言う事に勇気と決意が必要だったから。]
(*115) nokto 2015/11/16(Mon) 00時半頃
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浮気と二股。 絶対しないって約束してくれるなら…
もらわれても、いい…よ…?
[順序もへったくれも無い、シュウロの必死のプロポーズに。 もうふたつ、条件を付け足した。*]
(*116) nokto 2015/11/16(Mon) 00時半頃
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[甘ったるい空気と大事なフラグを自らへし折った男は、 勢いに任せて突き飛ばしてしまった事実に我を取り戻す。 何もかも悪魔の血族が悪いのだと物語る眼差しだが、 実行したのは紛うことなく、この両腕で在る。]
――― この程度で死に絶えるほど脆弱な筈があるか。
待て。私と彼は仕事に復帰しても顔を合わせるのだぞ。 部下の性生活の一部など、私は知りたくない。
[Dの縁者への悪態は一層遠慮がない。>>29
チラ、と目が合う先はつい先日まで雑用を任せていた部下。 彼とて直属の上司に営みを目撃されるなどと云う、 高等プレイに脚を踏み入れたい訳ではないだろう。>>37]
(41) momoten 2015/11/16(Mon) 00時半頃
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[悪魔の名を冠する男に思わず制止を仕掛け、 直前まで似た空気をばら撒いていたとは思えぬ男の反論。 そも、くらりと傾くように色香を滲ませた母体を、 あっさりと湯船に沈めてしまったのだ。>>31>>32
後悔は先に立たず。 或いは因子の発現から始まる因果応報が続いているのか。 偏に神に捧ぐ愛の路は苦難の連続だ。
昂ぶりを見せた己の素直な心と体を、真水で打ってから、 風呂の縁へと手を掛け、泡を立てて沈んだ相手を探す。 多少湯が目減りしていようと、それも自身の所為ではない。]
――― キルロイ、無事か。 すまない、君を拒絶した訳では……、
[言葉に案外真摯が籠るのは、直前に見えた表情所以。>>33 何かを期待するような眼差しに、言い損ねた言葉。 脳裏に思い返せば、水を浴び続けても、熱が下方に集まる。]
(42) momoten 2015/11/16(Mon) 00時半頃
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[言い訳の語尾が揺れてしまうのは、仕様だ。 良く冷えた腕を湯船へ伸ばし、溺れる彼に触れ。>>36>>39]
良かっ――、
[彼が水面に浮かぶ影を見つけると、自然と安堵の息が零れ。 ―――― その油断が、天誅と云う形で自身に返る。>>40]
(43) momoten 2015/11/16(Mon) 00時半頃
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[解かれた長い髪が宙に拡がり、波を打つ。 安堵に緩んだままの瞳と、彼の名を紡ぎかけた口の形。
そして、迫る、熱い湯船。
二度目に立った水柱は先より高く。 風呂場で暴れるなと云う正論が悪魔と部下から聞こえそうだ。]
(44) momoten 2015/11/16(Mon) 00時半頃
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[だが、此度頭から風呂に沈む際は、彼の手を離しはしなかった。
彼に教えてやる気は然してないが、己を呼ぶ特別な名は、 彼が思うよりも、己が意識するよりも、確かな魔力を持つ。
強く握り込んだ掌に、触れて直ぐに体温を取り戻す身体。 正直に過ぎる、と自らに叱咤を込めながら、 彼の身体に縋るようにして、湯船から顔を出した。
ハ、と短く息を散らかしつつ、前髪を掻き揚げて。]
―――…胎教としては、過激だ。
[辿り着いた先もやや明後日な結論ながら、 不屈に睨みつけてくる眼差しに返した溜息は、 やはり、度し難い熱を雪ぎ切れてはいなかった。**]
(45) momoten 2015/11/16(Mon) 00時半頃
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[ピロートークと言うには色気もムードもない会話の切れ目に、音もなく扉を開いて現れた闖入者>>*61
目が合って数秒の沈黙の後に、お隣さんとは違う部屋へ入って行ったガチムチ系おっさんの片割れは静かに部屋を出て行った。
一体なんだったんだろうと冷静に思う理津に、羞恥や憤怒の色はない。 なにせ普段からモデルのアルバイト>>0:33でヌードやセミヌードを披露しているのだ。 真っ最中でもあるまいし、男同士で裸を見られたからといって何がある。
ただシュウロの方はそうでもないらしく…>>*111]
ん……? あぁ、うん…。結構好み。
[好きか嫌いかで言えば好きだと、若干間の抜けた調子で答える。石膏像の肉体美など何時間眺めていても飽きが来ない。
出産(?)までの一月をここで過ごすのだという事を注いでのように思い出し。 もしおっさんさえよければ、その見事に鍛えられた男性的な肉体をデッサンさせてもらえないだろうかと。 トランクの中にあるスケッチブックを思いだして悩む理津が、シュウロがジム通いを検討し始めたことなど知る由もない。*]
(*117) nokto 2015/11/16(Mon) 01時頃
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[身重となる大切な吾郎を俵担ぎになんて出来ないし、 おんぶをすれば子供じゃないと駄々を捏ねられてしまいそうで。
結果、選んだお姫様抱っこにやや不満げな顔。>>34 女扱いだなんて、とんでもない。>>35 愛しい相手に情を寄せての動作を、高が異性に向けるものか。]
……どうかしたか?
[びく、と硬くなった体に視線を下ろせば、 はくはくと金魚のように口を開閉するだけの吾郎。>>37 上司に全裸でお姫様だっこされたのを見られたのが嫌らしい。
腕で後孔付近を覆い、見られないよう配慮はしたのだが、 見られたという衝撃はそんな配慮すら吹っ飛ばすようだ。]
(46) 鯖 2015/11/16(Mon) 01時頃
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[水柱が上がった余韻で浴槽の外にと溢れ出た湯は、 宛ら世界再生の大洪水──…と呼ぶには水量が物足りないが。 祝福の喇叭を七度吹き、溺れる羊を救えば問題がどこにある。
人を射殺す視線を受けても物ともせず、>>41 神の眷属が相手を放った両腕と違い、此方は確り掴んでいる。]
歳を考えろよ、老けた面しやがって。
……………俺だって、見せつける趣味はないな。 後で拗ねられるのもごめんだし、見せるのは勿体無い。
[死滅するのは子種より先に、毛根かもしれない。>>41 大丈夫、禿げても問題のない顔の造りだ。 腕の中に吾郎を隠すように引き寄せ、 意気揚々と頷く顔に嘘偽りは一切合切浮かべてやらずに。]
(47) 鯖 2015/11/16(Mon) 01時頃
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[背後から、再び聞こえる水柱が立つ音。>>44 痴話喧嘩は犬も喰わんとそちらに視線を向けてやらないが、 奴等の子にはしっかりと今日のことを耳打ちしてやろう。
お前らのパパとママは仲が良くて、初めて会った日にも 風呂場ではしゃいで滑ったくらいなんだぞ──…と。
それが嫌なら改装費をポケットマネーで弾め、守銭奴。 くく、と上がる口角は悪魔が裸足で逃げる悪辣さが滲み、 素っ惚けた顔で伴侶に擦りつくのであった。*]
(48) 鯖 2015/11/16(Mon) 01時頃
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[事後の名残を克明に残す寝台の上。 きっかけは理津のこんな一言だった。]
ちょっと風呂行ってくる。 汗かいたまま寝るの嫌だし…。
[そう言って一人でベッドから降りようとしたのを止められ。 立てるし歩けると言う理津の言い分を無視した横抱き(いわゆるお姫様だっこ)で誰もいないオープンリビングを横切り、丁度対面にあるバスルームへ。
扉の前で聞こえたのは、政治家の怒声だろうか>>28]
うわー… なんか、すっごくめんどそう…
[しかし中へ入らないと言う選択肢は理津の中にもなく。 身体のあちこちにシュウロの独占欲を散らしたまま、横抱きで現れた理津の姿はどちらが抱かれたか一目瞭然だっただろう。**]
(49) nokto 2015/11/16(Mon) 01時頃
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[そうして、真っ直ぐになった吾郎の濡れ髪を背後から堪能し、 自分の体で囲った彼に逃げ場などあるものか。>>37]
何って、吾郎のことばかり考えている。
[少しだけ、と触れた手が理性を失ってしまうのは致し方ない。 シャワーから湯を出しっぱなしにして水音で声を掻き消すが、 跳ねた声は小さく反響し、向こうにも届いてしまいそうで。
指先で突起を押し潰されながら、 それでも健気に潤んだ瞳で睨み付けてくる。>>38 ゾク、と快感が背を駆けるのは己が節操なしだからではない。]
(50) 鯖 2015/11/16(Mon) 01時半頃
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[── だが、同時に見過ごせない感覚も消えてはくれず。 手を出すのをやめろと訴える吾郎をきつく抱き締め、 下肢を擦り寄せるのだけは何とか耐えながら。
耳朶を口内に含み、落とす囁きは彼だけに向けたもの。]
なぁ、吾郎。
───…抱いてくれって言ったら、呆れるか?
[じくじくと熱を持ち、疼きを訴えるせいもあるが 吾郎が今まで抱いた男達に、どんな表情を見せたのかと。 抱かれて快楽に啼く姿だけでは足りないだなんて、 強欲すぎて嫌われないだろうかと肩口に顎髭を押し付ける。
きゅう、と眉尻を下げて駄目かと懇願する姿に 威厳もなければ、男らしさの欠片もなかった。*]
(51) 鯖 2015/11/16(Mon) 01時半頃
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[ちょっと知ってるおっさんが部屋の扉を無遠慮に開け放たれた際は 寛容さすら見せ冷静だった男が、 何故突然風呂場へ自分を投げ込んだのかは 彼と知らないおっさんとの関係を知らないが故。>>41
お湯の中で、聞こえた気がした声からなんとなくその事情を 察しはしたが、察したところで赦すつもりはない。
オレは寛大さにはそれなりに自信があるが、 彼奴に甘い自覚もあるが、身体に水を打たせいる彼とは違い、 熱い湯の中で頭に上った血は下がりそうもなかった。]
(52) death73 2015/11/16(Mon) 01時半頃
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無事、に見えるか…?
[拒絶したわけではないとはわかってはいたが>>42 そういう問題ではない。
風呂に投げ込まれたことよりも、 期待するような顔で待ってしまった言葉の続きが 聞くことができなかったことの方に怒っているのだが。
水面から顔を出した自分に安堵の顔を見せるのに、>>43 若干甘くなりそうになるが、 頭に上った血は収まらず、ほとんど反射的にその手を引いていた。]
(53) death73 2015/11/16(Mon) 01時半頃
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[立った水柱の大きさと派手な音にやりすぎたような気はしたが 離さないままの手と、感じる体温に溜飲が下がってしまうのだから オレはやはり甘すぎるのかもしれない。>>45]
誰のせいだと…。
[胎教にしては過激などと言うその口に、ぐ、と顔を寄せて 相変わらず不機嫌な眼差しのままだが、熱の篭った瞳で]
…誠意を見せるなら許してやらないこともない。
[別にあの言葉の続きをムードもなにもあったものではない今言わなくても良いが、とは思うけれど、 熱を感じる肌に下肢を押し付けて身体を寄せるのは、 知らないおっさんとちょっと知ってるおっさんに
弱味を見せたくないらしいことをわかっての嫌がらせだ。*]
(54) death73 2015/11/16(Mon) 01時半頃
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[―――嫌がらせのつもりでクリストファーに身体を寄せた直ぐ後、>>54 今回はタチをやると大見栄を切っていた隣人が 横抱きにされて風呂場へ来たのを見れば>>49
同じ状態で此処に来た自分のことを思い出し 先に移動していて良かったと心底思う。
やっぱり抱かれているじゃないかと言いたげな半笑いを向けるが、 湯船の中、強請る様に相手の首の後ろに手を回している自分の姿を思い出し 揶揄る言葉を飲み込んで奥歯を噛みつつ気まずそうに目を逸らした。**]
(55) death73 2015/11/16(Mon) 02時頃
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ッ、 く そ……、
[さらりと言ってのける男の手は止まらない。>>50 水音が己の声を隠してくれると信じている、いや信じたい。 そんなの俺だってディーの事を、ディーの事しか考えられないに決まっている。
此方の睨み付けは勿論通じるわけもなく、 彼の欲を煽る材料にしかならない。
此処が風呂場だと言う事を忘れてこのまま、とさえ思ってしまっている自分を殴り飛ばしたい。 それなのに、突然彼の手が止まる勢いできつく抱きしめられる。 もどかしさに首を傾げながら、耳朶に柔らかな感触と、 彼の甘い声が鼓膜を翻弄する。]
(56) ライラ 2015/11/16(Mon) 14時半頃
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ン、何……?
――――…そりゃ喜んで抱くけど、ようやく抱かれる気になったのか?
[肩付近にある頭をゆっくりと撫でる。>>51 何だこの可愛い目の前にいる生物は。 俺の理性が今すぐ襲えと雄に熱が籠る。
この男に快感を植え付け、己の形を覚えさせることができる。 その顎を五指で纏い唇に己の唇を押し付ける。]
俺はディーを横抱きにすることは出来ないし、お前みたいに格好良いリードが出来るかわからねぇけど。
でも、ディーを愛すことはできるぜ?
[お返しをする様に彼の耳許に甘く囁き、 まだ拓かれていない後孔へと指を伸ばしその窄みを軽くノックした。]
(57) ライラ 2015/11/16(Mon) 14時半頃
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[そう、此処がお風呂場だと言う事も忘れて。*]
(58) ライラ 2015/11/16(Mon) 14時半頃
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[吾郎の声が掻き消されずに済んでいるのは、 この距離と、意識を一心に向けているが故に。>>56
睨み付ける瞳の奥で情欲がちらつき、淫乱、とつい囁いて。]
……あの変な飲み物を、飲んだせいだ。
[抱くのは俺だと押し通してから日も跨がずにいるのだから、 認めようにも認めきれず、飲み物のせいにして。 洗い立ての髪を撫でる手に、おずおずと頭を擦り付ける。>>57
視界の端に、既に臨戦態勢を取る雄を捉えると溜め息を吐き、 どっちが好き者だか、とベッドでのやり取りを掘り返した。>>3]
(59) 鯖 2015/11/16(Mon) 19時半頃
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[顎を掬う指に抗わず、自分の体で背後からの視線を遮り。 口付けを交わす唇に漏らすのは、もどかしげな吐息。]
横抱きに出来なきゃ、抱く資格はねぇのか? 格好良いリードとか要らねぇよ、格好悪いのも吾郎なんだし。
…………うっせ、あたりまえだろ。ばーか。
[ぞわりと肌が粟立つ感覚は、嫌いじゃないが。 威圧のない罵倒をしたくなる気持ちが、よく分かった。 こそばゆくて、恥ずかしくて、悪態を吐かねばやってられん。
居心地の悪さに、体を小さく身動がせば伸びてくる悪戯な手。 湯で濡れた窪みを叩かれた瞬間、背が弓なりにしなり。]
(60) 鯖 2015/11/16(Mon) 19時半頃
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[─── ゴッ!]
ヤるなら、部屋に戻ってから、な。
一人で立てない癖に調子に乗るな。
[それは、場所や自分の立場を忘れきった男への制裁。>>58 頭突きした額はじんじんと痛むが、構うものか。 それでも痛がる姿にはやりすぎたかと反省し、 キスの雨を降らせて吾郎の曲がった臍を整えよう。
表面を触られたせいで増した疼きは頭が眩むほどで、 やっぱ抱かない、なんて言われた日には卒倒してしまう。
体に残っていた泡を流して落とし、手早く髪を乾かせる。 着替えは脱衣所に用意されていたが、袖を通すこともなく、 己が全裸な以外は行きと変わらない格好で部屋にと戻って。]
(61) 鯖 2015/11/16(Mon) 19時半頃
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[せいやっ、と勢いを付けて吾郎をベッドの上に転がした。 その横に倒れ込むと、まだ湿り気の残る髪を掻き上げる。]
………………、
[なんと言って良いか分からずに、口を開けてから閉じ。 吾郎の腹に手を伸ばし、膨らんでないそこを優しく撫でる。]
あー、妊娠してるだろう、から、 あまり無茶とかは、するなよ。
───…もう、吾郎一人の体じゃないんだから。
[言ってから、実感と羞恥が交互に襲ってきて、 みるみる赤くなった頬は目の錯覚ということにしてくれ。*]
(*118) 鯖 2015/11/16(Mon) 20時頃
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――――――――、ッ!!!
[声にならない痛さとはこのことを言うのだろうか。>>61 ちょこっと調子に乗っただけだと言うのに>>58、いいえすみません此処でヤるつもりでした。 なんてことは言わないけどもきっと伝わっている。]
わーってるよ、少し位調子のったっていいだろ?
[フン、と大袈裟に額を摩りながら潤む瞳で見つめて。 それが効いたのか降ってくるのはキスの嵐。 優しい男と知っての確信犯だとは彼も思うまい。
然し余程早く抱かれたいのだろうか、身体の泡を落とし息子は天を向いたまま風呂場を後にする。 着替え位と声に出す間もなくあれよあれよというまに部屋へと戻った。]
(62) ライラ 2015/11/16(Mon) 21時半頃
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―――へッ !?
[ベッドの軋む音が一際大きく鳴り響く。 仮にも身籠る身体がディーによってベッドへと勢いよく転がされる。>>*118 その横へまるで悪びれもなく身体を沈めるディー。
髪を掻き上げる仕草は可愛いと言うよりは格好良いと言うべきなのだろうか。]
人をベッドに転がしといてその台詞を言うのか……、まぁディーらしいけど。 んじゃ無茶しねぇように上に乗ってもらおうかね?
――――わかってるよディー、俺とディーの子だからな。
[ディーの方を見れば目の前で顔を真っ赤にしているではないか。 此れは此れでもの凄く可愛いものを見れたな、と口許を緩ませて。 ゆっくり身体を起こしながら彼の上へと覆いかぶさる。]
(*119) ライラ 2015/11/16(Mon) 21時半頃
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俺、優しくは出来ないかもよ? ヤられたことは倍返ししないと気が済まないタチでね。
[フン、と愉快に鼻を鳴らして顔を近づけ鼻を甘噛みする。 容赦なく何度も己の身体を貪ったからには、倍ぐらいヤり返さなければいけないなと。
俺の欲が早く突っ込みたいからと言う我儘を彼のせいにして優しくしないと言うのは致し方なし。 ちゅ、と頬へリップ音を立てながら数度口付けを落として、 己の両方の五指を彼の五指へと絡ませて、暫し彼を見つめながら。]
ディー、愛してる。 お互いの子を一緒に産んで、一緒に育てようぜ?
[耳許へ唇を寄せて甘く囁いて。 彼の希望も俺の希望も両方叶えばもう言う事はないだろう。
後は愛に溺れるだけの事だから。**]
(*120) ライラ 2015/11/16(Mon) 21時半頃
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[まだ触れ足りない。>>*112 けれど、同じくらい彼も大事にしたい。 理性はシーツに沈む身体を労ろうとするけれど、まだ収まらない煩悩は足を絡ませて触れる肌の範囲を少しずつ増やしていく。
年上の自分がこんなじゃだめだろう。 疲労が滲む掠れた声一つでまた貪りたくなるのを耐えて。>>*113
煮えきらない返事に、やっぱりそうかと早合点を。>>*114 畳みかけた提案に返ってきたのは、拒絶ではなく。戸惑い。 期待しても、いいだろうか。 この先を告げても、この手が振りほどかれないことを。 僅かな緊張で、鼓動が早くなるのを感じながら。
微かな吐息に、指を絡めたまま息を詰める。>>*115 握り返される指先に、祈るような想いで瞼を上げれば。視線が逸らされ落胆した。
けれど。]
(*121) SUZU 2015/11/16(Mon) 22時頃
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………え。
[了承の言葉と共に付け足されたのは、条件。 それの両方とも己にとっては、考えつきもしなかったもの。 必死だった分だけ気が抜けたせいで。思わず聞き返すような声を漏らしてしまい、慌てて釈明する。]
違う違う。 どっちも考えてもいなかったから驚いただけで…っ。
[本当にそれだけでいいのか。 彼の目を覗きこむように見つめて。ふ、と頬が緩んだ。
絡んだ指を押しこみ、硬く握るように繋ぎ直し。 背に回した腕に力を込めて、もう一度強く抱き締める。
その約束が、彼にとって言葉にするほど大事なものなら。 己も同じように、大事にしよう。]
(*122) SUZU 2015/11/16(Mon) 22時頃
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約束する。 浮気も二股も、絶対しない。
だから理津を全部、僕にちょうだい。 僕も全部、理津にあげる。
[曖昧さを取り払った『全部』が、彼に伝わればいい。]*
(*123) SUZU 2015/11/16(Mon) 22時頃
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[色気もムードもないとしても。 実質新婚ほやほやの雰囲気に割り込む闖入者。>>*117 元より人の視線には慣れている。 腕の中の彼と同じく、真っ最中でもなければ。向けられる視線に邪なものが混ざりらない限り、平然としたものだが。
ただ彼の口から聞こえた答えだけは。 わかっていても、面白くなかった。]
……ふぅん。 そうなんだ。
[思いの外拗ねた声が零れてしまったことに、ハッと気づいて。 なんでもない、と鬱血が散る彼の首筋に顔を埋めて誤魔化そうとした。
好みの対象が石膏像であることも。ヌードモデルのアルバイトのことを知るのも。 アルバイトを断らせるために彼の身体に定期的に痕をつけたがるようになるのも。
全ての真相とその顛末は、もう少しあとの話。]*
(*124) SUZU 2015/11/16(Mon) 22時頃
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[リボンタイを翻しもしない雇用関係から、 裸の付き合いはステップアップが三段飛ばし。 彼のように隣人の営みまでも熟知する仲ではないのだ。>>52
肌に張り付く髪を伝う雫が湯船に落ちて波紋を描き、 眼前には腹据えかねた顔、掌中には彼の指先。>>53
途切れてしまった言葉の先に、苛立ちを育んでいるとは知らず、 瞬きを二度挟んで、沈黙を柔らかく噛む数秒。]
―――…誠意? ……金銭的解決のことか。
[腹の底を真黒に汚した政治家の等号は、浪漫を解さない。 彼が甘やかすほどに、明後日に向けてかっ飛ばすホームラン。
だが、彼の希求の源泉を知るのは言葉ではなく、行動で。 不意に肌が湯船の中で重なれば、肩が薄く跳ねた。 自身の理性が彼相手ではどれ程頼りないか、 其ればかりは浪漫を知らぬ身でも分からぬ筈がない。>>54]
(63) momoten 2015/11/16(Mon) 22時頃
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[けれど、素直な身体も、弾む心臓も、一瞬の衝動に覆される。
再び開いた扉の向こうには、新たな門出を迎えた二人組。>>49 知っている美青年と知らない美青年だ。
しかし、問題は彼らが既知で在るか、と云う些細ではない。
――――― 彼の眼が。 直前まで己だけを映し、怒りに萌え、蠱惑的に撓んでいた瞳が。
問題は唯一つ。 自身以外に向いたという事実だ。>>55]
(64) momoten 2015/11/16(Mon) 22時頃
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[躊躇いを孕んでいた挙動に注ぐ燃料は悋気の名を持つ。 衝動に焼けた胸は、彼を咄嗟に抱きすくめ両腕に軟禁。 風呂を豊かに満たす湯が、派手な音を立てるが、 一時、部下の前で在ることすらも忘れた。>>58
噛みつくように彼に注いだ口付けは、 きっと彼の求めた甘たるい続きではない。
それでも、己にとってはたった五文字よりも赤裸々な、 偽りの仮面を剥いだ、初めて触れる強い感情。]
(65) momoten 2015/11/16(Mon) 22時頃
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私以外を見るな、不埒者めッ!!
(66) momoten 2015/11/16(Mon) 22時頃
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――――ッ!
[吐いた瞬間、しまった。と走って回る理性。 仮令、先客が悪魔の甘言に嵌っていたとしても、 後から来た二人は素面の上、片方は知り合いだ。
手の早い悪魔が立ち上がる中、込み上げる羞恥に、 振り返ることすら出来もせず。]
(67) momoten 2015/11/16(Mon) 22時頃
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[何せ、病める顔も、健やかなる顔も、或いは、焦れる顔すら、 まぁ、目の前の彼だけが知っていれば良い話。
奥歯を打ち鳴らす代わり、触れ合わせたままの口唇に圧を掛け、 注ぐ吐息に混じる声は、彼を、甘く、甘く呼ぶもの。
キリー、と、ぐうの音の代わりに吐いたそれは、 偏屈者らしく、実に拙い―――― 愛の囁き。*]
(68) momoten 2015/11/16(Mon) 22時頃
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[共同バスルームは既に千客万来で、男同士がべたべたと肌を密着させている光景はハッテン場のサウナを彷彿とさせる。]
どこもかしこも丸く収まった感じ…?
[シュウロに抱かれたままぽつりと零せば、政治家と共に湯に浸かる隣人と目が合う>>55
「やっぱり抱かれてるじゃないか」と言いたげな半笑いに、理津の目が鋭くなる。 確かに啖呵を切ったのは自分だし、あの時は元カレのこともあって絶対に、絶対に抱かれてなどやるものかと固く決意を固めていたはず………なのに。
視線をキルロイからシュウロへ移して、ふっと息を吐き肩の力を抜く。 シュウロの子供を産むどころか、立会人の居ない婚姻の制約の真似事まで済ませてしまうなど。 この施設に来てすぐの自分は想像だってしていなかった。]
ねぇーえ、キルロイ。 処女そつぎょーおめでとー! 俺の喘ぎ声で抜いてたみたいだけど、 自分が抱かれたみたごかんそーは?
[気まずそうに目を反らすお隣さんへ。 バスルームの壁に反響するほど大きな声で、恥ずかしげもなくケラケラと笑いながら声をかけた。*]
(69) nokto 2015/11/16(Mon) 22時半頃
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[照れ隠しから、また一頻り戯れて。 また運動後の疲労感に身体をベッドに伸ばしていれば、隣の温もりが離れていく気配。>>49]
待って。 まさか一人で行く気じゃないよね。
[降りようとする腕を掴み、ひょいと膝裏に手を差しこみ抱きあげた。 大人しくしない口には、暴れると出ちゃうよ、と太腿を撫ぜて後孔から滴る精を指摘して。 力の入ることで震える下腹部の筋肉に、目を細め。 いい子だと宥めるように、蟀谷へ唇を押し当ててリビングを横切る。
お留守番よろしく飲み物を用意するよくできたサーヴァントに笑みを一つ。 バスルームの扉の前で、中から数人の気配と共に怒声が聞こえてきた。>>28 演説で鍛えられたその声は、実によく通る。]
(70) SUZU 2015/11/16(Mon) 22時半頃
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……クリストフ議員も、あんな風に怒鳴るんだな。
[いつしかのパーティで、柔和に握手を求めてきた姿からとても想像がつかない。>>0:40 政治家には得てして裏の顔がつきものだ。手腕もさることながら表向きの仮面も見事な彼が、どんな顔で怒鳴っているのやら。 珍しい見物の気配にくつくつと喉を鳴らして。]
そうかな? 裸の付き合いってやつで楽しそうじゃないかい。
[着いた時に言葉を交わした吾郎も、先程無言で扉を閉めたその相手も。腕の中の彼と仲良さ気だった若者も然り。 この施設の中では、肩書きも立場も気にせずにいられるのだと。 改めて知れば、楽しげにバスルームの扉を潜った。]
(71) SUZU 2015/11/16(Mon) 22時半頃
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[涙ぐむ姿が嘘泣きだってことくらい、分かっている。>>62 それでも甘やかしてやりたくて、静かに唇を寄せた。
その一方で身重だと気遣う体を放り投げるのだから、 呆れられても、見捨てられても、文句も言えない。>>*119]
いや、その。 ……乗れって言って、その行動はなんだ。
[照れ隠しだ、分かれ馬鹿と緩み切った口を睨み付け。 覆い被さって来た体に心臓が跳ね、肩を震わせた。
もっと屈辱的な想いをすると思っていた。 だが、実際、こうして押し倒されてみると照れ臭さや むず痒さはあっても、嫌な気がするどころか、むしろ。]
(*125) 鯖 2015/11/16(Mon) 23時頃
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その時は、その時だ。 体だけは頑丈なんだから、手加減せずに来い。
吾郎の全てを受け止めてやろう。
[噛み付かれた鼻に、くく、と喉を鳴らして片目を閉じて。 復讐に燃える吾郎を煽るように、腰を太腿で撫ぜてやる。>>*120
たかが上下が反転しただけだというのに、 頬に落ちる柔らかさと、絡む指の逞しさの落差に眩暈がした。 つい先程までは可愛いと囁いた吾郎に可愛いと囁かれて、 悔しいと思うよりも嬉しさがこみ上げるだなんて。]
互いに産めば、幸せも二倍になる。 政府から養育費をたんまりと毟り取ってやろう。
[くすくすと笑い声を共鳴させながら肌を合わせ、 激しくも甘い蜜の坩堝にただただ、落ちて行くだけ。**]
(*126) 鯖 2015/11/16(Mon) 23時頃
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どこまで貴様は汚い大人なのだ…。 絶対クリーンな職場とか嘘だろう。
[此方の苛立ちの原因も察さずに 金銭的解決という明後日の回答を出されて眉間の皺が深まる。>>63 口で言って分からないならば身体でわからせるしかあるまい。 嫌がらせという建前と怒りという衝動が羞恥を上書きし、 人がいようが知ったことかと身体を寄せれば 存外にわかりやすい反応が返ってきたことにまた甘やかしそうになってしまう。
しかし村瀬理津、貴様は別だ。
入ってきた新たな影に揶揄を飛ばしたくなるのも、 この状態を見られるのが気まずいのも、 さんざ小馬鹿にした経緯があるのと リア充爆ぜろという個人的寝不足の恨みがあるからなのだが。
職場の人間や親族に見られたからといって人を湯船に投げ飛ばした男が 因縁があるだけの隣人に目線をやったくらいでキレるとは思うはずもなく。>>64]
(72) death73 2015/11/16(Mon) 23時頃
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―――ッ?! …ん、ぅ…っ…
[こっち見んなとばかりに気まずそうに隣人から目を逸らした刹那、 抱きすくめられる身体に目を見開いて、突然のことに、その力に体が強張った。
次いで塞がれた唇は先刻の部屋での宥めるようなそれと違い、 ひどく衝動的でお世辞にも優しいとは言えないもの。>>65
それは確かに、期待していた言葉の続きとは違ったが、 期待していたものよりもひどく胸の内を焦がすものだった。
そしてその次に紡がれた言葉も、また。>>66]
(73) death73 2015/11/16(Mon) 23時頃
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…ッ、
[オレが常に他者を性的な目で見ているとでも思っているのだろうか、この男は。
口から零れそうになる溜息は、自分の吐いた言葉に羞恥を覚えて我に返った後のようだというのに、 甘く変わった口付けに飲まれ、 紡がれた名に、ふ、と笑み混じりの吐息に変えられた。>>68]
(74) death73 2015/11/16(Mon) 23時頃
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今更他の者など見るわけがなかろう。バカめ。
…仕方ない、続けざまの不敬はその誠意で赦してやろう。
[拙い愛の囁きに応えるように、 クリス、と特別な名を紡いで、押し当てられた唇を甘く噛んだ。**]
(75) death73 2015/11/16(Mon) 23時頃
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[そうして、時は少しだけ流れて。 吾郎の仄かに膨らんだように見える腹に耳を当て、 胎動を聞き取ろうとしつつ、内股を撫で回す男が一人。]
いっそ、うちの一族から離れるのも良いかもしれないな……。
[元々、緩やかな滅びに向かっていたDの一族だ。 その末端が他に移ったとて、誰一人と文句は言えないだろう。 悪魔の名を捨て、ただの人間として、夫婦として生を繋ぐ。
あるはずのない未来をこの手に手繰り寄せて、不可能を可能に してくれた実績があるのだから、何だって出来るとも。 ―――…そう、バライラ因子ならね。]
(76) 鯖 2015/11/16(Mon) 23時頃
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吾郎はどうする? 俺の名を貰うか、俺をお前に染めてくれるのか。
[五指を絡め合って、問い掛ける声はただひたすらに優しく。 どちらの答えであろうとふ、と髭を撓めて。]
そうか。吾郎が決めるなら、それが最良だな。
子供の名前は既に決めてあるんだ。 ダンテか、お前の名を借りるなら男吾郎。
[ダンテはともかく、男吾郎はダサいと笑うだろうか。 それならそれで、一緒に考える楽しい時間が増えるだけだ。**]
(77) 鯖 2015/11/16(Mon) 23時頃
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[―――飛んでくる揶揄>>69に文句を返してやりたいところだが、 見るなと言われた手前と塞がっている唇で反論出来ず。
やはり喋れないというのは死にたくなるものだ、と内心で思いながら それでも唇から伝わる誠意に、 この黙らせられ方ならば悪くは無いと思ってしまった。
ただし彼の死角、背中に回した手で村瀬に向かい中指を立てることだけは忘れない。
抱かれたご感想は、存外悪くなかったとは 口が自由になったとしても絶対に言ってやらないが。**]
(78) death73 2015/11/16(Mon) 23時半頃
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[賑やかになるバスルームでは、纏うべき外面も形無し。 柔和な顔して、劉コンツェルンの跡取りは喰えない男だった。 否、此処は喰った男と例えるべきか。>>71
無言の内に睥睨を返してしまうのも、無意識の表情変化。
されど、腕にしかと抱いた身が、僅かに体温を上げれば、 溜息を散らかしながら、胸に勝手に溜まる熱を持て余す。>>73
不貞を詰った男は、やはり純朴で、真摯を忘れない。 どれ程患っていようと、彼の底に残る煌めきは曇らない。>>74]
(79) momoten 2015/11/16(Mon) 23時半頃
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[そうだ、その通り、当然だ。 彼の言葉を肯定する百万の言葉も喉で絡まり熱に摩り替わる。
触れあう口付けの声の甘さに、ゆるりと瞼を下ろしかけ――…、 降ってきた核弾頭に踊らされる青年の掌の上。>>69
瞬間的に、カッと見開いた双眸は、熱色を宿し、 上体に覆い被さるよう、焦熱に背を蹴られて下唇に噛みついた。
また、湯が減るなんて悲鳴すら、この稚い恋には届かない。**]
(80) momoten 2015/11/16(Mon) 23時半頃
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[時は暫く流れた。 互いに腹が膨れている筈なのにいつもディーが俺の腹に耳を当てるのに慣れてきた頃。 実は聞くよりも太腿を撫でるのが目的なのはもうお察しの通り。>>76]
もう只野になっちまえよ、永久就職出来るぜ? 俺は染まるより染めてやりたい。
[Dの一族の事は詳しくは知らない。 ただ離れるのもいいかもと言ってる言葉が耳に入れば俺の苗字を取ればいい。>>77 そんな単純な事しか考えられないが。]
(81) ライラ 2015/11/16(Mon) 23時半頃
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…………ダンテにしようか。 お前の名が入ってる方が俺が嬉しい。
[どう考えても後者は駄目だ。 俺的には面白いがきっと子供が虐められるかもしれない。]
苗字は俺の名を取るんだから、名前ぐらいはお前の名を入れようぜ――?
[ディーみたいに格好良い事は出来ないかもしれない。 ディーみたいに気の利くことが出来ないかもしれない。 でも一つだけディーに勝てる事があるんだ。]
(82) ライラ 2015/11/16(Mon) 23時半頃
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ディーを愛してるって気持ちは、ディーにすら負けねぇよ。
[ディーの手を取り頬へと押し当てる。 この気持ちだけはディーにだって負けない、 生まれてきた子供よりもディーを一生愛してる。 勿論これからも譲る気はない。
視線を合わせて軽く額を合わせながら、静かに笑った。**]
(83) ライラ 2015/11/16(Mon) 23時半頃
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−一月後−
[携帯の端末を手に取り、アドレス帳からここ数年すっかりご無沙汰していた名前を呼びだす。
コール数回。 留守番電話になるかと思った矢先に、端末の向こうから随分と懐かしい女性の声が聞こえた。]
あ、母さん? 久しぶり……。そう、理津。
え………? ちょっと違うって! 大学辞めたとかじゃなくて!! いや、大事な報告だけど…
[会話を始めて一分と経たずにアドバンテージを持って行かれて、理津の眉間に浅く皺が寄る。]
(84) nokto 2015/11/16(Mon) 23時半頃
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孫できた。 あと俺、結婚………結婚?する、らしい…?
[自分のことなのに、言っていて言葉の表現がそれで正しいのか首をかしげる。
端末の向こうで混乱した声が矢継ぎ早に質問を投げかけて来るのを右から左へ聞き流しながら。 保育器に収まる卵を愛おしそうに見つめる男の背を見つめて、ふっと視線を和らげた。]
とりあえず、そーゆうことだから。 落ち着いたら孫の写真と一緒にメールする。 じゃあね。
[ピッと一方的に端末を切って。 そんなに見ててもすぐには生まれないよ、と。 黍炉の隣りへ歩み寄った**]
(85) nokto 2015/11/16(Mon) 23時半頃
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[足を踏み入れたバスルームは想像以上であった。
笑い声を上げて戯れるガチムチ系。>>30>>37 上がる水柱。>>44 そしてそれに寄り添う若者がこちらを見た。>>55 壮観ともいえる目の前の光景に、素直に感心してしまう。]
そうみたいだね。 どこも仲が良さそうだ。
[勿論僕らも。 腕の中で呟く声に付け加えながら、抱え直し。>>69 空いているシャワーを探して湯気が煙る室内を見回す。 少し離れたマットの上に散々酷使させた身体を下ろそうとして、気の強い彼の目元が鋭さを増したことに気付いた。]
理津?
[視線の先は、水柱から現れた男。>>64 ではなく、その隣の若者へ。そして。]
(86) SUZU 2015/11/16(Mon) 23時半頃
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[理津の声を問い質すより先に、バスルームに響き渡る怒声と。>>66 続く熱烈なラブシーンに、目を丸くする。>>73 他人の情事を邪魔するほど野暮じゃないが、いやはや期待以上に珍しい物が見れたと口元が綻んだ。]
クリストフさん。 子供が生まれたら、出産祝い贈りますね。 それと彼に、我が社に男性用マタニティ部門を作る時には 是非出産経験者の意見協力をお願いします。
[敢えて今は、議員と呼ばずに。 振り返れないその背中に気づかない振りをしておこう。>>67 年上の男の矜持をこれ以上傷つけるのも可哀想だ。 語尾が笑いで震えてしまったのはご愛嬌である。]
(87) SUZU 2015/11/16(Mon) 23時半頃
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― 数年後 ―
[託児所と化したレーヴで今日も今日とて漂う、甘い匂い。 子供たちにと振舞われるタルトやケーキの端っこをかじり、 嫉妬で渋面を晒す遠戚に行儀悪く指を差しては大笑いをかまし。
御曹司と政治家の二大パトロンの甲斐もあり、 子供の玩具やお菓子、服などには困ることもなく。 付けられなかったという厨二臭い名前候補で呼吸困難に陥り、 蹲ったカウンター内でのキスで平穏を取り戻して。]
……幸せ、だな。
[店内には友人らの談笑に紛れ、自分の血を、 愛しい人の血を分けた元気な子供達の声が響く。 ぽつりと零した独り言が示すのは、目の前の光景と、 譲れない想いを常に持ち続けていることに対して。>>83
夢は形を変え、色を変え、ただそこに在り続ける。*]
(88) 鯖 2015/11/16(Mon) 23時半頃
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―その後 BAR root801―
というわけで、だ。しばらくオレのシフトのほとんどは貴様に委ねたので精々労働に励め、同志よ。
[コンビニのバイト仲間≪供給の絶えない歯車に囚われた同志≫にそう告げてグラスを呷る。 諸事情によりノンアルコールだ。おそらく多分きっとしばらく酒を飲む機会はないだろう。]
「何がというわけなのか全くわからない…。
信者の元に嫁入りするとか常に腹に卵入ってるとか 今までの妄言よりおかしな方向に進んだ気がするんだけど大丈夫? いや、君の頭が大丈夫じゃないのは知ってるけど。」
[同志は常より光を失ったような胡乱な目で非常に失礼なことを言っているが特に気にするつもりは無い。]
(89) death73 2015/11/16(Mon) 23時半頃
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ああ、それとな非常に貴様にとっては残念なお知らせだろうが 貴様を脳内で犯すことももうないし、実際にも叶えてやれない。
あの日うちに来ておけばと泣きつかれてももう遅いのだ。すまんな。
「早く死ねばいいのにこの人…マジで。」
[同志の相変わらずの呪詛にも半笑いではなく微笑で返せるほどには心穏やかだ。 それを見て、うわあ、気持ち悪い笑顔と同志が零した言葉にすら寛容になれるほどに。*]
(90) death73 2015/11/16(Mon) 23時半頃
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―新世界より―
[そうしてバイトを減らした分、オレは見張りという名目の新たな職場に顔を出す。
欲しいものは手に入れた。 胸を患わせる孤独はもうどこか遠く。
それでもそう簡単に人は変われるものではなく。
見知った顔も中にはあったが、 お堅そうな職場の連中に告げる自己紹介も不遜な態度も変わらない。]
(91) death73 2015/11/17(Tue) 00時頃
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オレはキルロイ・クリムゾン・クリストフ。
―――新世界の神になった男だ。
[いや、むしろ、少しばかり重症度が増していたかもしれない。
末期患者を職場に引き入れたその最後のCの意を表す政治家は 盛大に溜息でも吐いているか顔を引き攣らせているかだろう。
まさかその彼が、その新世界の神の唯一の信者だとは誰も思うまい。**]
(92) death73 2015/11/17(Tue) 00時頃
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[けれど、彼らを祝う思いと、これとはまた話が別だ。 マットの上に腰を下ろし、彼を膝の上に引き寄せて再び横抱きにすれば、その顔を覗きこみ。]
……ねえ、彼に喘ぎ声聞かせたのかい?
[にこりと笑ながら、弄りすぎて赤く熟れた胸元へ手を這わせた。 微かに零れた声に、その唇を塞ぎ。 供えられていたアメニティに手を伸ばして、ボディーソープを泡立て白い肌へ塗りつけていく。 洗うと言うよりも、燻る熱を煽るように。 散々啼かせて見つけ出した彼の身体に散る、性感帯へ。一つ一つ丁寧に、掌を滑らせて。]
もう聞かせちゃだめだからね。
[耳元に歯を立てて。独占欲を滲ませた囁きをその身へ吹き込んだ。]**
(93) SUZU 2015/11/17(Tue) 00時頃
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― そう遠くない未来の話 ―
[顔に似合わずカップの中には幻想が拡がっていた。
ミルクで描いたシンメトリーの模様は新作だと聞くが、 懐古趣味《ルネサンス》には生憎疎い。
曲線を引き寄せ、斑に解けるラテアートに口を付けたところで、 ナーサリースペースから甲高い声が上がる。
どうやら、伴侶と子供がまた世界を救うことに成功したらしい。 幾つになっても子供らしさの抜けない連れは、 幼い息子とはまるで兄弟のようだ。
ぴょんぴょんと跳ねまわる子供は、彼によく似ている。 ――――患いまで遺伝してしまったのは想定外だったが。
だが、彼に似ずに、友達は多くできた。 高貴なる生まれの子供と、神曲の名を持つ子供と。]
(94) momoten 2015/11/17(Tue) 00時頃
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[喉に落としたカフェインに喉を潤され、 ゆっくりとスツールを立つと、 背中に掛かる悪魔の冷やかしを聞き流し、 大立ち回りを踏み出した彼の腕に手を掛けて制す。]
―――…キリー、もう三週間だ。 あまり、子供と同じように振る舞うのでない。
[咎める声は真剣味を帯びても、彼に刺さることはない。 大分丸くなったとは、社長の座を約束された男から受けた指摘。
淡い溜息が彼の耳朶を擽り、語尾には微かな笑気が絡む。]
(95) momoten 2015/11/17(Tue) 00時頃
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……君は、私の世界を支える、カミサマなのだから。
[彼にだけ伝えた筈の言葉を拾うのは耳聡い我が子。 天使の名をつけたからか、随分と歳に似合わず早熟だ。
だから、彼が嬉しそうに、知ってる。と、 漏らした笑い声にも、文句は付けなかった。
―――― 彼はきっと、己の世界を新たに変えるひと。 世界で一番照れくさい呼び方をするなら――――、]
(96) momoten 2015/11/17(Tue) 00時頃
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[ * 唯一、運命のひと * ]
(97) momoten 2015/11/17(Tue) 00時頃
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――……愛してるよ、黍炉。
[保育器に収まる我が子の卵に夢中な男の腕を引いて。 唇を重ねると共に囁いたのは、小さな小さな愛の言葉。**]
(98) nokto 2015/11/17(Tue) 00時頃
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