137 海の家 『nave Di mare』
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
次の日の朝、あのヒトはいなくなっていた。 家中を探した、隅から隅まで。 暫くして玄関に、数日分の宿泊代と書置きの手紙が置いてあったのを見つけた。 アタシはそれをみて、泣く事しか出来なかった。
嗚咽はひとつも出なかった。 だって、それは初恋だったから。
(*2) anbito 2013/08/23(Fri) 03時半頃
|
|
『タバサへ』
大きくなったお前を見られて、よかった。 お前がどんな姿をしていても、お前はお前だよ。 ありがとう、ごめんな。
Hector=Estate
(*3) anbito 2013/08/23(Fri) 04時頃
|
|
―――あれ、ふ、…はは …なんで、だろ?
[パタパタ落ちてきた雨は、砂浜を濡らす。 堪えようとして唇を噛めば、嗚咽が出てしまうんじゃないかって。
その涙を拭おうとして。 ううん、トレイルくんの気持ちから逃げようとして。 掴まれた腕を引こうとするの。 きっとこの手が離れてしまえば、全部夏の思い出で終わる。
星の下で話したことも、花火で見ていた横顔も。 ふいに見せてくれる優しさも、船酔いで情けない姿も、キメキメの顔も。 泣きそうに笑って云ってくれた、言葉も―――…]
(52) anbito 2013/08/23(Fri) 04時頃
|
|
[弱く見える>>48と、言葉にしようとしてやめた。 弱く見えるときがあるから、泣いてもいいと。 それは見せたくない一面だったかもしれないと、唇を噤む。]
僕だってこれでも、男なんだよ?
[告白くらいするさ、と。 明確な言葉で口に出来ないほど、男気もなくて 本当に弱いのは、自分自身のほうかもしれない。
彼女が目を伏せた先>>49を追うことはなく、 真っ直ぐにその鮮やかな色彩を見つめていた。]
(53) oranje 2013/08/23(Fri) 21時半頃
|
|
……、ん?
[その時間は刹那だったか、ふと名前を呼ばれ>>50一つ瞬く。 けれどその瞬きを最後に、暫く目を見開いたままになってしまうのだ。]
え? ……男、って? タバサちゃん、が?
[零れた言葉は確認するような問いかけ。 握ったままの腕が震えて、それが真実であることを覚る。 そんな素振りは感じなかったとここ数年の夏を思い返して見たけれど、変わらず美しい笑みを浮かべる彼女――彼と呼んだほうが正確なのかもしれぬ――の表情だけがぐるぐると頭を巡った。
けれどそれが、真実なのだ。 タバサが男性だとしても、巡りくる夏に出会ったその微笑みは。]
(54) oranje 2013/08/23(Fri) 21時半頃
|
|
――……そっか。 やだなぁ、僕を誰だと思っているの。
[だから今度は、自然と笑みが浮かんだのだ。乾いた砂に注ぐ雨>>52は、確かに男がそうしていいと望んだもの。
引かれそうになる腕に痛いくらいの力を込めて、こちらに引いた。タバサに逃げられてしまわないように、空いた片手は肩をも掴もうと]
僕が好きなのは、タバサちゃんだよ。 タバサちゃんだから、好きになったんだよ。
[ふにゃりとした笑みは消えて、漣に負けぬように言葉を紡ぐ。 真っ直ぐに彼女の双眸を見つめることは叶ったか。]
(55) oranje 2013/08/23(Fri) 21時半頃
|
|
[思い出すのは、初めての夏。
夕陽の注ぐ海を背に微笑むタバサが、とても綺麗で見とれてしまった。その光景がまた見たくて、足を運ぶようになったのだと>>0:156。]
あー……でも、安心して。 僕は振られたって、来年もここへ来るよ。
[それでも、真剣な表情はそう長く続かなかった。 ステージの上以外では弱くて、とても小さい。 それが“トレイル・デュー”の真実。]
……、だから。 笑顔でいてね、タバサちゃん。
[落ちる涙すら綺麗だと、眺めていたいと思うけれど やはり彼女は、笑顔が似合うから。]
(56) oranje 2013/08/23(Fri) 21時半頃
|
|
[アタシの腕はきっと情けないくらいに震えてて、力だって弱かった。 それは引き離してしまいたかった気持ちと反対に、きっとこの手を離してほしくなかったから。 あのヒトのように、一夏だけのお客さんのように、いなくなってしまうのが怖かった。]
っ…、……!
[強い力で引かれれば、アタシはそのまま体を預けるように。 ぽすんと、胸に頭を寄せる。 いつも笑顔で、いつも皆を迎える、明るいお姉さんでいたかったから。 素直に弱いところを見せるのは、とてもとても、怖くて。]
(57) anbito 2013/08/23(Fri) 22時頃
|
|
お、とこのこ…なんだ、よ? 可愛い女の子じゃない、し…っ その……トレイルくんと、同じものとか、あって……
[ぱたぱたと降る雨は止まらないまま、トレイルくんの胸元を濡らす。]
……アタシ、そんな……綺麗じゃ、ないんだよ…? 水商売…だし、だから!
[離れてほしいと願いながら、離れてほしいと願えない。 捕まれていない片手が、ウェットスーツを掴めずにぎゅっと砂浜を掴む。]
(58) anbito 2013/08/23(Fri) 22時頃
|
|
[何度も何度も、くっつけた頭を擦り付ける。 横にふって、横にふって。 それが拒否なのか否定なのか、なんなのかわからない。 だけど。]
ふ …れる、わけ ない、じゃないっ
[真剣に、強くもなくて。 だけど弱いだけじゃないトレイルくんの告白に アタシが必死に返せたのはそのくらいだった。]
(59) anbito 2013/08/23(Fri) 22時頃
|
|
……僕、全然君のこと知らなかった。 毎年見てたのに。
[彼女がぽつぽつと語る声>>58に耳を傾けながら、手首と肩から手を離す。 そうしてゆっくりとその背に、手を回した。]
だからこれから、教えてよ。
[胸に擦り付けられる感触がくすぐったくて>>59、その言葉がまた耳に触れてどうしようもなくて。 背に回した片手を、彼女の頬にそっと沿わせる。上を向いてほしいと、言葉にするように。]
――僕のこと、好き?
[目が合ったのなら、いつもの笑みでそう尋ねて]
(60) oranje 2013/08/23(Fri) 22時半頃
|
|
[手が回されて、微かに体が怯える。 でも、その手を振りほどいたりは出来ない、きっとしたくない。
教えてと云われて、教えられるほどのものがアタシにあるのかもわからない。 だけど、少しずつなら話していけるかしら。 好きだったあのヒトのことも、この家をやるまでのことも。 ここから帰れば待っているのはネオン輝く夜の世界だってことも。 全然、綺麗な人間じゃないってことも。
添えられた手に逆らわず。 無言で告げられた通りに上を向く。 大粒の涙を湛えた夕焼けの色の瞳がトレイルくんを映して。]
(61) anbito 2013/08/23(Fri) 22時半頃
|
|
わかんない、わよ……… ばかっ!
(62) anbito 2013/08/23(Fri) 22時半頃
|
|
[ふにゃりとした笑顔。 だからアタシも泣きながら、いつもの笑顔で応えたの。]
(63) anbito 2013/08/23(Fri) 22時半頃
|
|
もう、そこは素直になるところでしょ?
[向けられた言葉>>62と浮かんだ笑み>>63に、小さく笑声を漏らす。 そこまで近づいてようやく気がついた、彼女の瞳の色はあの日見た夕焼けと同じ色。 だからその色にもっと近づきたくて、]
――目、閉じないで、
[ロマンの欠片もない、歌詞にもならない台詞。 小さく囁いて、彼女の唇に己のそれをそっと重ねる。 触れるのは一瞬、すぐに離してしまうのは、砂浜と同じで熱くて火傷しそうだったから**]
(64) oranje 2013/08/23(Fri) 23時頃
|
|
あ、アタシはいつだって…っ…―――
[素直だ、なんて返そうとしたけど出来なくて。 それはトレイルくんの顔が間近にあったから。 やがて唇が触れて、だけど熱いかどうかも分からないくらい。 すぐに離れてしまってから、漸く温度の違いがわかってくるの。 それだけアタシの顔は今きっと、真っ赤なんだわ…って。]
――――…っ…
[言葉も奪われてしまったのかしら。 意味のある口付けはきっと、トレイルくんが初めてだったから。]
(65) anbito 2013/08/23(Fri) 23時頃
|
|
[そっと、そっと、心のページをめくって。 夕焼けみたいな臙脂の表紙をなぞって、砂浜みたいなページに綴ろうと思うの。 消えないように、大切に、届かなくてもいいから。]
(66) anbito 2013/08/23(Fri) 23時頃
|
|
『ヘクターおにいちゃんへ』
大切な人が、できました。 アタシはアタシなりに頑張っています。 貴方もどうか、お元気で。 Tabitha=Estate
(*4) anbito 2013/08/23(Fri) 23時頃
|
|
俺、好きっすよ。 ご飯たくさん、美味しそうに食べる女性。 その方が、早く治ると思うし。
[食欲があることを恥だと思っているのか、伏せられた眼を下から覗きこむようにして微笑んだ。]
ミルク、了解っす。 焼けるまで、ちょっと待ってて。
[そういって、部屋をでようとして思い出す。]
あ、そーだ。 これ、グローリアさんの? 俺、間違えて持ってっちゃってて。
[ポケットからライターを取り出し、たずねかけた。]
(67) rinco 2013/08/23(Fri) 23時頃
|
|
[そっと本の表紙を閉じて、見上げるの。 離れてしまったトレイルくんの顔を。
今度は自由になった腕を、アタシが背中へ回す番―――…**]
(68) anbito 2013/08/23(Fri) 23時頃
|
|
美味しそうかどうかは……。 いや、褒めてくれているのだよな、ありがとう。 ……う?
[覗き込まれて、伏せた目を泳がせる。 待ってて、と言われれば頷いて、差し出されたライターに]
あ、私のだ。それもありがとう。 良かった。 [細長い銀製のライターを見て、そう返す。 それなりに愛着のある品だった。
それから、ふ、と笑みを見せて]
サミュエル君には、沢山世話になってしまったな。 感謝してるよ。
(69) rucoco 2013/08/23(Fri) 23時半頃
|
|
― 海 ―
へぇ……、案外硬派なのねぇ。
[大変失礼なことだが、 そして人のことは言えないのだけど、 人懐こさ故に軽いのではと思い込みを少々。
「一緒に潜りませんか」という誘いには>>4:26]
潜れるよう努力するわ。 でも他に一緒に潜りたい子、いるんじゃない?
そっちも是非、誘ってあげるといいわ。
[んふふと意味深な笑みを添えて。]
(70) ぶんちゃん 2013/08/24(Sat) 00時頃
|
|
浅瀬なら、か。 ……どうせなら少し深さのあるところに潜ってみたいの。
難しいかしら……。
[確かに、トレイルの言う通り>>4:27 浅瀬ならシュノーケルで呼吸をしながら海の中を覗けるだろう。 けれど、「潜った人にしか分からない光景」というのに、 ひどく心惹かれて。
初心者には難しいかと、 半ば諦めかけた時にトレイルの助言>>4:28を聴けば、]
ありがとう。少し休んだら、もうちょっと粘ってみるわ。 んふふ、 ……きっと明日にはあたしもマーメイドになっているんだから!!
[ばちん、というウィンクに萎みそうだった希望が 少し膨らみを戻して、同じくウィンクを返した。]
(71) ぶんちゃん 2013/08/24(Sat) 00時頃
|
|
― いつか ― [結局あの夏に答えはでなくて。 オスカーと彼女にどんなやりとりがあったのか、二人はパートナーであることを選んで。 夢を取り戻した彼。
私は結局振り出しに戻っちゃった。 何になってもかまわない自分。 何になりたいかすら分からない自分。]
(72) garnet 2013/08/24(Sat) 00時頃
|
|
[大きなお腹をさすりながら傍らの夫を見上げる。]
ねぇ、私たちもこの子に教師になって欲しい、なんて思うのかしら。
[どう思う?と尋ねる言葉はやわらかく。
両親も、祖父母も、それに叔父も教師だなんて、少しは興味をもってくれるかしら? それとも、あなたは別の夢を見る?]
・・・―――。
[なんと返ってきたかしら。 にっこり微笑んで歌を紡ぐの。
あの夏は見えぬ明日に不安を抱えて。 今は、幸せな明日を信じて・・・――明日を恋うる。]
(73) garnet 2013/08/24(Sat) 00時頃
|
|
[あの夏を終えて、何度も何度も考えた。 グロリアと交わした真夜中の言葉たち>>3:+8 ほんとうに教師に向いてるだろうかって>>2:52
悩んで、悩んで、考えて、 そんな日々を越えて、選んだ今日が愛しい・・・――**]
(74) garnet 2013/08/24(Sat) 00時頃
|
|
[砂浜に戻ったトレイルが何か言っているようだが>>4:28、 少し距離があって聞き取れないまま、また潜る練習を再開した。
幾度か潜水を試みているうち、 少しずつだが、 海面から離れた場所まで潜れるようになっていたか。
大分浜辺から離れてしまっているのに、 波が穏やかなせいか危機感は薄い、
……というか持っていなかった。
ぷかぷかと仰向けに休憩していると、 これまでに無かった音が、こぽこぽの合間に鼓膜を揺らした。
テレビ番組で観た、 ジャングルの中のサルがこんなような鳴き声をしていたような。
けれど、海中にサルがいる訳もない。]
(75) ぶんちゃん 2013/08/24(Sat) 00時頃
|
|
な、に……?
[寝かせていた身体を起こし、自分の足の下を覗き込む。 すると……]
―――っ!? ……ぁ、
[黒く大きな影が、ゆっくりとたゆたっていた。]
(――怖い。)
[そう思った。
けれど、同時に直感した。
「これだ」と。]
(76) ぶんちゃん 2013/08/24(Sat) 00時頃
|
|
[興奮して速くなる鼓動。
上がる息。
落ち着け、落ち着けと胸に手をあて、深呼吸を繰り返す。 そうして、今一度大きく息を肺に取り込んだなら、]
―――トプ、……ン。
[その影を目指して、 今までで一番強く、海水を蹴った。]
(77) ぶんちゃん 2013/08/24(Sat) 00時頃
|
|
――はぁ、………っあ、………はぁ……!!!
[浜辺へ戻った頃に、 トレイルとタバサの姿はあっただろうか。
どちらにせよ、視界には入らなくて。
荒い呼吸のまま、一目散にカゴバッグの元へと駆け寄り、 中からスケッチブックと鉛筆を取り出した。
しばらく手を動かしていたけれど、]
………だめ、全然。こんなじゃ……。
[そう零すと一度海の家に戻り、 花火の時に使ったバケツを手にして再び砂浜へと戻った。]
(78) ぶんちゃん 2013/08/24(Sat) 00時頃
|
1
2
3
4
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る