人狼議事


194 花籠遊里

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視点:


【人】 看板娘 櫻子

── 一輪の『花』の終わり ──

[東雲は宵闇の髪をゆらりと揺らし、最後の刻を伝えにやって参りました。
 今日舞う紙吹雪は、何時もよりも多い気が致します>>4:85

 そして口に出されるでしょう。


 「櫻の季節は終わったよ。」


 ───と。]

(8) anbito 2014/09/23(Tue) 23時頃

【人】 看板娘 櫻子

[昨夜がなければ、花主さまの足元に縋り付いていた事でしょう。
 そんなかみなんていらないから、此処にずっと置いてくださいと
 願い乞うたかもしれません。

 僕は『花』であり、『花』でしかなく。
 『花』として生きて、『花』として死ぬのだと。
 それが、僕を生んでくれたおかあさんの望みで
 僕に赦された『生きていくこと』だと、思っていたのです。


 喉に甘露のように流し込まれた『毒』>>4:118
 奪うでも交わるでもない、接吻けに溶かされたもの>>4:119


 一度芽吹いた呪詛の芽が、秋の花を咲かせようと
 ゆっくりゆっくりと、育っていきました。]

(9) anbito 2014/09/23(Tue) 23時頃

【赤】 看板娘 櫻子

 
 
‘Tis better to have loved and lost
 than never to have loved at all.

(一度気付いてしまったならば、
 知らない頃には戻れません。)
 
 

(*2) anbito 2014/09/23(Tue) 23時頃

【赤】 看板娘 櫻子

 
 
 True love never grows old.

(本当の愛は、永遠に育ち続けるのです。)
 
 

(*3) anbito 2014/09/23(Tue) 23時頃

【人】 看板娘 櫻子

 …───お世話になりました。

[『花(ぼく)』は終わりを迎えました。

 撒き散らされた紙幣を一枚一枚と集め
 裏に刻まれた読めぬ文字を大切に抱きしめて

 深々と、射干玉の髪を床につけ。
 花籠の主が消えるまで、頭を下げていたのでございます*]

(10) anbito 2014/09/23(Tue) 23時頃

【人】 看板娘 櫻子

── 一人の『櫻』の始まり ──

[朝陽が昇る頃にございます。
 僕はこの廓を出る前に、数人にご挨拶に向かいました。
 一人は霧雨の夜に泣いておられた朧月へ。
 最後になる挨拶と、頼み事をしに行ったのでございます。

 僕が『人』になることを聴けば
 彼はどんな顔をしたでしょう。
 寂しそうな面持ちであったと思うのは
 そう思って欲しいと、僕も寂しいからなのかも知れません。]

(13) anbito 2014/09/24(Wed) 00時半頃

【赤】 看板娘 櫻子

 朧さん。
 お願い事をしても、よろしいでしょうか。

 もしも、金色をした『蝶』が『櫻』を探しに来たなら。

 約束を果たせずにごめんなさい、と。
 『櫻』の季節は終わったのですと、お伝え願えますか?

[僕は特別な、櫻色のリボンを渡します。
 どうかそれを渡してくださいと、告げて。]

(*4) anbito 2014/09/24(Wed) 00時半頃

【赤】 看板娘 櫻子

[花籠での約束もまた、たった一夜の泡沫です。
 『蝶』は移ろい、『花』は止める手立てを持ちません
 そうだとしても僕は───…]

(*5) anbito 2014/09/24(Wed) 00時半頃

【人】 看板娘 櫻子

[丁助さんにもお顔を見せたことでしょう。
 僕は僕の年季を終えて、『人』となるのだと知れば
 いつもの笑顔は、どんなふうに変わったでしょう。

 不器用な、丁助さん。
 あの日>>0:156>>0:157追いかけてきてくださった丁助さん。
 僕は訊けなかったことを訊こうとして。]

(14) anbito 2014/09/24(Wed) 00時半頃

【赤】 看板娘 櫻子

 
 
 ───僕は、『しあわせ』です。

 どうか、あなたも『しあわせ』になってください。
 
 

(*6) anbito 2014/09/24(Wed) 00時半頃

【人】 看板娘 櫻子

[僕は彼にそっと告げました。
 丁助さんも、朧さんも。
 何も謂わず消えてしまった藤之助さんも。
 小さな梅の花を残していった亀吉さんも。

 此処にある『花』も
 此処にくる『蝶』も

 此処を統べる『主』も

 みんなのしあわせを、切に願って。
 花籠を後にしたのでございます*]

(15) anbito 2014/09/24(Wed) 00時半頃

【人】 看板娘 櫻子

──【『しあわせ』への一頁】──

[優しい朧月との別れ>>16
 確かな泡沫の泡をひとつ浮かべ>>*7
 美しい所作にて送られる言の葉に、僕が心からの笑みでお返しして。

 あれからどのくらいの月日がたったことでしょう。

 『外』を知らぬ花は、残されたたった一つの手がかりが
 海を越えた場所なのだと謂うことを知りました。
 本当にとてもとても、遠く。
 その遠い海を越えるのに、幾らかの時を要してしまったのでございます。]

(22) anbito 2014/09/24(Wed) 02時頃

【人】 看板娘 櫻子

[餞別代りにと残されたお金は、
 あの御方の残したものだと思うと、使うことが出来ませんでした。
 時が来るまで手をつけず保管しておりました。
 そのお金は今、封筒に入れて懐の内へとしまってあります。


 ───大切な、徽章(やくそく)と共に。


 海と空を織り交ぜたような着物に身を包み
 束ねぬ射干玉の髪をそよがせて

 僕は今、『約束の地』に辿り着いたのでありました。]

(23) anbito 2014/09/24(Wed) 02時頃

【人】 看板娘 櫻子

 え、っと… あ、あの……

[やってきた場所は、それこそ世界さえ変わったかのようでありました。
 僕一人だけが物語から抜け出してきたような。
 或いは、僕一人だけが物語の中へと迷い込んだような。
 言葉もまるで違い、意思の疎通だって難しい。
 そんな場所で、それでも僕はあの御方だけを
 ひたすらに探しておりました。]

 この、この御方をどなたか知りませんか?

[徽章を見せては裏返し、徽章を見せては裏返し。
 読めぬそれがきっとあの方の名前なのだろうと信じては
 ただただ、歩き回っておりました。

 ふと、怖い顔をなさった方が僕の腕を掴みます。
 僕の痩躯で逃げ出すことなど出来もしません。
 ただなすがままに、僕は連れ去られてしまいました。]

(24) anbito 2014/09/24(Wed) 02時頃

【人】 看板娘 櫻子

── 隣国、留置所 ──

 ………───。

[木格子の折を抜けたはずであると謂うのに
 僕が連れてこられた場所は、鉄で出来た格子の中でありました。
 なにがどうなっているのかは判りません。
 ですから僕は、ただ檻の中で大人しく座っておりました。

 あの約束もまた、泡沫の『夢物語』だったのでしょうか。
 『花』でない僕には、逢うことさえ赦されないのでしょうか。


 ───たいせつな徽章(やくそく)も奪われてしまいました。


 返してくださいと、何度も縋りつきましたが
 聞き入れてなどくれませんでした。]

(25) anbito 2014/09/24(Wed) 02時頃

【人】 看板娘 櫻子

 
 ───お逢い…、…したい…です。

[やがて大使館には警察からの連絡が入ることでしょう。

 「エクトゥール・エトワル・ダルジャン参事官の徽章が見つかった。
  どうやら異国の者に盗まれていたらしい。
  罪人を捕まえて留置所に拘束している。」

 …───と*]

(26) anbito 2014/09/24(Wed) 02時頃

看板娘 櫻子は、メモを貼った。

anbito 2014/09/24(Wed) 02時半頃


看板娘 櫻子は、メモを貼った。

anbito 2014/09/24(Wed) 02時半頃


【人】 看板娘 櫻子

[冷たい冷たい、牢の中でありました。
 それは秋風が冬を呼んできていたからでしょうか>>29
 それとも、わからぬ言葉の所為でしょうか>>31
 徽章は毟り取られ、何とか用意した旅券を何度も見られては
 苗字も何もない僕をあやふやにしか証明できない身分証を睨み
 加減もない乱暴なまま、放り込まれた所為でしょうか。

 外は、あんなにも華やかだったのです>>30
 鮮やかな色彩は、霧の街にはない色で
 僕が世話した中庭よりもずっと、ずっと輝いて見えました。
 硝子の向こうに、ちょこれーとだってあったのです。

 なのに、今はまた牢の中。
 花籠よりも淀み、寒い、鉄の格子の中で
 僕は小さくなっておりました。]

(42) anbito 2014/09/24(Wed) 23時頃

【人】 看板娘 櫻子

[逢いたくて、逢えなくて。
 逢えなくて、逢いたくて。

 薄櫻色の唇は言の葉を紡ごうとして───…

 カシャンと鳴る音は>>33
 『しあわせ』な幻想を見せるのです。]

(43) anbito 2014/09/24(Wed) 23時頃

【人】 看板娘 櫻子

 ───やっ、やだぁ!!  厭だっ!!!!!

[『今までしてきたこと』と何が違うのでしょう?
 僕が『花』であることと何が違うのでしょう?

 それは夢ではありません>>34

 ただ組み敷かれ、ただ腕に枷を嵌められ
 か細い叫び声は黴の臭いに殺され
 重い指先は容易に皮膚に圧迫の花弁を残しました。

 着物が引き剥がされて露になるのは、滑らかな白でしょう。
 その首筋から香るのは、淫靡な櫻の馨でしょう。
 はらりと伸びる射干玉の枝葉は、艶やかな絹糸なのでしょう。

 そうして、殿方を誘うためだけに作られた『造形(はな)』なのです。

 所詮僕は、散らされ行く『花』でしか───…]

(44) anbito 2014/09/24(Wed) 23時頃

【赤】 看板娘 櫻子

 
 
    ちがう──

        僕はもう、『花』じゃない───!!!
 
 

(*11) anbito 2014/09/24(Wed) 23時頃

【人】 看板娘 櫻子

[ぎゅうと目を瞑っておりました。
 唇を硬く閉ざしておりました。
 何をされても、声ひとつ上げまいと。

 けれど、次の瞬間触れた指は───…

 ゆるやかに撫でられる頬と、浅い呼気。
 僕の身体は震えていました。
 怖くて怖くて、仕方がなかったなんて
 数多く櫻の春を売ってきた僕に、謂える権利なんてありません。
 だから僕は、後ろを振り返ってこう謂うのです。]

(45) anbito 2014/09/24(Wed) 23時頃

【人】 看板娘 櫻子

 ば、…か。
 …お名前を、教えてくれないままだったから
 叫ぶことも… 出来なかったじゃ、ないですか…っ。

 海を渡って、来たのです。
 あなたさまに逢うために、来たのです。

 あなたさまの、こと



 ───なんと、お呼びすれば いいのですか?



[精一杯、強がって*]

(46) anbito 2014/09/24(Wed) 23時頃

【人】 看板娘 櫻子

―― 地下牢 ――

[震える権利など無いはずなのに、身体はずっと震えていました。
 気丈に居ようとすればするほど
 僕の身体は落ち着きを忘れたように

 あゝ、それをも溶かしていくのは
 彼の指先だけなのでありましょう。

 数多くの櫻を買った蝶は、可笑しなことだと蔑むでしょうか。
 数多くの春を買った人は、可笑しなことだと嗤うでしょうか。

 そんなもの『夢物語』だと。
 指を差して、せせら笑うのでしょうか。

 誰が何を謂おうと構わないなんて。]

(67) anbito 2014/09/25(Thu) 01時半頃

【人】 看板娘 櫻子

[皮肉を彩るくせに、指先がこんなにも優しいこと。
 絞る声に紛れて、上がる吐息をお隠しになられていること。
 持ち上げた口角が、何を想っていらっしゃるかも。

 今この射干玉に映る、秋色のすべて
 僕が知っていれば、それだけで。


 ───『しあわせ』なのです。


 それは『花』であった名残。
 何度も謂ったでしょう?

 甘く愛されるほど、咲き誇るのだと。]

(68) anbito 2014/09/25(Thu) 01時半頃

【人】 看板娘 櫻子

[接吻けが、甘い毒を流し込んでゆかれます。
 唇が触れて、蜜のようにとろりと囁かれてゆかれます。
 指先が僕の顎を引き、もう片方は髪を梳き。

 重なりは、名を告げに離れるでしょう。

 そんなの、赦してなんてやらないのです。
 人に人の蜜を注げばどうなるか。

 胸元に手を添えましょう、彼の心音が届くように。
 服をきゅうと掴みましょう、もう二度と離さないように。
 そっと眸を閉じましょう、恥ずかしさを隠すため。
 自ら唇をもう一度、あの時のように重ねましょう。

 まだ、まだ涙なんて見せません。

 大きな射干玉に、滲んだ海を湛えたままで。
 頬染めて、はにかんでみせるのです。]

(69) anbito 2014/09/25(Thu) 01時半頃

【人】 看板娘 櫻子

 
 
 
 ───えくとぅー、る …さま。

 寂しくなんて、ありませんでした。



[だって、あなたさまに逢うために
 僕は、───(生まれて)来たのだから**]

(70) anbito 2014/09/25(Thu) 01時半頃

看板娘 櫻子は、メモを貼った。

anbito 2014/09/25(Thu) 03時半頃


【人】 看板娘 櫻子

── 郊外のお屋敷 ──

[甘やかな接吻けを、唇を触れ合わせてから
 檻から連れ出された僕は、華やかな街を過ぎていきます。
 鮮やかな街並みにはまるで子供のような声をあげておりました。
 そうでもしないと、気が付いてしまいそうだったのです。
 僕の鼓動はずっとずっと、早鐘を打ち続けておりました。

 たどり着くのは、しらないおうち。
 都見下ろせるその家につれられて、鼓動は更に煩さを増すのです。

 これから、どうなるのでしょう?

 ──愚問です。
 欲しい答えは決まっているのですから。]

(80) anbito 2014/09/25(Thu) 23時半頃

【人】 看板娘 櫻子

 わっ  あ!

[放られた体は、場に似合わぬ素っ頓狂な声をあげたことでしょう。
 あまり触れることのなかった、ベッドというものの上で
 小さな痩躯はぽよんと跳ねました。]

 その、それは…

[彼は僕に、花籠に帰す気はないと仰いました。
 けれど、鎖で繋ぐこともないと申します。
 帰るべきはここだと。
 そう、おっしゃられました。
 捨てられて、今まで。
 帰る場所なんてありませんでした。
 花籠だけがすべてで、そこからは出ることさえ望まなかった身です。]

 僕の……お、うち…?

[そう思っていいのでしょうか、と。
 射干玉が問うように彼の瞳を見上げた時にございます。]

(81) anbito 2014/09/25(Thu) 23時半頃

【人】 看板娘 櫻子

 あっ、あのっ!!
 お仕事は、い、いいのですかっ

[ネクタイに手をかけるお顔が、僕を見下ろしている表情。
 惹かれない筈がありません。
 僕の鼓動は高く、また煩く鳴り始めました。]

 こん、な お時間ですしっ!

[聞きなれない衣擦れの音が、声を上ずらせます。
 唇が触れた頬が薄い櫻に色付きました。
 視線はふわふわと彷徨います。
 良さそうな機嫌は崩れてしまうでしょうか?

 それでも、落ち着いていられないのです。]

(82) anbito 2014/09/25(Thu) 23時半頃

【赤】 看板娘 櫻子



[すきです、すきですと

 心がうるさいのです。]
 
 

(*17) anbito 2014/09/25(Thu) 23時半頃

【人】 看板娘 櫻子

[新しい場所で、僕の色んなものが育っていきます。
 それは僕だけでじゃなく。
 きっと、二人で。]

 しゅっじ  んっ

[その言葉に、一気に耳が熱くなりました。
 おうちに対しての意味だったのかもしれませんが
 自意識の過剰な僕は、別の意味へとそれを変換してしまったのです。]

(94) anbito 2014/09/26(Fri) 01時頃

【人】 看板娘 櫻子

 ……待、ちますっ。
 お洗濯も、お食事も、お風呂もご用意しますから。

 …──寂しがらせないで、くださいね?

[言の葉が一つ一つ、素直に溢れて行きます。
 僕はきっと、堪えず灯をともしてこのおうちで帰りを待つでしょう。
 だから、寂しくなどさせないでください。
 本当はあなたさまに逢えるまで、寂しくて泣いてしまいそうだったのだから。]

(95) anbito 2014/09/26(Fri) 01時頃

【人】 看板娘 櫻子

 そんっ な… 、ぁ

[幾千とは謂わずとも、何度も夜を越えてきました。
 それを主張する声に返せたのは、微かに詰まるような声です。
 彼の鼻が頬へと擦れば、香るのは変わらない櫻香。
 首筋に触れた指先に、過敏なくらい体が強張ります。
 指が肌をなで、着物の袷を解こうとするならば
 弱々しくも頭を振るのです。
 否定ではなく、射干玉がベッドに広がって行くでしょう。]

 っ……は、ず かし

[唇が鳴らす音は、肌理を愛でられた証。
 書斎で落とされた額への接吻けが甦るようでありました。]

 ばか……っ!
 ていこ、なん…てっ

[出来ないとわかっている癖に。
 本当に、酷い御方です。]

(96) anbito 2014/09/26(Fri) 01時頃

【人】 看板娘 櫻子

 ん、っ

[足を開かせるよう動く膝に、僕の甘い声が溢れます。
 頬が唾液を乾かして、なのに一層仄かな色を灯しておりました。

 丘などない胸に指先が滑ります。
 その指には鼓動も何もかも、伝わってしまっているのでしょう。
 緊張で少し湿った体はすでに熱く、肌を上気させております。
 呼ばれたりなどすれば、どきんと鳴ったのも用意にわかることでしょう。]

 え、く  ぅ …さま ぁ、っ!

[まだ慣れぬ名前を小さくにだけ口にしますが
 指が胸にある小さな飾りを愛撫すれば、それも甘き声にて掻き消されてしまいました。
 低い声が届けば、ふるりと体が震えます。
 あゝ、なんて甘い睦言を囁く御方なのでしょう。]

(97) anbito 2014/09/26(Fri) 01時頃

【人】 看板娘 櫻子

 
 や、優しく…… して、くださいませ。
 ……はじめて  ……なのです。

[既に快楽に潤んだ射干玉が、彼を見上げて小さくおねだりをいたします。]


 だい、すきな… 殿方と…
 寄り添うのは…──
 
 

(98) anbito 2014/09/26(Fri) 01時頃

【人】 看板娘 櫻子

 あなたさまは『櫻』を買わなかったのだから。
 知らなくて、当然です。

 ですから──…

[強情が顔を見せては、強がりを申します。
 今となっては簡単なこと。
 一枚の隔たりは壊して欲しい硝子戸。
 逃げるのは追いかけてきて欲しいから。
 避けていたのはこれ以上惹かれぬ為。
 すべて、判りやすいほどの裏返しでございます。]

 ……───もう、離さないでくださいね?

[揶揄には揶揄を、本音には本音を。
 ですから素直におねだりを返したのでございます。
 「生涯を共に」なんて、そんな意味を込めて。]

(120) anbito 2014/09/26(Fri) 21時半頃

【人】 看板娘 櫻子

[肌に降るのは櫻吹雪でありましょう。
 一つ一つ、それが彼の所有の証のように色付きます。
 その度に洩れ出そうになる声を噛み
 代わりのように、体が微弱に震えるのです。]

 あっ、 まぃ のは…ぁっ
 …あなた…さま、で … ──んっ!

[蕩けるような嬌声を織り交ぜて、必死で紡ぐのは
 抵抗できぬ声が綴る、せめてもの抵抗でありました。

 僕だけが甘いのではありません。

 胸の小さな果実に掛けられる愛撫は
 こんなにも意地悪に、こんなにも優しく。
 与えられるものが甘いからこそ、
 僕は甘く咲き乱れるのです。
 膝に押された部分は既に熱くなっていたことでしょう。]

(121) anbito 2014/09/26(Fri) 21時半頃

【人】 看板娘 櫻子

 ひ、ぁっ──!

[細まる眸を見上げていた筈であるのに
 気付けば僕の足は開かれ、下着さえ奪われて
 ちいさな、それでも性を象徴するものが
 しとどに濡れていたことでしょう。
 羞恥に顔が朱へと染まります。
 何度として経験してきたはずだと謂うのに
 ひとつひとつが、恥ずかしくてたまらないのです。]

 んっ…く ぁっ、あ、 やぁっ

[彼の舌が、蕾を押し開くように蠢きます。
 いやだいやだと首を振りますが、抵抗などではないことを
 彼も、僕も判っているのでございます。
 その場所で繋がることを、愛されることを知っています。
 生々しい水音が、余計にそれを知らしめて
 蠢く舌を襞が締め付けておりました。]

(122) anbito 2014/09/26(Fri) 21時半頃

【人】 看板娘 櫻子

 っ …、 ……!

[丁寧すぎるほどの愛撫に、身も心も蕩けている頃
 熱いほどの吐息混ざる声が耳に届きました。

 同時、背に感じるものはなんでしょう?

 彼が求めてくれている証。
 衣を隔てても分かるほどの脈動に
 僕は一度息を飲み込んでしまいました。]

(123) anbito 2014/09/26(Fri) 21時半頃

【人】 看板娘 櫻子

 
 と、かして …さしあげ、たいです。
 ……ちょこれーと、みたいに。

[きっと融かされてしまうのは、僕なのだと判りながら。
 それでも紡いだのは、そんな言葉でありました。
 遠まわし、遠まわしなおねだりです。

 挿れてください、なんて興が醒めてしまうことは謂えません。
 繋がりたい、なんて恥ずかしくて謂えそうもありません。
 早く、なんてまるで余裕がないようで。
 来てください、なんて余裕もありません。

 『蝶』へと強請るのとは確実に違います。
 羞恥と、それにより膨らむ甘さが櫻の香となって彼を包みます。

 切なげな射干玉の眸を向けましょう。
 だって彼は、廻り合えた、特別な御方なのですから。]

(124) anbito 2014/09/26(Fri) 21時半頃

【人】 看板娘 櫻子

──【『夢物語』への一頁】──

[不器用な焔花との別れ>>56>>57
 返る祈りを背に聞きながら>>*7
 揺れる焔に見送られ、僕が射干玉の髪を翻して。

 あれからどのくらいの月日がたったことでしょう。

 『外』を知らぬ花は、残されたたった一つの手がかりが
 海を越えた場所なのだと謂うことを知りました。
 本当にとてもとても、遠く。
 その遠い海を越えることは、終ぞ叶わなかったのでございます。]

(134) anbito 2014/09/26(Fri) 23時頃

【人】 看板娘 櫻子

 
 ん、…ふぁっ

         …あんッ、ん!

[『花』をやめた僕が咲くのは花籠ではありません。
 『人』を捉え『人』とも扱わぬ、地獄の奥底でありました。
 今は夜でしょうか、それとも朝でしょうか。
 窓さえない此処では時間の流れなど判りません。

 櫻樹の枝であった白く細い腕には、無数の痕が残ります。
 今日もまたひとつ、その痕は増えたのでございます。

 おかげで、あの御方に出逢うことが出来るのです。

 ほら、四角く切り取ったあの窓の向こうから
 あの方が気だるそうに、やってくるのです。]

(135) anbito 2014/09/26(Fri) 23時頃

【人】 看板娘 櫻子

 
 あぁっ、やッ…も、っと!

         奥、…まで、衝いて ッ、ぇ!

[乱暴に穿たれる体はすべて、彼だけのものです。
 僕はもう、こうして何度彼に抱かれ続けているでしょう。

 何度も閨を添い遂げております。
 何人もの彼と快楽をむさぼっております。

 そして今日もまた、今日もまた。
 容赦なく身体を何度も重ねるのです。]

(136) anbito 2014/09/26(Fri) 23時頃

【人】 看板娘 櫻子

[僕は彼に逢うために、海を越えようとしておりました。
 船を出してくださいませんかと
 港でずっと、希っておりました。
 やがて一人の殿方が、乗せてあげると謂ってくださったのです。
 僕は何も疑わず、その御方について行きました。


 世間を知らなさ過ぎたのです。


 辿り着いたのは船ではなく、窓もない部屋。
 無理やりに、腕には注射の針が刺されました。
 身体を廻るのは、再会の運命などではなく麻薬。
 徽章(やくそく)は、金目のものと判断され
 懐にしまっていたお金も、何もかも共に奪われてしまいました。

 ──僕は死んでしまうんだと、そう思っておりました。]

(137) anbito 2014/09/26(Fri) 23時頃

【赤】 看板娘 櫻子

 
 
[ けれど、僕は あの御方に逢うことが出来たのです。 ]
 
 

(*48) anbito 2014/09/26(Fri) 23時頃

【人】 看板娘 櫻子

 
 く、んんッ、もぅ …だめっ!

         で、る …イっちゃ、 ッあ──!!

[はしたない言の葉が堕ちてゆきます。
 あばらまで浮き出た僕の痩躯が、弓のように撓り。
 幾度出したかもわからない精を出しつくし
 床を微かな白濁で汚しておりました。

 震える指先を伸ばしても
 あの御方は、霞んでいってしまわれます。

 僕を置いて、遠い海の向こうへ。

 僕を置いて。]

(138) anbito 2014/09/26(Fri) 23時頃

【赤】 看板娘 櫻子

 
 
 おいていかないで。
 
 

(*49) anbito 2014/09/26(Fri) 23時頃

【赤】 看板娘 櫻子

 おかあさんのように
 ぼくを
 おいて、おいていかないで。

 いいこにするから
 わらっているから

 なかないから。

(*50) anbito 2014/09/26(Fri) 23時頃

【人】 看板娘 櫻子

 
 
[最期に、懸命に呼ぼうと唇を動かしましたが

 僕は彼の名前を、知りませんでした**]
 
 

(139) anbito 2014/09/26(Fri) 23時頃

【人】 看板娘 櫻子

 ────…、ふふっ。

[僕は珍しいものを見た気がします>>125
 表情から窺ったのではなく、揺れた言の葉に。
 そして、口ほどにものを謂う視線からでございます。

 僕が思うよりも、もしかしたらずっと
 僕のことを想ってくださっているのでしょうか。

 そんな、自惚れを胸に微笑み返したのでございます。]

(154) anbito 2014/09/27(Sat) 00時頃

【人】 看板娘 櫻子

 ばっ、ばか  ──あっ!

[舌先が舐めるような場所ではない部分を攻め立てていきます>>126
 その上感じている、などと触られてしまうそこは
 身体につりあう程度の小振りなものでありました。
 糸が伝うのを目の当たりにして視線を逸らしたのは
 羞恥と、それから──…

 『蝶』として『花』を抱いた御方には
 満足できるものではないような、気がしてしまったのです。

 いままで一度として、そんなことは考えたこともありません。
 誰かと自分を比べるなんて、初めての感情に
 戸惑いが視線を彷徨わせたのでございます。]

(155) anbito 2014/09/27(Sat) 00時頃

【人】 看板娘 櫻子

[優しい愛撫は執拗に続きます。
 手順の全てに、胸が締め付けられるようでありました。
 嬌声を堪えるのに唇をきゅっと噛んでおりました。

 見えたのは、片眉を顰めるお顔です>>127

 とたん鼓動は、切ない音色を奏でました。
 徽章(やくそく)を頂いた日に鳴り響いたものと
 同じ音色を聞いていました。

 腕を、伸ばします。
 触れること、きっと赦して下さるでしょう。
 細い身体を持ち上げて、接吻けを落とそうとする刹那。]

(156) anbito 2014/09/27(Sat) 00時頃

【人】 看板娘 櫻子

 っ ……──ン、ぁ!!

[何よりも甘い囁きが舞い降りました>>128
 まるで蝶がひらひらと、花に寄りそうような声で。

 「僕も、だいすきです。」

 そう紡ぐことは叶わず。
 接吻けをすることも出来ぬままに、蕾を押し開く大きな熱。
 感じた事のない感覚が身も心も襲いくるのです。

 痛みを感じるのは身体ではなく心。
 喜びに耐え切れず、切なさが増してしまうのです。

 熱を感じるのは心でなく身体。
 肉塊に穿たれ揺さぶられ、悦に熟れた身体が応えます。]

(157) anbito 2014/09/27(Sat) 00時頃

【人】 看板娘 櫻子

 さ、まっ ──えく、…ぅる  さまあっ!

[呂律の廻らぬ舌先が、確かに彼の名を呼びました。
 唯一、僕にだけ許された名前を呼びました。
 堪えることなくしがみ付いた指先が、その背に爪痕を残します。


 溢れくる想いに、はじめて涙が落ちました。


 生涯、お慕い申しておりますと。
 だいすきですと。
 逢いたかったと、寂しかったと。
 射干玉が見詰め、囁くのでございます*]

(158) anbito 2014/09/27(Sat) 00時半頃

【人】 看板娘 櫻子

――  花蝶の幻 ――

[所詮は蝶と花、それ以上にも以下にもなれず
 呼ばれ、覚悟していた通りに


 ───僕はあの晩、彼に抱かれました>>142


 背には爪を立てられ、何度も腹を満たされて。
 擦れる場所は熟れて切れ、白濁の中に朱を混ぜても。
 厭だと叫んでも、首を振っても涙など流れませんでした。

 枯れた可愛げのない『櫻』にございます。]

(174) anbito 2014/09/27(Sat) 01時頃

【人】 看板娘 櫻子

[射干玉の髪は精液に犯されました。
 痛みに体を捩れば、涙の代わりに白が溢れます。

 そうして容赦なく捨てられた身に降り注ぐのは
 僕が捨てられたということと>>145

 ……咲かせて、下さるの、ですか?

[傷付いた『櫻』を拾う>>146
 そんな言葉にございます。]

(175) anbito 2014/09/27(Sat) 01時頃

【赤】 看板娘 櫻子

 
 あゝ。
 煩わしさなんて、滅相もありません。

 『花』でいられると謂うのなら。

 僕はなんでもいたしましょう。


[その時の僕はどんな顔をしていたのでしょう。]

(*55) anbito 2014/09/27(Sat) 01時頃

【人】 看板娘 櫻子

[抗いもせず、『櫻』は海の向こうへと連れ去られ
 地下にて、その『せい』を許される存在となりました。
 頭の上には荒れ果てた庭があることも知らず。
 まるで、僕自身が埋められた亡骸のようでした。

 体を火照らせるものがあるのに
 嵌められたそれは、熱を放つことを許しません。
 帰りを待てと躾けられているかのごとく。
 ただただ、薄汚い欲ばかりが募るのです。

 地下へと響く足音は、待ちわびた唯一つだけのもの。

 光の消えた眸を向けて、僕はこう返すのです。]

(176) anbito 2014/09/27(Sat) 01時頃

【人】 看板娘 櫻子

 
 
 おかえりなさいませ、───…僕の『蝶』。
 
 

(177) anbito 2014/09/27(Sat) 01時頃

【人】 看板娘 櫻子

[声はもう掠れて、潰れています。
 それでも僕は返すのです。

 耳に飾る徽章(そくばく)を光らせて。
 僕は久しぶりに、ふっと微笑みました。

 これが施されたときに、震えていた指先なんて知りません。
 判りません、判らないのです。

 判っては、ならないのです。]

(178) anbito 2014/09/27(Sat) 01時頃

【赤】 看板娘 櫻子

 
 
[一粒、涙が零れました───**]
 
 

(*56) anbito 2014/09/27(Sat) 01時頃

【人】 看板娘 櫻子

 堪えて、おられたのですか?

[寝床に鏡を置くなんて、酷く悪趣味なことを謂う御方へ>>167
 一言お尋ねして、彼の謂う『やらしい顔』で微笑んでおりました。

 あの花籠での一連を思い返します。

 避けていたのは、お互いでした。
 僕は彼が現れ揶揄を撒き散らせば、避け。
 彼は僕を買うことをせず、避け。

 なのに奥底に芽生えた呪詛は
 ずっとあなたさまへと芽吹こうとしていたなんて。

 ならば、あなたさまも
 もしかしたら、同じように───…]

(179) anbito 2014/09/27(Sat) 02時頃

【人】 看板娘 櫻子

 鏡に、映さず…
 …いまっ 教えて、くださ── ぁっ!

[僕は一体どんな顔をしているでしょう。
 何処かの地下に埋められた亡骸のようではないはずです。

 大きな質量が、僕の中を穿ちます。
 感じたことのない圧迫感に、繋がる部分は擦れますが
 丁寧な愛撫のおかげで柔らかく
 埋まる全てを──或いは、この御方全てを
 包み込むようにして締め付けていることでしょう。

 奥を打つ先端、根元まできゅうと絡みつき。
 体温も心も融けきって。
 甘くて、とろりと蕩けてしまいます。]

(180) anbito 2014/09/27(Sat) 02時頃

【人】 看板娘 櫻子

[僕が失くしてきたものを。
 彼が拾ってきてくれるのです。
 僕が埋めて隠したものを
 彼が掘り返してくれるのです。

 一朝一夕では理解出来ない、と。
 あのお優しい言葉を聞いたときからずっとずっと。
 僕は、あなたさまをお慕い申しておりました。

 ですが、名前を知りたいと仰る御方に
 本当のことは、まだまだ教えてあげません。

 掘り返してくれるのを。
 寂しさを全部受け止めてくれたのなら。

 その時に初めて、教えましょう。]

(181) anbito 2014/09/27(Sat) 02時頃

【人】 看板娘 櫻子

 [「どこにも行くな」>>170

 そんな風に聴こえた呻き声は、きっと幻聴などではありません。
 ですから僕は細い腕で彼を抱きしめ
 全てを受け止めて見せるのです。]

(182) anbito 2014/09/27(Sat) 02時頃

【人】 看板娘 櫻子

 えくとぅ、る、さま ぁ ───…っ!!

[接吻けに、ぱたぱたと涙は止まることを忘れ。
 それでも哀しくなどないのです。
 ただ、嬉しくて仕方がないのです。

 迸る熱を体の中に、そして胸に受け止めて。
 肌を重ねて、接吻けましょう。]

(183) anbito 2014/09/27(Sat) 02時頃

【人】 看板娘 櫻子

 
[涙が落ち、恋に落ち。
 僕と彼は、想いで愛と未来を育てていきましょう。

    きっと、この蕩けそうな甘さのことを、
          ──────『しあわせ』と、呼ぶのです。*]
 

(184) anbito 2014/09/27(Sat) 02時頃

【人】 看板娘 櫻子

──えとわーるだるじゃん──

[僕は、あの日のように植物図鑑を捲っておりました。
 空は宵闇の色をしております。
 そろそろ、僕のご主人さまがお仕事を終えて帰って来る頃です。]

 ……───。

[指でそっと撫でる頁には、白い花が咲いておりました。
 『初恋』なんて意味を持つ
 可愛らしい、可憐で、似ても似つかないお花でしたが
 僕はそこに印刷された文字を撫でては
 ふっと、幸せそうに微笑むのです。]

 えとわーるだるじゃん。

[不慣れな言の葉ではありますが
 愛しいその名前を紡いだら、丁度玄関のベルがなりました。]

(185) anbito 2014/09/27(Sat) 02時頃

【人】 看板娘 櫻子

 はあい、おかえりなさいっ!

[僕は、本に急いで栞を挟みます。
 そしてぱたぱたと、出迎えに向かうのです。

 本を置いた場所からは、中庭の櫻が見えておりました。

 花が咲き、散る頃には
 僕の名前を教えてあげようと思います。]

(186) anbito 2014/09/27(Sat) 02時頃

【人】 看板娘 櫻子

 
 
 櫻の、子とかいて『おうじ』です。


[はじめから、ちゃんと知っていてくれたのですよ───って**]

(187) anbito 2014/09/27(Sat) 02時頃

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