295 突然キャラソンを歌い出す村3
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…………、……
[攻芸は、強く頭を殴られたような気持ちになった。 そこに僅かでも期待できる何かがあるだけでも。]
ボロボロ? それは、どうなる?
[しかしどうやらリスクつきの手段であると知る。]
(269) 2019/05/01(Wed) 13時半頃
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[攻芸の望みとは。 人の世界に戻ること。 そこで皆を傷つけずに暮らすこと。
そしてなにより、もう一度バスケがしたかった。
『ボロボロ』では復帰は難しい。]
(270) 2019/05/01(Wed) 13時半頃
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………
[攻芸は、歩きながらじべたを眺めて黙り込んだ。**]
(271) 2019/05/01(Wed) 13時半頃
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─夜、市街地─>>286 >>287 >>288 >>289 >>
ああ。 多分、相手にしてきてたのは人間なんだろうから。 俺の対策がわからんうちに始末をつけたい。 いずれは俺にも我慢の限界が来る。
[電灯に虫がたかっているのをなんとはなしに見る。]
俺の頭がおかしくなった後か? さあ……力ずくで腕を抜き取れるなら多分止まらない。 霧になるって手もある。
[四肢から、というのもヤマモトのやりやすいいつもの手段なのだろう。相手にあったやり方であれば、慣れたやりかたが一番だと攻芸は思う。]
……、どうあれ 対抗するようなことになる前に仕留めて欲しいものだ。 ヤマモトさんには世話になった。
(291) 2019/05/01(Wed) 16時頃
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[そこまでは、攻芸が人の生を諦めていた話。 そして、ここからは―― シャッターの手前、ヤマモトが振り返った。]
…………——
[攻芸は相槌ひとつもうてずに、ただ黙ってきいていた。 シャッターをひらきがてらヤマモトという八家本の男が語るのは、八家本の怨念や呪詛の話だった。]
(292) 2019/05/01(Wed) 16時頃
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[恐怖よりなによりも。 攻芸はただ話の続きに期待をしていた。
気が逸る。体温のあがるような感覚。 こわばった顔で目を瞬き、 ヤマモトの顔を視線で追っていた。]
(293) 2019/05/01(Wed) 16時頃
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[吸血衝動や身体能力などの封印。 それは攻芸にとっては、魅力的にうつる。 まさに聞こえがいい通り聞きかけていた攻芸は続く話に、一言づつ落胆しながら、今この時までしなかった『これから』を頭のなかで描こうとしてみる。]
——………
[反対側へどうぞ、と声がかかった時に攻芸は黙って目を笑みの形に細めた。促されたとおり車に乗り込み]
……話したということは ヤマモトさんはその弾を 自由に扱えるということでいいか?
[予算は国家予算並みらしいが。]
俺はあまり頭がよくない。 端的にきくが、いつまで待って貰える? 少し考えたい。
(294) 2019/05/01(Wed) 16時頃
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─夜、市街地─ >>295 >>296 >>297 >>298
[霧についても、なったらわかったと頷いて、口を「あ」の形にあけたその表情を見たあとは、静かに目を細めた。]
何がおきるかわからんもんだな。
(310) 2019/05/01(Wed) 18時頃
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[黙ったまま言われた通りに従ってシートベルトをしめた。 脚の上おいた手を見下ろした。]
……
[運転席に乗り込んだヤマモトがドアを閉める。 少しの車の揺れ。言葉の続きを待った。]
邪道院さんには内緒なのか。……。 大丈夫か? そこで盗み聞きされていたぞ。 邪道院さんに伝わらないといいな。
[攻芸は盗み聞きをしていたメイの存在をヤマモトに話した。>>301 車が車庫を出る。]
(311) 2019/05/01(Wed) 18時頃
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……実際にこれから撃つのか?
[九生屋に可能なら撃つということか。 そうでなければもう一人の…… 攻芸は、考えている風だった。 きっとヤマモトのいう首尾上々という状況になれば、長く苦しむことになるだろう。説明を聞けば容易に想像はつく。]
気前がいいな、ヤマモトさんは。 ……ありがとう。考えてみることにする。 俺が俺の理性がなくなるまでに決められないようなら 1も2もなく俺を実験台にしていい。
[効力はわからないが、本当ならば退治が済む。]
実際何日いけるかは流石にな。 けど、もう人の近くにいていい状態じゃないんだろう。 ヤマモトさんは聞きたくもないだろうが、 さっきからかなり美味そうに見えてる。
[ふっと自嘲するように息をつく。車の窓の外、景色が流れるように動くのを見ていた。]
(312) 2019/05/01(Wed) 18時頃
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─夜、車内─
[——そのころ。 長袍の内側でスマホがしきりに震えているが、最早人付き合いなど二の次である。本日は大切な狩りもある。 攻芸(タコ)は完全無視を決め込んでいた。]
(316) 2019/05/01(Wed) 19時頃
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[どうやらミタシュも近場にきているようなのだが、 方角が解らぬ攻芸はミタシュの顔を確認しそびれた。
まあ、最早関係のないことだ。 邪道院のおひざもと、マルカイの発信機付きの外国人(頑として異世界については分からない)は今現在攻芸の標的から外れている。
戸高から心配されているとおり『どうせ死ぬし』くらいの攻芸はわざわざ伝えることをしない。 九生屋には、伝えたくないというのも同時にあった。]
/* 襲撃をじりじり考えて何か思いついたらとおもっていたが、ここぞ!という出来そう感があんまりないな。今日は俺はパスっておく。誰か襲撃するならご随意に!
(*96) 2019/05/01(Wed) 19時頃
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─ 夜、車内 ─ >>317 >>318>>319>>321
昨日……何かあったのか? 大丈夫?誰か殺しておいたほうがいい?
[大丈夫?おっぱい揉む?くらいの気軽さで攻芸は殺しの要望はないかを確認した。 いつもこうではないが、自分のタイムリミットが迫っているせいだろう。]
……すまん。 もう少し前に教えてあげたほうがよかったみたいだな。
[聞き耳を嫌がるヤマモト。 アホの攻芸は己のアホさを謝った。]
(330) 2019/05/01(Wed) 19時半頃
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……いや。長く苦しむだろうなと思って。 ……………。
[別に自分の殺し方が苦しまない殺し方だとは攻芸は決して思わない。不快な銀製武器だろうが、ニンニクだろうが、十字架だろうが、効くのであればどれでも使う。]
…… ヤマモトさんがダメならいいが……
[尾をひくように流れていく街灯や、街明かりを眺めながらぽつりと前置きをした。]
俺を殺すにしろ、俺を人として生かすにしろ 俺にはどちらにしろ吸血鬼として生きる予定がない。
俺にとっても、六合にとっても 吸血鬼は生かすものじゃない。
(332) 2019/05/01(Wed) 19時半頃
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[体育館を思い浮かべて、目を伏せてから]
少し時間は欲しいが…… 俺のことは、実験台にしてくれ。 決まりだ。
死にたくなったら死んでいいんだろ? じゃあ、吸血鬼として死んでも、 実験台として死んでも同じだ。 本当に人に戻るなら、いざ殺す時にも安全だしな。
…… 今夜、その弾を使うのを それで、なしにしてくれないか。
俺じゃだめか?
(334) 2019/05/01(Wed) 19時半頃
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─夜、どこかの道─
[住宅地にて、ヤマモトと攻芸を乗せた車がヘッドライトで照らし出したのは――]
!
[攻芸は隣の席の焦った声にか、前方の二名にか、驚いたようだった。 二人の先輩。片や部活の。片や家や武器を提供してもらっている……丁度世話になっている二人を、攻芸はついじっと眺めた。]
(336) 2019/05/01(Wed) 19時半頃
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[喉がなる。唾液を飲みこんでいた。 攻芸は、フロントガラスの向こうに顔をそむけるようにうつむいて]
ヤマモトさん、いこう。
[と、急かすことにした。**]
(338) 2019/05/01(Wed) 19時半頃
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─ 夜、車内 ─ >>319
[因みに先程のナビについてだが………
攻芸は食いつく前に一言くれと言われ頷いた後、笑える余裕をもって貰えることに安心していたようだった。 その後ナビを投げられ]
大雑把に。 [気配の探り方は教わった。 だから一生懸命考える。 方角は危険だ。攻芸は北へ行けといわれたらぐるぐると回ってしまうタイプなのだ。]
なんか…… 丸い……? 車輪みたいな……丸くてデカイ………
[攻芸はうーんうーんと唸り、断片情報が出てきたという。]
(346) 2019/05/01(Wed) 19時半頃
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[乱暴な運転。そのとおりになった。 攻芸は助手席で窓ガラスに体を寄せ、体を縮めて口元を押さえ、幾度と喉を鳴らしたり、息を殺したりしている。 口元を押さえる手の甲にはふとく血管がういている。
金城たちと遭遇した『今朝』よりマズい。 攻芸はこの原因が、高額の資金援助を行っている邪道院だとはまだ知らない。
落ち着いて考えるなどがしづらいなか、なるほど軽率に産みの親の血液を剣一本分飲み込んだのは、いけなかったかなと考える。
もう遅いが。]
(358) 2019/05/01(Wed) 20時半頃
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[長く働いてばんばん殺してほしかった。 助手席で縮こまりながら話をきく。 攻芸とて要望があるならそうできたらよかったなと思う。 期待には応えたい、と思う性質だ。]
よかった。 じゃああと一人でいいな。
[黙り込んでからやっと聞かせた声はやや震えていた。 『車輪みたいなデカイ何か』の再確認にすぐに頷く。 観覧車、と具体的に名前がわかれば、なるほどと思う。 連想ゲームみたいなものも攻芸は大の苦手だ。]
………、……
[遊びは欲しいといったが、無性にムカつくという言葉をきいて、少し笑った。]
(366) 2019/05/01(Wed) 21時頃
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[実際舌を噛んだが、その程度は治るのでいい。>>367]
俺がするのは狩りだ。 実験用に別の生き物にしてしまう必要がない。 経過を見たいなら俺でいいはずだ。
[攻芸には難しいことはわからぬ。 どんなことをいえばヤマモトが気に入るか、考えようと思わないことはなかったのだが、恐らくは正しい方角ばりに、一生わからないだろうと判断した。]
……… 友達なんだ。 吸血鬼らしいまま殺したい。
[攻芸の本当の要望はシンプルだった。]
(368) 2019/05/01(Wed) 21時頃
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─車中─
あ……
[窓ガラスに身を寄せて小さくなっていたところ、戸高がボンネットの上に乗るが、だんだん顔が見切れていき、見えなくなった。]
………ヤマモトさんて 悲しくない生き物、いるのか?
[攻芸は心無いクソ天然質問をしながら、乱暴な運転に揺られている。]
(385) 2019/05/01(Wed) 22時頃
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―車中― >>383
そうか?
[自己の歪んでる箇所が全く把握できないのだろう。]
早い者勝ちは分かりやすいな。それでいいなら。
[ヤマモトの弾丸をどんな形で妨害しても許されるという土壌だと攻芸は聞いた。その高価で温存したい弾を何発までヤマモトが許容できるか攻芸にはわからないが、限りはあるだろうことくらいは、バカでもわかった。]
俺が何よりいけないと思うのは、 ヤマモトさんの実験ではない。 『生きたまま吸血鬼を逃がすこと』だ。
[縮こまっていた攻芸はやっと顔を上げた。 目が金色に光っていた。 いつのまにやら、九生屋とおそろいになっていた。]
きっとどちらかが殺そう。 これだけは、俺たちにも共有できるよな?
(390) 2019/05/01(Wed) 22時頃
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攻芸は、ヤカモトに、笑いかけた。
2019/05/01(Wed) 22時頃
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─車中→遊園地 ─
トラは悲しくないのか。……そう。
[でかくて強くてカッコイイことになっていないと ヤマモトさんは悲しいということか…… 攻芸はそのなんか人間社会でわりと生きにくそうにしてそな思いを気の毒がることもなく、否定することもなく、ただそういうものなのかぁ……と中空にフンワリさせながら、遊園地にむかった。 SPEED STAR HIGHWAY Ya Ya Ya! ]
(398) 2019/05/01(Wed) 22時半頃
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―遊園地―
[遊園地に到着した。 車から降りるなり、九生屋の眷属である攻芸は、その気配の近さに静かに高揚していた。
一歩踏むたび、長袍に仕込んできた武器たちが金属音をたてている。(――邪道院の提供でお送りしております)
けれどそのどれもが全て"とても軽い"。
これが人を超越した力なのだろうか。 はたまた、最後の仕事であるからして、その銀製武器の重みすら愛おしいのかもしれない。]
(405) 2019/05/01(Wed) 22時半頃
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九生屋。 "見えたぞ"
知らなかった。 おまえ、 こんなにも美味そうなにおいがしていたのか。
[攻芸は、九生屋の血の味を覚えた。]
(*102) 2019/05/01(Wed) 22時半頃
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犬か。
別になんの動物だっていいけど……
犬じゃ不満か? 蝙蝠でも、猫でもないけど。
俺としては九生屋のオススメで 良かったんだけどな。
(*104) 2019/05/01(Wed) 23時頃
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― 夜の遊園地 ―
[柔らかいカンフーシューズが夜の遊園地のアスファルトを、食欲に従いまっすぐに進んでいた。
全ての電気を消したアトラクション。 客を楽しませるための装飾の全てが、いまはひとやすみして影のなかで微笑んでいる。
気配が移動しているのが朧げながらわかる。
攻芸は足先から霧散していく。 攻芸は身を潜めることを、九生屋から習った。]
(416) 2019/05/01(Wed) 23時頃
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――♪
あの日俺の一生が閉じたらしいんだ 思ったより俺はなにも持っていなくて 俺がそのなかで好きだったものを 君が聞けばくだらないと笑うのかもしれない
今日を生きている意味を 今も考えている
君が今日死ねば俺の今日までが報われる 欲しいものはたったひとつだ
(417) 2019/05/01(Wed) 23時頃
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最後の一仕事ときいて 少し丁寧に 全ての慣れた道具を手入れして 今日すべき今日をただ満たすこと その気持ちが親しみでなければなんだろう
今日を生きている意味を 今も考えている
君が今日死ねば俺の今日までが報われる 猫の命はここのつと聞いた
The only way to have a friend is to be one My dear 嘘が下手なことは よく知っているとおもう
今夜どうしても伝えたいことがあるんだ "さよなら" 出来れば実現したいと 思っているんだけど
**
(418) 2019/05/01(Wed) 23時頃
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