180 FESを迎えし戦場-漆黒たる年代記-
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ぐ……
[一人の人間として受け止めるにはあまりに膨大な記憶が通り過ぎていき、両手で頭を押さえる。
永遠に続くと思われた――しかし、実際には僅かな刻を過ごした後、最後にたどり着いたのは、クリストファーがいた世界が、今の形で存在する理由を生み出した、今となっては「原初」と呼んで差し支えなき世界の記憶。
それに触れて、男が見たものは――]
嘘、だ……こんな、ものはっ……!
[数多の命を弄び、騙し、裏切り、奪い取り。 それらを悦びとする己の姿。それが、かつてのクリストファーという男の真実。
その魔手は、現在の息子たち――過去の、彼らにまで伸びて。 ――嗚呼、私達家族は、かつて殺しあっていたのか。 現在も時折視ていた悪夢は、過去に起きた事実であったのか……!!]
(123) 2014/06/07(Sat) 14時頃
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う、わ……ああああああああああああ!!!!!!
[絶叫。
辿り着いた原初の記憶は、あまりに残酷で、受け入れがたく、重い物だった。もはや、現実から目を背け、闇の中に意識を手放しかけた、その時――]
―――…?
[ぱぁっ…と、明かりが灯った。
見れば、自分の左の掌に、紋様が浮かび上がっている。五芒星の中央に目が描かれた、紅い光。奇しくも、かつての「彼」と同じ場所に……]
(124) 2014/06/07(Sat) 14時頃
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……魂に刻まれた聖印《スティグマ》、か?
これは……私が“思い出してしまった”時に、 再び闇に囚われぬ為の予防策……と言った所でしょうか。
[掌を上部に翳す。闇の中で淡く輝く儚い光は、それでも頼もしく見えた。]
そうですね……私が再び闇に堕ちるような事があれば、 息子《トニー》が悲しみますからね……。 灰の賢者、ロロ。貴方の仕業ですか……?
[左手首を掴んで、呟いた。 答える者のいない疑問は、闇の中に溶ける。]
(125) 2014/06/07(Sat) 14時頃
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危うく、大切なものを、見失う所でした。 ええ。私が以前、ゲス野郎だった事はわかりましたが……
過去は、過去。 現在《いま》を見なければ、未来《あした》は失われる……
[咎を忘れるな。だが、それに飲まれるな。 刻印は、そう語りかけてくるかのようだった。]
いやしかし、今も性格悪くて良かったですねえ、私。 アルフレッドさんのように真っ直ぐでピュアな性格だったら、自己嫌悪から死んでましたねえ。
[そんな冗談を呟くくらいには、精神が安定し始めていた。 気づけば、あれほど辛かった頭痛も消えている。 その事に気づけば、ふっと、淡い光は消えていった。]
(126) 2014/06/07(Sat) 14時頃
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なるほど、ね…… ここで得られる物は、得ましたかね。
[過去の記憶と、己の中に感じる、闇の力。 かつて“借りて”いた、黒の王の力の一部。 男はもう、闇に溺れる事はなく。]
歴史が書き換わって、既に存在しない力の筈ですが…… 時の矛盾《タイムパラドックス》、といった所ですかねえ。 ま、常識なんてここやあの館じゃ通じないのでしょう。
……それじゃ、参りますか。
―――戦場へ。
[いつしか、男の前には、再び“門”が現れていた。 振り返る事なく、前へ――**]
(127) 2014/06/07(Sat) 14時頃
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─ 食堂 ─
───ふ。
[ふんぞり返るように足を組み、ゆったりとした姿勢で場を見守っていたセシルの端正な唇に淡い笑みが浮かんだ]
面白い。
[最初に目を向けたのは、問いを発した覆面の騎士、 それへ目を向けごく短い名乗りを告げる>>39]
セシルだ。
[長ったらしい姓を告げることはしなかった。 一々と身分を喧伝する必要もない。 何故ならば、少年は”当然に”選ばれた存在なのだから]
(128) 2014/06/07(Sat) 15時頃
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…。それがお前の精霊-エレメンツか。
[豹変したオスカーの様子に目を剥いたのは、短い間。 滲み出す闇に眸を細め、声響かせる梟>>89を眇め見る。 その口元に微かな笑みの気配が閃いた]
確かに───間違ってはいない。
[少年はすらりと片腕を宙に差し伸べる。 何かを受けるように差し出された掌の上に銀の光がゆらと凝った。 ぱちりと弾けるプラズマは雷を思わせる。
ごく軽く、標的に目も向けずに片腕を振り下ろした。 沸き出る闇の混沌、その幾つかが衝撃に弾けて微塵となる]
(129) 2014/06/07(Sat) 15時半頃
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何かに命令されて動くなど真っ平ごめんだが、
[何事もなかったようにすらりと立ち上がる。 視線は一瞬、ちらと一人にだけ流された。 終焉に臨んで先頃より響きあう声があるからだ。
────<共>に<鳴>り響く、新たな絆が]
貴様なんぞを捨て置くのも気分が悪い。 第一紅茶が不味くなる。 僕の紅茶の時間を無駄にした罪は天より地より重いと知れ。
よっていざ尋常に……ちッ、
(130) 2014/06/07(Sat) 15時半頃
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中年!!!僕の邪魔をするな!!!!
[またもや出鼻を挫かれた。 食堂内に迸る閃光、ひらりと華麗に翻るマント>>96 現れた”HERO”に良いように宣戦布告を奪われて、怒鳴った。
ただ”戦闘モード”が使えると見れば、 低く舌打ちをしたまますぐに頭は切り替えられる]
アルフレッド、お前HEROを名乗るなら、 あの程度の者はさっさと片手で押さえて来い。
[行け、と扉の向こうを目で示す。 オスカーの向かった先に彼は心当たりがあるようだ>>86 ならばと押し付ける形で任せて、セシルは廊下へと踵を返した]
(131) 2014/06/07(Sat) 15時半頃
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― 廊下 ―
[館の前に止めた馬車まで戻るべく、廊下を歩む。
行く手を阻むように目の前には55匹の異形。 それらに向かって冷たく告げる。]
……生憎だが去るが良い。 遊んでいるほどの暇は無いのでな。
(132) 2014/06/07(Sat) 15時半頃
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─ 廊下 ─
[廊下へと飛び出して駆ける。あまり長い時間はないだろう。 複数の世界を救うとて、今真っ先に守らねばならない世界は、]
……なっ!?
[廊下の正面から子どもが駆けてきた>>107 その背に追いすがるものを認めて、無言で片腕を振り上げる。 掌の先に凝る銀の力、クラシアの《戦士》の輝き]
────パーフェクト──…
(133) 2014/06/07(Sat) 15時半頃
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───サンダーストライクッ!!!
[狙い澄ました光の一撃が、子どもを追う化け物を貫いた。 どうと斃れる化け物を見て、しらじらとセシルが呟く]
パーフェクトは言いすぎだったな…。 スモールサンダー…、いや。語呂が悪いか……。
[ぶつぶつと検討を加える。 なんにせよ、相手が小物にすぎた。 ともあれ、目前の子どもには役に立ったようには思われるが]
(134) 2014/06/07(Sat) 15時半頃
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― 食堂 ―
……セイカ。帝舎、斉花。
[腕を組んだまま、騎士の提案>>39に従い名を名乗る。 ここでは勇者としての名は告げず。]
生憎。生憎なんだけど。 私が守りたい世界は一つだけよ。
[全ての世界を救うべく熱くなった>>14アルフレッド・ダンデライオンという中年とは対照的に、淡々と言い放つ。 目に留まる全てを救う《HERO》となる事を自ら望み実現した男とは違い、自分は飽く迄も「あの世界」の勇者に過ぎない。]
利害が一致する内は協力しても構わないケド。 基本的には好きにさせて貰うわ。
[言い捨てて、食堂を後にする。]
(135) 2014/06/07(Sat) 15時半頃
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まあ、言葉などは通じないか。 仕方ないな……
[そう言うと、血の月十字《ブラッディ・クロスムーン》を抜き放つ。
漆黒の刀身に十字架や髑髏の細工がふんだんに施された、帝國の三神器の一つであるそれを操り。 55匹の異形を息も乱さずに切り裂いていくと馬車へと戻って。]
さあ、帰るぞ。 わが帝國へ――
(136) 2014/06/07(Sat) 15時半頃
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───そこの。
[温かみのない語調は、助けたはずの相手にまで向けられた。 ガキがこんなところで何をしているのだ。というのが、率直なる感想である。 特に変わった気配は感じられない。 いかにも無力そうな子どもではあるまいか…?]
何をしている。 廊下に転がって餌になるのが趣味か何かか?
[冷然としてセシルは助けた子どもを*見下ろした*]
(137) 2014/06/07(Sat) 15時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/06/07(Sat) 15時半頃
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―廊下―
[子供の体躯では、いつか追いつかれるのが限界であっただろう。…そもそも本来であれば「このような形」で移動するように、設計されていないのだ。 程ないうちに化け物に追いつかれると思った矢先の事であった]
[鋭い光の一撃>>134が、化け物を穿ったのは。 その衝撃で、子供は床へと身体を転がした]
――――――! 敵性、沈黙。
[現れたセシルへ、子供が抑揚の薄い声をかける]
援軍、感謝いたし―――、
―――62(0..100)x1m先、 敵性と同様と思わしき反応を探知。
[小さな声が告げると同時、館の物陰から異形が湧き出てくる>>@12。その数、68(0..100)x1体]
(138) 2014/06/07(Sat) 15時半頃
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― ブラッド・ダーク・バビロン帝國・宮殿 ―
今帰った。 何か変わった事はあったか?
[その言葉にホリーとメイアルは涼しげな笑みで答える。 反乱軍はすべて鎮圧したと。
何故なら、甦ったのは反乱軍だけでは無いのだからと。]
ベネットか、よくぞ戻った。 それに――クラリシアも。
(139) 2014/06/07(Sat) 15時半頃
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[帝國最強の騎士の一人たるベネットと。 ヨーランダの異母妹たるクラリシア。
確かにこの2人が居れば反乱軍など物の数では無いだろう。]
わが帝國の臣民達はどうだ?
[その言葉にクラリシアが答える。
臣民達は皆、反乱軍には力を貸すことなく。 逆に石で追いやるほどだったと。]
わが帝國の臣民に永遠の幸福を――
[その言葉に応じたのはベネットだった。]
「イエス・ナイトメア・ゼノ・インペリアル」
(140) 2014/06/07(Sat) 15時半頃
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――…ちッ、
[緋き魔皇の声が先程から耳に触る。 原理は解らないが、自身にも"資格">>*6があるという事なのだろう。 非常に気に入らないが、文句を言ってどうこうなる物でもない。]
先に言っておく。言っておくわ。 貴方たちが何処の世界を如何してくれようが、私には関係無い。好きにすればいい。
けれど――、
(*11) 2014/06/07(Sat) 15時半頃
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《私の世界-セイカノセカイ-》に手を出したなら。
如何なる手段を使おうと。 如何なる犠牲を払おうと。
《必殺-カナラズコロス-》。
[勇者の殺気――かつて彼女自身が《勇気》と称したそれは、言葉と共に伝播するだろう。]
(*12) 2014/06/07(Sat) 16時頃
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─ 廊下 ─
[どこか無機質で抑揚の薄い声に、軽く眉が上がる。 セシルの知る世界において、機械はメジャーなものではない。 引き換えに発達しているのは、魔法の力であるのだから]
なんだ、お前───…
[違和感を問い質そうと口を開いた。 その声が続きを紡ぐより前に上がる警告>>138]
チッ、わらわらと、
[振り返る。文字通りわらわらと沸き出る異形。 その有様に端正な顔が嫌悪の表情に歪められた。気持ち悪い]
(141) 2014/06/07(Sat) 16時頃
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邪魔くせえんだよォッ!!!!
[叫ぶと同時、振り上げた腕を勢い良く天から降り下ろす。 ドゥッ!と、派手に地鳴りのような音が響いた。 天と地を結ぶ銀の柱が、異形たちをそこかしこに貫く]
(142) 2014/06/07(Sat) 16時頃
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ボクはジョージ 、
[先程仮に名づけられた名を名乗り、更に言葉を続ける前に 子供は天井や館の壁などの虚空を見つめる仕草を取った]
……館の全域に、敵性と思わしき反応を探知。 数、不明。ジャミングがひどくて正確な数を認識できない。
敵性に対してこちらの戦力が不足していると推測します。 撤退を進言します。
[目の前のセシルへ、感情の籠らない目を移す。 逃げるといっても、この館自体から出る事は敵わないだろう。 かといって、扉の先にも異形が待ち構えている筈であった]
(143) 2014/06/07(Sat) 16時頃
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―ホール―
[“門”を開けて戻ってくれば、其処は元のホールの中だった。 正装した青年の微笑を見つければ。]
……どうも。おはようございます。 おかげ様で、真実を一つ、見つけてきましたよ。 大層不快な夢も見ましたけどね。 しかし、頭の痛みは消えて……ああもう邪魔な、 話くらいさせなさい!
[わらわらと、自分の方に集まってきた異形を一睨みすると、ゴウッ…と周囲に魔気を放った。巨大なヒト型が、異形たちに今にも飛びかからんとする。自分達よりも強いと判断したか、異形たちは慌てて踵を返していく。異形の姿がなくなれば、ヒト型の魔気は霧散して消えた。]
やれやれ……ま、幻術ですから、そう何度も効かないでしょうが。 ……ともかく、貴方には感謝しています。
お名前を頂戴してもよろしいですか?
[黄金の光を帯びた瞳の青年に問うた。**]
(144) 2014/06/07(Sat) 16時頃
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― → 移動中 ―
┗┫┯┓╂┥┿┨ ′ー現せよ
[歩きながら星式――星を動かす命令-コマンド-とも言えるそれを紡ぐ。 しかし、何も出なかった。]
……やっぱりダメね。予想通りだけれど。
[現状における、自身の戦力を把握する。]
[運命の未観測たる空白に付け込んで、"創造"上の設定をごり押しで"創造"する救済者《エピカルディス》の力は、かつて自分が喚ばれた世界から与えられた力。 故に、あの世界以外では扱えない。]
[その力をベースに構成した"勇者システム"による戦闘能力も凍結中。]
[星式も今試した通りだ。あれもそもそも、あの世界用にチューニングした制架式-セイカシキ-無くしては人間の自分には扱えない。]
(145) 2014/06/07(Sat) 16時半頃
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つまり――本当にただの女子高生なう。
[まあ、それならそれで仕方無い。 やれるようにやるしか無いのだから。]
(146) 2014/06/07(Sat) 16時半頃
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― 館内 → バルコニー ―
……何かしら、あれ。
[館の庭を見渡せるバルコニーからは、巨大な物体もまたよく見える。>>0:98]
――……? 今、少し……
[動いた……?>>119]
(147) 2014/06/07(Sat) 16時半頃
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――食堂――
[自己紹介を>>39、というのはいささか呑気に感じたものだが、しかしてやはり英傑でも大聖でも天魔でもない男は、かけた席についたまま面々を軽く見渡した。]
サイラス=ヘル・ゼーエン。……何をしているんだったかな、名のれるような肩書は持たない。どこから来たにも答えられない。 ここに来るまでは真珠の大地と大宇宙と青空と川流れと滝を通ってきたけれど、どれも僕のいた土地ではないよ。
英傑と大聖と天満が揃っているというくらいだから、僕の出番などないと思うけれど。
[それでも、"呼ばれた"理由――"そういう事"かと、理解はしつつ。 大層な買いかぶりだと、肩を竦めた。]
(148) 2014/06/07(Sat) 16時半頃
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[ワインセラーに繋がるはずだった扉が、ここの中庭ではない公園に繋がるのを目の当たりにして、しかし男は驚きはしなかった。 誰かが一人を冥王と呼んでも>>55、封印を解き放つ者がいても>>43、それら自体は気にも止めず、ただ興味深げに扉を見つめ、そして内心で頷く。 なるほど、この身体があまりにもこの地に馴染むはずだと。 幾億もの矛盾を孕み夢幻の存在として生きている男は、この館の不安定さ不確かさに酷似している。 観測者からの触れる能わずを受けずにいられそうな状況と現在地に、ふぅんと息をつく。]
その扉、館中のものをすべて開け放ってしまったらどうなるんだい。 どこかが開いている間は他には繋がらないのか、それともランダムにどこにでも繋がる? 後者ならすべて開けてしまったほうが便利そう――
(149) 2014/06/07(Sat) 16時半頃
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でも、ないな。
[解放された鮮血の支配者《ブラッドマスター》の語った、極上の、心躍るエンディング《Fabulous Ending of Supremacy》へ至る為には避けて通れない、生存のための恐れなき冒険《Fearless Expedition for Survival》を経る為の方法>>66は。 要約すれば、世界中の敵を呼んだからぶっ倒せ、だ。 辺りの気配が、緋色に染まる。]
(150) 2014/06/07(Sat) 16時半頃
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