180 FESを迎えし戦場-漆黒たる年代記-
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― 館の頂 ―
ですって。 呼ばれてるわよ。
[少女は館の頂に座し、虚空へと声をかける。 放たれた声>>9の宛先である、黄金へと向けて。]
……あら。
[しかし、続けられた言葉>>10にひとつ瞬いて。 ふう、と溜息を零した。]
やっぱり私も手伝わなくちゃいけないのね。
(@0) sunao 2014/06/23(Mon) 00時半頃
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まあ、このままだと私も困るし。 あの人を見かけたからには連れて帰らない訳にも行かないか。
[よいしょ、と腰を上げて立ち上がる。]
本当は二度とこの力を使う事はないと思っていたのだけれど。 ………まだまだ普通の女の子には戻してもらえないみたいね。
[もう一度溜息をついて、傍らの白銀の狼に視線を遣る。 そして片手を眼前へと出し、目を瞑ってすぅと息を吸った。]
(@1) sunao 2014/06/23(Mon) 00時半頃
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―――…呼応せよ《エイン・オーシェ》
(@2) sunao 2014/06/23(Mon) 00時半頃
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我、輪廻の巫女にして白の賢者が命ず!
古代遺物《アーティファクト》 聖魔杖《ラングリース》よ、在るべき姿を示せ!!
(@3) sunao 2014/06/23(Mon) 00時半頃
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[少女が高らかに告げると、 白銀の狼はぴくりと身体を揺らし、光を纏った。 狼はみるみる姿を変え、美しい白銀の杖を象る。 その杖を少女が手にすると、 女生徒の象徴である制服は光の粒となり。 光の粒子は白き法衣を編み上げていく。]
(@4) sunao 2014/06/23(Mon) 00時半頃
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[ カァン ! ]
(@5) sunao 2014/06/23(Mon) 00時半頃
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[白き法衣を纏った輪廻の巫女にして白の賢者たる少女は、 白銀狼の杖―――聖魔杖を館の頂へと突き立てた。]
(@6) sunao 2014/06/23(Mon) 00時半頃
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―――無限連結《エタニティリンケージ》!!
聖魔杖《ラングリース》よ、共振し、共鳴せよ!!
高らかに謳え祝福を! リコリスよ、その身に宿したる《銀》に祝福を!
[フィィイイン―――…! 少女の声に呼応するように、銀のリコリスが身を揺らす。 それは世界を祝福するような輝きを伴って。
銀の子―――セシルを支える暖かな光を織り成した。]
(@7) sunao 2014/06/23(Mon) 00時半頃
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…今、私に出来るのはこれぐらいかしらね。
[少女は、疲れた。と言う様にふう。と息をついた。]
(@8) sunao 2014/06/23(Mon) 00時半頃
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次は貴方の番ね。
[少女はちら、と虚空を見て。 黄金の姿は其処にあったかどうか。 そこに無かったとしても、声は届くのだろうが。
それから少女は視線を天使像の。 ―――銀の英雄《セシル》へと向けられる。]
…セシル=トリュッズ=トラウ=エレイント=ド=セレンディア。 本で読んだ通りの高飛車だけれど、王としては悪くないわね。
[本、それはこの館の書庫にあった物語。 軽く微笑み、白き賢者は事の行く末を見守る―――**]
(@9) sunao 2014/06/23(Mon) 01時頃
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謳え、祝福を。
歌え、喜びを。
終わりは始まり。
新たなる物語は、此処から始まる。
うたえ、終わりを知らぬ銀の花よ。
其が持つ二つ名は―――再会。
廻りを司る我に、呼応せよ!
(@12) sunao 2014/06/23(Mon) 23時半頃
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[少女の声に合わせて、聖魔杖がリィン――!と啼いた。 それに共鳴するように、銀のリコリスがその身を揺らす。 淡い白金色の光が歌うようにキラキラと輝きを増した。
その光は、目印となり。 現世と、あるいは、何処かの物語と。 はたまた、大事な誰かとの再会を望む者の手助けを。 例えその身が朽ち果てていようとも。 再会の名を持つ花は、その意志を祝福する事だろう。]
(@13) sunao 2014/06/23(Mon) 23時半頃
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――――…!
[やがて少女はハッと宙を見上げた。 それは一人の男が一つの世界を救った時の事。>>89]
…お見事。上出来ね。
[宙を見上げたまま、少女の口元が笑みを作った。
が。 程なくして。]
(@14) sunao 2014/06/23(Mon) 23時半頃
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……きゃっ!?
[何か>>91がものすごいスピードで傍を駆け抜け、 天使像の元へと落ちて行った。 直後、それは何かにぶつかって止まったようだが。]
あら。 ……探す手間が省けてなんとやらね。
[その何かが落ちた先に探し人>>93を見つけると、 少女はフードを軽く押さえ。 館の頂を軽やかに、トン。と蹴った。]
(@15) sunao 2014/06/24(Tue) 00時頃
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[たとん。
微かなブーツの音だけを響かせ、 男と少年の元にふわりと少女は舞い降りる。]
ごきげんよう、教頭先生。 お加減はいかが?
今の貴方なら、久しぶり。と言った方が 適切なのかもしれないけれど。
………あら?
[ふと、隣の少年を見て、少女は小首を傾げる。]
……………カリュクス先生…にしては幼いわね。
[少年の登場する物語はどうやら読めていないようである。]
(@16) sunao 2014/06/24(Tue) 00時頃
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…来たくて来た訳じゃないわよ。 私はあくまで保険として呼ばれたみたいだわ。
万が一、貴方が”正しく目覚めなかった”場合のね。
まあ、色々あったみたいだけれど、 貴方が昔行った悪逆非道に比べたら可愛いものよ。
[フン、と鼻を鳴らして言葉を返す様は 現世の女子高生のそれとはまるで異なる生意気な態度。]
あら、男の子だったのね。 ごめんなさい、知人によく似ていたものだから。
[惚気はさらりと流して、少年へ詫びた。]
(@17) sunao 2014/06/24(Tue) 00時頃
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猫を被るだなんて、失礼ね。 周りに合わせているだけよ。
[それでも多少浮いてしまう事があるのはさておき。]
………。
[告げられた謝罪に、少女は瞳を丸くした。 それから、ふう。と溜息をついて。]
…私も悪かったわ。 確かに今の貴方には関係の無い事ね。
それに私、別に貴方に嫌味を言いに来た訳じゃないのよ。
[こほん、とひとつ咳払い。]
(@18) sunao 2014/06/24(Tue) 00時半頃
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お疲れ様、そして、ありがとう。 貴方のおかげで助かったわ。
時計回しとなった恭介は今や世界の一部。 ある条件を満たさず、彼が居なくなれば。 あの世界は世界として成り立たなくなる。 今回、貴方に白羽の矢が立ったのはきっとそのせいね。
[元の世界の仕組みをさらりと告げ。]
(@19) sunao 2014/06/24(Tue) 00時半頃
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――――で。
そろそろ私は帰るけど、貴方。 帰り方はわかるかしら?
もう少しお酒を楽しみたいならゆっくりして行くといいけれど。
[暗に、今共に行かぬなら置いていく、と告げた。]
(@20) sunao 2014/06/24(Tue) 00時半頃
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そうね、それは私も同感だわ。
…でも。 そうやって誰にも悟られずに世界を支えてきたからこそ。 今の平穏があるのよ。
………別に擁護する訳じゃないけど。
[フイ、とそこでその話を切り上げ。]
(@21) sunao 2014/06/24(Tue) 01時頃
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貴方ね、自分が一般人でない事棚に上げてよく言うわね。 一般人は世界を救ったりなんてしないわよ。
まあ、今回は頑張って貰った事と。 貴方のおかげで私達の世界の大体の座標はわかったから 特別大サービスよ。
じゃ、準備はいいかしら? 別れの挨拶がまだなら、それ位は待ってあげるわ。
[男がこの地で遣り残した事があれば。 少女はそれが終わるまで、待つつもり。**]
(@22) sunao 2014/06/24(Tue) 01時頃
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― 別れの刻 〜 白金陽が満ちる光の庭にて〜 ―
まあ、ね。 それを支えるのが私の役目でもあるのだけど。 でも、私じゃ力になってあげられない事も沢山あるわ。
もし、貴方に優しさの欠片があるのなら ………たまには愚痴でも聞いてあげて頂戴。
世界を救える一般人にはお安い御用でしょう?
[珍しく冗談めいた口ぶりで、男>>101に向けて緩やかに笑って。 挨拶を済ませた様子を見れば、小首を傾げた。]
(@27) sunao 2014/06/24(Tue) 22時半頃
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あら、もういいの? 割とあっさりね。
…まあ、今生の別れと言う訳でもないかしら。
[何処かの世界の何処かの人たち。 本来交わる事のない物語の登場人物たち。 これから先、彼らが何処でどう生きていくのか。 それは本人達にしか、いや、本人達にもわからないかもしれない。
でも、不思議と。 この出会いは、ここで終わりではなく。 また何処かで会えるような、そんな気がした。]
(@28) sunao 2014/06/24(Tue) 22時半頃
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………じゃあ、行くわよ。 じっとしてないと落っこちても責任は取らないから。
[それだけ告げると少女は聖魔杖を構え、詠唱を始める。]
―――…呼応せよ《エイン・オーシェ》
[少女の声に白金の光がリィィインと啼き、 緩やかな風が少女と男の頬を撫でた。]
(@29) sunao 2014/06/24(Tue) 22時半頃
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――我の楽は 疾る碧!
光射す遠き標(しるべ)を 我らは目指す! 一の大地を踏み 百の海を越え 我らは行く!
想いの翼を背に今! 己の足で千の空を翔けろ!
(@30) sunao 2014/06/24(Tue) 22時半頃
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跳べ!! ―― 疾る碧の奇跡《エィ・メラーナ・ラーラット》!!!
[謳いあげ、石畳に杖を突き立てると、 カァン!と澄んだ音を立てて、辺りの白金が碧へと変わった。 緩やかだった風は碧の光を纏って少女と男を包み込んで行く。]
(@31) sunao 2014/06/24(Tue) 22時半頃
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セレンディアの王!
[碧の風に包まれゆく中、少女は一人の英雄に声をかける。]
………見事だったわよ。 貴方の歩む道に、幸多からん事を。
そして、銀の祝福を受けたる者達に光あれ!
[最後の言葉は、この館に集った全ての者へ向けて。 少女が高らかに祈りを捧げると同時。 碧の風が弾けると、そこに少女と男の姿はなく。 光の庭に爽やかな風が吹いた。]
(@32) sunao 2014/06/24(Tue) 22時半頃
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― 元の世界へ ―
[碧の奇跡は無事に少女と男を元の世界へと届ける。 館のあった時空はどうやらこの世界とは時の流れが異なるようで。 こちらの世界では、少女と男が姿を消してから あまり時間が経っていない様子だった。
雨が降ったのだろうか>>0:41 道には夕陽を映す水溜りが出来ていた。]
(@33) sunao 2014/06/24(Tue) 23時半頃
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…ただいま。
[男を送り届けた少女は白銀の狼と共に真っ直ぐ帰路につく。 玄関を開けて帰宅を告げると、 だらりとソファに凭れてテレビを見ている家人が此方に気付き。 おかえり、と身を起こした。]
………確かに、この人が世界を支えてるなんて 誰も考えたりしないでしょうね。
[ふう。と溜息をつくと、 家人の頭の上に3つほどハテナが見えた気がした。 そして腹が減ったと言われれば、あ。と思い出す。]
(@34) sunao 2014/06/24(Tue) 23時半頃
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あー…、…折角拾って貰ったのに置いてきちゃったわ。
[今夜の夕飯の食材は、館の冷蔵庫の中に今も眠る。]
……まあ、いいわ。 今夜はピザでも取りましょうか。
[滅多に店屋物を頼まない少女の一言に、家人は瞬いて。 それとは対照的に、少女は何処か楽しげに 宅配ピザのチラシを探していた。**]
(@35) sunao 2014/06/24(Tue) 23時半頃
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