56 いつか、どこかで――狼と弓のワルツ――
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[話もできぬほどの急逝だったと聞けば、そうかぁ、と呟いた。]
…僕はさ。 イアンさんもベネットさんも、二人とも謙遜してるけど、どちらも素晴らしい人だと思うんだ。 ダブルヘッド、とか駄目?
[冗談めかして言った。 それから、ムパムピスのローブの裾を少し引き、動物たちの埋葬地のある方を指す]
あのさ、… 鳥が一羽死んだんだ。 ちゃんと迷わず空を行けるように、祈って貰ってもいいかな
[少しだけ、少年は寂しそうに笑った。**]
(107) 2011/06/30(Thu) 02時頃
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[「女」であることは時に自身を苦しめた。時には蔑ろにされるなんてこともあった。黙って話を聞いていたが]
手合わせ…ですか? 望むところです。
[納めた剣を再び引き抜き、切っ先を男に向けて構えた。 迷いはなく、真っ直ぐとした表情で**]
(108) 2011/06/30(Thu) 02時頃
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はい。彼らも、大事な足になってくれますし。 そうです、愛情をかければ応えてくれます。
[動物も治療しますのね、という確認のような言葉に、僅かに首を傾げる。怪我をしたら治療する、それはどんな生き物でも当たり前のことで。公女の発想のなさが逆に、看護士にはなく。>>104]
赤騎士団長の、任命。 なるほど…確かに、早くしなければ、万一敵が攻めてきた時に困りますし、公女様の身にまで危険が及びかねません。
[そして問いかけをされれば、ハサミを動かす手を止めて、ローズマリーへと向き直り>>105]
赤騎士団長に相応しい方……
(109) 2011/06/30(Thu) 02時頃
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>>101どうですかね。 ま、デッサンでも描けるならってとこですかね。
[言わない方がいい―目の前の騎士は、戦のことを知っている?と疑問に思った。]
許可ですか、確かにそうなんですよね。 そうですねー、戦場の地形をスケッチってのは、理由になりま、せんよね。
[が、どのみち近々分る事だからと、沈黙を保った。]
(110) 2011/06/30(Thu) 02時頃
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そうそう、赤の騎士団の現状の上役はどちら様になるんでしょうか。先ほど赤の団長の部屋に補給についての補給の報告書を置いてきたんですが、誰に報告すればいいのか分らなかったんですよ。
[誰も居なかったのでメモを置いてきた、とその一言を付け加えて。]
話は変わりますが、ヤニク殿はご入用…ありますか?
[話をころころ変えつつ、さり気なく聞いてみた。]
(111) 2011/06/30(Thu) 02時頃
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[剣を抜いてこちらに向けた彼女に、違う、と首を振った]
紛らわしい言い方をしたな。 次、というのは次の訓練の機会にという意味だ。
[仕舞うように促せば、彼女は剣を仕舞っただろうか]
今日はたまたま通りかかったらお前がいたから、な。 これから向かう場所がある。済まない。
また、時間を取る。
[―――それは、戦が終わった時だろうが。
そんな呟きは勿論、彼女には聞かせなかったが。]
(112) 2011/06/30(Thu) 02時頃
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うーん、騎士団の制度はそこまで詳しくないので、 私はだめとは思いませんけど…… 今は騎士団長、副長、両方とも空席なのでしたよね?
[二人の良い評判は聞き及んでいたから、 両者が協力しあって赤を支えていくという想像は、 難局を乗り越える良い方法に思えた。
つんと引かれた裾に、少しだけ屈んで視線を合わす。>>107 ――昔と比べると、彼も随分大きくなったものだ]
ええ、もちろんいいですよ。一緒にお祈りしましょう。
[寂しげな笑顔を、両手で肩を叩いて励ました**]
(113) 2011/06/30(Thu) 02時頃
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[咳払いをひとつ、 その後]
…聞こえるか、ベネット。
お前が団長をやらないってんなら、俺がやる。 けど、俺一人じゃ駄目なんだ。
お前の力が、必要なんだ。
[お互いの、足りない部分を補い合えば―――]
副団長に、なって欲しい。
(*10) 2011/06/30(Thu) 02時頃
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[公女様の身まで>>109との言葉に、ふんわりと微笑んだ
死にたくはないが、生きていたいと駄々を捏ねるほど子供でもない ここが危険だとも知っている それでも、ここに来た セシルと一番近くに居られるこの場所に]
ベネット・ファーレンハイト イアン・レッドフィールド 上がるのはほぼ、このお二方ですわ
どちらも評判は悪くないですわ あと一歩、何かが必要なのかもしれませんわね……
貴女は、どんな司令官を望みますの? そしてその先の、どんな国を望みますの?
[いつでも微笑むその顔は、無知ではあれど、確かに国を統べるものの顔]
戦争が無い国を創りたいですわね……
(114) 2011/06/30(Thu) 02時半頃
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[バーナバスの返事>>110に、緩く肩を竦めて見せる。]
へぇ。絵が好きなんだな。
……じゃあ、スケッチついでに相手がどう出て来そうかとかも確認できるように描いてきてくれ。 何か言われたら俺に頼まれたとか言えばいい。
[砦周りの地形は既に把握され、両騎士団の参謀もそれを元に作戦を考えているだろう。 しかし、敢えて彼の理由に付け足すようにして言う。]
(115) 2011/06/30(Thu) 02時半頃
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…私は、立場上、騎士さん達とよくお話をしますが。
私も、そのお二方のどちらがなってもおかしくないと思います。お二人とも、騎士団長になれる素質があるかと。
けれども、お二人の悪いお話も聞くのです。 イアンさんへの僻みや妬み、反感。ベネットさんへの過剰な期待や、武術の頼りなさを指摘する声。どちらが就かれても、どこかから不満が起こるのが予想されます。
とはいっても、他に相応しい人もいないのが現状です。
[そこで一度話を切り、息を大きく吸いなおす]
(116) 2011/06/30(Thu) 02時半頃
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ん?赤の上役? さぁ、誰になるんだろうな。
[バーナバスの言葉>>111に短く答え、考える。 直接所属していない者たちも、こうして纏めるものが居ないと色々困る事があるらしい。]
とりあえず、副団長……もいなかったな。 そうだな……ベネットかイアンあたりに言っておけば良いんじゃないか?それか、参謀とか。 ま、早く決まると良いんだけどな。
[自騎士団のことなら、適当に団長かヴェスパタインの名前を出すが、赤騎士団の場合は勝手に言うことも出来ない。 困ったように息を吐くと、話をまた変えられた。]
今欲しい物か?
…………特に浮かばないな。 何か浮かんだらまた頼むかもしれないが。
[じっくり考えてみたが、直ぐには浮かばずにそう答えた。]
(117) 2011/06/30(Thu) 02時半頃
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[目の前に佇む同胞の声には、しばらくの沈黙を。 墓地で言葉を交わしたもう一人の同胞が、何と返事をするのだろうかと。
息を殺す様に、耳をたてた。]
(*11) 2011/06/30(Thu) 02時半頃
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― 夜・緑騎士団詰所 ―
『いいか、お前ら。 今日は重大な話があるから、心して聞け!』
[毎晩行われる全団ミーティングの席。 ディラック団長により、まるで結婚の発表でもするかのような調子で始まった『重大な話』は、されど騎士団員の間に動揺を引き起こした。
見張り当番を除く全団員への休眠命令――それは殆ど、開戦前夜と同義。 驚く団員たちの中にヤニク・ヴァロキエの姿もあっただろうか。]
(118) 2011/06/30(Thu) 02時半頃
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…ですが。 大切なのはご本人たちにその気があるかどうかということ。務める気のない者には、不可能かと。
たとえ不満が溢れたとしても、誰がなっても出そうですから、そこはもう、諦めた方がいいでしょう。一番いけないのは、騎士団長の不在。騎士でない者たちは、不在という事実に不安を覚えていますから。
やろうという意志があるのなら、こなしていけるかと思います。 勿論、周りの人が支えるのも必要ですが。 騎士団長という大任を、始めから完璧にこなすのは、難しいです。
…と。私が直接おつかえするわけではないので、無責任なのかもしれませんが。
[そして、国を統べる者に、どんな司令官、どんな国を望むかと問われると。>>114]
…司令官については、前赤騎士団長のような方がいいですけれど。 もう、いらっしゃいませんから…難しいものです。 ……私も。戦のない国を望みます。
[微笑みを返したけれど、その理想を信じきれていないのを、うまく隠せただろうか。]
(119) 2011/06/30(Thu) 02時半頃
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[彼は騎士団長の隣に立ち、驚く団員たちの様子を眺めている。 しかし、収まらないざわめき。 団長の目配せに小さく頷き、鋭い声を放つ]
―――― 静粛に!
[その声に、騎士たちはしん、と静まり返る。 騎士団長がその後を引き継いだ]
『つーわけで、休眠命令だ。 今日はしっかりメシ食って、風呂入って寝ろ! 命令だからな!』
[質問を受け付ける間もなく、2人は連れ立って退出する。 その命令の知らせは、砦中に加速度的に広まるだろう**]
(120) 2011/06/30(Thu) 02時半頃
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オスカーは、剣を手にしたままに、静かに佇んでいる。**
2011/06/30(Thu) 02時半頃
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[そして、前赤騎士団長のように、人望と武力を兼ね備えている人物を思い浮かべ。
…緑騎士団の副長が適任な気がしたのだけど、騎士団違いで無理だろうと判断して言わなかった]
(121) 2011/06/30(Thu) 02時半頃
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[ペラジーの話>>116は、これまで色々な人々と会話をしてきて実感した事そのもの あまりにも絡みあう人間関係は、上手く収まるようには、思えない 戦果を求める風潮も強い赤騎士団 向上心の強さは、他人を蹴落とす方向性へ動く事も有る]
最初から――そうです、わね 最初から、ファーレンハイト様のように完璧にはいきませんものね……
[戦の無い国を望む、との、しかしどこか含みのあるような笑顔>>119 ローズマリーはそれに気付く事は無かった 理想を追い求め続けるのは、無知であり、純粋である証なのだろうか]
きっと、創ってみせますわ 今はこんな事になってしまったけれど、きっと 戦争の無い、平和な国を
[あまりにも無邪気に、しかし美しく、ローズマリーは微笑んだ**]
(122) 2011/06/30(Thu) 02時半頃
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>>115なるほど、説得力のありそうないい手かもしれませんね。わざわざありがとうございます。
[上役の作戦会議のことは良く知らないので、素直に受け取った。]
>>116ベネット殿かイアン殿、参謀殿ですか…。 それは覚えておきます。
[流石に緑の騎士団所属の人に聞くのは無理があったかなあと思っていたので、有難かった。]
(123) 2011/06/30(Thu) 02時半頃
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[同胞に向けて放った咆哮は、その耳に、届いただろうか。
赤き瞳の奥には、青年の覚悟が宿っていて**]
(124) 2011/06/30(Thu) 02時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2011/06/30(Thu) 03時頃
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>>117まあ、もし何か入用があれば教えてください、出来る限り融通しますよー。
おっと、それではこれにて、早速見張り台に向かっていこうと思います。この度は色々とありがとう御座いましたっ。
[ぺこりと、深々と礼を下げた。 自身は見張り台のある方向に向かう。ヤニクの行先が同じ方向であれば、同じ道までは一緒に歩いただろう。]
(125) 2011/06/30(Thu) 03時頃
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イアンさんとベネットさん、二人で力をあわせて… というわけにもいかないのでしょうか… 騎士団の決まりは詳しくないのです、申し訳ありません。
意志の衝突などがなく、協力できるなら、良いのでしょうか。
[イアンとベネットの仲についてはあまり知らず、上に立つ者が複数いることについてのデメリットもわからないのでそんな事を言い。>>122
理想を本気で信じていそうな、無邪気で美しい微笑に……ああ、この人は公女なのだと思う。理想ではあるが、実現できると信じるほどの純粋さを保つには、環境が許さなかった自分とは遠く。
……やはり、苦手だと*思った*]
(126) 2011/06/30(Thu) 03時頃
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[礼を言われ>>123、感謝されることじゃない、と手を振って答える。]
悪いな、他の騎士団のことはよく分からないんでね。 どうしても誰に報告したら分かんないんなら、こっちの団長でも良いと思うが。
[そう付け足して。 出来る限り融通してくれると聞けば>>125、嬉しそうに]
そうだな、思いついたら頼む。 そん時はこっちの副団長様には内緒でな。
[にやりと笑い、見張り台へ行くというバーナバスを見送った。]
(127) 2011/06/30(Thu) 03時頃
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― 夜・緑騎士団詰所 ― [結局バーナバスを見送ってから、自室に戻った。 弓を下ろし、枕元へ置くとムパムピス>>0:261が言ったように、祈ろうとしたが、どうにも祈りの文句が出てこなくてそのまま横になり、寝てしまった。
祈りの文句はどういったものが良いのか、今度ムパムピスに直接は無理だが、何かのタイミングで聞いてみようと思いながら、詰所に向かう。 集合時間に僅か遅れたのを、規律に煩い副団長に見られていただろうか。>>118]
(128) 2011/06/30(Thu) 03時半頃
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[団長の告げる言葉に、他の団員たちはざわめいている。 ヴェスパタインの声に静まった中、続けられた団長の言葉。>>120 二人が連れ立って出て行ってから、詰所内が再びざわつきだした。
そんな仲間たちを置いて、作戦の確認をしようと出て行った二人を追おうとしたが――足を止める。]
先に参謀殿に聞いた方が早いか。
[上に立つ二人も休眠命令に従う必要があるのかは分からないが、食事か風呂で会うことも出来るだろう。 彼女が詰所に居たのなら引き返し、居ないのなら彼女の部屋へと向かった。**]
(129) 2011/06/30(Thu) 03時半頃
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>>127―いいですとも!
[去り際の言葉に力強く頷きながら。 もう一度礼をすると足は見張り台への道に。]**
(130) 2011/06/30(Thu) 03時半頃
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[フィリップがその場を去った頃、陽は既に平原の向こう側へと落ちる。 一人立ち残る青年の翠の瞳は、下で焚かれ始めた篝火に揺らぐ]
…不甲斐無いって、怒られるかな。 それとも、呆れられてるかな。
最後の最後まで、こうして引き摺って。 思い切れない僕の事…。
[その独白にも似た問い掛けは、空に融ける様に。 既にこの場所に居ない父に掛けられた言葉か。 独り、狼の心を溢した言葉は、空へと融ける]
(131) 2011/06/30(Thu) 05時頃
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何をやらないとダメなのか。 そんな事位解ってるよ……。
[僕は、騎士団の人間だ。赤の狼だ。 でも、僕はそれ以上に父さんの子で。 それは、僕の様な適任はそう居ないと言う事]
(*12) 2011/06/30(Thu) 05時頃
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[イアンに…。僕よりもずっと団長として適任に思えてしまう彼の存在に。 甘えてしまっている]
……最低だ……僕……
[もし彼が今この騎士団に居なければ。 僕以外に適任も居ない騎士団で、僕は言えなかったと思う。
『泣き言』を]
(*13) 2011/06/30(Thu) 05時頃
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僕たちに許されたのは、鳴く事だけなのに。
(*14) 2011/06/30(Thu) 05時頃
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