人狼議事


194 花籠遊里

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【人】 看板娘 櫻子

――  花蝶の幻 ――

[所詮は蝶と花、それ以上にも以下にもなれず
 呼ばれ、覚悟していた通りに


 ───僕はあの晩、彼に抱かれました>>142


 背には爪を立てられ、何度も腹を満たされて。
 擦れる場所は熟れて切れ、白濁の中に朱を混ぜても。
 厭だと叫んでも、首を振っても涙など流れませんでした。

 枯れた可愛げのない『櫻』にございます。]

(174) anbito 2014/09/27(Sat) 01時頃

【人】 看板娘 櫻子

[射干玉の髪は精液に犯されました。
 痛みに体を捩れば、涙の代わりに白が溢れます。

 そうして容赦なく捨てられた身に降り注ぐのは
 僕が捨てられたということと>>145

 ……咲かせて、下さるの、ですか?

[傷付いた『櫻』を拾う>>146
 そんな言葉にございます。]

(175) anbito 2014/09/27(Sat) 01時頃

【赤】 看板娘 櫻子

 
 あゝ。
 煩わしさなんて、滅相もありません。

 『花』でいられると謂うのなら。

 僕はなんでもいたしましょう。


[その時の僕はどんな顔をしていたのでしょう。]

(*55) anbito 2014/09/27(Sat) 01時頃

【人】 看板娘 櫻子

[抗いもせず、『櫻』は海の向こうへと連れ去られ
 地下にて、その『せい』を許される存在となりました。
 頭の上には荒れ果てた庭があることも知らず。
 まるで、僕自身が埋められた亡骸のようでした。

 体を火照らせるものがあるのに
 嵌められたそれは、熱を放つことを許しません。
 帰りを待てと躾けられているかのごとく。
 ただただ、薄汚い欲ばかりが募るのです。

 地下へと響く足音は、待ちわびた唯一つだけのもの。

 光の消えた眸を向けて、僕はこう返すのです。]

(176) anbito 2014/09/27(Sat) 01時頃

【人】 看板娘 櫻子

 
 
 おかえりなさいませ、───…僕の『蝶』。
 
 

(177) anbito 2014/09/27(Sat) 01時頃

【人】 看板娘 櫻子

[声はもう掠れて、潰れています。
 それでも僕は返すのです。

 耳に飾る徽章(そくばく)を光らせて。
 僕は久しぶりに、ふっと微笑みました。

 これが施されたときに、震えていた指先なんて知りません。
 判りません、判らないのです。

 判っては、ならないのです。]

(178) anbito 2014/09/27(Sat) 01時頃

【赤】 看板娘 櫻子

 
 
[一粒、涙が零れました───**]
 
 

(*56) anbito 2014/09/27(Sat) 01時頃

【人】 看板娘 櫻子

 堪えて、おられたのですか?

[寝床に鏡を置くなんて、酷く悪趣味なことを謂う御方へ>>167
 一言お尋ねして、彼の謂う『やらしい顔』で微笑んでおりました。

 あの花籠での一連を思い返します。

 避けていたのは、お互いでした。
 僕は彼が現れ揶揄を撒き散らせば、避け。
 彼は僕を買うことをせず、避け。

 なのに奥底に芽生えた呪詛は
 ずっとあなたさまへと芽吹こうとしていたなんて。

 ならば、あなたさまも
 もしかしたら、同じように───…]

(179) anbito 2014/09/27(Sat) 02時頃

【人】 看板娘 櫻子

 鏡に、映さず…
 …いまっ 教えて、くださ── ぁっ!

[僕は一体どんな顔をしているでしょう。
 何処かの地下に埋められた亡骸のようではないはずです。

 大きな質量が、僕の中を穿ちます。
 感じたことのない圧迫感に、繋がる部分は擦れますが
 丁寧な愛撫のおかげで柔らかく
 埋まる全てを──或いは、この御方全てを
 包み込むようにして締め付けていることでしょう。

 奥を打つ先端、根元まできゅうと絡みつき。
 体温も心も融けきって。
 甘くて、とろりと蕩けてしまいます。]

(180) anbito 2014/09/27(Sat) 02時頃

【人】 看板娘 櫻子

[僕が失くしてきたものを。
 彼が拾ってきてくれるのです。
 僕が埋めて隠したものを
 彼が掘り返してくれるのです。

 一朝一夕では理解出来ない、と。
 あのお優しい言葉を聞いたときからずっとずっと。
 僕は、あなたさまをお慕い申しておりました。

 ですが、名前を知りたいと仰る御方に
 本当のことは、まだまだ教えてあげません。

 掘り返してくれるのを。
 寂しさを全部受け止めてくれたのなら。

 その時に初めて、教えましょう。]

(181) anbito 2014/09/27(Sat) 02時頃

【人】 看板娘 櫻子

 [「どこにも行くな」>>170

 そんな風に聴こえた呻き声は、きっと幻聴などではありません。
 ですから僕は細い腕で彼を抱きしめ
 全てを受け止めて見せるのです。]

(182) anbito 2014/09/27(Sat) 02時頃

【人】 看板娘 櫻子

 えくとぅ、る、さま ぁ ───…っ!!

[接吻けに、ぱたぱたと涙は止まることを忘れ。
 それでも哀しくなどないのです。
 ただ、嬉しくて仕方がないのです。

 迸る熱を体の中に、そして胸に受け止めて。
 肌を重ねて、接吻けましょう。]

(183) anbito 2014/09/27(Sat) 02時頃

【人】 看板娘 櫻子

 
[涙が落ち、恋に落ち。
 僕と彼は、想いで愛と未来を育てていきましょう。

    きっと、この蕩けそうな甘さのことを、
          ──────『しあわせ』と、呼ぶのです。*]
 

(184) anbito 2014/09/27(Sat) 02時頃

【人】 看板娘 櫻子

──えとわーるだるじゃん──

[僕は、あの日のように植物図鑑を捲っておりました。
 空は宵闇の色をしております。
 そろそろ、僕のご主人さまがお仕事を終えて帰って来る頃です。]

 ……───。

[指でそっと撫でる頁には、白い花が咲いておりました。
 『初恋』なんて意味を持つ
 可愛らしい、可憐で、似ても似つかないお花でしたが
 僕はそこに印刷された文字を撫でては
 ふっと、幸せそうに微笑むのです。]

 えとわーるだるじゃん。

[不慣れな言の葉ではありますが
 愛しいその名前を紡いだら、丁度玄関のベルがなりました。]

(185) anbito 2014/09/27(Sat) 02時頃

【人】 看板娘 櫻子

 はあい、おかえりなさいっ!

[僕は、本に急いで栞を挟みます。
 そしてぱたぱたと、出迎えに向かうのです。

 本を置いた場所からは、中庭の櫻が見えておりました。

 花が咲き、散る頃には
 僕の名前を教えてあげようと思います。]

(186) anbito 2014/09/27(Sat) 02時頃

【人】 看板娘 櫻子

 
 
 櫻の、子とかいて『おうじ』です。


[はじめから、ちゃんと知っていてくれたのですよ───って**]

(187) anbito 2014/09/27(Sat) 02時頃

【人】 営利政府 トレイル






     ―――愛してるよ、亀吉。

[翅の捥がれた蝶は人と成り
花開いた末に人と成った花に、永久に …うたう。]


(188) grampus 2014/09/27(Sat) 02時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

― そして ―

[悲しみを埋めた果てに、彼は名を教えてくれるらしい。
命題と言うには聊か、大袈裟だがそんな生き方もそう悪くない。
ポッと明りの灯る家に帰ること。
異国の著書を二人で読み耽ること。
斜めに植えられた桜で花見をすること。

己の名を呼ばれること。


そんな、彼の名を、己はきっと知っている。
そう、彼の名は、


           * しあわせ と、言う。*
                                      ]
 

(189) momoten 2014/09/27(Sat) 02時頃

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