25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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―明時・裏庭にて― [暁、露に立ち濡れて、深緑の傍ら佇んでいた。 背にかける声あらばこそ、白衣の少年は人型を為した]
『明之進殿……?』
[少年はゆっくりと面を上げる。 かすかな酒気を帯びた誰とも知れぬその相手、 それは己の存在を知る者であったらしい。]
(@0) 2010/07/31(Sat) 18時頃
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『やはり明之進殿。 遠き外つ国の花主様に召されたと伺っておりましたが、 本当にお久しぶりでございます。 ――ああ、花祭りに花主様といらしたのですね 』
[少年は小さく首を傾げる。 さらり流れる黒髪の下、瞳は暗い黒椿、 墨の中に緋の一滴を流したような、薄暗い微熱の気配。 その目蓋は重く、重く、2度3度と瞬いた。
やがて、漸く合点がいったとばかりに、ふわりと微笑う]
(@1) 2010/07/31(Sat) 18時頃
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……嗚呼、では私は、
花主様と、逸れてしまった の ですか ……?
(@2) 2010/07/31(Sat) 18時頃
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[赤と黒の混ざり合う、混濁する記憶。 ずきりと痛むようなこめかみ、ゆるりと指を這わせれば しっとりと湿った天鵞絨の如き花びらが、指先に触れた。 ――意識は、そこまで]
『……明之進殿?』
[一度目を離せば、少年の姿は既にない。 明之進の名を知る者は、ただ首を捻るのみであった。 残されたのは、時期はずれの黄泉銀花―――椿が一厘。
それは明星の落つる頃**]
(@3) 2010/07/31(Sat) 18時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/07/31(Sat) 18時頃
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―ヨアヒム邸・裏庭― [葉椿が傍ら、日陰の下、少年は佇む。 白い水干緋袴に、白鞘巻を腰を刷く、身なりは舞い手としれようか。 茫洋と揺れる眼差しは、今はまだ此岸のみを映して。 ただ憂うようなため息を一つ]
…………、
私の花主様は、 迷子にでもなってしまわれたのでしょうか……
[迷い子のような少年は自らの身を棚に上げ、 呟く言葉は舞の幽玄とはほど遠く、小さな不安を滲ませた]
(@4) 2010/07/31(Sat) 22時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/07/31(Sat) 22時半頃
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―屋敷・庭― [>>78 それは神楽鈴よりも、もっと小さな鈴の音、 涼やかな音色は懐かしくも感じて、音の源を探す]
――……主様?
[零れた呼びかけは、そんな言葉。 白衣の袖を持ち上げて、おずおずと日陰から歩み出れば、 こちらを見やる彼の人達の様子を伺うように、ゆるりと頭を下げた。
不確かな存在は、記憶を探ろうとするのだけれど。 思考は日差しに目がくらんだように霞がかり、 黒紅色の瞳は少しだけ虚ろに、2人を見つめた]
(@5) 2010/07/31(Sat) 23時頃
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[>>83 眩暈より立ち直れば、見目涼やかな彼らの姿。 花主ではなく、花の気高さを纏う気配に、零れた言葉の過ちを知る]
――…あ、 その……申し訳ありません。 どうやら私は、花主様とはぐれてしまったようで……
つい心根が零れてしまいまして、 いえ、心細いとかそのようなわけではないのですが……つい。
……ごめんなさい。
[子供じみた仕草で、少し慌てたように頭を下げる。 どうにも拠り所のない不安に、口許に当てられたその手をじぃ、と見つめてしまう]
(@6) 2010/07/31(Sat) 23時頃
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……それでは、
[>>85 言葉に迷い子は、一度縋るような眼差しを、 己の花主たる存在も、知っているやもしれない、と期待を込めて鮮やかなる手妻師を見る]
どこか、どこか……何処でしょう。 ……学院の方?
[記憶にはいまだ頑健なる錠の下りる。 探り当てることが出来ずに、自信のない返事を返す。]
[そして>>87鵠の君の問いには、小さくこくり、と頷いて、 安堵の滲む笑みを浮かべた]
はい、 たしかに……それは私の好むもの。
あ、名は明之進と申します。明け星の明に……
[安堵から少し軽くなった口は、問われぬまでも名を名乗り]
(@7) 2010/07/31(Sat) 23時半頃
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[>>90 面白いとの言葉にびくり、と顔をあげ]
――いえ、ええと。 見えるものは、……ああ、あなたの指先が 綺麗。
[気の抜けた表情で微笑うのだけれど、 続く言葉にはあからさまに沈む]
迷子……いえ、わたしが迷子ではないと思うのです。 きっと、迷子なのは花主さまのほうだと……
――ぶた? ここのお屋敷では、動物を飼っているのですか?
[好奇心を覗かせた声音は、その実情を知らぬゆえ。 そして>>93気遣われる言葉には、ふるふると首を振って]
……あ、いえ、お気遣いなく。 体調が優れない、などとそんなことは…… お2方はどちらかへ、行かれる途中だったのでは……?
(@8) 2010/07/31(Sat) 23時半頃
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遠くへ と……
[>>98 こめかみに指を這わせる、とおくとおく。 それは何処であったのだろう、記憶に触れるのは酷く躊躇われて]
ええ、 よろしければご一緒させていただけますか。 ……しのぶることも、少々弱ってきたようですので。
[振り切るように微笑って、 けれど不思議と「ここから動けるのだろうか」 そんな疑問が己の裡にふと涌いた。]
(@9) 2010/08/01(Sun) 00時頃
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ぶた……、それは
[噴き出しかけて、けれど。 けれどどうしてか、この屋敷の主の姿を思い返そうとすると、 怯えたように小さく身が震えた。]
[>>102 華月の言葉には恐縮しながら、 けれどその鷹揚な雰囲気には、表情を和らげて]
そのようなお話が、知られているのは、 なんだかお恥ずかしい限りです。 ……花主様に召された なんて…あまり実感もないのに。
[鈴の音と、かろやかな足取りに、ついていく。 道中、2人の名は聞けただろうか。日陰の椿を…その土を、一度そっと振り返った。]
(@10) 2010/08/01(Sun) 00時頃
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あ……いえ、 ここに一株だけというのは、少し寂しい気がして。
[>>107 向けた目線に気づかれていたか否か、 日陰の椿に、一言言葉をそう漏らして]
華月殿、に 鵠殿…… きっと、お二方とも名の知れた花なのでしょうね。
私、どうにも世事に疎くて…… いえ、世事に疎いというか、気が利かないというか… うっかりしているというか……
[笑みかけられれば嬉しげに返して、 つい、言い訳を募れば、自分の言葉で落ち込みながら、 ふわり足を滑らせてゆき―― ふと眩暈に襲われる]
(@11) 2010/08/01(Sun) 00時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/01(Sun) 00時半頃
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[>>117 振り返る華月の視界に既に少年の姿はなく、 あとに残るは黄泉銀花――紅椿の一片、そして笛の音の残響]
(@12) 2010/08/01(Sun) 00時半頃
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─ 本邸・応接間前廊下─ [ふわりふわり、その足取りは音もなく、 やがて、ひたりと一つの部屋の前にとまり――。
白鞘巻に手をかけようとする、 その虚ろな姿は陽炎のように揺らいだ。
獣の勘なき“豚”はそれに気づくことはなかろうが。 ひやり、冷たい気配は室内までも流れてゆく]
(@13) 2010/08/01(Sun) 01時頃
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─ 本邸・応接間前廊下─ [室内で気配が動けば、 それはふと我に返ったように白鞘巻から手を下ろし]
――……あ、
[ゆる、と己の居場所を見回し確認すれば、 なにか恐ろしいものを感じて、逃げ去ろうときびすを返す。
――霞月夜の君が、それを感じていたのならば、 怯えたような黒椿色が白衣を翻す幻影が、見えただろう]
(@14) 2010/08/01(Sun) 01時半頃
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ごめんなさい……、
[その声は聞こえていたのだけれど、 恐らくは酷く無礼なことをしたのだろうけれど。 一度振り返れば、伸ばされていた白い指先、長い髪の美しい人]
………、どうして。
[己が触れていたのは固い白鞘巻、 礼装用とはいえ人を傷つけることは出来るその刃。 酷く息苦しい、息苦しくて――]
どうして……
[項垂れたそこは何処であったか。ふと、思い返す。 そう、耳に残るのは笛の音――懐かしいおと]
(@15) 2010/08/01(Sun) 02時頃
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落胤 明之進は、廊下の端まで至れば、袴の裾を踏んづけてつまづいた。
2010/08/01(Sun) 02時半頃
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―A棟渡り廊下― [己はいまだ幻影であることを知らず、 ゆえに存在は、生身と同じ所作を痛みを繰り返し――]
―――…ッ、
いえ この程度。それに、それよりも…… それよりも、わたしの花主様は……
何処へ?
[緋袴を引きずり立ち上がれば、彼岸を覗く差しは暗く蕩けて。 舞うように持ち上げられた指先を、不安気に見つめていた**]
(@16) 2010/08/01(Sun) 02時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/01(Sun) 02時半頃
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―本邸・廊下― [葉月の陽炎に似た少年は、彷徨い歩く。 ふわり、ふわりと白い小袖の翻る、 探し人は誰であったのだろう]
―――……主様、
[確かに、己を支配するような存在があった気はするのだ。 そう、抗うことなど叶わない圧倒的な何か。
小さく身震いする、 それは果たして恐怖であったか、 あるいはもっと別の――
ひとつ、さまよう足を止める。 艶やかな弦の音色、木々のざわめく風にのる]
(@17) 2010/08/01(Sun) 14時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/01(Sun) 14時頃
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―本邸廊下― [何を詠う旋律か、琵琶の激しくなる音色。 秘めた熱と、挑発的なものの駆け抜ける、 白い指先を伸ばした、あの姿とは重なるはずもなく。 ただその音色に、少しだけ手が舞うようにひらり、疼いて泳いだ]
――……あ、
[幻影は、そちらを見る。 かすかな蓮香――浄土の香りに、存在は一度ゆらいで。 泳いだ指先を慌てたようにひっこめて、佳人へ微笑みかける]
素晴らしい音色でしたね。 ……そう、まるで浄土にまでも届くよう。
[零れた言葉は、蓮の香りに誘われてのものに違いなかった]
(@18) 2010/08/01(Sun) 15時半頃
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ええ、琵琶の音色が。
[こくり、とひとつ頷いて。 果物と同じ名、とそれを聞いていたならば、 きっと失礼なまでに噴出していたに違いないが、 今は投げられた視線にゆると首を傾げるのみ。
その眼差しに、花か花主か、 目の前の佳人はどちらであろうかとようやく問いに思い至り、小さく身を正す]
……この目で見たことは、ありませんが、 舞う時には、いつも 思い描いております。 あなたの纏う花の香の、咲き乱れるような浄土を。
[鉄色にやや怪訝な色の混じるのに気づけば、 自分はまた奇行をしてしまったのだろうか、と少し恥じ入るように目蓋を伏せた]
(@19) 2010/08/01(Sun) 16時頃
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[ゆるやかに流れゆく琵琶の音色、 ゆるやかなれど、つきり、と尚心乱されて。
それは儚きことを定められた花への 哀歌であったのだろうか。
衰えることの恐れを知らず、 知らぬままに輝く盛りに散る花は哀しむべきものであろうか、 あるいは
――あるいは]
(@20) 2010/08/01(Sun) 16時頃
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……時期?
[琵琶を奏でるに時節でもあるのだろうか と、疑問は顔に過ぎれど口には出さず―― ただ、舞手たる姿を認められれば、それは嬉しげに眦を下げる]
はい、楽がなくとも舞いまする。
[鉄色の瞬く人を見つめた、 ゆるく首を振るその仕草は何を想っていたのだろう。 返る答えには、穏やかに目を細めて]
それは良いお屋敷ですね、 今の季節はさぞ美しいことでしょう けれど。
……盛りが過ぎた頃はいかがなさるのでしょう、 少しさみしい気も…… あ、
[ゆる、とこめかみに指をあてる。 蓮の屋敷、それは記憶にひっかかる。2度、3度と瞬いた]
(@21) 2010/08/01(Sun) 16時半頃
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落胤 明之進は、彼の人の視線の動いた先に、慌てて頭をさげた
2010/08/01(Sun) 16時半頃
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[りんと立つ僧形の姿、交わされる言葉に一歩下がる。 記憶を探る行為は、こめかみに鈍い痛みをもたらして]
――……、
[けれど、言葉を交わした彼の人もそして新たに姿を見せた人も、 名のある花主に列なる者と知れれば、少しばかり緊張に似たものを感じて。
実像なき幻影はかすかにゆらぐ。 立ち上る葉月の陽炎にまぎれて]
(@22) 2010/08/01(Sun) 17時頃
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[僧形のにこやかな様子に、 一度 ふ、と肩の力が抜けたのだけれど、 言葉と共に視線が向けば名を名乗らねば、と気が急いて]
――…あ、 私、名は明之進と申します。
[蓮の佳人へも、名乗りの一つもしていなかった、 その非礼を詫びるように、小さく頭を下げる]
(@23) 2010/08/01(Sun) 17時半頃
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[>>272 小さく笑って思わず庭木を探したのだけれど、 後半の言葉には少しばかり表情の曇る。弾き手をさしてのことだろう、と]
鼓は己の裡にもありますれば。 ……その響きも、また、見てくださる方に届くようにと、舞いまする。
[好きなものを語るのは、嬉しくて。 語りすぎてしまう嫌いはあるが、笑み崩れるのは止められず。
そして屋敷の四季の鮮やかなる様子を聞く、 冬の椿には小さく小さく感嘆の声をあげ。
交わされる花主2人の会話の中に名が過ぎれば]
ああ、やはり本郷様……
[舞手なれば一度は憧れる蓮の舞殿、 稀代の舞手の主を前に舞を語ったことのおこがましさに、少しばかり身を縮めた]
(@24) 2010/08/01(Sun) 17時半頃
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あ、ええ、本当に、 私も見分けがつかなくて……
[>>274 向けられた視線に、同意の言葉が先に出る。 共感に昂揚してしまえば、つい安堵から口が軽くなる]
あの……本郷様も、実は花か花主か、一体どちらなのだろう、と 少しばかり迷っていたりもして……
[>>275 続いた眼差しに、すみませんと慌てた風に謝って、 そしてしばし言葉を反芻する、過ぎる疑問は知らねども―― 花主の視線、それは再び鈍い痛みを甦らせた]
……ああ、私は…… はぐれた花主様を探して ……
[ふ、と虚ろにかげる眼差しで、小さく呟く]
(@25) 2010/08/01(Sun) 18時頃
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……おもしろい、
[>>277 また妙な行動を取ってしまったか、と裡に沈みつつ。 今回は確かに恥じ入るべき自覚はあったので、小さくため息を落として]
いえ、その蓮の舞殿の主を前に…… 舞を語るのが恥ずかしいとか、その……ええっと [呆れ顔にはおろおろと言葉に詰まる、結果]
そこで舞えたら素敵だろうなあ、って思っただけです。 身の程知らずですみません……!
[蓮の舞殿、それが昼寝に適する場所など思いも寄らず、 ただ夢のような美しさを思い描いて、最初に思うのはやはりそれだったのだ。 少し赤らんだ気がする頬を小袖を隠して]
(@26) 2010/08/01(Sun) 18時頃
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[>>277 名を褒められれば小さく笑みを返すのだけれど、 僧籍のその姿、実在なき身はどこか落ち着かなげになる]
乾様……
案内など出来ればよいのでしょうか、 あいにく私も、不慣れな身の上でありまして…… 申し訳ありません。
……逸れた、主様を探しに参りたいと……
[ゆるり、と頭を下げれば辞すことを願いでて。 ゆらぐ少年の人型は、遠く庭先を見やる]
(@27) 2010/08/01(Sun) 18時頃
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[それより一度目を離せば、 霞のようにその存在は見失われるだろう**]
(@28) 2010/08/01(Sun) 18時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/01(Sun) 18時頃
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―裏庭―
―――……あ、
[わずかな眩暈に溺れる、気がつけばここに戻ってきてしまっていた。 日陰の葉椿、咲くはずのない冬の花。 その枝にゆるり、手を伸ばす]
……日陰なれ、日向なれ。
[手折る枝には、黄泉銀花の紅く咲く]
(@29) 2010/08/01(Sun) 23時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/01(Sun) 23時頃
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―裏庭― [在るはずのない一枝を手にすれば、 詠の抑揚をもって、呟きが 零れる]
……日陰であれ、日向であれ。
何処であれど、咲くなれば、 野辺と花との違いは何ぞ
[問いかけのような言葉、 それは己に向けられたものであったかもしれず]
手折る意味なし、藪椿……
[過ぎる不安に俯く。 己の主は、いま、何処にいるのであろう]
(@30) 2010/08/01(Sun) 23時半頃
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落胤 明之進は、近く、人の気配に、ゆるりと足を向ける
2010/08/01(Sun) 23時半頃
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―池の傍ら―
主様――…?
[それはまず、幻影をかたどるよりも先に、 水面に姿を映しただろう。虚ろな眼差しはけれどすぐにその焦点を戻して]
……いえ、さすがに 私の主様では、なさそう…… ?
[果実を手にするその姿は、 年代も己と変わらぬように見える。
彼は知己であっただろうか、あるいは名くらい聞き及んでいたかもしれぬが――知っていたとしても、思い返すべき記憶は鈍い痛みにさえぎられる]
(@31) 2010/08/01(Sun) 23時半頃
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―池のほとり― [向けられた冷えた視線に、 何かを機嫌を損ねたか、と瞬いて―― よく考えれば、ぶしつけな一言だったかもしれない、と思い至る。 どうにも己は空気が読めない、らしい]
明之進と申します。 ……ええ、ぶしつけを失礼いたしました。
[それでも、名乗りがあったことに 安堵の笑みを漏らして、言葉を返す。 彼の名乗りに伴う少しだけ掠れた、重い響き。 それが己の纏う常世の気配の影響もあるとは知れず]
……あなたの名は、 名乗るのに重い名なのですか? あ、それとも喉を痛めておいでとか……
[案じるようにその表情を覗く]
(@32) 2010/08/02(Mon) 00時頃
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あ……
[転がる果実に気を取られる、視線を戻せば開いていた距離に気づき、 申し訳なさそうに距離をとろうとあとずさる。
覚えていない、といわれれば、ただ そうですか、と頷いて。 むしろ続く言葉に 大きく瞬いて、反応を示した。 言われればかすか、そのような風評を耳にした気もする]
それは……なんというか、完璧 ですね。 そんなに出来ることがあったら、 芸に精進するにも時間が足りませんでしょう。
あ……その中で、何を一番好んでいらっしゃるのですか?
[感嘆するように息を吐いてから軽く問う。
果樹を指さされば素直にそちらを見やって、なるほど、果樹は豊かに実ってはいるのだけれど。食堂には行かないのだろうか、と首を傾げながら、再び少年を見やるが、やはり目があうことはなかったか]
(@33) 2010/08/02(Mon) 00時半頃
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[返す声音は少し沈んだものになる]
……好きではないのですか? 見世物……名が知れるのは、きっと、大変なことのでしょうね。
私は舞を見ていただけるのは、 嬉しいこと だと思うのですけれど……。
[そう、請われれば誰の前でも舞うものだから、 師に咎められたこともあった気がする。
下がった視線を追うように、こちらも眉尻を落としていたが、 続く言葉と向く視線に、おっとりとそのあとを追う]
(@34) 2010/08/02(Mon) 00時半頃
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― ヨアヒム邸・裏庭 ―
[風が、そよぐ。 木々がざわめいて、舞い落つ木の葉。]
ん……。
[その一片は、いつからそこに居たのか、木の上で眠る者の上へと落ちる。]
……ふ、――――ぇっくしょい!!!!
[鼻をくすぐられた当人は大きなくしゃみと共に大きく身体を揺らした。 ぐらりと揺れた身体はバランスを崩し傾き。]
え?
…っえ、あああああああッ?!!
[絶叫と共に地上を目指した。]
(@35) 2010/08/02(Mon) 01時頃
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[視力を封じた特徴的なその姿、ちら、と見かけたのは確かだった。けれど、記憶は曖昧で、耳にしていただろう、何かを思い出すことが出来ない。
人と話す気になれない、という言葉には、 何か憂うことでもあったのだろうか、と思うのだけれど。 向ける視線は届きはしないだろう か]
――……、
[想い沈むように、水面に眼差しを落とせば、 ゆらぐ波紋が広がっていた]
(@36) 2010/08/02(Mon) 01時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/02(Mon) 01時頃
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[つらつらと流れ出した言葉にゆるり、と首をかしぐ]
――…ええと、 何か凄い望みがあるのなら、有名になった方が その願いを叶えるのに近道なんじゃないですか?
[饒舌になってきた少年の口調に、変わらずおっとりと言葉を返す。なにやら少し攻撃的なような気もするのだけれど]
ご心配いただいて、ありがとうございます。 人違いしないように、気をつけますね。
[結論としては、案じられた、 と解釈して、笑ってぺこり、と頭を下げた。
本来、主を間違えること、などあるはずもないのだが、 その違和感には彼自身は気づくことは なく]
(@37) 2010/08/02(Mon) 01時頃
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……あ、では私、 主様を探しに――……
[響いた絶叫には、ゆるゆると辺りを見回す]
……華月殿は、なにか、とてつもなく 凄い手妻でも疲労されたのでしょうか。
声明道の一種ということは、なさそうですし……
[小さく呟いて、ふわり、 枝葉と小袖ををひるがえし、そこから一歩歩み出す]
(@38) 2010/08/02(Mon) 01時頃
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い゛っ…てぇ………
[木から落ち、その場に蹲って打った箇所をさすった。 やがて耳に届いたのは、微かな水音と。]
――――…んな訳あるか!
[掛けられた言葉>>414に顔を上げて、痛さに涙が滲んだ瞳でじろりと睨んだ。]
(@39) 2010/08/02(Mon) 01時頃
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―裏庭→本邸回廊―
[四季の花を楽しむのだろう、縁側に腰掛ける。 手元の枝をもたげて陽にかざせば、陽光も紅色に透ける]
誰にでも……
ああ、花は気位が高いくらいでいい、と 言っていたのは――……
[誰であったが、ぼんやり、と考える。 己の主に言われたのでなければよい、 と陽に透ける紅色をただ見やった。]
(@40) 2010/08/02(Mon) 01時半頃
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[地を踏む音が近づいて、綺麗な球体が視界に映るとそれを見詰めていたが。]
口の訊き方って、…最初にふっかけて来たのはお前の方だろ! 俺は悪くないね。
[フン、と鼻を鳴らしてそっぽを向いた。 その折にやって来た男>>423には。]
落花って言うな。
[その呼び名は気に食わないとばかりに不機嫌に呟く。 そして鉄色の瞳の男が紡いだ言葉に声を荒げて再度向き直り。]
…なんだと!? 馬鹿にしやがって!俺は落花でも猿でも… …ッ
[勢いよく吼えるつもりが、顎を持ち上げられるとその意気も止まって眉が寄る。]
(@41) 2010/08/02(Mon) 01時半頃
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[しかしその表情も束の間。 見上げた瞳は細められ、キッと睨み上げる。]
……黙れよ。お師さまは関係ねえ。 大体、お前は俺の主じゃないだろ。 何でお前に尻尾振らなきゃいけねえんだよ。
[言ってから、無表情の男の言葉>>431に少し、ぐ、と苦い顔をして。]
俺は、悪くない。
[フン、ともう一度鼻を鳴らした。]
(@42) 2010/08/02(Mon) 01時半頃
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[落花の代わりに名を>>436と言われれば。]
………虎鉄。
[沈黙の後に己の名を呟いた。]
(@43) 2010/08/02(Mon) 02時頃
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[顎を持ち上げた男の瞳は、酷く冷たい。 しかし虎鉄は怯まない。 師の責任との言葉に少しだけ見上げる琥珀が揺れただけ。 扇から解放されると、虎鉄も同じように立ち上がる。]
言っただろ、俺は猿じゃねえ。 虎鉄って主から貰った立派な名があんだよ!
それとな、お前みたいな奴にホイホイ見せてやるような安い芸はねえから、覚えとけ!!
[思い切り吼えて睨み上げると、同じように踵を返して怒りの篭った足取りで裏庭を後にしようと。]
(@44) 2010/08/02(Mon) 02時頃
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―回廊― [別れたロビンの後姿に、小さく手を振った。 食堂前でロビンと言葉を交わす 長い髪の立ち姿には見覚えがあるように感じて一度、目を止めた。
ロビンと共に向かうのが憚られたのは、 食欲というものを余り感じられなかったせいか。 ――彼の残した言葉は、それなりに引っかかるのだけれど]
――……私は、
[言葉に出すのは、少し怖い。 己は花主に捨てられたのではないか、と ふとそんな不安も過ぎる。
手にした枝に眼差しを落とす。 何処であれど咲く、紅。]
(@45) 2010/08/02(Mon) 02時半頃
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[振り返るその長い髪に、既視感はあれど、 それが一瞬の邂逅を得た霞月夜の君とは思い至らず。 ゆえに呼びかけた言葉は、]
――……主様?
[ゆるく首を傾げる、小さな声]
(@46) 2010/08/02(Mon) 02時半頃
|
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[返る言葉に過ちを知り、 落胆はあれどそれは面には現れず。 問われた言葉をしばし反芻すれば、首を横に振る]
私は迷い子などではありません。 ――迷われたのは、きっと主様の方です。
[そこは譲れないところであったらしい。 いささか拗ねたようになった物言い、 ふと、我に返れば立ち上がり一つ頭を下げた]
(@47) 2010/08/02(Mon) 03時頃
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― 裏庭→廊下 ―
………ッ
[背にかかる本郷という名の男の言葉>>475に言い返そうとして、思い切り振り返ったものの、言葉に詰まった。 そして何も言えぬまままた踵を返し、唇を噛み締めて早足だった速度を駆け足へと変えて立ち去る。 芝生の上を走っているのに足は重く、ぬかるみの上を走っているような気がした。]
…は、… はぁ …は……ッ
[息を切らせて建物の中へ入ると、長い黒髪の男>>462と鉢合わせた。 少し青白い顔で見上げ、伸びてきた手には身を震わせて手を弾く。]
―――ッ、じぶん…で、取れる……。
[手を弾き、一瞬だけしまったという顔をしてから俯いてそう言うと、すぐにそのまま廊下を再度走り出す。 やがて人気の無いところまで来ると、虎鉄は手近な壁にふらりと凭れかかった。 ざわつく胸を片手で押さえる。 フラッシュバックした映像の数々。 先程の騒々しさとは裏腹、ずるずると力なくその場に蹲った。]
(@48) 2010/08/02(Mon) 03時頃
|
|
ど、…して…
…どうして、俺を置いていったんですか、主さま…。
[今にも泣き出しそうな弱々しい呟き。 胸の苦しさと、言い返せなかった悔しさで目頭が熱くなる。 繰り返し脳裏で再生されるのは。
―――― 別れを告げる*花主の姿。*]
(@49) 2010/08/02(Mon) 03時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/02(Mon) 03時頃
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[零れる笑みに大きく瞬く、 続いた言い含めるような物言いに、 湧き上がる羞恥に思わず視線をそらしてしまった]
――……いえ、その。 しょげている、というわけでは……あ、 でも確かに、少し、捨て犬に共感できるくらいの心持にはなっておりましたが……
まんまる?
[謎の言葉にちら、と様子を伺うように見やる やはりその姿は見覚えのある気がして、ぼうっと考えていれば、 からり響いた下駄の音に、ようやく思い至って]
私、あなたと似た方に、見覚えがあります。
[思い至ったままをつい口に出してしまった]
(@50) 2010/08/02(Mon) 03時半頃
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[笑われた意味もわからないまま、にこやかに笑み返す]
お気遣い痛み入ります。 そうですね、多くの方がいらしているようで、花も花主の方も―― 一見、どちらと区別のつかない方も……
花祭りとは、本当に華やかなものですね。 舞を披露するのが、楽しみになってしまいます
[その主催が豚に並んで、まんまるとの呼び名を頂戴していることには、思いも及ばず。ただ、その可愛らしい響きに和むものを想像し、会う機会があるとの言葉に、楽しみです、と返してしまった。]
……お知り合いの方なのですか。
[懐かしむようなその表情は、ただの知己とは違う気がしたが。 よき間柄なのだろうと思われて、なんとなく自分も表情をほころばせてしまう]
(@51) 2010/08/02(Mon) 04時頃
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[けれど、続いた言葉には一瞬の空白。 黒紅色は、その間を埋めるように、ゆっくりと微笑む]
すこし、難しい問いです。 花は、花としてしか生きられぬがゆえに、花でありますれば。
ええ、けれど。 望むように咲かせていただける花主様に仕えることが出来れば、 それは花の幸せだと、そのように 思われます。
[教科書のような解答かもしれない、と思った。 自分の想いは少し違う気がしたのだけれど、 それはうまく言葉にならず、頷いて去る人をただ見送る]
(@52) 2010/08/02(Mon) 04時頃
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[紅の枝を手にした陽炎は、やがて眩暈に襲われて、 その姿は、ふたたび裏庭の日陰の椿のもとに還る**]
(@53) 2010/08/02(Mon) 04時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/02(Mon) 04時半頃
落胤 明之進は、近く人の気配に、かさり、木陰をゆらした
2010/08/02(Mon) 10時頃
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―裏庭― [やがて気配が消えれば、 ひとつ淡い期待も弾けて消え去る]
……迎えに来て下さったのでは、ないのですね。
[どうにも、ここに戻ってきてしまう、 それを不思議と思うことはない。 此岸と彼岸に淀んだ記憶はつじつま合わせに、 ここが待ち合わせの場所なのかもしれない、と考える。]
けれど、 ……いえ、別にしょげているわけでは。
[名を聞きそびれた花主の言、 思い出せば一人小さく首を振り小袖を返す。 裏門付近は人や荷の出入りがあるのか、少し騒々しかった]
(@54) 2010/08/02(Mon) 11時頃
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―裏口― [祭りの為に運び入れられる品々を、物珍しげに見守る。 邪魔をせぬよう遠巻きにあるつもりだが、 “視える”者にはやはり邪魔に感じたかもしれず。
――他の花と戯れていろ、と言われたが、 ここで会った花々を思い返せば、戯れる…… 果たして気安くそのようなことが出来るのだろうかと、首を捻ってしまう]
―――……、
[ひとつ、思い出したのは笛の一音だった か**]
(@55) 2010/08/02(Mon) 11時頃
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|
―裏口―
まるで、私など存在していないよう……
[人の出入りを見つめていれば、 己の存在は酷く不確かとなり、自嘲する訳でもなく呟いた。 迷い子は何に迷うているかを、いまだ知らず]
―――……この、曲。
[夏の宵、深紫は過ぎて濃く暗くなりゆく空の色。 生ぬるい夜風に響く切なげな笛の音は、此岸と彼岸を吹き渡る。 散る花の定めを嘆くが如く]
(@56) 2010/08/02(Mon) 16時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/02(Mon) 16時半頃
|
―裏口― [明――と、呼ぶ者があった気がする。 それはいつの記憶であるかはっきりとはしない。 ただ親しげに呼ばれる名は、淡い期待をもたらした。
同時に少しだけ、不安にも なる。 ――それは日陰の椿の記憶]
――……、
[近く、呟く人の声を 聴いた気がする。 寄り掛かる物陰から、影はゆるり、身を起こす]
(@57) 2010/08/02(Mon) 17時頃
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[呼ばれたのは、親しげな呼び名。 ああ、やっと見つけてくれたのだ、と。 花は黒紅色を和らげて、ほころぶような安堵の笑みを]
――…主様、 お待ち申しておりました。
[それは知己であれば、 見覚えのある微笑みであったに違いなく。
少年は何処であろうと咲く椿―― 誰に対しても、芸を、笑み、を惜しまぬがゆえに、 野辺の花と変わらぬ と主に蔑まれたこともある ――それは少年自身も知らぬ記憶]
(@58) 2010/08/02(Mon) 17時頃
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|
[宵の折、か細い月灯りの下、 少年の瞳は黒々と、ゆれる眼差しが覗くは、 此岸ではなかったやもしれず]
……主様が長らく戻られぬので、 ずっとこのように一人でおりました。
いえ、しょげてなどはおりませんけれど……
[白い小袖をふわりと返し、縋るようにその指先は、伸びる]
(@59) 2010/08/02(Mon) 17時半頃
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[伸ばした手の払われぬこと、 宵闇に見上げたその面も確かに覚えのあるもの。 その困惑を感じることも出来ず、 亡霊はそこにただ己の望むゆめをみる]
はぐれたのは、私ではありません。 ――主様の方です。 そう…… かつては、私を閉じ込めるほど、 お傍に置いてくださいましたのに……
[拗ねた声音で、作務衣の裾を小さく握る。 ――研師は恐らく知らぬのだろう、 彼の知る主の元より、この花は一度学院へと戻された]
(@60) 2010/08/02(Mon) 17時半頃
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[出戻りの身であらばこそ、 遠き外つ国の主のもとへと望んで召されたという伝聞に 周囲の者もさしたる疑問を抱かなかったのだろう。
学院へ戻った頃の萎れた姿は、友人も記憶に残していよう、 黄泉銀花の一枝を手に、理由は黙して語らなかった。
そのときも、慰められたのだ。あの笛の音に]
(@61) 2010/08/02(Mon) 18時頃
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―――…奴? 主様?何を他人事のように……?
[ゆるりと傾いだ首、見上げる視界を影が覆う。 髪を撫でる無骨な手に、目を細める。 伝わる温度は、ひやりと冷たいものであっただろう]
もう、はぐれるのは、嫌なのです……
[握った裾を離さずに、うつろな瞳は砥師を見上げ続けて ――やがて響いた物音と、 呼ばれた名にゆっくりと眼差しを 向けた]
(@62) 2010/08/02(Mon) 18時頃
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[呼ばれた名に、小さくこめかみを押さえる。 扇の閉じる音、涼やかな鈴の音]
――……鵠、殿?
[存在を見れば、ふわりと微笑う。 そして小さく頭を下げた]
あ……先ほどは、 ご心配をおかけして、申し訳ございません。
もう、大丈夫ですから。 このように……
[己が主と思い込んだ砥師を示し]
(@63) 2010/08/02(Mon) 18時頃
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本郷様も――… 私の主様は、こちらに……
[蓮の舞殿の主が姿に、 亡霊は嬉しげに微笑みを見せる――
主と共に舞殿を、それは素晴らしい夢のよう。 この世ならざる浄土の ゆめ ]
[されど交わされる言葉。 額にあてがわれた手に、ほんのわずかに眉根を寄せる]
やまい……?
[ちがうと小さく首をふる]
(@64) 2010/08/02(Mon) 18時半頃
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|
[部屋へ、と促される言葉。 されど――されど、己は知らぬことなれど、 いるはずのない花は、目録にもその名はないだろう。 主もなければ、客室などあるはずもなく――]
ぁ――……、
[鈍く痛むこめかみを押さえれば、 ぱさり、と一枝を取り落とす。 鵠が足先に落つる紅椿――黄泉銀花]
やまいなどでは……
[続き、足元にその眼差しを落とす]
(@65) 2010/08/02(Mon) 18時半頃
|
|
なまえ……?
[蓮の主の問う言葉に、双眸は一度大きく見開く。 鈍い痛みに、指先はこめかみに這ったまま]
主様……
[いまだ握った作務衣の先を、 ただ縋るまなざしで見上げる。 ぴしりと割れんばかりに張り詰めた、黒硝子。
そう、名はどうしても思い出せなくて]
(@66) 2010/08/02(Mon) 19時頃
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|
名前は――…
[大事なことが思い出せない違和感は、 けれど砂のように思考をすり抜けてゆく。 しがみついた腕も、ずるりと、おちて、己が身を抱きしめる。
蓮が主の問いかけに答えられぬことも、また、 酷く己自身に失望のようなものを、感じてしまう。 それは 美しいゆめの遠ざかる気配に、似て――そちらを見ることが出来ない]
――はい、申し訳ありません、主様。 本郷様にも、鵠殿にも……ご心配をおかけしてばかりで。
[深く頭を下げる、紅の一枝が鵠が手元にあるを見た。 ああ、その花は気高き花には似合わない――]
(@67) 2010/08/02(Mon) 19時半頃
|
|
――ここが変な感じ? ただの裏口でしか……
わわ ッ ぁ………
[抱えられれば、子供じみた悲鳴をあげた。 それはつめたく、かるいもの 常世の幻 けれど――望めば触れられる。
その高さにしがみ付くさまも、きっと子供じみていた]
(@68) 2010/08/02(Mon) 19時半頃
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――……はい、 思い出した ら、
[響く蓮の主の声、痛みの記憶、 それに触れるのは酷く恐ろしく――けれど、胸の鼓のどこか高鳴る。 微熱の篭るため息が零れ、 意識が希薄になりかければ、しがみ付く腕に力を込める。
触れた身が、 ただ温もりを奪うだけとは、気づかない]
主さま……
[小さく呟くのだけれど、声は届いていない気もした]
(@69) 2010/08/02(Mon) 20時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/02(Mon) 20時頃
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鵠殿――… その花は、いかようにでも。
[年長の花を己がために使いにさせてしまったことには、 申し訳なさそうに身を縮め、せめてもの詫びにと枝を差し帰す]
―――休めば、よいのですか。 けれど、もう祭りが始まります、 主様のお付き添いをしなければ……
[慰めの言葉は、けれど。 その妄執を深めることにしかならず。 矛盾と違和感の全てを無視したままで、 少年は刷衛を、己が主と呼び続ける]
(@70) 2010/08/02(Mon) 20時頃
|
|
――……あ、かしこまり ました。
[返答はしぶしぶを装って、 けれど声音に主より案じられるよろこびの漏れる]
……はい、たとえお夢殿であらねども、 現世にあらざる夢を舞うてみせまする。
[交わす言葉に己の姿、 見えぬ聞こえぬ者があるなどとは知らず。 付き添う鵠の姿には申し訳なく会釈する、 何を見ているのかは、少し気になったのだけれど]
――……、
[使用人は刷衛の一言に散らされてしまった。 本邸の広い一室は、けれど――そこはかとない不安を増す、 抱えた身をおろされれば、再び我が身を護るように腕を抱く]
(@71) 2010/08/02(Mon) 20時半頃
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|
[鵠と刷衛のやりとりに、 己のことを話し合われている様に、 不安な眼差しを向けていれば――唐突に投げられた言葉。 思い出す、先の笛の音 いにしえのこいうた]
――……ともだち? ぁ……
そう、あの笛の音色は、夜光の――
[物憂げだった面は、小さくほころんだ]
(@72) 2010/08/02(Mon) 21時頃
|
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/02(Mon) 21時半頃
|
名は――、名は夜光、
元々の名も、わたしは好きなのだけれど、 そのような名になったから……
[名を変えた直後は、よく呼び間違えていたことを思い出す。 けれど立ち上がる刷衛が姿と、口にするなの言葉。 灯りの下では紅の増す、黒い瞳は不安げなまま]
あるじさ……
[言いかけて、口を噤めば俯く。 傍らの鵠には、おなじくちら、と眼差しをやる]
――…ここで、大人しく、しております。 鵠殿も、花祭の準備などありますでしょう? 主様の言いつけどうり、こちらで休んでおりますから……
[案じられるばかりの己が身に、厭わしげなため息をひとつ落とした。]
(@73) 2010/08/02(Mon) 21時半頃
|
落胤 明之進は、鵠が案じることのないように言葉を尽くせば、眠くはなくとも寝台に横たわる**
2010/08/02(Mon) 21時半頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/02(Mon) 21時半頃
|
― 本邸・廊下 ―
[蹲って幾らかして、立ち上がると頼りない足取りで廊下を歩く。 水面の上を歩くかのように、音も無く。 ゆらり、ゆらり。 琥珀は虚ろな色を宿すばかり。]
――――…。
[足は当ても無く彷徨って。 窓の傍を通れば、虎鉄は立ち止まって空を見上げた。]
(@74) 2010/08/02(Mon) 22時頃
|
|
[名を呼ぶ声に、ゆら、と振り返る。 落ちゆく陽は、虎鉄の顔に影を落とし。 儚く、寂しげな色を添える。 空っぽの琥珀は伏目がちに鉄色を捉え。]
…祭……、…。
[微かに呟き、視線を外した。]
……俺には関係ねえよ。
(@75) 2010/08/02(Mon) 22時頃
|
|
……。
[花、という言葉に無意識に奥歯を噛み締める。]
俺は…、俺の芸は、主のものだ。 …その主が居ないなら、俺には舞う理由が無い。
[影を落としたまま、呟いて。 パチン、と扇が鳴れば僅かに身を揺らした。 見上げた先の鉄色がふと動けば、それに倣って琥珀も同じ方向を見る。]
(@76) 2010/08/02(Mon) 22時半頃
|
|
[虚ろな琥珀に漸く光が灯ったのは、聞き覚えのある声で名を呼ばれた時。 声のした方へ視線を遣ると、影は消え、琥珀が丸くなる。]
…か、げつ……? 華月じゃねえか!
[懐かしい名を呟くと、ぱ、と表情が綻ぶ。 認めた姿は、嘗ての友人にして兄貴分である相手。 同じ境遇で同じ師に就いていた事もあり、周りとあまり打ち解ける事のなかった虎鉄も華月には心を許していた。 そんな彼との久方ぶりの再会、嬉しくない訳がない。]
(@77) 2010/08/02(Mon) 23時頃
|
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/02(Mon) 23時頃
|
…フン、言われなくても。
[本郷>>688に鼻を鳴らす。 先程まで虎鉄が纏っていた寂しげな雰囲気はもうそこにはない。 地に立つ両の足も、先程よりかは幾分しっかりしていた。]
別に、邪魔じゃねえけど。 ……?
[鉄色が捉えていた人物>>693にそう返し。 琥珀を見る瞳には首を傾げる。 まさか、庭での落花事故の声を聞かれていた挙句、照らしあわされているとは思ってもいない。]
(@78) 2010/08/02(Mon) 23時頃
|
|
あま、みつつ き…。
[どういう字を書くのだろうと思いながら復唱して。]
俺は、虎鉄。 …花だ。一応。
[相手の名乗りに、短く名乗りを返した。]
(@79) 2010/08/02(Mon) 23時頃
|
|
んー、まあ。そこそこな。 華月も相変わらず。
[肩口に舞う蝶を嬉しそうに見る。 華月が得意とする芸。 彼の手に掛かれば、和紙にも命が宿る。 虎鉄は華月が舞わす蝶を見るのがとても好きだった。]
……ん。
[密かに心の中で確かに脂大福だな、と思っていると、りんと鈴の音が聞こえた。 鈴の音の主は華月の知人だったか。]
……、…っ?
[朧げな記憶を辿る折、丁度鈴が脇を歩いた頃。 ぐらり、と重い眩暈がした。 地を踏んで、倒れる事こそないものの、不思議そうな顔で額を押さえる。]
(@80) 2010/08/02(Mon) 23時半頃
|
|
(……蓮…?)
[急に聞こえた扇の音にハッとして、僅かに届いた蓮の香りに本郷を見た。 何を言う訳でも無く、視線はすぐに天満月へと流れ。]
…そ、一応。
[首を傾げる様にもう一度繰り返す。 相手の首元の瓶がしゃらりと鳴れば、じ、とそれを見詰めた。 しかしそれも束の間、眩暈にぐらと揺れ、華月に支えられる形になる。>>728]
わり…、何か急にぐらっと来た…。 …も、大丈夫。
[まだ余韻は残るが、心配をかけまいと華月の手を離れようと。]
(@81) 2010/08/03(Tue) 00時頃
|
|
ん、平気。 ほんと、ちょっと眩暈しただけだから。
[少しばつが悪そうな顔で天満月と鈴の男――確か鵠と言ったか――にそう言い、本郷には口をへの字に曲げた。]
…わかってら。
[ムス、とした声を去る背中へとかけ、華月へと向き直る。]
もう、そんな時間か。 俺はどうすっかな…。
[相変わらず舞う気はないが、華月の芸が見られるなら行くのもいいかもしれないと思う現金な虎鉄。 少し悩んだ末に、じゃあ折角だし、と申し出を受ける事にした。]
(@82) 2010/08/03(Tue) 00時頃
|
|
― A棟へ ―
[去る二人へ軽く手を上げて、別れを告げる。 視界に椿の花が映れば、微かにまた世界が揺れた気がした。]
……俺の芸は、主の為にあるからな。 でも、華月の為なら考えてもいいぜ?
[ぽそ、と呟いてから、冗談めいた言葉を付け加える。 主の話題が出ると少しばかり影が差したが、行こうと促されると影を払ってあとに続いた。]
火傷…? 何かあったのか?
[ひらひらと優雅に舞う蝶と戯れながら歩き、華月へと問うた。]
(@83) 2010/08/03(Tue) 01時頃
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