3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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当たり前だ、血なんか吸いたくない。
同じだ。
同じなんだよ。
[その吸ったあとの虚しさも……。]
(*186) 2010/02/28(Sun) 02時半頃
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>>668
先生、アンタ、わかってないな…。
さっきも俺に、血を吸うなんてたいしたことじゃないって言ってたが……。
血と水は一緒じゃねぇんだ。 化学式の記号が違うとか、そういう問題じゃねぇんだよ。 アンタも、この身になればわかるのにな。
[そして、グロリアを抱えたまま、階段を下りはじめる。]
(669) 2010/02/28(Sun) 02時半頃
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用務員 バーナバスは、ふと、スティーブンを振り返る。
2010/02/28(Sun) 02時半頃
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そういえば、アンタ、俺にもくれるのか? それとも、二人だと献血以上の量になるから、お断りか?
[そして、また降りていく…。]
(670) 2010/02/28(Sun) 02時半頃
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用務員 バーナバスは、理事長の孫 グロリアに吃驚したけど、落とさないようにまた強く抱き寄せた。
2010/02/28(Sun) 02時半頃
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>>671
むつかしいことをごちゃごちゃいうな。
好きだからに決まってるじゃねぇか……。
ちなみに、アンタの血はやるって言われても遠慮するよ。 吸ったら、身体中が数式になりそうだ。
[それは冗談ではあったのだが……**]
(673) 2010/02/28(Sun) 03時頃
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お人よしの血が吸いたいなら、そうすればいい。 ただ、そのほうが苦しいだろうと思っただけだからな。
あと、鬼になる決意はついたよ。
お前らみんな、護ってやるよ。
(*188) 2010/02/28(Sun) 03時頃
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はは はは
はは はは
鬼は、やっぱり、化け物になるしかないなぁ。**
(*189) 2010/02/28(Sun) 03時頃
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― 南棟1F用務室 ―
[気を失ったグロリアを連れて、そのまま一階へ。 用務室に入り、畳に寝かせて布団をかけた。
そして、立ち上がり、水道の蛇口を捻る。
また、黒い水が出るかと思ったが、それは、普通の水だった。 一杯飲んで、ちゃぶ台の横に座る。]
――……日誌……か。
[さっき見かけてた日誌。 またその束を見つめた。]
(700) 2010/02/28(Sun) 11時頃
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用務員 バーナバスは、不穏なケイトの声を聞き、目を見開いたあと、日誌を手に取る。**
2010/02/28(Sun) 12時頃
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― 用務室 ―
[日誌を必死に読み直していた。 なので、グロリアが起きた時に、反応はした。
だけど、そのあと、そおっと出て行ってしまったことに気づいてはいなかった。]
――……?先生?
[気がつけば、布団は蛻の殻……。]
あ………
[眉を寄せる。 急いで部屋から出て廊下を見回したが、もうどこに行ったのかさっぱりわからない。]
(817) 2010/02/28(Sun) 15時半頃
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― 用務室 ―
くっそ……。
[グロリアを探したい気持ちと、ケイトの謎を解かねばならない気持ちが葛藤する……。]
(827) 2010/02/28(Sun) 15時半頃
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― 用務室 ―
[用務日誌は想像以上に膨大で、 それを1ページ1ページ見ていくのは非常に骨が折れた。
正直、一人では無理だ。]
――……くっそ……。
[それよりも、出て行ったしまった人をはじめ、生徒たちのことが気になる。 帽子を外してしばらく頭をぐしゃぐしゃ掻いていたが、決心したように、日誌をどんとちゃぶ台に置いたまま、立ち上がった。]
(858) 2010/02/28(Sun) 16時半頃
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用務員 バーナバスは、廊下を出て耳を澄ますが、ちょうど家庭科室の出来事は終わったあとだったか、静かだった。
2010/02/28(Sun) 16時半頃
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― 南棟一階廊下 ―
[廊下は異形のものがごろごろと転がっている。 顔が見えれば口で手を覆い、大きく息をついた。
やがて、頭を降って、まともな人の気配を探しはじめる。 吸血衝動は、今は湧き上がらない。 おそらくはそんな気にならないものがごろごろしているせいだろう。]
おおーい、誰かいるかぁ?!
[とりあえず、声を出して、誰かを呼ぶ。]
(862) 2010/02/28(Sun) 16時半頃
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ん 誰もいねぇか。
[一階廊下を西側に歩いていく。 途中職員室の扉に貼り紙がしてあった。危ないらしい。 貼り紙をしているくらいだから、この中にはもう誰もいないだろう。まともな奴は。]
――……ちぃ
[そのまま北棟に向かう渡り廊下の方面へ]
(871) 2010/02/28(Sun) 16時半頃
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― 北棟 ―
[ちょうど家庭科室面子と入れ違いになっていることは知らない。]
――……誰もいないな。
[それはもしかすると、意図的に誰もいないところに導かれているだけかもしれないが……。]
(883) 2010/02/28(Sun) 17時頃
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――………!
[背筋がぞくりとした。]
(893) 2010/02/28(Sun) 17時半頃
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なにか いる
(*205) 2010/02/28(Sun) 17時半頃
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ケイトか……。
俺になんか用か?
[そのまま声のするほうには見ず……]
日誌は、まだ探してる最中だ。悪いな。
(894) 2010/02/28(Sun) 17時半頃
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うわっ
[首筋がぞくりとした。]
おめぇ
[冷たい冷たい腕が、そこに ある。]
(895) 2010/02/28(Sun) 17時半頃
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ここに いるだろ
(*208) 2010/02/28(Sun) 17時半頃
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は
[制服を見る。
まわされる腕……よく、見れば、袖口に今の制服にはない一本のライン……。
それはいつの時代のものだろうか?]
遊ぶのか、そうか、
何して遊ぶんだ?
[そう、会話を続けてみる。冷や汗を流しながら]
(902) 2010/02/28(Sun) 17時半頃
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北だ
(*211) 2010/02/28(Sun) 17時半頃
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>>@12
もっと…?
って、………ぐっふ
[背後にのしかかる重み……そして、夥しい血臭……。 渇きを呼ぼうとしているのか……。]
――……くっ
[でも、匂えば……情けなく衝動は湧き上がる…。]
(907) 2010/02/28(Sun) 18時頃
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>>@113
[振り返らないまま…視線だけ自分の肩口に走らせる。]
べちゃり
[何か赤黒い塊が落ちた。 跳ね返る血糊が頬を掠める。
嫌なもののはずなのに、同時に、とても]
[渇く]
(912) 2010/02/28(Sun) 18時頃
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>>@114
いや
もうちょっと別嬪さんが、いいからな。
[言葉とはうらはらに息づかいは荒くなる。]
ほかの遊びはしないのか?
(916) 2010/02/28(Sun) 18時頃
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はぁ、
北に
いる
(*214) 2010/02/28(Sun) 18時頃
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>>@115
先生は 別嬪だな
[すぐそこにいるなどとは知らず…。]
(919) 2010/02/28(Sun) 18時半頃
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どこだ?廊下だ。
いや、やっぱり、くるな。
喉?
渇いたの か。
血なら、あるらしいがな
[苦笑]
(*217) 2010/02/28(Sun) 18時半頃
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― 北棟一階廊下 ―
[改めて床を見る。 赤黒いモノがびちゃびちゃと……。
それは、鮮やかな赤を流して……。]
――……はは、大盤振る舞いかよ。 一人じゃ飲みきれないな。
[冗談を言っている場合じゃないのだが……。]
(923) 2010/02/28(Sun) 18時半頃
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遅い?
[その言葉にゆるりと]
(*219) 2010/02/28(Sun) 18時半頃
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>>924
――……ッ
[後ろから抱きすくめられた手にはじかれるように振り向いて……グロリアの姿に目を丸くした。]
先生……?
(927) 2010/02/28(Sun) 18時半頃
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駄目だ
もう吸わない
(*220) 2010/02/28(Sun) 18時半頃
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