73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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…虫って、女の子だけじゃ、ないでしょ。
[自分はそういった手のものは正直苦手なので口にするのははばかれたが、彼の同室を観ていればあれは途中で別進化を遂げた虫ではなかろうか]
ジェフ先輩は面倒見いいですから。 結構後輩の面倒優先にしそうですよね。
[少し肩の力を抜きながら彼との会話はそれとなく続く。 そして現れるノックスは、正直悪いタイミングとしかいえなくて]
(126) 2011/12/21(Wed) 21時頃
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俺はわが身を守るためならなんでもするよ
[ひくりと口元を引くつかせながら、 ソファに倒れこんだアホを見下ろす]
俺は君のそういったガキ臭いところが大嫌いなんだ。 覚えておいてくれる?
[ひらひら。手の汚れを落とすように振り振りつつ]
(127) 2011/12/21(Wed) 21時頃
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―自室―
[暖房が苦手な後輩の申告により 基本的に暖房が使われない部屋において 一番の暖房器具は寝具である。 その中から、ご機嫌で寝入っていた問題の後輩が 目を冷まして起きてきたのは夕食が始まる いくらか前の時間。
気だるそうに時計に延びた手は 彷徨ったあと、掴んだ時計と共に 寝具のなかに消え、やがて当人が起きた]
…しまった。
[長い髪を後ろに流しながら もう少し寝ていれは良かったとでも 言うように呟きを落とす]
(128) 2011/12/21(Wed) 21時半頃
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女の子だけじゃないかもしれないけど、母親って言うのは同じ女を嫌うらしいから。
[苦笑]
……ノックス、誰彼構わず抱きつかない方がいいと思うけど。
[抱きついて殴られるノックスを半眼で見つつ]
エリアスも。 ノックスのは悪い癖だが、そう冷たい言葉を吐いてくれるな。 なんていうか、意外なところを目撃した気分?
(129) 2011/12/21(Wed) 21時半頃
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そうですか?それこそ意外ですね。 自己防衛はダイジですよ。 俺にも人の好き嫌いはあります。
先輩やジェフ先輩みたいな人なら 俺だってこんな態度とりません。
[とにかく苦手だった。スキンシップというもの全般が]
(130) 2011/12/21(Wed) 21時半頃
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ぶー……。我が身護るってなんだよー。 ただちょっと、ぎゅってするだけじゃないか。
[噂に聴くあれやそれやの感覚は、まったくなく。 スキンシップ過多な幸せ家族育ち故の所業。 怨みがましい視線を、 ソファに沈没しながらエリアスに向ければ、 落とされた「大嫌い」という言葉に、 アイスブルーの眸をキョトンとさせる。]
そっかぁ……でも、俺、エリアスのこと好きだよ?
[へらっと、誰にでもこんな風に返すから、 ガキ臭いと言われるのか。 成績と同じく、嫌いという感覚があまりノックスにはない。 逆に恋愛という誰か1人に強く惹かれる感情も 未だ持ち合わせていない――……それは子どもとも言えるだろう。]
(131) 2011/12/21(Wed) 21時半頃
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― 廊下 ― [人のいないほうへ。 窓の外、雪降るからか青く、 照らす光は暖かな橙色。 けれど、フィリップはそれを避けるように、 あまり火が届かぬ端っこを選び歩く。
休暇で人が少ない、とは言えど、 人はいるところにはいる。 談話室、食堂…… 自然フィリップの足はそれらから遠ざかり 自習室へと足を向ける。]
(132) 2011/12/21(Wed) 21時半頃
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そうか。じゃ、一生片思いだな。 俺は君とは付き合いたくない程度には嫌いなんだ。 ベネット先輩達の前でこれ以上は言わせないでくれる?
[子供は嫌いだ。見た目がオトナでも]
(133) 2011/12/21(Wed) 21時半頃
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うーん、そうだねー。 厭っていう人には、できるだけ気をつけてるんだけど。 外出てきて、寒かったから、思わず?
[悪びれてはいなかった顔が、ベネットの言葉と半眼を受けて 少しばかりしょげっとした。 思い浮かぶのは、エリアスと同じく音楽を好む後輩の顔か。]
あれだよねー。 ジェフ先輩もだけど、スキンシップ嫌がる人って きっとみんなむっつりなんだ。
[が、しょげっとしていたのも束の間。 ノックス以外なら吝かでないといった言を発するエリアスに、 邪気なくそんなことを放ったりするのだった。]
(134) 2011/12/21(Wed) 21時半頃
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付き合う?
[へ?と聴こえた単語に瞬く眼。]
えー、やだなぁ、付き合うなら女の子がいいに 決まってるじゃないか。 いくらエリアスが校内ランキングで……おっと。
[お口もぐもぐ。]
(135) 2011/12/21(Wed) 21時半頃
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…どーしよ。
[ちら、と対岸の寝台を見やり 起きているかどうかを確認する。 そのままの動きで髪を上の方で一つに纏めると 腰ほどまで尾は長く垂れ下がった。 デスクランプをつけると用意したのは辞書に教本、それからノート。 真面目に冬の課題をこなそうとする顔は 先程までとはうって違う趣がある]
(136) 2011/12/21(Wed) 21時半頃
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…なんだよ。何かいった?
[>>135ジト目。もう既に同じ空気を吸うのもいやになってきたらしい]
(137) 2011/12/21(Wed) 21時半頃
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― 自習室 ― [人一人いなかった。]
[冬期休暇の終りが遠いのもあり、 課題を間に合わせるために苦しむ姿もない。 フィリップは、自分の予想が的中し 誰もいない、が屋外のように寒くない自習室 その、暖炉そばに腰掛ける。 鮮やかな色彩は炎の照り返し受けますます鮮やかに。 のんびりフィリップの方で毛づくろい。]
(138) 2011/12/21(Wed) 21時半頃
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はいはい、二人ともそこまで。 合う合わないはどうしても発生するだろうから、仕方ないとして。 里帰りしない以上二人とも顔はあわせるんだからさ。
多少嫌でも我慢を覚える。 [ノックスが言いかけた言葉ににっこりしながら足を踏んで]
仕方ない。ノックスは俺が回収していくよ。
[もう髪の毛が乾いたのを確認して、ノックスを部屋に連れて行こうと手を伸ばす]
(139) 2011/12/21(Wed) 21時半頃
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ジェフは、布団の中で寝返りを打った。
2011/12/21(Wed) 21時半頃
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彼が俺の嫌なことをしなければ俺だってこんなこと言いません。 …ベネット先輩、部屋戻るんですか?
[ノックスに手を伸ばすベネットに、 僅か残念そうな顔を向けるけれども]
お疲れ様です。また。
(140) 2011/12/21(Wed) 21時半頃
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[ぞくり――と、悪寒を覚えたのは、外に出た所為ではきっとない。 ブリザード並の視線を受けて、ふるふると顔を横に振った。]
やー、だから、先輩。 俺はエリアスのこと嫌いじゃないよー。
[件のランキングにベネットも入ってるだなんて、 言ってはいけない空気を感じ取って口には出さないけれど。
手を伸ばされるなら、仔犬か仔猫よろしく、 回収されていくのだろう。]
(141) 2011/12/21(Wed) 22時頃
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そういえば、そろそろ夕食の時間、かな? セレストはもう行ったかな…
[ふと時計を見るといい時間を指している。 時間が過ぎても特に下げられるというわけではないけれど、冷めた料理はおいしくない]
(142) 2011/12/21(Wed) 22時頃
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──廊下── [バイオリンケースと楽譜を手に、足早に廊下を歩く。 途中談話室前を通りかかれば、中から人の話し声が聞こえる。 もっとも、足を止めることはなく、逃げるようにその場から立ち去ろうと足を早める]
………どうしたものかな。
[自室に戻ろうか迷うも、誰かの足音が聞こえれば、そちらに歩を進める気にはならず。 結局迷った末に足を向けるのはいつもバイオリンを練習している防音室]
(143) 2011/12/21(Wed) 22時頃
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ああ、一旦戻るよ。 夕食には食堂に行くけど。
[エリアスに頷き、ノックスの腕を取ると]
何だ、ノックスにも嫌いな奴いるの? それは置いといて、ノックスが嫌いじゃなくても、他は違うかもしれないだろ。 嫌いじゃなくても、抱きつかれるのは嫌かもしれないし? ってノックスずいぶんと冷えてるんだな。
[談話室から自室へとノックスを引き摺るように連れて行く]
(144) 2011/12/21(Wed) 22時頃
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エリアスは、セレストはどこにいっただろう?きょろりと部屋を見回して
2011/12/21(Wed) 22時頃
捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2011/12/21(Wed) 22時頃
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へ?むしろ、嫌いって感覚がよく判んない。
[んー……と、ベネットの尋ねに悩みながら、 少しだけ身長が高い方が引きずられるという 珍妙な場面を展開しつつ廊下を歩む。]
嫌いっていうのが、あの悪食レシピ 食べた時みたいな感覚なら なんだかちょっと悲しいなぁと思うけど……。
先輩も、俺にぎゅってされるの、嫌い?
[アイスブルーの眸を、捨てられた仔犬か仔猫のように 一瞬揺らめかせて尋ねてみる。が、答えを待つ前に……]
(145) 2011/12/21(Wed) 22時頃
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冷えてるのはねー オスカーが雪うさぎ作りたいって言ってたから 中庭からナンテンの実と葉っぱ取ってきたんだ。
そう言えば、この寒さなのに薔薇の香りがしたけど 冬に薔薇って咲くものなのかなー。
[はぐらかすように、別の話題に、にへらと答えた。]
(146) 2011/12/21(Wed) 22時頃
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嫌いって言うのは、うーん、一緒にいるのが嫌とか、何かにつけて相手の行動に苛々するとか。 そういう感じ? 俺だって嫌いだっていえる奴はいないから、そんなわかってるつもりもないけど。
……別に嫌いじゃないよ。 進んでされようとも思わないけど。
[握る力が柔らかくなる]
(147) 2011/12/21(Wed) 22時半頃
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雪兎? ……作れたら良いけど、この吹雪じゃな。 雪が落ち着いたら、二人で作ってみたら?
[窓の外、既に日の落ちた外は暗くてよく見えない]
薔薇って、あの薔薇? さすがにこの雪じゃしおれそうだけど。 にしても、季節外れだなぁ。
(148) 2011/12/21(Wed) 22時半頃
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[答えを、まるで求めないかのように、次の話題に移したけれど。 律儀に応えてくれる同室の先輩の答えは、 ノックスが無意識に恐れていたものではなく。
引きずられる力が緩くなれば、赦しを得たと同意と、 背後からぎゅっと抱きしめる形に動いて、えへへと笑う。 歩き難かろうがお構いなしである。]
そっかー、 じゃあ、慌てて取りに行く必要なかったかなぁ。
[肩を抱き前でクロスさせた腕の右手で、枝がくるりと回る。 オスカー喜ばせようと思ったんだけどな―と、ぼやきつつ]
んー……、じゃあ、窓開いてる部屋あったから そこから香り漏れてたのかな?
[薔薇に関して返していれば、部屋まで辿り着くだろうか。]
(149) 2011/12/21(Wed) 22時半頃
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──廊下──
[サイラスも談話室を出てしまい、手持ち無沙汰になってふらり、部屋を出る。]
……さむ。
[石造りの古い寄宿舎は、冬はしんと冷え切って。人がいないため照明もまばら、どこかほの暗い雰囲気を漂わせる。]
……大丈夫、だぁって。
[呟く。言い聞かせるように。 触れた壁はとても冷たかったけれど、なんとなく行く場所がなくてら。ずるりと廊下に座り込んだ。]
(150) 2011/12/21(Wed) 22時半頃
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[ひらひらと(追い出すように)手を振って二人をお見送り。 その後、部屋の相方はどこだろうときょりとするけれど見当たらない。 てか自分も夢遊病のようにいつのまにかここにいたわけなので]
メシくいっぱぐれるな。どこだろ。
[たまには一緒にいこうと思っていたのに]
(151) 2011/12/21(Wed) 23時頃
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[吹雪く中外にいたため、悴んだ手を炎に当てて。 ゆっくりと感覚が戻ってくればほのかに痒い。 薪の爆ぜる音だけが静かに響く。 ここには――する人は、誰もいない。]
……わ……! くすぐったいって
[毛づくろいに飽きたのか、 色鮮やかな姿は、フィリップの髪をついばみ引っ張る。 フィリップも、小さく笑いながら 取り立ててとがめることもなく]
(152) 2011/12/21(Wed) 23時頃
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捜査官 ジェフがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(捜査官 ジェフは村を出ました)
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――自室――
[ベッドの中でもそもそと、寝返りを打つ。 寝れない。
散々ムッツリ言われ放題言われたからか、へくち、と小さくくしゃみが出た。部屋の空気は冷えている。 これで完全に目が冴えてしまい、仕方なく起き上がる。
机に明かりがついている。]
ヴェス。起きてたのか。
[先ほどとは別人のような姿に、ふっと強張っていた頬が緩む。 丁度腹も空腹を訴える頃だろうか。]
(153) 2011/12/21(Wed) 23時頃
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