249 Digital Devil Survivor
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― 2xxx年xx月xx日 ―
[時は流れ、季節は巡る。 あの惨劇からどれ程の時間が経ったのか。
人の子は忘れる。 惨劇の赤が消え去り、地の色も水の色も、何もかもが日常へと戻れば記憶は薄れやがて風化していく。 前を見て歩かねば再興はならぬ故に。]
(109) laetitia 2016/06/28(Tue) 00時頃
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[ああ、人の子は忘れる。 あの惨劇を無かった事として、日常へと塗り潰していく。 振り返り、後ろを見ればほら。]
(*1) laetitia 2016/06/28(Tue) 00時頃
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[怨嗟に塗れた思念が手招きして待っているから。]
(*2) laetitia 2016/06/28(Tue) 00時頃
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[慶一は神社の跡地に立っている。 ここは我が祭神の眠る場所。 故に囚われる。
新しい神がいるという。 その名はなんというのだろう、慶一は知らない。 知らない、しらない、シラナイ。
知っているのは、付喪神たる少女の姿。 ただ、それだけ。]
(110) laetitia 2016/06/28(Tue) 00時頃
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[足元に鬼火が広がる。 肉の焼ける匂い、皮膚を焼き引き攣るような痛み。 あの日からずっと囚われているから、あの日のまま慶一の時は止まっている。]
(*3) laetitia 2016/06/28(Tue) 00時頃
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後、100年―――――――いや、1000年。 俺には時間がある。
マガツヒなんてそこら中に溢れてんじゃねぇか。 ああ、死んでから気づくなんて俺も馬鹿だね。
浄化? いくらでもすればいいよ。 ねえ、新しいカミサマ。
人間なんてのはさ、醜い生き物だから幾らでも溢れてくんだよね。 ほら、ちょっと煽ってやればこんなにも憎悪が溢れてくる。
精々頑張りなよ。 俺は見てるからさぁ、今は……うん、今はね。
(*4) laetitia 2016/06/28(Tue) 00時頃
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[炎の中、笑えば喉が焼ける。 息を吸い込めば灰の中まで焼ける。 死んで尚、生きているかのような感覚。
焼かれていく度にナニカが壊れる音がする。 それは人間として慶一が存在する為に必要なナニカ。 それが完全に壊れるまであと――――――――*]
(*5) laetitia 2016/06/28(Tue) 00時頃
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