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[崩れ落ちた物をどかそうと努力するも、手元も見えないため捗らない。]
そうよ!携帯…
……あ。
[光源になりそうだった携帯だが、
ポケットから出そうとしたところで、手が滑ってどこかへいってしまった…。]
[ガラクタの山をどかすことを諦めて暫く経った頃。
ここはどこだろうと思い始める。
鍵がかかった、窓のない部屋。
他の教室と異なる扉。
壁の奥には、たくさんのスイッチ…]
……スイッチ?
[小津は思う。
ここは、配電盤のある部屋なのでは?
だとすれば、あの基盤のようなものはきっと、ブレーカー…]
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[やっかいな暗闇。
恐らく、雷が原因でブレーカーが落ちたのだろうと推測する。
もし電気が復旧すれば、先程落とした携帯もすぐに見つかるだろう。]
そしたら、ミナカタちゃんに電話して助けてもらいましょ…♪
[そろり、そろりと歩を進める。
そして、ブレーカーのスイッチに手を伸ばし――]
[――あぁ可哀想に。この時の小津は、まだ知らない。
電気が復旧しても彼の携帯は姿を消したまま、
朝方までずっと、この部屋に閉じ込められてしまうということを。]**
― 講堂 ―
す、す、すすす好きな人なんてそ、そんな……
[桜庭先輩の叫びに返す佐倉先輩の隣で君は激しく動揺する
好きな人の名前を叫ぶなんてそんなの恥ずかしい、そう思うこと自体は最もだが。
しかし君は自分に好きな人も男子校故に妹以外の同年代の異性との関わりもないことを忘れている。]
いえ……
そうですね、早く直ればいいんですが……
[桜庭先輩のウイッグが取れたことに反応した佐倉先輩が立ち上がろうとし手が引っ張られた。
それによって少し近くなった距離、……落ち着いた君は興味本位に佐倉先輩が着ているピンクロリータのスカートに手を伸ばした]
……わあ、ヒラヒラしてる
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[何故か聞き覚えのある気がする少し乱暴な口調の生徒は、『通りすがりの男子高校生』と名乗った]
……なんで名前言わないんだろ。
[何も知らない君は名乗らない理由が分からず首を傾げる
思わず口にしたそれは『通りすがりの男子高校生』の耳に届いただろうか?]
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―回想―
[委員長に抱きしめられる前、好きな人を知らないと叫ぶ千秋に4と叫び返す]
1なに言ってんだ!俺がいんだろー!
2手頃なやつで我慢しろよー!
3妹の友達紹介してやんよー!
4ガーディ[[who]]がいんじゃん!
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[てんやわんやが少し落ち着いたかもしれないのは、薬師寺が先生から預かった懐中電灯を照らした時だった。
もっともその灯りは心許ない灯りだったので、誰かが(日向かな?)が言った通りこれで料理は難しい様に思えた]
……まぁ、暗闇で料理をして怪我人が出た方が大変だからな。
薬師寺も賛成みたいだし、講堂へ戻ろう。
……れぼれぼごっことやらの痕がどうなっているのかは恐ろしいがな。
[と、僕は日向と薬師寺だと思う声に頷いた]
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──講堂──
[ガーディがいんじゃん!と、実の声が返ってきた。]
なんでやねーーーん!!
[空いてる方の手でツッコミを入れた。手は、むなしく空を切った。]
後輩……一年ばかりだな。一年生、平常心は取り戻したか?
[級友達?に頷いてから、同行者である後輩達に向かって凛とした声を投げかける]
何か散乱しているかもしれないし、Gもまだいるかもしれないだろう?
灯りが覚束無いんだから、下手に取り乱したままだと転んだりするかもしれないからな。
無事に親御さんの所に戻る為にも、落ち着いてくれ
[そうして声をかけ終えると、灯りの主の薬師寺と、多分日向だと思う背中を軽く叩いた]
で、お前らは大丈夫か?
[一応、上級生の威厳のために、それは小声で]
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──講堂──
……って、何触ってん。
いや〜ん、オスカーのスケベ〜。
[オスカーが千秋が着ているワンピースのスカートを触っているので、わざとらしく反応したり。**]
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チアキたちは講堂にいるかな、だいじょうぶかな、とぼんやり
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― 講堂:ちょっと前 ―
えっ、佐倉先輩って丹波さんのこと……?
た、確かに丹波さん小さいし可愛い感じだし……俺なんかよりこれ似合うと思うけど
[君はツッコミが入るまでの間勘違いをしそうになっていた。*]
ミナカタ先生の腕にかけた右手で、白衣をそっとつかんだ
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― 講堂 ―
[透に学年を問われ、一平太は素直に]
2年生。同学年だよ。
[むしろ同じクラスだよ、と心中で付け足す。
あとは野となれ山となれ。嘘を最後まで貫き通そうと腹を括る]
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一平太(いいんちょ)はちゃんと安静にしてるかなと心配
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─回想、停電前─
怖いもの、か。幽霊話の類いは子供の頃に、従兄弟や兄弟達と百物語大会をやっていたりして耐性が出来たせいか、平気だ。
虫も怖くないし、雷や暗闇も怖くない。
……恐怖は人を縛る手段という教えを受けている。だから、出来るだけ怖いものはなくすように生きてきたんだよ。
人が怖がるのを見るのは、まぁ嫌いじゃないけどね。
[肝試しの類が弱そうと言った日向に僕は淡々と語り、それからにこりと例の聖人の如き邪気のない笑顔を向けてみた。
やるなら徹底的に。六條家の家訓とも言えるべき事のせいか、ついつい人を怖がらせるのも徹底的にやりたくなってしまう]
ああ、そういえば。怖いものは極力無くせと言われたけど、5だけは無理だったな。
[そう、僕はどうしてもあれだけは怖いままこの歳を迎えていた。それは…
1.魚の目。特に死んだヤツ 2.二宮さんの銅像 3.仏像全般 4.音楽室の肖像画 5.土偶 6.宇宙人、UМAネタ全般 7.女王様]
僕は土偶が怖いんだ
[至って真剣に言ってみる。周囲の反応なんて気にしない]
今の声に変わる前の、某未来の世界の猫型ロボットのアニメ映画をレンタルで観ていたんだが、それ以来僕は土偶が怖くて仕方がないんだ。
もっとも、子供の頃の話だから詳細は思い出せないんだけどね。
[至って真面目な僕の恐怖の思い出なのだが、問題はこのアニメ映画は僕達が生まれる前の作品だという事だ。伝わるかどうか不明なのだが、まぁ気にしないでおこう]
日向は何か怖いものでもあるのか?
[ほんの悪戯心で、そう訊ねてみたり。もっとも、答えなんてなくてもいいのだけど]
─回想終了─
― 講堂 ―
えっ、ち、ちょっと触っただけじゃないですかっ
た、ただそういう服って見る機会も触る機会も無いから珍しくて……
[君はわざとらしい反応におろおろし言い訳をして手を離した*]
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― 家庭科室へ向かう廊下 ―
…え?
[虫を投げた後、その方向から不思議そうな声の後に同級生の悲鳴が上がる。
それは廊下に響き渡る程の声。]
う、うそ、井上の方に投げちゃった?
ごめんー…!
[すぐに謝ったが、動転している井上の耳には届いていないかもしれない。
その後に六條らしき声が変なものを投げるな、と言った。]
…すいません…。
[肉かと思ったらG?だったのだ。
明るい光の下だったら、平気だったのだが。]
─現在、家庭科室までの廊下─
じゃあ皆、大丈夫そうか?
[僕のかけた言葉の反応を窺いつつ、何かある者がいたならば少し間を置いたりしただろう。
級友が不安を洩らしたなら、まぁやれるだけ宥めたかもしれない]
改めて講堂に向かおう。薬師寺、悪いが先頭を頼む。
[とほのかな灯りを頼りに薬師寺を探し、そう彼に頼んだ。
停電はいつ頃復旧するのか、それともこのまま夜が明けるのか。
今の僕には*判らなかった*]
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― 家庭科室への廊下 ―
やー、飛んだ災難でしたね。
ごめんなさいです。
[弱々しいライトが燈され、薬師寺氏の手首までが薄らと見えてた。
床の惨状は今は見ない方がいいだろう。こんな暗闇に肉とか映し出されても逆に恐い]
― 家庭科室への廊下 ―
怪我、と云う怪我したのは、勇先輩の方だよ。
仁君と丁助君は……精神的な怪我で。
勇先輩、左、支えようか?
[壁に手をつき、薬師寺氏が歩き出すと、その左側を狙い付き添おうと動いた。
結局、コケた原因がぶちまけた肉なのを少しは気にしてるのかも知れない]
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俺のことを姫じゃなくて実って言ってんなら…俺が知ってるやつ?誰?
委員長、探しに行かなきゃ。
[委員長を見たと言うのなら近くにいるはずだ。
繋いでいた手をはなし、探そうと立ち上がる。
前髪は自毛で、頭にかぶせてパチンとするタイプのウイッグ。
取れたところでショートヘアのメイクアップ少年が現れるだけであるが、そんな姿を誰にも見せたくない。
応急処置として、頭に適当に被せて手首に付けていたシュシュで縛った。]
明かりと鏡、欲しいな
停電なおんねぇかな…
[…は委員長を探しに、委員長の横をすり抜けて講堂を出る。
裸足の足音をヒタリ、ヒタリと鳴らして。
見えないので慎重な足取りで、裸足の足音が廊下に響く]
[ヒタリ、ヒタリ]
[無言のまま進む足音は2たちの近くへと向かう。
1家庭科室組2先生ユエル組]
[ヒタリヒタリ、ゴロゴロ]
[ザーザー]
[ゴゴゴ]
[ヒタ....ヒタ......]
大丈夫ですかね……?
[暗闇で姿は見えないものの、桜庭先輩?が講堂から人を探しに出て行ったことを察した君は心配そうに隣の佐倉先輩へそう言う。
とはいえ、追いかけることは一人では出来ないのだが]
[やがて、「皆、生きてるー?」という声がかかった。
先輩と同級生がいる中で咄嗟に判断が付かなかったので、敬語で返す。]
…俺は平気。ですけど。
[その時、井上はどうしていただろうか。
叫び声の聞こえた方をちらちらと気にする。
懐中電灯の話題になれば、それだ、と思わず手を打ったが。
日向のものらしき声には思わず脱力した。]
わー、明かりだ。
[やがて、薬師寺が懐中電灯のスイッチを入れる。
その光は弱々しく、懐中電灯の周囲が照らされるのみだが、暗闇の中では一筋の希望のように思えた。
声に安堵が混じったのが感じられただろう。]
[ピカッ]
[と、雷鳴に現れるシュルエットは]
[ 乱れ た 髪の 女]
―家庭科室への廊下―
あれ、六條?日向?
…まあどっちでもいいか。
[懐中電灯の明かりだけでははっきり言って、誰が誰だか把握しづらい。ところどころ会話が成立してない気がするが、今はそれは横に置いておくとして。]
………げ。
騒いでた虫って、Gなのか…?
[某イニシャルGについては、1。
1:苦手だ。 2:別になんともないが進んで見たくはない。
上級生らしく指示を出す六條らしき声の後、背中を叩かれて小声の方向へと顔を向けた。]
あー……ていうか、もう転んだ。
俺はまあこの通りだけど、あっちはどうかな…。
[雷は次第に遠くなっている気がするし、だいぶ落ち着いてきたし、人もいるし――もう大丈夫、だと思う。
左腕のことは黙っておくことにして、下敷きにしてしまった後輩が気になった。]
[ちょうどその後輩、丹波らしき声が左側に移動してきた気配を感じた。
支えようか?という申し出に――2
1:手を借りることにする。 2:大丈夫と断る。]
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