276 ─五月、薔薇の木の下で。
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…………寝る、
[暫しの間、そして沈黙。
そのままの意味で受け取り、未だに乱れる身体を恥じた。 耐えればいいのだろうか。]*
(*24) 2018/05/23(Wed) 19時頃
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[なるほど、説得力はある。 単純明快かつ、難しく聴こえた答えに納得しつつ。
困ったように笑ったのは、ひとりの時。 やはり求めることは罪か。]*
(46) 2018/05/23(Wed) 19時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2018/05/23(Wed) 19時頃
イアンは、ユージンの顔を思い出した
2018/05/23(Wed) 19時半頃
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[求めることを止めて、ひとりになって ベッドに潜り込んで耐えればいいのだろう。 そう思っていた筈なのに、 別の意味が浮かんで、身体はそちらを望んでいて。 ……思い込もうとしていただけなのだろうか。
それが無理矢理に与えられ変えられたとして この夜より何年も前から堕落した身だった。 特別欲に、あの香りに弱かった。 助けよう明かそうと思いながらも、 本能は、次は自分だと待ちわびていたのだ。 フェルゼにも拒まれていなければ、 その先は耐えるつもりでも口づけくらいしただろう。]
(*28) 2018/05/23(Wed) 20時半頃
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[呪いは今も生きて、欲望を煽り続ける。 もうそれはおかしいと 想いもないのに触れてはならないと知らされたのに。
そして────綺麗だとこいした男の、悪魔のような囁き
やめてくれ、もう何も言わないでくれ 誰を求めているのか分からないのか、なんて 嘘だと悟られた予感があれど、別れを告げたのは俺。 知りすぎた感覚は、言葉だけで蘇るようで。 水などでは冷えない奥底が疼き、熱を燻らせる。]
(*29) 2018/05/23(Wed) 20時半頃
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きみ、酷い 人だ…… 知らなかった、こんな……
[相手はただ返事をしているだけ この身体の事実を述べているだけ。 それ以上、何も言っていない。
ひとりで勝手に、浅ましく穢らわしく欲情していた 過去の記憶と、この男と。交互に脳裏に浮かぶ感覚。]
(*30) 2018/05/23(Wed) 20時半頃
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ェ ……ル 俺、は…………っ。
[最早、名前すら朧な声が 生徒会長として接してきた後輩にもきっと聴こえてしまう。
まだ、今は耐えている。 眠れないって、分かっているのに。 “あい”の無い交わりをもう望んでいないのに。
葛藤と欲望を本人の意思に反して届ける香りは 酷く、濃い。]*
(*31) 2018/05/23(Wed) 20時半頃
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……頭いいなぁ、君。 次はもう決まってるけど、その次の生徒会はどう?
[聡明な子の声のおかげで、多少息が整った。 申し訳ないのだが、ありがたくもある。 この場に全く関係ないことを言い出すのは、現実逃避である。]*
(*34) 2018/05/23(Wed) 20時半頃
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[オスカーに会っても名前を呼んだだけ 自分からは何も話さないで、ただ手伝う。 お姫様>>50にも気づいただろうが、視線が一時追うだけ。 口を開くことを求められない限り何も言えないくらい、追い詰められていた。
────あの男に気づかれたのだと思っていたのだが ……こうなると、勘違いだったのかもしれない。 何も分からずに、他者を求めろと言っているのかもしれない。
そうであったほうが耐えられる。]*
(51) 2018/05/23(Wed) 21時頃
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[オスカーが誰も抱えてないのなら 助けに動く理由も無かった。>>56 顔を合わせ、話しかけられたからそこにいる。]
………… ヴェルツだ。
[虚ろな男は、何かを浮かばせる間の後答えた>>57 それについて何が言いたいのか。 聞く気はあるが、少し口を挟ませてもらう。]
(60) 2018/05/23(Wed) 21時半頃
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薔薇の精から聞いた。 皆が眠れば朝が来る。
[その言葉は本来想定として語られたものだが。 この場では、断定し口にした。
濃い薔薇の香りは、木の香りを遠のかせる程。]*
(61) 2018/05/23(Wed) 21時半頃
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イアンは、ぼんやりとした目で、オスカーを見ている
2018/05/23(Wed) 21時半頃
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…………嫌な予感がするな。
[たった一言、無意識に呟く。]
(*40) 2018/05/23(Wed) 21時半頃
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イアンは、目の前の相手に聞こえない音が、香りに乗って一言だけ
2018/05/23(Wed) 22時頃
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[これは、不味い。 嫌な予感は、こちらへの加害ではなかった。]
オスカーが、かなり参っている。 解放される為なら、自殺もすると言っている。
……彼は、どうしたら眠れるんだ。
[早く言葉が返ることを祈っていた。]
(*41) 2018/05/23(Wed) 22時頃
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……モリス
[その名前を聞いた時の反応は、薄かったが。 対峙する相手に聞こえない声は落ちた。]
ごめん、モリス。 君は、俺に触れられるべきじゃなかった。
…………もっと違う風に傍にいれた筈なのに。
[純粋な後悔がそこにあった。]
(*42) 2018/05/23(Wed) 22時頃
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[先に浮かんだのは、彼の方だった。>>60 でも、その後に中庭で抱き寄せられてしまった …………一緒に眠りにつけなかった。]
(*43) 2018/05/23(Wed) 22時頃
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それ、本当に言ってるの。 俺じゃ、……
[今責められて、こんな様子をひとりで見ていて。 人選ミスにも程がある。]
でも、やるしかないのか……
(*48) 2018/05/23(Wed) 22時半頃
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本当に酷いことをした。 [罪の意識は確かに存在したから 名前を聞いても驚きは無い。>>67 それ以上の思考は赤い香りに乗った。]
そのままの意味だよ。
[相変わらず立ち尽くしたまま、相手を見て>>68 何かを待つような沈黙、やがて。]
(74) 2018/05/23(Wed) 22時半頃
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薔薇を毟っても意味が無いのなら、 命だってきっと同じだろう。 刺しても、元通り 延々と繰り返し夜が明けない。 そんなことにも、なるかもしれないね。
オスカー、もう疲れただろう。 君に必要なのは考えることじゃなく、休息じゃないか。
[妖精は的確な答えをくれなかった。 ただ、呼びかける他なかった。 あまりにも間違えた人選と分かっていても ここには俺しかいないから。]*
(75) 2018/05/23(Wed) 22時半頃
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イアンは、喉が痛んで、首元に手をそえた
2018/05/23(Wed) 22時半頃
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嫌われてるんだけどなぁ…………。
[そこは受け入れるしかない。 だが、命が掛っていた。]
(*49) 2018/05/23(Wed) 22時半頃
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[そのとおり、出来やしなかった。 他者を前にして、衝動すら堪えている。]
廊下、医務室の近く。 自殺は意味がないと思うって。そう言った。
[緊急な内容は簡潔に要点を伝えるもの。]
(*52) 2018/05/23(Wed) 22時半頃
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イアンは、何度も何度も香りが乗って、なんとかしようとしている。
2018/05/23(Wed) 22時半頃
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…………、 試しに寝ようとしてみる、って。
[様子は少しも改善してないと見えたけれど 多分、嘘はつかないから。]
じゃあ、他の人達が問題だ。
(*53) 2018/05/23(Wed) 23時頃
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[疲れている、疲れている、どうだろう。>>85 浮かぶ顔二つ。 とても酷いことばかりしているから 自分が主張するのは烏滸がましい気がした。]
そうだね、君はいつでも正しい。
[俺もそう思うよ。ずっと前からね。>>86 今だって君に手を伸ばしたいと呪いが囁いていた。
どこか自嘲的な笑みの裏、俺のこと以外もあるのだろう。 それは彼の心の中の問題で、何も言うことはない。 付け足すような言葉にも>>87返さずに
崩れ落ちるようにその場に座り込み、見送ろうと。]*
(89) 2018/05/23(Wed) 23時頃
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[衝動を何処にも振り下ろせず 対象にしかけた相手に離れられて ずっと、ずっと、耐えた。
掌で口を覆い震える。 状況にそぐわないものを感じていると、 やはり、そういう人間なのだと思わされる。 耳元で貶める声が蘇る、きっと、正しいものばかり。
そんな奴だからあんなことをした。 やはり、今更違う形でやり直したいなどと 君だって大切だなどと、都合が良い話だ。 それでも俺はそう思った。 言われた言葉が嬉しかったのは、今も変わらない。]*
(91) 2018/05/23(Wed) 23時半頃
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ああ、嫌だなあ。
[解決したところにそんな呟き 別のこと、自分のことだった。
薔薇《きみ》を守りたくて行動していたけれど。 それも、何も結ばずに本人からの答えが降った。 俺はこの夜、酷いことをして。自分がどんな人間か改めて知らされただけ。]*
(*55) 2018/05/23(Wed) 23時半頃
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[ 魚になれなかった男は、口を閉じ。 ひとり、座り込んでいた。 ]*
(*56) 2018/05/23(Wed) 23時半頃
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[ 過去が追い掛けてくる 過去は、夜が明けてもそこにあるばかり。 いつまでもいつまでも、逃れられず 本当に隣に寄り添っているのは、あの日々の記憶。 ]*
(93) 2018/05/23(Wed) 23時半頃
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[何も見ようとしていなかったけれど 音は、聴こえた。>>98]
やめておきなよ 俺、汚いからさ。
[ぼんやりと見上げて 彼でもあの子でもオスカーでもない過去を見ていた。]
(102) 2018/05/24(Thu) 00時頃
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さようならって、言ったよね。 大丈夫、ひとりで寝るよ。
[立ち上がれもせず、苦しげに喘いでいるけれど。 無表情で、淡々と語った。 ずっと衝動の向く先だった男を前にしても尚。
この人の行く先が見たいなどと なんて、図々しかったのだろうか。 一歩分、座ったまま後ろに摺り下がる。]*
(103) 2018/05/24(Thu) 00時頃
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[呼ばれる度に心臓が痛い。 苦しみ以外のものが、そこにあった。]
選んだのは俺。
[手に喜んだのも、あいが欲しいと思ったのも。 それ以上は喋る気力が無くて、項垂れる。 呼吸だけが荒い。]*
(*60) 2018/05/24(Thu) 00時頃
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…………!
[強い声に肩が大きく跳ね 怯えた目が、相手を映した。]**
(107) 2018/05/24(Thu) 00時頃
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…………
[強い力を受けながら、涙が落ちた。]
(*62) 2018/05/24(Thu) 00時頃
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