4 SADISTIC DETH GAME:2nd
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―アジト―
[鞭打たれた痛みを数秒遅れで認識した部下は 身体を抱くように何歩か下がった]
「申し訳ありません…」
次からは言ったことを忘れずにいてください。 私たち『幻』は、情報が命。 忘れることなど許されないのですからね。
[鞭を床に打ち付けて、下がれと手で示す。 部下は一礼して下がっていった]
死者は出すな、ね… は、所詮は身内ということか。
[デスクへ放った通達を見下ろす。 口調に含まれた残念そうな響きは、隠すことなくそのまま]
(59) 2010/03/16(Tue) 01時半頃
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[チョコレートの外包装の紙と、銀紙を外して、チョコレートを食む。 その、外包装の内側。――本来は白であるはずの面には、蘭からの通達>>38と、後継者争いに色めいているいくつかの派閥の名前と簡単な概要が記されていた]
――…。
[随分と、と口が動きかけて、止まる。 相変わらず思考が読めない表情をしているが、――"死人を出すな"という部分には少しだけ目を細めて、笑ったように見えた]
(――"殺し"がアリなら、俺達は真っ先に潰されていただろうな…)
[規模の小さな組織であるが故に、武力行使の総力戦となった場合、『雪』は弱い。 その点、ボスの遺言は助かった。 ルーセント・カインの宝が条件であるならば、再び"無血"で、更に上に登ることも不可能ではないということだ]
(まあ、粗暴な連中もいるから、多少の小競り合いは避けられないだろうが……)
(60) 2010/03/16(Tue) 01時半頃
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死にたい人間、かぁ。
[うざったい前髪を払うかのように首を振った。 結局のところまた眼に前髪がかかって。 掌でかきあげるようにして右目で相手を見た。]
んー? チーム内での死者は出さない、って。 誰かがルール決めたって聞いたけど。
どっちにしろGameするなら、楽しいほうが。 ボクは好きかな、うん、そっちのほうが嫌いじゃない。
宝探しは好きじゃないかな。 探してもらった宝を奪うほうが性に合ってる。
[カマかけられていることなど気付きもせず。 ぺらぺらと心中を喋った。]
(61) 2010/03/16(Tue) 01時半頃
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―『雪』傘下の酒場―
[ふらりと訪れた恰幅の良い老境の男がカウンターの隅に座り、酒を注文する。一人で訪れた風だが、偶然にも唐突に賑やかになっていく酒場に感じる人は感じるものがあるかも知れない]
マスター、ここはいつもこんなに賑やかなのかね。 いや、騒がしいのが嫌いな訳ではないよ。 若い者が威勢の良いのは良いことだ。
(62) 2010/03/16(Tue) 01時半頃
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[ほどなくして、数刻前に離れていった茶髪の少年が戻ってくる]
早かったね、セオドール。
[まるで友人同士の待ち合わせのような言葉を投げると、共に並んで街道を進む。 知らぬ者から見れば本当に、友人同士がただ歩いているようにしか見えないのだろう。
二人揃って向かうのは、自分らが管理する酒場のうちの一つ]
―→ 酒場 ―
(63) 2010/03/16(Tue) 01時半頃
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[通達が出ている。 どこだ。頭の中を様々な顔が駆ける――前に、ボスの妻だった女を思い出した。なるほど、と頷く。 もっとも拠点に戻れば、先程別れた仲間の一人がその通達をサイラスに告げるのだが、それは先の話]
死人が出なければ、ゲームだな。 楽しい事を素直に楽しむ心は大切にしておくべきだ。
[参戦するのだろう。派閥名は何だったか。『湖』か。 心中を喋るオスカーに、知らず再び苦笑して]
頂点の座をお宝にしてしまうとは、先代も厄介な遊びを残してくれたものだな。 まあ、せいぜい頑張りたまえよ。
[笑いながら他人事のように言うが、心中は穏やかでも無かった。 全ての派閥にチャンスを与えるという事は、つまりこういう事だ。遊び気分で頂点を掻っ攫う輩が、出てこないとも限らない]
(64) 2010/03/16(Tue) 01時半頃
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―『雪』傘下の酒場―
そうそう、あー、いやいや。 ああ、うんうん。確かにねぇ。
[マスターに上手く煽てられているのか、ご機嫌に話をしたりご高説を垂れてみたり。聞き分けの良い若い者と話すのが楽しい老人ぶり。マスターは意図して引きとめられているのか、単に話を弾ませて高い酒を注文させようとしているのかわからない。 ただ暫く飲んでいると、酒場の入り口の戸が開く音。来客に対してその顔を知っているマスターらの様子が変わったかも知れないが、ブルーノは聞こえなかったのようにそちらに眼も向けず、構わず酒を飲み続ける]
(65) 2010/03/16(Tue) 02時頃
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― 酒場 ―
[青年が来ても従業員達は特別目に見える動きはしない。 他の客と同等に扱うように、と指導は徹底してある。だから、賑やかなのは彼自身のせいではないとすぐに判った。
カウンターから離れた、入り口近くの席に座ると、すぐに看板娘が顔を出した]
――騒がしいね。
["何かあったのか"。そこまで口にすることなく目線で問うと、看板娘はちらりとカウンターの隅>>62に視線をやった。 そして次の瞬間にはまた笑顔になり、ご注文は?と尋ねてくる]
(……ブルーノ…)
[何でもいいから安いの、と貧乏学生のような注文を投げつつ、淡い色の瞳は極力気取られないように老境の男の背を窺っていた]
(66) 2010/03/16(Tue) 02時頃
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死人が出ようが、ボクにとってはゲームだ。
[手を額から離すとまた前髪が落ちてきた。 情報の収集力も少なければ。 チームとしての戦力も非常に低い。 戦争をするうえでまた不利なのも重々承知のうえで。]
…ほら、強い相手のほうが頑張れるじゃん。 そういう感じ。スリリングがないと。
[頑張りたまえ、と聞こえると首を傾げた。]
あれ?意外。やらないんだ。 やらないならボクたちと協力しない? お互い、はぐれモノどうしじゃん。
[細められる双の目。 腹の探り合いは苦手だからこそ。 ある種素直に、言葉を選んでいく。]
(67) 2010/03/16(Tue) 02時頃
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(よく喋る御仁だ)
[何を話しているかまでは騒がしさに紛れてよく聞こえないが、楽しそうではあるようだ>>65。 こんなところでチームや派閥の重要な情報を漏らすことは万に一つもないだろうが、一応、何かあれば青年にまで伝わるようになっている]
…俺らも飲もうか、セオドール。
[娘が持ってきたエールのグラスを、軽く合わせる。 チン、と柔らかい音が鳴った]
(68) 2010/03/16(Tue) 02時頃
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―アジト―
[デスクに向かってかさかさと音を立てて書類を捲る。 大半がボスへあげるための報告書だった。 それも、体調を崩してしまった以降のものなのでどこにも出されていないもの。
《ZerO》護るための情報だったそれを破り捨て、立ち上がる。 手を叩いて部下を呼び寄せたら]
全員へ命令です。 他の派閥の動向を探りなさい。 細かい動きも逐一報告すること。いいですね?
[先程鞭打ったのとは別の部下へそう告げて、窓の外を見た。 運河を行く船に何かを思い出してああ、と口を開き]
そういえば、あの御仁も急遽戻ってくると聞いていたが。
[船便を統括している『道』の古株を思い出し、くくと*笑った*]
(69) 2010/03/16(Tue) 02時頃
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[貿易会社の重役だと話していたらしく、その流れで会話を続ける。マスターは揺らぎも見せず会話相手を続ける。相槌ばかりになっていたのかも知れないが、こちらは頓着せず話を続ける]
そうそう、儂は長く外国にいてねぇ。 自分の会社に戻ったら見事までに、顔ぶれが変わっておって居場所がないんじゃよ。
儂が向こうに行ってて知らぬ間に入社した者も沢山おるが、彼らからすれば左遷された儂なぞ樽底の染みほどにも興味が沸かぬらしい。
儂の方も顔も知らぬ連中に、どう挨拶していいものやら、だ。
[大仰に肩を竦めた後、不意に立ち上がると]
この酒場に居る将来ある若者に一番良い酒を奢ってみたら、少しは構ってくれるだろうか? 若者の一人としてどうおもうかね、そこの御仁達。
[周囲の誰か、彼の部下の一人だろうか示した先、ロビン達の二人の席に近寄って声をかけた。]
(70) 2010/03/16(Tue) 02時頃
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立ち向かってこそだな。気持ちは分かる。
[言葉自体は空恐ろしいものだが、何となく憎み切れず。 憎みきれないからこそ、改めて決意する。――頂点を取らせては、ならぬと。 そんな風に思考していた矢先、聞こえてきた協力、との言葉]
はぐれものははぐれものでも、はぐれた理由が違うだろう。 まあ、協力するかどうかは――その他のゲームの参加者の動向を探ってから、かな。 だが、君の申し出は覚えておく事にするよ。
[逆に取り込んでしまった方が良いのだろうか。 とにかく、今は情報収集だ。もう一度笑って、サイラスはその場を後にする。 一度拠点に戻らなければ、そう考えていた**]
(71) 2010/03/16(Tue) 02時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/03/16(Tue) 02時頃
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はは、故郷の酒はいいねぇ。 あちらでも船便で届けられるし、現地でもそれなりに揃ってはいるのだけれど、やはりこういう空気はここでしか味わえない。
[図々しいのを嫌いそうな相手なら同席まではせず、構わなさそうであればそうして近づいて話しかける。先ほど彼に合図を送った彼の部下がさり気なく立ち上がって、酔っ払いのように騒いでいた]
特に意図もなく入った店だが、なかなかいい酒が入っている。 この物の充実ぶりは実に嬉しいね。向こうでは味わえない感覚だよ。
(72) 2010/03/16(Tue) 02時半頃
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願わくば、この景気が続くことを願うよ。 あちらでは印度がああなってからは散々じゃった。 その影響が来るのはもう少し先か、それとも片足突っ込んでおるのか。
どちらにしろ、この街がいい方向に向かってくれることを住人としては願ってやまないのだよ。 ああ、老人の絡み酒は詰まらなかったね。 失敬失敬。
あとは皆でやりたまえ。
[マスターにこの場全てのお代を支払う旨を告げ、それなりのやりとりをしたら店を後にする。今日は顔を見に来ただけといわんばかりに。**]
(73) 2010/03/16(Tue) 02時半頃
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[声を掛けられても>>70、特に動じた様子はない。 ゆるりと顔を上げて、口を開く――のは、右腕の少年。 青年は黙ったまま、観察するようにブライアンの表情を眺めている]
『酒を奢ってもらえたら、確かに一時構いはするでしょうが…。 モノで釣って得た興味は、長続きしないと思います。 今の若者には年上を敬う心というものがそもそも欠けてますから。
おじさんは…若い人に構ってほしいんですか? なら、僕らが構うに値する"何か"が欲しいですね』
[ねえ、ロビン。と、少年が笑う。 青年はそれにひとつ頷いた。そして、反応を伺うようにブライアンを再び見る]
(74) 2010/03/16(Tue) 02時半頃
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司祭 ブルーノは、メモを貼った。
2010/03/16(Tue) 02時半頃
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『おじさんは外国にいたんですか? へぇー。いいなあ、僕、この国から出たことないんですよ。お酒よりもそっちのお話のほうが聴きたいかな』
[よければこっちに、と少年が空いた席を指し示してブライアン>>72を招く。 それからのブライアンの対応は殆ど全て、少年が行った。 青年は声を掛けられれば時折頷いて相槌を打つ程度。 それをブライアンが怪訝に思ったなら、すかさず少年から「ロビンは酒を飲むと口数が減るんです」と嘘のフォローが入るだろう]
(75) 2010/03/16(Tue) 02時半頃
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[この場はブライアンの奢り>>73だと言われれば、やったあと少年がはしゃぐ。 青年はその時にようやく、ありがとうございます、と、ブライアンに短い礼を口にするか。当人が聞いているかは、とにかく。
ブライアンが去っていけば、淡い色の瞳を、少年に向けた]
["どう思う"、と、無言の問い。 少年からの返答も、また、無言。 少年のライムグリーンの瞳に浮かぶ微かな畏怖の色。それだけで十分だった**]
(76) 2010/03/16(Tue) 02時半頃
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>>74に対して
ふむふむ、若い者に求めようとも簡単に得られない、差し当たって足りないのは金ぐらいかと思ったがね。
若き才能に投資するのが、先も才の無い老人のせめてもの矜持かと思ったがね。 いやいや年を取って衰えたかな、心が貧しいのか若人の心も掴めぬと見える。
[そう言って礼を述べ、勧められるがまま同席する。話している間は機嫌の良い老人を気取るが、視線は話し相手の少年ではなく傍らの眼鏡の少年。品定めするような視線こそ見せなかったが、"気にしている"と気づかれる程度の視線は作る。 それに対して「酒を飲むと口数が」というフォローに「なるほど」と納得したふりをしてからは視線を一度も向けずに話し続けた]
そして(>>73)へ続く
(77) 2010/03/16(Tue) 03時頃
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そう、じゃ、Bye。
[相手の腹など探れるはずもなく。 拠点へと戻っていくその背中を見て笑った。]
はぐれた理由ねぇ。 アイツ、やっぱボクらのことバカにしてんのか―――、どう思う?
[先ほど別れた仲間と視線がかち合った。]
ナニ?あんまり遊びすぎると、お咎めきちゃうよ? ほどほど、ね、ほどほど。
[赤い色で汚れている相手を愉快そうに見て。 もう1度、男が消えていったほうへ青い瞳を向けた。**]
(78) 2010/03/16(Tue) 03時頃
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―街道―
[時間をおいて酒場から出るなんて真似をするまでもなく、自然に後を追ってきた部下が「どうでしたか」と印象を聞いたことに対して]
ん? 彼らは若い幹部なのだろう。儂はただ挨拶をしに行っただけだ。
[椅子にふんぞり返って挨拶に来てくれるのを待つ立場ではないからなと、苦笑]
ただまあ、そうだなぁ……
彼がやる気があるのなら、傍らの男は邪魔かも知れないね。
[殺さずという制約が派閥の長限定なら、それなりに処したかも知れないねと軽口。若い者と喋ると気まで若くなって気分がいいと続ける彼は深酒に心配する部下と共に事務所へと*帰還した*]
(79) 2010/03/16(Tue) 03時頃
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― 酒場・ブライアン退席後 ―
『ミスター・ブルーノは、ずっとロビンを見ていました』
そうだね――俺の顔を知っていたのかな……。 俺ら…『雪』を知っていても、…セオドールをリーダーだと勘違いしてる派閥もあるってくらいなのに……。
最低限の情報収集は既に終わっているみたいだね……。
[肯定の頷きが少年から返る。 淡い色の瞳は、無感動に一度少年の瞳を捉え、そして、外れた]
そういえば。 ――ひとつ、聞きたいことがあった……。
(80) 2010/03/16(Tue) 06時頃
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さっき言ってた…"何か"って、何……?
俺になくて、彼にあるもの――…。 …予想は、ついてるけど……。…確認はしておきたいかな……。
[淡い色の瞳が逆に覗き込まれる。 すぐに少年は首を横に振った]
『多分、ロビンの想像しているものとは、違います。 ――だってそれは、僕にもないものですから』
……セオドールにないものなら、確かに俺の予想とは違う…。 ………一体、何…?
(81) 2010/03/16(Tue) 06時頃
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『経験です。
経てきた時間が僕らと彼とでは倍以上違いますから、その間に得た経験や見聞は、僕らではどうやっても掴み得ない。 金がいくらあっても――時間だけは、買えませんから』
[少年は語る。それに青年は目を細めた]
………。
[短い沈黙。言いたいことを察したらしく、少年は一度口を噤んだ。 でも、とポーターを飲み干してから続ける]
『ミスター・ブルーノとはまた個人的に酒を飲みたいとは思いますが――僕の理想を叶えてくれる人は、ロビンしかいないと信じています』
……………。
[眼鏡を直しながら、青年もエールを飲み切る]
(82) 2010/03/16(Tue) 06時半頃
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そうだね…セオドール……。
俺も……その絶対的な忠誠心があったからこそ…あの派閥の幹部から…君だけは残したんだ……。
[多くを略された言葉。それでも伝わるのか、少年は力強く頷いた。
そして、頃合を見て二人は共に酒場を*後にするだろう*]
(83) 2010/03/16(Tue) 06時半頃
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―『蘭』サロン―
[身支度を整えれば、自派閥が運営するサロンへ。 子の世話は側近や侍従に任せてある―― 大人の社交場に子を連れては行かない。 あと数年、良い年頃になれば表に立たせる必要もあろうが]
――……ええ お喜び頂けたようで 何よりですわ
[主催側として客との語らいを交える。 上流階級の噂話や、海外の情勢等の情報を徒然と引き出し。 ボスであり夫である人物の死などおくびにも出さず。 それが表沙汰になるのは全てが整った後でなければ]
(84) 2010/03/16(Tue) 12時頃
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―街路―
[やがて会がお開きとなり、客達を見送った後。 迎えの車を小さく手で制する]
少し 歩きたい気分なのです
[黒地に青いレースの日傘を手にして、従者が一人付き添う。 本当は、一人でとも思うのだが―― こつこつ、控えめなヒールの音を残して行った]
(85) 2010/03/16(Tue) 12時頃
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―街道― [従えていた二人を情報収集と依頼の伝達の為に行かせ、独り街をぶらつく。 一人で出歩くことに頓着しない。 ついていた処で、どうせ武力による抗争で勝ち目はないのだから。 歩いていれば、見知った人影が目に入って小走りで駆け寄り、背後からふんわりと抱きついた。]
パティ様っ♪ こんにちわ、この間の子、ご紹介ありがとうございました。 上客をつけておきましたから、完済まで3年ってところでしょうか。
[朗らかな笑顔でヨアヒムにあてがった娘のことをそんな風に告げた]
(@3) 2010/03/16(Tue) 13時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/03/16(Tue) 13時頃
子守り パティは、メモを貼った。
2010/03/16(Tue) 13時頃
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― 街道 ―
あら。
[派閥の本拠となっている事務所に帰る途中。 こちらに近付いてくる足音の方へと、顔だけ動かし視線をやれば知った顔。 本来、誰かの唐突な接近など許せる立場ではないが、この女に関してはいつもの事なのか、付き人も止めはしない。 ふんわりと抱きつかれれば、その頭を撫でて]
御機嫌よう、アイリス。 3年ね……親の借金をそれだけで返せるんだから、あの娘も幸運だわ。
[3年後、まともな身体と精神を保てているかは知った事ではないが。]
近い内にまた「買い取り」お願いできるかしら。今度は母娘。
[同じ組織に属する女性同士、往来で物騒な会話を繰り広げる。 金貸しと水商売、二つの派閥の相性は悪くない。]
(86) 2010/03/16(Tue) 13時半頃
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