276 ─五月、薔薇の木の下で。
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……えっと。 セックス以外の方法だと、なおいいんですけど……
[どことなく切れ切れの声。>>*31 全てを察したわけではなく。
性に溺れてしまいそうになる自分への配慮である。*]
(*33) 2018/05/23(Wed) 20時半頃
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……頭いいなぁ、君。 次はもう決まってるけど、その次の生徒会はどう?
[聡明な子の声のおかげで、多少息が整った。 申し訳ないのだが、ありがたくもある。 この場に全く関係ないことを言い出すのは、現実逃避である。]*
(*34) 2018/05/23(Wed) 20時半頃
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そ、そんな目立つことは、いいです。
僕はタンポポみたく、隅っこが好きなので……
[薔薇は自分には似合わない。>>*34 しっかり根を張って、踏まれても丈夫で、でもひっそりちゃんと咲いている花がいい。]
(*35) 2018/05/23(Wed) 21時頃
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酷いね、うん。 俺は酷い。 綺麗なんかじゃないよ…──いっちゃん。
[ 喘ぐような声に(>>*30>>*31)もたげる熱。 キミの泣きそうな言葉に、煽られる。 別れを告げられても── 一度振られたぐらいで ── 諦められない、しつこい悪魔だ。
それでも今はまだ。 返す声は二つあるのだから。 冷静さを装おう。 ]
(*36) 2018/05/23(Wed) 21時頃
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ははっ、えらくストレートに謂うなぁ。
[ セックス以外で(>>*33)なんて声には、笑わざるを得なかった。 ]
難しいお願いだね。 セックスにしろキスだけにしろ、精をもらうことは出来るけど キミらに芽吹いたものは奪い取れない。 悪いね。 奪い取れるのなら今すぐにでも、奪ってあげたいんだけどさ。
[ 偽るのは嫌いだし、苦手だ。 欲は甘く、甘くなり、囁きに落ちる。 ]
(*37) 2018/05/23(Wed) 21時頃
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[ 奪い取れやしないくせ、精がなければ生きていけない。 生きるには、それが必要で 枯れず咲くには、与えられなければならない。
───《あい》を。
欲しいと願う。 眠る人に、耐える人に、生きろと謂われたから。 ]
(*38) 2018/05/23(Wed) 21時頃
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……だめですか。 了解しました。
[不可能だと言われればそれまで。 短く返事をして。>>*37
黙って、色々と考えている。 身を委ねたくはなるけれど、それはとても甘い誘いだけど。
相手が友人だったことで、足掻く気持ちが湧いたのだ。
何せロビンは友達が少ない。*]
(*39) 2018/05/23(Wed) 21時半頃
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…………嫌な予感がするな。
[たった一言、無意識に呟く。]
(*40) 2018/05/23(Wed) 21時半頃
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[これは、不味い。 嫌な予感は、こちらへの加害ではなかった。]
オスカーが、かなり参っている。 解放される為なら、自殺もすると言っている。
……彼は、どうしたら眠れるんだ。
[早く言葉が返ることを祈っていた。]
(*41) 2018/05/23(Wed) 22時頃
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……モリス
[その名前を聞いた時の反応は、薄かったが。 対峙する相手に聞こえない声は落ちた。]
ごめん、モリス。 君は、俺に触れられるべきじゃなかった。
…………もっと違う風に傍にいれた筈なのに。
[純粋な後悔がそこにあった。]
(*42) 2018/05/23(Wed) 22時頃
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[先に浮かんだのは、彼の方だった。>>60 でも、その後に中庭で抱き寄せられてしまった …………一緒に眠りにつけなかった。]
(*43) 2018/05/23(Wed) 22時頃
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おいおい、幾分物騒だな?
[ 自殺だのなんだの。 まぁ、揺れ動く青少年の頃にはなくもない願望のひとつ、か。
芽生えた呪いを解く方法ならわかる。 今横に眠るケヴィンがそうしたように、欲に忠実に従えばいい。 ただし眠るのは、毒牙にかけた側。 呪いは移り、また欲を芽生えさせるだけ。
俺はまだ知れていないが、ヒューやフェルゼ、ベネットのように 眠るためのトリガーがあれば。 それが何かわからず、言葉を探す。 ]
(*44) 2018/05/23(Wed) 22時頃
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頭殴ってください。
[物理だったが焦りの表れ。]
えっと、とりあえず、自殺だけは止めといてください。
[慌て……]
(*45) 2018/05/23(Wed) 22時半頃
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そうね。 ちょっと荒療治でも、いーのかもしんない。
ヒュー? とかはずいぶん怪我してたんでしょ? 物理的に《寝かせる》のも手なのかも知らんよ。
[ 焦る声に、しかし同意の声ひとつ。 半分冗談、半分本気。 ]
(*46) 2018/05/23(Wed) 22時半頃
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何より落ち着かせること、かな。
きっと、もうすぐ 夜も終わるだろうからさ?
[ 根拠はない。 だが、そんな気がしている。 ]*
(*47) 2018/05/23(Wed) 22時半頃
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それ、本当に言ってるの。 俺じゃ、……
[今責められて、こんな様子をひとりで見ていて。 人選ミスにも程がある。]
でも、やるしかないのか……
(*48) 2018/05/23(Wed) 22時半頃
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嫌われてるんだけどなぁ…………。
[そこは受け入れるしかない。 だが、命が掛っていた。]
(*49) 2018/05/23(Wed) 22時半頃
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……ピスティオ、何とか出来たらそっち行きますので。
どこですか。
[自殺しそうな人を放置はできず。]
(*50) 2018/05/23(Wed) 22時半頃
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ばかだなぁ、いっちゃん。
[ 誰かに手を振り上げるなんてこと、キミに出来るわけないじゃない。 そこに俺がいたならね。 多分迷わず振り下ろしたと思うけど。 ]
みんなもう、疲れてるだろ。 夜は続くもんじゃない。 休むもんだ。
[ そんな説得を落としていることも知らず。 可愛くない妖精も、そろそろ─── ]*
(*51) 2018/05/23(Wed) 22時半頃
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[そのとおり、出来やしなかった。 他者を前にして、衝動すら堪えている。]
廊下、医務室の近く。 自殺は意味がないと思うって。そう言った。
[緊急な内容は簡潔に要点を伝えるもの。]
(*52) 2018/05/23(Wed) 22時半頃
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…………、 試しに寝ようとしてみる、って。
[様子は少しも改善してないと見えたけれど 多分、嘘はつかないから。]
じゃあ、他の人達が問題だ。
(*53) 2018/05/23(Wed) 23時頃
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……うん、良かったです。
[何はともあれ。]
(*54) 2018/05/23(Wed) 23時半頃
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ああ、嫌だなあ。
[解決したところにそんな呟き 別のこと、自分のことだった。
薔薇《きみ》を守りたくて行動していたけれど。 それも、何も結ばずに本人からの答えが降った。 俺はこの夜、酷いことをして。自分がどんな人間か改めて知らされただけ。]*
(*55) 2018/05/23(Wed) 23時半頃
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[ 魚になれなかった男は、口を閉じ。 ひとり、座り込んでいた。 ]*
(*56) 2018/05/23(Wed) 23時半頃
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いっちゃん。
[ 俺が来ることなんて望まれなかったかもしれない。 もっと別の、他の誰かの手を あるいは誰の手も望んでいなかったのかもしれない。
それでも、手を伸ばした。
俺の穢い欲望だ。 傷つけておいて守りたいだなんて、エゴにも程がある。 ]
(*57) 2018/05/23(Wed) 23時半頃
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……間違えた、かな。
人付き合いって、難しいですね。
[心が冷えて、呪いの熱もあがらない。]
(*58) 2018/05/24(Thu) 00時頃
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あー、えーーと。 おつかれさま?
[ 何を謂ってもきっとそぐわない。 思うことを紡ぐけれど。 的はずれなことばかり謂ってるかも、しれない。 ]
ごめんな? 大丈夫? 悪いのは全部、薔薇(──)だから。
だからさ、いっちゃんはなんも悪くないよ。
(*59) 2018/05/24(Thu) 00時頃
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[呼ばれる度に心臓が痛い。 苦しみ以外のものが、そこにあった。]
選んだのは俺。
[手に喜んだのも、あいが欲しいと思ったのも。 それ以上は喋る気力が無くて、項垂れる。 呼吸だけが荒い。]*
(*60) 2018/05/24(Thu) 00時頃
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もう泣いてもいいんだよ。
────イアン。
[ 暴れようが引っ掛かれようが。 離すつもりもなく。 側に誰かいようがいまいが気にする余裕もなく。
痛いほどの力で、抱き締めた。 ]**
(*61) 2018/05/24(Thu) 00時頃
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…………
[強い力を受けながら、涙が落ちた。]
(*62) 2018/05/24(Thu) 00時頃
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